スペーシア MK42Sの弱点や故障。【部品屋の視点】で解説するよ

MK42S スペーシア 中古

 

背の高さが生み出す
ミニバンいらずの広大な室内に

スタイリッシュなデザインが
魅力的な軽ハイトワゴン・・・

MK42Sのスズキスペーシア!

スズキスペーシア 内装

 

ダイナミックなデザインに
パワフルなターボエンジンを搭載した

クールでカッコいい
MK42Sのスペーシアカスタム!

スペーシアカスタムZ 欲しい
MK42S スペーシアカスタム 内装

 

そしてデュアルカメラブレーキサポート
をはじめとした先進の安全装備も

万一のことを考えたら
安心感が大きいですよね^^

MK42S スペーシア 安全性

 

そんなMK42S スペーシアの
中古相場をチェックしてみると、

コミコミ50万以下とかの安いのは
軒並み10万kmオーバーや20万kmとか
かなり走った過走行車や

事故歴(修復歴)アリなのばかりで
安くてもちょっとって感じですよね。

70~80万ぐらい予算を上げると
探せばそこまで走ってないのも
見つかるような状況でしょうか!?

でも、MK42S スペーシアは
2013年に登場と年数がたってきてるので
あなたも中古で狙っているなら

いずれにしても心配なのは
中古で買ってから急に故障しないか
ってことじゃないでしょうか?!

 

今回はMK42S スペーシアを
中古で狙っているなら注意したい
故障や弱点といった部分を

「部品屋の視点」
解説していきますよ~!

 





 

 

弱点:ハイブリッド車であることが弱点!?

 

エネチャージの低燃費が魅力の
MK42S スペーシアは

「ハイブリッド車」であることが
弱点です!・・・なんてこと言うと

 

ハイブリッドだからいいのに
何を言ってるのこの人は!?

 

って思われちゃうかもしれませんが
普段仕事で部品を卸す仕事をしてると

ハイブリッド車の「怖さ」
感じる出来事がちょこまかあります。

スペーシアハイブリッド 故障

 

MK42S スペーシアには
普通のガソリン車などにはない

・モーター機能付き発電機
ISG=インテグレーテッドスタータージェネレーター

・ハイブリッド用バッテリー

などハイブリッド特有の部品が
いろいろと採用されていますが

これらの部品が故障すると
どえらい修理代に発展して

燃費がよくて浮いたガソリン代など
一瞬にして吹飛ぶような状況に!

先日も某ハイブリッドの
ミニバンに乗る一般ユーザーさんから

悲痛なメッセージとともに
部品の問い合わせがあったのですが
その内容はというと・・・

駆動用バッテリーと、インバーターが故障して、ディーラーで82万と言われました。あまりにも高いので安い中古はありますでしょうか。宜しくお願いします。

 

いや~82万って・・・

これは極端な例かもですが
ハイブリッドの関連部品が故障すると

低燃費で浮いたガソリン代が
一瞬にして吹き飛ぶような

20万や30万といった高額な修理代に
見舞われるリスクがあります・・・

故障した際に「高くつく」というのが
ハイブリッドの最大の弱点と言っても
過言ではありません!

 

 

注意点①:エンジンの中はキレイ?!

エンジン内部の汚れ

 

MK42S スペーシアの中古を
購入する前に注意したい、
必ず確認したいのが

エンジン内部が上の画像のように
汚なくなってないかということ。

オイル交換をサボっていると
こんなふうに内部にスラッジがたまり

エンジンが焼付いてしまったり
とんでもない状況に発展する危険性が!

整備工場さんから軽自動車とか中古エンジンの問い合わせを受けた時に在庫状況を調べていると、15万kmとか距離を走っていてもエンジンの中がホントにキレイでオイル交換ちゃんとしてたんだろうな~っていうのもあれば、5~6万kmぐらいでもスラッジやオイル焼けで中が汚くてなんじゃこりゃっていうのもあります!

 

そのため狙っている
スペーシアの中古車があるなら

オイルフィラーキャップを開けて
キャップの裏やエンジンの内部
汚れていないか要確認です。

エンジン内部の汚れ
ヘドロみたいなスラッジがベッタリついてたら
ヤバイです、そのクルマ!

 

もしこれをしっかり確認せず
エンジンの中がひどい個体を
あなたが中古で買ってしまったら

後々エンジン焼付きなどの
リスクがあなたに降りかかってきます!

また、オイル交換もされず
「乗りっぱなし」にされてたような

愛情なく乗られていた
中古車をつかんでしまったら

後になってからいろいろと
トラブルが出る可能性があるので
用心したいところ・・・

中古車のいわゆる
「当たり」「ハズレ」って
愛情もって乗られていたかが
大きく関与していると思います。

オイル交換のような
基本的なメンテナンスさえ
されていなかったようなクルマだと

下駄がわりにラフに運転されて
大切にされてなかったなんてことも
想像できてしまいます。

そんな状況ではなにかとヤレ
劣化がでてしまいがちですので、

ハズレの中古車をつかまないためにも
エンジンの中がキレイかどうかや

オイル交換とかが定期的にされてたかを
当たり、ハズレの判断材料の一つとして
チェックするのがおススメです^^

あと自分が中古車を買うときにチェックするポイントは
座席のサポート部分とかにひどいシワやヨレ、
擦れたり劣化がないかってのはよく見ます。

こういった部分も前述したような

「愛されていたかどうか」
「気遣いある扱いがされてたか」

といった前オーナー像がわかる
ポイントだと思っていますので。

オイル交換

 

 

注意点②:MK42S スペーシアはぶつけると高くつく

板金修理

 

MK42S スペーシアの中古を
買ったらホントに注意したいのが

「ぶつけると修理代が高い」

ということ!

クルマはぶつけて壊せば
修理代が高くつくものですが、

それでもドアやバンパーなど
同色の中古部品が見つかれば

鈑金・塗装で修理するよりも
大幅に修理代を圧縮できます。

しかしMK42S スペーシアは
ドアやバンパー、ヘッドライト、
フェンダー、リヤゲートなど

みんなぶつけてしまうからなのか
中古の部品を探しても
なかなか見つからない状況です。

そんな状況だから珍しい色、
あまり見かけない車体色だと
ホント絶望的・・・!

このような事情があって
MK42S スペーシアを
ぶつけて壊すと

高い新品部品で板金塗装など
修理代が高くなりがちです!

 

で、MK42Sのスペーシアで
特に注意したいのは

「リヤゲート」をぶつけて壊すと
大変な目にあうということ。

MK42S スペーシア 注意点

 

ハッチバックのクルマ特有の
上に開くこのリアのハッチゲート。

この画像からもわかるように
MK42Sスペーシアのリヤバンパーは
非常~に薄いデザインなので

後ろまわりをぶつけると
リヤゲートもグッチャリといく
危険性がありますが

このリヤゲート修理代が
刺激的に高いんです・・・

運よく同じ色の中古が見つかっても
10万はすぐ飛んでいきますし、

タイミング悪く中古で同色の
リヤゲートが見つからず

さらには板金修理できないほど
ガッツリと凹ませた時には

新品のリヤゲートに塗装して
ガラスを脱着して・・・と、
20万や30万が飛んでいくような!

板金修理

 

このような状況なのであなたも
MK42Sのスペーシアを買ったら

ぶつけると高くつくというのは
覚えておきたいポイントであります。

 

でも、MK42S スペーシアには「後退時ブレーキサポート」があるからリヤゲートとかぶつけることってないんじゃないの?

MK42S スペーシア 安全性能

 

はい、確かに先進の安全装備である
後退時の自動ブレーキがありますが

それでも100%事故を
防いでくれるわけではありません。

この手のブレーキサポートが装着された
新しい軽自動車とかでも板金工場さんから
意外とリヤゲートとかリヤバンパーの
お問い合わせが来るんですが

話しを聞くと「自損事故」ってことも
実は少なくないんです・・・

そのためあなたも
MK42Sのスペーシアを買ったら
ぶつけないように注意です!

先日も取引先の方が、某アイサイト最新Verを搭載した車でバック駐車しようとした際にあやうく後ろのクルマに突っ込むところだったと・・・!

その駐車場は狭くて輪止めのない駐車場で、左前の壁とかに気を取られて後方のチェックを怠っていたから、後ろのクルマにあと1cmでぶつかるところだったと!(指一本分しか隙間がなく、ホント焦ったとのことで・・・)

ここで興味深いのが、いつもならこんな状況なら事前に警告音とか進まなくなったりと安全機能が働くのに、この時には何も反応しなかったらしく・・・

 

 

注意点③:エンストや走行不能の危険性

スズキ ISG トラブル

 

平成27年4/11~8/7
期間に生産された
MK42Sのスペーシアは、

ISG(モーター付き発電機)の
故障診断プログラムが不適切なことから

クルマの使用過程でアース端子に
サビなどがでて電気抵抗が上昇すると

ISG(モーター付き発電機)の
電気回路が故障したと誤判断してしまい

発電停止⇒鉛バッテリーがあがって
エンスト、始動不能、走行不能に陥る
危険性があることから

リコールがアナウンスされた
経緯があるんです!

 

【国土交通省リコール情報】
https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha08_hh_003751.html

 

ISG リコール

 

改善措置としては

ISGのプログラムを
対策データに書き換える

といった措置が取られていますが、

このトラブルは他車種も合わせ
少なくとも実際に206件も発生して
リコールに発展していますし

バッテリーあがりで
エンスト、走行不能になるという

シチュエーションによっては
後ろから突っ込まれる事故になる
危険性もある恐いトラブルなだけに

あなたが狙っている
MK42S スペーシアの中古が
リコールに該当する車両なら

改善措置を受けたかどうか
しっかり確認するのが安心です。

 

でも「改善措置」なんて
別に確認なんかしなくたって
ちゃんとやってんじゃないの?

 

そう思うかもしれませんが
それがですね、そうでもないんです。

普段整備工場さんから
部品の問い合わせがきた時に
依頼された部品を調べてると

あれ?これリコールになってますよ

サービスキャンペーン対象なので
ディーラーに行けばタダですよ

なんてご案内することが
ちょこまかあります。

どんな経緯で改善措置を受けていない
状況になってしまったかは不明ですが

こういったやり取りも
日々の仕事の中で少なくないので

店頭で販売されている中古車が
必ずしもリコールの改善措置を
受けているとは限りません。

バッテリーがあがって走行不能になる
ちょっと危険すぎる内容ですし

実際に200件以上も
不具合が発生しているだけに

あなたが狙っている
MK42S スペーシアの中古が
リコールに該当するなら

改善措置を受けたかどうか
確実に確認したいところです!

 

 

⇒MK42S スペーシアの中古、故障リスクを回避するには

MK42S スペーシア 価格

 

最初にお話しした通り
MK42Sのスズキスペーシアは

エネチャージを搭載した
「ハイブリッド」であるということが
魅力であり最大の弱点といえます。

ハイブリッド関連部品に
不具合やトラブルが発生すれば

フツーのガソリン車では考えられない
数十万コース覚悟といったような

超高額な修理代の請求書が
空からヒラヒラと舞い降ります。

そして低燃費で浮いたガソリン代など
一瞬にして吹飛ぶどころか

ハイブリッド意味ないじゃん(怒)

と、後悔しかねません・・・。

また、ハイブリッド関係の
部品以外にも・・・

・CVTミッション
CVT 参考画像

・エアコンのコンプレッサー
カーエアコン

・電動ドアミラーやスライドドア
MK42S スペーシア 故障

・センサー部品
センサー部品の参考画像

 

など、経年劣化によって
故障が避けられない部品が
いろいろ潜んでいます。

あなたがMK42S スペーシアの
中古を買ってからすぐに故障する
可能性もゼロではありません。
こればっかりはホントわかりません。。。

 

このようなリスクを回避するために
検討して損はないのが「保証」

中古車販売店が独自に保証を
設定しているケースもありますし、

カーセンサーやグーといった媒体が
中古車に有償で保証をつけることも。

万一の不具合が発生した際に
保証でカバーしてもらえれば

修理代を自腹で払うことなく
クルマを直してもらえちゃうので

多少のコストがかかったとしても
保険として保証をつけるという
選択肢もアリだと思います。

一般ユーザーさんからメールで問い合わせが来る時に
「中古車を買って2週間ですが故障してしまって・・・」
「修理代の見積もりが20万近くって言われ・・・」
「保証を付けてなかったので自費で修理になります・・・」
「そのため安いリビルト品を探してます・・・」
なんてメッセージが添えられてることも少なくありませんので!

 

※また、中古車販売店の保証に加え
自動車保険でも「故障保証」を月々わずかな費用で
受けられるものもあるので検討する価値ありだと思います^^

 

 

⇒MK42S スペーシアの中古を買う前にもう一つだけ確認しておきたいこと

スペーシアカスタムZ 中古

 

MK42S スペーシアの中古で
注意したいポイントなど

部品屋の視点でお伝えし、
リスク回避のこともお話ししました。

あとは狙っているMK42Sの
スペーシアの中古車があるなら

どうすれば少しでも安く買えるか
っていうことですよね^^

中古車の場合は新車と違って
値引きといった概念がありませんし
もし値引きしてくれる中古車があれば

それは元々その分を見越して
車両価格が高めに設定されていると
考えてもいいと思います。

ではどうやって狙っている
MK42S スペーシアの
中古車を安く買うか。

それはやっぱり、

いま乗っているクルマを
高く買い取ってもらうこと

に尽きると思います。

中古車 買取

 

自分もいまの部品屋の会社を
立ち上げて1年たった時に

やっと軌道に乗ってきたから
クルマ買い替えるか~と思って
ネットの中古車情報を見てたら

前から欲しかった
スカイラインクーペの中古車が

クルマで小一時間くらいの
近所にいいのがでていたんです^^

走行距離も1万㎞ちょっと、
ブレーキキャリパーが
対向4POTにカスタムされていて!

その時に乗ってた車は
新車で買って13年のアコード。

たしか13万㎞位走ってて
まあ過走行の部類ではあったんですが

6MTのスポーツグレードで
根強い人気があるモデルだから

10万や15万にはなるかな~
なんて考えてたんです。

で、スカイラインを見に行った時に
お店の人に下取りを聞いてみると

10年超えてるクルマは
ウチでは買取できないんですよね

なんてことを言われ!
乗ってきた愛車を見もしないでバッサリ・・・

 

まさか下取りがゼロとは
想像もしてなかったんで
これはけっこうショックで・・・

でも見に行ったクルマ
バリモノだったしどうしても欲しい、

だけど月々のローンは安くしないと
軌道に乗ったとはいえまだ綱渡りな
起業1年目なだけに恐いし。

そこで役に立ったのが無料一括査定。

買取できないなんて言われた
いままで乗ってきた13年落ちの車が
ホントに価値がないのか

ネットの一括査定で
ためしに確認してみたんです。

で、何社か回答きたのが
30万~40万!

これだけでもゼロ円からすると
とんでもなくいいですよね^^

でもこの時は結局
45万で買い取ってもらえました!

買取してくれた業者さん、
アコードの中古車を若いお客さんから
探してとバックオーダー受けてて

ちょうど自分のアコードが
そのお客さんの希望にあうとのことで
どうしても売って欲しいと。

で、45万で買い取ってもらえたから
無事お目当てのスカイラインクーペに
乗り換えすることができました^^

CPV35

 

この後もいろいろと乗り換えましたが
一括査定が結局一番高く売れる印象があります。
オークション的なのもやってみましたが
思ったほど値があがらないことが多くて・・・

もしあなたも狙っている
MK42S スペーシアの
中古車があるなら

1~2分くらいの入力で
買取相場がチェックできるので
試してみる価値、アリだと思います。

いま乗っているクルマが
想像以上に買取相場が高ければ
高いうちに買い取ってもらって

お目当てのMK42S スペーシアに
予定を前倒しで乗り換えることも
できちゃいますしね^^

まずは愛車の買取相場だけでも
確認してみてはいかがでしょうか?!

愛車を一括査定に依頼してみる
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