30アルファードと同等の
1850mmという横幅がもたらす
ワイド&ローなフォルムが
異様なオーラを放つ
スタイリッシュツアラー・・・
アコードツアラー!
インテリアに目を向けてみても
質感高く作り込まれた内装は
ハンドルを握るたびに
あなたに大きな満足と優越感を
もたらしてくれるはず・・・
そんなアコードツアラーの
中古相場をチェックしてみると、
コミコミ100万以下の安いのは
10万kmオーバーとかの過走行車や
事故歴(修復歴)アリが多いですが
120万~140万ぐらいの予算で考えれば
そこまで走ってないのも見つかるような
元々が300万~400万クラスの
新車価格を考えれば
なかなかお買い得な状況ですよね^^
R20A/K24Aエンジンの
パワフルさと滑らかさ、
高いボディ剛性による
走りの良さやしっかりとしたフィール、
外観も内装も色あせることのない
デザイン性や質感の高さ。
新車当時の価格の高さによる影響か
その出来栄えの良さとは反比例した
不人気車ゆえに街中でも他の人と
かぶらないという希少性の高さ
・・・と、
いまだに魅力的な
アコードツアラーですが
最終後期モデルでも
2013年(平成25年)と
年数がたってきてるだけに
あなたも中古で狙っているなら
いずれにしても気になるのは
買ってから急に故障しないか
っていうことじゃないでしょうか?!
今回はアコードツアラーを
中古で狙っているなら注意したい
故障や弱点といった部分を
「部品屋の視点」で
解説していきますよ~!
◆目次
弱点①:セルモーター(スターター)
アコードツアラーで要注意なのが
セルモーター(スターター)の故障。
セルモーターはエンジンを
始動させるための部品ですが
アコードツアラーでは
定番と言えるほどトラブルが多く
整備工場さんからのお問い合わせが
日々少なくない状況です。
実は同世代のRB3/RB4オデッセイなども
定番のトラブルでして・・・!
なぜトラブルが多いかというと
リビルトセルモーターを製造している
工場の技術者に聞いたところ
アコードツアラーをはじめ
RB系のオデッセイやエリシオンなど
この頃のホンダ車に採用されている
セルモーター(スターター)は
ちょっと複雑な構造が影響してか
耐久性に難があるのではないか?
ということで不具合が多いようです。
で、セルモーターが壊れて
修理、交換をするとなると
新品より安価なリビルト品で
交換しても5万コースは覚悟ですし、
エンジンがかからず
動けない状況では整備工場さんまでの
レッカー移動の費用なんかも
降りかかってきますので
なにかと修理代がかさみがちです!
弱点②:エアコンのコンプレッサー
アコードツアラーで
注意したいお次の部品は・・・
エアコンのコンプレッサー!
エアコンのガスを圧縮するのが
このコンプレッサーですが
アコードツアラーの
前期モデルは2008年式~、
後期モデルでも2013年式と
年数がたってきているだけに
焼付きやガラガラ異音といった
コンプレッサーの不具合が
避けることができませんが
特に夏場はお問合せが多く
整備工場さんなどから
よく注文をいただきます。
(=それだけ壊れているっていうこと)
で、このエアコンのコンプレッサー、
注意したいのが
修理代が高いということ。
上の画像にもあるように
エアコンはシステムで成り立っていて
コンプレッサーが焼付いたり
異音がでたりと故障したからといって
コンプレッサーだけを
交換すればいいっていう
単純な話しじゃありません・・・
主に故障の原因になるのが
エキスパンションバルブという
髪の毛の細さ程度しかない
霧吹き器のノズル部分だったり、
リキッドタンクとよばれる
フィルターの役目がある部分で
スラッジなどが詰まり
異常高圧⇒コンプレッサーが故障
といった流れになることが多いので
コンプレッサーや関連したパーツの
部品代+工賃+ガス代と加わっていくと
10万や20万が飛んでいく状況です!
焼付きやロックでコンプレッサー内部の削れカスが
システム内に回っちゃうとコンデンサーの交換や、
配管も全部外して清掃など大事になっちゃいます・・・
弱点③:オルタネーター(発電機)
次にアコードツアラーの中古で
注意したい弱点な部品なのが
オルタネーター!
こちらも整備工場さんから
お問い合わせが多い
定番の故障部品といえます。
オルタネーターはバッテリーに
電気を供給する発電機ですが
発電時はキンキンに熱くなるため
経年劣化による故障が避けられません。
こちらも熱の影響なのか
エアコンのコンプレッサーと同じく
特に夏場の暑い時期は
整備工場さんからのお問合せが多く
オルタネーターを交換となれば
安価なリビルト品で交換しても
5万コース覚悟の高額修理ですし、
そもそもオルタネーターが故障して
発電不良になればバッテリーがあがって
走行不能、立往生に見舞われ
レッカー呼んだりしたり
バッテリーも交換して・・・と
なにかと費用がかさみがちです!
注意点①:エンジンの中はキレイ?!
アコードツアラーの
中古を買うなら注意したい、
購入前に必ず確認したいのが
エンジン内部が上の画像のように
汚なくなってないかということ。
オイル交換をサボっていると
こんなふうに内部にスラッジがたまり
エンジンが焼付いてしまったり
とんでもない状況に発展する危険性が!
そのため狙っている
アコードツアラーの中古があるなら
購入前に必ず確認したいのが
オイルフィラーキャップを開けて
キャップの裏やエンジンの内部が
汚れていないかということ。
キャップの裏にヘドロみたいな
スラッジがついてたらヤバイです、そのクルマ!
もしこれをしっかり確認せず
エンジンの中がひどい個体を
あなたが中古で買ってしまったら
後々エンジン焼付きなど高額故障の
リスクがあなたに降りかかってきます!
また、基本的なメンテナンスである
エンジンオイルの交換すらされず
「乗りっぱなし」にされてたような
愛情なく乗られていた
中古車をつかんでしまったら
後になってからいろいろと
トラブルが出る可能性があるので
用心したいところ・・・
中古車のいわゆる
「当たり」「ハズレ」って
愛情もって乗られていたかが
大きく関与していると思います。
オイル交換のような
基本的なメンテナンスさえ
されていなかったようなクルマだと
下駄がわりにラフに運転されて
大切にされてなかったなんてことも
想像できてしまいます。
そんな状況ではなにかとヤレや
劣化がでてしまいがちですので、
ハズレをつかまないためにも
エンジンの中がキレイかどうかや
オイル交換とかがされてたかを
当たり、ハズレの判断材料の一つとして
チェックするのがおススメです^^
あと自分が中古車を買うときにチェックするポイントは
座席のサポート部分とかにひどいシワやヨレ、
擦れたり劣化がないかってのはよく見ます。
こういった部分も前述したような
「愛されていたかどうか」
「丁寧に乗られていたか」
がわかるポイントだと思っていますので。
注意点②:アコードツアラーはぶつけると高くつく!
アコードツアラーの中古を買ったら
ホントに注意したいのが
「ぶつけると修理代が高い」
ということ!
クルマはぶつけて壊せば
修理代が高くつくものですが、
それでもドアやバンパーなど
同色の中古部品が見つかれば
鈑金・塗装で修理するよりも
大幅に修理代を圧縮できます。
しかしアコードツアラーは
ドアやバンパー、ドアミラー、
ヘッドライト、フェンダーや
リヤゲートなど
街中でなかなか見かけない
不人気車ゆえに絶対数の少なさが
影響してかいろいろな外装部品の中古が
なかなか見つからない状況です。
だから珍しいボディカラーの場合は
ホント絶望的です・・・!
で、アコードツアラーで
特に注意をしたいのが
「リヤゲート」をぶつけて壊すと
大変な目にあうということ。
ハッチバックのクルマ特有の
上に開くこのリアのハッチゲート。
この画像からもわかるように
アコードツアラーのリヤバンパーは
厚みのないデザインなので
後ろまわりをぶつけると
リヤゲートもグッチャリといく
危険性がありますが
このリヤゲート修理代が
刺激的に高いんです・・・
運よく同じ色の中古が見つかっても
10万前後は飛んでいきますし、
タイミング悪く中古で同色の
リヤゲートが見つからず
さらには板金修理できないほど
ガッツリと凹ませた時には
新品のリヤゲートに塗装して
ガラスを脱着して・・・と、
20万コースも覚悟みたいな!
このような状況なのであなたも
アコードツアラーを中古で買ったら
ぶつけると高くつくというのは
覚えておきたいポイントであります!
注意点③:エンジンオイルが減るトラブル
平成23年2月~24年4月
の期間に生産された
CW1:2リッターエンジン
のアコードツアラーは、
エンジンオイルが燃やされ
異常に減ってしまうことがあり
エンジンのピストンと
ピストンリングに保証期間延長が
アナウンスされた経緯があります。
【ホンダリコール等情報】
https://www.honda.co.jp/recall/auto/other/180727.html
従来は新車登録から
5年間の保証期間だったのが
新車登録から11年以内
まで期間が延長されましたが
当然のことながら期間を過ぎたら
このオイルが減るトラブルがでても
「保証」を受けることはできません。
わざわざ保証期間が延長されたほど
トラブルが多いと解釈できるだけに
あなたが狙っている
アコードツアラーの中古が
2リッターエンジンを搭載した
該当する期間の車両なら
改善措置を受けた車両かどうかや
購入後にエンジンオイルの減りがないか
注意したいポイントであります!
でもリコールの改善措置なんて
別に確認なんかしなくたって
ちゃんとやってんじゃないの?
そう思うかもしれませんが
それがですね、そうでもないんです。
普段整備工場さんから
部品の問い合わせがきた時に
依頼された部品を調べてると
あれ?これリコール対象ですよ
なんてことがちょこまかあります。
どういう経緯で
リコールの改善措置を受けていない
状況になってしまったかは不明ですが
こういったやり取りも
日々の仕事の中で少なくないので
お目当ての中古車を買う前に
ちゃんとリコールなどの対策がされたか
履歴を確認しておくのが安心です!
注意点④:カスタムされたアコードツアラーの中古車
アコードツアラーの
中古車情報を見ていると
ローダウンやアルミ、
マフラーなどセンスよくキマってて
いいね~、わかってるね~^^
と思ってしまうような
カスタム&ドレスアップされた
中古車もよくでていますが、
そんなカスタムされた
アコードツアラーの中古を
買うなら注意したいのが
・車検に適合したカスタムか
・カスタムされた部分の
純正部品は残されているか
っていうこと。
もし車検に適合しない
カスタムがいろいろとされていて
純正パーツも残されていなかったら
車検を通す際や故障した際に
非常に困った状況に陥ります。
※ヘッドライトやテールランプの「塗装」にも注意!
先日、仲のいい整備工場さんから表面を黒く塗装してブラックアウトされたヘッドライトの塗装が落とせなくて車検に通せないから安い中古ヘッドライト探して~とお問い合わせがきたことが!
ヘッドライトやテールランプを塗装してブラックアウトしているカスタム車両はこんな落とし穴があるので注意したいところです・・・
アコードツアラーは前述したように
純正の中古パーツを探しても
なかなか見つからない状況ですし、
そのためカスタムした部分を
元に戻さないと車検が通せないと
指摘されてしまった場合などには
泣く泣く高額な新品で
部品交換する羽目に・・・
このようなリスクがあるだけに
ローダウンなどカスタムされた
アコードツアラーの中古を買うなら
・車検に適合したカスタムか
・カスタムされた部分の
純正部品は残されているか
ということはしっかり確認してから
購入するのが安心です^^
※個人的に困ったのは「社外アルミ」。以前カスタムされたC7のコルベットを買ったんですが車検がきたときにホイール替えないと車検通らないよ~って言われて困ったことが。”なんちゃらフォージド”ってかっこいいホイールだったんですが、認証マークがないだかで車検NGらしくって。。。こんなこともあるので社外アルミもご注意くださいませ~^^
⇒アコードツアラーの中古、故障リスクを回避するには
ここまでお話してきたように
アコードツアラーの中古車には
いろいろ注意したい弱点ともいうべき
不具合の多い部品がありますが
距離を走った中古車であれば
いつ故障が起きてもおかしくない
状況なのは認識しておきたいところ。
前述したセルモーターや
エアコンのコンプレッサー、
発電機であるオルタネーター以外にも
たとえば・・・
・ATミッション
・パワステ関係
・センサー部品
・ドアミラーやパワーウインド関係
・ナビなどの電装品etc.
と、経年劣化によって
故障が避けられない部品が
いろいろ潜んでいますが
アコードツアラーの中古を買ってから
急に故障や不具合がでる可能性も
ゼロではありません。。。
こればっかりはホントわかりません・・・
このようなリスクを回避するために
検討して損はないのが「保証」。
中古車販売店が独自に保証を
設定しているケースもありますし、
カーセンサーやグーといった媒体が
中古車に有償で保証をつけることも。
万一の不具合が発生した際に
保証でカバーしてもらえれば
修理代を自腹で払うことなく
クルマを直してもらえちゃうので
多少のコストがかかったとしても
保険として保証をつけるという
選択肢もアリだと思います。
一般ユーザーさんからメールで問い合わせが来る時に
「中古車を買って2週間ですが故障してしまって・・・」
「保証を付けてなかったので自費で修理になります・・・」
「そのため安いリビルト品を探してます・・・」
なんてメッセージが添えられてることも少なくありませんので!
※また、中古車販売店の保証に加え
自動車保険でも「故障保証」を月々わずかな費用で
受けられるものもあるので検討する価値ありだと思います^^
⇒アコードツアラーの中古車を買う前にもう一つだけ確認しておきたいこと
アコードツアラーの中古を
購入するなら気をつけたい
・セルモーターの故障
・エアコンの故障
・オルタネーターの故障
・エンジンの中はキレイか?
・ぶつけると高くつく
・オイルが減るトラブル
・カスタムされた中古車
など弱点や注意点のことを
部品屋の視点でお伝えし、
リスク回避のこともお話ししました。
あと残るは狙っている
アコードツアラーの中古があるなら
どうすれば少しでも安く買えるか
っていうことですよね^^
中古車の場合は新車と違って
値引きといった概念がありませんし
もし値引きしてくれる中古車があれば
それは元々その分を見越して
車両価格が高めに設定されていると
考えてもいいと思います。
ではどうやって狙っている
アコードツアラーの中古車を
安く買うか。
それはやっぱり
いま乗っているクルマを
高く買い取ってもらうこと
に尽きると思います。
自分もいまの部品屋の会社を
立ち上げて1年たった時に
やっと軌道に乗ってきたから
クルマ買い替えるか~と思って
ネットの中古車情報を見てたら
前から欲しかった
スカイラインクーペの中古が
クルマで小一時間くらいの
近所にいいのがでてたんです^^
走行距離も1万㎞ちょっと、
ブレーキキャリパーが
対向4POTにカスタムされてて!
その時に乗ってた車は
新車で買って13年のアコード。
たしか13万㎞位走ってて
まあ過走行の部類ではあったんですが
6MTのスポーツグレードで
根強い人気があるモデルだから
10万や15万にはなるかな~
なんて考えてたんです。
で、スカイラインを見に行った時に
お店の人に下取りを聞いてみると
10年超えてるクルマは
ウチでは買取できないんですよね
なんてことを言われ!
乗ってきた車を見もしないでバッサリでしたし・・・
まさか下取りがゼロとは
想像もしてなかったんで
これはけっこうショックで・・・
でも見に行ったクルマ
バリモノだったしどうしても欲しい、
だけど月々のローンは安くしないと
軌道に乗ったとはいえまだ綱渡りな
起業1年目なだけに恐いし。
そこで役に立ったのが無料一括査定。
買取できないなんて言われた
いままで乗ってきた13年落ちの車が
ホントに価値がないのか
ネットの一括査定で
ためしに確認してみたんです。
で、何社か回答きたのが
30万~40万!
これだけでもゼロ円からすると
とんでもなくいいですよね^^
でもこの時は結局
45万で買い取ってもらえました!
買取してくれた業者さん、
アコードの中古車を若いお客さんから
探してとバックオーダー受けてて
ちょうど自分のアコードが
そのお客さんの希望にあうとのことで
どうしても売って欲しいと。
で、45万で買い取ってもらえたから
無事お目当てのスカイラインクーペに
乗り換えすることができました^^
この後もいろいろと乗り換えましたが
一括査定が結局一番高く売れる印象があります。
オークション的なのもやってみましたが
思ったほど値があがらないことが多くて・・・
もしあなたも狙っている
アコードツアラーの中古車があるなら
1~2分くらいの入力で
買取相場がチェックできるので
試してみる価値、アリだと思います。
いま乗っているクルマが
想像以上に買取相場が高ければ
高いうちに買い取ってもらって
お目当てのアコードツアラーに
予定を前倒で乗り換えることも
できちゃいますしね^^
まずはあなたも愛車の買取相場、
チェックしてはいかがでしょうか!?
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