空冷ポルシェのような
セクシーなボディデザイン、
大排気量VQ37VHRの
豪快な吹け上がりとパワー、
そして外すことのできない
「FR」レイアウト・・・
日産Z34 フェアレディZ!
そんなフェアレディZ34の
中古相場をチェックしてみると、
走行距離や修復歴(事故歴)を
気にしなければコミコミ150万以下で
いろいろ選べる状況ですし、
200万ぐらいまで予算を上げれば
前期型のそこまで走ってないのが探せる
なかなかお買い得な状況ですよね!?
いずれにしても
Z34フェアレディZの中古を
狙っているなら気になるのは
買ってから急に故障や不具合がでないか
っていうことじゃないでしょうか。
全国の整備工場さんから
部品の問い合わせを受ける
「部品商」の仕事をする中で
故障が多い箇所や弱点を
部品屋の視点でお伝えします!
◆目次
弱点①:エアコンの故障
フェアレディZ34で最近
お問い合わせが増えてきている
・エアコンのコンプレッサー
エアコンのガスを圧縮する
このコンプレッサーですが
年数や距離を走れば
経年劣化によるコンプレッサーの
焼付きや異音といった
トラブルが避けられない状況にあり
いつ壊れてもおかしくない
状況であるともいえます。
エアコンをよく使う時期である
春~秋にかけて特に故障が多く
このエアコンのコンプレッサーの
お問い合わせも増えますが、
注意したいのが
修理代が高いということ。
上の画像にもあるように
エアコンはシステムで成り立っていて
コンプレッサーが焼付いたり
異音がでたりと故障したからといって
コンプレッサーそれだけを
交換すればいいっていうような
単純な話しじゃありません・・・
主に故障の原因になるのが
エキスパンションバルブという
髪の毛の細さ程度しかない
霧吹き器のノズル部分だったり、
リキッドタンクとよばれる
フィルターの役目がある部分で
スラッジなどが詰まり
異常高圧⇒コンプレッサーが故障
といった流れになることが多いので
コンプレッサーや関連したパーツの
部品代+工賃+ガス代と加わっていくと
10万や20万が飛んでいきます!
焼付きやロックでコンプレッサー内部の削れカスがシステム内に回っちゃうとコンデンサーの交換や、配管も全部外して清掃など大事になっちゃいます・・・
弱点②:オルタネーターの故障
クルマの発電機である
「オルタネーター」。
発電する際にヤケドするほどに
キンキンに熱を持つだけに
経年劣化が避けられません。
フェアレディZ34も特に前期型は
年数がたってきているので
このオルタネーターに
いつトラブルが起きても
おかしくない状況にあります。
オルタネーターが故障し
発電不良になればバッテリーがあがって
走行不能に陥ってしまいます・・・
安価なリビルト品で交換しても
部品代+工賃で7~8万コースと
ちょっと痛い修理代になります!
バッテリーがあがってダメージを受けていれば、バッテリーも交換しなくちゃいけないから修理費がかさみがちです。。。
弱点③:ラジエターからの水漏れ
経年劣化によるトラブルが避けられず
こちらも整備工場さんなどから
お問い合わせが
ちょこまかくるラジエター。
安価な社外新品のラジエターで
修理・交換するにしても
ラジエター本体だけでなく
ホース類などの周辺パーツ代、
冷却水代、交換工賃と加わって
10万コースは覚悟の高額修理に!
で、このラジエターのトラブルは
厄介なことに走行距離が浅くとも
年数がたったことによる経年劣化で
急にトラブルが発生するので
注意したいところです・・・!
私自身も、10年選手だけど3万kmの距離浅な中古車で急に水漏れが発生し困った経験が・・・昨日までは何ともなかったのに朝乗ろうと駐車場に行ったら地面にクーラントが漏れてて・・・(泣)
急にきます、ラジエターの水漏れ!
注意点①:エンジンの中はキレイ?!
Z34 フェアレディZの
中古を購入するなら注意したい、
買う前に必ず確認したいのが
エンジン内部が上の画像のように
汚なくなってないかということ。
オイル交換をサボっていると
こんなふうに内部にスラッジがたまり
エンジンが焼付いてしまったり
とんでもない状況に発展する危険性が!
整備工場さんから軽自動車とか中古エンジンの問い合わせを受けた時に在庫状況を調べていると、15万kmとか距離を走っていてもエンジンの中がホントにキレイでオイル交換ちゃんとしてたんだろうな~っていうのもあれば、5~6万kmぐらいでもスラッジやオイル焼けで中が汚くてなんじゃこりゃっていうのもあります!
そのため狙っているZ34の
フェアレディZの中古があるなら
購入前に必ず確認したいのが
オイルフィラーキャップを開けて
キャップの裏やエンジンの内部が
汚れていないかということ。
ヘドロみたいなスラッジがベッタリついてたらちょっとヤバイです、そのクルマ!
もしこれをしっかり確認せず
エンジンの中がひどい個体を
あなたが中古で買ってしまったら
後々エンジン焼付きなど高額故障の
リスクがあなたに降りかかってきます!
また、オイル交換もされず
「乗りっぱなし」にされてたような
愛情なく乗られていた
中古車をつかんでしまったら
後になってからいろいろと
トラブルが出る可能性があるので
用心したいところ・・・
中古車のいわゆる
「当たり」「ハズレ」って
愛情もって乗られていたかが
大きく関与していると思います。
オイル交換のような
基本的なメンテナンスさえ
されていなかったようなクルマだと
下駄がわりにラフに運転されて
大切にされてなかったなんてことも
想像できてしまいます。
そんな状況ではなにかとヤレや
劣化がでてしまいがちですので、
ハズレの中古車をつかまないためにも
エンジンの中がキレイかどうかや
オイル交換とかが定期的にされてたかを
当たり、ハズレの判断材料の一つとして
チェックするのがおススメです^^
あと自分が中古車を買うときにチェックするポイントは座席のサポート部分とかにひどいシワやヨレ、擦れたり劣化がないかってのはよく見ます。
こういった部分も前述したような
「愛されていたかどうか」
「丁寧に乗られていたか」
がわかるポイントだと思っていますので。
注意点②:エンジン始動できなくなる不具合
Z34 フェアレディZで
非常にトラブルが多いと
言っても過言ではない
ステアリングロックに不具合がでて
「キー警告灯」が点灯し、
エンジン始動ができなくなる
厄介なトラブル・・・!
2009年あたりの前期型は
このステアリングロックの
モーターが壊れ
エンジンがかからなくなる
トラブルが多かったことから
対策品が出されたりもしましたが
対策品に交換した後も
数年後にまた同じ症状で
交換を余儀なくされたりと
何とも困った状況を散見します。
このステアリングロックの
交換修理は部品代+工賃で
10万コースの高額修理に!
エンジンの始動ができないからレッカー移動もお願いしなきゃいけないし!
2012~2013年式あたりの
フェアレディZ34でもトラブルは
相変わらず出ていますし、
走行距離が3~4万km程度の
そこまで走ってなくても
トラブルがでています。
ここまで不具合が多いにもかかわらず
リコールにもなっていないだけに
覚悟しておきたいところです!
注意点③:カスタムされたZ34の中古車
車高調やダウンサスなどで
バリッとローダウンされ
迫力のサウンドを奏でる
マフラーやエキマニ、触媒など
交換されたフェアレディZ34!
中古車情報を見ていると
「いいね~、わかってるね~^^」
と思ってしまうような
カッコよくチューニング、
カスタムされた中古が多くありますが
そんなチューニングされた
フェアレディZ34の中古を
購入するなら注意したいのが
・車検対応のカスタムか
・純正部品は残っているか
ということ。
日々の仕事の中で
整備工場さんから車検がらみで
・サスペンション1台分
・センターとリヤのマフラー
・ヘッドライト
といったお問い合わせがよく来ます。
マフラーは音量だけでなく
認証がとれていないと車検が
通せなかったり厳しくなってますし、
ヘッドライトはイカリングとか
スゴイのが装着されててNGだから
安い中古を探して~ときたり、
いまダウンサスが入っているけど
最低地上高が足りてないし
ノーマルのバネは
お客さん持ってないって言うから
1台分探してよ~って感じで。
【※車検対応マフラーでも要注意!】
先日、仲のいい整備工場さんからマフラーのお問い合わせがきたのですが、お客さんのクルマには車検対応のマフラーがついてはいるものの経年劣化で音量が大きくなってしまい交換しないと車検がダメだから中古でマフラー探して~とお問い合わせがきたことが!
【※ヘッドライトやテールランプの「塗装」にも注意!】
整備工場さんから意外と多いのが、表面を黒く塗装してブラックアウトされたヘッドライトの塗装が落とせなくて車検に通せないから安い中古ヘッドライト探して~っていうお問い合わせ。
ヘッドライトやテールランプを塗装してブラックアウトしているカスタム車両はこんな落とし穴があるので注意したいところです・・・
で、中古を探してみると
Z34のフェアレディZは
タダで部品取りになるような
クルマではないので
まず見つかりません・・・
廃車とか事故車はすぐにショップさんとかバイヤーさんが押さえちゃうから部品取りに回されないんですよね~・・・
新品で交換となれば
すぐに5万や10万が飛んでいくだけに
車検に対応していない
カスタムがされた中古車だったり
純正部品が残っていない場合は、
あなたが購入した後に
車検の時など困った状況に
見舞われかねません・・・
カスタム・チューニングされた
フェアレディZ34の中古を買うなら
・車検に対応しているか
・純正部品は残っているか
といったことは
確認しておくのが安心です!
※個人的に困ったのは「社外アルミ」。以前カスタムされたC7のコルベットを買ったんですが車検がきたときにホイール替えないと車検通らないよ~って言われて困ったことが。”なんちゃらフォージド”ってかっこいいホイールだったんですが、認証マークがないだかで車検NGらしくって。。。こんなこともあるので社外アルミもご注意くださいませ~^^
注意点④:フェアレディZ34はぶつけると高くつく!
フェアレディZ34の中古を
買ったらホントに注意なのが
「ぶつけると修理代が高い」
ということ!
クルマはぶつけて壊せば
修理代が高くつくものですが、
それでもドアやバンパーなど
同色の中古部品が見つかれば
鈑金・塗装で修理するよりも
大幅に修理代を圧縮できます。
しかしフェアレディZ34の
ドアやバンパー、ヘッドライト、
リヤゲートなどの中古部品は
先程もお話ししたように
探してもなかなか見つかりません。
海外でも需要のあるクルマなので
過走行車でボロボロだったとしても
事故車でグッチャリいってても
解体ヤードにクルマが入庫すると
専門ショップや外人バイヤーさんなどが
すぐに廃車になったフェアレディZ34を
クルマ丸ごと輸出などしてしまうので
「部品取り」されることもなく
その結果としてバンパーなどの
中古部品が流通しないという
困った状況にあります・・・・。
このような事情があって
フェアレディZ34をぶつけて壊すと
高い新品部品で板金塗装など
修理代が高くなりがちです!
ちなみに気になる
部品の新品定価はというと・・・
フロントバンパー:約8万
Z34ニスモは約10万
リヤバンパー:約8万
こちらもニスモは約10万
フロントフェンダー:約4万+塗装代
HIDヘッドライトASSY:約11万
リヤマフラー:約6万2000
センターマフラーは約5万
テールランプ:約5万
う~ん・・・マンダム・・・
もともとが高級スポーツカーだけに
部品代もいい値段しています。。。
だからあなたも
フェアレディZ34を買ったら
ぶつけると高くつくというのは
覚えておきたいポイントです!
注意点⑤:ダッシュボードの割れ、ベタつき
狙っているZ34の中古車の
走行距離が少なくても避けられないのが
年数がたったことによる
ダッシュボードの
「割れ」や「ベタつき」・・・
Z34のフェアレディZに限らず、
トヨタやレクサスなど他メーカーでも
2006年~2012年ぐらいの
年式のクルマはダッシュボードの
割れやベタつきが多くって・・・
どうやらこの頃のダッシュボード、
従来よりもリサイクル性を
高めるようにした結果、
経年劣化で割れたり
ベタつきがでやすいみたいで。
このダッシュボードの劣化は
ネットの中古車サイトの写真だけでは
なかなか判別しにくいですが、
写真ではキレイに見えてても
実車ではすごくボロいってことも
あるので注意したいところです。
個人的にもZ34と同世代の2009年式インフィニティFXのダッシュボードがベージュのを購入したんですが、カーセンサーとかの画像ではキレイだったけど実車を見に行ったらかなり割れがあちこちに発生してたし、ベタベタで汚れがついてるのがベージュだから目立ってて・・・なんてことが(苦笑)
結局納車前にダッシュボードを交換してもらったんですが、いまは素材が変更されているらしくまず再発はしないそうです。
あと余談ですがこの中古車屋さん、「新型のコロ助」が流行していた時に在庫車の内装をアルコール系の除菌剤でウィルス対策していたそうですが、何ヶ月かするといろいろな在庫車のダッシュボードが水膨れみたいになったり、べたついたりが多発して大変だったとのこと。
あなたもZ34の中古を買ったら、アルコール系の素材でダッシュボードを拭いたりしないように注意したいところです・・・!
⇒Z34の中古車、故障リスクを回避するには
年数のたった、距離を走った
フェアレディZ34の中古車は
いつ故障が起きてもおかしくないのは
認識しておきたいところですが、
弱点のところでお話しした
エアコンのコンプレッサーや
発電機のオルタネーター、
そしてリコールにはなってないけど
トラブルが多いステアリングロック
以外にも例えば・・・
・セルモーター(スターター)
・パワステ関係
・ドアミラーやパワーウインド関係
・センサー部品
など、経年劣化によって
故障が避けられない部品が
いろいろ潜んでいますが
Z34 フェアレディZを
中古で買ってからすぐに故障する
可能性もゼロではありません。
こればっかりはホントわかりません・・・
このようなリスクを回避するために
検討して損はないのが「保証」。
中古車販売店が独自に保証を
設定しているケースもありますし、
カーセンサーやグーといった媒体が
中古車に有償で保証をつけることも。
万一の不具合が発生した際に
保証でカバーしてもらえれば
修理代を自腹で払うことなく
クルマを直してもらえちゃうので
多少のコストがかかったとしても
保険として保証をつけるという
選択肢もアリだと思います。
特にリコールになっていない
ステアリングロックのトラブルも
あるだけに注意したいポイントです!
※一般ユーザーさんからメールで問い合わせが来る時に「中古車を買って2週間ですが故障してしてしまいましたが修理代の見積もりが20万近くって言われ・・・保証を付けてなかったので自費で修理になります。そのため安いリビルト品を探してます」なんてメッセージが添えられてることも少なくありませんので!
※また、中古車販売店の保証に加え自動車保険でも「故障保証」を月々わずかな費用で受けられるものもあるので検討する価値ありだと思います^^
⇒Z34フェアレディZの中古を買う前にもう一つだけ確認しておきたいこと
Z34 フェアレディZの
中古車で気をつけたい
・エアコンの故障
・オルタネーターの故障
・ラジエターの水漏れ
・ハンドルロックの故障
・カスタムされたZ34の注意点
・ぶつけると高くつく
・ダッシュボードの割れや劣化
などトラブルが多い弱点など
部品屋の視点でお伝えし、
リスク回避のこともお話ししました。
あと残るはどうすれば狙っている
Z34 フェアレディZの中古を
少しでも安く買えるか
っていうことですよね^^
中古車の場合は新車と違って
値引きといった概念がありませんし
もし値引きしてくれる中古車があれば
それは元々その分を見越して
車両価格が高めに設定されていると
考えてもいいと思います。
ではどうやって狙っている
Z34の中古車を安く買うか。
それはやっぱり
いま乗っているクルマを
高く買い取ってもらうこと
に尽きると思います。
自分もいまの部品屋の会社を
立ち上げて1年たった時に
やっと軌道に乗ってきたから
クルマ買い替えるか~と思って
ネットの中古車情報を見てたら
前から欲しかった
V35スカイラインクーペの中古が
クルマで小一時間くらいの
近所にいいのがでてたんです^^
走行距離も1万㎞ちょっと、
ブレーキキャリパーが
対向4POTにカスタムされてて!
その時に乗ってた車は
新車で買って13年のアコード。
たしか13万㎞位走ってて
過走行の部類ではあったんですが
6MTのスポーツグレードで
根強い人気があるモデルだから
10万や15万にはなるかな~
なんて考えてたんです。
で、スカイラインを見に行った時に
お店の人に下取りを聞いてみると
10年超えてるクルマは
ウチでは買取できないんですよね
なんてことを言われ!
乗ってきたクルマを見もせずに言われましたし!
まさか下取りがゼロとは
想像もしてなかったんで
これはけっこうショックで・・・
でも見に行ったスカイラインの中古
バリモノだからどうしても欲しい、
だけど月々のローンは安くしないと
軌道に乗ったとはいえまだ綱渡りな
起業1年目なだけに恐いし。
そこで役に立ったのが無料一括査定。
買取できないなんて言われた
いままで乗ってきた13年落ちの車が
ホントに価値がないのか
ネットの一括査定で
ためしに確認してみたんです。
で、何社か回答きたのが
30万~40万!
これだけでもゼロ円からすると
とんでもなくいいですよね^^
でもこの時は結局
45万で買い取ってもらえました!
買取してくれた業者さん、
アコードの中古車を若いお客さんから
探してとバックオーダー受けてて
ちょうど自分のアコードが
そのお客さんの希望にあうとのことで
どうしても売って欲しいと。
で、45万で買い取ってもらえたから
無事お目当てのスカイラインクーペに
乗り換えすることができました^^
この後もいろいろ乗換えましたが
結局のところ一括査定をお願いするのが
一番高く売れる印象があります。
もしあなたも
Z34のフェアレディZを
中古で狙っているなら
1~2分くらいの入力で
買取相場がチェックできるので
試してみる価値、アリだと思います。
いま乗っているクルマが
想像以上に買取相場が高ければ
高いうちに買い取ってもらって
お目当てのフェアレディZ34に
予定を前倒で乗り換えることも
できちゃいますしね^^
まずはあなたも愛車の買取相場、
チェックしてはいかがでしょうか!?
愛車を一括査定に依頼してみる
↓ ↓ ↓