30系アルファードハイブリッドの弱点や故障。【部品屋の視点】で解説するよ

30アルファードハイブリッド 中古

 

圧倒的な存在感を放つ
そのラグジュアリーなデザインに

ハイブリッドによって
豪華なミニバンでありながら
低燃費で給油の回数も少なく済み

さらにはモーターアシストの力強さや
静かさも魅力的な1台・・・

30系のアルファードハイブリッド!

ドアを開けて広がる世界も
ハイエンドプレミアムにふさわしい
豪華絢爛で広々とした空間が広がり

ハンドルを握るたびに優雅な時間を
過ごすことができるはず・・・

30アルファードハイブリッド 質感
30アルファードハイブリッド 内装

 

そんなAYH30Wの
アルファードハイブリッドの
中古相場をチェックしてみると、

10万kmや20万km走ってるような
過走行車や修復歴(事故歴)アリでも
コミコミ250万前後はしてますし、

そこまで走ってないのだと
350万~っていうような

人気の高さがうかがえる
中古相場ですよね!?

30アルファードハイブリッド 価格

 

でもアルファードハイブリッド30の
特に前期型は2015年式~と
少し年数がたってきているだけに

いずれにしても心配なのは
中古で買ってから急に故障しないか
っていうことじゃないでしょうか?!

今回は30アルファードハイブリッドを
中古で狙っているなら注意したい
故障や弱点といった部分を

「部品屋の視点」
解説していきますよ~!

 





 

 

ハイブリッド車であることが弱点!?

 

30アルファードハイブリッドは、

「ハイブリッド」なのが弱点です!

・・・なんてことを言うと、

 

ハイブリッドだからいいのに
何を言ってるのこの人は!?

 

って思われちゃうかもしれませんが
普段仕事で部品を卸す仕事をしてると

ハイブリッド車の「怖さ」
感じる出来事がちょこまかあります。

ハイブリッドシステム 参考画像

 

ご存知の通りハイブリッド車は
普通のガソリンなど車にはない

・駆動用モーター

・ハイブリッド用バッテリー

・インバーター

・電動エアコン

などハイブリッド特有の部品が
数多く採用されていますが

これらの部品が故障すると
どえらい修理代に発展して

燃費がよくて浮いたガソリン代など
一瞬にして吹飛ぶような状況に!

先日も某ハイブリッドの
ミニバンに乗る一般ユーザーさんから

悲痛なメッセージとともに
部品の問い合わせがあったのですが
その内容はというと・・・

駆動用バッテリーと、インバーターが故障して、ディーラーで82万と言われました。あまりにも高いので安い中古はありますでしょうか。宜しくお願いします。

 

いや~82万って・・・

これは極端な例かもですが
ハイブリッドの関連部品が故障すると
30万や40万はすぐ飛ぶので

故障した際に「高くつく」というのが
ハイブリッドの最大の弱点と言っても
過言ではありません!

 

 

注意点①:エンジンの中はキレイ?!

エンジン内部の汚れ

 

30アルファードハイブリッドの
中古を購入する前に注意したい、
必ず確認したいのが

エンジン内部が上の画像のように
汚なくなってないかということ。

オイル交換をサボっていると
こんなふうに内部にスラッジがたまり

エンジンが焼付いてしまったり
とんでもない状況に発展する危険性が!

整備工場さんから軽自動車とか中古エンジンの問い合わせを受けた時に在庫状況を調べていると、15万kmとか距離を走っていてもエンジンの中がホントにキレイでオイル交換ちゃんとしてたんだろうな~っていうのもあれば、5~6万kmぐらいでもスラッジやオイル焼けで中が汚くてなんじゃこりゃっていうのもあります!

 

そのためお目当ての
30アルファードハイブリッドの
中古車があるなら

オイルフィラーキャップを開けて
キャップの裏やエンジンの内部
汚れていないか要確認です。

エンジン内部の汚れ
ヘドロみたいなスラッジがベッタリついてたら
ちょっとヤバイです、そのクルマ!

 

もしこれをしっかり確認せず
エンジンの中がひどい個体を
あなたが中古で買ってしまったら

後々エンジン焼付きなどの
リスクがあなたに降りかかってきます!

また、オイル交換もされず
「乗りっぱなし」にされてたような

愛情なく乗られていた
中古車をつかんでしまったら

後になってからいろいろと
トラブルが出る可能性があるので
用心したいところ・・・

 

中古車のいわゆる
「当たり」「ハズレ」って
愛情もって乗られていたかが
大きく関与していると思います。

オイル交換のような
基本的なメンテナンスさえ
されていなかったようなクルマだと

下駄がわりにラフに運転されて
大切にされてなかったなんてことも
想像できてしまいます。

そんな状況ではなにかとヤレ
劣化がでてしまいがちですので、

ハズレの中古車をつかまないためにも
エンジンの中がキレイかどうかや

オイル交換とかが定期的にされてたかを
当たり、ハズレの判断材料の一つとして
チェックするのがおススメです^^

あと自分が中古車を買うときにチェックするポイントは
座席のサポート部分とかにひどいシワやヨレ、
擦れたり劣化がないかってのはよく見ます。

こういった部分も前述したような
「愛されていたかどうか」
「丁寧に乗られていたか」
「前のオーナーの人柄」
がわかる
ポイントだと思っていますので。

オイル交換

 

 

注意点②:30アルファードハイブリッドはぶつけると高くつく

板金修理

 

30アルファードハイブリッドの
中古を買ったらホントに注意なのが

「ぶつけると修理代が高い」

っていうこと!

クルマはぶつけて壊せば
修理代が高くつくものですが、

それでもドアやバンパーなど
同色の中古部品が見つかれば

鈑金・塗装で修理するよりも
大幅に修理代を圧縮できます。

しかしアルファードハイブリッドの
ドアやバンパー、ヘッドライト、
フェンダーなどの中古部品は

探してもなかなか見つかりません。

なぜ見つからないかというと、
海外での需要が高く大人気なので

20万㎞や30万kmとか走ったような
過走行車でボロボロだったとしても
事故車でグッチャリいってても

解体ヤードにクルマが入庫すると
すぐに外人バイヤーさんなどが

廃車になった
30アルファードハイブリッドを
クルマ丸ごと輸出してしまうので

「部品取り」されることもなく
どんどん国外へ流出してしまいます。

その結果としてバンパーなどの
中古部品が流通しないという
困った状況にあります・・・・。
特にハイブリッド車の場合は
モンゴルでの需要がすごいらしいです・・・

 

そんな状況だから珍しい色、
あまり見かけない車体色だと
ホント絶望的です・・・!

このような事情があるので
30アルファードハイブリッドを
ぶつけて壊すと

高い新品部品で板金塗装など
修理代が高くなりがちです!

ちなみに気になる
新品の定価はというと・・・

フロントバンパー:約7万
ラジエターグリルは約4万!

前フェンダー:約4万+塗装代

リヤバンパー:約6万5000

ヘッドライト:約15万

ドアミラー:約3万3000
カメラ付きのミラーは驚愕の8万オーバー!

 

う~ん・・・マンダム・・・

元々が高級車である
30アルファードハイブリッドだけに
部品代もハイプライス・・・

 

そんなアルファードハイブリッドで
特に注意したいのは

「リヤゲート」をぶつけて壊すと
大変な目にあうということ。

30アルファード 注意点

 

ハッチバックのクルマ特有の
上に開くこのリアのハッチゲート。

この画像からもわかるように
30アルファードハイブリッドの
リヤバンパーは非常に薄いので

後ろまわりをぶつけると
リヤゲートもグッチャリといく
危険性がありますが

このリヤゲート修理代が
刺激的に高いんです・・・

運よく同じ色の中古が見つかっても
10万前後が飛んでいきますし、

タイミング悪く中古で同色の
リヤゲートが見つからず

さらには板金修理できないほど
ガッツリと凹ませた時には

新品のリヤゲートに塗装して
ガラスを脱着して・・・と、
20万オーバーも覚悟みたいな!

板金修理

このような状況なのであなたも
30アルファードハイブリッドを買ったら

ぶつけると高くつくというのは
覚えておきたいポイントであります!

 

 

注意点③:前期、後期ともにエンストするトラブル

 

燃料ポンプが作動不良となり
エンストする危険性から
リコールがナウンスされています!

 

【国土交通省リコール情報】
https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha08_hh_003484.html

 

トヨタ 燃料ポンプ リコール

 

平成26年12/8~30年5/9
の期間に生産された
30アルファードハイブリッドは、

燃料ポンプにかかる電圧が高く
さらにモータブラシの組付けが
不適切なため過大なスパークが発生し
異常摩耗することがあり、

燃料ポンプが作動不良を起こして
エンストする危険性があることから
リコールがアナウンスされています。

 

改善措置としては、

燃料ポンプを対策品に交換する

といった措置がとられていますが、

このトラブルは他車種も合わせ
少なくとも実際に125件も発生して
リコールに発展していますし、

燃料ポンプが動作不良となれば
ガス欠症状のようにエンストし
走行不能になる危険性もあるだけに

あなたが狙っている
30アルファードハイブリッドの
中古がリコールに該当するなら

改善措置を受けたかどうか
しっかり確認するのが安心です。

 

でも改善措置なんて
別に確認なんかしなくたって
ちゃんとやってんじゃないの?

 

そう思うかもしれませんが
それがですね、そうでもないんです。

普段整備工場さんから
部品の問い合わせがきた時に
依頼された部品を調べてると

あれ?これリコール対象ですよ

サービスキャンペーンでてるから
ディーラー行けばタダですよ

なんて答えることが
ちょこまかあるんです。

どういった経緯で
リコールの改善措置を受けていない
状況になったのかは不明ですが

こういったやり取りも
日々の仕事の中で少なくないのですし

エンストする危険性がある
ちょっと恐い不具合・トラブルなだけに

お目当ての中古車を買う前に
ちゃんとリコールの対策がされているか
履歴を確認しておくのが安心です。

 

 

注意点④:カスタムされたアルファード30 ハイブリッドの中古車

アルファード30 ハイブリッド カスタム

 

アルファード30 ハイブリッドの
中古車情報を見ていると

ローダウンや社外アルミなど
センスよくキマってて

いいね~、わかってるね~^^

と思ってしまうような
カスタム&ドレスアップされた
中古車もよくでていますが、

そんなカスタムされた
アルファード30 ハイブリッドの
中古車を買うなら注意したいのが

・車検に適合したカスタムか

・カスタムされた部分の
純正部品は残されているか

っていうこと。

もし車検に適合しない
カスタムがいろいろとされていて
純正パーツも残されていなかったら

車検を通す際や故障した際に
非常に困った状況に陥ります。

※ヘッドライトやテールランプの「塗装」にも注意!
先日、仲のいい整備工場さんから表面を黒く塗装してブラックアウトされたヘッドライトの塗装が落とせなくて車検に通せないから安い中古ヘッドライト探して~とお問い合わせがきたことが!

ヘッドライトやテールランプを塗装してブラックアウトしているカスタム車両はこんな落とし穴があるので注意したいところです・・・

 

アルファード30 ハイブリッドは
前述したように

純正の中古パーツを探しても
なかなか見つからない状況ですし、

そのためカスタムした部分を
元に戻さないと車検が通せないと
指摘されてしまった場合などには

泣く泣く高額な新品で
部品交換する羽目に・・・
すぐに10万や20万が飛んでいくような!

 

このようなリスクがあるだけに
ローダウンなどカスタムされた

アルファード30 ハイブリッドの
中古車を買うなら

・車検に適合したカスタムか

・カスタムされた部分の
純正部品は残されているか

ということは
しっかり確認してから
購入するのが安心です^^

 

※個人的に困ったのは「社外アルミ」。以前カスタムされたC7のコルベットを買ったんですが車検がきたときにホイール替えないと車検通らないよ~って言われて困ったことが。”なんちゃらフォージド”ってかっこいいホイールだったんですが、認証マークがないだかで車検NGらしくって。。。こんなこともあるので社外アルミもご注意くださいませ~^^

コルベット C7 評価

 

 

⇒アルファード30ハイブリッドの中古、故障リスクを回避するには

30アルファードハイブリッド 維持費

 

最初にお話しした通り
アルファードハイブリッド30は

「ハイブリッド」であるということが
魅力であり最大の弱点といえます。

ハイブリッド関連部品に
不具合やトラブルが発生すれば

フツーのガソリン車では考えられない
数十万コース覚悟といったような

超高額な修理代の請求書が
空からヒラヒラと舞い降ります。

そして低燃費で浮いたガソリン代など
一瞬にして吹飛ぶどころか

ハイブリッド意味ないじゃん(怒)

と、後悔しかねません・・・。

また、ハイブリッド関係以外にも
経年劣化による不具合やトラブルに
注意したい部品として・・・

・CVTミッション
CVT 参考画像

・ドアミラーや電動スライドドア
30アルファードハイブリッド 故障

・センサー部品
センサー部品の参考画像

 

など、経年劣化によって
故障が避けられない部品が
いろいろ潜んでいます。

あなたがアルファードハイブリッドの
中古を買ってからすぐに故障する
可能性もゼロではありません。
こればっかりはホントわかりません。。。

 

このようなリスクを回避するために
検討して損はないのが「保証」

中古車販売店が独自に保証を
設定しているケースもありますし、

カーセンサーやグーといった媒体が
中古車に有償で保証をつけることも。

万一の不具合が発生した際に
保証でカバーしてもらえれば

修理代を自腹で払うことなく
クルマを直してもらえちゃうので

多少のコストがかかったとしても
保険として保証をつけるという
選択肢もアリだと思います。

一般ユーザーさんからメールで問い合わせが来る時に
「中古車を買って2週間ですが故障してしまって・・・」
「修理代の見積もりが20万近くって・・・」
「保証を付けてなかったので自費で修理になります・・・」
「そのため安いリビルト品を探してます・・・」
なんてメッセージが添えられてることも少なくありませんので!

 

※また、中古車販売店の保証に加え
自動車保険でも「故障保証」を月々わずかな費用で
受けられるものもあるので検討する価値ありだと思います^^

 

 

⇒30アルファードハイブリッドの中古を買う前にもう一つだけ確認しておきたいこと

30アルファードハイブリッド 欲しい

 

30アルファードハイブリッドの
中古で注意したいポイントなど

部品屋の視点でお伝えし、
リスク回避のこともお話ししました。

あとは狙っている
30アルファードハイブリッドの
中古車があるなら

どうすれば少しでも安く買えるか
っていうことですよね^^

中古車の場合は新車と違って
値引きといった概念がありませんし
もし値引きしてくれる中古車があれば

それは元々その分を見越して
車両価格が高めに設定されていると
考えてもいいと思います。

ではどうやって狙っている
30アルファードハイブリッドの
中古車を安く買うか。

それはやっぱり

いま乗っているクルマを
高く買い取ってもらうこと

に尽きると思います。

中古車 買取

 

自分もいまの部品屋の会社を
立ち上げて1年たった時に

やっと軌道に乗ってきたから
クルマ買い替えるか~と思って
ネットの中古車情報を見てたら

前から欲しかった
スカイラインクーペの中古車が

クルマで小一時間くらいの
近所にいいのがでていたんです^^

走行距離も1万㎞ちょっと、
ブレーキキャリパーが
対向4POTにカスタムされていて!

その時に乗ってた車は
新車で買って13年のアコード。

たしか13万㎞位走ってて
まあ過走行の部類ではあったんですが

6MTのスポーツグレードで
根強い人気があるモデルだから

10万や15万にはなるかな~
なんて考えてたんです。

で、スカイラインを見に行った時に
お店の人に下取りを聞いてみると

10年超えてるクルマは
ウチでは買取できないんですよね

なんてことを言われ!
乗ってきた愛車を見もしないでバッサリ・・・

 

まさか下取りがゼロとは
想像もしてなかったんで
これはけっこうショックで・・・

でも見に行ったクルマ
バリモノだったしどうしても欲しい、

だけど月々のローンは安くしないと
軌道に乗ったとはいえまだ綱渡りな
起業1年目なだけに恐いし。

そこで役に立ったのが無料一括査定。

買取できないなんて言われた
いままで乗ってきた13年落ちの車が
ホントに価値がないのか

ネットの一括査定で
ためしに確認してみたんです。

で、何社か回答きたのが
30万~40万!

これだけでもゼロ円からすると
とんでもなくいいですよね^^

でもこの時は結局
45万で買い取ってもらえました!

買取してくれた業者さん、
アコードの中古車を若いお客さんから
探してとバックオーダー受けてて

ちょうど自分のアコードが
そのお客さんの希望にあうとのことで
どうしても売って欲しいと。

で、45万で買い取ってもらえたから
無事お目当てのスカイラインクーペに
乗り換えすることができました^^

CPV35

 

この後もいろいろと乗り換えましたが
一括査定が結局一番高く売れる印象があります。
オークション的なのもやってみましたが
思ったほど値があがらないことが多くて・・・

もしあなたも狙っている
30アルファードハイブリッドの
中古車があるなら

1~2分くらいの入力で
買取相場がチェックできるので
試してみる価値、アリだと思います。

いま乗っているクルマが
想像以上に買取相場が高ければ
高いうちに買い取ってもらって

お目当てのアルファードハイブリッドに
予定を前倒しで乗り換えることも
できちゃいますしね^^

まずは愛車の買取相場だけでも
確認してみてはいかがでしょうか?!

愛車を一括査定に依頼してみる
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