100系ハイエースの弱点や故障、【部品屋の視点】で解説するよ

ハイエース 100系 中古

そのデザインや基本性能の高さ。

5ナンバーサイズながら
これ以上ない室内空間の広さや
ユーティリティの高さ。

いまだ世界を魅了する
トヨタのワンボックス・・・

100系のハイエース!

ハイエース 100系 サイズ
ハイエース 100系 内装

そんな100系 ハイエースの
中古相場をチェックしてみると

10万kmなんてまだまだ距離浅、
20万kmや30万km上等って感じで

そんな距離を走っているので
事故歴(修復歴)アリなのでも
コミコミ50万以上はしているような

さすがはワンボックスの王者といえる
100系ハイエースの中古相場だな~と!

最終後期の距離浅な中古車なんて
驚異の250万クラスといい値段してますよね!

でも買うときに高いっていうことは乗換えとかで
売却する時にも高く売れる可能性があるってことですけど^^

ハイエース 100系 維持費

でも、100系ハイエースは
平成4年(1992年)に登場し、

最終後期モデルでも
平成16年(2004年式)と
年数がたっているだけに

あなたも100系ハイエースを
中古で狙っているなら
いずれにしても気になるのは

買ってから急に故障しないか
っていうことじゃないでしょうか?!

 

今回は100系ハイエースを
中古で狙っているなら注意したい
故障や弱点といった部分を

「部品屋の視点」
解説していきますよ~!

 





 

 

弱点①:エアコンの故障

カーエアコン参考画像

100系ハイエースの
中古で注意したい

春~秋には整備工場さんからの
お問い合わせが少なくない
弱点な部品なのが・・・

・エアコンのコンプレッサー

エアコンのガスを圧縮するのが
このコンプレッサーですが、

経年劣化によるコンプレッサーの
焼付きや異音といったトラブルが
避けられない状況にあり

年数のたった、距離を走った
100系ハイエースの中古車では

いつ壊れてもおかしくない
状況であるといえます。

カーエアコン参考画像

 

エアコンをよく使う時期である
春~秋にかけて特に故障が多く

このエアコンのコンプレッサーの
お問い合わせも増えますが、

注意したいのが
修理代が高いということ。

上の画像にもあるように
エアコンはシステムで成り立っていて

コンプレッサーが焼付いたり
異音がでたりと故障したからといって

コンプレッサーそれだけを
交換すればいいという
単純な話しじゃありません・・・

カーエアコンシステム部品 参考画像

主に故障の原因になるのが
エキスパンションバルブという
髪の毛の細さ程度しかない
霧吹き器のノズル部分だったり、

リキッドタンクとよばれる
フィルターの役目がある部分で
スラッジなどが詰まり

異常高圧⇒コンプレッサーが故障
といった流れになることが多いので

コンプレッサーや関連したパーツの
部品代+工賃+ガス代と加わっていくと
10万や20万が飛んでいきます!
焼付きやロックでコンプレッサー内部の削れカスが
システム内に回っちゃうとコンデンサーの交換や、
配管も全部外して清掃など大事になっちゃいます・・・

 

 

弱点②:オルタネーター(発電機)

オルタネーター 発電機

次に100系ハイエースを
中古で買ったら注意したい
弱点な部品が・・・オルタネーター!

オルタネーターはバッテリーに
電気を供給する発電機ですが

発電時はキンキンに熱くなるため
経年劣化による故障が避けられません。

こちらも熱の影響なのか
エアコンのコンプレッサーと同じく

特に夏場の暑い時期は
整備工場さんからのお問合せが多く

修理交換となれば
安価な社外新品で交換しても
5万コース覚悟の高額修理ですし、

そもそもオルタネーターが故障して
発電不良になればバッテリーがあがって

レッカー呼んだりしたり
バッテリーも交換して・・・など
なにかと費用がかさみがちです!

 

 

弱点③:ディーゼル車の噴射ポンプ

100系 ハイエース ディーゼル 故障

低速からの図太いトルクで
ぐいぐい引っ張る余裕のパワー、

ガソリンに比べ安い
軽油の燃料代と低燃費が魅力的な
100系ハイエースのディーゼル車。

しかしディーゼルの
100系ハイエースの中古は、

経年劣化による噴射ポンプの故障が
不可避な状況にあります。

噴射ポンプ 参考画像

エンジンへ燃料を供給する
「噴射ポンプ」は常に高圧にさらされ

年数や距離を走れば
避けられないトラブルとして

・燃料がポタポタ漏れる

・エンジンがかからない

・アクセル踏んでも加速しない

・煙がスゴイ

などの不具合が
どうしても出てしまいます。

噴射ポンプを交換するとなると
安価なリビルト品で修理しても
10万コース覚悟の状況だけに

ディーゼル関連部品が故障した際に
「修理代が高くつく」というのが

ディーゼルの100系ハイエースの
弱点と言っても過言ではありません!

 

 

注意点①:エンジンの中はキレイ?!

エンジン内部の汚れ

 

100系ハイエースの
中古を買うなら特に注意したい、
購入前に必ず確認したいのが

エンジン内部が上の画像のように
汚なくなってないかということ。

オイル交換をサボっていると
こんなふうに内部にスラッジがたまり

エンジンが焼付いてしまったり
とんでもない状況に発展する危険性が!

そのため狙っている
100系ハイエースの中古があるなら
購入前に必ず確認したいのが

オイルフィラーキャップを開けて
キャップの裏やエンジンの内部
汚れていないかということ。

エンジン内部の汚れ
キャップの裏にヘドロみたいな
スラッジがついてたらヤバイです、そのクルマ!

もしこれをしっかり確認せず
エンジンの中がひどい個体を
あなたが中古で買ってしまったら

後々エンジン焼付きなど高額故障の
リスクがあなたに降りかかってきます!

また、基本的なメンテナンスである
エンジンオイルの交換すらされず
「乗りっぱなし」にされてたような

愛情なく乗られていた
中古車をつかんでしまったら

後になってからいろいろと
トラブルが出る可能性があるので
用心したいところ・・・

ハイエース 100系 ディーゼル車 中古

中古車のいわゆる
「当たり」「ハズレ」って
愛情もって乗られていたかが
大きく関与していると思います。

オイル交換のような
基本的なメンテナンスさえ
されていなかったようなクルマだと

下駄がわりにラフに運転されて
大切にされてなかったなんてことも
想像できてしまいます。

そんな状況ではなにかとヤレ
劣化がでてしまいがちですので、

ハズレをつかまないためにも
エンジンの中がキレイかどうかや

オイル交換とかがされてたかを
当たり、ハズレの判断材料の一つとして
チェックするのがおススメです^^

 

また余談ですが、
ディーゼルの100系ハイエースで
距離を走れば避けられないのが

吸気系の「スス」の堆積。

クリーンディーゼル 吸気系 汚れ

 

燃料添加剤の定期的な投入や
ワコーズのRECSのような
吸気系クリーニングをしないと

数万km程度でも上の画像のように
どんどんススが堆積していきます。

これによってパワーダウンし
ディーゼル本来の力強さがなくなったり

燃費が悪くなったり
エンジンから不快な振動がでたりと
様々なデメリットが発生します。

エンジン内部の汚れは
前述のようにオイルキャップを外せば
すぐにチェックすることができますが
吸気系の汚れは簡単に見れません。

そのためエンジン内部はキレイでも
吸気系は汚れているものと覚悟し

100系ハイエースを購入した後は
自分でメンテナンスしてあげるのが
おススメです^^

燃料添加剤

 

 

注意点②:100系 ハイエースはぶつけると高くつく!

板金修理

100系ハイエースの中古を
買ったらホントに注意したいのが

「ぶつけると修理代が高い」

ということ!

クルマはぶつけて壊せば
修理代が高くつくものですが、

それでもドアやバンパーなど
同色の中古部品が見つかれば

鈑金・塗装で修理するよりも
大幅に修理代を圧縮できます。

しかし100系ハイエースは
ドアやバンパー、ヘッドライト、
リヤゲートなど

ありとあらゆる外装部品の中古が
なかなか見つからない状況です。

なぜ見つからないかというと、
100系ハイエースは海外市場で
需要が高く大人気なので

20万㎞オーバーとかの
過走行車でボロボロだったとしても
事故車でグッチャリいってても

解体ヤードにクルマが入庫すると
すぐに外人バイヤーさんなどが

廃車になった100系ハイエースを
クルマ丸ごと輸出してしまうので

「部品取り」されることもなく
どんどん国外へ流出してしまい

その結果としてバンパーなどの
中古部品が流通しないという
困った状況にあります・・・・。
中東やアジア圏で相変わらずの大人気です!

で、100系のハイエースで
特に注意をしたいのが

「リヤゲート」をぶつけて壊すと
大変な目にあうということ。

ハイエース 100系 注意点

ハッチバックのクルマ特有の
上に開くこのリアのハッチゲート。

この画像からもわかるように
100系ハイエースのリヤバンパーは
厚みのあまりないデザインなので

後ろまわりをぶつけると
リヤゲートもグッチャリといく
危険性がありますが

このリヤゲート修理代が
刺激的に高いんです・・・

運よく同じ色の中古が見つかっても
10万前後は飛んでいきますし、

タイミング悪く中古で同色の
リヤゲートが見つからず

さらには板金修理できないほど
ガッツリと凹ませた時には

新品のリヤゲートに塗装して
ガラスを脱着して・・・と、
20万コースも覚悟みたいな!

板金修理

このような状況なのであなたも
100系ハイエースを中古で買ったら

ぶつけると高くつくというのは
覚えておきたいポイントであります!

 

 

注意点③:マフラーや車体などのサビ、腐食

ハイエース100系 サビ

 

100系ハイエースの
4WD車はもちろんのこと

FR車でも年数がたってるので
要注意なポイントなのが

マフラーや車体の腹下、
サスペンション関係などが

サビでボロボロになっていたり
腐食していないかということ。

 

マフラーや足回り部品なら
サビても交換すれば済む話ですが

車体自体にひどいサビや腐食があると
簡単に済む話ではなくなります。。。

車体のサビ

100系のハイエースに限らずですが
北海道や東北などの降雪地域で
走っていた場合は

融雪剤などの塩害によって
ちゃんとメンテナンスされていないと
腹下にサビや腐食がでてしまいます。

こんなことが関係してか
100系ハイエースの
中古車情報を見ていると

「関東仕入の車両」
「本州仕入れ」
「道内未使用」

なんてわざわざ記載している
中古車屋さんもあるほど。

でも、関東仕入のクルマであっても
冬にスキーやスノボによく行ってたなら
油断はできません。

あなたも「これは!」と思う
1台を見つけたらお店の人に頼んで

リフトアップしてもらうなど
ボディ下面や足回り、マフラーなど

サビのチェックは
しっかりしたいところです。

もしサビサビな状態なら
買ってから苦労するのが
目に見えてますので・・・

※特にリフトアップなんかはお店に頼んだ時に
快く対応してくれるかどうかでお店の良し悪しも
垣間見ることができちゃいますね^^

 

 

注意点④:カスタムされた100系ハイエースの中古車

ハイエース 100系 改造車

100系ハイエースの
中古車情報を見ていると

エアロや車高調、マフラー、
アルミなどバリッとキマってて

いいね~、わかってるね~^^

と思ってしまうような
カスタム&ドレスアップされた
中古車もよくでていますが、

そんなカスタムされた
100系 ハイエースの中古車を
購入するなら注意したいのが

・車検対応のカスタムか

・純正部品は残っているか

ということ。

 

日々の仕事の中で
整備工場さんから車検がらみで

・サスペンション1台分

・センターとリヤのマフラー

・ヘッドライト

などのお問い合わせがよく来ます。

マフラーは音量だけでなく
認証がとれていないと車検が
通せなかったり厳しくなってますし、

ヘッドライトはイカリングとか
スゴイのが装着されててNGだから
安い中古を探して~ときたり、

いまダウンサスが入っているけど
最低地上高が足りてないし

ノーマルのバネは
お客さん持ってないって言うから
1台分探してよ~って感じで。

で、中古を探してみても
前述したように事故車や廃車は
ソッコーで海外に輸出されてしまう

タダで部品取りになるような
クルマではないので中古パーツが
まず見つかりません・・・

 

新品で部品を交換するとなれば
すぐに10万や20万がすぐ飛ぶだけに

車検に対応していない
カスタムがされた中古車だったり
純正部品が残っていない場合は、

あなたが購入した後に
車検や故障した時など困った状況に
見舞われかねません・・・

 

カスタム・チューニングされた
100系ハイエースの中古を買うなら

・車検に対応しているか

・純正部品は残っているか

といったことは
確認しておくのが安心です!

※個人的に困ったのは「社外アルミ」。以前カスタムされたC7のコルベットを買ったんですが車検がきたときにホイール替えないと車検通らないよ~って言われて困ったことが。”なんちゃらフォージド”ってかっこいいホイールだったんですが、認証マークがないだかで車検NGらしくって。。。こんなこともあるので社外アルミもご注意くださいませ~^^

コルベット C7 評価

 

 

故障リスクを回避するには

ハイエース 100系 価格

 

ここまでお話してきたように
100系のハイエースには

いろいろ注意したい弱点ともいうべき
不具合の多い部品がありますが

距離を走った中古車であれば
いつ故障が起きてもおかしくない
状況なのは認識しておきたいところ。

前述したエアコンのコンプレッサーや
発電機であるオルタネーター以外にも
たとえば・・・

・セルモーター(スターター)
セルモーターの参考画像

・ATやMTミッション
オートマ 参考画像

・パワステ関係
パワステギヤボックス 参考画像

・センサー部品
センサー部品の参考画像

・ドアミラーやスライドドア
ハイエース 100系 故障

・ナビなどの電装品etc.

と、経年劣化によって
故障が避けられない部品が
いろいろ潜んでいますが

100系ハイエースの中古車を
買ってから急に故障する可能性も
ゼロではありません。。。
こればっかりはホントわかりません・・・

ハイエース 100系 評価

このようなリスクを回避するために
検討して損はないのが「保証」

中古車販売店が独自に保証を
設定しているケースもありますし、

カーセンサーやグーといった媒体が
中古車に有償で保証をつけることも。

万一の不具合が発生した際に
保証でカバーしてもらえれば

修理代を自腹で払うことなく
クルマを直してもらえちゃうので

多少のコストがかかったとしても
保険として保証をつけるという
選択肢もアリだと思います。

一般ユーザーさんからメールで問い合わせが来る時に
「中古車を買って2週間ですが故障してしまって・・・」
「保証を付けてなかったので自費で修理になります・・・」
「そのため安いリビルト品を探してます・・・」
なんてメッセージが添えられてることも少なくありませんので!

 

 

⇒ハイエース100系の中古車を買う前にもう一つだけ確認しておきたいこと

ハイエース 100系 口コミ

 

ハイエース100系の
中古を購入するなら気をつけたい

・エアコンの故障

・オルタネーターの故障

・ディーゼル車の弱点

・エンジンの中はキレイか?

・ぶつけると高くつく

・車体やマフラーのサビ腐食

・カスタムされた中古車

など弱点や注意点のことを
部品屋の視点でお伝えし、
リスク回避のこともお話ししました。

あと残るは狙っている
ハイエース100系の中古があるなら

どうすれば少しでも安く買えるか
っていうことですよね^^

ハイエース 100系 欲しい

中古車の場合は新車と違って
値引きといった概念がありませんし
もし値引きしてくれる中古車があれば

それは元々その分を見越して
車両価格が高めに設定されていると
考えてもいいと思います。

ではどうやって狙っている
100系ハイエースの中古車を
安く買うか。

それはやっぱり

いま乗っているクルマを
高く買い取ってもらうこと

に尽きると思います。

中古車 買取

自分もいまの部品屋の会社を
立ち上げて1年たった時に

やっと軌道に乗ってきたから
クルマ買い替えるか~と思って
ネットの中古車情報を見てたら

前から欲しかった
スカイラインクーペの中古が

クルマで小一時間くらいの
近所にいいのがでてたんです^^

走行距離も1万㎞ちょっと、
ブレーキキャリパーが
対向4POTにカスタムされてて!

その時に乗ってた車は
新車で買って13年のアコード。

たしか13万㎞位走ってて
まあ過走行の部類ではあったんですが

6MTのスポーツグレードで
根強い人気があるモデルだから

10万や15万にはなるかな~
なんて考えてたんです。

で、スカイラインを見に行った時に
お店の人に下取りを聞いてみると

10年超えてるクルマは
ウチでは買取できないんですよね

なんてことを言われ!
乗ってきた車を見もしないでバッサリでしたし・・・

 

まさか下取りがゼロとは
想像もしてなかったんで
これはけっこうショックで・・・

でも見に行ったクルマ
バリモノだったしどうしても欲しい、

だけど月々のローンは安くしないと
軌道に乗ったとはいえまだ綱渡りな
起業1年目なだけに恐いし。

そこで役に立ったのが無料一括査定。

買取できないなんて言われた
いままで乗ってきた13年落ちの車が
ホントに価値がないのか

ネットの一括査定で
ためしに確認してみたんです。

で、何社か回答きたのが
30万~40万!

これだけでもゼロ円からすると
とんでもなくいいですよね^^

でもこの時は結局
45万で買い取ってもらえました!

買取してくれた業者さん、
アコードの中古車を若いお客さんから
探してとバックオーダー受けてて

ちょうど自分のアコードが
そのお客さんの希望にあうとのことで
どうしても売って欲しいと。

で、45万で買い取ってもらえたから
無事お目当てのスカイラインクーペに
乗り換えすることができました^^

CPV35

この後もいろいろと乗り換えましたが
一括査定が結局一番高く売れる印象があります。
オークション的なのもやってみましたが
思ったほど値があがらないことが多くて・・・

もしあなたも狙っている
100系ハイエースの中古車があるなら

1~2分くらいの入力で
買取相場がチェックできるので
試してみる価値、アリだと思います。

いま乗っているクルマが
想像以上に買取相場が高ければ
高いうちに買い取ってもらって

お目当ての100系 ハイエースに
予定を前倒で乗り換えることも
できちゃいますしね^^

まずはあなたも愛車の買取相場、
チェックしてはいかがでしょうか!?

愛車を一括査定に依頼してみる
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