斬新でカッコいいデザイン、
全長4.2m程度の
コンパクトなサイズに
両側スライドドア&7人乗りの
広々で使い勝手の良さが光る
人気の5ナンバーミニバン・・・
170系のシエンタ!
コンパクトなサイズなのに大容量空間が魅力的ですよね、170系のシエンタ^^
そんな170系のシエンタの
ハイブリッドではないガソリン車の
中古相場をチェックしてみると、
コミコミ80万以下の安いのだと
10万kmぐらい走った過走行車や
事故歴(修復歴)アリが多いですよね。
コミコミ100万~120万ぐらいだと
そこまで走ってないシエンタが
見つかる感じでしょうか!?
人気の高さがうかがえる
170系シエンタのガソリン車ですが
あなたも中古で狙っているなら
いずれにしても心配なのは
中古を買ってから
急に故障や不具合がでないか
っていうことじゃないでしょうか。
今回はシエンタ170系を
中古で狙っているなら注意したい
故障や弱点といった部分を
「部品屋の視点」で
解説していきますよ~!
◆目次
弱点①:エアコンのコンプレッサー
シエンタ170系の中古で注意したい
年数や距離を走ればトラブルが
避けられない部品なのが・・・
・エアコンのコンプレッサー
エアコンのガスを圧縮する
このコンプレッサーですが、
経年劣化によるコンプレッサーの
焼付きや異音といったトラブルが
避けられない状況にあり
いつ壊れてもおかしくない
状況であるともいえます。
エアコンをよく使う時期である
春~秋にかけて特に故障が多く
このエアコンのコンプレッサーの
お問い合わせも増えますが、
注意したいのが
修理代が高いということ。
上の画像にもあるように
エアコンはシステムで成り立っていて
コンプレッサーが焼付いたり
異音がでたりと故障したからといって
コンプレッサーそれだけを
交換すればいいっていうような
単純な話しじゃありません・・・
主に故障の原因になるのが
エキスパンションバルブという
髪の毛の細さ程度しかない
霧吹き器のノズル部分だったり、
リキッドタンクとよばれる
フィルターの役目がある部分で
スラッジなどが詰まり
異常高圧⇒コンプレッサーが故障
といった流れになることが多いので
コンプレッサーや関連したパーツの
部品代+工賃+ガス代と加わっていくと
10万や20万が飛んでいきます!
焼付きやロックでコンプレッサー内部の削れカスがシステム内に回っちゃうとコンデンサーの交換や、配管も全部外して清掃など大事になっちゃいます・・・
弱点②:オルタネーター(発電機)
次にシエンタ170系の中古で注意したい
故障が避けられない弱点な部品が・・・
オルタネーター!
オルタネーターはバッテリーに
電気を供給する発電機ですが
発電時はキンキンに熱くなるため
経年劣化による故障が避けられません。
この熱の影響なのか
コンプレッサーと同じく
特に夏場の暑い時期には
整備工場さんからお問合せが多く
修理交換となれば
安価なリビルト品で交換しても
5万コース覚悟の高額修理ですし、
そもそもオルタネーターが故障して
発電不良になればバッテリーがあがって
レッカー呼んだりしたり
バッテリーも交換して・・・など
なにかと費用がかさみがちです!
弱点③:ラジエターからの水漏れ
経年劣化によるトラブルが避けられず
こちらも整備工場さんなどから
お問い合わせが
ちょこまかくるラジエター。
安価な社外新品のラジエターで
修理・交換するにしても
ラジエター本体だけでなく
ホース類などの周辺パーツ代、
冷却水代、交換工賃と加わって
10万コースは覚悟の高額修理に!
で、このラジエターのトラブルは
厄介なことに走行距離が浅くとも
年数がたったことによる経年劣化で
急にトラブルが発生するので
注意したいところです・・・!
私自身も、10年選手だけど3万kmの距離浅な中古車で急に水漏れが発生し困った経験が・・・昨日までは何ともなかったのに朝乗ろうと駐車場に行ったら地面にクーラントが漏れてて・・・(泣)
急にきます、ラジエターの水漏れ!
注意点①:電動ドアミラーの不具合
170系のシエンタで
注意したいトラブルとして
電動ドアミラーの開閉不良の
不具合が挙げられます。
【トヨタ ドアミラー保証延長】
平成27年5月~28年9月に
生産された170系シエンタは
ドアミラー内部のリトラクターという
樹脂部品が直射日光などの温度上昇で
膨張して動きが鈍くなり
電動で閉じたり開けたりが
できなくなってしまう不具合が
発生することがあるため
無償修理がアナウンスされた
経緯があるんです!
【※リトラクターってこんな部品】
この無償修理は従来の新車登録から
3年または6万㎞以内という条件から
新車登録から7年
(走行距離制限はなし)
と延長されて期間内は
タダで修理してもらえましたが
現在は対応期間が
経過してしまっているので
170系シエンタの中古を購入してから
ドアミラーが動かなくなっても
自費での修理を余儀なくされます・・・
※夏場や気温28℃以上になると不具合が出るなど国土交通省に意見がけっこう寄せられているので注意したいところです・・・
実際に仲のいい整備工場さんから「27℃超えるとドアミラーが動かないってお客さんが言ってんだけどさ~」なんて言いながら問い合わせがきたことも!
わざわざ保証期間を延長するほど
不具合が多いともいえるだけに
170系シエンタの中古を買うなら
注意したいポイントであります!
注意点②:シエンタ170系はぶつけると高くつく!
あなたもシエンタ170系を
中古で買ったら注意したいのが
「ぶつけると修理代が高い」
ということ!
クルマはぶつけて壊せば
修理代が高くつくものですが、
それでもドアやバンパーなど
同色の中古部品が見つかれば
鈑金・塗装で修理するよりも
大幅に修理代を圧縮できます。
しかしシエンタ170系は
みんなぶつけてしまうからなのか
台数が売れている割には
バンパーなどの外装部品の中古が
まだまだ数が少なく
なかなか見つからない状況です。
※あまり見ない色だとホント見つかりません・・・
で、170系のシエンタを買ったら
特に注意で絶対ぶつけちゃダメなのが
リヤゲート(ハッチゲート)!
上の画像を見てわかるとおり
シエンタ 170系のリヤバンパーは
非常~に薄いデザインなので
後ろ回りをぶつけると
リヤゲートまで潰れちゃう
可能性が高い状況にあります。
ゲート自体もだいぶ下まで伸びてますし!
そしてこのリヤゲートを
ぶつけて壊すと修理代が高い!
新品で交換となると
塗装代やガラスの脱着工賃など
20万コースも覚悟の状況ですし、
このあいだ板金屋さんから
リヤゲートの問い合わせがあった時に
たまたま中古が見つかったんですが
それでも10万近い金額で
ビックリしてたのは言うまでもなく!
このようにシエンタ170系は
特にリヤゲートをぶつけてしまうと
とんでもなく高くつくので注意です!
注意点③:エンジンの中はキレイ?!
170系シエンタの中古を
購入するなら注意したい、
買う前に必ず確認したいのが
エンジン内部が上の画像のように
汚なくなってないかということ。
オイル交換をサボっていると
こんなふうに内部にスラッジがたまり
エンジンが焼付いてしまったり
とんでもない状況に発展する危険性が!
整備工場さんから軽自動車とか中古エンジンの問い合わせを受けた時に在庫状況を調べていると、15万kmとか距離を走っていてもエンジンの中がホントにキレイでオイル交換ちゃんとしてたんだろうな~っていうのもあれば、5~6万kmぐらいでもスラッジやオイル焼けで中が汚くてなんじゃこりゃっていうのもあります!
そのためお目当ての
170系シエンタの中古車があるなら
購入前に必ず確認したいのが
オイルフィラーキャップを開けて
キャップの裏やエンジンの内部が
汚れていないかということ。
ドロドロなヘドロみたいなスラッジがついてたらちょっとヤバイです、そのクルマ!
もしこれをしっかり確認せず
エンジンの中がひどい個体を
あなたが中古で買ってしまったら
後々エンジン焼付きなど高額故障の
リスクがあなたに降りかかってきます!
また、オイル交換もされず
「乗りっぱなし」にされてたような
愛情なく乗られていた
中古車をつかんでしまったら
後になってからいろいろと
トラブルが出る可能性があるので
用心したいところ・・・
中古車のいわゆる
「当たり」「ハズレ」って
愛情もって乗られていたかが
大きく関与していると思います。
オイル交換のような
基本的なメンテナンスさえ
されていなかったようなクルマだと
下駄がわりにラフに運転されて
大切にされてなかったなんてことも
想像できてしまいます。
そんな状況ではなにかとヤレや
劣化がでてしまいがちですので、
ハズレをつかまないためにも
エンジンの中がキレイかどうかや
オイル交換とかがされてたかを
当たり、ハズレの判断材料の一つとして
チェックするのがおススメです^^
あと自分が中古車を買うときにチェックするポイントは座席のサポート部分とかにひどいシワやヨレ、擦れたり劣化がないかってのはよく見ます。
こういった部分も前述したような
「愛されていたかどうか」
「丁寧に乗られていたか」
がわかるポイントだと思っていますので。
注意点④:エンジン始動不能、車両火災の危険性
平成27年5/12~29年8/31
の期間に生産された
NSP170G:1.5L FF
NSP172G:1.5L FF 車いす仕様
これら各モデルの170系シエンタは、
エンジンを始動させる
セルモーターの取付ボルトがゆるみ
構成部品の位置がずれて
エンジン始動不能になったり
セルモーターが過熱して
車両火災になる危険性があるため
リコールがアナウンスされた
経緯があります。
【国土交通省リコール情報】
https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha08_hh_004755.html
このトラブルは他車種も合わせ
少なくとも実際に13件も発生して
リコールに発展していますし、
そのうち2件は
火災になっているだけに
笑い事ではすみません・・・
また、火災までにはならないまでも
エンジンがかけられず走行不能
といったこともあるだけに
あなたが狙っている
170系シエンタの中古車が
リコールに該当する車両なら
改善措置を受けたかどうか
しっかり確認したいところです!
でもリコールの改善措置なんて
別に確認なんかしなくたって
ちゃんとやってんじゃないの?
そう思うかもしれませんが
それがですね、そうでもないんです。
普段整備工場さんから
部品の問い合わせがきた時に
依頼された部品を調べてると
あれ?これリコールですけど!?
なんてことがちょこまかあります。
どういう経緯で
リコールの改善措置を受けていない
状況になってしまったかは不明ですが
こういったやり取りも
日々の仕事の中で少なくありません。
実際に火災になっている不具合だけに
お目当ての170系シエンタの中古車が
リコールに該当するなら購入する前に
ちゃんとリコールの対策がされたか
履歴を確認しておくのが安心です。
注意点⑤:フロントガラスの「白クスミ、曇り」
平成27年5月~令和4年7月
の期間に生産された
ガソリン、ハイブリッド
各モデルの170系シエンタは
紫外線や赤外線吸収の
コーティングがされた
フロントガラスにおいて
洗浄力の強いガラス洗浄剤の使用後に
紫外線の影響を受けるとコート膜が損傷し
白くかすんでしまう恐れがあることから
トヨタ販売店で点検の結果、
該当する場合はフロントドアガラスを
新品に無料交換する措置がとられています。
【トヨタ リコール等情報】
https://toyota.jp/recall/kaisyu/2404.html
あなたが狙っている
170系シエンタの中古が
なんだか窓ガラスが曇ってるな・・・
と感じるなら、
この保証延長の件もありますので
販売店サイドに無償交換の対象か
確認してもらうのがおススメです。
やっぱりスッキリしてなければ
運転してても気持ち良くないですし
そもそもガラスにくもりがあって
視界が悪いのは夜間や雨の日など
危ないですし・・・!
⇒170系シエンタの中古、故障リスクを回避するには
ここまでお話してきたように
170系シエンタのガソリン車には
いろいろ注意したい弱点ともいうべき
不具合が避けられない部品がありますが
距離を走った中古車であれば
いつ故障が起きてもおかしくない
状況なのは認識しておきたいところ。
弱点のところでお話しした
エアコンのコンプレッサーや
発電機であるオルタネーター以外にも
・セルモーター(スターター)
・CVTミッション
・ドアミラーやスライドドア
ドアミラーは保証期間延長になってもいるだけに要注意です!
・センサー部品
・ナビなどの電装品etc.
と、経年劣化によって
故障が避けられない部品が
いろいろ潜んでいますが
あなたが170系シエンタの中古を
買ってからすぐに故障する可能性も
ゼロではありません。
こればっかりはホントわかりません・・・
このようなリスクを回避するために
検討して損はないのが「保証」。
中古車販売店が独自に保証を
設定しているケースもありますし、
カーセンサーやグーといった媒体が
中古車に有償で保証をつけることも。
万一の不具合が発生した際に
保証でカバーしてもらえれば
修理代を自腹で払うことなく
クルマを直してもらえちゃうので
多少のコストがかかったとしても
保険として保証をつけるという
選択肢もアリだと思います。
※一般ユーザーさんからメールで問い合わせが来る時に「中古車を買って2週間ですが故障してしてしまいましたが修理代の見積もりが20万近くって言われ・・・保証を付けてなかったので自費で修理になります。そのため安いリビルト品を探してます」なんてメッセージが添えられてることも少なくありませんので!
※また、中古車販売店の保証に加え自動車保険でも「故障保証」を月々わずかな費用で受けられるものもあるので検討する価値ありだと思います^^
⇒シエンタの中古を買う前にもう一つだけ確認しておきたいこと
シエンタの中古を購入するなら
注意したいポイントなど
部品屋の視点でお伝えし、
リスク回避のこともお話ししました。
あとはあなたが狙っている
シエンタの中古車があるなら
どうすれば少しでも安く買えるか
っていうことですよね^^
中古車の場合は新車と違って
値引きといった概念がありませんし
もし値引きしてくれる中古車があれば
それは元々その分を見越して
車両価格が高めに設定されていると
考えてもいいと思います。
ではどうやって狙っている
シエンタの中古を安く買うか。
それはやっぱり
いま乗っているクルマを
高く買い取ってもらうこと
に尽きると思います。
自分もいまの部品屋の会社を
立ち上げて1年たった時に
やっと軌道に乗ってきたから
クルマ買い替えるか~と思って
ネットの中古車情報を見てたら
前から欲しかった
V35のスカイラインクーペの中古が
クルマで小一時間くらいの近所に
いいのがでてたんです^^
走行距離も1万㎞ちょっと、
ブレーキキャリパーが
対向4POTにカスタムされてて!
その時に乗ってた車は
新車で買って13年のアコード。
たしか13万㎞位走ってて
まあ過走行の部類ではあったんですが
6MTのスポーツグレードで
根強い人気があるモデルだから
10万や15万にはなるかな~
なんて考えてたんです。
で、スカイラインを見に行った時に
お店の人に下取りを聞いてみると
10年超えてるクルマは
ウチでは買取できないんですよね
なんてことを言われ!
乗ってきた愛車を見もしないでバッサリ・・・
まさか下取りがゼロとは
想像もしてなかったんで
これはけっこうショックで・・・
でも見に行ったクルマ
バリモノだったしどうしても欲しい、
だけど月々のローンは安くしないと
軌道に乗ったとはいえまだ綱渡りな
起業1年目なだけに恐いし。
そこで役に立ったのが無料一括査定。
買取できないなんて言われた
いままで乗ってきた13年落ちの車が
ホントに価値がないのか
ネットの一括査定で
ためしに確認してみたんです。
で、何社か回答きたのが
30万~40万!
これだけでもゼロ円からすると
とんでもなくいいですよね^^
でもこの時は結局
45万で買い取ってもらえました!
買取してくれた業者さん、
アコードの中古車を若いお客さんから
探してとバックオーダー受けてて
ちょうど自分のアコードが
そのお客さんの希望にあうとのことで
どうしても売って欲しいと。
で、45万で買い取ってもらえたから
無事お目当てのスカイラインクーペに
乗り換えすることができました^^
この後もいろいろ乗換えましたが
結局のところ一括査定をお願いするのが
一番高く売れる印象があります。
オークション的なのもやってみましたが思ったほど値があがらないことが多くて・・・
もしあなたも狙っている
シエンタの中古車があるなら
1~2分くらいの入力で
買取相場がチェックできるので
試してみる価値、アリだと思います。
いま乗っているクルマが
想像以上に買取相場が高ければ
高いうちに買い取ってもらって
狙っているシエンタ170系に
予定を前倒で乗り換えることも
できちゃいますしね^^
まずは愛車の買取相場だけでも
確認してみてはいかがでしょうか!?
愛車を一括査定に依頼してみる
↓ ↓ ↓