ラグジュアリーで
洗練された美しきサルーン・・・
J32系の日産ティアナ!
インテリアに目を向けてみても
エレガントな雰囲気が高級感あり
V6エンジンの滑らかなフィールとともに
大きな満足をもたらしてくれるはず^^
モダンリビングな内装の雰囲気も素敵ですよね^^
そんなJ32のティアナの
中古車相場をチェックしてみると
コミコミ50万程度でも
5万km前後とあまり走ってないのが
探せるようなお買い得な状況ですが
前期型は10年オーバー選手と
年数がたってきているだけに
いずれにしてもJ32系ティアナを
中古で狙っているなら気になるのは
買ってから故障や不具合がでないか
っていうことじゃないでしょうか。
全国の整備工場さんから
部品の問い合わせを受ける
「部品商」の仕事をする中で
J32 ティアナの
故障が多い箇所や弱点を
部品屋の視点でお伝えします!
◆目次
弱点①:パワステポンプの故障
軽いハンドル操作を生み出す
油圧ポンプであるパワステポンプ。
日々の仕事の中で
整備工場さんや一般ユーザーさんから
ちょこまかパワステポンプの
お問合せをいただきます。
距離を走ったり年数がたてば
経年劣化でハンドルを切った時に
ゴ~っなどの異音がでたり、
パワステが効かない、
オイルが漏れるといった
トラブルが出やすいですが
気になる新品の値段は・・・
約8万円!
と、いい値段していますし
工賃などが入るとちょっと痛い
出費となってしまいます。
新品よりも安価な
リビルトのパワステポンプなら
半額程度とだいぶ安いですが
タイミングが悪いと
在庫が切れてることも少なくないので
そのあたりは注意したいところです。
弱点②:オルタネーターの故障
クルマの発電機である
オルタネーター。
発電する際に繰り返し発熱し
かなり熱をもつ部品なので
こちらも経年劣化による
不具合、トラブルが避けられない
注意したい部品ではありますが、
J32系ティアナは
このオルタネーターの問い合わせが
少なくない状況(=壊れている)
壊れたオルタネーターを修理した
リビルト品を製造する工場の
技術の方から聞いた話では
J32ティアナのオルタネーターは
レクチファイアと呼ばれる部品が
焼けちゃって壊れている場合が
非常に多いそうです。
【レクチファイアってこんな部品】
リビルト部品に交換したら
壊れたオルタネーターは工場に返却され
また修理してリビルト品になりますが
J32ティアナのオルタネーターは
整備工場などから返却された
壊れたオルタネーターを分解すると
ほとんどこのレクチファイアという
電気を整流する部品が壊れて
発電不良になっているとのこと。
オルタネーターが壊れると
発電不良でバッテリーがあがって
走行不能に陥りますし、
新品定価は約10万、
安価なリビルト品で交換しても
5万コース覚悟の高額修理に・・・
J32ティアナの弱点といえる
トラブルが多い部品なだけに
注意したいポイントであります!
弱点③:エアコンの故障
春~秋に整備工場さんから
意外とお問い合わせが多いのが
・エアコンのコンプレッサー
エアコンのガスを圧縮する
このコンプレッサーですが
J32系のティアナ、
特に前期型モデルは
年数がたってきているだけに
経年劣化によるコンプレッサーの
焼付きや異音といったトラブルが
避けられない状況にあり
いつ壊れてもおかしくない
状況であるともいえます。
春~秋にかけて故障が多く
このエアコンのコンプレッサーの
お問い合わせも増えますが、
注意したいのが
修理代が高いということ。
上の画像にもあるように
エアコンはシステムで成り立っていて
コンプレッサーが焼付いたり
異音がでたりと故障したからといって
コンプレッサーそれだけを
交換すればいいっていうような
単純な話しじゃありません・・・
主に故障の原因になるのが
エキスパンションバルブという
髪の毛の細さ程度しかない
霧吹き器のノズル部分だったり、
リキッドタンクとよばれる
フィルターの役目がある部分で
スラッジなどが詰まり
異常高圧⇒コンプレッサーが故障
といった流れになることが多いので
コンプレッサーや関連したパーツの
部品代+工賃+ガス代と加わっていくと
10万や20万が飛んでいきます!
焼付きやロックでコンプレッサー内部の削れカスがシステム内に回っちゃうとコンデンサーの交換や、配管も全部外して清掃など大事になっちゃいます・・・
弱点④:ラジエターからの水漏れ
経年劣化によるトラブルが避けられず
こちらも整備工場さんなどから
お問い合わせが
ちょこまかくるラジエター。
安価な社外新品のラジエターで
修理・交換するにしても
ラジエター本体だけでなく
ホース類などの周辺パーツ代、
冷却水代、交換工賃と加わって
10万コースは覚悟の高額修理に!
で、このラジエターのトラブルは
厄介なことに走行距離が浅くとも
年数がたったことによる経年劣化で
急にトラブルが発生するので
注意したいところです・・・!
私自身も、10年選手だけど3万kmの距離浅な中古車で急に水漏れが発生し困った経験が・・・昨日までは何ともなかったのに朝乗ろうと駐車場に行ったら地面にクーラントが漏れてて・・・(泣)
急にきます、ラジエターの水漏れ!
注意点①:J32 ティアナはぶつけると高くつく!
J32系のティアナの中古を
買ったらホントに注意したいのが
ぶつけると高くつく
っていうこと。
ドアやバンパー、ヘッドライトなど
ぶつけて壊してしまった場合に
安く直す方法として
中古部品で交換できれば
修理代を大きく下げられますが
J32ティアナはなかなか
中古バンパーとかが見つかりません。
特に珍しい色だと絶望的・・・
そのため泣く泣く高額な新品で
交換する羽目になり修理代が
高くなりがちです。
鈑金できないほど
べっこりいっちゃったら
新品部品で交換になりますが
新品のドアとかって
色が塗装されていないから
塗装代なんかもプラスされて
すぐに10万や20万が飛びます。
ちなみに気になる新品定価は・・・
フロントバンパー:約7万
フロントフェンダー:約4万+塗装代
フロントドア:約5万+塗装代
ヘッドライトユニット:約8万
(HID ASSYだと約14万!)
ドアミラー:約3万
(カメラつきだと約6万!)
う~ん・・・マンダム・・・
元々がラグジュアリーサルーンの
J32系のティアナなだけに
どんなに中古車価格が安くなろうとも
部品代はハイプライスなまま・・・
だからあなたも
J32ティアナの中古車を買ったら
ぶつけると高くつくというのは
覚えておきたいポイントです!
注意点②:エンジンの中はキレイ?!
ティアナ J32の中古を
購入する前に注意したい、
必ず確認したいのが
エンジン内部が上の画像のように
汚なくなってないかということ。
オイル交換をサボっていると
こんなふうに内部にスラッジがたまり
エンジンが焼付いてしまったり
とんでもない状況に発展する危険性が!
整備工場さんから軽自動車とか中古エンジンの問い合わせを受けた時に在庫状況を調べていると、15万kmとか距離を走っていてもエンジンの中がホントにキレイでオイル交換ちゃんとしてたんだろうな~っていうのもあれば、5~6万kmぐらいでもスラッジやオイル焼けで中が汚くてなんじゃこりゃっていうのもあります!
そのためお目当ての
ティアナの中古車があるなら
オイルフィラーキャップを開けて
キャップの裏やエンジンの内部が
汚れていないか要確認です。
ヘドロみたいなスラッジがベッタリついてたらちょっとヤバイです、そのクルマ!
もしこれをしっかり確認せず
エンジンの中がひどい個体を
あなたが中古で買ってしまったら
後々エンジン焼付きなどの
リスクがあなたに降りかかってきます!
また、オイル交換もされず
「乗りっぱなし」にされてたような
愛情なく乗られていた
中古車をつかんでしまったら
後になってからいろいろと
トラブルが出る可能性があるので
用心したいところ・・・
中古車のいわゆる
「当たり」「ハズレ」って
愛情もって乗られていたかが
大きく関与していると思います。
オイル交換のような
基本的なメンテナンスさえ
されていなかったようなクルマだと
下駄がわりにラフに運転されて
大切にされてなかったなんてことも
想像できてしまいます。
そんな状況ではなにかとヤレや
劣化がでてしまいがちですので、
ハズレの中古車をつかまないためにも
エンジンの中がキレイかどうかや
オイル交換とかが定期的にされてたかを
当たり、ハズレの判断材料の一つとして
チェックするのがおススメです^^
あと自分が中古車を買うときにチェックするポイントは座席のサポート部分とかにひどいシワやヨレ、擦れたり劣化がないかってのはよく見ます。
こういった部分も前述したような
「愛されていたかどうか」
「丁寧に乗られていたか」
「前のオーナーの人柄」
がわかるポイントだと思っていますので。
注意点③:ダッシュボードの割れ、ベタつき
J32 ティアナで避けられず
中古車の走行距離が少なくても
年数がたったことによる
ダッシュボードの
「割れ」や「ベタつき」・・・
ティアナに限らず、
トヨタやレクサスなど他メーカーでも
2006年~2012年ぐらいの
年式のクルマはダッシュボードの
割れやベタつきが多くって・・・
どうやらこの頃のダッシュボード、
従来よりもリサイクル性を
高めるようにした結果、
経年劣化で割れたり
ベタつきがでやすいみたいで。
このダッシュボードの劣化は
ネットの中古車サイトの写真だけでは
なかなか判別しにくいですが、
写真ではキレイに見えてても
実車ではすごくボロいってことも
あるので注意したいところです。
個人的にもダッシュボードがベージュの2009年式インフィニティFXを購入したんですが、カーセンサーとかの画像ではキレイだったけど実車を見に行ったらかなり割れがあちこちに発生してたし、ベタベタで汚れがついてるのがベージュだから目立ってて・・・なんてことが(苦笑)
結局納車前にダッシュボードを交換してもらったんですが、いまは素材が変更されているらしくまず再発はしないそうです。
あと余談ですがこの中古車屋さん、「新型のコロ助」が流行していた時に在庫車の内装をアルコール系の除菌剤でウィルス対策していたそうですが、何ヶ月かするといろいろな在庫車のダッシュボードが水膨れみたいになったり、べたついたりが多発して大変だったとのこと。
あなたもJ32 ティアナの中古を買ったら、アルコール系の素材でダッシュボードを拭いたりしないように注意したいところです・・・!
注意点④:カスタムされたティアナ J32の中古車
J32 ティアナの
中古車情報を見ていると
エアロやローダウン、マフラー、
アルミなどバリッとキマってて
いいね~、わかってるね~^^
と思ってしまうような
カスタム&ドレスアップされた
中古車もよくでていますが、
そんなカスタムされた
J32 ティアナの中古を買うなら
要注意なポイントなのが
・車検対応のカスタムか
・純正部品は残っているか
っていうこと。
日々の仕事の中で
整備工場さんから車検がらみで
・サスペンション1台分
・センターとリヤのマフラー
・ヘッドライト
といったお問い合わせがよく来ます。
マフラーは音量だけでなく
認証がとれていないと車検が
通せなかったり厳しくなってますし、
ヘッドライトはイカリングとか
スゴイのが装着されててNGだから
安い中古を探して~ときたり、
いまダウンサスが入っているけど
最低地上高が足りてないし
ノーマルのバネは
お客さん持ってないって言うから
1台分探してよ~って感じで。
【※車検対応マフラーでも要注意!】
先日、仲のいい整備工場さんからマフラーのお問い合わせがきたのですが、お客さんのクルマには車検対応のマフラーがついてはいるものの経年劣化で音量が大きくなってしまい交換しないと車検がダメだから中古でマフラー探して~とお問い合わせがきたことが!
【※ヘッドライトやテールランプの「塗装」にも注意!】
整備工場さんから意外と多いのが、表面を黒く塗装してブラックアウトされたヘッドライトの塗装が落とせなくて車検に通せないから安い中古ヘッドライト探して~っていうお問い合わせ。
ヘッドライトやテールランプを塗装してブラックアウトしているカスタム車両はこんな落とし穴があるので注意したいところです・・・
で、前述したように
J32 ティアナは中古パーツを探しても
なかなか見つかりませんし、
新品で部品を交換するとなれば
すぐに5万や10万が飛んでいくだけに
車検に対応していない
カスタムがされた中古車だったり
純正部品が残っていない場合は、
J32 ティアナの中古を購入した後に
車検や故障した時など困った状況に
見舞われかねません・・・
カスタム・チューニングされた
J32 ティアナの中古を買うなら
・車検に対応しているか
・純正部品は残っているか
といったことは
確認しておくのが安心です!
※個人的に困ったのは「社外アルミ」。以前カスタムされたC7のコルベットを買ったんですが車検がきたときにホイール替えないと車検通らないよ~って言われて困ったことが。”なんちゃらフォージド”ってかっこいいホイールだったんですが、認証マークがないだかなんかで車検NGらしくって。。。こんなこともあるので社外アルミもご注意くださいませ~^^
⇒ティアナ J32の中古、故障リスクを回避するには
さて、J32ティアナの
弱点や注意点をお話ししましたが
距離を走った中古車であれば
いつ故障が起きてもおかしくない
状況なのは認識しておきたいところ。
弱点のところでお話しした
パワステポンプやオルタネーター、
エアコンのコンプレッサーの他にも
たとえば・・・
・セルモーター(スターター)
・CVTミッション
・センサー部品
・ナビなど電装品etc.
と、経年劣化によって
故障が避けられない部品が
いろいろ潜んでいますが
あなたがJ32ティアナを
中古で買ってからすぐに故障する
可能性もゼロではありません。
こればっかりはホントわかりません・・・
このようなリスクを回避するために
検討して損はないのが「保証」。
中古車販売店が独自に保証を
設定しているケースもありますし、
カーセンサーやグーといった媒体が
中古車に有償で保証をつけることも。
万一の不具合が発生した際に
保証でカバーしてもらえれば
修理代を自腹で払うことなく
クルマを直してもらえちゃうので
多少のコストがかかったとしても
保険として保証をつけるという
選択肢もアリだと思います。
※一般ユーザーさんからメールで問い合わせが来る時に「中古車を買って2週間ですが故障してしてしまいましたが修理代の見積もりが20万近くって言われ・・・保証を付けてなかったので自費で修理になります。そのため安いリビルト品を探してます」なんてメッセージが添えられてることも少なくありませんので!
※また、中古車販売店の保証に加え自動車保険でも「故障保証」を月々わずかな費用で受けられるものもあるので検討する価値ありだと思います^^
⇒J32ティアナの中古を買う前にもう一つだけ確認しておきたいこと
J32系のティアナを
中古で購入するなら気をつけたい
・パワステポンプの故障
・オルタネーターの故障
・エアコンの故障
・ぶつけると高くつく
・エンジンの中はキレイか
・ダッシュボードの割れ、劣化
・カスタムされた中古車
といった弱点のことを
部品屋の視点でお伝えし、
リスク回避のこともお話ししました。
あと残るは狙っている
J32ティアナの中古を
どうすれば少しでも安く買えるか
っていうことですよね^^
中古車の場合は新車と違って
値引きといった概念がありませんし
もし値引きしてくれる中古車があれば
それは元々その分を見越して
車両価格が高めに設定されていると
考えてもいいと思います。
ではどうやって狙っている
J32ティアナの中古を安く買うか。
それはやっぱり
いま乗っているクルマを
高く買い取ってもらうこと
に尽きると思います。
自分もいまの部品屋の会社を
立ち上げて1年たった時に
やっと軌道に乗ってきたから
クルマ買い替えるか~と思って
ネットの中古車情報を見てたら
前から欲しかった
V35スカイラインクーペの中古が
クルマで小一時間くらいの
近所にいいのがでてたんです^^
走行距離も1万㎞ちょっと、
ブレーキキャリパーが
対向4POTにカスタムされてて!
その時に乗ってた車は
新車で買って13年のアコード。
たしか13万㎞位走ってて
まあ過走行の部類ではあったんですが
6MTのスポーツグレードで
根強い人気があるモデルだから
10万や15万にはなるかな~
なんて考えてたんです。
で、スカイラインを見に行った時に
お店の人に下取りを聞いてみると
10年超えてるクルマは
ウチでは買取できないんですよね
なんてことを言われ!
乗ってきた車を見もしないでバッサリでしたし!
まさか下取りがゼロとは
想像もしてなかったんで
これはけっこうショックで・・・
でも見に行ったスカイラインが
バリモノだったしどうしても欲しい、
だけど月々のローンは安くしないと
軌道に乗ったとはいえまだ綱渡りな
起業1年目なだけに恐いし。
そこで役に立ったのが無料一括査定。
買取できないなんて言われた
いままで乗ってきた13年落ちの車が
ホントに価値がないのか
ネットの一括査定で
ためしに確認してみたんです。
で、何社か回答きたのが
30万~40万!
これだけでもゼロ円からすると
とんでもなくいいですよね^^
でもこの時は結局
45万で買い取ってもらえました!
買取してくれた業者さん、
アコードの中古車を若いお客さんから
探してとバックオーダー受けてて
ちょうど自分のアコードが
そのお客さんの希望にあうとのことで
どうしても売って欲しいと。
で、45万で買い取ってもらえたから
無事お目当てのスカイラインクーペに
乗り換えすることができました^^
この後もいろいろ乗換えましたが
結局のところ一括査定をお願いするのが
一番高く売れる印象があります。
オークション的なのもやってみましたが思ったほど値があがらないことが多くて・・・
もしあなたも狙っている
J32系のティアナがあるなら
1~2分くらいの入力で
買取相場がチェックできるので
試してみる価値、アリだと思います。
いま乗っているクルマが
想像以上に買取相場が高ければ
高いうちに買い取ってもらって
お目当てのJ32ティアナの中古に
予定を前倒で乗り換えることも
できちゃいますしね^^
まずは愛車の買取相場だけでも
確認してみてはいかがでしょうか!?
愛車を一括査定に依頼してみる
↓ ↓ ↓