JH1/JH2 Nワゴンの弱点や故障を「部品屋の視点」で解説するよ

初代Nワゴン 中古車

 

その洗練されたデザイン、
風合いの良さや質感の高さ。

ドアを閉める時の「音」も
クラスの枠を超えた重厚感。

全てにおいて磨き上げられた
新世代の軽自動車・・・

JH1・JH2のホンダNワゴン!

初代Nワゴン インテリア
JH1 JH2 メーターパネル

 

そんなJH1/JH2 Nワゴンの
中古相場をチェックしてみると

コミコミ50万あたりの安いのは
軒並み10万オーバーの過走行車や
事故歴アリなのが多いなっていう
印象ですよね?!

予算を80万ぐらいまで上げれば
走行も浅いのがけっこう探せるような
人気の高さをうかがえる相場ですが

いずれにしても
JH1/JH2 Nワゴンの中古を
あなたも狙っているなら

気になるのが買ってから
急に故障や不具合がでないかって
ことじゃないでしょうか?!

今回はそんな初代Nワゴンを
中古で狙っているなら注意したい
故障や弱点といった部分を

「部品屋の視点」
解説していきますよ~!

 





 

 

弱点:エアコンのコンプレッサー

カーエアコン

JH1・JH2の初代Nワゴンの
特に前期型は年数が
たってきているだけに

エアコンのコンプレッサーは
春から夏場にかけて

整備工場さんからお問い合わせが多い
=故障が多い弱点部品のひとつ。

エアコンのガスを圧縮するのが
このコンプレッサーですが

焼付きやガラガラ異音といった
不具合が春~夏~秋に多い状況です。

カーエアコン参考画像

 

で、このエアコンのコンプレッサー、

注意したいのが
修理代が高いということ。

上の画像にもあるように
エアコンはシステムで成り立っていて

コンプレッサーが焼付いたり
異音がでて故障したからといって

コンプレッサーだけを
交換すればいいっていうような
単純な話しじゃありません・・・

カーエアコンシステム部品 参考画像

主に故障の原因になるのが
エキスパンションバルブという
髪の毛の細さ程度しかない
霧吹き器のノズル部分だったり、

リキッドタンクとよばれる
フィルターの役目がある部分で
スラッジなどが詰まり

異常高圧⇒コンプレッサーが故障
といった流れになることが多いので

コンプレッサーや関連したパーツの
部品代+工賃+ガス代と加わっていくと
10万オーバー覚悟の状況です!
焼付きやロックでコンプレッサー内部の削れカスがシステム内に回っちゃうとコンデンサーの交換や、配管も全部外して清掃など大事になっちゃいます・・・

 

 

注意点①:エンジンの中はキレイ?!

エンジン内部の汚れ

 

JH1/JH2のNワゴンの中古を
購入するなら注意したい、
必ず確認したいのが

エンジン内部が上の画像のように
汚なくなってないかということ。

オイル交換をサボっていると
こんなふうに内部にスラッジがたまり

エンジンが焼付いてしまったり
とんでもない状況に発展する危険性が!

整備工場さんから軽自動車とか中古エンジンの問い合わせを受けた時に在庫状況を調べていると、15万kmとか距離を走っていてもエンジンの中がホントにキレイでオイル交換ちゃんとしてたんだろうな~っていうのもあれば、5~6万kmぐらいでもスラッジやオイル焼けで中が汚くてなんじゃこりゃっていうのもあります!

 

そのためお目当てのJH1/JH2
Nワゴンの中古車があるなら

オイルフィラーキャップを開けて
キャップの裏やエンジンの内部
汚れていないか要確認です。

エンジン内部の汚れ
ヘドロみたいなスラッジがベッタリついてたらヤバイです、そのクルマ!

 

もしこれをしっかり確認せず
エンジンの中がひどい個体を
あなたが中古で買ってしまったら

後々エンジン焼付きや
ターボ車ならタービンブローなどの
リスクがあなたに降りかかってきます!

ターボの参考画像

 

また、オイル交換もされず
「乗りっぱなし」にされてたような

愛情なく乗られていた
中古車をつかんでしまったら

後になってからいろいろと
トラブルが出る可能性があるので
用心したいところ・・・

中古車のいわゆる
「当たり」「ハズレ」って
愛情もって乗られていたかが
大きく関与していると思います。

オイル交換のような
基本的なメンテナンスさえ
されていなかったようなクルマだと

下駄がわりにラフに運転されて
大切にされてなかったなんてことも
想像できてしまいます。

そんな状況ではなにかとヤレ
劣化がでてしまいがちですので、

ハズレの中古車をつかまないためにも
エンジンの中がキレイかどうかや

オイル交換とかが定期的にされてたかを
当たり、ハズレの判断材料の一つとして
チェックするのがおススメです^^

あと自分が中古車を買うときにチェックするポイントは座席のサポート部分とかにひどいシワやヨレ、擦れたり劣化がないかってのはよく見ます。

こういった部分も前述したような
「愛されていたかどうか」
「丁寧に乗られていたか」
「前のオーナーの人柄」
がわかる
ポイントだと思っていますので。

オイル交換

 

 

注意点②:エンジン不調につながるリコール

 

点火コイルの不良による
エンジン不調やエンストする危険性

 

イグニッションコイル リコール

 

【国土交通省リコール情報】
https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha08_hh_001752.html

 

平成25年11/8~26年9/1
の期間に生産された
JH1:前輪駆動

平成25年11/11~26年8/6
の期間に生産された
JH2:4WD

 

これら各モデルの
JH1/JH2 Nワゴンは、

点火コイルの構造が不適切で
内部が断線するものがあり

エンジンへの火花の出力が不足し
エンジン不調になったりする
危険性があることから

リコールがアナウンスされた
経緯があります!

イグニッションコイル 参考画像

 

このトラブルは他車種もあわせ
少なくとも実際に571件も発生して
リコールになっているだけに

あなたが狙っている
JH1/JH2 Nワゴンの中古車が
リコールに該当する車両なら

改善措置を受けたかどうか
しっかり確認するのが安心と言えます。

 

でもリコールの改善措置なんて
別に確認なんかしなくたって
ちゃんとやってんじゃないの?

 

そう思うかもしれませんが
それがですね、そうでもないんです。

普段整備工場さんから
部品の問い合わせがきた時に
依頼された部品を調べてると

あれ?これリコール対象ですよ

なんてことがちょこまかあります。

どういう経緯で
リコールの改善措置を受けていない
状況になってしまったかは不明ですが

こういったやり取りも
日々の仕事の中で少なくないので

お目当ての中古車を買う前に
ちゃんとリコールの対策がされているか
履歴を確認しておくのが安心です。

 

 

注意点③:CVTから異音⇒保証期間延長

 

【ホンダ保証期間延長情報】
https://www.honda.co.jp/recall/auto/other/190201.html

 

平成25年11/11~28年12/15
の期間に生産された
JH1:前輪駆動

 

平成25年11/11~28年11/3
の期間に生産された
JH2:4WD

 

これら各モデルの初代Nワゴンは
CVT内部の「加工片」が

偶発的にベアリング部に噛みこみ
異音が発生する場合があるため

これが原因で異音がでている場合
CVTミッションの保証期間が延長され

改善措置として、

CVTミッションを交換する

という大掛かりな
改善措置がとられています。

CVT 参考画像

 

ただ、注意したいのは
延長されたとはいえ保証期間が
過ぎてしまえば当然のことながら
タダでは修理してもらえません。

そして保証期間延長が
わざわざアナウンスされるほど
トラブルが多いともいえるだけに

もしあなたが狙っている
JH1/JH2のNワゴンの中古が

保証期間を過ぎているなら
注意したいポイントであります・・・

 

 

注意点④:Nワゴンはぶつけると高くつく!

板金修理

 

初代Nワゴンの中古を
買ったらホントに注意なのが

「ぶつけると修理代が高い」

ということ!

クルマはぶつけて壊せば
修理代が高くつくものですが、

それでもドアやバンパーなど
同色の中古部品が見つかれば

鈑金・塗装で修理するよりも
大幅に修理代を圧縮できます。

しかしJH1/JH2のNワゴンは
ドアやバンパー、ヘッドライト、
リヤゲートなど外装部品の中古が

みんなぶつけてしまうからなのか
なかなか見つからない状況です。
あったとしても状態が悪かったり・・・

そんな状況だから珍しい色、
あまり見かけない車体色だと
ホント絶望的です・・・!

で、特に注意したいのは
「リヤゲート」をぶつけて壊すと
大変な目にあうということ。

JH1 JH2 N WGN 注意点

 

ハッチバックのクルマ特有の
上に開くこのリアのハッチゲート。

この画像からもわかるように
JH1/JH2のNワゴンはリヤバンパーが
非常に薄いデザインなので

後ろまわりをぶつけると
リヤゲートもグッチャリといく
危険性がありますが

このリヤゲート修理代が
刺激的に高いんです・・・

運よく同じ色の中古が見つかっても
10万前後が飛んでいきますし、

タイミング悪く中古で同色の
リヤゲートが見つからず

さらには板金修理できないほど
ガッツリと凹ませた時には

新品のリヤゲートに塗装して
ガラスを脱着して・・・と、
20万コースも覚悟みたいな!

板金修理

 

このような状況なのであなたも
Nワゴンを中古で買ったら

ぶつけると高くつくというのは
覚えておきたいポイントであります!

 

 

注意点⑤:カスタムされたN-WGNの中古車

JH1 JH2 N-WGN 改造車

 

JH1/JH2 Nワゴンの
中古車情報を見てると

エアロやローダウン、マフラー、
アルミなどバリッとキマってて

いいね~、わかってるね~^^

と思ってしまうような
カスタム&ドレスアップされた
中古車もよくでていますが、

そんなカスタムされた
Nワゴンの中古を購入するなら

・車検対応のカスタムか

・純正部品は残っているか

っていうことは
要注意なポイントです。

 

日々の仕事の中で
整備工場さんから車検がらみなどで

・サスペンション1台分

・センターとリヤのマフラー

・ヘッドライト

などのお問い合わせがよく来ます。

マフラーは音量だけでなく
認証がとれていないと車検が
通せなかったり厳しくなってますし、

ヘッドライトはイカリングとか
スゴイのが装着されててNGだから
安い中古を探して~ときたり、

いまダウンサスが入っているけど
最低地上高が足りてないし

ノーマルのバネは
お客さん持ってないって言うから
1台分探してよ~って感じで。

で、中古パーツを探してみても
なかなか見つかりません・・・

【※車検対応マフラーでも要注意!】
先日、仲のいい整備工場さんからマフラーのお問い合わせがきたのですが、お客さんのクルマには車検対応のマフラーがついてはいるものの経年劣化で音量が大きくなってしまい交換しないと車検がダメだから中古でマフラー探して~とお問い合わせがきたことが!

 

【※ヘッドライトやテールランプの「塗装」にも注意!】
整備工場さんから意外と多いのが、表面を黒く塗装してブラックアウトされたヘッドライトの塗装が落とせなくて車検に通せないから安い中古ヘッドライト探して~っていうお問い合わせ。

ヘッドライトやテールランプを塗装してブラックアウトしているカスタム車両はこんな落とし穴があるので注意したいところです・・・

新品で部品を交換するとなれば
すぐに10万や20万が飛ぶだけに

車検に対応していない
カスタムがされた中古車だったり
純正部品が残っていない場合は、

あなたがNワゴンを購入した後に
車検や故障した時など困った状況に
見舞われかねません・・・

カスタム・チューニングされた
Nワゴンの中古を買うなら

・車検に対応しているか

・純正部品は残っているか

といったことは
確認しておくのが安心です^^

※個人的に困ったのは「社外アルミ」。以前カスタムされたC7のコルベットを買ったんですが車検がきたときにホイール替えないと車検通らないよ~って言われて困ったことが。”なんちゃらフォージド”ってかっこいいホイールだったんですが、認証マークがないだかなんかで車検NGらしくって。。。こんなこともあるので社外アルミもご注意くださいませ~^^

コルベット C7 評価

 

 

⇒JH1/JH2 Nワゴンの中古、故障リスクを回避するには

初代N-WGN 欲しい

 

JH1/JH2のNワゴンを中古で買うなら
できれば回避したい購入してからの
突然の不具合やトラブル・・・

特に距離を走った中古車であれば
いつ故障が起きてもおかしくないのは
認識しておきたいところです。

例えば・・・

・セルモーター(スターター)
セルモーターの参考画像

・オルタネーター(発電機)
オルタネーター 発電機

・タービン(ターボ車)
ターボの参考画像

・CVTミッション
CVT 参考画像

・センサー部品
センサー部品の参考画像

と、経年劣化によって
故障が避けられない部品が
いろいろ潜んでいますが

あなたがJH1/JH2のNワゴンを
中古で買ってからすぐに故障する
可能性もゼロではありません。
こればっかりはホントわかりません・・・

このようなリスクを回避するために
検討して損はないのが「保証」

中古車販売店が独自に保証を
設定しているケースもありますし、

カーセンサーやグーといった媒体が
中古車に有償で保証をつけることも。

万一の不具合が発生した際に
保証でカバーしてもらえれば

修理代を自腹で払うことなく
クルマを直してもらえちゃうので

多少のコストがかかったとしても
保険として保証をつけるという
選択肢もアリだと思います。

 

※一般ユーザーさんからメールで問い合わせが来る時に「中古車を買って2週間ですが故障してしてしまいましたが修理代の見積もりが20万近くって言われ・・・保証を付けてなかったので自費で修理になります。そのため安いリビルト品を探してます」なんてメッセージが添えられてることも少なくありませんので!

 

※また、中古車販売店の保証に加え自動車保険でも「故障保証」を月々わずかな費用で受けられるものもあるので検討する価値ありだと思います^^

 

 

⇒Nワゴンの中古を買う前にもう一つだけ確認しておきたいこと

JH1 中古車

 

JH1/JH2のNワゴンの中古を
買うなら気をつけたい

・エアコンの故障

・エンジン内部の汚れ

・点火コイルのリコール

・CVTの異音、保証期間延長

・ぶつけると高くつく

・カスタムされた中古車

 

といった注意したいことを
部品屋の視点でお伝えし、
リスク回避のこともお話ししました。

あと残るは狙っている
JH1/JH2のNワゴンの中古を

どうすれば少しでも安く買えるか
っていうことですよね^^

中古車の場合は新車と違って
値引きといった概念がありませんし
もし値引きしてくれる中古車があれば

それは元々その分を見越して
車両価格が高めに設定されていると
考えてもいいと思います。

ではどうやって狙っている
Nワゴンの中古車を安く買うか。

それはやっぱり

いま乗っているクルマを
高く買い取ってもらうこと

に尽きると思います。

中古車 買取

 

自分もいまの部品屋の会社を
立ち上げて1年たった時に

やっと軌道に乗ってきたから
クルマ買い替えるか~と思って
ネットの中古車情報を見てたら

前から欲しかった
V35スカイラインクーペの中古が

クルマで小一時間くらいの
近所にいいのがでてたんです^^

走行距離も1万㎞ちょっと、
ブレーキキャリパーが
対向4POTにカスタムされてて!

その時に乗ってた車は
新車で買って13年のアコード。

たしか13万㎞位走ってて
まあ過走行の部類ではあったんですが

6MTのスポーツグレードで
根強い人気があるモデルだから

10万や15万にはなるかな~
なんて考えてたんです。

で、スカイラインを見に行った時に
お店の人に下取りを聞いてみると

10年超えてるクルマは
ウチでは買取できないんですよね

なんてことを言われ!

 

まさか下取りがゼロとは
想像もしてなかったんで
これはけっこうショックで・・・
乗ってきたクルマを見もせずに言われましたし!

でも見に行ったスカイラインの中古
バリモノだからどうしても欲しい、

だけど月々のローンは安くしないと
軌道に乗ったとはいえまだ綱渡りな
起業1年目なだけに恐いし。

そこで役に立ったのが無料一括査定。

買取できないなんて言われた
いままで乗ってきた13年落ちの車が
ホントに価値がないのか

ネットの一括査定で
ためしに確認してみたんです。

で、何社か回答きたのが
30万~40万!

これだけでもゼロ円からすると
とんでもなくいいですよね^^

でもこの時は結局
45万で買い取ってもらえました!

買取してくれた業者さん、
アコードの中古車を若いお客さんから
探してとバックオーダー受けてて

ちょうど自分のアコードが
そのお客さんの希望にあうとのことで
どうしても売って欲しいと。

で、45万で買い取ってもらえたから
無事お目当てのスカイラインクーペに
乗り換えすることができました^^

CPV35

 

この後もいろいろ乗換えましたが
結局のところ一括査定をお願いするのが
一番高く売れる印象があります。
オークション的なのもやってみましたが思ったほど値があがらないことが多くて・・・

もしあなたも狙っている
JH1/JH2のNワゴンがあるなら

1~2分くらいの入力で
買取相場がチェックできるので
試してみる価値、アリだと思います。

いま乗っているクルマが
想像以上に買取相場が高ければ
高いうちに買い取ってもらって

お目当てのJH1/JH2のNワゴンに
予定を前倒で乗り換えることも
できちゃいますしね^^

まずはあなたも愛車の買取相場、
チェックしてはいかがでしょうか!?

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