シビックタイプR FD2の弱点や故障。【部品屋の視点】で解説するよ

シビックタイプR FD2 中古車

官能の極みと言える超高回転型の
ハイチューンドNAの高揚感、

0.1秒を刻むために締め上げられた
そのキレ味鋭いハンドリング・・・

FD2のシビックタイプR!

そんなシビックタイプR FD2の
中古相場をチェックしてみると、

安いのはコミコミ150万ぐらいから
探すことはできますが

10万kmや20万km近く走った
過走行の車両や

事故歴(修復歴)アリなのが
多い感じですよね!?

距離をあまり走ってないのだと
300万オーバー当たり前の
プレミアプライスだな~と!

FD2 シビックR 維持費

このハイチューンドNAを搭載した
FD2のタイプRを中古で狙っているなら
年数がたってきているだけに

いずれにしても心配なのは
中古で買ってから急に故障しないか
っていうことじゃないでしょうか?!

 

今回はシビックタイプR FD2を
中古で狙っているなら注意したい
故障や弱点といった部分を

「部品屋の視点」
解説していきますよ~!

 





 

 

弱点①:エアコンのコンプレッサー

カーエアコン

エアコンのガスを圧縮するのが
このコンプレッサーですが

FD2のシビックタイプRは
2007年に登場し最終型でも2010年式と
年数がたってきているだけに

経年劣化による不具合・トラブルは
避けることができずいつ壊れても
おかしくない状況です・・・

 

焼付きやガラガラ異音といった
不具合が春~夏~秋には頻発し

特に夏場は整備工場さんなどから
けっこう注文をいただきます。
(=それだけ壊れているっていうこと)

カーエアコン参考画像

 

で、このエアコンのコンプレッサー、

注意したいのが
修理代が高いということ。

上の画像にもあるように
エアコンはシステムで成り立っていて

コンプレッサーが焼付いたり
異音がでたりと故障したからといって

コンプレッサーだけを
交換すればいいっていうような
単純な話しじゃありません・・・

カーエアコンシステム部品 参考画像

主に故障の原因になるのが
エキスパンションバルブという
髪の毛の細さ程度しかない
霧吹き器のノズル部分だったり、

リキッドタンクとよばれる
フィルターの役目がある部分で
スラッジなどが詰まり

異常高圧⇒コンプレッサーが故障
といった流れになることが多いので

コンプレッサーや関連したパーツの
部品代+工賃+ガス代と加わっていくと
10万や20万が飛んでいく状況です!
焼付きやロックでコンプレッサー内部の削れカスが
システム内に回っちゃうとコンデンサーの交換や、
配管も全部外して清掃など大事になっちゃいます・・・

 

 

弱点②:オルタネーター(発電機)

オルタネーター 発電機

次にシビックR FD2の中古で
注意したい弱点な部品なのが
オルタネーター!

オルタネーターはバッテリーに
電気を供給する発電機ですが

発電時はキンキンに熱くなるため
経年劣化による故障が避けられません。
ヤケドするほどキンキンになります!

この熱の影響なのか
こちらもコンプレッサーと同じく

特に夏場の暑い季節には
整備工場さんからお問合せが多く

修理交換となれば
安価なリビルト品で交換しても
部品代だけで5万コースは覚悟ですし、

そもそもオルタネーターが故障して
発電不良になればバッテリーがあがって
レッカーを呼んだりしたり

バッテリーも交換して・・・など
なにかと費用がかさみがちです!

 

 

注意点①:エンジンの中はキレイ?!

エンジン内部の汚れ

FD2のシビックタイプRの中古を
購入するなら注意したい、
買う前に必ず確認したいのが

エンジン内部が上の画像のように
汚なくなってないかということ。

オイル交換をサボっていると
こんなふうに内部にスラッジがたまり

エンジンが焼付いてしまったり
とんでもない状況に発展する危険性が!

そのためお目当ての
FD2 シビックRの中古車があるなら
購入前に必ず確認したいのが

オイルフィラーキャップを開けて
キャップの裏やエンジンの内部が
汚れていないかということ。

エンジン内部の汚れ
ドロドロなヘドロみたいなスラッジがついてたら
ちょっとヤバイです、そのクルマ!

もしこれをしっかり確認せず
エンジンの中がひどい個体を
あなたが中古で買ってしまったら

後々エンジン焼付きなど
高額故障のリスクが
あなたに降りかかってきます!

また、オイル交換もされず
「乗りっぱなし」にされてたような

愛情なく乗られていた
中古車をつかんでしまったら

後になってからいろいろと
トラブルが出る可能性があるので
用心したいところ・・・

中古車のいわゆる
「当たり」「ハズレ」って
愛情もって乗られていたかが
大きく関与していると思います。

オイル交換のような
基本的なメンテナンスさえ
されていなかったようなクルマだと

下駄がわりにラフに運転されて
大切にされてなかったなんてことも
想像できてしまいます。

そんな状況ではなにかとヤレ
劣化がでてしまいがちですので、

ハズレをつかまないためにも
エンジンの中がキレイかどうかや

オイル交換とかがされてたかを
当たり、ハズレの判断材料の一つとして
チェックするのがおススメです^^

あと自分が中古車を買うときにチェックするポイントは
座席のサポート部分とかにひどいシワやヨレ、
擦れたり劣化がないかってのはよく見ます。

こういった部分も前述したような
「愛されていたかどうか」
「丁寧に乗られていたか」
がわかる
ポイントだと思っていますので。

オイル交換

 

 

注意点②:シビックタイプR FD2はぶつけると高くつく!

板金修理

FD2 シビックRの中古を買ったら
ホントに注意したいのが

「ぶつけると修理代が高い」

ということ!

クルマはぶつけて壊せば
修理代が高くつくものですが、

それでもドアやバンパーなど
同色の中古部品が見つかれば

鈑金・塗装で修理するよりも
大幅に修理代を圧縮できます。

しかしFD2 シビックRは
ドアやバンパー、ヘッドライト、
ドアミラーなどといった

ありとあらゆる外装部品の中古が
なかなか見つからない状況です。

なぜ見つからないかというと、
スポーツカーなだけに
ぶつけてしまうのが多かったり

希少価値の高いクルマなので
過走行車でボロボロだったとしても
事故車でグッチャリいってても

解体ヤードにクルマが入庫すると
専門ショップや外人バイヤーさんなどが

すぐに廃車になったFD2 シビックRを
クルマ丸ごと持って行ってしまうので
「部品取り」されることがなく

その結果としてバンパーなどの
中古部品が流通しないという
困った状況にあります・・・・。

このような事情があって
FD2のシビックRをぶつけて壊すと

値段の高い新品部品での
板金塗装など修理代が
高くなりがちです!

これはシビックタイプRに限らず
スポーツカー系は安い中古部品を
探してもなかなか無いので

ぶつけると高くつくというのは
覚えておきたいポイントであります!

板金修理

※特に前期型にしか設定されていない「青」や
後期に追加設定された「紫」など希少なボディカラーは
絶対数が少ないのでホントぶつけると大変です!

 

 

注意点③:2007年式はエンストやアイドリング不調に注意

FD2 シビックR 価格

平成19年3/20~12/28
の期間に生産された
シビックタイプR FD2は、

エンジンコンピューターの
空燃比補正制御プログラムが
不適切なため

減速時に特定のエンジン回転数
2100rpm以下でクラッチを切ると

アイドリング回転が不安定になったり、
エンストしたりすることから

サービスキャンペーン
アナウンスされた経緯があります。

 

【ホンダリコール等情報】
https://www.honda.co.jp/recall/auto/campaign/080208_civic_typeR.html

 

改善措置としては、

制御プログラムを修正する

といった措置がとられています。

走行中にアイドリング不調や
エンストするのは非常に厄介なので

あなたが狙っている
FD2 シビックRの中古が
2007年モデルなら

改善措置を受けた車両か
しっかり確認するのが安心です。

 

でもリコールとかの改善措置って
別に確認なんかしなくたっても
ちゃんとやってんじゃないの?

 

と思うかもしれませんが
それがですね、そうでもないんです。

普段整備工場さんから
部品の問い合わせがきた時に
依頼された部品を調べてると

あれ?これリコール対象ですよ

なんてことがちょこまかあります。

どういう経緯で
リコールなどの改善措置を受けていない
状況になってしまったかは不明ですが

こういったやり取りも
日々の仕事の中で少なくないので

お目当ての中古車を買う前に
ちゃんとリコールの対策がされたか
履歴を確認しておくのが安心です。

 

 

注意④:マニュアルミッションのフィール

FD2 シビックR 6MT

スパっと切れ味鋭い
シフトフィールが魅力の
FD2 シビックRの6MT。

しかし中古車を買う際には
試乗させてもらえるのであれば

走行中に違和感がないか
変速フィールを確認したいところ。

この手のMTミッションの
スポーツカーの中古車は

前のオーナーの運転レベルや
サーキット走行の有無、

ミッションオイルの定期交換
といったメンテナンスの経歴などで

ミッションのフィーリングは
雲泥の差が生まれます。

また、FD2のシビックRは
2速や3速へのシフトが渋い、
ゴリゴリ感がある、

走行中に3速が抜けるなどの
ミッションの不調を散見するだけに

お目当てのFD2の中古があるなら
買ってから後悔しないためにも
販売店サイドへ試乗させてくれるよう
交渉して損はないと思います。

※私はCL7のアコードユーロRに乗ってましたが
3速の抜けはやっぱりありましたね~!

全開で気持ちよく踏んでたらギアが突然抜けて
加速が途切れるもんだから盛大に頭が前のめるし
オーバーレブするし!!

 

 

注意⑤:カスタムされた中古車

FD2 シビックR カスタム中古車

シビックタイプR FD2の
中古車情報を見ていると

エアロや車高調、マフラー、
アルミなどバリッとキマってて

いいね~、わかってるね~^^

と思ってしまうような
カスタム&チューニングされた
中古車もよくでていますが、

そんなカスタムされた
シビックRを中古で購入するなら

・車検に適合したカスタムか

・カスタムされた部分の
純正部品は残されているか

といったことは確実に
確認しておきたいところです。

もし車検に適合しない
カスタムがいろいろとされていて
純正パーツも残されていなかったら

車検を通す際や故障した時などに
非常に困った状況に陥ります。

FD2シビックRは先程話したように
純正の中古パーツを探しても
なかなか見つからない状況ですし、

新品の純正部品は
思いのほか高額です。

そのためカスタムした部分を
元に戻さないと車検が通せないと
指摘されてしまった場合

泣く泣く高額な新品で
部品交換する羽目に・・・

【※車検対応マフラーでも要注意!】
先日、仲のいい整備工場さんからマフラーのお問い合わせがきたのですが、お客さんのクルマには車検対応のマフラーがついてはいるものの経年劣化で音量が大きくなってしまい交換しないとダメだから中古でマフラー探して~とお問い合わせがきたことが!

たとえばヘッドライトは
イカリングとかカスタムされてたり
社外品が装着されてたら注意です。

カスタムヘッドライト

社外ヘッドライトが車検でアウトだから
安い中古、探してよ~

なんてお問い合わせが
いろいろなクルマで少なくないですし

HIDヘッドライトとかは
純正定価が平気で10万とかします。

※ヘッドライトやテールランプの「塗装」にも注意!
表面を黒く塗装してブラックアウトされたヘッドライトの塗装が落とせなくて車検に通せないから安い中古ヘッドライト探して~とお問い合わせがきたことが!

ヘッドライトやテールランプを塗装してブラックアウトしているカスタム車両はこんな落とし穴があるので注意したいところです・・・

 

このようなリスクがあるだけに
排気系をはじめカスタムされた
FD2 シビックRの中古を買うなら

・車検に適合したカスタムか

・カスタムされた部分の
純正部品は残されているか

ということは
しっかり確認してから
購入するのが安心です^^

※個人的に困ったのは「社外アルミ」。以前カスタムされたC7のコルベットを買ったんですが車検がきたときにホイール替えないと車検通らないよ~って言われて困ったことが。”なんちゃらフォージド”ってかっこいいホイールだったんですが、認証マークがないだかで車検NGらしくって。。。こんなこともあるので社外アルミもご注意くださいませ~^^

コルベット C7 評価

 

 

故障リスクを回避するには

FD2 シビックR 評価

ここまでお話してきたように
シビックタイプR FD2には

いろいろ注意したい弱点ともいうべき
不具合が避けられない部品がありますが

距離を走った中古車であれば
いつ故障が起きてもおかしくない
状況なのは認識しておきたいところ。

弱点のところでお話しした
エアコンのコンプレッサーや
発電機であるオルタネーター以外にも

・セルモーター(スターター)
セルモーターの参考画像

・MTミッション
FD2 シビックR 6MT

・ドアミラーやパワーウインド関係
シビックタイプR FD2 故障

・ラジエター
ラジエター 参考画像

・センサー部品
センサー部品の参考画像

・ナビなどの電装品etc.

と、経年劣化によって
故障が避けられない部品が
いろいろ潜んでいますが

あなたがシビックRの中古を
買ってからすぐに故障する
可能性もゼロではありません。
こればっかりはホントわかりません・・・

FD2 タイプR 価格

このようなリスクを回避するために
検討して損はないのが「保証」

中古車販売店が独自に保証を
設定しているケースもありますし、

カーセンサーやグーといった媒体が
中古車に有償で保証をつけることも。

万一の不具合が発生した際に
保証でカバーしてもらえれば

修理代を自腹で払うことなく
クルマを直してもらえちゃうので

多少のコストがかかったとしても
保険として保証をつけるという
選択肢もアリだと思います。

一般ユーザーさんからメールで問い合わせが来る時に
「中古車を買って2週間ですが故障してしまって・・・」
「保証を付けてなかったので自費で修理になります・・・」
「そのため安いリビルト品を探してます・・・」
なんてメッセージが添えられてることも少なくありませんので!

 

※また、中古車販売店の保証に加え
自動車保険でも「故障保証」を月々わずかな費用で
受けられるものもあるので検討する価値ありだと思います^^

 

 

⇒FD2 シビックRの中古を買う前にもう一つだけ確認しておきたいこと

FD2 シビックR 欲しい

 

シビックタイプR FD2の
中古を買うなら気をつけたい

・エアコンの故障

・オルタネーターの故障

・エンジンの中はキレイか?

・ぶつけると高くつく

・エンジン不調の危険性

・カスタムされた中古車

など弱点や注意点のことを
部品屋の視点でお伝えし、
リスク回避のこともお話ししました。

あと残るは狙っている
シビックタイプR FD2の中古を

どうすれば少しでも安く買えるか
っていうことですよね^^

シビックタイプR FD2 値段

中古車の場合は新車と違って
値引きといった概念がありませんし
もし値引きしてくれる中古車があれば

それは元々その分を見越して
車両価格が高めに設定されていると
考えてもいいと思います。

ではどうやって狙っている
シビックタイプR FD2の
中古を安く買うか。

それはやっぱり

いま乗っているクルマを
高く買い取ってもらうこと

に尽きると思います。

中古車 買取

自分もいまの部品屋の会社を
立ち上げて1年たった時に

やっと軌道に乗ってきたから
クルマ買い替えるか~と思って
ネットの中古車情報を見てたら

前から欲しかった
スカイラインクーペの中古が

クルマで小一時間くらいの
近所にいいのがでてたんです^^

走行距離も1万㎞ちょっと、
ブレーキキャリパーが
対向4POTにカスタムされてて!

その時に乗ってた車は
新車で買って13年のアコード。

たしか13万㎞位走ってて
まあ過走行の部類ではあったんですが

6MTのスポーツグレードで
根強い人気があるモデルだから

10万や15万にはなるかな~
なんて考えてたんです。

で、スカイラインを見に行った時に
お店の人に下取りを聞いてみると

10年超えてるクルマは
ウチでは買取できないんですよね

なんてことを言われ!
乗ってきた車を見もしないでバッサリでしたし・・・

 

まさか下取りがゼロとは
想像もしてなかったんで
これはけっこうショックで・・・

でも見に行ったクルマ
バリモノだったしどうしても欲しい、

だけど月々のローンは安くしないと
軌道に乗ったとはいえまだ綱渡りな
起業1年目なだけに恐いし。

そこで役に立ったのが無料一括査定。

買取できないなんて言われた
いままで乗ってきた13年落ちの車が
ホントに価値がないのか

ネットの一括査定で
ためしに確認してみたんです。

で、何社か回答きたのが
30万~40万!

これだけでもゼロ円からすると
とんでもなくいいですよね^^

でもこの時は結局
45万で買い取ってもらえました!

買取してくれた業者さん、
アコードの中古車を若いお客さんから
探してとバックオーダー受けてて

ちょうど自分のアコードが
そのお客さんの希望にあうとのことで
どうしても売って欲しいと。

で、45万で買い取ってもらえたから
無事お目当てのスカイラインクーペに
乗り換えすることができました^^

CPV35

この後もいろいろと乗り換えましたが
一括査定が結局一番高く売れる印象があります。
オークション的なのもやってみましたが
思ったほど値があがらないことが多くて・・・

もしあなたも狙っている
シビックタイプR FD2の
中古車があるなら

1~2分くらいの入力で
買取相場がチェックできるので
試してみる価値、アリだと思います。

シビック FD2 中古

いま乗っているクルマが
想像以上に買取相場が高ければ
高いうちに買い取ってもらって

お目当てのシビックタイプRに
予定を前倒で乗り換えることも
できちゃいますしね^^

まずはあなたも愛車の買取相場、
チェックしてはいかがでしょうか!?

愛車を一括査定に依頼してみる
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