アルトエコの弱点や故障、【部品屋の視点】で解説するよ

アルトエコ 燃費

 

コロンとかわいいデザインに
35km/Lの超低燃費に磨きをかけた
スズキの軽・・・

アルトエコ!

そんなアルトエコの
中古相場をチェックしてみると、

10万kmオーバーの過走行車や
事故歴(修復歴)アリが多い中で

探せばコミコミ30万ぐらいで
そこまで走ってないのが見つかり

なかなかお買い得な
アルトエコの中古車相場だな~と!

アルトエコ 維持費

 

オシャレで燃費が良くて
安い軽の中古を探しているなら
狙い目なアルトエコですが、

2011年(平成23年)に登場と
年数がたってきているだけに

あなたも中古で狙っているなら
いずれにしても気になるのは

買ってから急に故障や不具合がでないか
ってことじゃないでしょうか!?

全国の整備工場さんから
部品の問い合わせを受ける
「部品商」の仕事をする中で

アルトエコで故障が多い箇所や弱点を
部品屋の視点でお伝えします!

 





 

 

弱点①:エアコンの故障

カーエアコン参考画像

アルトエコで注意したい
春~秋には整備工場さんから
お問い合わせが増えるのが

・エアコンのコンプレッサー

エアコンのガスを圧縮する
このコンプレッサーですが

年数や距離を走れば
経年劣化によるコンプレッサーの

焼付きや異音といった
トラブルが避けられない状況にあり

特に前期モデルは2011年~と
年数がたってきているので

いつ壊れてもおかしくない
状況であるともいえます。

カーエアコン参考画像

 

エアコンをよく使う時期である
春~秋にかけて特に故障が多く

このエアコンのコンプレッサーの
お問い合わせも増えますが、

注意したいのが
修理代が高いということ。

上の画像にもあるように
エアコンはシステムで成り立っていて

コンプレッサーが焼付いたり
異音がでたりと故障したからといって

コンプレッサーそれだけを
交換すればいいっていうような
単純な話しじゃありません・・・

カーエアコンシステム部品 参考画像

主に故障の原因になるのが
エキスパンションバルブという
髪の毛の細さ程度しかない
霧吹き器のノズル部分だったり、

リキッドタンクとよばれる
フィルターの役目がある部分で
スラッジなどが詰まり

異常高圧⇒コンプレッサーが故障
といった流れになることが多いので

コンプレッサーや関連したパーツの
部品代+工賃+ガス代と加わっていくと
10万や20万が飛んでいきます!
焼付きやロックでコンプレッサー内部の削れカスがシステム内に回っちゃうとコンデンサーの交換や、配管も全部外して清掃など大事になっちゃいます・・・

 

 

弱点②:オルタネーターの故障

オルタネーター 発電機

次にアルトエコの中古で
注意したい部品がオルタネーター。

オルタネーターはバッテリーに
電気を供給する発電機ですが

発電時はキンキンに熱くなるため
経年劣化による故障が避けられません。

そしてこの熱の影響なのか
こちらもコンプレッサーと同じく

特に夏場の暑い季節には
整備工場さんからお問合せが多く

修理交換となれば
安価なリビルト品で交換しても
5万コースは覚悟の修理代ですし、

そもそもオルタネーターが故障して
発電不良になればバッテリーがあがって
レッカーを呼んだりしたり

バッテリーも交換して・・・など
なにかと費用がかさみがちです!

 

 

注意点①:エンジンの中はキレイ?!

エンジン内部の汚れ

 

HA35S アルトエコの
中古を購入するなら注意したい、
買う前に必ず確認したいのが

エンジン内部が上の画像のように
汚なくなってないかということ。

オイル交換をサボっていると
こんなふうに内部にスラッジがたまり

エンジンが焼付いてしまったり
とんでもない状況に発展する危険性が!

整備工場さんから軽自動車とか中古エンジンの問い合わせを受けた時に在庫状況を調べていると、15万kmとか距離を走っていてもエンジンの中がホントにキレイでオイル交換ちゃんとしてたんだろうな~っていうのもあれば、5~6万kmぐらいでもスラッジやオイル焼けで中が汚くてなんじゃこりゃっていうのもあります!

 

そのためお目当ての
アルトエコの中古があるなら

オイルフィラーキャップを開けて
キャップの裏やエンジンの内部
汚れていないか要確認です。

エンジン内部の汚れ
ヘドロみたいなスラッジがベッタリついてたらちょっとヤバイです、そのクルマ!

 

もしこれをしっかり確認せず
エンジンの中がひどい個体を
あなたが中古で買ってしまったら

後々エンジン焼付きなどの
リスクがあなたに降りかかってきます!

また、オイル交換もされず
「乗りっぱなし」にされてたような

愛情なく乗られていた
中古車をつかんでしまったら

後になってからいろいろと
トラブルが出る可能性があるので
用心したいところ・・・

中古車のいわゆる
「当たり」「ハズレ」って
愛情もって乗られていたかが
大きく関与していると思います。

オイル交換のような
基本的なメンテナンスさえ
されていなかったようなクルマだと

下駄がわりにラフに運転されて
大切にされてなかったなんてことも
想像できてしまいます。

そんな状況ではなにかとヤレ
劣化がでてしまいがちですので、

ハズレの中古車をつかまないためにも
エンジンの中がキレイかどうかや

オイル交換とかが定期的にされてたかを
当たり、ハズレの判断材料の一つとして
チェックするのがおススメです^^

あと自分が中古車を買うときにチェックするポイントは座席のサポート部分とかにひどいシワやヨレ、擦れたり劣化がないかってのはよく見ます。

こういった部分も前述したような
「愛されていたかどうか」
「丁寧に乗られていたか」
がわかる
ポイントだと思っていますので。

オイル交換

 

 

注意点②:電動格納ドアミラーの故障

アルトエコ 故障

 

お目当てのアルトエコに
【電動格納ドアミラー】
装着されていたら要注意です!

 

【スズキ保証期間延長情報】
https://www.suzuki.co.jp/recall/car/2016/0908c/

 

スズキ ドアミラー故障

 

H23年12/1~26年3/15
の期間に生産された

HA35S アルトエコの
電動格納ドアミラーは、

ドアミラー内部の部品が破損し
閉じたり開けたりできなくなる
不具合が発生した場合、

従来3年または6万㎞までの
保証期間だったものに対して

10年または10万㎞まで
保証期間が延長されています。

 

ただ、延長はされたとはいえ
タイムリミットを迎えてしまうと
当然故障しても保証されません・・・

ここで覚えておきたいのは
わざわざ保証期間が延長されたほど

電動格納ドアミラーに
トラブルが出やすいということ。

そして実際に日々の仕事の中でも
整備工場さんから電格ドアミラーの
お問い合わせが非常に多い状況です。

 

新品で交換するとなると
片側3万程度はかかるだけに

狙っているアルトエコの中古が
電動格納ドアミラー仕様なら
どうぞご注意くださいませ!

先日もこのドアミラーのお問い合わせがきたんですがお客さんのクルマは10年以内で保証期間内だったものの走行距離が10万km+数百kmとわずかにオーバーしてたんです。

でもほんの数百kmのオーバーだからディーラーに相談してみるといいですよ~と回答してお客さんにディーラーに行ってもらうようにしましたが

距離がオーバーしてるから無償対応できません

と、突っぱねられたから安い中古探してくださいと後日改めてお問い合わせがきたことが!どうやらディーラーもスズキ本体に対して距離数とか写真を撮って承認されないといけないようで。このように無償交換してもらうためには年数や距離数をシビアにみられるので要注意です!

 

 

注意点③:走行不能の危険性があるトラブル

アルトエコ 口コミ

 

HA35Sのアルトエコには
注意したいリコールがあります。

 

【国土交通省リコール情報】
https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha08_hh_003168.html

 

H25年2月~26年11月
に生産されたアルトエコは

クルマの発電機である
オルタネーターや、

エンジンの冷却水を送る
ウォーターポンプを駆動させる
補機類ベルトの耐久性が不足していて

ベルトが切れて走行中にエンストし
再始動できず走行不能に陥る
危険性があることから

リコールがアナウンスされた
経緯があるんです!

 

スズキ エンジン補機ベルト リコール

 

対象になるアルトエコは
ベルトを対策品に交換する
改善措置がとられていますが

このトラブルは他車種も含め
少なくとも実際に920件も発生して
リコールに発展しているだけに

あなたが狙っている
アルトエコの中古車が該当するなら

改善措置を受けたかどうか
しっかり確認したいところです。

 

でも、改善措置なんてフツーやってあるんじゃないの?

 

って思うかもしれませんが
そうとは限らないんです・・・

普段整備工場さんから
部品のお問い合わせの中で
依頼を受けた部品を検索すると

あれ?これリコールになってますよ?

サービスキャンペーンでてるから
ディーラーで無償交換してもらえますよ

って回答することが
実は少なくないんです。

どういった経緯で
改善措置を受けてなかったのか
そのあたりは不明ですが

中古車販売店に並んでいる車なら
リコールの改善措置は受けている
とは限りません・・・

走行不能に陥るリスクがある
非常に恐いトラブルなだけに

あなたが狙っている
アルトエコの中古車が
リコールに該当するなら

改善措置を受けたかどうか
しっかり確認するのが安心です!

 

 

注意点④:アルトエコはぶつけると高くつく!

板金修理

 

アルトエコを中古で買ったら
ホントに注意したいのが

「ぶつけると修理代が高い」

ということ!

クルマはぶつけて壊せば
修理代が高くつくものですが、

それでもドアやバンパーなど
同色の中古部品が見つかれば

鈑金・塗装で修理するよりも
大幅に修理代を圧縮できます。

しかしアルトエコの
ドアやバンパー、ヘッドライト、
リヤゲートなどの中古部品は

みんなぶつけてしまうからなのか、
探してもなかなか見つかりません。
あっても程度が悪いのにいい値段してたり!

 

で、アルトエコで特に注意したいのは
「リヤゲート」をぶつけて壊すと
大変な目にあうということ。

アルトエコ 注意点

 

ハッチバックのクルマ特有の
上に開くこのリアのハッチゲート。

後ろまわりをぶつけると
リヤゲートもグッチャリいく
危険性がありますが

このリヤゲートを壊すと修理代が
刺激的に高いんです・・・

運よく同じ色の中古が見つかっても
10万前後が飛んでいきますし、

タイミング悪く中古で
同色のリヤゲートが見つからず

さらには板金修理できないほど
ガッツリと凹ませた時には

新品のリヤゲートに塗装して
ガラスを脱着して・・・と、
20万コースも覚悟みたいな!

板金修理

 

このような状況なので
アルトエコの中古車を買ったら

ぶつけると高くつくというのは
覚えておきたいポイントであります!

 

 

⇒アルトエコの中古、故障リスクを回避するには

アルトエコ 値段

 

年数のたった、距離を走った
アルトエコの中古車は

いつ故障が起きてもおかしくないのは
認識しておきたいところですが、

弱点のところでお話しした
エアコンのコンプレッサーや
発電機のオルタネーター、

保証期間延長になっている
電動ドアミラー以外にも

例えば・・・

・セルモーター(スターター)
セルモーターの参考画像

・パワステ関係
パワステギヤボックス 参考画像

・センサー部品
センサー部品の参考画像

・ナビなど電装品etc.

 

など、経年劣化によって
故障が避けられない部品が
いろいろ潜んでいますが

あなたがアルトエコを
中古で買ってからすぐに故障する
可能性もゼロではありません。
こればっかりはホントわかりません・・・

 

このようなリスクを回避するために
検討して損はないのが「保証」

中古車販売店が独自に保証を
設定しているケースもありますし、

カーセンサーやグーといった媒体が
中古車に有償で保証をつけることも。

万一の不具合が発生した際に
保証でカバーしてもらえれば

修理代を自腹で払うことなく
クルマを直してもらえちゃうので

多少のコストがかかったとしても
保険として保証をつけるという
選択肢もアリだと思います。

特に電動格納のドアミラーは
わざわざ保証延長がだされたほど
トラブルが多いとも言えるだけに
注意したいポイントであります!

 

※一般ユーザーさんからメールで問い合わせが来る時に「中古車を買って2週間ですが故障してしてしまいましたが修理代の見積もりが20万近くって言われ・・・保証を付けてなかったので自費で修理になります。そのため安いリビルト品を探してます」なんてメッセージが添えられてることも少なくありませんので!

 

※また、中古車販売店の保証に加え自動車保険でも「故障保証」を月々わずかな費用で受けられるものもあるので検討する価値ありだと思います^^

 

 

⇒アルトエコの中古を買う前にもう一つだけ確認しておきたいこと

アルトエコ 価格

 

アルトエコの中古を
狙っているなら気をつけたい

・エアコンの故障

・オルタネーターの故障

・電動ドアミラーの故障

・走行不能になる危険性

・ぶつけると高くつく

 

などトラブルが多い弱点など
部品屋の視点でお伝えし、
リスク回避のこともお話ししました。

あと残るは狙っている
アルトエコの中古を

どうすれば少しでも安く買えるか
っていうことですよね^^

 

中古車の場合は新車と違って
値引きといった概念がありませんし
もし値引きしてくれる中古車があれば

それは元々その分を見越して
車両価格が高めに設定されていると
考えてもいいと思います。

ではどうやって狙っている
アルトエコの中古車を安く買うか。

それはやっぱり

いま乗っているクルマを
高く買い取ってもらうこと

に尽きると思います。

中古車 買取

 

自分もいまの部品屋の会社を
立ち上げて1年たった時に

やっと軌道に乗ってきたから
クルマ買い替えるか~と思って
ネットの中古車情報を見てたら

前から欲しかった
V35スカイラインクーペの中古が

クルマで小一時間くらいの
近所にいいのがでてたんです^^

走行距離も1万㎞ちょっと、
ブレーキキャリパーが
対向4POTにカスタムされてて!

その時に乗ってた車は
新車で買って13年のアコード。

たしか13万㎞位走ってて
過走行の部類ではあったんですが

6MTのスポーツグレードで
根強い人気があるモデルだから

10万や15万にはなるかな~
なんて考えてたんです。

で、スカイラインを見に行った時に
お店の人に下取りを聞いてみると

10年超えてるクルマは
ウチでは買取できないんですよね

なんてことを言われ!
乗ってきたクルマを見もせずに言われましたし!

 

まさか下取りがゼロとは
想像もしてなかったんで
これはけっこうショックで・・・

でも見に行ったスカイラインの中古
バリモノだからどうしても欲しい、

だけど月々のローンは安くしないと
軌道に乗ったとはいえまだ綱渡りな
起業1年目なだけに恐いし。

そこで役に立ったのが無料一括査定。

買取できないなんて言われた
いままで乗ってきた13年落ちの車が
ホントに価値がないのか

ネットの一括査定で
ためしに確認してみたんです。

で、何社か回答きたのが
30万~40万!

これだけでもゼロ円からすると
とんでもなくいいですよね^^

でもこの時は結局
45万で買い取ってもらえました!

買取してくれた業者さん、
アコードの中古車を若いお客さんから
探してとバックオーダー受けてて

ちょうど自分のアコードが
そのお客さんの希望にあうとのことで
どうしても売って欲しいと。

で、45万で買い取ってもらえたから
無事お目当てのスカイラインクーペに
乗り換えすることができました^^

CPV35

 

この後もいろいろ乗換えましたが
結局のところ一括査定をお願いするのが
一番高く売れる印象があります。

あなたも狙っている
アルトエコの中古車があるなら

1~2分くらいの入力で
買取相場がチェックできるので
試してみる価値、アリだと思います。

アルトエコ 欲しい

 

いま乗っているクルマが
想像以上に買取相場が高ければ
高いうちに買い取ってもらって

お目当てのアルトエコの中古に
予定を前倒で乗り換えることも
できちゃいますしね^^

まずはあなたも愛車の買取相場、
チェックしてはいかがでしょうか!?

愛車を一括査定に依頼してみる
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