30パッソの弱点や故障。【部品屋の視点】で解説するよ

30パッソ 中古車

キュートでオシャレな
トヨタのコンパクトカー^^

2代目の30系パッソ♪

狭い道でも取り回しがよく
使い勝手のいいサイズ感と

軽自動車に比べ余裕ある走りや
乗り心地もよくてしっかりしてるし

洗練されたインテリアも
魅力的ですよね!?

30パッソ 内装

そんな2代目の30パッソの
中古相場をチェックしてみると、

10万kmオーバーの過走行車とか
事故歴(修復歴)アリに混ざって

コミコミ30万~40万ぐらいでも
探してみるとそんなに走ってないのも
見つかるお買い得な状況ですよね!?

パッソ ハナ 中古車

オシャレで安いコンパクトカーを
中古で狙っているならおススメな
30パッソですが、

前期型は2010年~、
後期型の最終でも2016年と
年数がたってきているだけに

気になるのは買ってから急に
故障や不具合がでないかって
いうことじゃないでしょうか?!

 

「部品屋の立場」
からすると30パッソには

弱点といえる故障やトラブルが多い
高額修理になってしまう部品が
いくつかあります・・・

今回は30パッソを
中古で買うなら注意したい

弱点、トラブルが多い部分
解説していきますよ~!

 





 

 

弱点①:エアコンの故障

カーエアコン参考画像

30パッソの中古を
狙っているなら注意したい

春~秋には整備工場さんから
お問い合わせが多い=壊れてる
弱点な部品なのが・・・

・エアコンのコンプレッサー

エアコンのガスを圧縮するのが
このコンプレッサーですが、

経年劣化によるコンプレッサーの
焼付きや異音といったトラブルが
避けられない状況にあり

いつ壊れてもおかしくない
状況であるといえます。

カーエアコン参考画像

 

エアコンをよく使う時期である
春~秋にかけて特に故障が多く

このエアコンのコンプレッサーの
お問い合わせも増えますが、

注意したいのが
修理代が高いっていうこと。

上の画像にもあるように
エアコンはシステムで成り立っていて

コンプレッサーが焼付いたり
異音がでたりと故障したからといって

コンプレッサーそれだけを
交換すればいいっていうような
単純な話しじゃありません・・・

カーエアコンシステム部品 参考画像

主に故障の原因になるのが
エキスパンションバルブという
髪の毛の細さ程度しかない
霧吹き器のノズル部分だったり、

リキッドタンクとよばれる
フィルターの役目がある部分で
スラッジなどが詰まり

異常高圧⇒コンプレッサーが故障
といった流れになることが多いので

コンプレッサーや関連したパーツの
部品代+工賃+ガス代と加わっていくと
10万や20万が飛んでいきます!
焼付きやロックでコンプレッサー内部の削れカスが
システム内に回っちゃうとコンデンサーの交換や、
配管も全部外して清掃など大事になっちゃいます・・・

 

 

弱点②:オルタネーター(発電機)

オルタネーター 発電機

次に30パッソの中古で
注意したい弱点な部品なのが
オルタネーター!

こちらも整備工場さんから
お問い合わせが多い
定番の故障部品といえます。

 

オルタネーターはバッテリーに
電気を供給する発電機ですが

発電時はキンキンに熱くなるため
経年劣化による故障が避けられません。

こちらも熱の影響なのか
エアコンのコンプレッサーと同じく

特に夏場の暑い時期は
整備工場さんからのお問合せが多く

オルタネーターを交換となれば
安価なリビルト品で交換しても
5万コース覚悟の高額修理ですし、

そもそもオルタネーターが故障して
発電不良になればバッテリーがあがって
走行不能、立往生に見舞われ

レッカー呼んだりしたり
バッテリーも交換して・・・と
なにかと費用がかさみがちです!

 

 

注意点①:エンジンの中はキレイ?!

エンジン内部の汚れ

 

2代目トヨタパッソの
中古を購入するなら注意したい、
買う前に必ず確認したいのが

エンジン内部が上の画像のように
汚なくなってないかということ。

オイル交換をサボっていると
こんなふうに内部にスラッジがたまり

エンジンが焼付いてしまったり
とんでもない状況に発展する危険性が!

そのためお目当ての
30パッソの中古があるなら
購入前に必ず確認したいのが

オイルフィラーキャップを開けて
キャップの裏やエンジンの内部
汚れていないかということ。

エンジン内部の汚れ
ドロドロなヘドロみたいなスラッジがついてたら
ちょっとヤバイです、そのクルマ!

もしこれをしっかり確認せず
エンジンの中がひどい個体を
あなたが中古で買ってしまったら

後々エンジン焼付きなど高額故障の
リスクがあなたに降りかかってきます!

また、基本的なメンテナンスである
エンジンオイルの交換すらされず
「乗りっぱなし」にされてたような

愛情なく乗られていた
中古車をつかんでしまったら

後になってからいろいろと
トラブルが出る可能性があるので
用心したいところ・・・

中古車のいわゆる
「当たり」「ハズレ」って
愛情もって乗られていたかが
大きく関与していると思います。

オイル交換のような
基本的なメンテナンスさえ
されていなかったようなクルマだと

下駄がわりにラフに運転されて
大切にされてなかったなんてことも
想像できてしまいます。

そんな状況ではなにかとヤレ
劣化がでてしまいがちですので、

ハズレをつかまないためにも
エンジンの中がキレイかどうかや

オイル交換とかが定期的にされてたかを
当たり、ハズレの判断材料の一つとして
チェックするのがおススメです^^

あと自分が中古車を買うときにチェックするポイントは
座席のサポート部分とかにひどいシワやヨレ、
擦れたり劣化がないかってのはよく見ます。

こういった部分も前述したような
「愛されていたかどうか」
「丁寧に乗られていたか」
がわかる
ポイントだと思っていますので。

オイル交換

 

 

注意点②:エンジン不調や走行中にエンストする危険性

 

1リッターエンジンを搭載した
30パッソを狙っているなら
要注意なトラブルがあります。

エンジン不調がおきたり
走行中にエンストする危険性

 

【国土交通省リコール情報】
https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha08_hh_002040.html

 

平成26年4月7日~27年3月16日
の期間に生産された
KGC30:1リッター前輪駆動車

 

平成26年4月7日~27年3月13日
の期間に生産された
KGC35:1リッター 4WD車

これら各モデルの30パッソは
エンジンコンピューターの

排ガス再循環バルブを制御する
プログラムが不適切なことから

アクセルペダル捜査の繰り返しで
排ガス再循環バルブが閉じなくなって
常時排気ガスが循環してしまい

・エンジン不調

・走行中にエンストする

といった不具合がでる
危険性があることから

リコールがアナウンスされた
経緯があるんです。

 

改善措置としては、

エンジンコンピューターを
対策プログラムに修正する

といった措置がとられていますが、

このトラブルは実際に
少なくとも9件も発生して
リコールになっているだけに

あなたが狙っている
2代目30パッソの中古車が
リコールに該当する車両なら

改善措置を受けたかどうか
しっかり確認したいところです!

 

でもリコールの改善措置なんて
別に確認なんかしなくたって
ちゃんとやってんじゃないの?

 

そう思うかもしれませんが
それがですね、そうでもないんです。

普段整備工場さんから
部品の問い合わせがきた時に
依頼された部品を調べてると

あれ?これリコールですけど!?

なんてことがちょこまかあります。

どういう経緯で
リコールの改善措置を受けていない
状況になってしまったかは不明ですが

こういったやり取りも
日々の仕事の中で少なくありません。

走行中にエンストする危険性もある
ちょっと恐い内容なだけに

お目当ての30パッソの中古車が
リコールに該当するなら購入する前に

ちゃんとリコールの対策がされたか
履歴を確認しておくのが安心です。

 

 

注意点③:1.3リッター車にエンジンから異音がするトラブル

トヨタ パッソ 1.3リッター

パッソの型式:NGC130の
1.3リッターエンジン車には

エンジンから異音がでた場合に
無償修理の対応をする
アナウンスがされた経緯があります。

 

【トヨタ リコール等情報】
https://toyota.jp/recall/kaisyu/140820.html

1NR FE 異音 トラブル

エンジンが冷えている冷間時に
回転数をあまり上げないような
低負荷の運転を繰り返していると

エンジンのピストンなどに
カーボン(スラッジ)が堆積し

堆積したカーボン同士が接触して
異音が発生することがあることから

平成22年2月~25年4月
の期間に生産された
NGC130のパッソが該当し

エンジンから異音が発生し
カーボン堆積による該当症状の場合には

ピストン、ピストンリング、
オイルノズルを改良品に交換する

などの無償修理がなされています。

 

カーボンが堆積したエンジンのイメージ画像
エンジン スラッジ

 

ただ、ここで注意したいのは
無償修理の対応期間が

新車登録から9年以内

と、期限があるため
これを超えてしまえば

エンジンから異音がでても
当然ながら無償対応はされません。

そのためあなたが狙っている
トヨタ パッソの中古が
1.3L車で該当期間の車両なら

エンジンから異音がでていないか、
ピストンなどが対策品に交換した
記録があるかなど

事前に確認してから
購入するのが安心です・・・!

わざわざ無償修理の
アナウンスがされたほど
トラブルが多かったと言えるだけに
注意して損はないと思います。

 

 

注意点④:30パッソはぶつけると高くつく!

板金修理

 

2代目トヨタパッソの中古を
買ったらホントに注意したいのが

「ぶつけると修理代が高い」

っていうこと!

クルマはぶつけて壊せば
修理代が高くつくものですが、

それでもドアやバンパーなど
同色の中古部品が見つかれば

鈑金・塗装で修理するよりも
大幅に修理代を圧縮できます。

しかし2代目パッソは
みんなぶつけちゃうからなのか

ドアやバンパー、ヘッドライト、
リヤゲートなど外装部品の中古が
なかなか見つかりません・・・

そんな状況だから珍しい色、
あまり見かけない車体色だと
ホント絶望的です・・・!

このような事情があって
30パッソをぶつけて壊すと

高い新品部品で板金塗装など
修理代が高くなりがちです!

で、特に注意したいのは
「リヤゲート」をぶつけて壊すと
大変な目にあうということ。

30パッソ 注意点

 

ハッチバックのクルマ特有の
上に開くこのリアのハッチゲート。

この画像からもわかるように
30パッソのリヤバンパーは
薄いデザインなので

後ろまわりをぶつけると
リヤゲートもグッチャリといく
危険性がありますが

このリヤゲート修理代が
刺激的に高いんです・・・

運よく同じ色の中古が見つかっても
10万前後が飛んでいきますし、

タイミング悪く中古で同色の
リヤゲートが見つからず

さらには板金修理できないほど
ガッツリと凹ませた時には

新品のリヤゲートに塗装して
ガラスを脱着して・・・と、
20万コースも覚悟みたいな!

板金修理

このような状況なので
あなたも30パッソを中古で買ったら

ぶつけると高くつくというのは
覚えておいて損はないと思います!

 

 

故障リスクを回避するには

かわいいコンパクトカー

ここまでお話してきたように
2代目の30パッソには

いろいろ注意したい弱点というべき
不具合の多い部品がありますが

距離を走った中古車であれば
いつ故障が起きてもおかしくない
状況なのは認識しておきたいところ。

弱点のところでお話した
エアコンのコンプレッサーや

発電機であるオルタネーター
以外にもたとえば・・・

・セルモーター(スターター)
セルモーターの参考画像

・CVTミッション
CVT 参考画像

・パワステ関係
パワステギヤボックス 参考画像

・ラジエター
ラジエター 水漏れ

・センサー部品
センサー部品の参考画像

・電装品etc.

と、経年劣化によって
故障が避けられない部品が
いろいろ潜んでいますが

あなたが2代目トヨタパッソを
中古で買ってからすぐに故障する
可能性もゼロではありません。
こればっかりはホントわかりません・・・

 

このようなリスクを回避するために
検討して損はないのが「保証」

中古車販売店が独自に保証を
設定しているケースもありますし、

カーセンサーやグーといった媒体が
中古車に有償で保証をつけることも。

万一の不具合が発生した際に
保証でカバーしてもらえれば

修理代を自腹で払うことなく
クルマを直してもらえちゃうので

多少のコストがかかったとしても
保険として保証をつけるという
選択肢もアリだと思います。

一般ユーザーさんからメールで問い合わせが来る時に
「中古車を買って2週間ですが故障してしまって・・・」
「保証を付けてなかったので自費で修理になります・・・」
「そのため安いリビルト品を探してます・・・」
なんてメッセージが添えられてることも少なくありませんので!

 

 

⇒30パッソの中古を買う前にもう一つだけ確認しておきたいこと

2代目パッソ 中古

 

2代目パッソの
中古車で気をつけたい

・エアコンの故障

・オルタネーターの故障

・エンジン内部の汚れ

・ECUのプログラム不良

・1.3L車のエンジン異音

・ぶつけると高くつく

などトラブルが多い弱点のことを
部品屋の視点でお伝えし、
リスク回避のこともお話ししました。

あと残るは狙っている
30パッソの中古車を

どうすれば少しでも安く買えるか
っていうことですよね^^

中古車の場合は新車と違って
値引きといった概念がありませんし
もし値引きしてくれる中古車があれば

それは元々その分を見越して
車両価格が高めに設定されていると
考えてもいいと思います。

ではどうやって狙っている
30パッソの中古車を安く買うか。

それはやっぱり

いま乗っているクルマを
高く買い取ってもらうこと

に尽きると思います。

中古車 買取

 

自分もいまの部品屋の会社を
立ち上げて1年たった時に

やっと軌道に乗ってきたから
クルマ買い替えるか~と思って
ネットの中古車情報を見てたら

前から欲しかった
V35スカイラインクーペの中古が

クルマで小一時間くらいの
近所にいいのがでてたんです^^

走行距離も1万㎞ちょっと、
ブレーキキャリパーが
対向4POTにカスタムされてて!

その時に乗ってた車は
新車で買って13年のアコード。

たしか13万㎞位走ってて
まあ過走行の部類ではあったんですが

6MTのスポーツグレードで
根強い人気があるモデルだから

10万や15万にはなるかな~
なんて考えてたんです。

で、スカイラインを見に行った時に
お店の人に下取りを聞いてみると

10年超えてるクルマは
ウチでは買取できないんですよね

なんてことを言われ!

 

まさか下取りがゼロとは
想像もしてなかったんで
これはけっこうショックで・・・
乗ってきたクルマを見ずに言われましたし!

でも見に行ったスカイラインの中古
バリモノだからどうしても欲しい、

だけど月々のローンは安くしないと
軌道に乗ったとはいえまだ綱渡りな
起業1年目なだけに恐いし。

そこで役に立ったのが無料一括査定。

買取できないなんて言われた
いままで乗ってきた13年落ちの車が
ホントに価値がないのか

ネットの一括査定で
ためしに確認してみたんです。

で、何社か回答きたのが
30万~40万!

これだけでもゼロ円からすると
とんでもなくいいですよね^^

でもこの時は結局
45万で買い取ってもらえました!

買取してくれた業者さん、
アコードの中古車を若いお客さんから
探してとバックオーダー受けてて

ちょうど自分のアコードが
そのお客さんの希望にあうとのことで
どうしても売って欲しいと。

で、45万で買い取ってもらえたから
無事お目当てのスカイラインクーペに
乗り換えすることができました^^

CPV35

この後もいろいろと乗り換えましたが
一括査定が結局一番高く売れる印象があります。
オークション的なのもやってみましたが
思ったほど値があがらないことが多くて・・・

もしあなたも狙っている
30パッソの中古車があるなら

1~2分くらいの入力で
買取相場がチェックできるので
試してみる価値、アリだと思います。

いま乗っているクルマが
想像以上に買取相場が高ければ
高いうちに買い取ってもらって

お目当ての30パッソの中古車に
予定を前倒しで乗り換えることも
できちゃいますしね^^

まずはあなたも愛車の買取相場、
チェックしてはいかがでしょうか!?

愛車を一括査定に依頼してみる
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