ATH20ヴェルファイアハイブリッドの弱点や故障【部品屋の視点】で解説

20ヴェルファイアハイブリッド 中古車

 

威風堂々のアグレッシブなデザインに
ハイエンドプレミアムにふさわしい
豪華で広々とした室内空間、

そして2tオーバーの重量級な
ミニバンでありながら

ハイブリッドによる低燃費が魅力的な
20系ヴェルファイアハイブリッド!

ヴェルファイアハイブリッド 内装

 

そんなATH20Wの
ヴェルファイアハイブリッドの
中古相場をチェックしてみると

コミコミ150万ぐらい~という
人気をうかがわせる相場ですし

10万km前後とか距離を重ねた
中古車も多い印象ですが

いずれにしても心配なのは
中古で買ってから急に故障とか
しないかということですよね!?

 

今回はそんな20系の
ヴェルファイアハイブリッドを

中古で狙っているなら注意したい
故障や弱点といった部分を

「部品屋の視点」
解説していきますよ~!

 





 

 

弱点①:ハイブリッド車であることが弱点!?

 

ヴェルファイア20のハイブリッドは

ハイブリッド車なのが弱点です!

なんていうこと言うと、

ハイブリッドだからいいのに
何を言ってるのこの人は!?

って思われちゃうかもしれませんが
普段の仕事で部品を卸す仕事をしてると

ハイブリッド車の「怖さ」
感じる出来事がちょこまかあります。

ハイブリッドシステム 参考画像

 

ご存知の通りハイブリッド車は
普通のガソリンなど車にはない

・駆動用モーター

・ハイブリッド用バッテリー

・インバーター

・電動エアコン

 

といったハイブリッド特有の部品が
数多く採用されていますが

これらの部品が故障すると
どえらい修理代に発展して

燃費がよくて浮いたガソリン代など
一瞬にして吹飛ぶような状況に!

先日も某ハイブリッドの
ミニバンに乗る一般ユーザーさんから

悲痛なメッセージとともに
部品の問い合わせがあったのですが
その内容はというと・・・

駆動用バッテリーと、インバーターが故障して、ディーラーで82万と言われました。あまりにも高いので安い中古はありますでしょうか。宜しくお願いします。

 

いや~82万って・・・

これは極端な例かもですが
ハイブリッドの関連部品が故障すると
20万や30万はすぐ飛ぶので

故障した際に「高くつく」というのが
ハイブリッドの最大の弱点と言っても
過言ではありません!

 

 

弱点②:ラジエターからの水漏れ

ラジエター 参考画像

経年劣化によるトラブルが避けられず
こちらも整備工場さんなどから

お問い合わせが
ちょこまかくるラジエター。

安価な社外新品のラジエターで
修理・交換するにしても

ラジエター本体だけでなく
ホース類などの周辺パーツ代、

冷却水代、交換工賃と加わって
10万コースは覚悟の高額修理に!

 

で、このラジエターのトラブルは
厄介なことに走行距離が浅くとも

年数がたったことによる経年劣化
急にトラブルが発生するので
注意したいところです・・・!

私自身も、10年選手だけど3万kmの距離浅な中古車で急に水漏れが発生し困った経験が・・・昨日までは何ともなかったのに朝乗ろうと駐車場に行ったら地面にクーラントが漏れてて・・・(泣)

急にきます、ラジエターの水漏れ!

マセラティ クアトロポルテ 不具合

 

 

注意点①:オイルが減る不具合

2AZエンジン トラブル

 

20系ヴェルファイアハイブリッドを
中古で狙っているなら注意したい
不具合・トラブルがあります。

それは・・・

エンジンオイルが減ってしまう
2AZエンジンに出された保証延長。

 

【トヨタ リコール情報】

2AZ トラブル 保証延長

 

平成23年7月~26年10月
の期間に生産された
ヴェルファイアハイブリッドは

フットブレーキを踏まずに
エンジンブレーキで減速するような
運転をしているとエンジンオイルが
負圧によって燃焼室まで吸い上げられ

オイルが燃やされ減ってしまうため
保証期間延長がアナウンスされた
経緯があるんです!

改善措置として、

・ECUのアップデート

・ピストンやピストンリング
オイルノズルを改良品に交換

といった大がかりなことまで
「無償対応」されています。

でも、ここで注意したいのが
無償対応は時限措置ということ。

新車登録から9年以内は
エンジンオイルが減る症状に対し
無償で改善措置が受けられますが

現在では延長された期間も
過ぎてしまっているので
なにかトラブルがでても

タダで直してはもらえません・・・

オイルが減るという
エンジン焼付きにつながりかねない
危険な不具合・トラブルですし、

自費で改善措置を受けるとなったら
大変な出費に見舞われるので
要注意なポイントであります!

このトラブルが原因なのか
普段の仕事でもちょこまかと

・中古のエンジン探してくれ

・リビルトエンジンいくら?

って問合せが来ます。

そのためあなたが狙っている
20ヴェルファイアハイブリッドは
エンジンオイルの減りがないか、

改善措置を受けた個体かどうか
確認しておくのが安心です。

 

 

注意点②:20系ヴェルファイアハイブリッドはぶつけると高くつく!

板金修理

 

20系ヴェルファイアハイブリッドを
中古で買ったらホントに注意したいのが

「ぶつけると修理代が高い」

ということ!

クルマはぶつけて壊せば
修理代が高くつくものですが、

それでもドアやバンパーなど
同色の中古部品が見つかれば

鈑金・塗装で修理するよりも
大幅に修理代を圧縮できます。

しかしヴェルファイアハイブリッドは
ドアやバンパー、ヘッドライト、
リヤゲート(ハッチ)など

ありとあらゆる外装部品の中古が
なかなか見つからない状況です。

なぜ見つからないかというと、
20ヴェルファイアハイブリッドは
海外市場でも需要が高く大人気!

そのため20万㎞オーバーとかの
過走行車でボロボロだったとしても
事故車でグッチャリいってても

解体ヤードにクルマが入庫すると
すぐに外人バイヤーさんなどが

廃車になったATH20Wの
ヴェルファイアハイブリッドを
クルマ丸ごと輸出してしまうので

「部品取り」されることもなく
どんどん国外へ流出してしまい

その結果としてバンパーなどの
中古部品が流通しないという
困った状況にあります・・・・。
なんでもモンゴルでの需要がスゴイんだとか。。。

このような事情があって
20系ヴェルファイアハイブリッドを
ぶつけて壊すと高い新品部品での
板金塗装など修理代が高くなりがち!

ちなみに新品の定価は・・・

フロントバンパー:約7万

リヤバンパー:約6万

スライドドア:約6万+塗装代

リヤゲート:約6万+塗装代
(さらにガラス脱着代とか・・・)

HIDヘッドライト:約10万
(バラストとかついたASSYだと14万オーバー)

 

う~ん・・・マンダム・・・

元々が400~600万クラスの
高級ハイブリッドミニバンだけに
部品の定価が高い・・・

あなたもATH20Wの
ヴェルファイアハイブリッドを
中古で買ったら

ぶつけると高くつくというのは
覚えておきたいポイントであります!

ATH20W 中古車

 

 

注意点③:ホワイトパールの「色ハゲ」

20ヴェルファイアハイブリッド 塗装劣化

 

ホワイトパールクリスタルシャイン
色番号:070の車体色は注意!

塗装が剥げるトラブル発生中!!

 

【トヨタリコール等情報】
https://toyota.jp/recall/kaisyu/190403.html

色剥げ トラブル

 

2011年7月~2014年12月
の期間に生産された
20ヴェルファイアハイブリッドは

太陽光や雨水などの影響で
塗装がはがれるトラブルが
発生することから

保証期間の延長がアナウンスされ、

新車登録から10年以内に
塗装はがれが発生した場合に

無料で再塗装するという
措置が取られています。
※ボディパネルに限る。バンパーやドアミラーなどは対象外

 

ただ、塗装に関する
保証期間が延長されたとはいえ

当然のことながら期間を過ぎれば
無償での対応はしてもらえません。

わざわざ保証期間が
延長されるほどトラブルが多いだけに

あなたが狙っている
20ヴェルファイアHVの中古が
ホワイトパールの塗装色なら

ドアやボンネットなど
クリアがはがれていたり
塗装が剥げていたりしないか
しっかりチェックしたいところです。

特に延長された保証期間も経過してしまった中古車なら入念に塗装状態は確認しておくのが安心です!

板金修理

 

 

注意点④:カスタムされたヴェルファイア20ハイブリッドの中古車

 

20ヴェルファイアハイブリッドの
中古車情報を見てると

エアロやローダウン、マフラー、
アルミなどセンスよくキマってて

いいね~、わかってるね~^^

と思ってしまうような
カスタム&ドレスアップされた
中古車もよくでていますが、

そんなカスタムされた
20ヴェルファイアハイブリッドの
中古を購入するなら

・車検に適合したカスタムか

・カスタムされた部分の
純正部品は残されているか

っていうことは要注意です!

もし車検に適合しない
カスタムがいろいろとされていて
純正パーツも残されていなかったら

車検を通す際や故障した際に
非常に困った状況に陥ります。

ヴェルファイアハイブリッドは
前述したように

純正の中古パーツを探しても
なかなか見つからない状況ですし、

新品の純正部品は
思いのほか高額です。

そのためカスタムした部分を
元に戻さないと車検が通せないと
指摘されてしまった場合など

泣く泣く高額な新品で
部品交換する羽目に・・・

【※車検対応マフラーでも要注意!】
先日、仲のいい整備工場さんからマフラーのお問い合わせがきたのですが、お客さんのクルマには車検対応のマフラーがついてはいるものの経年劣化で音量が大きくなってしまい交換しないと車検がダメだから中古でマフラー探して~とお問い合わせがきたことが!

 

【※ヘッドライトやテールランプの「塗装」にも注意!】
整備工場さんから意外と多いのが、表面を黒く塗装してブラックアウトされたヘッドライトの塗装が落とせなくて車検に通せないから安い中古ヘッドライト探して~っていうお問い合わせ。

ヘッドライトやテールランプを塗装してブラックアウトしているカスタム車両はこんな落とし穴があるので注意したいところです・・・

 

このようなリスクがあるだけに
マフラーやローダウンなどカスタムされた

20ヴェルファイアハイブリッドの
中古車を買うなら

・車検に適合したカスタムか

・カスタムされた部分の
純正部品は残されているか

ということは
しっかり確認してから
購入するのが安心です^^

※個人的に困ったのは「社外アルミ」。以前カスタムされたC7のコルベットを買ったんですが車検がきたときにホイール替えないと車検通らないよ~って言われて困ったことが。”なんちゃらフォージド”ってかっこいいホイールだったんですが、認証マークがないだかで車検NGらしくって。。。こんなこともあるので社外アルミもご注意くださいませ~^^

コルベット C7 評価

 

 

⇒ヴェルファイア20ハイブリッドの中古、故障リスクを回避するには

20ヴェルファイアハイブリッド 燃費

 

最初にお話しした通り
20系ヴェルファイアハイブリッドは
「ハイブリッド」であるということが
最大の魅力であり弱点といえます。

ハイブリッド関連部品に
不具合やトラブルが発生すれば

フツーのガソリン車では考えられない
30万や40万といったような

超高額な修理代の請求書が
空からヒラヒラと舞い降ります。

 

そして低燃費で浮いたガソリン代など
一瞬にして吹飛ぶどころか

ハイブリッド意味ないじゃん(怒)

と、後悔しかねません・・・

年数や距離を走った中古車であれば
いろいろな部品にいつ故障が起きても
おかしくない状況があるだけに
このリスクは認識したいところです。

そしてあなたが
20ヴェルファイアハイブリッドを
中古で買ってから

すぐに故障する可能性も
ゼロではありません・・・。
ホントこればっかりはわかりません。。。

 

このようなちょっと恐い
故障リスクを回避するために
検討して損はないのが「保証」

中古車販売店が独自に保証を
設定しているケースもありますし、

カーセンサーやグーといった媒体が
中古車に有償で保証をつけることも。

万一の不具合が発生した際に
保証でカバーしてもらえれば

修理代を自腹で払うことなく
クルマを直してもらえちゃうので

多少のコストがかかったとしても
保険として保証をつけるという
選択肢もアリだと思います。

 

※一般ユーザーさんからメールで問い合わせが来る時に「中古車を買って2週間ですが故障してしてしまいましたが修理代の見積もりが20万近くって言われ・・・保証を付けてなかったので自費で修理になります。そのため安いリビルト品を探してます」なんてメッセージが添えられてることも少なくありませんので!

 

※また、中古車販売店の保証に加え自動車保険でも「故障保証」を月々わずかな費用で受けられるものもあるので検討する価値ありだと思います^^

 

 

⇒ATH20W ヴェルファイアハイブリッドの中古を買う前にもう一つだけ確認しておきたいこと

ヴェルファイアハイブリッド 欲しい

 

20系ヴェルファイアハイブリッドを
中古で買うなら注意したいポイントなど

部品屋の視点でお伝えし、
リスク回避のこともお話ししました。

あとは狙っている
20系ヴェルファイアハイブリッドの
中古車があるなら

どうすれば少しでも安く買えるか
っていうことですよね^^

中古車の場合は新車と違って
値引きといった概念がありませんし
もし値引きしてくれる中古車があれば

それは元々その分を見越して
車両価格が高めに設定されていると
考えてもいいと思います。

ではどうやって狙っている
20系ヴェルファイアハイブリッドの
中古を安く買うか。

それはやっぱり

いま乗っているクルマを
高く買い取ってもらうこと

に尽きると思います。

中古車 買取

 

自分もいまの部品屋の会社を
立ち上げて1年たった時に

やっと軌道に乗ってきたから
クルマ買い替えるか~と思って
ネットの中古車情報を見てたら

前から欲しかった
V35スカイラインクーペの中古が

クルマで小一時間くらいの
近所にいいのがでてたんです^^

走行距離も1万㎞ちょっと、
ブレーキキャリパーが
対向4POTにカスタムされてて!

その時に乗ってた車は
新車で買って13年のアコード。

たしか13万㎞位走ってて
まあ過走行の部類ではあったんですが

6MTのスポーツグレードで
根強い人気があるモデルだから

10万や15万にはなるかな~
なんて考えてたんです。

で、スカイラインを見に行った時に
お店の人に下取りを聞いてみると

10年超えてるクルマは
ウチでは買取できないんですよね

なんてことを言われ!
乗ってきた愛車を見もしないでバッサリ・・・

 

まさか下取りがゼロとは
想像もしてなかったんで
これはけっこうショックで・・・

でも見に行ったクルマ
バリモノだったしどうしても欲しい、

だけど月々のローンは安くしないと
軌道に乗ったとはいえまだ綱渡りな
起業1年目なだけに恐いし。

そこで役に立ったのが無料一括査定。

買取できないなんて言われた
いままで乗ってきた13年落ちの車が
ホントに価値がないのか

ネットの一括査定で
ためしに確認してみたんです。

で、何社か回答きたのが
30万~40万!

これだけでもゼロ円からすると
とんでもなくいいですよね^^

でもこの時は結局
45万で買い取ってもらえました!

買取してくれた業者さん、
アコードの中古車を若いお客さんから
探してとバックオーダー受けてて

ちょうど自分のアコードが
そのお客さんの希望にあうとのことで
どうしても売って欲しいと。

で、45万で買い取ってもらえたから
無事お目当てのスカイラインクーペに
乗り換えすることができました^^

CPV35

 

この後もいろいろ乗換えましたが
結局のところ一括査定をお願いするのが
一番高く売れる印象があります。
オークション的なのもやってみましたが思ったほど値があがらないことが多くて・・・

もしあなたも狙っている
20系ヴェルファイアハイブリッドの
中古車があるなら

1~2分くらいの入力で
買取相場がチェックできるので
試してみる価値、アリだと思います。

いま乗っているクルマが
想像以上に買取相場が高ければ
高いうちに買い取ってもらって

20系ヴェルファイアハイブリッドに
予定を前倒で乗り換えることも
できちゃいますしね^^

まずは愛車の買取相場だけでも
確認してみてはいかがでしょうか!?

愛車を一括査定に依頼してみる
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