スズキ カプチーノの弱点や故障。【部品屋の視点】で解説するよ

スズキ カプチーノ 値段

ロングノーズ、ショートデッキの
まるでダッジバイパーのような
美しいコンパクトボディ、

F6A&K6Aのターボパワーによる
格上を撃墜する鮮烈の加速、

そしてどこまでも曲がっていきそうな
狂気のコーナリングパフォーマンス・・・

EA11R/EA21Rのスズキ カプチーノ!

スズキ カプチーノ 評価

そんなスズキ カプチーノの
中古相場をチェックしてみると、

10万kmや15万km走った過走行車や
事故歴(修復歴)アリなのでも
コミコミ70万や80万してますし、

距離浅の上モノ、奇跡の個体なんかは
200万とかしているようなプレミア価格も
珍しくない状況ですよね~!?

買うときに高いっていうことは乗換えとかで売る時にも
高く買い取ってもらえる可能性があるってことですけど^^

スズキ カプチーノ 中古

でもEA11Rのカプチーノは
1991年(平成3年)に登場、

K6A搭載のEA21Rのカプチーノは
最終後期でも1998年(平成10年)と
年数がたってきているだけに

カプチーノの中古車を
狙っているなら気になるのは

買ってから急に故障や不具合がでないか
っていうことじゃないでしょうか?!

 

「部品屋の立場」からすると
スズキ カプチーノは弱点といえる

故障やトラブルが多い
高額修理になってしまう部品が
いくつかあります・・・

今回はスズキ カプチーノを
中古で買うなら注意したい

弱点、トラブルが多い部分
解説していきますよ~!

 





 

 

弱点①:エアコンのコンプレッサー

カーエアコン

スズキ カプチーノの
中古で注意したい

年数や距離を走ればトラブルが
避けられない部品なのが・・・

・エアコンのコンプレッサー

エアコンのガスを圧縮する
このコンプレッサーですが、

経年劣化によるコンプレッサーの
焼付きや異音といったトラブルが
避けられない状況にあり

年数や距離を走った
カプチーノの中古車では

いつ壊れてもおかしくない
状況であるともいえます。

カーエアコン参考画像

エアコンをよく使う時期である
春~秋にかけて特に故障が多く

このエアコンのコンプレッサーの
お問い合わせも増えますが、

注意したいのが
修理代が高いということ。

上の画像にもあるように
エアコンはシステムで成り立っていて

コンプレッサーが焼付いたり
異音がでたりと故障したからといって

コンプレッサーそれだけを
交換すればいいっていうような
単純な話しじゃありません・・・

カーエアコンシステム部品 参考画像

主に故障の原因になるのが
エキスパンションバルブという
髪の毛の細さ程度しかない
霧吹き器のノズル部分だったり、

リキッドタンクとよばれる
フィルターの役目がある部分で
スラッジなどが詰まり

異常高圧⇒コンプレッサーが故障
といった流れになることが多いので

コンプレッサーや関連したパーツの
部品代+工賃+ガス代と加わっていくと
10万や20万が飛んでいきます!
焼付きやロックでコンプレッサー内部の削れカスが
システム内に回っちゃうとコンデンサーの交換や、
配管も全部外して清掃など大事になっちゃいます・・・

※また、R12ガスのカプチーノの場合は旧ガスの値段が高いですし
かといって代替ガスを使うと相性などの問題などから
焼き付き・異音の故障リスクも高いしで厄介です・・・

 

 

弱点②:オルタネーター(発電機)

オルタネーター 発電機

次にスズキ カプチーノの
中古で注意したい故障が避けられない
弱点な部品が・・・オルタネーター!

オルタネーターはバッテリーに
電気を供給する発電機ですが

発電時はキンキンに熱くなるため
経年劣化による故障が避けられません。

この熱の影響なのか
コンプレッサーと同じく

特に夏場の暑い時期には
整備工場さんからお問合せが多く

修理交換となれば
安価なリビルト品で交換しても
5万コース覚悟の高額修理ですし、

そもそもオルタネーターが故障して
発電不良になればバッテリーがあがって

レッカー呼んだりしたり
バッテリーも交換して・・・など
なにかと費用がかさみがちです!

 

 

注意点①:エンジンの中はキレイ?!

エンジン内部の汚れ

スズキ カプチーノの
中古を購入するなら注意したい、
必ず確認したいのが

エンジン内部が上の画像のように
汚なくなってないかということ。

オイル交換をサボっていると
こんなふうに内部にスラッジがたまり

エンジンが焼付いてしまったり
カプチーノはターボ車ゆえに

タービン故障などとんでもない状況に
発展する危険性があります!

ターボの参考画像

エンジンいっちゃったから中古で安いの探してって
お問い合わせも意外と多いんで笑えない状況です!

 

そのためお目当ての
カプチーノの中古車があるなら
購入前に必ず確認したいのが

オイルフィラーキャップを開けて
キャップの裏やエンジンの内部
汚れていないかということ。

エンジン内部の汚れ
ドロドロなヘドロみたいなスラッジがついてたら
ちょっとヤバイです、そのクルマ!

もしこれをしっかり確認せず
エンジンの中がひどい個体を
あなたが中古で買ってしまったら

後々エンジン焼付きなど高額故障の
リスクがあなたに降りかかってきます!

 

また、オイル交換もされず
「乗りっぱなし」にされてたような

愛情なく乗られていた
中古車をつかんでしまったら

後になってからいろいろと
トラブルが出る可能性があるので
用心したいところ・・・

スズキ カプチーノ 価格

中古車のいわゆる
「当たり」「ハズレ」って
愛情もって乗られていたかが
大きく関与していると思います。

オイル交換のような
基本的なメンテナンスさえ
されていなかったようなクルマだと

下駄がわりにラフに運転されて
大切にされてなかったなんてことも
想像できてしまいます・・・。

そんな状況ではなにかとヤレ
劣化がでてしまいがちですので、

ハズレをつかまないためにも
エンジンの中がキレイかどうかや

オイル交換とかがされていたかを
当たり、ハズレの判断材料の一つとして
チェックするのがおススメです^^

あと自分が中古車を買うときにチェックするポイントは
座席のサポート部分とかにひどいシワやヨレ、
擦れたり劣化がないかってのはよく見ます。

こういった部分も前述したような
「愛されていたかどうか」
「丁寧に乗られていたか」
がわかる
ポイントだと思っていますので。

オイル交換

 

 

注意点②:スズキ カプチーノはぶつけると高くつく!

板金修理

スズキ カプチーノの
中古を買ったらホントに注意なのが

「ぶつけると修理代が高い」

ということ!

クルマはぶつけて壊せば
修理代が高くつくものですが、

それでもドアやバンパーなど
同色の中古部品が見つかれば

鈑金・塗装で修理するよりも
大幅に修理代を圧縮できます。

しかしカプチーノの
ドアやバンパー、ヘッドライト、
ドアミラーなど外装部品の中古が

みんなぶつけてしまうからなのか、
それとも絶対数の少なさからか
ホント見つからない状況です。
見つかっても状態が悪かったり!

そんな状況だから珍しい色、
あまり見かけない車体色だと
ホント絶望的・・・!

このような状況なので
カプチーノをぶつけて壊すと

高い新品部品で板金塗装など
修理代が高くなりがちです!

 

ちなみに気になる
新品の定価はというと・・・
(EA11Rカプチーノの場合)

フロントバンパー:約4.6万
塗装されていない状態なのでさらに塗装代が!

前フェンダー:約3万+塗装代

ボンネット:約9.3万+塗装代

リヤバンパー:約4.6万
こちらも塗装されていないので塗装代がプラス!

ヘッドライトASSY:約7万5千
HIDヘッドライトASSYは驚愕の9万オーバー!

ドアミラー:約2.3万

 

う~ん・・・マンダム・・・

年数のたったカプチーノなだけに
部品の定価がスゴイことになってます!
バンパーも色付き在庫が終了してますし・・・

板金修理

このような状況なので
あなたもカプチーノの中古を買ったら

「ぶつけると高くつく」
というのは注意したいポイントです!

※先日も仲のいい整備工場さんから「ヘッドライトが水漏れして点灯しなくなってるから安い中古で探してよ~」ってお問い合わせが来ましたが案の定というか全く見つからずで・・・

 

 

注意点③:カスタムされたカプチーノの中古車

スズキ カプチーノ 注意点

スズキ カプチーノの
中古車情報を見ていると

エアロや車高調、マフラー、
アルミなどバリッとキマってて

いいね~、わかってるね~^^

と思ってしまうような
カスタム&チューニングされた
中古車もよくでていますが、

そんなカスタムされた
カプチーノの中古を購入するなら

・車検対応のカスタムか

・純正部品は残っているか

ということ。

 

日々の仕事の中で
整備工場さんから車検がらみで

・サスペンション1台分

・センターとリヤのマフラー

・ヘッドライト

といったお問い合わせがよく来ます。

マフラーは音量だけでなく
認証がとれていないと車検が
通せなかったり厳しくなってますし、

ヘッドライトはイカリングとか
スゴイのが装着されててNGだから
安い中古を探して~ときたり、

いまダウンサスが入っているけど
最低地上高が足りてないし

ノーマルのバネは
お客さん持ってないって言うから
1台分探してよ~って感じで。

で、中古を探してみても
スズキ カプチーノは希少価値が高く

タダで部品取りになるような
クルマではないので中古パーツが
まず見つかりません・・・

絶対数の少なさに加えカプチーノの廃車とか事故車はすぐにショップさんやバイヤーさんが押さえちゃうから部品取りに回されないんですよね~・・・

 

新品で部品を交換するとなれば
すぐに5万や10万が飛んでいくだけに

車検に対応していない
カスタムがされた中古車だったり
純正部品が残っていない場合は、

あなたが購入した後に
車検や故障した時など困った状況に
見舞われかねません・・・

【※車検対応マフラーでも要注意!】
先日、仲のいい整備工場さんからマフラーのお問い合わせがきたのですが、お客さんのクルマには車検対応のマフラーがついてはいるものの経年劣化で音量が大きくなってしまい交換しないと車検がダメだから中古でマフラー探して~とお問い合わせがきたことが!

スズキ カプチーノ 改造車

カスタム・チューニングされた
カプチーノの中古を買うなら

・車検に対応しているか

・純正部品は残っているか

といったことは
確認しておくのが安心です!

※あと注意したいのが「大気開放型のブローオフバルブ」が装着されたカプチーノ。クラッチを踏むたびにプシャ~ンと、快音を響かせてくれる大気開放のブローオフバルブですが環境保護の関係で大気開放のブローオフバルブは車検が通らなくなっていますのでこのあたりもご注意くださいませ・・・!

 

※個人的に困ったのは「社外アルミ」。以前カスタムされたC7のコルベットを買ったんですが車検がきたときにホイール替えないと車検通らないよ~って言われて困ったことが。”なんちゃらフォージド”ってかっこいいホイールだったんですが、認証マークがないだかで車検NGらしくって。。。こんなこともあるので社外アルミもご注意くださいませ~^^

コルベット C7 評価

 

 

⇒カプチーノの中古、故障リスクを回避するには

スズキ カプチーノ 燃費

年数のたった、距離を走った
スズキ カプチーノの中古車は

経年劣化でいつ故障が起きても
おかしくないのは認識して
おきたいところです。

弱点のところでご紹介した
エアコンのコンプレッサーや

オルタネーターなどの他にも
注意したい部品として例えば・・・

・セルモーター(スターター)
セルモーターの参考画像

・MT、ATミッション
オートマ 参考画像

・パワステ関係
パワステギヤボックス 参考画像
整備工場さんなどからパワステラックのお問い合わせも多いですね~、カプチーノ!

・ラジエター
ラジエター 参考画像

・センサー部品
センサー部品の参考画像

など、経年劣化によって
故障が避けられない部品が
いろいろ潜んでいますが

あなたがカプチーノを買ってから
すぐに故障する可能性もゼロでは
ありません・・・。
こればっかりはホントわかりません・・・

スズキ カプチーノ 試乗

このようなリスクを回避するために
検討して損はないのが「保証」

中古車販売店が独自に保証を
設定しているケースもありますし、

カーセンサーやグーといった媒体が
中古車に有償で保証をつけることも。

万一の不具合が発生した際に
保証でカバーしてもらえれば

修理代を自腹で払うことなく
クルマを直してもらえちゃうので

多少のコストがかかったとしても
保険として保証をつけるという
選択肢もアリだと思います。

一般ユーザーさんからメールで問い合わせが来る時に
「中古車を買って2週間ですが故障してしまって・・・」
「保証を付けてなかったので自費で修理になります・・・」
「そのため安いリビルト品を探してます・・・」
なんてメッセージが添えられてることも少なくありませんので!

 

※また、中古車販売店の保証に加え
自動車保険でも「故障保証」を月々わずかな費用で
受けられるものもあるので検討する価値ありだと思います^^

 

 

⇒スズキカプチーノの中古を買う前にもう一つだけ確認しておきたいこと

スズキ カプチーノ 欲しい

美しき姿に秘めた狂気が魅力的な
スズキカプチーノの中古を
買うなら気をつけたい

・エアコンの故障

・オルタネーターの故障

・エンジンの中はキレイか

・ぶつけると高くつく

・カスタムされた中古車

などトラブルが多い弱点など
部品屋の視点でお伝えし、
リスク回避のこともお話ししました。

あと残るは狙っている
カプチーノの中古を

どうすれば少しでも安く買えるか
っていうことですよね^^

スズキ カプチーノ かっこいい

中古車の場合は新車と違って
値引きといった概念がありませんし
もし値引きしてくれる中古車があれば

それは元々その分を見越して
車両価格が高めに設定されていると
考えてもいいと思います。

ではどうやって狙っている
カプチーノの中古を安く買うか。

それはやっぱり

いま乗っているクルマを
高く買い取ってもらうこと

に尽きると思います。

中古車 買取

自分もいまの部品屋の会社を
立ち上げて1年たった時に

やっと軌道に乗ってきたから
クルマ買い替えるか~と思って
ネットの中古車情報を見てたら

前から欲しかった
V35スカイラインクーペの中古が

クルマで小一時間くらいの
近所にいいのがでてたんです^^

走行距離も1万㎞ちょっと、
ブレーキキャリパーが
対向4POTにカスタムされてて!

その時に乗ってた車は
新車で買って13年のアコード。

たしか13万㎞位走ってて
過走行の部類ではあったんですが

6MTのスポーツグレードで
根強い人気があるモデルだから

10万や15万にはなるかな~
なんて考えてたんです。

で、スカイラインを見に行った時に
お店の人に下取りを聞いてみると

10年超えてるクルマは
ウチでは買取できないんですよね

なんてことを言われ!

 

まさか下取りがゼロとは
想像もしてなかったんで
これはけっこうショックで・・・
乗ってきたクルマを見もせずに言われましたし!

でも見に行ったスカイラインの中古
バリモノだからどうしても欲しい、

だけど月々のローンは安くしないと
軌道に乗ったとはいえまだ綱渡りな
起業1年目なだけに恐いし。

そこで役に立ったのが無料一括査定。

買取できないなんて言われた
いままで乗ってきた13年落ちの車が
ホントに価値がないのか

ネットの一括査定で
ためしに確認してみたんです。

で、何社か回答きたのが
30万~40万!

これだけでもゼロ円からすると
とんでもなくいいですよね^^

でもこの時は結局
45万で買い取ってもらえました!

買取してくれた業者さん、
アコードの中古車を若いお客さんから
探してとバックオーダー受けてて

ちょうど自分のアコードが
そのお客さんの希望にあうとのことで
どうしても売って欲しいと。

で、45万で買い取ってもらえたから
無事お目当てのスカイラインクーペに
乗り換えすることができました^^

CPV35

この後もいろいろと乗り換えましたが
一括査定が結局一番高く売れる印象があります。
オークション的なのもやってみましたが
思ったほど値があがらないことが多くて・・・

もしあなたも狙っている
カプチーノの中古があるなら

1~2分くらいの入力で
買取相場がチェックできるので
試してみる価値、アリだと思います。

いま乗っているクルマが
想像以上に買取相場が高ければ
高いうちに買い取ってもらって

お目当てのスズキ カプチーノに
予定を前倒で乗り換えることも
できちゃいますしね^^

まずはあなたも愛車の買取相場、
チェックしてはいかがでしょうか!?

愛車を一括査定に依頼してみる
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