WiLL VSの弱点や故障、【部品屋の視点】で解説するよ

WiLL VS 中古

トヨタの異端とも言うべき
アバンギャルドなそのデザインは
色あせようがなく光り続ける・・・

WiLL VS!

そのエッジのきいた
斬新な外観に加え、

インテリアに目を向けてみても
オートマ車のシフトノブが

航空機のスロットルレバーのような
攻めたデザインになっていたり

メーターパネル内の
デザインもかっこよくて

ハンドルを握るたびに満足と
優越感を感じさせてくれるもの・・・

WiLL VS 内装
WiLL VS 質感

そんなWiLL VSですが
2001年(平成13年)に登場し

最終後期でも2004年(平成16年)と
年数がたってきているだけに

あなたも中古で狙っているなら
いずれにしても気になるのは

買ってから急に故障や不具合がでないか
っていうことじゃないでしょうか?!

 

「部品屋の立場」からすると
WiLL VSには弱点といえる

故障やトラブルが多い
高額修理になってしまう部品が
いくつかあります・・・

今回はWiLL VSを
中古で買うなら注意したい

弱点、トラブルが多い部分
解説していきますよ~!

 





 

 

弱点①:エアコンのコンプレッサー

カーエアコン

WiLL VSの中古で注意したい
年数や距離を走ればトラブルが
避けられない部品なのが・・・

・エアコンのコンプレッサー

エアコンのガスを圧縮する
このコンプレッサーですが、

経年劣化によるコンプレッサーの
焼付きや異音といったトラブルが
避けられない状況にあり

年数や距離を走った
WiLL VSの中古車では

いつ壊れてもおかしくない
状況であるともいえます。

カーエアコン参考画像

エアコンをよく使う時期である
春~秋にかけて特に故障が多く

このエアコンのコンプレッサーの
お問い合わせも増えますが、

注意したいのが
修理代が高いということ。

上の画像にもあるように
エアコンはシステムで成り立っていて

コンプレッサーが焼付いたり
異音がでたりと故障したからといって

コンプレッサーそれだけを
交換すればいいという
単純な話しじゃありません・・・

カーエアコンシステム部品 参考画像

主に故障の原因になるのが
エキスパンションバルブという
髪の毛の細さ程度しかない
霧吹き器のノズル部分だったり、

リキッドタンクとよばれる
フィルターの役目がある部分で
スラッジなどが詰まり

異常高圧⇒コンプレッサーが故障
といった流れになることが多いので

コンプレッサーや関連したパーツの
部品代+工賃+ガス代と加わっていくと
10万や20万が飛んでいきます!
焼付きやロックでコンプレッサー内部の削れカスが
システム内に回っちゃうとコンデンサーの交換や、
配管も全部外して清掃など大事になっちゃいます・・・

 

 

弱点②:オルタネーター(発電機)

オルタネーター 発電機

次にWiLL VSの中古で
注意したい故障が避けられない
弱点な部品が・・・オルタネーター!

オルタネーターはバッテリーに
電気を供給する発電機ですが

発電時はキンキンに熱くなるため
経年劣化による故障が避けられません。

この熱の影響なのか
コンプレッサーと同じく

特に夏場の暑い時期には
整備工場さんからお問合せが多く

修理交換となれば
安価なリビルト品で交換しても
5万コース覚悟の高額修理ですし、

そもそもオルタネーターが故障して
発電不良になればバッテリーがあがって

レッカー呼んだりしたり
バッテリーも交換して・・・など
なにかと費用がかさみがちです!

 

 

注意点①:エンジンの中はキレイ?!

エンジン内部の汚れ

WiLL VSの中古を
購入するなら注意したい、
買う前に必ず確認したいのが

エンジン内部が上の画像のように
汚なくなってないかということ。

オイル交換をサボっていると
こんなふうに内部にスラッジがたまり

エンジンが焼付いてしまったり
とんでもない状況に発展する
危険性があります!

エンジンいっちゃったから中古で安いの探してって
お問い合わせも意外と多いんで笑えない状況です!

 

そのためお目当ての
WiLL VSの中古車があるなら
購入前に必ず確認したいのが

オイルフィラーキャップを開けて
キャップの裏やエンジンの内部
汚れていないかということ。

エンジン内部の汚れ
ドロドロなヘドロみたいなスラッジがついてたら
ちょっとヤバイです、そのクルマ!

もしこれをしっかり確認せず
エンジンの中がひどい個体を
あなたが中古で買ってしまったら

後々エンジン焼付きなど高額故障の
リスクがあなたに降りかかってきます!

 

また、オイル交換もされず
「乗りっぱなし」にされてたような

愛情なく乗られていた
中古車をつかんでしまったら

後になってからいろいろと
トラブルが出る可能性があるので
用心したいところ・・・

WiLL VS 価格

中古車のいわゆる
「当たり」「ハズレ」って
愛情もって乗られていたかが
大きく関与していると思います。

オイル交換のような
基本的なメンテナンスさえ
されていなかったようなクルマだと

下駄がわりにラフに運転されて
大切にされてなかったなんてことも
想像できてしまいます・・・。

そんな状況ではなにかとヤレ
劣化がでてしまいがちですので、

ハズレをつかまないためにも
エンジンの中がキレイかどうかや

オイル交換とかがされていたかを
当たり、ハズレの判断材料の一つとして
チェックするのがおススメです^^

あと自分が中古車を買うときにチェックするポイントは
座席のサポート部分とかにひどいシワやヨレ、
擦れたり劣化がないかってのはよく見ます。

こういった部分も前述したような
「愛されていたかどうか」
「丁寧に乗られていたか」
がわかる
ポイントだと思っていますので。

オイル交換

 

 

注意点②:WiLL VSはぶつけると高くつく!

板金修理

WiLL VSの中古を買ったら
ホントに注意したいのが

「ぶつけると修理代が高い」

ということ!

クルマはぶつけて壊せば
修理代が高くつくものですが、

それでもドアやバンパーなど
同色の中古部品が見つかれば

鈑金・塗装で修理するよりも
大幅に修理代を圧縮できます。

しかしWiLL VSの
ドアやバンパー、ヘッドライト、
ドアミラーなど外装部品の中古が

みんなぶつけてしまうからなのか、
それとも絶対数の少なさからか
ホント見つからない状況です。
見つかっても状態が悪かったり!

そんな状況だから珍しい色、
あまり見かけない車体色だと
ホント絶望的・・・!

このような状況なので
WiLL VSをぶつけて壊すと

高い新品部品で板金塗装など
修理代が高くなりがちです!

 

ちなみに気になる
新品の定価はというと・・・

フロントバンパー:約7.8万

前フェンダー:約3.4万+塗装代

ボンネット:約4万+塗装代

リヤバンパー:約7.2万

ヘッドライトASSY:約4.4万

ドアミラー:約3.3万

 

う~ん・・・マンダム・・・

年数のたったWiLL VSなだけに
部品の定価がスゴイことになってます!

で、WiLL VSで特に注意したいのは
「リヤゲート」をぶつけて壊すと
大変な目にあうということ。

WiLL VS 注意点

ハッチバックのクルマ特有の
上に開くこのリアのハッチゲート。

この画像からもわかるように
WiLL VSのリヤバンパーは
薄くあまり厚みがないので

後ろまわりをぶつけると
リヤゲートもグッチャリといく
危険性がありますが

このリヤゲート修理代が
刺激的に高いんです・・・

運よく同じ色の中古が見つかっても
10万前後が飛んでいきますし、

タイミング悪く中古で同色の
リヤゲートが見つからず

さらには板金修理できないほど
ガッツリと凹ませた時には

新品のリヤゲートに塗装して
ガラスを脱着して・・・と、
20万コースも覚悟みたいな!

板金修理

 

このような状況なので
WiLL VSを中古で買ったら

ぶつけると高くつくというのは
覚えておきたいポイントであります。

※先日も仲のいい整備工場さんから「ヘッドライトが水漏れして点灯しなくなってるから安い中古で探してよ~」ってお問い合わせが来ましたが案の定というか全く見つからずで・・・

 

 

注意点③:カスタムされた中古車

WiLL VS 改造車

WiLL VSの中古車情報を見ていると
エアロや車高調、マフラー、
アルミなどバリッとキマってて

いいね~、わかってるね~^^

と思ってしまうような
カスタム&チューニングされた
中古車もよくでていますよね!?

WiLL VSのスポーツカーなデザインもさることながら
2ZZエンジンに6MTが搭載されたWiLL VSは
まさにスポーツホットハッチ^^

 

そんなカスタムされた
WiLL VSの中古を購入するなら

・車検対応のカスタムか

・純正部品は残っているか

ということ。

 

日々の仕事の中で
整備工場さんから車検がらみで

・サスペンション1台分

・センターとリヤのマフラー

・ヘッドライト

といったお問い合わせがよく来ます。

マフラーは音量だけでなく
認証がとれていないと車検が
通せなかったり厳しくなってますし、

ヘッドライトはイカリングとか
スゴイのが装着されててNGだから
安い中古を探して~ときたり、

いまダウンサスが入っているけど
最低地上高が足りてないし

ノーマルのバネは
お客さん持ってないって言うから
1台分探してよ~って感じで。

で、中古を探してみても
WiLL VSは希少価値が高く

タダで部品取りになるような
クルマではないので中古パーツが
まず見つかりません・・・

WiLL VS カスタム

新品で部品を交換するとなれば
すぐに5万や10万が飛んでいくだけに

車検に対応していない
カスタムがされた中古車だったり
純正部品が残っていない場合は、

あなたが購入した後に
車検や故障した時など困った状況に
見舞われかねません・・・

カスタム・チューニングされた
WiLL VSの中古を買うなら

・車検に対応しているか

・純正部品は残っているか

といったことは
確認しておくのが安心です!

 

※個人的に困ったのは「社外アルミ」。以前カスタムされたC7のコルベットを買ったんですが車検がきたときにホイール替えないと車検通らないよ~って言われて困ったことが。”なんちゃらフォージド”ってかっこいいホイールだったんですが、認証マークがないだかで車検NGらしくって。。。こんなこともあるので社外アルミもご注意くださいませ~^^

コルベット C7 評価

 

 

注意点④:ハンドル操作ができなくなる危険性

WiLL VS リコール

ハンドルの先につながっている
シャフト連結部分の強度が足らず

連結部の摩耗や折損、脱落によって
ハンドル操作ができなくなる危険性

 

【国土交通省リコール情報】
https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha08_hh_001195.html

WiLL VS トラブル

 

平成14年1/7~16年4/19
の期間に生産された
NZE127:1.5リッター FF車

のWiLL VSは、
ステアリングシャフト連結部の
強度が不足していることから

車庫入れのような時に
強く目一杯ハンドルを切ったり、

縁石にタイヤを当てたりなど
過大な力が加わるような状況が続くと

連結部が摩耗したり、
緩んで脱落しまったり、
亀裂が発生し折損してしまい

ハンドル操作不能になる
危険性があることから

リコールがアナウンスされた
経緯があるんです!

 

改善措置としては、

連結部を対策品に交換する

といった措置が取られています。

このトラブルは他車種も合わせ
少なくとも実際に18件も発生して
リコールになっていますし、

首都高のようなカーブが
連続するところを走行中に
ハンドル操作ができなくなったら

重大事故にもなりかねない
危険すぎるトラブル内容なだけに

あなたが狙っている
WiLL VSの中古車が
リコールに該当するなら

改善措置を受けたかどうかは
しっかり確認するのが安心です。

 

でも「改善措置」なんて
別に確認なんかしなくたって
ちゃんとやってんじゃないの?

 

そう思うかもしれませんが
それがですね、そうでもないんです。

普段整備工場さんから
部品の問い合わせがきた時に
依頼された部品を調べてると

あれ?これリコールになってますよ

サービスキャンペーン対象なので
ディーラーに行けばタダですよ

なんてご案内することが
ちょこまかあります。

どんな経緯で改善措置を受けていない
状況になってしまったかは不明ですが

こういったやり取りも
日々の仕事の中で少なくないので

店頭で販売されている中古車が
必ずしもリコールの改善措置を
受けているとは限りません。

内容が内容のリコールなだけに
しっかり確認するのが安心です!

 

 

故障リスクを回避するには

WiLL VS 評価

年数のたった、距離を走った
WiLL VSの中古車は

経年劣化でいつ故障が起きても
おかしくないのは認識して
おきたいところです。

弱点のところでご紹介した
エアコンのコンプレッサーや

オルタネーターなどの他にも
注意したい部品として例えば・・・

・セルモーター(スターター)
セルモーターの参考画像

・MT、ATミッション
オートマ 参考画像

・パワステ関係
パワステギヤボックス 参考画像

・ラジエター
ラジエター 参考画像

・センサー部品
センサー部品の参考画像

など、経年劣化によって
故障が避けられない部品が
いろいろ潜んでいますが

あなたがWiLL VSを買ってから
すぐに故障する可能性もゼロでは
ありません・・・。
こればっかりはホントわかりません・・・

 

このようなリスクを回避するために
検討して損はないのが「保証」

中古車販売店が独自に保証を
設定しているケースもありますし、

カーセンサーやグーといった媒体が
中古車に有償で保証をつけることも。

万一の不具合が発生した際に
保証でカバーしてもらえれば

修理代を自腹で払うことなく
クルマを直してもらえちゃうので

多少のコストがかかったとしても
保険として保証をつけるという
選択肢もアリだと思います。

一般ユーザーさんからメールで問い合わせが来る時に
「中古車を買って2週間ですが故障してしまって・・・」
「保証を付けてなかったので自費で修理になります・・・」
「そのため安いリビルト品を探してます・・・」
なんてメッセージが添えられてることも少なくありませんので!

 

 

⇒WiLL VSの中古を買う前にもう一つだけ確認しておきたいこと

WiLL VS 欲しい

その斬新な姿だけでも価値がある
WiLL VSの中古を買うなら気をつけたい

・エアコンの故障

・オルタネーターの故障

・エンジンの中はキレイか

・ぶつけると高くつく

・カスタムされた中古車

・ハンドル操作できなくなる不具合

などトラブルが多い弱点など
部品屋の視点でお伝えし、
リスク回避のこともお話ししました。

あとは狙っているWiLL VSの中古を
どうすれば少しでも安く買えるか
っていうことですよね^^

WiLL VS 維持費

中古車の場合は新車と違って
値引きといった概念がありませんし
もし値引きしてくれる中古車があれば

それは元々その分を見越して
車両価格が高めに設定されていると
考えてもいいと思います。

ではどうやって狙っている
WiLL VSの中古を安く買うか。

それはやっぱり

いま乗っているクルマを
高く買い取ってもらうこと

に尽きると思います。

中古車 買取

自分もいまの部品屋の会社を
立ち上げて1年たった時に

やっと軌道に乗ってきたから
クルマ買い替えるか~と思って
ネットの中古車情報を見てたら

前から欲しかった
V35スカイラインクーペの中古が

クルマで小一時間くらいの
近所にいいのがでてたんです^^

走行距離も1万㎞ちょっと、
ブレーキキャリパーが
対向4POTにカスタムされてて!

その時に乗ってた車は
新車で買って13年のアコード。

たしか13万㎞位走ってて
過走行の部類ではあったんですが

6MTのスポーツグレードで
根強い人気があるモデルだから

10万や15万にはなるかな~
なんて考えてたんです。

で、スカイラインを見に行った時に
お店の人に下取りを聞いてみると

10年超えてるクルマは
ウチでは買取できないんですよね

なんてことを言われ!

 

まさか下取りがゼロとは
想像もしてなかったんで
これはけっこうショックで・・・
乗ってきたクルマを見もせずに言われましたし!

でも見に行ったスカイラインの中古
バリモノだからどうしても欲しい、

だけど月々のローンは安くしないと
軌道に乗ったとはいえまだ綱渡りな
起業1年目なだけに恐いし。

そこで役に立ったのが無料一括査定。

買取できないなんて言われた
いままで乗ってきた13年落ちの車が
ホントに価値がないのか

ネットの一括査定で
ためしに確認してみたんです。

で、何社か回答きたのが
30万~40万!

これだけでもゼロ円からすると
とんでもなくいいですよね^^

でもこの時は結局
45万で買い取ってもらえました!

買取してくれた業者さん、
アコードの中古車を若いお客さんから
探してとバックオーダー受けてて

ちょうど自分のアコードが
そのお客さんの希望にあうとのことで
どうしても売って欲しいと。

で、45万で買い取ってもらえたから
無事お目当てのスカイラインクーペに
乗り換えすることができました^^

CPV35

この後もいろいろと乗り換えましたが
一括査定が結局一番高く売れる印象があります。
オークション的なのもやってみましたが
思ったほど値があがらないことが多くて・・・

もしあなたも狙っている
WiLL VSの中古があるなら

1~2分くらいの入力で
買取相場がチェックできるので
試してみる価値、アリだと思います。

いま乗っているクルマが
想像以上に買取相場が高ければ
高いうちに買い取ってもらって

お目当てのWiLL VSに
予定を前倒で乗り換えることも
できちゃいますしね^^

まずはあなたも愛車の買取相場、
チェックしてはいかがでしょうか!?

愛車を一括査定に依頼してみる
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