NCP81系シエンタの中古、故障や弱点を【部品屋の視点】で解説するよ

初代シエンタ 中古車

 

コンパクトなのに7人乗り、
さらに両側スライドドアで
使い勝手バツグンな

初代 シエンタ!

 

そんなNCP81系シエンタの
中古相場をチェックしてみると

コミコミ50万ぐらいだと
距離も10万㎞前後だったり

2003年式とか年数的にも
けっこうたってるのが多く、

コミコミ90万前後の予算で考えれば
そこまで走ってないシエンタが
選べるかな~って感じでしょうか?!

シエンタ 価格

 

でも、初代シエンタを
あなたも中古で狙っているなら
いずれにしても気になるのは

買ってから故障や不具合がでないか
ってことじゃないでしょうか?!

「部品屋の立場」
からするとNCP81系シエンタには

弱点といえる故障やトラブルが多い
高額修理になってしまう部品が
いくつかあります・・・

今回は初代シエンタを
中古で買うなら注意したい

弱点、トラブルが多い部分
解説していきますよ~!

 





 

 

弱点①:エアコンのコンプレッサー

カーエアコン

初代シエンタで注意したい
エアコンのコンプレッサー。

エアコンのガスを圧縮するのが
このコンプレッサーですが

NCP81系シエンタの
初期モデルは20年選手、

最終モデルでも5年オーバーと
年数がたってきているだけに

焼付きやガラガラ異音といった
コンプレッサーの不具合が
春~夏~秋には頻発し

特に夏場は問合せが多く
整備工場さんなどから注文がきます。
(=それだけ壊れているっていうこと)

カーエアコン参考画像

 

で、このエアコンのコンプレッサー、

注意したいのが
修理代が高いということ。

上の画像にもあるように
エアコンはシステムで成り立っていて

コンプレッサーが焼付いたり
異音がでたりと故障したからといって

コンプレッサーだけを
交換すればいいっていうような
単純な話しじゃありません・・・

カーエアコンシステム部品 参考画像

主に故障の原因になるのが
エキスパンションバルブという

髪の毛の細さ程度しかない
霧吹き器のノズル部分だったり、

リキッドタンクとよばれる
フィルターの役目がある部分で
スラッジなどが詰まり

異常高圧⇒コンプレッサーが故障
といった流れになることが多いので

コンプレッサーや関連したパーツの
部品代+工賃+ガス代と加わっていくと
10万オーバー覚悟の状況です!
焼付きやロックでコンプレッサー内部の削れカスが
システム内に回っちゃうとコンデンサーの交換や、
配管も全部外して清掃など大事になっちゃいます・・・

 

 

弱点②:オルタネーター(発電機)

オルタネーター 発電機

次に81系シエンタを
中古で買ったら注意したい
弱点な部品が・・・オルタネーター!

オルタネーターはバッテリーに
電気を供給する発電機ですが

発電時はキンキンに熱くなるため
経年劣化による故障が避けられません。

こちらも熱の影響なのか
エアコンのコンプレッサーと同じく

特に夏場の暑い時期は
整備工場さんからのお問合せが多く

修理交換となれば
安価な社外新品で交換しても
5万コース覚悟の高額修理ですし、

そもそもオルタネーターが故障して
発電不良になればバッテリーがあがって

レッカー呼んだりしたり
バッテリーも交換して・・・など
なにかと費用がかさみがちです!

 

 

弱点③:ラジエターからの水漏れ

ラジエター 参考画像

こちらも整備工場さんなどから
お問い合わせちょこまかくる

経年劣化によるトラブルが避けられない
ラジエターからの水漏れ。

このラジエターのトラブルは
厄介なことに走行距離が浅くとも

年数がたったことによる経年劣化
急にトラブルが発生するので
注意したいところです・・・!

で、安価な社外品の
ラジエターで交換しても

部品代、クーラント代、工賃で
10万コースは覚悟の高額修理
なってしまいます・・・!

 

私自身も、10年選手だけど3万kmの距離浅な中古車で急に水漏れが発生し困った経験が・・・昨日までは何ともなかったのに朝乗ろうと駐車場に行ったら地面にクーラントが漏れてて・・・(泣)

急にきます、ラジエターの水漏れ!

マセラティ クアトロポルテ 不具合

 

 

注意点①:エンジンの中はキレイ?!

エンジン内部の汚れ

 

NCP81系シエンタを
中古で買う前に要注意なのが

エンジン内部が上の画像のように
汚なくなってないかということ。

この手のコンパクトミニバンは
オイル交換などのメンテナンスを
サボっていたような乗りっぱなしの
個体も少なくありません。

整備工場さんから軽自動車とか中古エンジンの問い合わせを受けた時に在庫状況を調べていると、15万kmとか距離を走っていてもエンジンの中がホントにキレイでオイル交換ちゃんとしてたんだろうな~っていうのもあれば、5~6万kmぐらいでもスラッジやオイル焼けで中が汚くてなんじゃこりゃっていうのもあります!

 

オイル交換があまりされていなかった
シエンタを中古で買ったしまったら

エンジンが焼付いてしまったり
とんでもない状況に発展する危険性が!

そのためお目当ての
初代シエンタの中古車があるなら
買う前に必ず確認しておきたいのが

オイルフィラーキャップを開けて
キャップの裏やエンジンの内部
汚れていないかということ。

エンジン内部の汚れ
ヘドロみたいなスラッジがベッタリついてたら
ちょっとヤバイです、そのクルマ!

 

もしこれをしっかり確認せず
エンジンの中がひどい個体を
あなたが中古で買ってしまったら

後々エンジン焼付きなどの
リスクがあなたに降りかかってきます!

また、オイル交換もされず
「乗りっぱなし」にされてたような

愛情なく乗られていた
中古車をつかんでしまったら

後になってからいろいろと
トラブルが出る可能性があるので
用心したいところ・・・

中古車のいわゆる
「当たり」「ハズレ」って
愛情もって乗られていたかが
大きく関与していると思います。

オイル交換のような
基本的なメンテナンスさえ
されていなかったようなクルマだと

下駄がわりにラフに運転されて
大切にされてなかったなんてことも
想像できてしまいます。

そんな状況ではなにかとヤレ
劣化がでてしまいがちですので、

ハズレの中古車をつかまないためにも
エンジンの中がキレイかどうかや

オイル交換とかが定期的にされてたかを
当たり、ハズレの判断材料の一つとして
チェックするのがおススメです^^

あと自分が中古車を買うときにチェックするポイントは
座席のサポート部分とかにひどいシワやヨレ、
擦れたり劣化がないかってのはよく見ます。

こういった部分も前述したような
「愛されていたかどうか」
「丁寧に乗られていたか」
がわかる
ポイントだと思っていますので。

オイル交換

 

 

注意点②:ガス欠症状⇒走行不能に注意

 

H15年9月~17年1月
期間に生産されたシエンタには
注意したいリコールがあります。

 

⇒燃料ポンプが作動停止し
ガス欠症状で走行不能に!

 

【国土交通省リコール情報】
https://www.mlit.go.jp/jidosha/recall/recall07/10/recall10-173.html

 

NCP81G NCP85G リコール

 

エンジンへガソリンを送る
燃料ポンプが動かなくなってしまえば
タンクの中にいくら燃料が入っていても

ガス欠症状によってエンストし
走行不能に陥ってしまいます・・・

このトラブルは他車種も含め
269件も発生してリコールに
発展しているだけに

あなたが狙っている
シエンタの中古車が該当するなら

改善措置を受けたかどうか
しっかり確認したいところです。

 

でも「改善措置」なんて
別に確認なんかしなくたって
ちゃんとやってんじゃないの?

 

そう思うかもしれませんが
それがですね、そうでもないんです。

普段整備工場さんから
部品の問い合わせがきた時に
依頼された部品を調べてると

あれ?これリコールになってますよ

サービスキャンペーン対象なので
ディーラーに行けばタダですよ

なんてご案内することが
ちょこまかあります。

どんな経緯で改善措置を受けていない
状況になってしまったかは不明ですが

こういったやり取りも
日々の仕事の中で少なくないので

店頭で販売されている中古車が
必ずしもリコールの改善措置を
受けているとは限りません。

ガス欠症状⇒走行不能になる
ちょっと危険なトラブルなだけに

あなたが狙っている
NCP81系シエンタの中古車が
リコールに該当する期間のクルマなら

購入前にしっかりチェックするのが
おススメですし、安心です!

 

 

注意点③:リヤゲートはぶつけちゃダメ、絶対!

シエンタ 注意点

 

あなたがシエンタを
買ってから注意したいのが
上に跳ね上がるハッチである
リヤゲートをぶつけちゃダメってこと。

上の画像の赤い丸の部分のとおり
リヤバンパーが非常に薄いので

後ろまわりをぶつけると
バンパーだけでなくリヤゲートまで
グッチャリいってしまう危険性が!

で、このリヤゲートを
ぶつけて壊すと高いんです・・・

鈑金修理するにしても
5万や10万は飛んでいきますし、

鈑金できないくらいぶつけると
新品のリヤゲート代+塗装代、

さらにガラスの脱着代など
どんどんプラスされていって
恐ろしい金額に・・・

そのため整備工場さんや
板金修理工場さんから

修理代を安く仕上げるために
中古のリヤゲートを探してと
お問い合わせもよく来ますが

不思議とNCP81系シエンタの
リヤゲートなど外装部品の
中古は見つからず・・・

このような状況があるので
あなたもシエンタを中古で買ったら
注意したいポイントであります!

板金修理

 

 

注意点④:ヘッドライトの劣化

NCP81 ヘッドライト

 

初代シエンタで意外と多いのが
上の画像のようにヘッドライトが
曇ったり黄ばんだりといった劣化。

磨いてもキレイにならないくらい
ヘッドライトが劣化していると

光量が足りず車検の際には
交換を余儀なくされます。

で、気になる新品の
ヘッドライトの定価は・・・

ハロゲン:約2万6000円

HID:約4万5000円(ユニット定価)

と、いい値段していますし、

劣化しやすいだけに安価な
中古ヘッドライトを探しても
程度の悪いのしか見つからず・・・

そのためあなたが狙っている
シエンタの中古車のヘッドライトが
あまりに曇っているような状況なら

後々ちょっと痛い出費になることは
覚悟しておきたいですし

中古車を買う時はキレイでも
劣化を防ぐためにケミカル用品で
手入れしてあげるのがおススメです!

 

 

⇒NCP81系 シエンタの中古、故障リスクを回避するには

シエンタ ダイス 中古

 

NCP81系シエンタは
年数がたってきているだけに
弱点や注意点の他にも

距離を走った中古車であれば
いろいろな部品でいつ故障が起きても
おかしくない状況です。

例えば・・・

・セルモーター(スターター)
セルモーターの参考画像

・CVTやオートマ
オートマ 参考画像

・センサー部品
センサー部品の参考画像

・ドアミラーや電動スライドドア
トヨタシエンタ 故障

・ナビなど電装品etc.
シエンタ 純正ナビ

 

と、経年劣化によって
故障が避けられない部品が
いろいろ潜んでいますが

あなたがNCP81系シエンタを
中古で買ってからすぐに故障する
可能性もゼロではありません。
こればっかりはホントわかりません・・・


このようなリスクを回避するために

検討して損はないのが「保証」

中古車販売店が独自に保証を
設定しているケースもありますし、

カーセンサーやグーといった媒体が
中古車に有償で保証をつけることも。

万一の不具合が発生した際に
保証でカバーしてもらえれば

修理代を自腹で払うことなく
クルマを直してもらえちゃうので

多少のコストがかかったとしても
保険として保証をつけるという
選択肢もアリだと思います。

一般ユーザーさんからメールで問い合わせが来る時に
「中古車を買って2週間ですが故障してしまって・・・」
「保証を付けてなかったので自費で修理になります・・・」
「そのため安いリビルト品を探してます・・・」
なんてメッセージが添えられてることも少なくありませんので!

 

※また、中古車販売店の保証に加え
自動車保険でも「故障保証」を月々わずかな費用で
受けられるものもあるので検討する価値ありだと思います^^

 

 

⇒初代シエンタの中古を買う前にもう一つだけ確認しておきたいこと

シエンタ ダイス

 

NCP81系の初代シエンタの
中古車で気をつけたい

・エアコンの故障

・オルタネーターの故障

・ラジエターの水漏れ

・エンジン内部の汚れ

・走行不能になるリコール

・ヘッドライトの劣化

 

などトラブルが多い弱点のことを
部品屋の視点でお伝えし、
リスク回避のこともお話ししました。

あと残るは狙っている
NCP81系シエンタの中古を

どうすれば少しでも安く買えるか
っていうことですよね^^

中古車の場合は新車と違って
値引きといった概念がありませんし
もし値引きしてくれる中古車があれば

それは元々その分を見越して
車両価格が高めに設定されていると
考えてもいいと思います。

ではどうやって狙っている
シエンタの中古車を安く買うか。

それはやっぱり

いま乗っているクルマを
高く買い取ってもらうこと

に尽きると思います。

中古車 買取

 

自分もいまの部品屋の会社を
立ち上げて1年たった時に

やっと軌道に乗ってきたから
クルマ買い替えるか~と思って
ネットの中古車情報を見てたら

前から欲しかった
スカイラインクーペの中古が

クルマで小一時間くらいの
近所にいいのがでてたんです^^

走行距離も1万㎞ちょっと、
ブレーキキャリパーが
対向4POTにカスタムされてて!

その時に乗ってた車は
新車で買って13年のアコード。

たしか13万㎞位走ってて
まあ過走行の部類ではあったんですが

6MTのスポーツグレードで
根強い人気があるモデルだから

10万や15万にはなるかな~
なんて考えてたんです。

で、スカイラインを見に行った時に
お店の人に下取りを聞いてみると

10年超えてるクルマは
ウチでは買取できないんですよね

なんてことを言われ!

 

まさか下取りがゼロとは
想像もしてなかったんで
これはけっこうショックで・・・
乗ってきたクルマを見ずに言われましたし!

でも見に行ったスカイラインの中古
バリモノだからどうしても欲しい、

だけど月々のローンは安くしないと
軌道に乗ったとはいえまだ綱渡りな
起業1年目なだけに恐いし。

そこで役に立ったのが無料一括査定。

買取できないなんて言われた
いままで乗ってきた13年落ちの車が
ホントに価値がないのか

ネットの一括査定で
ためしに確認してみたんです。

で、何社か回答きたのが
30万~40万!

これだけでもゼロ円からすると
とんでもなくいいですよね^^

でもこの時は結局
45万で買い取ってもらえました!

買取してくれた業者さん、
アコードの中古車を若いお客さんから
探してとバックオーダー受けてて

ちょうど自分のアコードが
そのお客さんの希望にあうとのことで
どうしても売って欲しいと。

で、45万で買い取ってくれて
無事お目当てのスカイラインクーペに
乗り換えすることができました^^

CPV35

 

この後もいろいろと乗り換えましたが
一括査定が結局一番高く売れる印象があります。
オークション的なのもやってみましたが
思ったほど値があがらないことが多くて・・・

もしあなたも狙っている
シエンタの中古車があるなら

1~2分くらいの入力で
買取相場がチェックできるので
試してみる価値、アリだと思います。

いま乗っているクルマが
想像以上に買取相場が高ければ
高いうちに買い取ってもらって

お目当てのシエンタに予定を前倒しで
乗り換えることもできますしね^^

まずはあなたも愛車の買取相場、
チェックしてはいかがでしょうか!?

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