コンパクトなサイズと
よく切れるハンドルによる
バツグンの取り回しの良さに、
圧倒的な積載性を誇る
商用バンの決定版・・・
トヨタ タウンエース!
&
トヨタ ライトエース!
そんなタウンエースやライトエースの
中古相場をチェックしてみると、
コミコミ80万以下の安いのは
10万kmオーバーの過走行車や
事故歴(修復歴)アリなのが
多い状況ですが、
100万~120万ぐらいに予算を上げると
探せばそこまで走ってないのも見つかる
中古相場でしょうか!?
でも、S402M・S402Uの
タウンエースやライトエースは
年数や距離を走った中古車も多いだけに
いずれにしても心配なのは
中古で買ってから急に故障しないか
っていうことじゃないでしょうか?!
今回はタウンエースやライトエースを
中古で狙っているなら注意したい
故障や弱点といった部分を
「部品屋の視点」で
解説していきますよ~!
◆目次
弱点①:エアコンの故障
タウンエースで注意したい
春~秋には整備工場さんから
お問い合わせが増えるのが
・エアコンのコンプレッサー
エアコンのガスを圧縮する
このコンプレッサーですが、
経年劣化によるコンプレッサーの
焼付きや異音といったトラブルが
避けられない状況にあり
年数や距離を重ねたタウンエースや
ライトエースの中古車では
いつ壊れてもおかしくない
状況であるともいえます。
エアコンをよく使う時期である
春~秋にかけて特に故障が多く
このエアコンのコンプレッサーの
お問い合わせも増えますが、
注意したいのが
修理代が高いということ。
上の画像にもあるように
エアコンはシステムで成り立っていて
コンプレッサーが焼付いたり
異音がでたりと故障したからといって
コンプレッサーそれだけを
交換すればいいっていうような
単純な話しじゃありません・・・
主に故障の原因になるのが
エキスパンションバルブという
髪の毛の細さ程度しかない
霧吹き器のノズル部分だったり、
リキッドタンクとよばれる
フィルターの役目がある部分で
スラッジなどが詰まり
異常高圧⇒コンプレッサーが故障
といった流れになることが多いので
コンプレッサーや関連したパーツの
部品代+工賃+ガス代と加わっていくと
10万や20万が飛んでいきます!
焼付きやロックでコンプレッサー内部の削れカスがシステム内に回っちゃうとコンデンサーの交換や、配管も全部外して清掃など大事になっちゃいます・・・
弱点②:オルタネーター(発電機)
次にタウンエースやライトエースの
中古で注意したい弱点な部品が・・・
オルタネーター!
オルタネーターはバッテリーに
電気を供給する発電機ですが
発電時はキンキンに熱くなるため
経年劣化による故障が避けられません。
こちらもコンプレッサーと同じく
特に夏場は整備工場さんからの
お問合せが多く
修理交換となれば
安価なリビルト品で交換しても
5万コース覚悟の高額修理ですし、
そもそもオルタネーターが故障して
発電不良になればバッテリーがあがって
レッカー呼んだりしたり
バッテリーも交換して・・・など
なにかと費用がかさみがちです!
余談ですが、
S402Uなど新しいタウンエースで
お客さんや整備工場さんから
オルタネーターのアンペアアップ
ができないかって
お問い合わせがよく来ます。
保冷車や冷凍車に改造してたり、大きな無線とか電力消費の大きい機材を搭載していたりと電気が足りないからオルタネーターの発電量を上げたアンペアアップ品がないかとお問い合わせがよく来るんです・・・
でも、海外生産になった
タウンエースやライトエースは
オルタネーターの構造が特殊だったりで
アンペアアップができません・・・!
あなたもタウンエースやライトエースに
なにか電力消費の大きい機材を車載するなら
S402系は「発電量をアップできない」から
電力不足の問題が付きまとうというのは
覚えておいて損はないと思います。
弱点③:ラジエターからの水漏れ
経年劣化によるトラブルが避けられず
こちらも整備工場さんなどから
お問い合わせが
ちょこまかくるラジエター。
安価な社外新品のラジエターで
修理・交換するにしても
ラジエター本体だけでなく
ホース類などの周辺パーツ代、
冷却水代、交換工賃と加わって
10万コースは覚悟の高額修理に!
で、このラジエターのトラブルは
厄介なことに走行距離が浅くとも
年数がたったことによる経年劣化で
急にトラブルが発生するので
注意したいところです・・・!
私自身も、10年選手だけど3万kmの距離浅な中古車で急に水漏れが発生し困った経験が・・・昨日までは何ともなかったのに朝乗ろうと駐車場に行ったら地面にクーラントが漏れてて・・・(泣)
急にきます、ラジエターの水漏れ!
注意点①:エンジンの中はキレイ?!
タウンエースやライトエースの
中古を買うなら注意したい、
必ず確認したいのが
エンジン内部が上の画像のように
汚なくなってないかということ。
オイル交換をサボっていると
こんなふうに内部にスラッジがたまり
エンジンが焼付いてしまったりと
とんでもない状況に見舞われます。
整備工場さんから軽自動車とか中古エンジンの問い合わせを受けた時に在庫状況を調べていると、15万kmとか距離を走っていてもエンジンの中がホントにキレイでオイル交換ちゃんとしてたんだろうな~っていうのもあれば、5~6万kmぐらいでもスラッジやオイル焼けで中が汚くてなんじゃこりゃっていうのもあります!
そのためお目当ての
タウンエースの中古車があるなら
購入前に必ず確認したいのが
オイルフィラーキャップを開けて
キャップの裏やエンジンの内部が
汚れていないかということ。
ヘドロみたいなスラッジがついてたらちょっとヤバイです、そのクルマ!
もしこれをしっかり確認せず
エンジンの中がひどい個体を
あなたが中古で買ってしまったら
後々エンジン焼付きなど高額故障の
リスクがあなたに降りかかってきます!
また、オイル交換もされず
「乗りっぱなし」にされてたような
愛情なく乗られていた
中古車をつかんでしまったら
後になってからいろいろと
トラブルが出る可能性があるので
用心したいところ・・・
中古車のいわゆる
「当たり」「ハズレ」って
愛情もって乗られていたかが
大きく関与していると思います。
特にタウンエースやライトエースは
商用車=ビジネス利用という
普通よりも過酷に
使われることが多いですし
オイル交換のような
基本的なメンテナンスさえ
されていなかったようなクルマだと
こき使われてラフに運転され
大切にされてなかったなんてことも
想像できてしまいます。
そんな状況ではなにかとヤレや
劣化がでてしまいがちですので、
ハズレをつかまないためにも
エンジンの中がキレイかどうかや
オイル交換とかがされてたかを
当たり、ハズレの判断材料の一つとして
チェックするのがおススメです^^
注意点②:タウンエースやライトエースはぶつけると高くつく!
タウンエースやライトエースの
中古を買ったらホントに注意なのが
「ぶつけると修理代が高い」
ということ!
クルマはぶつけて壊せば
修理代が高くつくものですが、
それでもドアやバンパーなど
同色の中古部品が見つかれば
鈑金・塗装で修理するよりも
大幅に修理代を圧縮できます。
しかしタウンエースやライトエースは
ドアやバンパー、ヘッドライト、
リヤゲートなど
ありとあらゆる外装部品の中古が
なかなか見つからない状況です。
なぜ見つからないかというと、
この手の商用ワゴンの車は海外市場で
需要が高く大人気なので
20万㎞オーバーとかの
過走行車でボロボロだったとしても
事故車でグッチャリいってても
解体ヤードにクルマが入庫すると
すぐに外人バイヤーさんなどが
廃車になったタウンエースを
クルマ丸ごと輸出してしまうので
「部品取り」されることもなく
どんどん国外へ流出してしまい
その結果としてバンパーなどの
中古部品が流通しないという
困った状況にあります・・・・。
中東やアジア圏で相変わらずの人気です!
で、タウンエースやライトエースを
買ったら特に注意をしたいのが
「リヤゲート」をぶつけて壊すと
大変な目にあうということ。
ハッチバックのクルマ特有の
上に開くこのリアのハッチゲート。
この画像からもわかるように
タウンエースバンのリヤバンパーは
厚みのない薄~いデザインなので
後ろまわりをぶつけると
リヤゲートもグッチャリといく
危険性がありますが
このリヤゲート修理代が
刺激的に高いんです・・・
運よく同じ色の中古が見つかっても
10万前後が飛んでいきます!
程度が良ければまだしもですが仕事で使われてるからかけっこう傷や凹みがあるのにプレミア価格ですんごい値段が高いなんてことも多くって・・・
タイミング悪く中古で同色の
リヤゲートが見つからず
さらには板金修理できないほど
ガッツリと凹ませた時には
新品のリヤゲートに塗装して
ガラスを脱着して・・・と、
20万コースも覚悟みたいな!
このような状況なのであなたも
タウンエースやライトエースを
中古で買ったら
ぶつけると高くつくというのは
覚えておきたいポイントであります!
また、余談ですが
タウンエースやライトエースの
バンを中古で買うときには
座席のヘッドレストや
荷物が前に来ないようにするための
突っ張り棒がちゃんとあるか要確認!
ヘッドレストや仕切り棒が
どっかにいっちゃっている場合
車検を通すことができないので
車検の時に余計な痛い出費に
見舞われる危険性があります。
この手の部品って予想外に
新品はいい値段がしますし、
先程お話したように
タウンエースやライトエースの廃車は
どんどん海外に輸出されてしまうので
ヘッドレストなども
安い中古部品を探そうにも
まず見つかりません・・・
こんな余計な出費を避けるためにも
タウンエースやライトエースの
中古を買うときは
ヘッドレストや仕切り棒など
紛失していないか、ちゃんとあるか
しっかりチェックしたいところです。
注意点③:エンジン故障⇒走行不能の危険性
平成30年4/4~31年4/23
の期間に生産された
S402M:バン、S402U:トラック
これら各モデルの
タウンエースやライトエースは、
エンジンのコンロッドの
製造管理が不適切なことから
コンロッド内部に
傷が入っているものがあり
【コンロッドの参考画像】
高負荷運転時に
このコンロッドが破損し
走行不能になる危険性があるため
リコールがアナウンスされた
経緯があるんです!
【国土交通省リコール情報】
https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha08_hh_003526.html
改善措置としては、
コンロッドを良品に交換する
といった措置がとられていますが、
この不具合は実際に
少なくとも2件も発生して
リコールになっているだけに
あなたが狙っている
タウンエースやライトエースの
中古車がリコールに該当するなら
改善措置を受けたか
しっかり確認したいところです!
でもリコールとかの改善措置って
別に確認なんかしなくたって
ちゃんとやってんじゃないの?
と思うかもしれませんが
それがですね、そうでもないんです。
普段整備工場さんから
部品の問い合わせがきた時に
依頼された部品を調べてると
あれ?これリコール対象ですよ
ディーラーに行けば
タダで交換してもらえますよ
なんて案内することが
ちょこまかあるんです。
どういう経緯で
リコールの改善措置を受けていない
状況になってしまったかは不明ですが
こういったやり取りも
日々の仕事の中で少なくないので
お目当ての中古車を買う前に
ちゃんとリコールの対策がされたか
履歴を確認しておくのが安心です。
エンジンが壊れ走行不能という
非常に恐いトラブルですので!
⇒タウンエースやライトエースの中古、故障リスクを回避するには
年数のたった、距離を走った
タウンエースやライトエースの中古車は
経年劣化によって
いつ故障が起きてもおかしくないのは
認識しておきたいところです。
先程ご紹介したコンプレッサーや
オルタネーターの他にも注意したい
部品として例えば・・・
・セルモーター(スターター)
エンジンをかけたり、切ったりを頻繁に行う商用車なだけに定番で壊れます!
・オートマミッション
・パワステ関係
・センサー部品
など、経年劣化によって
故障が避けられない部品が
いろいろ潜んでいますが
あなたがタウンエースの中古を
買ってからすぐに故障する
可能性もゼロではありません。
こればっかりはホントわかりません・・・
このようなリスクを回避するために
検討して損はないのが「保証」。
中古車販売店が独自に保証を
設定しているケースもありますし、
カーセンサーやグーといった媒体が
中古車に有償で保証をつけることも。
万一の不具合が発生した際に
保証でカバーしてもらえれば
修理代を自腹で払うことなく
クルマを直してもらえちゃうので
多少のコストがかかったとしても
保険として保証をつけるという
選択肢もアリだと思います。
※一般ユーザーさんからメールで問い合わせが来る時に「中古車を買って2週間ですが故障してしてしまいましたが修理代の見積もりが20万近くって言われ・・・保証を付けてなかったので自費で修理になります。そのため安いリビルト品を探してます」なんてメッセージが添えられてることも少なくありませんので!
※また、中古車販売店の保証に加え自動車保険でも「故障保証」を月々わずかな費用で受けられるものもあるので検討する価値ありだと思います^^
⇒タウンエースやライトエースの中古を買う前にもう一つだけ確認しておきたいこと
タウンエースやライトエースを
中古で買うなら気をつけたい
・エアコンの故障
・オルタネーターの故障
・エンジンの中はキレイか
・ぶつけると高くつく
・ヘッドレストなどの紛失
・エンジン故障のリコール
などトラブルが多い弱点など
部品屋の視点でお伝えし、
リスク回避のこともお話ししました。
あと残るは狙っている
タウンエースやライトエースの中古車を
どうすれば少しでも安く買えるか
っていうことですよね^^
中古車の場合は新車と違って
値引きといった概念がありませんし
もし値引きしてくれる中古車があれば
それは元々その分を見越して
車両価格が高めに設定されていると
考えてもいいと思います。
ではどうやって狙っている
タウンエースやライトエースの
中古を安く買うか。
それはやっぱり
いま乗っているクルマを
高く買い取ってもらうこと
に尽きると思います。
自分もいまの部品屋の会社を
立ち上げて1年たった時に
やっと軌道に乗ってきたから
クルマ買い替えるか~と思って
ネットの中古車情報を見てたら
前から欲しかった
V35スカイラインクーペの中古が
クルマで小一時間くらいの
近所にいいのがでてたんです^^
走行距離も1万㎞ちょっと、
ブレーキキャリパーが
対向4POTにカスタムされてて!
その時に乗ってた車は
新車で買って13年のアコード。
たしか13万㎞位走ってて
過走行の部類ではあったんですが
6MTのスポーツグレードで
根強い人気があるモデルだから
10万や15万にはなるかな~
なんて考えてたんです。
で、スカイラインを見に行った時に
お店の人に下取りを聞いてみると
10年超えてるクルマは
ウチでは買取できないんですよね
なんてことを言われ!
まさか下取りがゼロとは
想像もしてなかったんで
これはけっこうショックで・・・
乗ってきたクルマを見もせずに言われましたし!
でも見に行ったスカイラインの中古
バリモノだからどうしても欲しい、
だけど月々のローンは安くしないと
軌道に乗ったとはいえまだ綱渡りな
起業1年目なだけに恐いし。
そこで役に立ったのが無料一括査定。
買取できないなんて言われた
いままで乗ってきた13年落ちの車が
ホントに価値がないのか
ネットの一括査定で
ためしに確認してみたんです。
で、何社か回答きたのが
30万~40万!
これだけでもゼロ円からすると
とんでもなくいいですよね^^
でもこの時は結局
45万で買い取ってもらえました!
買取してくれた業者さん、
アコードの中古車を若いお客さんから
探してとバックオーダー受けてて
ちょうど自分のアコードが
そのお客さんの希望にあうとのことで
どうしても売って欲しいと。
で、45万で買い取ってもらえたから
無事お目当てのスカイラインクーペに
乗り換えすることができました^^
この後もいろいろ乗換えましたが
結局のところ一括査定をお願いするのが
一番高く売れる印象があります。
もしあなたも狙っている
タウンエースやライトエースの
中古車があるなら
1~2分くらいの入力で
買取相場がチェックできるので
試してみる価値、アリだと思います。
いま乗っているクルマが
想像以上に買取相場が高ければ
高いうちに買い取ってもらって
タウンエースやライトエースに
予定を前倒で乗り換えることも
できちゃいますしね^^
まずはあなたも愛車の買取相場、
チェックしてはいかがでしょうか!?
愛車を一括査定に依頼してみる
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