NV350 キャラバンの弱点や故障、「部品屋の視点」で解説するよ

NV350 中古車

 

日産が世界に誇る
美しくも頼もしいワンボックス・・・

NV350 キャラバン!

簡素一辺倒になりがちな
このクラスにあっても

デザイン性に富み、
インテリアの質感も洗練されたもの。

NV350 内装

 

そんなNV350キャラバンの
中古相場をチェックしてみると、

走行1万kmぐらいの距離浅でも
10万km前後走っているようなのでも

コミコミ180~200万あたりと
さすがはハイエースと双璧をなす

日産NV350っていう感じの
強気な中古車相場ですよね~!

人気があって買うときに高いっていうことは、乗換えとかで売る時にも高く買い取ってもらえる傾向にあってリセールが期待できるっていうことですけど^^

NV350 価格

 

でも、NV350を
あなたも中古で狙っているなら

いずれにしても心配なのは
中古で買ってから急に故障しないか
っていうことじゃないでしょうか?!

 

今回は日産NV350を
中古で狙っているなら注意したい
故障や弱点といった部分を

「部品屋の視点」
解説していきますよ~!

 





 

 

弱点①:エアコンの故障

カーエアコン参考画像

NV350キャラバンで注意したい
春~秋には整備工場さんから
お問い合わせが増えるのが

・エアコンのコンプレッサー

エアコンのガスを圧縮する
このコンプレッサーですが、

経年劣化によるコンプレッサーの
焼付きや異音といったトラブルが
避けられない状況にあり

年数や距離を重ねた
NV350キャラバンの中古車では

いつ壊れてもおかしくない
状況であるともいえます。

カーエアコン参考画像

 

エアコンをよく使う時期である
春~秋にかけて特に故障が多く

このエアコンのコンプレッサーの
お問い合わせも増えますが、

注意したいのが
修理代が高いということ。

上の画像にもあるように
エアコンはシステムで成り立っていて

コンプレッサーが焼付いたり
異音がでたりと故障したからといって

コンプレッサーそれだけを
交換すればいいっていうような
単純な話しじゃありません・・・

カーエアコンシステム部品 参考画像

主に故障の原因になるのが
エキスパンションバルブという
髪の毛の細さ程度しかない
霧吹き器のノズル部分だったり、

リキッドタンクとよばれる
フィルターの役目がある部分で
スラッジなどが詰まり

異常高圧⇒コンプレッサーが故障
といった流れになることが多いので

コンプレッサーや関連したパーツの
部品代+工賃+ガス代と加わっていくと
10万や20万が飛んでいきます!
焼付きやロックでコンプレッサー内部の削れカスがシステム内に回っちゃうとコンデンサーの交換や、配管も全部外して清掃など大事になっちゃいます・・・

 

 

弱点②:オルタネーター(発電機)

オルタネーター 発電機

次にNV350の中古で注意したい
弱点な部品は・・・オルタネーター!

オルタネーターはバッテリーに
電気を供給する発電機ですが

発電時はキンキンに熱くなるため
経年劣化による故障が避けられません。

こちらもコンプレッサーと同じく
特に夏場は整備工場さんからの
お問合せが多く

修理交換となれば
安価なリビルト品で交換しても
5万オーバー覚悟の高額修理ですし、

そもそもオルタネーターが故障して
発電不良になればバッテリーがあがって

レッカー呼んだりしたり
バッテリーも交換して・・・など
なにかと費用がかさみがちです!

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~
※このオルタネーターには
リコールも発令されています
~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

ベルトがかかる滑車の部分である
プーリー内部のベアリングの耐久性が
不足していて破損する危険性

【国土交通省リコール情報】
https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha08_hh_003245.html

 

NV350 オルタネーター リコール

 

このトラブルは実際に
少なくとも106件も発生して
リコールに発展していますし、

発電不良でバッテリーがあがって
走行不能に陥るリスクもあるだけに

あなたが狙っている
NV350の中古が該当するなら

改善措置を受けたか
しっかり確認するのが安心です。

 

でもリコールの改善措置なんて
別に確認なんかしなくたって
ちゃんとやってんじゃないの?

 

そう思うかもしれませんが
それがですね、そうでもないんです。

普段整備工場さんから
部品の問い合わせがきた時に
依頼された部品を調べてると

あれ?これリコール対象ですよ?

なんてことがちょこまかあります。

どういう経緯で
リコールの改善措置を受けていない
状況になってしまったかは不明ですが

こういったやり取りも
日々の仕事の中で少なくないので

お目当ての中古車を買う前に
ちゃんとリコールの対策がされたか
履歴を確認しておくのが安心です。

 

 

注意点①:エンジンの中はキレイ?!

エンジン内部の汚れ

 

NV350キャラバンの中古を買うなら
注意したい、必ず確認したいのが

エンジン内部が上の画像のように
汚なくなってないかということ。

オイル交換をサボっていると
こんなふうに内部にスラッジがたまり

エンジンが焼付いてしまったりと
とんでもない状況に見舞われます。

整備工場さんから軽自動車とか中古エンジンの問い合わせを受けた時に在庫状況を調べていると、15万kmとか距離を走っていてもエンジンの中がホントにキレイでオイル交換ちゃんとしてたんだろうな~っていうのもあれば、5~6万kmぐらいでもスラッジやオイル焼けで中が汚くてなんじゃこりゃっていうのもあります!

 

そのためお目当ての
NV350の中古車があるなら
購入前に必ず確認したいのが

オイルフィラーキャップを開けて
キャップの裏やエンジンの内部
汚れていないかということ。

エンジン内部の汚れ
ヘドロみたいなスラッジがついてたらヤバイです、そのクルマ!

 

もしこれをしっかり確認せず
エンジンの中がひどい個体を
あなたが中古で買ってしまったら

後々エンジン焼付きなど高額故障の
リスクがあなたに降りかかってきます!

エンジンは中古で探しても
状態の良いまともなものは
10万ぐらいは覚悟ですし、

交換工賃まで考えると
どうなるかはわかりますよね?

また、オイル交換もされず
「乗りっぱなし」にされてたような

愛情なく乗られていた
中古車をつかんでしまったら

後になってからいろいろと
トラブルが出る可能性があるので
用心したいところ・・・

中古車のいわゆる
「当たり」「ハズレ」って
愛情もって乗られていたかが
大きく関与していると思います。

 

特にNV350のキャラバンは
商用車=ビジネス利用という

普通よりも過酷に
使われることが多いですし

オイル交換のような
基本的なメンテナンスさえ
されていなかったようなクルマだと

こき使われてラフに運転され
大切にされてなかったなんてことも
想像できてしまいます。

そんな状況ではなにかとヤレ
劣化がでてしまいがちですので、

ハズレの中古車をつかまないためにも
エンジンの中がキレイかどうかや

オイル交換とかが定期的にされてたかを
当たり、ハズレの判断材料の一つとして
チェックするのがおススメです^^

あと自分が中古車を買うときにチェックするポイントは座席のサポート部分とかにひどいシワやヨレ、擦れたり劣化がないかってのはよく見ます。

こういった部分も前述したような
「愛されていたかどうか」
「丁寧に乗られていたか」
がわかる
ポイントだと思っていますので。

オイル交換

 

 

注意点②:NV350はぶつけると高くつく!

板金修理

 

NV350の中古を買ったら
ホントに注意したいのが

「ぶつけると修理代が高い」

ということ!

クルマはぶつけて壊せば
修理代が高くつくものですが、

それでもドアやバンパーなど
同色の中古部品が見つかれば

鈑金・塗装で修理するよりも
大幅に修理代を圧縮できます。

しかしNV350キャラバンは
ドアやバンパー、ヘッドライト、
リヤゲートなど

ありとあらゆる外装部品の中古が
なかなか見つからない状況です。

なぜ見つからないかというと、
この手の商用ワゴンの車は海外市場で
需要が高く大人気なので

20万㎞オーバーとかの
過走行車でボロボロだったとしても
事故車でグッチャリいってても

解体ヤードにクルマが入庫すると
すぐに外人バイヤーさんなどが

廃車になったNV350キャラバンを
クルマ丸ごと輸出してしまうので

「部品取り」されることもなく
どんどん国外へ流出してしまい

その結果としてバンパーなどの
中古部品が流通しないという
困った状況にあります・・・・。
中東やアジア圏で相変わらずの人気です!

で、NV350キャラバンで
特に注意をしたいのが

「リヤゲート」をぶつけて壊すと
大変な目にあうということ。

NV350 注意点

 

ハッチバックのクルマ特有の
上に開くこのリアのハッチゲート。

この画像からもわかるように
NV350キャラバンのリヤバンパーは
非常~に薄いデザインなので

後ろまわりをぶつけると
リヤゲートもグッチャリといく
危険性がありますが

このリヤゲート修理代が
刺激的に高いんです・・・

運よく同じ色の中古が見つかっても
10万前後が飛んでいきます!
状態の程度が良ければまだしもですが仕事で使われてるからかけっこう傷や凹みがあるのにすんごい値段が高いなんてことも多くって・・・

タイミング悪く中古で同色の
リヤゲートが見つからず

さらには板金修理できないほど
ガッツリと凹ませた時には

新品のリヤゲートに塗装して
ガラスを脱着して・・・と、
20万コースも覚悟みたいな!

板金修理

 

このような状況なのであなたも
NV350キャラバンを中古で買ったら

ぶつけると高くつくというのは
覚えておきたいポイントであります!

また、余談ですが
NV350キャラバンを買うときには

座席のヘッドレストや
荷物が前に来ないようにするための
突っ張り棒がちゃんとあるか要確認!

NV350 車検 注意点
NV350 ヘッドレスト紛失

 

ヘッドレストや突っ張り棒が
どっかにいっちゃっている場合
車検を通すことができないので

車検の時に余計な痛い出費に
見舞われる危険性があります。

この手の部品って予想外に
新品はいい値段がしますし、

先程お話したように
NV350キャラバンの廃車は
どんどん海外に輸出されてしまうので

ヘッドレストなども
安い中古部品を探そうにも
まず見つかりません・・・

こんな余計な出費を避けるためにも
NV350キャラバンの中古を買うときは

ヘッドレストなど紛失していないか
しっかりチェックしたいところです。

 

 

注意点③:ディーゼルのNV350は走行不能につながるオートマのトラブル

NV350 後期

 

あなたがクリーンディーゼルの
NV350を中古で狙っているなら
要注意なトラブルがあります。

 

オートマのトルクコンバーターの
ロックアップクラッチを固定する
リベットの強度が不足していることから
破損してロックアップできなくなったり

破損したリベットの破片によって
クラッチに異常摩耗が発生し

その摩耗粉がフィルター部分である
ATFのオイルストレーナーを詰まらせ

油圧不足⇒走行不能になる
危険性があることから

リコールがアナウンスされた
経緯があります!

 

【国土交通省リコール情報】
https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha08_hh_004131.html

 

NV350 オートマ リコール

 

平成29年5/15~令和元年10/30
の期間に生産された

NV350のディーゼルの
後期モデルがこの不具合に
該当していて

改善措置としては、

トルクコンバーターを
対策品に交換する

といった対応とともに
特定の故障コードを確認した場合

オートマミッションを
丸ごと交換する

といった大がかりな
措置までとられていますが、

このトラブルは実際に
少なくとも96件も発生して
リコールに発展していますし

走行不能にもつながる
ちょっと危険な不具合なだけに

あなたが狙っている
ディーゼルのNV350の中古車が
リコールに該当する車両なら

改善措置を受けたか
確実に確認したいところです!

 

 

⇒NV350の中古、故障リスクを回避するには

E26 日産キャラバン

 

年数のたった、距離を走った
NV350キャラバンの中古車は

経年劣化によって
いつ故障が起きてもおかしくないのは
認識しておきたいところです。

先程ご紹介したコンプレッサーや
オルタネーターの他にも注意したい
部品として例えば・・・

・セルモーター(スターター)
セルモーターの参考画像
仕事で使用される機会が多いNV350のようなクルマは、頻繁にエンジンをかけたり切ったりするだけにセルモーターの故障で整備工場さんからよくお問い合わせがくる定番部品です!

・オートマミッション
オートマ 参考画像

・パワーウインド関係

・センサー部品
センサー部品の参考画像

 

など、経年劣化によって
故障が避けられない部品が
いろいろ潜んでいますが

あなたがNV350の中古を
買ってからすぐに故障する
可能性もゼロではありません。
こればっかりはホントわかりません・・・

また、お目当てのNV350が
クリーンディーゼル車なら

インジェクターやコモンレールなど
ディーゼル関係の部品に不具合がでると
数十万コース覚悟な状況です・・・

クリーンディーゼル関連部品の参考画像

 

このようなリスクを回避するために
検討して損はないのが「保証」

中古車販売店が独自に保証を
設定しているケースもありますし、

カーセンサーやグーといった媒体が
中古車に有償で保証をつけることも。

万一の不具合が発生した際に
保証でカバーしてもらえれば

修理代を自腹で払うことなく
クルマを直してもらえちゃうので

多少のコストがかかったとしても
保険として保証をつけるという
選択肢もアリだと思います。

 

※一般ユーザーさんからメールで問い合わせが来る時に「中古車を買って2週間ですが故障してしてしまいましたが修理代の見積もりが20万近くって言われ・・・保証を付けてなかったので自費で修理になります。そのため安いリビルト品を探してます」なんてメッセージが添えられてることも少なくありませんので!

 

※また、中古車販売店の保証に加え自動車保険でも「故障保証」を月々わずかな費用で受けられるものもあるので検討する価値ありだと思います^^

 

 

⇒NV350の中古を買う前にもう一つだけ確認しておきたいこと

NV350 欲しい

 

NV350キャラバンを
中古で買うなら気をつけたい

・エアコンの故障

・オルタネーターの故障

・エンジンの中はキレイか

・ぶつけると高くつく

・ヘッドレストの紛失

・オートマの故障(リコール)

 

などトラブルが多い弱点など
部品屋の視点でお伝えし、
リスク回避のこともお話ししました。

あと残るは狙っている
NV350キャラバンの中古車を

どうすれば少しでも安く買えるか
っていうことですよね^^

中古車の場合は新車と違って
値引きといった概念がありませんし
もし値引きしてくれる中古車があれば

それは元々その分を見越して
車両価格が高めに設定されていると
考えてもいいと思います。

 

ではどうやって狙っている
NV350の中古を安く買うか。

それはやっぱり

いま乗っているクルマを
高く買い取ってもらうこと

に尽きると思います。

中古車 買取

 

自分もいまの部品屋の会社を
立ち上げて1年たった時に

やっと軌道に乗ってきたから
クルマ買い替えるか~と思って
ネットの中古車情報を見てたら

前から欲しかった
V35スカイラインクーペの中古が

クルマで小一時間くらいの
近所にいいのがでてたんです^^

走行距離も1万㎞ちょっと、
ブレーキキャリパーが
対向4POTにカスタムされてて!

その時に乗ってた車は
新車で買って13年のアコード。

たしか13万㎞位走ってて
過走行の部類ではあったんですが

6MTのスポーツグレードで
根強い人気があるモデルだから

10万や15万にはなるかな~
なんて考えてたんです。

で、スカイラインを見に行った時に
お店の人に下取りを聞いてみると

10年超えてるクルマは
ウチでは買取できないんですよね

なんてことを言われ!

まさか下取りがゼロとは
想像もしてなかったんで
これはけっこうショックで・・・
乗ってきたクルマを見もせずに言われましたし!

でも見に行ったスカイラインの中古
バリモノだからどうしても欲しい、

だけど月々のローンは安くしないと
軌道に乗ったとはいえまだ綱渡りな
起業1年目なだけに恐いし。

そこで役に立ったのが無料一括査定。

買取できないなんて言われた
いままで乗ってきた13年落ちの車が
ホントに価値がないのか

ネットの一括査定で
ためしに確認してみたんです。

で、何社か回答きたのが
30万~40万!

これだけでもゼロ円からすると
とんでもなくいいですよね^^

でもこの時は結局
45万で買い取ってもらえました!

買取してくれた業者さん、
アコードの中古車を若いお客さんから
探してとバックオーダー受けてて

ちょうど自分のアコードが
そのお客さんの希望にあうとのことで
どうしても売って欲しいと。

で、45万で買い取ってもらえたから
無事お目当てのスカイラインクーペに
乗り換えすることができました^^

CPV35

 

この後もいろいろ乗換えましたが
結局のところ一括査定をお願いするのが
一番高く売れる印象があります。
オークション的なのもやってみましたが思ったほど値があがらないことが多くて・・・

もしあなたも狙っている
NV350の中古車があるなら

1~2分くらいの入力で
買取相場がチェックできるので
試してみる価値、アリだと思います。

いま乗っているクルマが
想像以上に買取相場が高ければ
高いうちに買い取ってもらって

お目当てのNV350キャラバンに
予定を前倒で乗り換えることも
できちゃいますしね^^

まずはあなたも愛車の買取相場、
チェックしてはいかがでしょうか!?

愛車を一括査定に依頼してみる
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