マークX120の弱点や故障、【部品屋の視点】で解説するよ

120系マークX 中古車

低く構えたスポーティで
スタイリッシュなデザイン、

世界的にもシルキーなフィールが
評価の高いV6エンジン、

そして今も斬新で魅力的な
夜に映えるアンビエントライト・・・

120系の初代マークX!

120系マークX 内装

そんなマークX120の
中古相場をチェックしてみると、

コミコミ30万前後でも探してみれば
前期型の修復歴なしの距離浅物件が
見つかるような感じですし、

後期型のそこまで走ってないのも
50万~60万程度で見つかるような

今が底値っていう感じの
お買い得な中古価格ですよね!?

120系マークX 維持費

FRでV6エンジンなのに
その内容とは反比例して安いという
狙い目な120系マークXの中古ですが、

そうはいっても後期型最終モデルでも
2009年式と年数がたってきてるので

いずれにしても心配なのは
中古で買ってから急に故障しないか
っていうことじゃないでしょうか?!

 

今回は120系マークXを
中古で狙っているなら注意したい
故障や弱点といった部分を

「部品屋の視点」
解説していきますよ~!

 





 

 

弱点①:エアコンの故障

カーエアコン参考画像

120系マークXで
春~秋には整備工場さんから
お問い合わせが少なくない
弱点な部品なのが・・・

・エアコンのコンプレッサー

エアコンのガスを圧縮するのが
このコンプレッサーですが、

経年劣化によるコンプレッサーの
焼付きや異音といったトラブルが
避けられない状況にあり

120系マークXは
年数がたってきてるだけに

いつ壊れてもおかしくない
状況であるといえます。

カーエアコン参考画像

エアコンをよく使う時期である
春~秋にかけて特に故障が多く

このエアコンのコンプレッサーの
お問い合わせも増えますが、

注意したいのが
修理代が高いっていうこと。

上の画像にもあるように
エアコンはシステムで成り立っていて

コンプレッサーが焼付いたり
異音がでたりと故障したからといって

コンプレッサーそれだけを
交換すればいいっていうような
単純な話しじゃありません・・・

カーエアコンシステム部品 参考画像

主に故障の原因になるのが
エキスパンションバルブという
髪の毛の細さ程度しかない
霧吹き器のノズル部分だったり、

リキッドタンクとよばれる
フィルターの役目がある部分で
スラッジなどが詰まり

異常高圧⇒コンプレッサーが故障
といった流れになることが多いので

コンプレッサーや関連したパーツの
部品代+工賃+ガス代と加わっていくと
10万や20万が飛んでいきます!
焼付きやロックでコンプレッサー内部の削れカスが
システム内に回っちゃうとコンデンサーの交換や、
配管も全部外して清掃など大事になっちゃいます・・・

 

 

弱点②:オルタネーター(発電機)

オルタネーター 発電機

次に120系マークXの中古で
注意したい弱点な部品は
オルタネーター!

こちらも整備工場さんから
ちょこまかお問い合わせが来る
定番の故障部品といえます。

オルタネーターはバッテリーに
電気を供給する発電機ですが

発電時はキンキンに熱くなるため
経年劣化による故障が避けられません。

こちらも熱の影響なのか
エアコンのコンプレッサーと同じく

特に夏場の暑い時期は
整備工場さんからのお問合せが多く

また、120系マークXは
オルタネーターのベルトが
かかる部分であるプーリーに
クラッチ機構がついていますが

200系のハイエースなど
このプーリーのついたオルタネーターは

・ひどいベルト鳴き

・空回りで発電不良

といったトラブルが多いんです!

オルタネーター 発電不良

オルタネーターを交換となれば
安価なリビルト品で交換しても
5万オーバー覚悟の高額修理ですし、

そもそもオルタネーターが故障して
発電不良になればバッテリーがあがって
走行不能、立往生に見舞われ

レッカー呼んだりしたり
バッテリーも交換して・・・など
なにかと費用がかさみがちです!

 

 

弱点③:リヤショックからのオイル漏れ

リヤダンパーからのオイル漏れ

はい、これも120系マークXで
定番と言えるトラブルなのが
リヤダンパーからのオイル漏れ。

ダバダバに漏れてショックが
スカスカになっちゃうというような
ひどい状況になるわけじゃないですが

車検の時にオイル漏れしてると
交換しないと通せないので
困った状況にあります。

で、トラブルが多いことから
トヨタサイドでも保証期間延長
アナウンスした経緯がありますが

残念ながら延長された期間も
期間切れを迎えているため
タダでは交換してもらえません・・・

そのため中古を探してと
お問合せがちょこまか来ますが

トラブルが多いせいもあってか
探してもまず見つかりませんし

運よくあってもいつオイル漏れするか
わからないので厄介です・・・

 

 

弱点④:リヤブレーキから異音

リヤブレーキの参考画像

次は、後ろブレーキからの異音や
固着してしまう不具合。

これも120系マークXでは
トラブル発生が多い事例です。

異音がでるなどトラブルが多いため
こちらも保証期間延長がされましたが

先程のダンパーのオイル漏れ同様に
延長された期間も期限切れを迎えたので
やはり無償で交換はできません・・・

 

で、普段の仕事の中で
整備工場のオヤジさん達から

固着しちゃって車検通せないから
なんか安い中古ない~?!

っていうお問い合わせが多いので

狙っているマークX120の
中古車があるなら

リヤショックのオイル漏れと合わせ
ブレーキに異音などがでないかも
確認してからが安心です。

 

 

注意点①:エンジンの中はキレイ?!

エンジン内部の汚れ

120系マークXの中古を
購入するなら注意したい、
買う前に必ず確認したいのが

エンジン内部が上の画像のように
汚なくなってないかということ。

オイル交換をサボっていると
こんなふうに内部にスラッジがたまり

エンジンが焼付いてしまったり
とんでもない状況に発展する危険性が!

そのためお目当ての
マークX120の中古があるなら
購入前に必ず確認したいのが

オイルフィラーキャップを開けて
キャップの裏やエンジンの内部
汚れていないかということ。

エンジン内部の汚れ
ドロドロなヘドロみたいなスラッジがついてたら
ちょっとヤバイです、そのクルマ!

もしこれをしっかり確認せず
エンジンの中がひどい個体を
あなたが中古で買ってしまったら

後々エンジン焼付きなど高額故障の
リスクがあなたに降りかかってきます!

また、オイル交換もされず
「乗りっぱなし」にされてたような

愛情なく乗られていた
中古車をつかんでしまったら

後になってからいろいろと
トラブルが出る可能性があるので
用心したいところ・・・

中古車のいわゆる
「当たり」「ハズレ」って
愛情もって乗られていたかが
大きく関与していると思います。

オイル交換のような
基本的なメンテナンスさえ
されていなかったようなクルマだと

下駄がわりにラフに運転されて
大切にされてなかったなんてことも
想像できてしまいます。

そんな状況ではなにかとヤレ
劣化がでてしまいがちですので、

ハズレをつかまないためにも
エンジンの中がキレイかどうかや

オイル交換とかがされていたかを
当たり、ハズレの判断材料の一つとして
チェックするのがおススメです^^

あと自分が中古車を買うときにチェックするポイントは
座席のサポート部分とかにひどいシワやヨレ、
擦れたり劣化がないかってのはよく見ます。

こういった部分も前述したような
「愛されていたかどうか」
「丁寧に乗られていたか」
がわかる
ポイントだと思っていますので。

オイル交換

 

 

注意点②:ヘッドライトの黄ばみや曇りなどの劣化

ヘッドライトの劣化

120系のマークXで
ちょこまかお問い合わせが来る
中古ヘッドライトの捜索依頼。

車検だけどヘッドライトの
黄ばみや曇りがひどくて
磨いてもキレイにならない、

光量不足で交換しないと
車検通せないけど新品高いから
中古で安くてキレイなの探して!

って感じで電話やFAXがきます。

で、中古ヘッドライトを探してみると
劣化しやすいからかなかなか見つからず

見つかっても程度がよくないのに
3~4万とかいい値段してたり!

でも見つからなかった時には
新品ヘッドライトが高すぎて
気絶しそうな状況に・・・

HIDヘッドライトASSYで
純正定価:約15万!

困ったことにネットの中古車情報で
写真だとヘッドライトがキレイでも

実車は想像以上にひどくって・・・
なんてことはよくありますし、

あまりにヘッドライトの状態が悪い
120系マークXの中古車を買ったら

後々になって大きな出費になる
リスクがあることは覚えておいて
損はないと思います!

 

 

注意点③:120系マークXはぶつけると高くつく!

板金修理

120系マークXを買ったら
ホントに注意したいのが

「ぶつけると修理代が高い」

ということ!

クルマはぶつけて壊せば
修理代が高くつくものですが、

それでもドアやバンパーなど
同色の中古部品が見つかれば

鈑金・塗装で修理するよりも
大幅に修理代を圧縮できます。

しかし120系マークXは
ドアやバンパー、ヘッドライト、
リヤゲートなど外装部品の中古が

みんなぶつけてしまうからなのか
なかなか見つからない状況です。
あったとしても状態が悪かったり・・・
これだけ売れた車なのになぜか出物が少なくい!

そんな状況だから珍しい色、
あまり見かけない車体色だと
ホント絶望的です・・・!

このような事情があって
120系マークXをぶつけて壊すと

高い新品部品で板金塗装など
修理代が高くなりがちです!

ちなみに気になる
新品の定価はというと・・・

フロントバンパー:約7万5000
グリルは約2万5000!

前フェンダー:約4万+塗装代

リヤバンパー:約7万5000

ヘッドライト:約15万

ドアミラー:約4万5000

 

う~ん・・・マンダム・・・

どんなに中古車価格は安くなろうとも
部品代はハイプライスなまま・・・

だからあなたも120系マークXの
中古車を買ったらぶつけると高くつく
というのは注意したいポイントです!

板金修理

 

 

注意④:カスタムされたマークX120の中古車

120系マークX カスタム

マークX120系の
中古車情報を見ていると

エアロやローダウン、マフラー、
アルミなどバリッとキマってて

いいね~、わかってるね~^^

と思ってしまうような
カスタム&ドレスアップされた
中古車もよくでていますが、

そんなカスタムされた
マークX120を中古で購入するなら

・車検に適合したカスタムか

・カスタムされた部分の
純正部品は残されているか

といったことは確実に
確認しておきたいところです。

もし車検に適合しない
カスタムがいろいろとされていて
純正パーツも残されていなかったら

車検を通す際に
非常に困った状況に陥ります。

マークX120は先程話したように
純正の中古パーツを探しても
なかなか見つからない状況ですし、

新品の純正部品は
思いのほか高額です。

そのためカスタムした部分を
元に戻さないと車検が通せないと
指摘されてしまった場合

泣く泣く高額な新品で
部品交換する羽目に・・・

【※車検対応マフラーでも要注意!】
先日、仲のいい整備工場さんからマフラーのお問い合わせがきたのですが、お客さんのクルマには車検対応のマフラーがついてはいるものの経年劣化で音量が大きくなってしまい交換しないとダメだから中古でマフラー探して~とお問い合わせがきたことが!

 

そしてヘッドライトも
イカリングとかカスタムされてたり
社外品が装着されてたら注意です。

カスタムヘッドライト

社外ヘッドライトが車検でアウトだから
安い中古、探してよ~

なんてお問い合わせが
少なくないですし

こちらも先程お話したように
HIDヘッドライトの新品定価は
約15万という驚愕のお値段・・・

※ヘッドライトやテールランプの「塗装」にも注意!
表面を黒く塗装してブラックアウトされたヘッドライトの塗装が落とせなくて車検に通せないから安い中古ヘッドライト探して~とお問い合わせがきたことが!ヘッドライトやテールランプを塗装してブラックアウトしているカスタム車両はこんな落とし穴があるので注意したいところです・・・

マークX120系 カスタム

このようなリスクがあるだけに
カスタムされたマークX120系の
中古を買うなら

・車検に適合したカスタムか

・カスタムされた部分の
純正部品は残されているか

ということは
しっかり確認してから
購入するのが安心です^^

※個人的に困ったのは「社外アルミ」。以前カスタムされたC7のコルベットを買ったんですが車検がきたときにホイール替えないと車検通らないよ~って言われて困ったことが。”なんちゃらフォージド”ってかっこいいホイールだったんですが、認証マークがないだかで車検NGらしくって。。。こんなこともあるので社外アルミもご注意くださいませ~^^

コルベット C7 評価

 

 

故障リスクを回避するには

GRX120 中古

ここまでお話してきたように
120系の初代マークXには

いろいろ注意したい弱点ともいうべき
不具合の多い部品がありますが

距離を走った中古車であれば
いつ故障が起きてもおかしくない
状況なのは認識しておきたいところ。

弱点のところでお話した
エアコンのコンプレッサーや
発電機であるオルタネーター以外にも

たとえば・・・

・セルモーター(スターター)
セルモーターの参考画像

・ATミッション
オートマ 参考画像

・パワステ関係
パワステギヤボックス 参考画像

・ドアミラーやパワーウインド関係
120系マークX 故障

・センサー部品
センサー部品の参考画像

・電装品etc.

と、経年劣化によって
故障が避けられない部品が
いろいろ潜んでいますが

あなたが120系マークXを
中古で買ってからすぐに故障する
可能性もゼロではありません。
こればっかりはホントわかりません・・・

 

このようなリスクを回避するために
検討して損はないのが「保証」

中古車販売店が独自に保証を
設定しているケースもありますし、

カーセンサーやグーといった媒体が
中古車に有償で保証をつけることも。

万一の不具合が発生した際に
保証でカバーしてもらえれば

修理代を自腹で払うことなく
クルマを直してもらえちゃうので

多少のコストがかかったとしても
保険として保証をつけるという
選択肢もアリだと思います。

一般ユーザーさんからメールで問い合わせが来る時に
「中古車を買って2週間ですが故障してしまって・・・」
「保証を付けてなかったので自費で修理になります・・・」
「そのため安いリビルト品を探してます・・・」
なんてメッセージが添えられてることも少なくありませんので!

また、リヤダンパーのオイル漏れや
ブレーキの異音などの不具合といった

保証期間がわざわざ延長になるほどに
トラブルが多かった部品がありますし

トヨタの保証が受けられない状況で
頼りになるのは販売店独自の保証。

部品屋の立場からすると
マークX120を中古で買うなら

転ばぬ先の杖として
多少のコストをかけてでも
「保証」をつけるのがおすすめです。

 

 

⇒120系マークXの中古を買う前にもう一つだけ確認しておきたいこと

120系マークX 欲しい

 

120系マークXの
中古車を買うなら気をつけたい

・エアコンの故障

・オルタネーターの故障

・ダンパーのオイル漏れ

・ブレーキのトラブル

・エンジンの中はキレイか?

・ヘッドライトの劣化

・ぶつけると高くつく

・カスタムされた中古車

など弱点や注意点のことを
部品屋の視点でお伝えし、
リスク回避のこともお話ししました。

あと残るは狙っている
120系マークXの中古車を

どうすれば少しでも安く買えるか
っていうことですよね^^

中古車の場合は新車と違って
値引きといった概念がありませんし
もし値引きしてくれる中古車があれば

それは元々その分を見越して
車両価格が高めに設定されていると
考えてもいいと思います。

ではどうやって狙っている
120系マークXを安く買うか。

それはやっぱり

いま乗っているクルマを
高く買い取ってもらうこと

に尽きると思います。

中古車 買取

自分もいまの部品屋の会社を
立ち上げて1年たった時に

やっと軌道に乗ってきたから
クルマ買い替えるか~と思って
ネットの中古車情報を見てたら

前から欲しかった
スカイラインクーペの中古が

クルマで小一時間くらいの
近所にいいのがでてたんです^^

走行距離も1万㎞ちょっと、
ブレーキキャリパーが
対向4POTにカスタムされてて!

その時に乗ってた車は
新車で買って13年のアコード。

たしか13万㎞位走ってて
まあ過走行の部類ではあったんですが

6MTのスポーツグレードで
根強い人気があるモデルだから

10万や15万にはなるかな~
なんて考えてたんです。

で、スカイラインを見に行った時に
お店の人に下取りを聞いてみると

10年超えてるクルマは
ウチでは買取できないんですよね

なんてことを言われ!
乗ってきた車を見もしないでバッサリでしたし・・・

 

まさか下取りがゼロとは
想像もしてなかったんで
これはけっこうショックで・・・

でも見に行ったクルマ
バリモノだったしどうしても欲しい、

だけど月々のローンは安くしないと
軌道に乗ったとはいえまだ綱渡りな
起業1年目なだけに恐いし。

そこで役に立ったのが無料一括査定。

買取できないなんて言われた
いままで乗ってきた13年落ちの車が
ホントに価値がないのか

ネットの一括査定で
ためしに確認してみたんです。

で、何社か回答きたのが
30万~40万!

これだけでもゼロ円からすると
とんでもなくいいですよね^^

でもこの時は結局
45万で買い取ってもらえました!

買取してくれた業者さん、
アコードの中古車を若いお客さんから
探してとバックオーダー受けてて

ちょうど自分のアコードが
そのお客さんの希望にあうとのことで
どうしても売って欲しいと。

で、45万で買い取ってもらえたから
無事お目当てのスカイラインクーペに
乗り換えすることができました^^

CPV35

この後もいろいろと乗り換えましたが
一括査定が結局一番高く売れる印象があります。
オークション的なのもやってみましたが
思ったほど値があがらないことが多くて・・・

もしあなたも狙っている
120系マークXの中古車があるなら

1~2分くらいの入力で
買取相場がチェックできるので
試してみる価値、アリだと思います。

いま乗っているクルマが
想像以上に買取相場が高ければ
高いうちに買い取ってもらって

お目当ての120系マークXに
予定を前倒で乗り換えることも
できちゃいますしね^^

まずはあなたも愛車の買取相場、
チェックしてはいかがでしょうか!?

愛車を一括査定に依頼してみる
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