背はそこまで高くないけど
必要十二分な室内空間の広さと
スタイリッシュなデザインで
根強い人気を誇るL175Sの
ダイハツムーヴ&ムーヴカスタム!
そんなL175S/L185S
ムーヴやムーヴカスタムの
中古車相場をチェックしてみると
コミコミ50万以下で探すと
やっぱり10万km前後走ったような
距離を走ったのが多いですし、
年式的にも10年落ちとか。
距離が浅くて年式が新しいと
すぐに80万前後はするような
人気のL175Sムーブならではな
中古車相場でしょうか?!
そんな状況の中、
L175Sダイハツムーヴの中古を
あなたも狙っているなら
気になるのは買ってから急に
故障や不具合がでないかって
ことじゃないでしょうか?!
「部品屋の立場」からすると
L175Sムーヴ、ムーヴカスタムには
弱点といえる故障やトラブルが多い
高額修理になってしまう部品が
いくつかあります・・・
今回はL175S系ムーヴを
中古で買うなら注意したい
弱点、トラブルが多い部分を
解説していきますよ~!
◆目次
弱点①:エアコンのコンプレッサー
L175S/L185S ムーヴの
エアコンのコンプレッサー、
部品屋人生でいったい
何個売ったんだろう・・・
っていうくらいトラブルが多く
ド定番の高額修理になる
弱点部品といえるコンプレッサー。
エアコンのガスを圧縮する
このコンプレッサーですが
L175Sのムーヴでは
焼付きやガラガラ異音といった
不具合が春~夏~秋には頻発し
特に夏場は「稼ぎ頭」といえるぐらい
整備工場さんなどから注文がきます。
(=それだけ壊れているっていうこと)
で、このエアコンのコンプレッサー、
注意したいのが
修理代が高いということ。
上の画像にもあるように
エアコンはシステムで成り立っていて
コンプレッサーが焼付いたり
異音がでたりと故障したからといって
コンプレッサーだけを
交換すればいいっていうような
単純な話しじゃありません・・・
主に故障の原因になるのが
エキスパンションバルブという
髪の毛の細さ程度しかない
霧吹き器のノズル部分だったり、
リキッドタンクとよばれる
フィルターの役目がある部分で
スラッジなどが詰まり
異常高圧⇒コンプレッサーが故障
といった流れになることが多いので
コンプレッサーや関連したパーツの
部品代+工賃+ガス代と加わっていくと
10万オーバー覚悟の状況です!
焼付きやロックでコンプレッサー内部の削れカスが
システム内に回っちゃうとコンデンサーの交換や、
配管も全部外して清掃など大事になっちゃいます・・・
弱点②:ターボ(タービン)
あなたが狙っているのが
ターボ車のムーヴカスタムなら
タービンの故障も注意です。
経年劣化によって異音がでたり
ブーストがかからずパワー不足、
白煙がモクモクでたりなどの
不具合に見舞われたら大変!
安価なリビルト品でも
部品代で5万コース覚悟ですし
工賃やらオイル代がプラスされると
すぐに10万ぐらい飛んでいく
けっこうな修理代に・・・
整備工場さんからL175S/L185Sの
リビルトターボの問い合わせは
日々の仕事で少なくありませんが
話しを聞いていると
オイル交換があまりされてなかった
メンテナンス不足が原因なことが
多いな~って感じがします・・・。
弱点③:パワステポンプ
軽いハンドル操作をアシストする
油圧機構であるパワステポンプ。
L175Sのムーヴは
このパワステポンプも
経年劣化による不具合が多く
オイル漏れや異音、
パワステが効かず重ステなど
トラブルが避けられません。
また、パワステポンプを
駆動させるベルトがかかる部分の
プーリーが樹脂製で経年劣化によって
破損することも多いので注意です。
ちなみにこのパワステポンプ、
新品定価は約6万といい値段ですが
安価なリビルト品なら
半額程度で入手は出来ます^^
注意点①:エンジンの中はキレイ?!
L175S/L185Sのダイハツムーヴを
中古で買う前に要注意なのが
エンジン内部が上の画像のように
汚なくなってないかということ。
オイル交換をサボっていると
こんなふうに内部にスラッジがたまり
エンジンが焼付いてしまったり
さきほども話題に挙げた
ターボの不具合にもつながります。
整備工場さんから軽自動車とか中古エンジンの問い合わせを受けた時に在庫状況を調べていると、15万kmとか距離を走っていてもエンジンの中がホントにキレイでオイル交換ちゃんとしてたんだろうな~っていうのもあれば、5~6万kmぐらいでもスラッジやオイル焼けで中が汚くてなんじゃこりゃっていうのもあります!
そのためお目当ての
ムーヴやムーヴカスタムの
中古車があるなら購入前に
必ず確認しておきたいのが
オイルフィラーキャップを開けて
キャップの裏やエンジンの内部が
汚れていないかということ。
ヘドロみたいなスラッジがついてたら
ちょっとヤバイです、そのクルマ!
もしこれをしっかり確認せず
エンジンの中がひどい個体を
あなたが中古で買ってしまったら
後々エンジン焼付きや
ターボ車ならタービンブローの
リスクが降りかかってきます!
そしてそれだけでなく
オイル交換すらされていないような
愛情なく乗られていたクルマは
なにかと劣化やヤレが見受けられ
あなたが買ってから
ちょこまかと不具合がでて
貧乏くじを引くことになるので
狙っているL175Sのムーヴが
「当たりか、ハズレか」を
見極めるひとつの材料として
エンジンの中がキレイかどうか
しっかりチェックするのが安心です。
注意点②:CVT車は走行不能になる危険性
L175S/L185S ムーヴの
CVT車には注意したいリコールが!
①CVT内部が破損し走行不能
②センサー部品が破損し走行不能
【ダイハツリコール情報】
https://www.daihatsu.co.jp/info/recall/99217.htm
①のCVTトラブルは
他車種も含め136件、
②は66件も発生して
リコールになっているだけに
あなたが狙っている
L175S L185Sのムーブが
この不具合に該当する車両なら
改善措置を受けたか
しっかり確認したいところ。
どちらのトラブルも
走行不能になる恐れがあり
高速などを走っている最中に
この不具合に見舞われたら
事故になる危険性もありますので
注意したいところであります!
でも、改善措置なんてフツーみんなやってあるんじゃないの?
って思うかもしれませんが
そうとは限らないんです・・・
普段整備工場さんから
部品の問い合わせを受ける
商社の仕事をしていますが
そんなお問い合わせの中で
依頼を受けた部品を検索すると
あれ?これリコールですよ?!
って回答することが
実は少なくないんです。。。
どういった経緯で
改善措置を受けてなかったのか
そのあたりは不明ですが
中古車販売店に並んでいる車なら
リコールの改善措置は受けている
とは限らない状況なので
あなたが狙っている
L175S/L185Sのムーヴが
このトラブルに該当する車両なら
しっかり確認するのが安心です!
注意点③:エンジンの異音や異常振動
狙っているL175S L185Sの
ムーブやムーブカスタムを試乗して
「ガタガタ」「ブルブル」
と、エンジンから異音や
異常な振動を感じたら
エンジンマウントが
劣化している可能性が!
参考画像:エンジンマウントってこんな部品
このエンジンマウントは
ゴムの塊が仕込まれた部品で
エンジンと車体の間にかまされて
固定する役割を担っていますが、
ゴムの塊がエンジンの振動を吸収し
車内の乗員にガタガタと不快な振動を
伝えないようにする大切な部品。
しかしこのエンジンマウントが
早期に劣化する恐れがあることから
「保証期間」が延長された
経緯があるんです。
【ダイハツ保証期間変更情報】
https://www.daihatsu.co.jp/info/recall/12051.htm
従来3年または6万㎞までの
保証期間だったものに対して
新車登録から9年まで
保証期間が延長されています。
ただ、延長はされたとはいえ
ほとんどがタイムリミットを
迎えている状況なので
故障しても保証はされず
自費での修理を余儀なくされます。
ここで覚えておきたいのは
わざわざ保証期間が延長されたほど
エンジンマウントが劣化し
トラブルが出やすいということ。
交換工賃まで含めると
5万コースは覚悟なので
狙っているムーヴの中古があるなら
試乗をしてみて異音や振動がないか
まずはチェックしたいところです。
⇒L175S/L185S ムーヴの中古、故障リスクを回避するには
ここまでお話してきたように
L175S L185Sのムーブには
いろいろ注意したい弱点ともいうべき
不具合の多い部品がありますし
それら以外にも
距離を走った中古車であれば
いつ故障が起きてもおかしくない
状況なのは認識しておきたいところ。
例えば・・・
・セルモーター(スターター)
・オルタネーター(発電機)
・CVTやATミッション
・センサー部品
・ナビなど電装品etc.
と、経年劣化によって
故障が避けられない部品が
いろいろ潜んでいますが
あなたがムーヴやムーヴカスタムを
中古で買ってからすぐに故障する
可能性もゼロではありません。
こればっかりはホントわかりません。。。
このようなリスクを回避するために
検討して損はないのが「保証」。
中古車販売店が独自に保証を
設定しているケースもありますし、
カーセンサーやグーといった媒体が
中古車に有償で保証をつけることも。
万一の不具合が発生した際に
保証でカバーしてもらえれば
修理代を自腹で払うことなく
クルマを直してもらえちゃうので
多少のコストがかかったとしても
保険として保証をつけるという
選択肢もアリだと思います。
一般ユーザーさんからメールで問い合わせが来る時に
「中古車を買って2週間ですが故障してしまって・・・」
「保証を付けてなかったので自費で修理になります・・・」
「そのため安いリビルト品を探してます・・・」
なんてメッセージが添えられてることも少なくありませんので!
※また、中古車販売店の保証に加え
自動車保険でも「故障保証」を月々わずかな費用で
受けられるものもあるので検討する価値ありだと思います^^
⇒ムーヴの中古を買う前にもう一つだけ確認しておきたいこと
L175S/L185Sの
ムーヴの中古車で気をつけたい
・エアコンの故障
・ターボ(タービン)の故障
・パワステポンプの故障
・エンジンマウントの劣化
などトラブルが多い弱点のことを
部品屋の視点でお伝えし、
リスク回避のこともお話ししました。
あと残るは狙っている
ダイハツムーヴの中古を
どうすれば少しでも安く買えるか
っていうことですよね^^
中古車の場合は新車と違って
値引きといった概念がありませんし
もし値引きしてくれる中古車があれば
それは元々その分を見越して
車両価格が高めに設定されていると
考えてもいいと思います。
ではどうやって狙っている
L175SやL185Sを安く買うか。
それはやっぱり
いま乗っているクルマを
高く買い取ってもらうこと
に尽きると思います。
自分もいまの部品屋の会社を
立ち上げて1年たった時に
やっと軌道に乗ってきたから
クルマ買い替えるか~と思って
ネットの中古車情報を見てたら
前から欲しかった
V35スカイラインクーペの中古が
クルマで小一時間くらいの
近所にいいのがでてたんです^^
走行距離も1万㎞ちょっと、
ブレーキキャリパーが
対向4POTにカスタムされてて!
その時に乗ってた車は
新車で買って13年のアコード。
たしか13万㎞位走ってて
まあ過走行の部類ではあったんですが
6MTのスポーツグレードで
根強い人気があるモデルだから
10万や15万にはなるかな~
なんて考えてたんです。
で、スカイラインを見に行った時に
お店の人に下取りを聞いてみると
10年超えてるクルマは
ウチでは買取できないんですよね
なんてことを言われ!
まさか下取りがゼロとは
想像もしてなかったんで
これはけっこうショックで・・・
乗ってきたクルマを見ずに言われましたし!
でも見に行ったスカイラインの中古
バリモノだからどうしても欲しい、
だけど月々のローンは安くしないと
軌道に乗ったとはいえまだ綱渡りな
起業1年目なだけに恐いし。
そこで役に立ったのが無料一括査定。
買取できないなんて言われた
いままで乗ってきた13年落ちの車が
ホントに価値がないのか
ネットの一括査定で
ためしに確認してみたんです。
で、何社か回答きたのが
30万~40万!
これだけでもゼロ円からすると
とんでもなくいいですよね^^
でもこの時は結局
45万で買い取ってもらえました!
買取してくれた業者さん、
アコードの中古車を若いお客さんから
探してとバックオーダー受けてて
ちょうど自分のアコードが
そのお客さんの希望にあうとのことで
どうしても売って欲しいと。
で、45万で買い取ってもらえたから
無事お目当てのスカイラインクーペに
乗り換えすることができました^^
この後もいろいろと乗り換えましたが
一括査定が結局一番高く売れる印象があります。
オークション的なのもやってみましたが
思ったほど値があがらないことが多くて・・・
もしあなたも狙っている
ダイハツムーヴがあるなら
1~2分くらいの入力で
買取相場がチェックできるので
試してみる価値、アリだと思います。
いま乗っているクルマが
想像以上に買取相場が高ければ
高いうちに買い取ってもらって
お目当てのダイハツムーヴに
予定を前倒で乗り換えることも
できちゃいますしね^^
まずはあなたも愛車の買取相場、
チェックしてはいかがでしょうか!?
愛車を一括査定に依頼してみる
↓ ↓ ↓