70ヴォクシーの弱点、注意したい故障を【部品屋の視点】で解説するよ!

ヴォクシー 煌めき

 

アグレッシブなデザインが魅力の
カッコいいミニバン・・・

ZRR70/ZRR75 ヴォクシー!

中古の相場をチェックしてみると
人気の5ナンバーミニバンだけに

安いやつは軒並み10万㎞越えとか
事故歴ありだったり・・・

80~100万ぐらいの予算なら
5万㎞ぐらいの走ってないのも
探せるような状況ですが、

気になるのは70系ヴォクシーは
年数がたってきているだけに

買ってから急に故障しないか
っていうことじゃないでしょうか?!

 

今回はそんな70ヴォクシーの
故障や弱点を「部品屋の視点」
解説していきますよ~!

 





 

 

弱点①:オルタネーター(発電機)

70ヴォクシーはクルマの発電機である
「オルタネーター」の故障に注意!

70ヴォクシーは整備工場さんから
オルタネーターのお問合せが
少なくありません。

オルタネーターってこんな部品:参考画像
オルタネーター 発電不良

 

70ヴォクシーのオルタネーターは
どうして注意したい弱点かというと

上の画像の矢印部分、
ベルトがかかる「プーリー」に
クラッチ機構が組み込まれていて

ひどいベルト鳴きや
クラッチが空回りして発電不良など
不具合・トラブルも多い状況です。

またオルタネーターは
発電する際にはキンキンに熱くなり
ヤケドするくらいに発熱するので

どうしても熱の影響による
経年劣化で内部の電子部品が
パンクする故障も避けられませんが、

オルタネーターが故障すれば
発電不良でバッテリーがあがり

走行中にエンストして
ウンともスンとも言わなくなって
エンジンもかからなず走行不能と
非常に困った状況に陥ります。

このオルタネーターは
安価なリビルト品で交換しても
5万コースは覚悟の状況ですし、

発電不良⇒バッテリーあがりで
走行不能になってしまえば

レッカー代の費用なんかも
降りかかってきてしまいます。。。

 

 

弱点②:セルモーター(スターター)

70ヴォクシーを中古で買うなら
注意したい弱点な部品・・・

お次はセルモーター(スターター)。
セルモーターの参考画像

エンジンを始動させる時に
キュルキュル・・・と音を出して
エンジンをかけてくれる部品ですが

オルタネーターほどではありませんが
ZRR70/ZRR75のヴォクシーでは

整備工場さんから
お問い合わせがよく来る
定番部品のひとつです。

このセルモーターは
エンジンを始動させる時しか
作動しない部品ではありますが、

クルマの中で一番大きな電気が流れる
部品とも言われるような状況なので
どうしても経年劣化による故障
避けられません。

こちらは安価なリビルト品なら
5万程度で修理ができますが

エンジンがかからなくなれば
オルタネーターの時と同じく

レッカーで移送したりと
困った状況に見舞われます・・・

 

 

弱点③:エアコンのコンプレッサー

カーエアコン

 

70系ヴォクシーの中古で注意したい
年数や距離を走ればトラブルが
避けられない部品なのが・・・

・エアコンのコンプレッサー

エアコンのガスを圧縮する
このコンプレッサーですが、

70ヴォクシーの前期型は2007年~
後期型でも2011年あたりと
年数がたってきているだけに

経年劣化によるコンプレッサーの
焼付きや異音といったトラブルが避けられず

いつ壊れてもおかしくない
状況であるともいえます。

カーエアコン参考画像

 

エアコンをよく使う時期である
春~秋にかけて特に故障が多く

このエアコンのコンプレッサーの
お問い合わせも増えますが、

注意したいのが
修理代が高いということ。

上の画像にもあるように
エアコンはシステムで成り立っていて

コンプレッサーが焼付いたり
異音がでたりと故障したからといって

コンプレッサーそれだけを
交換すればいいっていうような
単純な話しじゃありません・・・

カーエアコンシステム部品 参考画像

主に故障の原因になるのが
エキスパンションバルブという
髪の毛の細さ程度しかない
霧吹き器のノズル部分だったり、

リキッドタンクとよばれる
フィルターの役目がある部分で
スラッジなどが詰まり

異常高圧⇒コンプレッサーが故障
といった流れになることが多いので

コンプレッサーや関連したパーツの
部品代+工賃+ガス代と加わっていくと
10万や20万が飛んでいきます!
焼付きやロックでコンプレッサー内部の削れカスが
システム内に回っちゃうとコンデンサーの交換や、
配管も全部外して清掃など大事になっちゃいます・・・

 

 

弱点④:ラジエターからの水漏れ

ラジエター 参考画像

経年劣化によるトラブルが避けられず
こちらも整備工場さんなどから

お問い合わせが
ちょこまかくるラジエター。

安価な社外新品のラジエターで
修理・交換するにしても

ラジエター本体だけでなく
ホース類などの周辺パーツ代、

冷却水代、交換工賃と加わって
10万コースは覚悟の高額修理に!

 

で、このラジエターのトラブルは
厄介なことに走行距離が浅くとも

年数がたったことによる経年劣化
急にトラブルが発生するので
注意したいところです・・・!

私自身も、10年選手だけど3万kmの距離浅な中古車で急に水漏れが発生し困った経験が・・・昨日までは何ともなかったのに朝乗ろうと駐車場に行ったら地面にクーラントが漏れてて・・・(泣)

急にきます、ラジエターの水漏れ!

マセラティ クアトロポルテ 不具合

 

 

注意点①:ブレーキの効きが悪くなる危険なリコール

ブレーキフルード 参考画像

 

あなたが狙っている
ZRR70/ZRR75ヴォクシーの中古が

H19年6/6~24年3/22の期間に
生産された車両なら要注意なのが

ブレーキフルードが漏れて
ブレーキの効きが低下するトラブル。

 

【トヨタリコール情報】
https://toyota.jp/recall/2014/1015_1.html

 

ZRR70 ZRR75 リコール

 

制動装置である
マスターシリンダーという部品において

オイルが漏れないようにする
シール材のゴムに傷がついてしまい

ブレーキオイルが漏れて
効きが低下する危険性があるため
リコールになっています。

改善措置として

・ゴム製シールを対策品に交換

・既にオイル漏れがあるものは
ブレーキブースターを新品に交換

といった措置がとられています。

このトラブルは実際に
少なくとも60件も発生して
リコールに発展していますし、

対象台数が
ZRR70:約48万7000台

ZRR75(4WD):約9万台

と、膨大な台数になっているので
改善措置を受けてないヴォクシーが
潜んでいる可能性もあります。

家族を乗せて走っている時に
ブレーキが効かなくなろうものなら
想像するだけでもゾッとするので

あなたが狙っている
70ヴォクシーの中古が
リコールに該当する車両なら

改善措置を受けたかどうか
しっかり確認したいところです。

 

でもリコールとかの改善措置って
別に確認なんかしなくたって
ちゃんとやってんじゃないの?

 

と、思うかもしれませんが
それがですね、そうでもないんです。

普段整備工場さんから
部品の問い合わせがきた時に
依頼された部品を調べてると

あれ?これリコール対象ですよ

ディーラーに行けば
タダで交換してもらえますよ

なんて案内することが
ちょこまかあるんです。

どういう経緯で
リコールの改善措置を受けていない
状況になってしまったかは不明ですが

こういったやり取りも
日々の仕事の中で少なくないので

お目当ての中古車を買う前に
ちゃんとリコールの対策がされたか
履歴を確認しておくのが安心です。

 

 

注意点②:70ヴォクシーはぶつけると高くつく!

板金修理

 

70ヴォクシーを中古で買ったら
注意したいポイントとして

「ぶつけると修理代が高い」

というのも覚えておきたいポイント。

クルマはぶつけて壊せば
修理代が高くつくものですが、

それでもドアやバンパーなど
同色の中古部品が見つかれば

鈑金・塗装で修理するよりも
大幅に修理代を圧縮できます。

しかし、70系ヴォクシーは
みんなぶつけてしまうからなのか

安くて状態のいい中古が
なかなか見つかりません。

で、気になる新品の
定価、お値段はというと・・・

⇒HIDヘッドライト
定価:13万オーバー

⇒フロントバンパー
定価::6万オーバー

⇒リヤゲート
定価:約5万+塗装代、ガラス脱着工賃

 

う~ん・・・マンダム・・・

新品の定価が高いですね・・・。

安価に交換できる中古部品が
なかなか見つかりにくい状況なので

ぶつけると高くつくというのは
覚えておきたいポイントであります!

※通常グレードのヴォクシーでこんな状況なのに
特別仕様の「煌」なんかではホント中古が壊滅状態。
だから「煌」を買ったらぶつけちゃダメ、絶対!

 

 

注意点③:エンジンの中はキレイ?!

エンジン内部の汚れ

 

70系ヴォクシーの中古車を
買うなら特に注意したい、
購入する前に必ず確認したいのが

エンジン内部が上の画像のように
汚なくなってないかということ。

オイル交換をサボっていると
こんなふうに内部にスラッジがたまり

エンジンが焼付いてしまったり
とんでもない状況に発展する危険性が!

整備工場さんから中古エンジンの問い合わせを受けた時に在庫状況を調べていると、15万kmとか距離を走っていてもエンジンの中がホントにキレイでオイル交換ちゃんとしてたんだろうな~っていうのもあれば、5~6万kmぐらいでもスラッジやオイル焼けで中が汚くてなんじゃこりゃっていうのもあります!

 

そのため狙っている
70ヴォクシーの中古車があるなら
購入する前に必ず確認したいのが

オイルフィラーキャップを開けて
キャップの裏やエンジンの内部
汚れていないかということ。

エンジン内部の汚れ
キャップの裏にヘドロみたいなスラッジが
ついてたらヤバイです、そのクルマ!

 

もしこれをしっかり確認せず
エンジンの中がひどい個体を
あなたが中古で買ってしまったら

後々エンジン焼付きなど高額故障の
リスクがあなたに降りかかってきます!

 

また、基本的なメンテナンスである
エンジンオイルの交換すらされず
「乗りっぱなし」にされてたような

愛情なく乗られていた
中古車をつかんでしまったら

後になってからいろいろと
トラブルが出る可能性があるので
用心したいところ・・・

 

中古車のいわゆる
「当たり」「ハズレ」って
愛情もって乗られていたかが
大きく関与していると思います。

オイル交換のような
基本的なメンテナンスさえ
されていなかったようなクルマだと

下駄がわりにラフに運転されて
大切にされてなかったなんてことも
想像できてしまいます。

そんな状況ではなにかとヤレ
劣化がでてしまいがちですので、

ハズレをつかまないためにも
エンジンの中がキレイかどうかや

オイル交換とかがされてたかを
当たり、ハズレの判断材料の一つとして
チェックするのがおススメです^^

あと自分が中古車を買うときにチェックするポイントは
座席のサポート部分とかにひどいシワやヨレ、
擦れたり劣化がないかってのはよく見ます。

こういった部分も前述したような
「愛されていたかどうか」
「丁寧に乗られていたか」
がわかる
ポイントだと思っていますので。

オイル交換

 

 

注意点④:カスタムされた70ヴォクシーの中古車

70ヴォクシー カスタム

 

70ヴォクシーの
中古車情報を見ていると

ローダウンやマフラー、
アルミなどセンスよくキマってて

いいね~、わかってるね~^^

と思ってしまうような
カスタム&チューニングされた
中古車もよくでていますが、

そんなカスタムされた
70ヴォクシーを購入するなら

・車検に適合したカスタムか

・カスタムされた部分の
純正部品は残されているか

っていうことは要注意です!

もし車検に適合しない
カスタムがいろいろとされていて
純正パーツも残されていなかったら

車検を通す際や故障した際に
非常に困った状況に陥ります。

70ヴォクシーは
前述したように純正の中古パーツを
探してもなかなか見つからない状況です

 

※車検対応マフラーでも要注意!
先日、仲のいい整備工場さんからマフラーのお問い合わせがきたのですが、お客さんのクルマには車検対応のマフラーがついてはいるものの経年劣化で音量が大きくなってしまい交換しないと車検がダメだから中古でマフラー探して~とお問い合わせがきたことが!

 

※ヘッドライトやテールランプの塗装も注意
整備工場さんから意外と多いのが、表面を黒く塗装してブラックアウトされたヘッドライトの塗装が落とせなくて車検に通せないから安い中古ヘッドライト探して~っていうお問い合わせ。

ヘッドライトやテールランプを塗装してブラックアウトしているカスタム車両はこんな落とし穴があるので注意したいところです・・・

 

そのためカスタムした部分を
元に戻さないと車検が通せないと
指摘されてしまった場合など

泣く泣く高額な新品で
部品交換する羽目に・・・
交換しなきゃいけない部品の新品が生産終了とか納期未定なんてことになってたら目も当てられません・・・

 

このようなリスクがあるだけに
マフラーなどカスタムされた
70ヴォクシーの中古車を買うなら

・車検に適合したカスタムか

・カスタムされた部分の
純正部品は残されているか

ということは
しっかり確認してから
購入するのが安心です^^

 

※個人的に困ったのは「社外アルミ」。以前カスタムされたC7のコルベットを買ったんですが車検がきたときにホイール替えないと車検通らないよ~って言われて困ったことが。”なんちゃらフォージド”ってかっこいいホイールだったんですが、認証マークがないだかで車検NGらしくって。。。こんなこともあるので社外アルミもご注意くださいませ~^^

コルベット C7 評価

 

 

⇒70ヴォクシー、故障リスクを回避するには

70ヴォクシーの中古は
年数がたってきてますし

距離を走った中古車であれば
いつ故障が起きてもおかしくないのは
認識しておきたいところです。

先程注意したい部品として挙げた
オルタネーターやエアコンなど他にも

・CVTミッション
CVT 参考画像

・センサー部品
センサー部品の参考画像

・ナビなど電装品etc.

と、経年劣化によって
故障が避けられない部品は
弱点以外にもいろいろありますが

あなたが70ヴォクシーの中古を
買ってからすぐに故障する
可能性もゼロではありません。

 

このようなリスクを回避するために
検討して損はないのが「保証」

中古車販売店が独自に保証を
設定しているケースもありますし、

カーセンサーやグーといった媒体が
中古車に有償で保証をつけることも。

万一の不具合が発生した際に
保証でカバーしてもらえれば

修理代を自腹で払うことなく
クルマを直してもらえちゃうので

多少のコストがかかったとしても
保険として保証をつけるという
選択肢もアリだと思います。

一般ユーザーさんからメールで問い合わせが来る時に
「中古車を買って2週間ですが故障してしまって・・・」
「保証を付けてなかったので自費で修理になります」
「そのため安いリビルト品を探してます・・・」
なんてメッセージが添えられてることも少なくありませんので!

 

 

⇒70ヴォクシーの中古を買う前にもう一つだけ確認しておきたいこと

ヴォクシーZS

 

70ヴォクシーを中古で買うなら
注意したいポイント。

・オルタネーターの故障

・セルモーターの故障

・ブレーキフルードの漏れ

・エアコンの故障

・中古部品がみつからない

・カスタムされた70ヴォクシー

といったこれらのことを
部品屋の視点でお伝えし、
リスク回避のこともお話ししました。

あと残るは狙っている
70ヴォクシーの中古車があるなら

どうすれば少しでも安く買えるか
とういうことですよね^^

中古車の場合は新車と違って
値引きといった概念がありませんし
もし値引きしてくれる中古車があれば

それは元々その値引き分を見越して
車両価格が高めに設定されていると
考えてもいいと思います。

ではどうやって狙っている
ヴォクシーの中古を安く買うか。

それはやっぱり

いま乗っているクルマを
高く買い取ってもらうこと

に尽きると思います。

中古車 買取

 

自分もいまの部品屋の会社を
立ち上げて1年たった時に

やっと軌道に乗ってきたから
クルマ買い替えるか~と思って
ネットの中古車情報を見てたら

前から欲しかった
V35スカイラインクーペの中古が
クルマで小一時間くらいの近所に
いいのがでてたんです^^

走行距離も1万㎞ちょっと、
ブレーキキャリパーが
対向4POTにカスタムされてて!

その時に乗ってた車は
新車で買って13年のアコード。

たしか13万㎞位走ってて
まあ過走行の部類ではあったんですが

6MTのスポーツグレードで
根強い人気があるモデルだから

10万や15万にはなるかな~
なんて考えてたんです。

で、スカイラインを見に行った時に
お店の人に下取りを聞いてみると

10年超えてるクルマは
ウチでは買取できないんですよね

なんてことを言われ!

 

まさか下取りがゼロとは
想像もしてなかったんで
これはけっこうショックで・・・
乗ってきた車を見もしないで言われたし!

でも見に行ったスカイラインは
バリモノだったしどうしても欲しい、

だけど月々のローンは安くしないと
軌道に乗ったとはいえまだ綱渡りな
起業1年目なだけに恐いし。

そこで役に立ったのが無料一括査定。

買取できないなんて言われた
いままで乗ってきた13年落ちの車が
ホントに価値がないのか

ネットの一括査定で
ためしに確認してみたんです。

で、何社か回答きたのが
30万~40万!

これだけでもゼロ円からすると
とんでもなくいいですよね^^

でもこの時は結局
45万で買い取ってもらえました!

買取してくれた業者さん、
アコードの中古車を若いお客さんから
探してとバックオーダー受けてて

ちょうど自分のアコードが
そのお客さんの希望にあうとのことで
どうしても売って欲しいと。

で、45万で買い取ってもらえたから
無事お目当てのスカイラインクーペに
乗り換えすることができました^^

CPV35

 

この後もいろいろ乗換えましたが
結局のところ一括査定をお願いするのが
一番高く売れる印象があります。
オークション的なのもやってみましたが
思ったほど値があがらないことが多くて・・・

もしあなたも狙っている
70ヴォクシーの中古車があるなら

1~2分くらいの入力で
買取相場がチェックできるので
試してみる価値、アリだと思います。

いま乗っているクルマが
想像以上に買取相場が高ければ
高いうちに買い取ってもらって

お目当ての70系ヴォクシーに
予定を前倒で乗り換えることも
できちゃいますしね^^

まずはあなたも愛車の買取相場、
チェックしてはいかがでしょうか。

愛車を一括査定に依頼してみる
↓   ↓   ↓

 

 

 

 

 





 

 

 

 

 

 

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