トヨタ オリジンの弱点や故障、【部品屋の視点】で解説するよ

トヨタ オリジン 中古

その名があらわすかのごとし
トヨタの「原点」を体現した

たった1000台だけの
特別なクルマ・・・

トヨタ オリジン!

そのクラシカルなデザイン、
細部にわたるまでこだわりぬかれ

トヨタの頂点に立つセンチュリーの
生産ラインに携わる熟練の職人によって
組み上げられたオリジン・・・

そんな1000台限定の
非常に特別なクルマなだけに

トヨタ オリジンの
中古相場をチェックしてみると、

う~ん、マンダム・・・

ボトム価格で300万前後、
距離浅な奇跡の1台ともなれば

700万クラスも上等っていうような
もはやプレミアプライスになっていて

その希少価値の高さが表れている
オリジンの中古車相場だな~と!

トヨタ オリジン 維持費

でも、トヨタ オリジンは
2000年(平成12年)に登場し
年数がたってきているだけに

あなたも中古で狙っているなら
いずれにしても気になるのは

買ってから急に故障しないか
っていうことじゃないでしょうか?!

 

今回はトヨタ オリジンの中古を
狙っているなら注意したい
故障や弱点といった部分を

「部品屋の視点」
解説していきますよ~!

 





 

 

弱点①:エアコンのコンプレッサー

カーエアコン

トヨタ オリジンで要注意なのが
エアコンのコンプレッサーの故障。

エアコンのガスを圧縮するのが
このコンプレッサーですが

トヨタ オリジンは
年数がたっているだけに

焼付きやガラガラ異音といった
経年劣化によるコンプレッサーの
不具合が避けられず

特に夏場は問合せが多く
整備工場さんなどから注文がきます。
(=それだけ壊れているっていうこと)

さらに困ったことに
トヨタ オリジンに装着されている
エアコンのコンプレッサーは

「可変式」と呼ばれる
凝ったメカニズムのものが
採用されていて

これがけっこうデリケートみたいで
不具合が出やすい印象があります。

カーエアコン参考画像

 

で、このエアコンのコンプレッサー、

注意したいのが
修理代が高いということ。

上の画像にもあるように
エアコンはシステムで成り立っていて

コンプレッサーが焼付いたり
異音がでたりと故障したからといって

コンプレッサーだけを
交換すればいいっていうような
単純な話しじゃありません・・・

カーエアコンシステム部品 参考画像

主に故障の原因になるのが
エキスパンションバルブという

髪の毛の細さ程度しかない
霧吹き器のノズル部分だったり、

リキッドタンクとよばれる
フィルターの役目がある部分で
スラッジなどが詰まり

異常高圧⇒コンプレッサーが故障
といった流れになることが多いので

コンプレッサーや関連したパーツの
部品代+工賃+ガス代と加わっていくと
10万や20万が飛んでいく状況です!
焼付きやロックでコンプレッサー内部の削れカスが
システム内に回っちゃうとコンデンサーの交換や、
配管も全部外して清掃など大事になっちゃいます・・・

※特に可変式コンプレッサーは少しでも
スラッジとかが配管内に残っていると
修理してもすぐにトラブルが再発したりと厄介です!

 

 

弱点②:オルタネーター(発電機)

オルタネーター 発電機

次にトヨタ オリジンを
中古で買ったら注意したい
弱点な部品が・・・オルタネーター!

オルタネーターはバッテリーに
電気を供給する発電機ですが

発電時はキンキンに熱くなるため
経年劣化による故障が避けられません。

こちらも熱の影響なのか
エアコンのコンプレッサーと同じく

特に夏場の暑い時期は
整備工場さんからのお問合せが多く

修理交換となれば
安価な社外新品で交換しても
5万コース覚悟の高額修理ですし、

そもそもオルタネーターが故障して
発電不良になればバッテリーがあがって

レッカー呼んだりしたり
バッテリーも交換して・・・など
なにかと費用がかさみがちです!

 

 

注意点①:エンジンの中はキレイ?!

エンジン内部の汚れ

 

トヨタ オリジンの中古を
買うなら特に注意したい、
購入前に必ず確認したいのが

エンジン内部が上の画像のように
汚なくなってないかということ。

オイル交換をサボっていると
こんなふうに内部にスラッジがたまり

エンジンが焼付いてしまったり
とんでもない状況に発展する危険性が!

整備工場さんから軽自動車とか中古エンジンの問い合わせを受けた時に在庫状況を調べていると、15万kmとか距離を走っていてもエンジンの中がホントにキレイでオイル交換ちゃんとしてたんだろうな~っていうのもあれば、5~6万kmぐらいでもスラッジやオイル焼けで中が汚くてなんじゃこりゃっていうのもあります!

 

そのため狙っている
トヨタ オリジンの中古があるなら
購入前に必ず確認したいのが

オイルフィラーキャップを開けて
キャップの裏やエンジンの内部
汚れていないかということ。

エンジン内部の汚れ
キャップの裏にヘドロみたいな
スラッジがついてたらヤバイです、そのクルマ!

もしこれをしっかり確認せず
エンジンの中がひどい個体を
あなたが中古で買ってしまったら

後々エンジン焼付きなど高額故障の
リスクがあなたに降りかかってきます!

また、基本的なメンテナンスである
エンジンオイルの交換すらされず
「乗りっぱなし」にされてたような

愛情なく乗られていた
中古車をつかんでしまったら

後になってからいろいろと
トラブルが出る可能性があるので
用心したいところ・・・

 

中古車のいわゆる
「当たり」「ハズレ」って
愛情もって乗られていたかが
大きく関与していると思います。

オイル交換のような
基本的なメンテナンスさえ
されていなかったようなクルマだと

下駄がわりにラフに運転されて
大切にされてなかったなんてことも
想像できてしまいます。

そんな状況ではなにかとヤレ
劣化がでてしまいがちですので、

ハズレをつかまないためにも
エンジンの中がキレイかどうかや

オイル交換とかがされてたかを
当たり、ハズレの判断材料の一つとして
チェックするのがおススメです^^

あと自分が中古車を買うときにチェックするポイントは
座席のサポート部分とかにひどいシワやヨレ、
擦れたり劣化がないかってのはよく見ます。

こういった部分も前述したような
「愛されていたかどうか」
「丁寧に乗られていたか」
がわかる
ポイントだと思っていますので。

オイル交換

 

 

注意点②:トヨタ オリジンはぶつけると高くつく!

板金修理

トヨタ オリジンの中古を
買ったらホントに注意したいのが

「ぶつけると修理代が高い」

ということ!

クルマはぶつけて壊せば
修理代が高くつくものですが、

それでもドアやバンパーなど
同色の中古部品が見つかれば

鈑金・塗装で修理するよりも
大幅に修理代を圧縮できます。

しかしトヨタ オリジンは
ドアやバンパー、ヘッドライト、
ドアミラーやテールランプなど

ありとあらゆる部品の中古が
なかなか見つからない状況です。

 

年数がたったクルマですし
販売期間も短い限定車という
元々の絶対数の少なさが影響して

いろいろと中古部品が流通しないという
厳しい状況にあります・・・・。

そのため泣く泣く高額な新品で
交換する羽目になり修理代が
高くなりがちです。

鈑金できないほど
べっこりいっちゃったら
新品部品で交換になりますが

新品のドアとかって
色が塗装されていないから

塗装代なんかもプラスされて
すぐに10万や20万が飛びます。

板金修理

ちなみに気になる新品定価は・・・

フロントバンパー:約13万
※ラジエターグリルは約8万7000!

リヤバンパー:約13.6万

ボンネット:約10万+塗装代

フロントフェンダー:約8万+塗装代

後ろドア:約8.5万+塗装代

ヘッドライトASSY:約6.5万

テールランプ:約5万

 

う~ん・・・マンダム・・・

トヨタ オリジンという
スペシャルな存在ゆえに

部品の定価もまたスペシャル・・・

このような状況なので
トヨタ オリジンを中古で買ったら

ぶつけると高くつくというのは
覚えておいて損はないと思います!

 

でも、修理代はかかっても
直せるならまだしも

年数がたったクルマは
新品部品の生産終了や納期未定
といったこともあるだけに

オリジンの中古車を買ったら
くれぐれもぶつけて壊さないように
ご注意くださいませ・・・!

※先日も仲のいい整備工場さんから「左のテールランプ、中古で探して~」ってお問い合わせが来ましたが案の定というか全く見つからずで・・・

 

 

注意点③:ハンドルが重い、異音がする不具合

トヨタ オリジン 評価

平成12年7/10~13年4/23
の期間に生産された
トヨタ オリジンは、

フロント側サスペンションの
継ぎ手部分(ボールジョイント)が
劣化、摩耗することによって

ハンドル操作が重くなったり
異音が発生したりすることから

サービスキャンペーン
アナウンスされた経緯があります。

 

【トヨタ リコール等情報】
https://toyota.jp/recall/campaign/111124.html

 

ボールジョイントってこんな部分
ロアボールジョイント参考画像

そしてこのサービスキャンペーン、
耐久性を改善したボールジョイントに
交換するとか措置があればいいのですが

「無料」で点検し、
異常があれば「有料」で交換

といった、ただ普通に従来品に
お金を払って交換してもらうだけの
残念な内容になっています。

ボールジョイントのような部品は
どんなクルマでも年数や距離を走れば
劣化してガタがでるものですが、

わざわざサービスキャンペーンが
出されたほどトラブルが多いと
言えるだけに

少なくとも狙っている
トヨタ オリジンの中古は
試乗してみてハンドルが重くないか、

足まわりから異音がないかは
チェックしたいところです!

 

 

注意点④:マフラーのサビ、腐食

トヨタ オリジン 錆び

 

トヨタ オリジンで整備工場さんから
お問合わせが意外とくるのが

マフラーがサビでボロボロになって
腐食してしまい排気漏れしてるから

安い中古のマフラーを
探してくれっていうお問い合わせ。

でもトヨタ オリジンの
中古のマフラーを探しても
なかなか見つかりません!

見つかってもサビがひどかったりで
まともなモノがなかなかでないから
結局高い新品で交換する羽目に!

ちなみに気になる定価はというと、

・触媒(フロントマフラー)
⇒約10万!
中古が運良く見つかっても昨今のプラチナ相場の高騰によってボロボロな状態でも「何その値段?」っていうくらいスゴイ高い値段になってたりしてて困っちゃいます!

・センターマフラー
⇒約4万

・リヤマフラー
⇒約3万

 

と、なかなかいい値段してます。

でもマフラーならサビても
交換すれば済む話ですが

もっと注意したいのは
車体などにひどいサビや腐食が
ないかっていうこと。

車体のサビ

走行距離が少なくても、
北海道や東北などの雪国で
使われてたクルマじゃなくても

年数がたったことによる
サビや腐食は想像以上にでます。

 

あなたも「これは!」と思う
1台を見つけたらお店の人に頼んで

リフトアップしてもらうなど
ボディ下面や足回り、マフラーなど

サビのチェックは
しっかりしたいところです。

もしサビサビな状態なら
買ってから苦労するのが
目に見えてますので・・・

※オリジンは経年劣化による錆がどうしても避けられませんが、「レストア済み」っていう外観はピッカピカな中古車であっても車体の下側の見えない部分はボロボロ・・・なんてことも無きにしもあらずなのでパッとは見えないところでも「ひどいサビや腐食がないかチェックする」っていうことは意識したいポイントです!

レストア

こんな感じに下回りもピッカピカに手入れされた中古車だと安心ですよね^^

 

 

⇒トヨタ オリジンの中古、故障リスクを回避するには

トヨタ オリジン 欲しい

 

ここまでお話してきたように
トヨタ オリジンの中古車には

いろいろ注意したい弱点ともいうべき
不具合の多い部品がありますが

距離を走った中古車であれば
いつ故障が起きてもおかしくない
状況なのは認識しておきたいところ。

前述したエアコンのコンプレッサーや
発電機であるオルタネーター以外にも
たとえば・・・

・セルモーター(スターター)
セルモーターの参考画像

・ATミッション
オートマ 参考画像

・パワステ関係
パワステギヤボックス 参考画像

・センサー部品
センサー部品の参考画像

・ナビなどの電装品etc.

 

と、経年劣化によって
故障が避けられない部品が
いろいろ潜んでいますが

あなたがオリジンの中古車を
買ってから急に故障する可能性も
ゼロではありません。。。
こればっかりはホントわかりません・・・

 

このようなリスクを回避するために
検討して損はないのが「保証」

中古車販売店が独自に保証を
設定しているケースもありますし、

カーセンサーやグーといった媒体が
中古車に有償で保証をつけることも。

万一の不具合が発生した際に
保証でカバーしてもらえれば

修理代を自腹で払うことなく
クルマを直してもらえちゃうので

多少のコストがかかったとしても
保険として保証をつけるという
選択肢もアリだと思います。

一般ユーザーさんからメールで問い合わせが来る時に
「中古車を買って2週間ですが故障してしまって・・・」
「保証を付けてなかったので自費で修理になります・・・」
「そのため安いリビルト品を探してます・・・」
なんてメッセージが添えられてることも少なくありませんので!

 

※また、中古車販売店の保証に加え
自動車保険でも「故障保証」を月々わずかな費用で
受けられるものもあるので検討する価値ありだと思います^^

 

 

⇒オリジンの中古車を買う前にもう一つだけ確認しておきたいこと

トヨタ オリジン 内装

 

トヨタ オリジンの中古を
購入するなら気をつけたい

・エアコンの故障

・オルタネーターの故障

・エンジンの中はキレイか?

・ぶつけると高くつく

・足回りの劣化による異音

・車体やマフラーのサビ腐食

など弱点や注意点のことを
部品屋の視点でお伝えし、
リスク回避のこともお話ししました。

あと残るは狙っている
オリジンの中古車があるなら

どうすれば少しでも安く買えるか
っていうことですよね^^

中古車の場合は新車と違って
値引きといった概念がありませんし
もし値引きしてくれる中古車があれば

それは元々その分を見越して
車両価格が高めに設定されていると
考えてもいいと思います。

ではどうやって狙っている
オリジンの中古を安く買うか。

それはやっぱり

いま乗っているクルマを
高く買い取ってもらうこと

に尽きると思います。

中古車 買取

自分もいまの部品屋の会社を
立ち上げて1年たった時に

やっと軌道に乗ってきたから
クルマ買い替えるか~と思って
ネットの中古車情報を見てたら

前から欲しかった
スカイラインクーペの中古が

クルマで小一時間くらいの
近所にいいのがでてたんです^^

走行距離も1万㎞ちょっと、
ブレーキキャリパーが
対向4POTにカスタムされてて!

その時に乗ってた車は
新車で買って13年のアコード。

たしか13万㎞位走ってて
まあ過走行の部類ではあったんですが

6MTのスポーツグレードで
根強い人気があるモデルだから

10万や15万にはなるかな~
なんて考えてたんです。

で、スカイラインを見に行った時に
お店の人に下取りを聞いてみると

10年超えてるクルマは
ウチでは買取できないんですよね

なんてことを言われ!
乗ってきた車を見もしないでバッサリでしたし・・・

 

まさか下取りがゼロとは
想像もしてなかったんで
これはけっこうショックで・・・

でも見に行ったクルマ
バリモノだったしどうしても欲しい、

だけど月々のローンは安くしないと
軌道に乗ったとはいえまだ綱渡りな
起業1年目なだけに恐いし。

そこで役に立ったのが無料一括査定。

買取できないなんて言われた
いままで乗ってきた13年落ちの車が
ホントに価値がないのか

ネットの一括査定で
ためしに確認してみたんです。

で、何社か回答きたのが
30万~40万!

これだけでもゼロ円からすると
とんでもなくいいですよね^^

でもこの時は結局
45万で買い取ってもらえました!

買取してくれた業者さん、
アコードの中古車を若いお客さんから
探してとバックオーダー受けてて

ちょうど自分のアコードが
そのお客さんの希望にあうとのことで
どうしても売って欲しいと。

で、45万で買い取ってもらえたから
無事お目当てのスカイラインクーペに
乗り換えすることができました^^

CPV35

この後もいろいろと乗り換えましたが
一括査定が結局一番高く売れる印象があります。
オークション的なのもやってみましたが
思ったほど値があがらないことが多くて・・・

もしあなたも狙っている
オリジンの中古車があるなら

1~2分くらいの入力で
買取相場がチェックできるので
試してみる価値、アリだと思います。

トヨタ オリジン 価格

いま乗っているクルマが
想像以上に買取相場が高ければ
高いうちに買い取ってもらって

お目当てのオリジンの中古車に
予定を前倒で乗り換えることも
できちゃいますしね^^

まずはあなたも愛車の買取相場、
チェックしてはいかがでしょうか!?

愛車を一括査定に依頼してみる
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