パッソ 初代の弱点や故障。【部品屋の視点】で解説するよ

10パッソ 中古車

狭い道でも運転しやすいサイズに
小さくてかわいいデザインが映える
トヨタのコンパクトカー・・・

10系の初代パッソ^^

燃費だっていいし、
軽自動車よりも余裕があるし、

そのサイズのわりに思いのほか
ゆったりして荷物が積めるのも
うれしい初代パッソ♪

そんな初代の10パッソの
中古相場をチェックしてみると、

コミコミ30万以内でも探せば
そこまで走ってないのが見つかるような
お買い得な中古相場だな~と!

初代 パッソ 中古

オシャレでかわいくって、
安いコンパクトカーを
中古で狙っているなら

おススメの1台と言える
初代 パッソの中古車ですが

最終型でも2010年式と
年数がたってきているので

気になるのは買ってから急に
故障や不具合がでないかって
いうことじゃないでしょうか?!

 

「部品屋の立場」からすると
10系の初代パッソには

弱点といえる故障やトラブルが多い
高額修理になってしまう部品が
いくつかあります・・・

今回は初代 パッソを
中古で買うなら注意したい

弱点、トラブルが多い部分
解説していきますよ~!

 





 

 

弱点①:エアコンの故障

カーエアコン参考画像

初代パッソの中古車で注意したい
春~秋には整備工場さんから

お問い合わせが多い=壊れてる

弱点な部品なのが・・・

・エアコンのコンプレッサー

エアコンのガスを圧縮するのが
このコンプレッサーですが、

経年劣化によるコンプレッサーの
焼付きや異音といったトラブルが
避けられない状況にあり

いつ壊れてもおかしくない
状況であるといえます。


カーエアコン参考画像

 

エアコンをよく使う時期である
春~秋にかけて特に故障が多く

このエアコンのコンプレッサーの
お問い合わせも増えますが、

注意したいのが
修理代が高いっていうこと。

上の画像にもあるように
エアコンはシステムで成り立っていて

コンプレッサーが焼付いたり
異音がでたりと故障したからといって

コンプレッサーそれだけを
交換すればいいという
単純な話しじゃありません・・・

カーエアコンシステム部品 参考画像

主に故障の原因になるのが
エキスパンションバルブという
髪の毛の細さ程度しかない
霧吹き器のノズル部分だったり、

リキッドタンクとよばれる
フィルターの役目がある部分で
スラッジなどが詰まり

異常高圧⇒コンプレッサーが故障
といった流れになることが多いので

コンプレッサーや関連したパーツの
部品代+工賃+ガス代と加わっていくと
10万や20万が飛んでいきます!
焼付きやロックでコンプレッサー内部の削れカスが
システム内に回っちゃうとコンデンサーの交換や、
配管も全部外して清掃など大事になっちゃいます・・・

 

 

弱点②:オルタネーター(発電機)

オルタネーター 発電機

次に初代 パッソの中古車で
注意したい弱点な部品なのが
オルタネーター!

こちらも整備工場さんから
お問い合わせが多い
定番の故障部品といえます。

 

オルタネーターはバッテリーに
電気を供給する発電機ですが

発電時はキンキンに熱くなるため
経年劣化による故障が避けられません。

こちらも熱の影響なのか
エアコンのコンプレッサーと同じく

特に夏場の暑い時期は
整備工場さんからのお問合せが多く

オルタネーターを交換となれば
安価なリビルト品で交換しても
5万コース覚悟の高額修理ですし、

そもそもオルタネーターが故障して
発電不良になればバッテリーがあがって
走行不能、立往生に見舞われ

レッカー呼んだりしたり
バッテリーも交換して・・・と
なにかと費用がかさみがちです!

 

 

弱点③:パワステラックからの異音

パワステギヤボックス 参考画像

段差を乗り越えるときなど走行中に
ガタツキや異音といったトラブルが多い
初代 パッソのパワステラック。

これも定番と言えるほど
お問い合わせがよく来る部品です!

シャフトを固定する部品である
ゴムのブッシュが劣化してしまい

異音やガタツキといった不具合が
非常に多く発生しているんです。

で、この劣化してしまうゴム部品だけ
交換できればいいんですが、

厄介なことにこのゴムブッシュだけで
新品部品が取り寄せできないので

パワステラック丸ごと交換で
工賃込みで5万オーバー
高額修理になってしまいます!

弱点と言えるほど
KGC10、KGC15、QNC10の
初代パッソで多いトラブルなので

中古車を買う際は試乗してみて
気になる異音やガタツキがないか
気をつけたいところです。

 

 

注意点①:エンジンの中はキレイ?!

エンジン内部の汚れ

 

初代 トヨタパッソの
中古を購入するなら注意したい、
買う前に必ず確認したいのが

エンジン内部が上の画像のように
汚なくなってないかということ。

オイル交換をサボっていると
こんなふうに内部にスラッジがたまり

エンジンが焼付いてしまったり
とんでもない状況に発展する危険性が!

そのためお目当ての
パッソの中古車があるなら
購入前に必ず確認したいのが

オイルフィラーキャップを開けて
キャップの裏やエンジンの内部が
汚れていないかということ。

エンジン内部の汚れ
ドロドロなヘドロみたいなスラッジがついてたら
ちょっとヤバイです、そのクルマ!

もしこれをしっかり確認せず
エンジンの中がひどい個体を
あなたが中古で買ってしまったら

後々エンジン焼付きなど高額故障の
リスクがあなたに降りかかってきます!

また、基本的なメンテナンスである
エンジンオイルの交換すらされず
「乗りっぱなし」にされてたような

愛情なく乗られていた
中古車をつかんでしまったら

後になってからいろいろと
トラブルが出る可能性があるので
用心したいところ・・・

中古車のいわゆる
「当たり」「ハズレ」って
愛情もって乗られていたかが
大きく関与していると思います。

オイル交換のような
基本的なメンテナンスさえ
されていなかったようなクルマだと

下駄がわりにラフに運転されて
大切にされてなかったなんてことも
想像できてしまいます。

そんな状況ではなにかとヤレ
劣化がでてしまいがちですので、

ハズレをつかまないためにも
エンジンの中がキレイかどうかや

オイル交換とかがされてたかを
当たり、ハズレの判断材料の一つとして
チェックするのがおススメです^^

あと自分が中古車を買うときにチェックするポイントは
座席のサポート部分とかにひどいシワやヨレ、
擦れたり劣化がないかってのはよく見ます。

こういった部分も前述したような
「愛されていたかどうか」
「丁寧に乗られていたか」
がわかる
ポイントだと思っていますので。

車 故障

 

 

注意点②:室内に雨漏りするトラブル

クルマ 雨漏り

10系のパッソには注意したい
サービスキャンペーンがあります。

それは、天井の接合部分から
雨漏り、水漏れしてしまう不具合!

 

【トヨタリコール等情報】
https://toyota.jp/recall/campaign/160915.html

 

平成16年5月~22年1月
の期間に生産された

KGC10:1L 前輪駆動車

KGC15:1L 4WD車

QNC10:1.3L前輪駆動車

これら各モデルのパッソは、
天井ルーフパネルの水漏れ防止の

シーリング剤の塗布不足によって
雨漏りする危険性があることから

サービスキャンペーン
アナウンスされた経緯があります。

 

改善措置としては、

シール剤を補修する

といった措置がとられているので
あなたが狙っているパッソの中古が
該当期間の車両であれば

改善措置を受けたかどうか
確認するのがおススメです。

クルマ 水漏れ

まずはお目当てのパッソの中古が
改善措置を受けた車両かどうかや、

天井に水漏れ跡がないかというのは
確認しておくのが安心です。

 

でもリコールとかの改善措置なんて
別に確認なんかしなくたって
ちゃんとやってんじゃないの?

 

そう思うかもしれませんが
それがですね、そうでもないんです。

普段整備工場さんから
部品の問い合わせがきた時に
依頼された部品を調べてると

あれ?これリコール対象ですよ

なんてことがちょこまかあります。

どういう経緯で
リコールの改善措置を受けていない
状況になってしまったかは不明ですが

こういったやり取りも
日々の仕事の中で少なくないので

お目当ての中古車を買う前に
ちゃんと改善措置がされているか
履歴を確認しておくのが安心です。

 

 

注意点③:初代 パッソはぶつけると高くつく!

板金修理

 

初代トヨタパッソの中古を
買ったらホントに注意したいのが

「ぶつけると修理代が高い」

っていうこと!

クルマはぶつけて壊せば
修理代が高くつくものですが、

それでもドアやバンパーなど
同色の中古部品が見つかれば

鈑金・塗装で修理するよりも
大幅に修理代を圧縮できます。

しかし初代 パッソは
ドアやバンパー、ヘッドライト、
リヤゲートなど外装部品の中古が

みんなぶつけてしまうからなのか
年数的な問題なの探してみても
かなかなか見つかりません・・・
モノがあったとしても状態が悪い場合も多いです!

 

そんな状況だから珍しい色、
あまり見かけない車体色だと
ホント絶望的です・・・!

このような事情があって
初代トヨタパッソをぶつけて壊すと

高い新品部品で板金塗装など
修理代が高くなりがちです!

 

ちなみに気になる
新品の定価はというと・・・

フロントバンパー:約5万4000

前フェンダー:約1万8千+塗装代

リヤバンパー:約4万4000

ヘッドライト:約2万7000
HIDヘッドライトASSYは驚愕の10万オーバー!

電動ドアミラー:約2万6000

 

う~ん・・・マンダム・・・

どんなに中古車価格は安くても
部品代はなかなかの定価です・・・

で、特に注意したいのは
「リヤゲート」をぶつけて壊すと
大変な目にあうということ。

10パッソ 注意点

ハッチバックのクルマ特有の
上に開くこのリアのハッチゲート。

後ろまわりをぶつけると
リヤゲートもグッチャリいく
危険性がありますが

このリヤゲートを壊すと修理代が
刺激的に高いんです・・・

運よく同じ色の中古が見つかっても
10万前後が飛んでいきますし、

タイミング悪く中古で
同色のリヤゲートが見つからず

さらには板金修理できないほど
ガッツリと凹ませた時には

新品のリヤゲートに塗装して
ガラスを脱着して・・・と、
20万コースも覚悟みたいな!

板金修理

このような状況なので
10系パッソの中古車を買ったら

「ぶつけると高くつく」
というのは注意したいポイントです!

 

 

故障リスクを回避するには

初代 パッソ 中古

ここまでお話してきたように
初代トヨタパッソには

いろいろ注意したい弱点というべき
不具合の多い部品がありますが

距離を走った中古車であれば
いつ故障が起きてもおかしくない
状況なのは認識しておきたいところ。

弱点のところでお話した
エアコンのコンプレッサーや
発電機であるオルタネーター、

パワステラック以外にも
たとえば・・・

・セルモーター(スターター)
セルモーターの参考画像

・ATミッション
オートマ 参考画像

・ラジエター
ラジエター 参考画像

・センサー部品
センサー部品の参考画像

・ドアミラーやパワーウインド関係
10パッソ 故障


・ナビなど電装品etc.

と、経年劣化によって
故障が避けられない部品が
いろいろ潜んでいますが

あなたがパッソの中古を
買ってからすぐに故障する
可能性もゼロではありません。
こればっかりはホントわかりません・・・

 

このようなリスクを回避するために
検討して損はないのが「保証」

中古車販売店が独自に保証を
設定しているケースもありますし、

カーセンサーやグーといった媒体が
中古車に有償で保証をつけることも。

万一の不具合が発生した際に
保証でカバーしてもらえれば

修理代を自腹で払うことなく
クルマを直してもらえちゃうので

多少のコストがかかったとしても
保険として保証をつけるという
選択肢もアリだと思います。

一般ユーザーさんからメールで問い合わせが来る時に
「中古車を買って2週間ですが故障してしまって・・・」
「保証を付けてなかったので自費で修理になります・・・」
「そのため安いリビルト品を探してます・・・」
なんてメッセージが添えられてることも少なくありませんので!

 

 

⇒パッソの中古車を買う前にもう一つだけ確認しておきたいこと

安いコンパクトカー 中古車

 

10系の初代パッソの
中古車で気をつけたい

・エアコンの故障

・オルタネーターの故障

・パワステラックの不具合

・エンジン内部の汚れ

・雨漏りのトラブル

・ぶつけると高くつく

などトラブルが多い弱点のことを
部品屋の視点でお伝えし、
リスク回避のこともお話ししました。

あと残るは狙っている
トヨタパッソの中古車を

どうすれば少しでも安く買えるか
っていうことですよね^^

中古車の場合は新車と違って
値引きといった概念がありませんし
もし値引きしてくれる中古車があれば

それは元々その分を見越して
車両価格が高めに設定されていると
考えてもいいと思います。

ではどうやって狙っている
パッソの中古車を安く買うか。

それはやっぱり

いま乗っているクルマを
高く買い取ってもらうこと

に尽きると思います。

中古車 買取

 

自分もいまの部品屋の会社を
立ち上げて1年たった時に

やっと軌道に乗ってきたから
クルマ買い替えるか~と思って
ネットの中古車情報を見てたら

前から欲しかった
V35スカイラインクーペの中古が

クルマで小一時間くらいの
近所にいいのがでてたんです^^

走行距離も1万㎞ちょっと、
ブレーキキャリパーが
対向4POTにカスタムされてて!

その時に乗ってた車は
新車で買って13年のアコード。

たしか13万㎞位走ってて
まあ過走行の部類ではあったんですが

6MTのスポーツグレードで
根強い人気があるモデルだから

10万や15万にはなるかな~
なんて考えてたんです。

で、スカイラインを見に行った時に
お店の人に下取りを聞いてみると

10年超えてるクルマは
ウチでは買取できないんですよね

なんてことを言われ!

まさか下取りがゼロとは
想像もしてなかったんで
これはけっこうショックで・・・
乗ってきたクルマを見ずに言われましたし!

でも見に行ったスカイラインの中古
バリモノだからどうしても欲しい、

だけど月々のローンは安くしないと
軌道に乗ったとはいえまだ綱渡りな
起業1年目なだけに恐いし。

そこで役に立ったのが無料一括査定。

買取できないなんて言われた
いままで乗ってきた13年落ちの車が
ホントに価値がないのか

ネットの一括査定で
ためしに確認してみたんです。

で、何社か回答きたのが
30万~40万!

これだけでもゼロ円からすると
とんでもなくいいですよね^^

でもこの時は結局
45万で買い取ってもらえました!

買取してくれた業者さん、
アコードの中古車を若いお客さんから
探してとバックオーダー受けてて

ちょうど自分のアコードが
そのお客さんの希望にあうとのことで
どうしても売って欲しいと。

で、45万で買い取ってもらえたから
無事お目当てのスカイラインクーペに
乗り換えすることができました^^

CPV35

この後もいろいろと乗り換えましたが
一括査定が結局一番高く売れる印象があります。
オークション的なのもやってみましたが
思ったほど値があがらないことが多くて・・・

もしあなたも狙っている
パッソの中古車があるなら

1~2分くらいの入力で
買取相場がチェックできるので
試してみる価値、アリだと思います。

いま乗っているクルマが
想像以上に買取相場が高ければ
高いうちに買い取ってもらって

お目当ての初代パッソの中古車に
予定を前倒しで乗り換えることも
できちゃいますしね^^

まずはあなたも愛車の買取相場、
チェックしてはいかがでしょうか!?

愛車を一括査定に依頼してみる
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