その色あせることのない
威厳ある存在感とカリスマ性、
大排気量V8エンジンと
懐の深い足回りが織りなす
シルキーなフィール・・・
トヨタ セルシオ!
コラム:元レクサスメカニックが見たセルシオの凄さ
見えない部分も贅沢に作り込まれていると評価の高いセルシオですが、先日某ディーラーのメカニックの方と30セルシオの話しをしてて興味深い話が。
そのメカニックの方、以前はレクサスのメカニックをされてた方でLS460が登場した当時にお客さんがLSに乗換えで30セルシオが下取されたときにリフトに上げて点検した時に気がついたことがあったそうで。
レクサスLS460とセルシオで気がついた違いとは・・・
ハブベアリング!
セルシオとLS460(2006年の初期ロット)をリフトに上げて、ふとブレーキローターを手で回してみたらセルシオはクルクルとしばらく回っているけど、LS460を同じように回してみるとセルシオよりも短い時間で止まってしまったそうで。
もしかしたらブレーキパッドの引きずりでセルシオよりも早く止まっちゃうのかなとキャリパーを外して回してみてもやっぱりセルシオの方が長くクルクル回って。。。セルシオはベアリングの精度が高いのかこんな違いがあるんだと、当時驚いたそうです。
こういったちょっとした差、作り込みの積み重ねが今も評価されるセルシオの上質な乗り味を形作っているのかもしれませんね^^
そんなセルシオの中古相場を
チェックしてみると
コミコミ50万ぐらいから
いろいろと探せる状況ですが
10万kmや20万kmとか
けっこう距離走ったものや
「修復歴あり」なのも多いですし
距離数が少なかったり、
30後期のeR仕様なんかだと
プレミア価格なけっこういい値段が
してたりといろいろとありますが
いずれにしてもセルシオは
年数がたってるだけに
中古で狙っているなら気になるのが
買ってから故障や不具合がでないか
ってことじゃないでしょうか?!
今回はそんなセルシオの
故障や弱点を「部品屋の視点」で
解説していきますよ~!
◆目次
弱点:オルタネーター(発電機)
クルマの発電機である
「オルタネーター」。
発電している時には
ヤケドするほど発熱するため
経年劣化によるトラブルが
避けられない状況なので
普段から整備工場さんからの
お問合せが少なくない部品です。
(=よく壊れているということ)
で、セルシオの場合は
発熱による経年劣化だけでなく
このオルタネーターの
取付けられている場所が
パワステポンプの下にあり
漏れたパワステフルードが
オルタネーターにかかってしまって
内部がグチャグチャになって
発電不良になるケースも多いので
注意したいポイントであります。
そのためあなたが
セルシオの中古車を買ってから
パワステポンプの
オイル漏れが発生したら
パワステポンプの交換だけでなく
発電機であるオルタネーターに
パワステフルードがかかっていないか
同時に確認したいところです。
オルタネーターのリビルト部品を
製造している工場の技術の人間曰はく
水は多少かかっても問題ないが
パワステフルードやラジエター液は
1滴でもかかるとアウト
というほど破壊力があるそうで、
実際にフルードが付着して故障した
オルタネーターの内部を
見せてもらったら
もう見事にグッチャグチャ!
セルシオの中古を買うなら
オルタネーターとパワステポンプの
複合トラブルにはご用心を・・・
注意点①:純正マルチナビの故障
整備工場さんから
「中古で安いの探してくれ~」
と、お問い合わせが
ちょこまかある純正マルチ。
あなたが狙っている
セルシオの中古にも純正マルチが
装着されていたらちょっと注意です。
画面が真っ暗で何も映らなくて
ナビ画面はもとよりエアコンの操作も
できなくなってしまいます・・・
で、困ったことに
この純正マルチ関係は
新品部品がエライ高額です!
たとえばモニターは
新品定価:約40万とか、
ナビコンピューターは
新品定価:約30万とか・・・
あまりにぶったまげるような
金額なので安い中古を探してくれと
お問合せをいただくわけですが、
中古を探してみると仕様によって
いろいろと品番があるもんだから
お客様のクルマと合致するのが
なかなか見つからなかったり・・・
業者さんで修理するにしても
5万や10万はすぐ飛んでいきますし!
モニターやナビコンピューターといった
電気部品も年数がたてば経年劣化で
故障や不具合は避けられないので
あなたの狙っているセルシオの中古に
純正マルチナビが装着されていたら
ちょっと注意したいところです!
注意点②:ぶつけると高くつく!
セルシオを中古で買ったら
注意したいポイントとして、
ぶつけると修理代が高い
ということが挙げられます。
ドアやバンパー、ヘッドライトなど
ぶつけて壊してしまった場合に
安く直す方法として
中古部品で交換できれば
修理代を大きく下げられますが
歴代セルシオはなかなか
中古バンパーとかが見つかりませんし
あったとしてもボロボロなのに
いい値段していたり・・・
そのため泣く泣く高額な新品で
交換する羽目になり修理代が
高くなりがちです。
鈑金できないほど
べっこりいっちゃったら
新品部品で交換になりますが
新品のドアとかって
色が塗装されていないから
塗装代なんかもプラスされて
すぐに10万や20万が飛びます。
ちなみに気になる新品定価は・・・
(UCF31セルシオの場合)
フロントバンパー:約11万
フロントフェンダー:約6万+塗装代
フロントドア:約7万+塗装代
ヘッドライトユニット:約6万
(HID ASSYだと約16万!)
ドアミラー:約5万
う~ん・・・マンダム・・・
元々が高級車のセルシオなだけに
どんなに中古車価格は安くなろうとも
部品代は超ハイプライスなまま・・・
だからあなたもセルシオを買ったら
ぶつけると高くつくというのは
覚えておきたいポイントです!
※あまり見かけないような希少色の場合や後期型は
ホントに中古部品が見つからないので特に注意です!
注意③:カスタムされたセルシオの中古車
セルシオの中古車情報を見ていると
エアロやローダウン、アルミなどで
バリッとキマっている
カスタム&ドレスアップされた
中古車も数多くでていますが、
そんなカスタムされた
セルシオを中古で購入するなら
・車検に適合したカスタムか
・カスタムされた部分の
純正部品は残されているか
といったことは確実に
確認しておきたいところです。
もし車検に適合しない
カスタムがいろいろとされていて
純正パーツも残されていなかったら
車検を通す際に
非常に困った状況に陥ります。
先程「注意点②」でお話した通り
セルシオは純正中古パーツが
なかなか見つからない状況ですし、
新品の純正部品は
目が飛び出るほど高額です。
そのためカスタムした部分を
元に戻さないと車検が通せないと
指摘されてしまった場合など
泣く泣く高額な新品で
部品交換する羽目に・・・
ちなみにイカリングなど
カスタムされたヘッドライトを
ノーマルに戻すとなると
前述したように
HIDアッセンブリーで
片側16万とかしますし、
なにかと部品定価が高い
歴代セルシオなだけに
カスタム車両を中古で買うなら
・車検に適合したカスタムか
・カスタムされた部分の
純正部品は残されているか
ということは
しっかり確認してから
購入するのが安心です^^
※ヘッドライトやテールランプの「塗装」にも注意!
先日、仲のいい整備工場さんから表面を黒く塗装してブラックアウトされたヘッドライトの塗装が落とせなくて車検に通せないから安い中古ヘッドライト探して~とお問い合わせがきたことが!
ヘッドライトやテールランプを塗装してブラックアウトしているカスタム車両はこんな落とし穴があるので注意したいところです・・・
※個人的に困ったのは「社外アルミ」。以前カスタムされたC7のコルベットを買ったんですが車検がきたときにホイール替えないと車検通らないよ~って言われて困ったことが。”なんちゃらフォージド”ってかっこいいホイールだったんですが、認証マークがないだかで車検NGらしくって。。。こんなこともあるので社外アルミもご注意くださいませ~^^
注意点④:エンジンの中はキレイ?!
セルシオの中古を
購入する前に注意したい、
必ず確認したいのが
エンジン内部が上の画像のように
汚なくなってないかということ。
オイル交換をサボっていると
こんなふうに内部にスラッジがたまり
エンジンが焼付いてしまったり
とんでもない状況に発展する危険性が!
2万kmもオイル交換しなかったお客さんなんだけど
エンジンいっちゃったから中古で安いの探してって
整備工場さんからお問い合わせがきたことも!
そのためお目当ての
セルシオの中古車があるなら
オイルフィラーキャップを開けて
キャップの裏やエンジンの内部が
汚れていないか要確認です。
ヘドロみたいなスラッジがベッタリついてたら
ヤバイです、そのクルマ!
もしこれをしっかり確認せず
エンジンの中がひどい個体を
あなたが中古で買ってしまったら
後々エンジン焼付きなどの
リスクがあなたに降りかかってきます!
また、オイル交換もされず
「乗りっぱなし」にされてたような
愛情なく乗られていた
中古車をつかんでしまったら
後になってからいろいろと
トラブルが出る可能性があるので
用心したいところ・・・
中古車のいわゆる
「当たり」「ハズレ」って
愛情もって乗られていたかが
大きく関与していると思います。
オイル交換のような
基本的なメンテナンスさえ
されていなかったようなクルマだと
下駄がわりにラフに運転されて
大切にされてなかったなんてことも
想像できてしまいます。
そんな状況ではなにかとヤレや
劣化がでてしまいがちですので、
ハズレの中古車をつかまないためにも
エンジンの中がキレイかどうかや
オイル交換とかが定期的にされてたかを
当たり、ハズレの判断材料の一つとして
チェックするのがおススメです^^
あと自分が中古車を買うときにチェックするポイントは
座席のサポート部分とかにひどいシワやヨレ、
擦れたり劣化がないかってのはよく見ます。
こういった部分も前述したような
「愛されていたかどうか」
「丁寧に乗られていたか」
がわかるポイントだと思っていますので。
故障リスクを回避するには
セルシオは30の後期でも
10年以上と年数がたっていますし、
距離を走った中古車であれば
いつ故障が起きてもおかしくない
状況なのは認識しておきたいところ。
例えば注意したい
高額修理になる部品としては
・セルモーター(スターター)
・エアコンのコンプレッサー
・ATミッション
・ラジエターの水漏れ
・センサー部品
・エアサス(C仕様)
サスコンでローダウンさせてる距離を走ってるカスタム車両はエアサスをはじめ足回りに負担がかかっているので注意したいところです
このように経年劣化によって
故障のリスクがある部品が
いろいろと潜んでいますが、
オルタネーターやセルの故障は
安価なリビルト品で交換しても
5万コースは覚悟、
エアコンのコンプレッサーは
20万コース覚悟の状況です!
そして神様のイタズラのように
あなたがセルシオの中古を
購入した直後に
急に故障する可能性も
ゼロではありません・・・。
こればっかりはホントわかりません・・・
このようなリスクを回避するために
検討して損はないのが「保証」。
中古車販売店が独自に保証を
設定しているケースもありますし、
カーセンサーやグーといった媒体が
中古車に有償で保証をつけることも。
万一の不具合が発生した際に
保証でカバーしてもらえれば
修理代を自腹で払うことなく
クルマを直してもらえちゃうので
多少のコストがかかったとしても
保険として保証をつけるという
選択肢もアリだと思います。
一般ユーザーさんからメールで問い合わせが来る時に
「中古車を買って2週間ですが故障してしまって・・・」
「保証を付けてなかったので自費で修理になります・・・」
「そのため安いリビルト品を探してます・・・」
なんてメッセージが添えられてることも少なくありませんので!
セルシオの中古を買う前にもう一つだけ確認しておきたいこと
さて、トヨタセルシオを
中古で狙っているなら注意したい
ポイントをお話してきました。
・オルタネーター
⇒経年劣化によるトラブルだけでなく
パワステポンプのオイル漏れも注意
・ぶつけると高くつく
⇒中古部品があまり見つからない
・純正マルチの故障
⇒新品だと30万や40万もする!
・カスタム車両の注意点
⇒車検対応か、純正部品は残ってるか
・買ってからのリスク回避
⇒中古車販売店の保証
ここまできたら残るは
セルシオの中古をどうやって
どうすれば少しでも安く買えるか
っていうことですよね^^
中古車の場合は新車と違って
値引きといった概念がありませんし
もし値引きしてくれる中古車があれば
それは元々その分を見越して
車両価格が高めに設定されていると
考えてもいいと思います。
ではどうやって狙っている
セルシオの中古を安く買うか。
それはやっぱり
いま乗っているクルマを
高く買い取ってもらうこと
に尽きると思います。
自分もいまの部品屋の会社を
立ち上げて1年たった時に
やっと軌道に乗ってきたから
クルマ買い替えるか~と思って
ネットの中古車情報を見てたら
前から欲しかった
V35スカイラインクーペの中古が
クルマで小一時間くらいの
近所にいいのがでてたんです^^
走行距離も浅いし、
ブレーキキャリパーなんかも
対向4POTにカスタムされてて!
その時に乗ってた車は
新車で買って13年のアコード。
たしか13万㎞位走ってて
まあ過走行の部類ではあったんですが
6MTのスポーツグレードで
根強い人気があるモデルだから
10万や15万にはなるかな~
なんて考えてたんです。
で、スカイラインクーペを
見に行った時にお店の人に
下取りを聞いてみると・・・
10年超えてるクルマは
ウチでは買取できないんですよね
なんてことを言われ!
まさか下取りがゼロとは
想像もしてなかったんで
これはけっこうショックで・・・
しかも乗ってきた車を見もしないで言われましたし!
でも見に行ったお目当てのクルマ
バリモノだったしどうしても欲しい、
だけど月々のローンは安くしないと
軌道に乗ったとはいえまだ綱渡りな
起業1年目なだけに恐いし。
そこで役に立ったのが無料一括査定。
買取できないと言われた
13年落ちの車にどれだけ価値があるか
ためしに確認してみると・・・
何社か回答きたのが
30万~40万!
これだけでもゼロ円からすると
とんでもなくいいですよね^^
でもこの時は結局
45万で買い取ってもらえました!
買取してもらった業者さん、
アコードの中古車を若いお客さんから
探してとバックオーダー受けてて
ちょうど自分のアコードが
そのお客さんの希望にあうとのことで
どうしても売って欲しいと。
で、45万で買い取ってもらえたから
無事お目当てのスカイラインクーペに
乗り換えすることができました^^
この後もいろいろと乗り換えましたが
一括査定が結局一番高く売れる印象があります。
オークション的なのもやってみましたが
思ったほど値段が上がらないことも多くて・・・
もしあなたも狙っている
セルシオの中古があるなら
1~2分くらいの入力で
買取相場がチェックできるので
試してみる価値、アリだと思います。
いま乗っているクルマが
想像以上に買取相場が高ければ
高いうちに買い取ってもらって
お目当てのセルシオの中古に
予定前倒しで乗り換えるってことも
できちゃいますしね^^
まずはあなたも愛車の買取相場、
チェックしてはいかがでしょうか!?
愛車を一括査定に依頼してみる
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