デリカスペースギアの弱点や故障、【部品屋の視点】で解説するよ

デリカスペースギア 中古車

クロカン四駆のたくましさと
ミニバンのユーティリティが融合した
今なお魅力的な光を放つ孤高の1台。

デリカスペースギア!

デリカスペースギア 価格

そんなデリカスペースギアの
中古相場をチェックしてみると、

20万kmや30万kmといった
かなりの走行距離を走ってても

事故歴(修復歴)アリでも
コミコミ50万前後はしますし、

後期型や距離浅物件、
イイ感じにカスタムされたのだと
120~130万とかしていたりと

根強い人気をうかがわせる
中古相場ですよね~!?

デリカスペースギア 維持費

でもデリカスペースギアは
前期型が平成6年=1994年~、

後期型の最終でも
平成19年=2007年と
年数がたってきているだけに

いずれにしても心配なのは
中古で買ってから急に故障しないか
っていうことじゃないでしょうか?!

 

今回はデリカスペースギアを
中古で狙っているなら注意したい
故障や弱点といった部分を

「部品屋の視点」
解説していきますよ~!

 





 

 

弱点①:エアコンのコンプレッサー

カーエアコン

エアコンのガスを圧縮するのが
このコンプレッサーですが

デリカスペースギアは
ガソリン車もディーゼル車も

年式的に経年劣化によるトラブルが
避けられない状況です・・・!

焼付きやガラガラ異音などの
不具合が春~夏~秋には頻発し

特に夏場は整備工場さんなどから
けっこう注文をいただきます。
(=それだけ壊れているっていうこと)

カーエアコン参考画像

 

で、このエアコンのコンプレッサー、

注意したいのが
修理代が高いということ。

上の画像にもあるように
エアコンはシステムで成り立っていて

コンプレッサーが焼付いたり
異音がでたりと故障したからといって

コンプレッサーだけを
交換すればいいっていうような
単純な話しじゃありません・・・

カーエアコンシステム部品 参考画像

主に故障の原因になるのが
エキスパンションバルブという
髪の毛の細さ程度しかない
霧吹き器のノズル部分だったり、

リキッドタンクとよばれる
フィルターの役目がある部分で
スラッジなどが詰まり

異常高圧⇒コンプレッサーが故障
といった流れになることが多いので

コンプレッサーや関連したパーツの
部品代+工賃+ガス代と加わっていくと
10万や20万が飛ぶ覚悟の状況です!
焼付きやロックでコンプレッサー内部の削れカスが
システム内に回っちゃうとコンデンサーの交換や、
配管も全部外して清掃など大事になっちゃいます・・・

 

 

弱点②:オルタネーター(発電機)

オルタネーター 発電機

次にデリカスペースギアの
中古で注意したい弱点な部品は
オルタネーター!

オルタネーターはバッテリーに
電気を供給する発電機ですが

発電時はキンキンに熱くなるため
経年劣化による故障が避けられません。

この発電時の熱の影響なのか
こちらもコンプレッサーと同じく

特に夏場の暑い季節には
整備工場さんからお問合せが多く

修理交換となれば
安価なリビルト品で交換しても
5万コースは覚悟の高額修理ですし、

そもそもオルタネーターが故障して
発電不良になればバッテリーがあがって
レッカー呼んだりしたり

バッテリーも交換して・・・など
なにかと費用がかさみがちです!

 

 

弱点③:ディーゼル車の噴射ポンプ

噴射ポンプ 参考画像

PD8W、PE8W、PF8Wの型式の
デリカスペースギアのディーゼル車は

ディーゼルの燃料噴射ポンプも
トラブルが避けられません!

 

・燃料ポタポタ漏れる

・加速不良

・エンジン不調

・煙がすごい

などの経年劣化による
トラブルが避けられず

新品より安価なリビルト品の
噴射ポンプで修理交換しても
10万オーバー覚悟の状況です・・・!

ホント遅かれ早かれ年式的に
デリカスペースギアの噴射ポンプは
不具合やトラブルが発生するので
ディーゼルの中古車を狙っているなら

まずはエンジンをかけて違和感がないか

燃料の「にじみ」がないかなど要チェックです!

 

 

注意点①:エンジンの中はキレイ?!

エンジン内部の汚れ

デリカスペースギアの中古を
購入するなら注意したい、
買う前に必ず確認したいのが

エンジン内部が上の画像のように
汚なくなってないかということ。

オイル交換をサボっていると
こんなふうに内部にスラッジがたまり

エンジンが焼付いてしまったり
とんでもない状況に発展する危険性が!

エンジンいっちゃったから中古で安いの探してって
お問い合わせも意外と多いんで笑えない状況です!

そのためお目当ての
デリカスペースギアがあるなら
購入前に必ず確認したいのが

オイルフィラーキャップを開けて
キャップの裏やエンジンの内部
汚れていないかということ。

エンジン内部の汚れ
ドロドロなヘドロみたいなスラッジがついてたら
ちょっとヤバイです、そのクルマ!

もしこれをしっかり確認せず
エンジンの中がひどい個体を
あなたが中古で買ってしまったら

後々エンジン焼付きなど高額故障の
リスクがあなたに降りかかってきます!

また、オイル交換もされず
「乗りっぱなし」にされてたような

愛情なく乗られていた
中古車をつかんでしまったら

後になってからいろいろと
トラブルが出る可能性があるので
用心したいところ・・・

中古車のいわゆる
「当たり」「ハズレ」って
愛情もって乗られていたかが
大きく関与していると思います。

オイル交換のような
基本的なメンテナンスさえ
されていなかったようなクルマだと

下駄がわりにラフに運転されて
大切にされてなかったなんてことも
想像できてしまいます。

そんな状況ではなにかとヤレ
劣化がでてしまいがちですので、

ハズレの中古車をつかまないためにも
エンジンの中がキレイかどうかや

オイル交換とかが定期的にされてたかを
当たり、ハズレの判断材料の一つとして
チェックするのがおススメです^^

あと自分が中古車を買うときにチェックするポイントは
座席のサポート部分とかにひどいシワやヨレ、
擦れたり劣化がないかってのはよく見ます。

こういった部分も前述したような
「愛されていたかどうか」
「丁寧に乗られていたか」
がわかる
ポイントだと思っていますので。

オイル交換

 

 

注意点②:マフラーのサビ、腐食

デリカスペースギア 排気管 サビ

卓越した4WD性能ゆえに
降雪地域でも使用されることが
多い車種だからなのか、

デリカスペースギアで
意外とお問い合わせが多いのが

マフラーがサビでボロボロになって
腐食してしまい排気漏れしてるから

安い中古のマフラーを
探してくれっていうお問い合わせ。

で、デリカスペースギアの
中古のマフラーを探してみても
なかなか見つかりません・・・

デリカスペースギアは海外での
人気も高く非常に需要があるので

廃車や事故車が入庫すると
すぐにショップさんが
クルマ丸ごと引取ったり、

外人さんが丸ごと輸出で
おさえてしまったりと

部品取りされる機会がなく
ありとあらゆる部品の中古が
流通してない状況なんです・・・
だからバンパーとかドアとかもぶつけると
安い中古品が見つからないから高額修理に!

 

でもマフラーならサビても
交換すれば済む話ですが

もっと注意したいのは
車体にひどいサビや腐食
ないかということ。

車体のサビ

デリカスペースギアに限らずですが
北海道や東北など降雪地で走ってた場合

融雪剤などの塩害によって
ちゃんとメンテナンスされていないと
腹下にサビや腐食がでてしまいます。

こんなことが関係してか
ネットでデリカスペースギアの
中古車情報を見ていると

「関東仕入の車両」

「本州仕入れ」

なんてわざわざ記載している
中古車屋さんもあるほど。

でも、関東仕入のクルマであっても
冬にスキーやスノボによく行ってたなら
油断はできません。

あなたも「これは!」と思う
1台を見つけたらお店の人に頼んで

リフトアップしてもらうなど
ボディ下面や足回り、マフラーなど

サビのチェックは
しっかりしたいところです。

もしサビサビな状態なら
買ってから苦労するのが
目に見えてますので・・・

※特にリフトアップなんかはお店に頼んだ時に
快く対応してくれるかどうかでお店の良し悪しも
垣間見ることができちゃいますね^^

 

 

注意点③:デリカスペースギアはぶつけると高くつく!

板金修理

 

デリカスペースギアの
中古を買ったらホントに注意なのが

「ぶつけると修理代が高い」

ということ!

クルマはぶつけて壊せば
修理代が高くつくものですが、

それでもドアやバンパーなど
同色の中古部品が見つかれば

鈑金・塗装で修理するよりも
大幅に修理代を圧縮できます。

しかしデリカスペースギアの
ドアやバンパー、ヘッドライト、
リヤゲートなどの中古部品は

探してもなかなか見つかりません。

先程の「サビ注意」のところで
話したように部品取りされずに

クルマ丸ごと輸出されてしまったり
なんてことがあるので厳しい状況で。

そのためぶつけて壊すと
高い新品部品で板金塗装など
修理代が高くなりがちです!

ちなみに気になる
部品の新品定価はというと・・・

フロントバンパー:約5万+塗装代

リヤバンパー:約3万+塗装代

フロントフェンダー:約3万+塗装代

ヘッドライト:約4万

電動ドアミラー:約4万

 

う~ん・・・マンダム・・・
なかなかいい値段してます。

で、特に注意したいのは
「リヤゲート」をぶつけて壊すと
大変な目にあうということ。

デリカスペースギア 注意点

ハッチバックのクルマ特有の
上に開くこのリアのハッチゲート。

この画像からもわかるように
デリカスペースギアのリヤバンパーは
デザイン的に薄いので

後ろまわりをぶつけると
リヤゲートもグッチャリといく
危険性がありますが

このリヤゲート修理代が
刺激的に高いんです・・・

運よく同じ色の中古が見つかっても
10万前後が飛んでいきますし、

タイミング悪く中古で同色の
リヤゲートが見つからず

さらには板金修理できないほど
ガッツリと凹ませた時には

新品のリヤゲートに塗装して
ガラスを脱着して・・・と、
20万コースも覚悟みたいな!

板金修理

このような状況なのであなたも
デリカスペースギアの中古を買ったら

ぶつけると高くつくというのは
覚えておきたいポイントであります!

 

 

故障リスクを回避するには

デリカスペースギア 維持費

ここまでお話してきたように
デリカスペースギアには

いろいろ注意したい弱点ともいうべき
不具合の多い部品がありますが

距離を走った中古車であれば
いつ故障が起きてもおかしくない
状況なのは認識しておきたいところ。

前述したエアコンのコンプレッサーや
発電機であるオルタネーター、
ディーゼル車の噴射ポンプ以外にも

・セルモーター(スターター)
セルモーターの参考画像

・オートマやMT
オートマ 参考画像
過去にオートマの現物修理の依頼がきたことがありますが
工場に壊れたオートマを送って分解検査したところ状態がひどすぎて
部品総取っ替えで40万ぐらいになるから
新品のオートマ買えますよ
って言われたことも・・・

・ラジエター
ラジエター 参考画像

・電動ドアミラー
デリカスペースギア 故障

・センサー部品
センサー部品の参考画像

・電装品etc.

と、経年劣化によって
故障が避けられない部品が
いろいろ潜んでいますが

あなたがデリカスペースギアを
買ってからすぐに故障する
可能性もゼロではありません。
こればっかりはホントわかりません・・・
特に年数がたってきているだけに!

 

このようなリスクを回避するために
検討して損はないのが「保証」

中古車販売店が独自に保証を
設定しているケースもありますし、

カーセンサーやグーといった媒体が
中古車に有償で保証をつけることも。

万一の不具合が発生した際に
保証でカバーしてもらえれば

修理代を自腹で払うことなく
クルマを直してもらえちゃうので

多少のコストがかかったとしても
保険として保証をつけるという
選択肢もアリだと思います。

一般ユーザーさんからメールで問い合わせが来る時に
「中古車を買って2週間ですが故障してしまって・・・」
「保証を付けてなかったので自費で修理になります・・・」
「そのため安いリビルト品を探してます・・・」
なんてメッセージが添えられてることも少なくありませんので!

 

 

⇒デリカスペースギアの中古を買う前にもう一つだけ確認しておきたいこと

デリカスペースギア 欲しい

 

デリカスペースギアの
中古車を買うなら気をつけたい

・エアコンの故障

・オルタネーターの故障

・エンジンの中はキレイか?

・マフラーなどのサビや腐食

・ぶつけると高くつく

など弱点や注意点のことを
部品屋の視点でお伝えし、
リスク回避のこともお話ししました。

あと残るはどうすれば狙っている
デリカスペースギアの中古を

少しでも安く買えるか
っていうことですよね^^

デリカスペースギア 評価

中古車の場合は新車と違って
値引きといった概念がありませんし
もし値引きしてくれる中古車があれば

それは元々その分を見越して
車両価格が高めに設定されていると
考えてもいいと思います。

ではどうやって狙っている
デリカスペースギアの
中古を安く買うか。

それはやっぱり

いま乗っているクルマを
高く買い取ってもらうこと

に尽きると思います。

中古車 買取

自分もいまの部品屋の会社を
立ち上げて1年たった時に

やっと軌道に乗ってきたから
クルマ買い替えるか~と思って
ネットの中古車情報を見てたら

前から欲しかった
スカイラインクーペの中古が

クルマで小一時間くらいの
近所にいいのがでてたんです^^

走行距離も1万㎞ちょっと、
ブレーキキャリパーが
対向4POTにカスタムされてて!

その時に乗ってた車は
新車で買って13年のアコード。

たしか13万㎞位走ってて
まあ過走行の部類ではあったんですが

6MTのスポーツグレードで
根強い人気があるモデルだから

10万や15万にはなるかな~
なんて考えてたんです。

で、スカイラインを見に行った時に
お店の人に下取りを聞いてみると

10年超えてるクルマは
ウチでは買取できないんですよね

なんてことを言われ!
乗ってきた車を見もしないでバッサリでしたし・・・

 

まさか下取りがゼロとは
想像もしてなかったんで
これはけっこうショックで・・・

でも見に行ったクルマ
バリモノだったしどうしても欲しい、

だけど月々のローンは安くしないと
軌道に乗ったとはいえまだ綱渡りな
起業1年目なだけに恐いし。

そこで役に立ったのが無料一括査定。

買取できないなんて言われた
いままで乗ってきた13年落ちの車が
ホントに価値がないのか

ネットの一括査定で
ためしに確認してみたんです。

で、何社か回答きたのが
30万~40万!

これだけでもゼロ円からすると
とんでもなくいいですよね^^

でもこの時は結局
45万で買い取ってもらえました!

買取してくれた業者さん、
アコードの中古車を若いお客さんから
探してとバックオーダー受けてて

ちょうど自分のアコードが
そのお客さんの希望にあうとのことで
どうしても売って欲しいと。

で、45万で買い取ってもらえたから
無事お目当てのスカイラインクーペに
乗り換えすることができました^^

CPV35

この後もいろいろと乗り換えましたが
一括査定が結局一番高く売れる印象があります。
オークション的なのもやってみましたが
思ったほど値があがらないことが多くて・・・

もしあなたも狙っている
デリカスペースギアがあるなら

1~2分くらいの入力で
買取相場がチェックできるので
試してみる価値、アリだと思います。

いま乗っているクルマが
想像以上に買取相場が高ければ
高いうちに買い取ってもらって

お目当てのデリカスペースギアに
予定を前倒で乗り換えることも
できちゃいますしね^^

まずはあなたも愛車の買取相場、
チェックしてはいかがでしょうか!?

愛車を一括査定に依頼してみる
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