洗練の軽スーパーハイトワゴン・・・
B11A 三菱eKスペース!
もはやミニバン不要と思わせる
圧倒的な室内空間に加え
ブレーキサポートなど
先進の安全性装備をはじめ
「あったらいいな♪」の
気のきく装備も豊富、
そしてこれまでの軽とは一線を画す
質感の高さも魅力的なeKスペース!
こんな全方位に作り込まれた
人気のeKスペースの中古相場を
チェックしてみると・・・
コミコミ50~60万あたりの
価格帯だとけっこう距離を走った
過走行車だったり、
修復歴(事故歴)アリなのが
けっこう多い印象ですよね~?!
予算を80万ぐらいまで上げれば
走行も浅いのがけっこう探せるような
人気の高さをうかがえる相場ですが
いずれにしても
eKスペースの中古を
あなたも狙っているなら
気になるのが買ってから
急に故障や不具合がでないか
ってことじゃないでしょうか?!
今回はそんなeKスペースを
中古で狙っているなら注意したい
故障や弱点といった部分を
「部品屋の視点」で
解説していきますよ~!
◆目次
弱点①:エアコンのコンプレッサー
B11A 三菱eKスペースの
エアコンのコンプレッサーは
春から夏場にかけて
整備工場さんからお問い合わせが多い
=故障が多い弱点部品のひとつ。
エアコンのガスを圧縮する
このコンプレッサーですが
B11AのeKスペースも
焼付きやガラガラ異音といった
不具合が春~夏~秋に多い状況。
で、このエアコンのコンプレッサー、
注意したいのが
修理代が高いということ。
上の画像にもあるように
エアコンはシステムで成り立っていて
コンプレッサーが焼付いたり
異音がでて故障したからといって
コンプレッサーだけを
交換すればいいっていうような
単純な話しじゃありません・・・
主に故障の原因になるのが
エキスパンションバルブという
髪の毛の細さ程度しかない
霧吹き器のノズル部分だったり、
リキッドタンクとよばれる
フィルターの役目がある部分で
スラッジなどが詰まり
異常高圧⇒コンプレッサーが故障
といった流れになることが多いので
コンプレッサーや関連したパーツの
部品代+工賃+ガス代と加わっていくと
10万オーバー覚悟の状況です!
焼付きやロックでコンプレッサー内部の削れカスがシステム内に回っちゃうとコンデンサーの交換や、配管も全部外して清掃など大事になっちゃいます・・・
弱点②:オルタネーター(発電機)
次にB21A デイズルークスを
中古で買ったら注意したい
弱点な部品が・・・オルタネーター!
オルタネーターはバッテリーに
電気を供給する発電機ですが
発電時はキンキンに熱くなるため
経年劣化による故障が避けられません。
こちらも熱の影響なのか
エアコンのコンプレッサーと同じく
特に夏場の暑い時期は
整備工場さんからのお問合せが多く
修理交換となれば
安価な社外新品で交換しても
5万コース覚悟の高額修理ですし、
そもそもオルタネーターが故障して
発電不良になればバッテリーがあがって
レッカー呼んだりしたり
バッテリーも交換して・・・など
なにかと費用がかさみがちです!
弱点③:ラジエターからの水漏れ
こちらも整備工場さんなどから
お問い合わせちょこまかくる
経年劣化によるトラブルが避けられない
ラジエターからの水漏れ。
このラジエターのトラブルは
厄介なことに走行距離が浅くとも
年数がたったことによる経年劣化で
急にトラブルが発生するので
注意したいところです・・・!
で、安価な社外品の
ラジエターで交換しても
部品代、クーラント代、工賃で
10万コースは覚悟の高額修理に
なってしまいます・・・!
私自身も、10年選手だけど3万kmの距離浅な中古車で急に水漏れが発生し困った経験が・・・昨日までは何ともなかったのに朝乗ろうと駐車場に行ったら地面にクーラントが漏れてて・・・(泣)
急にきます、ラジエターの水漏れ!
注意点①:エンジンの中はキレイ?!
B11A eKスペースの
中古を購入する前に注意したい、
必ず確認したいのが
エンジン内部が上の画像のように
汚なくなってないかということ。
オイル交換をサボっていると
こんなふうに内部にスラッジがたまり
エンジンが焼付いてしまったり
とんでもない状況に発展する危険性が!
整備工場さんから軽自動車とか中古エンジンの問い合わせを受けた時に在庫状況を調べていると、15万kmとか距離を走っていてもエンジンの中がホントにキレイでオイル交換ちゃんとしてたんだろうな~っていうのもあれば、5~6万kmぐらいでもスラッジやオイル焼けで中が汚くてなんじゃこりゃっていうのもあります!
そのためお目当ての
eKスペースの中古があるなら
購入前に必ず確認したいのが
オイルフィラーキャップを開けて
キャップの裏やエンジンの内部が
汚れていないかということ。
ヘドロみたいなスラッジがベッタリついてたらちょっとヤバイです、そのクルマ!
もしこれをしっかり確認せず
エンジンの中がひどい個体を
あなたが中古で買ってしまったら
後々エンジン焼付きやターボ車なら
タービンの焼付きなど不具合がでたりと
リスクがあなたに降りかかってきます!
また、オイル交換もされず
「乗りっぱなし」にされてたような
愛情なく乗られていた
中古車をつかんでしまったら
後になってからいろいろと
トラブルが出る可能性があるので
用心したいところ・・・
中古車のいわゆる
「当たり」「ハズレ」って
愛情もって乗られていたかが
大きく関与していると思います。
オイル交換のような
基本的なメンテナンスさえ
されていなかったようなクルマだと
下駄がわりにラフに運転されて
大切にされてなかったなんてことも
想像できてしまいます。
そんな状況ではなにかとヤレや
劣化がでてしまいがちですので、
ハズレの中古車をつかまないためにも
エンジンの中がキレイかどうかや
オイル交換とかが定期的にされてたかを
当たり、ハズレの判断材料の一つとして
チェックするのがおススメです^^
あと自分が中古車を買うときにチェックするポイントは座席のサポート部分とかにひどいシワやヨレ、擦れたり劣化がないかってのはよく見ます。
こういった部分も前述したような
「愛されていたかどうか」がわかる
ポイントだと思っていますので。
注意点②:セルモーターのリコール
三菱eKスペースには
注意したいリコールがあります。
エンジン始動時に異音がでたり
始動ができなくなる危険性
【国土交通省リコール情報】
https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha08_hh_002510.html
エンジンを始動させる
セルモーター(スターター)において
ECUの制御プログラムが不適切なため
キュルキュルキュル・・・と
エンジンをかけ始めた時の
シフト操作によって
スターターのピニオンギヤと
エンジンのリングギヤが噛み合う際
その衝撃によってスターターの
ピニオンギヤが破損することがあり
それによって始動時に
ギャ~!と異音がでたり
エンジンが始動できなくなる
危険性があることから
リコールがアナウンスされた
経緯があるeKスペース。
赤い丸の部分がピニオンギヤでその周りがリングギヤ(参考画像)
H26年2/5~28年4/18の期間に
生産されたeKスペースが該当し
このトラブルは他の車種も含め
少なくとも79件も発生して
リコールになっているだけに
あなたが狙っている
B11A eKスペースの中古が
この不具合に該当する車両なら
改善措置であるECUを
対策データに書き換えたかどうか
しっかり確認したいところです。
※エンジン始動不良がらみで
この他にもリコールがでています
【国土交通省リコール情報】
https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha08_hh_002028.html
こちらは燃料噴射量が多すぎ、
さらに点火プラグが不適切などで
“かぶって”しまい
エンジンがかからないという
症状が発生してしまいます。
このトラブルは他車種もあわせ
実際に2212件も発生して
リコールになっているだけに
注意したいポイントであります!
注意点③:坂道発進で後ろに下がる危険性
H26年2/5~27年11/18の期間に
生産されたeKスペースは
CVTミッションの制御が不適切で
クラッチの結合が遅れて発進時に
前に進まないことがあり
坂道発進時には
ブレーキペダルを離した際に
後ろに下がってしまう危険性があり
「改善対策」がアナウンスされた
経緯もあるんです!
【国土交通省リコール情報】
https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha08_hh_002509.html
このトラブルも他車種と合わせ
少なくとも414件も発生して
「改善対策」に発展しているので
CVT制御プログラムを
対策データに書き換える
という改善措置を受けたか
しっかり確認するのが
こちらも安心と言えます!
でもリコールの改善措置なんて
別に確認なんかしなくたって
ちゃんとやってんじゃないの?
そう思うかもしれませんが
それがですね、そうでもないんです。
普段整備工場さんから
部品の問い合わせがきた時に
依頼された部品を調べてると
あれ?これリコール対象ですよ
なんてことがちょこまかあります。
どういう経緯で
リコールの改善措置を受けていない
状況になってしまったかは不明ですが
こういったやり取りも
日々の仕事の中で少なくないので
お目当ての中古車を買う前に
ちゃんとリコールの対策がされているか
履歴を確認しておくのが安心です。
注意点④:ドアミラーの故障
B11Aのekスペースは、
電動ドアミラーの内部部品が壊れ
開閉できなくなる不具合がでた場合
「保証期間の延長」
がアナウンスされています。
【三菱 リコール情報】
https://www.mitsubishi-motors.co.jp/support/recall/others/detail/31.html
平成26年2/5~令和2年1/20
に生産されたekスペースが
ドアミラーの保証期間延長に該当し
新車登録から3年、6万km以内
という従来の保証期間から
↓
新車登録から7年10万km以内
に期間が延長されています。
しかし当然のことながら
延長された期間を過ぎてしまえば
ドアミラーが壊れても
無償交換はしてもらえません。
わざわざ保証期間が延長されるほど
トラブルが多いとも言えるだけに
B11Aのekスペースの中古を
狙っているなら注意したいポイントです。
※実際、整備工場さんなどから「電動格納がダメになってるからドアミラーの中古、探して~」とお問い合わせがよく来ます。しかもそういうのに限って数か月前に延長された保証期間が過ぎてしまっていたり・・・なんていうことが多くって!
⇒eKスペースはぶつけると高くつく!
B11AのeKスペースを
中古で買ったらホントに注意なのが
「ぶつけると修理代が高い」
ということ!
クルマはぶつけて壊せば
修理代が高くつくものですが、
それでもドアやバンパーなど
同色の中古部品が見つかれば
鈑金・塗装で修理するよりも
大幅に修理代を圧縮できます。
しかしeKスペースは
ドアやバンパー、ヘッドライト、
リヤゲートなど外装部品の中古が
みんなぶつけてしまうからなのか
なかなか見つからない状況です。
あったとしても状態が悪かったり・・・
そんな状況だから珍しい色、
あまり見かけない車体色だと
ホント絶望的です・・・!
で、eKスペースを買ったら
特に注意したいのは
「リヤゲート」をぶつけて壊すと
大変な目にあうということ。
ハッチバックのクルマ特有の
上に開くこのハッチゲート。
この画像からもわかるように
eKスペースはリヤバンパーが
非常に薄いデザインなので
後ろまわりをぶつけると
リヤゲートもグッチャリといく
危険性がありますが
このリヤゲート修理代が
刺激的に高いんです・・・
運よく同じ色の中古が見つかっても
5万や10万が飛んでいきますし、
タイミング悪く中古で同色の
リヤゲートが見つからず
さらには板金修理できないほど
ガッツリと凹ませた時には
新品のリヤゲートに塗装して
ガラスを脱着して・・・と、
20万コース覚悟みたいな!
このような状況なのであなたも
eKスペースを中古で買ったら
ぶつけると高くつくというのは
覚えておきたいポイントであります!
先日も取引先の方が、某アイサイト最新Verを搭載した車でバック駐車しようとした際にあやうく後ろのクルマに突っ込むところだったと・・・!
その駐車場は狭くて輪止めのない駐車場で、左前の壁とかに気を取られて後方のチェックを怠っていたから、後ろのクルマにあと1cmでぶつかるところだったと!(指一本分しか隙間がなく、ホント焦ったとのことで・・・)
ここで興味深いのが、いつもならこんな状況なら事前に警告音とか進まなくなったりと安全機能が働くのに、この時には何も反応しなかったらしく・・・
安全装備があっても100%カンペキはないだけに、駐車時などぶつけないよう注意したいところです!
⇒B11A eKスペースの中古、故障リスクを回避するには
eKスペースを中古で買うなら
できれば回避したい購入してからの
突然の不具合やトラブル・・・
特に距離を走った中古車であれば
いつ故障が起きてもおかしくないのは
認識しておきたいところですが
注意したい部品としては
例えば・・・
・セルモーター(スターター)
・オルタネーター(発電機)
・タービン(ターボ)
・CVTミッション
・センサー部品
・ドアミラーやパワーウインド関係
特にドアミラーは前述したように「保証期間延長」がされたほどトラブルが多い状況ですので要注意です!
と、経年劣化によって
故障が避けられない部品が
いろいろ潜んでいますが
あなたがeKスペースを
中古で買ってからすぐに故障する
可能性もゼロではありません。
こればっかりはホントわかりません・・・
このようなリスクを回避するために
検討して損はないのが「保証」。
中古車販売店が独自に保証を
設定しているケースもありますし、
カーセンサーやグーといった媒体が
中古車に有償で保証をつけることも。
万一の不具合が発生した際に
保証でカバーしてもらえれば
修理代を自腹で払うことなく
クルマを直してもらえちゃうので
多少のコストがかかったとしても
保険として保証をつけるという
選択肢もアリだと思います。
※一般ユーザーさんからメールで問い合わせが来る時に「中古車を買って2週間ですが故障してしてしまいましたが修理代の見積もりが20万近くって言われ・・・保証を付けてなかったので自費で修理になります。そのため安いリビルト品を探してます」なんてメッセージが添えられてることも少なくありませんので!
※また、中古車販売店の保証に加え自動車保険でも「故障保証」を月々わずかな費用で受けられるものもあるので検討する価値ありだと思います^^
⇒eKスペースの中古を買う前にもう一つだけ確認しておきたいこと
eKスペースの中古車を
買うなら気をつけたい
・エアコンの故障
・オルタネーターの故障
・ラジエターの水漏れ
・エンジン内部の汚れ
・セルモーターのリコール
・CVTの改善対策
・ドアミラーの保証期間延長
・ぶつけると高くつく
といった注意したいことを
部品屋の視点でお伝えし、
リスク回避のこともお話ししました。
あと残るは狙っている
eKスペースの中古を
どうすれば少しでも安く買えるか
っていうことですよね^^
中古車の場合は新車と違って
値引きといった概念がありませんし
もし値引きしてくれる中古車があれば
それは元々その分を見越して
車両価格が高めに設定されていると
考えてもいいと思います。
ではどうやって狙っている
eKスペースの中古車を安く買うか。
それはやっぱり
いま乗っているクルマを
高く買い取ってもらうこと
に尽きると思います。
自分もいまの部品屋の会社を
立ち上げて1年たった時に
やっと軌道に乗ってきたから
クルマ買い替えるか~と思って
ネットの中古車情報を見てたら
前から欲しかった
V35スカイラインクーペの中古が
クルマで小一時間くらいの近所に
いいのがでてたんです^^
走行距離も1万㎞ちょっと、
ブレーキキャリパーが
対向4POTにカスタムされてて!
その時に乗ってた車は
新車で買って13年のアコード。
たしか13万㎞位走ってて
まあ過走行の部類ではあったんですが
6MTのスポーツグレードで
根強い人気があるモデルだから
10万や15万にはなるかな~
なんて考えてたんです。
で、スカイラインを見に行った時に
お店の人に下取りを聞いてみると
10年超えてるクルマは
ウチでは買取できないんですよね
なんてことを言われ!
まさか下取りがゼロとは
想像もしてなかったんで
これはけっこうショックで・・・
乗ってきたクルマを見もせずに言われましたし!
でも見に行ったスカイラインの中古
バリモノだからどうしても欲しい、
だけど月々のローンは安くしないと
軌道に乗ったとはいえまだ綱渡りな
起業1年目なだけに恐いし。
そこで役に立ったのが無料一括査定。
買取できないなんて言われた
いままで乗ってきた13年落ちの車が
ホントに価値がないのか
ネットの一括査定で
ためしに確認してみたんです。
で、何社か回答きたのが
30万~40万!
これだけでもゼロ円からすると
とんでもなくいいですよね^^
でもこの時は結局
45万で買い取ってもらえました!
買取してくれた業者さん、
アコードの中古車を若いお客さんから
探してとバックオーダー受けてて
ちょうど自分のアコードが
そのお客さんの希望にあうとのことで
どうしても売って欲しいと。
で、45万で買い取ってもらえたから
無事お目当てのスカイラインクーペに
乗り換えすることができました^^
この後もいろいろ乗換えましたが
結局のところ一括査定をお願いするのが
一番高く売れる印象があります。
オークション的なのもやってみましたが思ったほど値があがらないことが多くて・・・
もしあなたも狙っている
eKスペースの中古があるなら
1~2分くらいの入力で
買取相場がチェックできるので
試してみる価値、アリだと思います。
いま乗っているクルマが
想像以上に買取相場が高ければ
高いうちに買い取ってもらって
お目当てのeKスペースの中古車に
予定を前倒で乗り換えることも
できちゃいますしね^^
まずはあなたも愛車の買取相場、
チェックしてはいかがでしょうか!?
愛車を一括査定に依頼してみる
↓ ↓ ↓