スタイリッシュなデザインと
コンパクトなサイズながら
広々で使い勝手の良さが光る
ハイブリッドミニバン・・・
シエンタハイブリッド!
そんなシエンタハイブリッドの
中古相場をチェックしてみると
コミコミ150万ぐらいのだと
けっこう「事故歴(修復歴)アリ」
のものが多い感じで
事故歴がないのだとそこそこ距離を
走っている感じでしょうか?!
距離を走っていない
シエンタハイブリッドの中古だと
まだまだいい値段しているような
人気の高さがうかがえる
中古車相場になっていますが
いずれにしても心配なのは
シエンタハイブリッドの中古を
買ってから急に故障とかしないか
ということじゃないでしょうか。
今回はそんなNHP170Gの
シエンタハイブリッドを
中古で狙っているなら注意したい
故障や弱点といった部分を
「部品屋の視点」で
解説していきますよ~!
◆目次
弱点①:シエンタハイブリッドは、ハイブリッド車であることが弱点!?
シエンタハイブリッドは、
ハイブリッド車なのが弱点です!
・・・なんてことを言うと
ハイブリッド車だからいいのに
何を言ってるのこの人は!?
って思われちゃうかもしれませんが
普段、自動車部品を卸す仕事をしてると
ハイブリッド車の「怖さ」を
感じる出来事がちょこまかあります。
ご存知の通りハイブリッド車は
普通のガソリンなど車にはない
・駆動用モーター
・ハイブリッド用バッテリー
・インバーター
・電動エアコン
といったハイブリッド特有の部品が
数多く採用されていますが
これらの部品が故障すると
どえらい修理代に発展して
燃費がよくて浮いたガソリン代など
一瞬にして吹飛ぶ悲惨な状況に!
先日も某ハイブリッドの
ミニバンに乗る一般ユーザーさんから
悲痛なメッセージとともに
部品の問い合わせがあったのですが
その内容はどんなかというと・・・
駆動用バッテリーと、インバーターが故障して、ディーラーで82万と言われました。あまりにも高いので安い中古はありますでしょうか。宜しくお願いします。
いや~82万って・・・
これは極端な例かもしれませんが
ハイブリッドの関連部品が故障すると
20万や30万はすぐ飛ぶので
故障した際に「高くつく」というのが
ハイブリッドの最大の弱点と言っても
過言ではありません!
弱点②:ラジエターからの水漏れ
経年劣化によるトラブルが避けられず
こちらも整備工場さんなどから
お問い合わせが
ちょこまかくるラジエター。
安価な社外新品のラジエターで
修理・交換するにしても
ラジエター本体だけでなく
ホース類などの周辺パーツ代、
冷却水代、交換工賃と加わって
10万コースは覚悟の高額修理に!
で、このラジエターのトラブルは
厄介なことに走行距離が浅くとも
年数がたったことによる経年劣化で
急にトラブルが発生するので
注意したいところです・・・!
私自身も、10年選手だけど3万kmの距離浅な中古車で急に水漏れが発生し困った経験が・・・昨日までは何ともなかったのに朝乗ろうと駐車場に行ったら地面にクーラントが漏れてて・・・(泣)
急にきます、ラジエターの水漏れ!
注意点①:エンジンの中はキレイ?!
シエンタ ハイブリッドの中古を
購入するなら注意したい、
買う前に必ず確認したいのが
エンジン内部が上の画像のように
汚なくなってないかということ。
オイル交換をサボっていると
こんなふうに内部にスラッジがたまり
エンジンが焼付いてしまったり
とんでもない状況に発展する危険性が!
整備工場さんから軽自動車とか中古エンジンの問い合わせを受けた時に在庫状況を調べていると、15万kmとか距離を走っていてもエンジンの中がホントにキレイでオイル交換ちゃんとしてたんだろうな~っていうのもあれば、5~6万kmぐらいでもスラッジやオイル焼けで中が汚くてなんじゃこりゃっていうのもあります!
そのためお目当ての
シエンタハイブリッドの中古車があるなら
購入前に必ず確認したいのが
オイルフィラーキャップを開けて
キャップの裏やエンジンの内部が
汚れていないかということ。
ドロドロなヘドロみたいなスラッジがついてたらちょっとヤバイです、そのクルマ!
もしこれをしっかり確認せず
エンジンの中がひどい個体を
あなたが中古で買ってしまったら
後々エンジン焼付きなど高額故障の
リスクがあなたに降りかかってきます!
また、オイル交換もされず
「乗りっぱなし」にされてたような
愛情なく乗られていた
中古車をつかんでしまったら
後になってからいろいろと
トラブルが出る可能性があるので
用心したいところ・・・
中古車のいわゆる
「当たり」「ハズレ」って
愛情もって乗られていたかが
大きく関与していると思います。
オイル交換のような
基本的なメンテナンスさえ
されていなかったようなクルマだと
下駄がわりにラフに運転されて
大切にされてなかったなんてことも
想像できてしまいます。
そんな状況ではなにかとヤレや
劣化がでてしまいがちですので、
ハズレをつかまないためにも
エンジンの中がキレイかどうかや
オイル交換とかがされてたかを
当たり、ハズレの判断材料の一つとして
チェックするのがおススメです^^
あと自分が中古車を買うときにチェックするポイントは座席のサポート部分とかにひどいシワやヨレ、擦れたり劣化がないかってのはよく見ます。
こういった部分も前述したような
「愛されていたかどうか」
「丁寧に乗られていたか」
「前のオーナーの人柄」
がわかるポイントだと思っていますので。
注意点②:電動ドアミラーの不具合
シエンタハイブリッドで
注意したいトラブルとして
電動ドアミラーの開閉不良の
不具合が挙げられます。
【トヨタ ドアミラー保証延長】
平成27年5月~28年9月
の期間に生産された
シエンタハイブリッドは
ドアミラー内部のリトラクターという
樹脂部品が直射日光などの温度上昇で
膨張して動きが鈍くなり
電動で閉じたり開けたりが
できなくなってしまう不具合が
発生することがあるため
無償修理がアナウンスされた
経緯があるんです!
【※リトラクターってこんな部品】
この無償修理は従来の新車登録から
3年または6万㎞以内という条件から
新車登録から7年
(走行距離制限はなし)
と保証期間が
延長された経緯があります。
ただ、現在は残念ながら
延長された保証期間も過ぎているので
ドアミラーに不具合がでても
無償での対応はしてもらえません。
わざわざ保証期間を延長するほど
不具合が多いともいえるだけに
シエンタハイブリッドの中古を買うなら
注意したいポイントであります!
※夏場や気温28℃以上になると不具合が出るなど国土交通省に意見がけっこう寄せられているので注意したいところです・・・
実際に仲のいい整備工場さんから「27℃超えるとドアミラーが動かないってお客さんが言ってんだけどさ~」なんて言いながら問い合わせがきたことも!
注意点③:水漏れでエンジン故障の危険性
シエンタハイブリッドには
要注意なリコールもあります。
⇒エンジンルーム内に水が入り
エンジンが故障する危険性
【国土交通省リコール情報】
https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha08_hh_003411.html
平成27年5/7~30年9/3
の期間に生産された
シエンタハイブリッドは
エンジンルーム後部の
防水構造が不適切なことから
集中豪雨など多量の水がかかると
エンジンに水がかかってしまい
インジェクター取付部から
エンジンの中に水が入る危険性が!
そして異音が発生したり
エンジンが破損するおそれから
リコールがアナウンスされた
経緯があります。
このトラブルは実際に
少なくとも152件も発生して
リコールに発展していますし
いまは昔と違って
バケツをひっくり返したような
急な大雨なんてのが多いだけに
あなたが狙っている
シエンタハイブリッドの中古が
リコールに該当する車両なら
改善措置を受けたか
しっかり確認したいところです。
でもリコールの改善措置なんて
別に確認なんかしなくたって
ちゃんとやってんじゃないの?
そう思うかもしれませんが
それがですね、そうでもないんです。
普段整備工場さんから
部品の問い合わせがきた時に
依頼された部品を調べてると
あれ?これリコール対象ですよ?
なんてことがちょこまかあります。
どういう経緯で
リコールの改善措置を受けていない
状況になってしまったかは不明ですが
こういったやり取りも
日々の仕事の中で少なくないので
お目当ての中古車を買う前に
ちゃんとリコールの対策がされているか
履歴を確認しておくのが安心です。
注意点④:シエンタハイブリッドはぶつけると高くつく!
あなたもシエンタハイブリッドを
中古で買ったら注意したいのが
「ぶつけると修理代が高い」
ということ!
クルマはぶつけて壊せば
修理代が高くつくものですが、
それでもドアやバンパーなど
同色の中古部品が見つかれば
鈑金・塗装で修理するよりも
大幅に修理代を圧縮できます。
しかしシエンタハイブリッドは
みんなぶつけてしまうからなのか
台数が売れている割には
バンパーなどの外装部品の中古が
まだまだ数が少なく
なかなか見つからない状況です。
※あまり見ない色だとホント見つかりません・・・
そしてシエンタハイブリッドで
特に注意で絶対ぶつけちゃダメなのが
リヤゲート(ハッチゲート)!
上の画像を見てわかるとおり
シエンタハイブリッドは
リヤバンパーが非常に薄いので
後ろ回りをぶつけると
リヤゲートまで潰れちゃう
可能性が高い状況にあります。
ゲート自体もだいぶ下まで伸びてますし!
そしてこのリヤゲートを
ぶつけて壊すと修理代が高い!
新品で交換となると
塗装代やガラスの脱着工賃など
20万コースも覚悟の状況ですし、
このあいだ板金屋さんから
リヤゲートの問い合わせがあった時に
たまたま中古が見つかったんですが
それでも10万近い金額で
ビックリしてたのは言うまでもなく!
このようにシエンタハイブリッドは
特にリヤゲートをぶつけてしまうと
とんでもなく高くつくので注意です!
注意点⑤:フロントガラスの「白クスミ、曇り」
平成27年5月~令和4年7月
の期間に生産された
シエンタハイブリッドは、
紫外線や赤外線吸収の
コーティングがされた
フロントガラスにおいて
洗浄力の強いガラス洗浄剤の使用後に
紫外線の影響を受けるとコート膜が損傷し
白くかすんでしまう恐れがあることから
トヨタ販売店で点検の結果、
該当する場合はフロントドアガラスを
新品に無料交換する措置がとられています。
【トヨタ リコール等情報】
https://toyota.jp/recall/kaisyu/2404.html
あなたが狙っている
シエンタハイブリッドの中古が
なんだか窓ガラスが曇ってるな・・・
と感じるなら、
この保証延長の件もありますので
販売店サイドに無償交換の対象か
確認してもらうのがおススメです。
やっぱりスッキリしてなければ
運転してても気持ち良くないですし
そもそもガラスにくもりがあって
視界が悪いのは夜間や雨の日など
危ないですし・・・!
注意点⑥:カスタムされたシエンタハイブリッドの中古車
シエンタハイブリッドの
中古車情報を見ていると
ローダウンやマフラー、
アルミなどセンスよくキマってて
いいね~、わかってるね~^^
と思ってしまうような
カスタム&ドレスアップされた
中古車もよくでていますが、
そんなカスタムされた
シエンタハイブリッドの
中古を購入するなら
・車検に適合したカスタムか
・カスタムされた部分の
純正部品は残されているか
っていうことは要注意です!
もし車検に適合しない
カスタムがいろいろとされていて
純正パーツも残されていなかったら
車検を通す際や故障した際に
非常に困った状況に陥ります。
シエンタハイブリッドは
前述したように純正の中古パーツを
探してもなかなか見つからない状況です。
【※車検対応マフラーでも要注意!】
先日、仲のいい整備工場さんからマフラーのお問い合わせがきたのですが、お客さんのクルマには車検対応のマフラーがついてはいるものの経年劣化で音量が大きくなってしまい交換しないと車検がダメだから中古でマフラー探して~とお問い合わせがきたことが!
【※ヘッドライトやテールランプの「塗装」にも注意!】
整備工場さんから意外と多いのが、表面を黒く塗装してブラックアウトされたヘッドライトの塗装が落とせなくて車検に通せないから安い中古ヘッドライト探して~っていうお問い合わせ。
ヘッドライトやテールランプを塗装してブラックアウトしているカスタム車両はこんな落とし穴があるので注意したいところです・・・
そのためカスタムした部分を
元に戻さないと車検が通せないと
指摘されてしまった場合など
泣く泣く高額な新品で
部品交換する羽目に・・・
このようなリスクがあるだけに
ローダウンなどカスタムされた
シエンタハイブリッドを買うなら
・車検に適合したカスタムか
・カスタムされた部分の
純正部品は残されているか
ということは
しっかり確認してから
購入するのが安心です^^
※個人的に困ったのは「社外アルミ」。以前カスタムされたC7のコルベットを買ったんですが車検がきたときにホイール替えないと車検通らないよ~って言われて困ったことが。”なんちゃらフォージド”ってかっこいいホイールだったんですが、認証マークがないだかで車検NGらしくって。。。こんなこともあるので社外アルミもご注意くださいませ~^^
⇒シエンタハイブリッドの中古、故障リスクを回避するには
最初にお話しした通り
NH170Gシエンタハイブリッドは
「ハイブリッド」であることが
魅力であり最大の弱点といえます。
ハイブリッド関連部品に
不具合やトラブルが発生すれば
フツーのガソリン車では考えられない
30万や40万といったような
超高額な修理代の請求書が
空からヒラヒラと舞い降ります。
そして低燃費で浮いたガソリン代など
一瞬にして吹飛ぶどころか
ハイブリッド意味ないじゃん(怒)
と、後悔しかねません・・・
年数や距離を走った中古車であれば
いろいろな部品にいつ故障が起きても
おかしくない状況があるだけに
このリスクは認識したいところです。
そしてあなたがNHP170の
シエンタハイブリッドを
中古で購入してから
すぐに故障する可能性も
ゼロではありません・・・。
ホントこればっかりはわかりません。。。
このようなちょっと恐い
故障リスクを回避するために
検討して損はないのが「保証」。
中古車販売店が独自に保証を
設定しているケースもありますし、
カーセンサーやグーといった媒体が
中古車に有償で保証をつけることも。
万一の不具合が発生した際に
保証でカバーしてもらえれば
修理代を自腹で払うことなく
クルマを直してもらえちゃうので
多少のコストがかかったとしても
保険として保証をつけるという
選択肢もアリだと思います。
※一般ユーザーさんからメールで問い合わせが来る時に「中古車を買って2週間ですが故障してしてしまいましたが修理代の見積もりが20万近くって言われ・・・保証を付けてなかったので自費で修理になります。そのため安いリビルト品を探してます」なんてメッセージが添えられてることも少なくありませんので!
※また、中古車販売店の保証に加え自動車保険でも「故障保証」を月々わずかな費用で受けられるものもあるので検討する価値ありだと思います^^
⇒シエンタハイブリッドの中古を買う前にもう一つだけ確認しておきたいこと
シエンタハイブリッドの中古を
購入するなら注意したいポイントなど
部品屋の視点でお伝えし、
リスク回避のこともお話ししました。
あとはあなたが狙っている
シエンタハイブリッドの
中古車があるなら
どうすれば少しでも安く買えるか
っていうことですよね^^
中古車の場合は新車と違って
値引きといった概念がありませんし
もし値引きしてくれる中古車があれば
それは元々その分を見越して
車両価格が高めに設定されていると
考えてもいいと思います。
ではどうやって狙っている
シエンタハイブリッドの
中古を安く買うか。
それはやっぱり
いま乗っているクルマを
高く買い取ってもらうこと
に尽きると思います。
自分もいまの部品屋の会社を
立ち上げて1年たった時に
やっと軌道に乗ってきたから
クルマ買い替えるか~と思って
ネットの中古車情報を見てたら
前から欲しかった
V35のスカイラインクーペの中古が
クルマで小一時間くらいの近所に
いいのがでてたんです^^
走行距離も1万㎞ちょっと、
ブレーキキャリパーが
対向4POTにカスタムされてて!
その時に乗ってた車は
新車で買って13年のアコード。
たしか13万㎞位走ってて
まあ過走行の部類ではあったんですが
6MTのスポーツグレードで
根強い人気があるモデルだから
10万や15万にはなるかな~
なんて考えてたんです。
で、スカイラインを見に行った時に
お店の人に下取りを聞いてみると
10年超えてるクルマは
ウチでは買取できないんですよね
なんてことを言われ!
乗ってきた愛車を見もしないでバッサリ・・・
まさか下取りがゼロとは
想像もしてなかったんで
これはけっこうショックで・・・
でも見に行ったクルマ
バリモノだったしどうしても欲しい、
だけど月々のローンは安くしないと
軌道に乗ったとはいえまだ綱渡りな
起業1年目なだけに恐いし。
そこで役に立ったのが無料一括査定。
買取できないなんて言われた
いままで乗ってきた13年落ちの車が
ホントに価値がないのか
ネットの一括査定で
ためしに確認してみたんです。
で、何社か回答きたのが
30万~40万!
これだけでもゼロ円からすると
とんでもなくいいですよね^^
でもこの時は結局
45万で買い取ってもらえました!
買取してくれた業者さん、
アコードの中古車を若いお客さんから
探してとバックオーダー受けてて
ちょうど自分のアコードが
そのお客さんの希望にあうとのことで
どうしても売って欲しいと。
で、45万で買い取ってもらえたから
無事お目当てのスカイラインクーペに
乗り換えすることができました^^
この後もいろいろ乗換えましたが
結局のところ一括査定をお願いするのが
一番高く売れる印象があります。
オークション的なのもやってみましたが思ったほど値があがらないことが多くて・・・
もしあなたも狙っている
シエンタハイブリッドの
中古車があるなら
1~2分くらいの入力で
買取相場がチェックできるので
試してみる価値、アリだと思います。
いま乗っているクルマが
想像以上に買取相場が高ければ
高いうちに買い取ってもらって
狙っているシエンタハイブリッドに
予定を前倒で乗り換えることも
できちゃいますしね^^
まずは愛車の買取相場だけでも
確認してみてはいかがでしょうか!?
愛車を一括査定に依頼してみる
↓ ↓ ↓