ヴェロッサの気になる弱点や故障。【部品屋の視点】で解説するよ

ヴェロッサ 中古

まるでイタリア車のような
斬新で洗練された美しきデザインに
直6の名機1JZを搭載し

色あせることのない魅力を放つ
FRスポーツサルーン・・・

トヨタ ヴェロッサ!

ヴェロッサ 1JZ

そんなトヨタ ヴェロッサの
中古相場をチェックしてみると、

2リッターNAのGX110は
そこまで走ってないのが

コミコミ50万以下でも
見つかるような状況ですが

ヴェロッサのツアラーVともいえる
1JZターボを搭載したVR25だと
もはやプレミアプライスですよね!
距離浅で事故歴なしだと300万オーバー当たり前みたいな!

ヴェロッサ 欲しい

しかしヴェロッサは
2001年に登場し

最終後期でも2004年と
年数がたっているだけに

あなたもヴェロッサを中古で
狙っているなら気になるのは

買ってから故障や不具合がでないか
っていうことじゃないでしょうか。

 

今回はヴェロッサの中古を
狙っているなら注意したい
故障や弱点といった部分を

故障が多い箇所や弱点を
部品屋の視点でお伝えします!

 





 

 

弱点①:エアコンのコンプレッサー

カーエアコン

エアコンのガスを圧縮するのが
このコンプレッサーですが

年数や距離を走った
ヴェロッサの中古車では

経年劣化による不具合・トラブルは
避けることができずいつ壊れても
おかしくない状況です・・・

 

焼付きやガラガラ異音といった
不具合が春~夏~秋に多く

特に夏場は整備工場さんなどから
けっこう注文をいただきます。
(=それだけ壊れているっていうこと)

カーエアコン参考画像

 

で、このエアコンのコンプレッサー、

注意したいのが
修理代が高いということ。

上の画像にもあるように
エアコンはシステムで成り立っていて

コンプレッサーが焼付いたり
異音がでたりと故障したからといって

コンプレッサーだけを
交換すればいいっていうような
単純な話しじゃありません・・・

カーエアコンシステム部品 参考画像

主に故障の原因になるのが
エキスパンションバルブという
髪の毛の細さ程度しかない
霧吹き器のノズル部分だったり、

リキッドタンクとよばれる
フィルターの役目がある部分で
スラッジなどが詰まり

異常高圧⇒コンプレッサーが故障
といった流れになることが多いので

コンプレッサーや関連したパーツの
部品代+工賃+ガス代と加わっていくと
10万や20万が飛んでいく状況です!
焼付きやロックでコンプレッサー内部の削れカスが
システム内に回っちゃうとコンデンサーの交換や、
配管も全部外して清掃など大事になっちゃいます・・・

また、年数がたってきているだけに
年々安価なリビルト品の在庫が
少なくなってきているのも厄介です!

 

 

弱点②:オルタネーター(発電機)

オルタネーター 発電機

次にヴェロッサの中古で
注意したい弱点な部品なのが
オルタネーター!

オルタネーターはバッテリーに
電気を供給する発電機ですが

発電時はキンキンに熱くなるため
経年劣化による故障が避けられません。
ヤケドするほどキンキンになります!

この熱の影響なのか
こちらもコンプレッサーと同じく

特に夏場の暑い季節には
整備工場さんからお問合せが多く

修理交換となれば
安価なリビルト品で交換しても
5万コースは覚悟ですし、

そもそもオルタネーターが故障して
発電不良になればバッテリーがあがって
レッカーを呼んだりしたり

バッテリーも交換して・・・など
なにかと費用がかさみがちです!

 

 

弱点③:直噴エンジンのアイドリング不調、エンジン不調

ヴェロッサ 1JZ 直噴エンジン

ヴェロッサのノンターボ、
直噴1JZエンジン搭載車の
隠れた弱点と言えるのが

エンジン不調、アイドリング不調。

 

これらエンジン不調の
トラブル原因となるのが
「D4」=直噴の機構で、

いまでこそ直噴エンジンは
燃費とパワーの両立のため
いろいろな車種で採用されて

特にコレといった
不具合がでないように
よく制御されていますが

ヴェロッサが登場した当時の
直噴エンジンはまだまだ技術的に
背伸びした感があり

エンジン不調やアイドリング不調の
トラブルが少なくありません。

吸気系 スラッジ堆積

実はヴェロッサの
直噴1JZエンジンには
上記イメージ画像のように

スロットルや吸気バルブなどに
スラッジが堆積することで
アイドリング不調が発生するため

トヨタから「延長保証」
出された経緯もあるほどですが

しかしその延長保証の改善策は
たまったスラッジを除去するという

対症療法でしかないため
根本原因の改善にはなっていません。

 

あなたが直噴1JZを搭載した
ヴェロッサの中古を狙っているなら

年数がたっているだけに
基本的には吸気系は汚れている
可能性が高いので中古車を購入する際に

アイドリングが安定しているか
変な振動などがないか確認し、

試乗できるのであれば
加速不良などの違和感がないか
しっかりチェックしたいところです。

そしてヴェロッサを購入した後は
定期的に燃料添加剤などで

クリーンに保ってあげるように
気を使ってあげるのがおススメです。

 

 

注意点①:エンジンの中はキレイ?!

エンジン内部の汚れ

ヴェロッサの中古を
購入するなら注意したい、
買う前に必ず確認したいのが

エンジン内部が上の画像のように
汚なくなってないかということ。

オイル交換をサボっていると
こんなふうに内部にスラッジがたまり

エンジンが焼付いてしまったり
ターボ車であればタービンブローなど
とんでもない状況に発展する危険性が!

整備工場さんから軽自動車とか中古エンジンの問い合わせを受けた時に在庫状況を調べていると、15万kmとか距離を走っていてもエンジンの中がホントにキレイでオイル交換ちゃんとしてたんだろうな~っていうのもあれば、5~6万kmぐらいでもスラッジやオイル焼けで中が汚くてなんじゃこりゃっていうのもあります!

 

そのためお目当ての
ヴェロッサの中古車があるなら
購入前に必ず確認したいのが

オイルフィラーキャップを開けて
キャップの裏やエンジンの内部が
汚れていないかということ。

エンジン内部の汚れ
ドロドロなヘドロみたいなスラッジがついてたら
ちょっとヤバイです、そのクルマ!

もしこれをしっかり確認せず
エンジンの中がひどい個体を
あなたが中古で買ってしまったら

後々エンジン焼付きや
ターボ車ならタービンブローなど

高額故障のリスクが
あなたに降りかかってきます!

また、オイル交換もされず
「乗りっぱなし」にされてたような

愛情なく乗られていた
中古車をつかんでしまったら

後になってからいろいろと
トラブルが出る可能性があるので
用心したいところ・・・

トヨタ ヴェロッサ 評判

中古車のいわゆる
「当たり」「ハズレ」って
愛情もって乗られていたかが
大きく関与していると思います。

オイル交換のような
基本的なメンテナンスさえ
されていなかったようなクルマだと

下駄がわりにラフに運転されて
大切にされてなかったなんてことも
想像できてしまいます。

そんな状況ではなにかとヤレ
劣化がでてしまいがちですので、

ハズレをつかまないためにも
エンジンの中がキレイかどうかや

オイル交換とかがされてたかを
当たり、ハズレの判断材料の一つとして
チェックするのがおススメです^^

あと自分が中古車を買うときにチェックするポイントは
座席のサポート部分とかにひどいシワやヨレ、
擦れたり劣化がないかってのはよく見ます。

こういった部分も前述したような
「愛されていたかどうか」
「丁寧に乗られていたか」
がわかる
ポイントだと思っていますので。

オイル交換

 

 

注意点②:ヴェロッサはぶつけると高くつく!

板金修理

ヴェロッサを中古で買ったら
ホントに注意したいのが

「ぶつけると修理代が高い」

ということ!

クルマはぶつけて壊せば
修理代が高くつくものですが、

それでもドアやバンパーなど
同色の中古部品が見つかれば

鈑金・塗装で修理するよりも
大幅に修理代を圧縮できます。

しかしヴェロッサは
ドアやバンパー、ヘッドライト、
ドアミラーなどといった

ありとあらゆる外装部品の中古が
なかなか見つからない状況です。

なぜ見つからないかというと、
直6エンジン搭載のFRという
希少価値の高いクルマだけに

解体ヤードにクルマが入庫すると
専門ショップや外人バイヤーさんなどが

すぐに廃車になったヴェロッサを
クルマ丸ごと引き取ってしまうので
「部品取り」されることもなく

その結果としてバンパーなどの
中古部品が流通しないという
困った状況にあります・・・・。

このような事情があって
ヴェロッサをぶつけて壊すと

高額な新品の部品代や塗装代などで
10万や20万がすぐに飛んでいくような
修理代に見舞われます・・・

板金修理

ヴェロッサをはじめ
この手のスポーツカー系は

安価な中古パーツが
なかなか見つからないので

ぶつけると高くつくというのは
覚えておきたいポイントです!

 

 

注意点③:カスタムされたヴェロッサの中古車

ヴェロッサ 改造車

ヴェロッサの中古車情報を見ていると
エアロや車高調、マフラー、
アルミなどバリッとキマってて

いいね~、わかってるね~^^

と思ってしまうような
カスタム&チューニングされた
中古車もよくでていますが、

そんなカスタムされた
ヴェロッサを中古で購入するなら

・車検対応のカスタムか

・純正部品は残っているか

ということ。

 

日々の仕事の中で
整備工場さんから車検がらみで

・サスペンション1台分

・センターとリヤのマフラー

・ヘッドライト

といったお問い合わせがよく来ます。

マフラーは音量だけでなく
認証がとれていないと車検が
通せなかったり厳しくなってますし、

ヘッドライトはイカリングとか
スゴイのが装着されててNGだから
安い中古を探して~ときたり、

いまダウンサスが入っているけど
最低地上高が足りてないし

ノーマルのバネは
お客さん持ってないって言うから
1台分探してよ~って感じで。

【※車検対応マフラーでも要注意!】
先日、仲のいい整備工場さんからマフラーのお問い合わせがきたのですが、お客さんのクルマには車検対応のマフラーがついてはいるものの経年劣化で音量が大きくなってしまい交換しないと車検がダメだから中古でマフラー探して~とお問い合わせがきたことが!

 

で、中古を探してみても
ヴェロッサは希少価値が高く

タダで部品取りになるような
クルマではないので中古パーツが
まず見つかりません・・・

先程もお話したように廃車とか事故車は
すぐにショップさんとか
バイヤーさんが押さえちゃうから
部品取りに
回されないんですよね~・・・

ヴェロッサ チューニング

新品で交換となれば
すぐに5万や10万が飛んでいくだけに

車検に対応していない
カスタムがされた中古車だったり
純正部品が残っていない場合は、

あなたが購入した後に
車検の時など困った状況に
見舞われかねません・・・

カスタム・チューニングされた
ヴェロッサの中古を買うなら

・車検に対応しているか

・純正部品は残っているか

といったことは
確認しておくのが安心です!

※個人的に困ったのは「社外アルミ」。以前カスタムされたC7のコルベットを買ったんですが車検がきたときにホイール替えないと車検通らないよ~って言われて困ったことが。”なんちゃらフォージド”ってかっこいいホイールだったんですが、認証マークがないだかで車検NGらしくって。。。こんなこともあるので社外アルミもご注意くださいませ~^^

コルベット C7 評価

 

 

注意点④:純正ナビの不具合

ヴェロッサ 燃費

あなたが狙っている
ヴェロッサの中古車に

NSCP-W61のメモリーナビが
装着されていたら注意です!

 

目的地の検索ができなくなったり
バックモニターが機能しなくなる
不具合が発生する恐れ

 

【トヨタリコール等情報】
https://toyota.jp/recall/campaign/120517.html

トヨタ ナビ 不具合

 

平成12年12/15~15年1/23
の期間に出荷された
JZX110のヴェロッサの

NSCP-W61のメモリーナビが
このトラブルに該当していて、

バックモニターや目的地検索が
機能しなくなる可能性があるため

サービスキャンペーン
アナウンスされた経緯があります。

改善措置としては、

ナビのプログラムを修正する

といった無償措置がとられています。

ドライブに出かけた先で
ナビの検索ができなくなったら
非常に困ってしまいますし、

駐車の時にバックモニターが
映らなくなってしまうのも
厄介で危険なだけに

あなたが狙っている
JZX110のヴェロッサの中古車に
NSCP-W61のナビが装着されてたら

改善措置を受けたかどうか
しっかり確認するのが安心です。

 

でもリコールとかの改善措置って
別に確認なんかしなくたって
ちゃんとやってんじゃないの?

 

と思うかもしれませんが
それがですね、そうでもないんです。

普段整備工場さんから
部品の問い合わせがきた時に
依頼された部品を調べてると

あれ?これリコール対象ですよ

ディーラーに行けば
タダで交換してもらえますよ

なんて案内することが
ちょこまかあるんです。

どういう経緯で
リコールの改善措置を受けていない
状況になってしまったかは不明ですが

こういったやり取りも
日々の仕事の中で少なくないので

お目当ての中古車を買う前に
ちゃんとリコールの対策がされたか
履歴を確認しておくのが安心です。

 

 

⇒ヴェロッサの中古、故障リスクを回避するには

ヴェロッサ 価格

年数のたった、距離を走った中古車は
いつ故障が起きてもおかしくないのは
認識しておきたいところですが

弱点のところでお話した
エアコンのコンプレッサーや

オルタネーター以外にも
高額修理になる部品として例えば・・・

・セルモーター(スターター)
セルモーターの参考画像

・AT、MTミッション
オートマ 参考画像

・タービン(ターボ車)
ターボの参考画像

・ドアミラーやパワーウインド関係
トヨタヴェロッサ 故障

・センサー部品
センサー部品の参考画像

など、経年劣化によって
故障が避けられない部品が
いろいろ潜んでいますが

あなたがヴェロッサの中古を
買ってからすぐに故障する
可能性もゼロではありません。
こればっかりはホントわかりません・・・

 

このようなリスクを回避するために
検討して損はないのが「保証」

中古車販売店が独自に保証を
設定しているケースもありますし、

カーセンサーやグーといった媒体が
中古車に有償で保証をつけることも。

万一の不具合が発生した際に
保証でカバーしてもらえれば

修理代を自腹で払うことなく
クルマを直してもらえちゃうので

多少のコストがかかったとしても
保険として保証をつけるという
選択肢もアリだと思います。

一般ユーザーさんからメールで問い合わせが来る時に
「中古車を買って2週間ですが故障してしまって・・・」
「保証を付けてなかったので自費で修理になります・・・」
「そのため安いリビルト品を探してます・・・」
なんてメッセージが添えられてることも少なくありませんので!

 

※また、中古車販売店の保証に加え
自動車保険でも「故障保証」を月々わずかな費用で
受けられるものもあるので検討する価値ありだと思います^^

 

 

⇒ヴェロッサの中古を買う前にもう一つだけ確認しておきたいこと

JZX110 中古

ヴェロッサを中古で
狙っているなら気をつけたい

・エアコンの故障

・オルタネーターの故障

・直噴エンジンの不調

・ぶつけると高くつく

・カスタムされた中古車

・純正ナビの不具合

などトラブルが多い弱点のことを
部品屋の視点でお伝えし、
リスク回避のこともお話ししました。

あと残るは狙っている
ヴェロッサの中古車を

どうすれば少しでも安く買えるか
っていうことですよね^^

中古車の場合は新車と違って
値引きといった概念がありませんし
もし値引きしてくれる中古車があれば

それは元々その分を見越して
車両価格が高めに設定されていると
考えてもいいと思います。

ではどうやって狙っている
ヴェロッサの中古を安く買うか。

それはやっぱり

いま乗っているクルマを
高く買い取ってもらうこと

に尽きると思います。

中古車 買取

自分もいまの部品屋の会社を
立ち上げて1年たった時に

やっと軌道に乗ってきたから
クルマ買い替えるか~と思って
ネットの中古車情報を見てたら

前から欲しかった
V35スカイラインクーペの中古が

クルマで小一時間くらいの
近所にいいのがでてたんです^^

走行距離も1万㎞ちょっと、
ブレーキキャリパーが
対向4POTにカスタムされてて!

その時に乗ってた車は
新車で買って13年のアコード。

たしか13万㎞位走ってて
過走行の部類ではあったんですが

6MTのスポーツグレードで
根強い人気があるモデルだから

10万や15万にはなるかな~
なんて考えてたんです。

で、スカイラインを見に行った時に
お店の人に下取りを聞いてみると

10年超えてるクルマは
ウチでは買取できないんですよね

なんてことを言われ!

 

まさか下取りがゼロとは
想像もしてなかったんで
これはけっこうショックで・・・
乗ってきたクルマを見もせずに言われましたし!

でも見に行ったスカイラインの中古
バリモノだからどうしても欲しい、

だけど月々のローンは安くしないと
軌道に乗ったとはいえまだ綱渡りな
起業1年目なだけに恐いし。

そこで役に立ったのが無料一括査定。

買取できないなんて言われた
いままで乗ってきた13年落ちの車が
ホントに価値がないのか

ネットの一括査定で
ためしに確認してみたんです。

で、何社か回答きたのが
30万~40万!

これだけでもゼロ円からすると
とんでもなくいいですよね^^

でもこの時は結局
45万で買い取ってもらえました!

買取してくれた業者さん、
アコードの中古車を若いお客さんから
探してとバックオーダー受けてて

ちょうど自分のアコードが
そのお客さんの希望にあうとのことで
どうしても売って欲しいと。

で、45万で買い取ってもらえたから
無事お目当てのスカイラインクーペに
乗り換えすることができました^^

CPV35

この後もいろいろと乗り換えましたが
一括査定が結局一番高く売れる印象があります。
オークション的なのもやってみましたが
思ったほど値があがらないことが多くて・・・

もしあなたも狙っている
ヴェロッサの中古があるなら

1~2分くらいの入力で
買取相場がチェックできるので
試してみる価値、アリだと思います。

ヴェロッサ 値段

いま乗っているクルマが
想像以上に買取相場が高ければ
高いうちに買い取ってもらって

お目当てのヴェロッサの中古に
予定を前倒で乗り換えることも
できちゃいますしね^^

まずはあなたも愛車の買取相場、
チェックしてはいかがでしょうか!?

愛車を一括査定に依頼してみる
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