街中にあふれるドイツモノとは
一線を画す優雅なオーラをまとった
プレミアムDセグメント・・・
アルファロメオ ジュリア!
イタリアの美意識が宿る
そのラグジュアリーなデザインに
ドイツ車的な精巧な仕立てが融合し
ベンツCクラスやBMW3シリーズの
オルタナティブになりうるだけの
質感の高さも魅力的なジュリア・・・
そしてクリーンディーゼルの
45.9kgmのビッグトルクと
ZF8速オートマが生む
軽快感ある爽快な走りや
低燃費による経済性の良さ・・・
ランフラットタイヤを装着しながら
「そうとは感じさせない」乗り心地の良さも白眉
そんなクリーンディーゼルの
アルファロメオジュリアを
中古で狙っているなら
いずれにしても心配なのは
中古で買ってから急に故障しないか
っていうことじゃないでしょうか?!
今回はジュリア ディーゼルを
中古で狙っているなら注意したい
故障や弱点といった部分を
「部品屋の視点」で
解説していきますよ~!
◆目次
ディーゼル車であることが弱点!?
ジュリアのディーゼルモデルは
「ディーゼル」であることが弱点です!
・・・なんてことを言うと、
ディーゼルだからいいのに
何を言ってるのこの人は!?
って思われちゃうかもしれませんが
普段仕事で部品を卸す仕事をしてると
ディーゼル車の「怖さ」を
感じる出来事がちょこまかあります。
クリーンディーゼルの車は
普通のガソリンなどにはない
・噴射ポンプ
・コモンレール
・インジェクター
・DPF(微粒子捕集フィルター)
・尿素SCR関係
などクリーンディーゼル特有の
部品が数多く採用されていますが
これらの部品が故障すると
20万や30万がすぐ飛ぶような
どえらい修理代に発展して
燃費がよくて浮いた燃料代など
一瞬にして水の泡となります・・・
クリーンディーゼルは
従来のディーゼル車よりも
超高圧で燃料を供給したり
非常に高い精度で制御したりと
何かと過酷な使用環境にあり
経年劣化によるトラブルは
フツーのガソリン車に比べると
リスクが高いといっても
過言ではありません。
で、困ったことにこの手の
クリーンディーゼル関係の部品は
元々新品定価が高いことに加え
安価なリビルト品などがまだ少なく
どうしても修理代が高くなりがちです。
このようなことから故障した際に
「修理代で高くつく」というのが
クリーンディーゼルの最大の弱点
と言っても過言ではありません!
※先日某メーカーの
ディーラー担当者と話をしている時に
排ガスを浄化する「尿素」が白く結晶化して
エンジンチェックランプが点灯する不具合で
入庫しているクルマがあるということで。
どうやらそのオーナーさん、
長時間のアイドリングや普段走る時も
スピード出さずに低回転ばかりで走ってるそうで
その結果として尿素が結晶化してしまったらしく。
こんなトラブルもあるようなので
長時間のアイドリングは控え
たまにはエンジン回転数を上げて走ることも
意識するのがいいかもしれませんね^^
弱点②:エアコンの故障
次にジュリアのディーゼルで
春~秋には整備工場さんから
お問い合わせがちょこまかくる
弱点な部品なのが・・・
・エアコンのコンプレッサー
エアコンのガスを圧縮するのが
このコンプレッサーですが、
経年劣化によるコンプレッサーの
焼付きや異音といったトラブルが
避けられない状況にあり
年数や距離を走った
ジュリアのディーゼルでは
いつ壊れてもおかしくない
状況であるといえます。
エアコンをよく使う時期である
春~秋にかけて特に故障が多く
このエアコンのコンプレッサーの
お問い合わせも増えますが、
注意したいのが
修理代が高いっていうこと。
上の画像にもあるように
エアコンはシステムで成り立っていて
コンプレッサーが焼付いたり
異音がでたりと故障したからといって
コンプレッサーそれだけを
交換すればいいという
単純な話しじゃありません・・・
主に故障の原因になるのが
エキスパンションバルブという
髪の毛の細さ程度しかない
霧吹き器のノズル部分だったり、
リキッドタンクとよばれる
フィルターの役目がある部分で
スラッジなどが詰まり
異常高圧⇒コンプレッサーが故障
といった流れになることが多いので
コンプレッサーや関連したパーツの
部品代+工賃+ガス代と加わっていくと
20万や30万が飛んでいきます!
焼付きやロックでコンプレッサー内部の削れカスが
システム内に回っちゃうとコンデンサーの交換や、
配管も全部外して清掃など大事になっちゃいます・・・
弱点③:オルタネーター(発電機)
ジュリアのディーゼルで注意したい
お次の部品はオルタネーター!
こちらも整備工場さんから
ちょこまかお問い合わせが来る
定番の故障部品といえます。
オルタネーターはバッテリーに
電気を供給する発電機ですが
発電時に発熱を繰り返すため
経年劣化による故障が避けられません。
ヤケドするほど熱くなります!
こちらも熱の影響なのか
エアコンのコンプレッサーと同じく
特に夏場の暑い時期は
整備工場さんからのお問合せが多く
オルタネーターを交換となれば
安価なリビルト品や社外品で交換しても
10万コースは覚悟の高額修理ですし、
そもそもオルタネーターが故障して
発電不良になればバッテリーがあがって
走行不能、立往生に見舞われ
レッカー呼んだりしたり
バッテリーも交換して・・・など
なにかと費用がかさみがちです!
注意点①:エンジンの中はキレイ?!
ジュリア ディーゼルの
中古を買うなら特に注意したい、
購入前に必ず確認したいのが
エンジン内部が上の画像のように
汚なくなってないかということ。
オイル交換をサボっていると
こんなふうに内部にスラッジがたまり
エンジンが焼付いてしまったり
とんでもない状況に発展する危険性が!
そのため狙っている
ジュリア ディーゼルの中古があるなら
購入前に必ず確認したいのが
オイルフィラーキャップを開けて
キャップの裏やエンジンの内部が
汚れていないかということ。
キャップの裏にヘドロみたいな
スラッジがついてたらヤバイです、そのクルマ!
もしこれをしっかり確認せず
エンジンの中がひどい個体を
あなたが中古で買ってしまったら
後々エンジン焼付きなど高額故障の
リスクがあなたに降りかかってきます!
また、基本的なメンテナンスである
エンジンオイルの交換すらされず
「乗りっぱなし」にされてたような
愛情なく乗られていた
中古車をつかんでしまったら
後になってからいろいろと
トラブルが出る可能性があるので
用心したいところ・・・
中古車のいわゆる
「当たり」「ハズレ」って
愛情もって乗られていたかが
大きく関与していると思います。
オイル交換のような
基本的なメンテナンスさえ
されていなかったようなクルマだと
下駄がわりにラフに運転されて
大切にされてなかったなんてことも
想像できてしまいます。
そんな状況ではなにかとヤレや
劣化がでてしまいがちですので、
ハズレをつかまないためにも
エンジンの中がキレイかどうかや
オイル交換とかがされてたかを
当たり、ハズレの判断材料の一つとして
チェックするのがおススメです^^
また余談ですが、
ディーゼル車ゆえに
距離を走れば避けられないのが
吸気系の「スス」の堆積。
燃料添加剤の定期的な投入や
ワコーズのRECSのような
吸気系クリーニングをしないと
数万km程度でも上の画像のように
どんどんススが堆積していきます。
これによってパワーダウンし
クリーンディーゼル本来の
力強さがなくなったり
燃費が悪くなったり
エンジンから不快な振動がでたりと
様々なデメリットが発生します。
エンジン内部の汚れは
前述のようにオイルキャップを
外せばすぐに見ることができますが
吸気系の汚れは簡単に見れません。
そのためエンジン内部はキレイでも
吸気系は汚れているものと覚悟し
ジュリアのディーゼルを購入した後は
自分でメンテナンスしてあげるのが
おススメです^^
注意点②:クルーズコントロールが解除できなくなる危険性
ブレーキシステムモジュールの
制御プログラムが不適切なことから
クルーズコントロールで走行中に
ブレーキを踏んでも解除されず
意図しない加速が発生し
追突事故になる危険性があるため
リコールがアナウンスされた
経緯があります!
【国土交通省リコール情報】
https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha08_hh_003338.html
平成31年2/18~3/20
の期間に輸入された
ジュリアのディーゼル車が
このリコールに該当し
改善措置としては、
ブレーキの制御プログラムを
対策データにアップデートする
といった措置がとられています。
あなたが狙っている
ジュリア ディーゼルの中古車が
リコールに該当する車両なら
改善措置を受けたかどうか
しっかり確認したいところです!
でもリコールの改善措置なんて
別に確認なんかしなくたって
ちゃんとやってんじゃないの?
そう思うかもしれませんが
それがですね、そうでもないんです。
普段整備工場さんから
部品の問い合わせがきた時に
依頼された部品を調べてると
あれ?これリコールですよ!?
なんてことがちょこまかあります。
どういう経緯で
リコールの改善措置を受けていない
状況になってしまったかは不明ですが
こういったやり取りも
日々の仕事の中で少なくありません。
こんな事例もあるだけにお目当ての
ジュリア ディーゼルの中古車が
リコールに該当するなら
購入前にリコールの対策がされたか
履歴を確認しておくのが安心です!
注意点③:ジュリア ディーゼルはぶつけると高くつく!
アルファロメオジュリアの
ディーゼルの中古を買ったら
ホントに注意したいのが
「ぶつけると修理代が高い」
ということ!
クルマはぶつけて壊せば
修理代が高くつくものですが、
それでもドアやバンパーなど
同色の中古部品が見つかれば
鈑金・塗装で修理するよりも
大幅に修理代を圧縮できます。
しかしジュリア ディーゼルの
ドアやバンパー、ヘッドライト、
フェンダーなどの中古部品は
探してもなかなか見つかりません。
どうしてもアルファロメオという
国産車と比べ絶対数が圧倒的に
少ないのが影響して
バンパーなどの中古部品の流通が
ほとんどないんです・・・
で、困ったことに外車なだけに
部品代が国産車と比べ高く
すぐに10万や20万が飛ぶような
修理代になってしまいます・・・
新車価格も、中古車価格も
国産車ともはやあまりかわらない
水準になってきている状況であっても
こういった「部品代」を観察すると
やはり外車は外車という感じです・・・
バンパーなんかは元々の部品定価が高いだけでなく
国産車と違って新品のバンパーを取り寄せても
「色が塗られていない」状態だから
塗装代も別途必要となって大変なことに!
このような状況なのであなたも
ジュリアのディーゼルを中古で買ったら
ぶつけると高くつくというのは
覚えておきたいポイントであります。
※ベンツCクラスやBMW3シリーズ、
VWのゴルフといった定番どころであっても
国産車に比べれば絶対数が少ないので
バンパーをはじめテールランプすら
中古部品が見つからないなんてザラです・・・
ベンツ、BMW、VWのメインどころでこれなので
アルファロメオジュリアはホント厳しいので
ぶつけないようにご注意くださいませ!
⇒故障リスクを回避するには
ここまでお話してきたように
クリーンディーゼル車である
ジュリアのディーゼルには
いろいろ注意したい弱点ともいうべき
不具合の多い部品がありますが
距離を走った中古車であれば
いつ故障が起きてもおかしくない
状況なのは認識しておきたいところ。
前述したディーゼル関係や
エアコンのコンプレッサー、
発電機のオルタネーター以外にも
・セルモーター(スターター)
・ATミッション
・ドアミラーやパワーウインド関係
・センサー部品
・電装品etc.
と、経年劣化によって
故障が避けられない部品が
いろいろ潜んでいますが
あなたがジュリアディーゼルの
中古を買ってからすぐに故障する
可能性もゼロではありません。
こればっかりはホントわかりません・・・
このようなリスクを回避するために
検討して損はないのが「保証」。
中古車販売店が独自に保証を
設定しているケースもありますし、
カーセンサーやグーといった媒体が
中古車に有償で保証をつけることも。
万一の不具合が発生した際に
保証でカバーしてもらえれば
修理代を自腹で払うことなく
クルマを直してもらえちゃうので
多少のコストがかかったとしても
保険として保証をつけるという
選択肢もアリだと思います。
一般ユーザーさんからメールで問い合わせが来る時に
「中古車を買って2週間ですが故障してしまって・・・」
「保証を付けてなかったので自費で修理になります・・・」
「そのため安いリビルト品を探してます・・・」
なんてメッセージが添えられてることも少なくありませんので!
※また、中古車販売店の保証に加え
自動車保険でも「故障保証」を月々わずかな費用で
受けられるものもあるので検討する価値ありだと思います^^
⇒ジュリア ディーゼルの中古を買う前にもう一つだけ確認しておきたいこと
ジュリア ディーゼルの
中古を買うなら気をつけたい
・ディーゼル関係の故障
・エアコンの故障
・オルタネーターの故障
・エンジンの中はキレイか?
・クルーズコントロールのトラブル
・ぶつけると高くつく
などこれらの弱点や
注意点を部品屋の視点でお伝えし、
リスク回避のこともお話ししました。
あと残るは狙っている
ジュリア ディーゼルの中古を
どうすれば少しでも安く買えるか
っていうことですよね^^
中古車の場合は新車と違って
値引きといった概念がありませんし
もし値引きしてくれる中古車があれば
それは元々その分を見越して
車両価格が高めに設定されていると
考えてもいいと思います。
ではどうやって狙っている
ジュリアディーゼルの中古を
安く買うか。
それはやっぱり
いま乗っているクルマを
高く買い取ってもらうこと
に尽きると思います。
自分もいまの部品屋の会社を
立ち上げて1年たった時に
やっと軌道に乗ってきたから
クルマ買い替えるか~と思って
ネットの中古車情報を見てたら
前から欲しかった
V35スカイラインクーペの中古が
クルマで小一時間くらいの
近所にいいのがでてたんです^^
走行距離も1万㎞ちょっと、
ブレーキキャリパーが
対向4POTにカスタムされてて!
その時に乗ってた車は
新車で買って13年のアコード。
たしか13万㎞位走ってて
過走行の部類ではあったんですが
6MTのスポーツグレードで
根強い人気があるモデルだから
10万や15万にはなるかな~
なんて考えてたんです。
で、スカイラインを見に行った時に
お店の人に下取りを聞いてみると
10年超えてるクルマは
ウチでは買取できないんですよね
なんてことを言われ!
まさか下取りがゼロとは
想像もしてなかったんで
これはけっこうショックで・・・
乗ってきたクルマを見もせずに言われましたし!
でも見に行ったスカイラインの中古
バリモノだからどうしても欲しい、
だけど月々のローンは安くしないと
軌道に乗ったとはいえまだ綱渡りな
起業1年目なだけに恐いし。
そこで役に立ったのが無料一括査定。
買取できないなんて言われた
いままで乗ってきた13年落ちの車が
ホントに価値がないのか
ネットの一括査定で
ためしに確認してみたんです。
で、何社か回答きたのが
30万~40万!
これだけでもゼロ円からすると
とんでもなくいいですよね^^
でもこの時は結局
45万で買い取ってもらえました!
買取してくれた業者さん、
アコードの中古車を若いお客さんから
探してとバックオーダー受けてて
ちょうど自分のアコードが
そのお客さんの希望にあうとのことで
どうしても売って欲しいと。
で、45万で買い取ってもらえたから
無事お目当てのスカイラインクーペに
乗り換えすることができました^^
この後もいろいろと乗り換えましたが
一括査定が結局一番高く売れる印象があります。
オークション的なのもやってみましたが
思ったほど値があがらないことが多くて・・・
もしあなたも狙っている
ジュリア ディーゼルの
中古車があるなら
1~2分くらいの入力で
買取相場がチェックできるので
試してみる価値、アリだと思います。
いま乗っているクルマが
想像以上に買取相場が高ければ
高いうちに買い取ってもらって
お目当てのジュリア ディーゼルに
予定を前倒で乗り換えることも
できちゃいますしね^^
まずはあなたも愛車の買取相場、
チェックしてはいかがでしょうか!?
愛車を一括査定に依頼してみる
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