MRワゴンの中古、弱点や故障を「部品屋の視点」で解説するよ

MRワゴン 中古車

 

個性的なデザインが異彩を放つ
MF33SのMRワゴンに、

洗練されたデザインが色褪せない
MF22SのMRワゴン!

MF22S 中古車

 

中古車相場をチェックしてみると
コミコミ50万以下で探すと

10万kmオーバーの過走行や
事故歴ありのものが多く

距離が浅くて年式が新しいと
すぐに80万前後はするような

人気のMRワゴンならではな
中古車相場でしょうか?!

そんな魅力にあふれる
MF33S/MF22S MRワゴンの
中古車をあなたも狙っているなら

気になるのが買ってから
急に故障や不具合がでないかって
いうことじゃないでしょうか?!

「部品屋の立場」
からするとMRワゴンには

弱点といえる故障やトラブルが多い
高額修理になってしまう部品が
いくつかあります・・・

今回はMF22S/MF33Sの
MRワゴンを中古で買うなら注意したい

弱点、トラブルが多い部分
解説していきますよ~!

 





 

 

弱点①エアコンのコンプレッサー

カーエアコン

MF33S、MF22SのMRワゴンで
注意したいエアコンのコンプレッサー、

部品屋人生でいったい
何個売ったんだろう・・・
っていうくらいトラブルが多く

ド定番の高額修理になる
弱点部品といえるコンプレッサー。

エアコンのガスを圧縮する
このコンプレッサーですが

特にMF22SのMRワゴンは
年数がたってきているだけに

焼付きやガラガラ異音といった
不具合が春~夏~秋には頻発し

特に夏場は「稼ぎ頭」といえるぐらい
整備工場さんなどから注文がきます。
(=それだけ壊れているっていうこと)

カーエアコン参考画像

 

で、このエアコンのコンプレッサー、

注意したいのが
修理代が高いということ。

上の画像にもあるように
エアコンはシステムで成り立っていて

コンプレッサーが焼付いたり
異音がでたりと故障したからといって

コンプレッサーだけを
交換すればいいっていうような
単純な話しじゃありません・・・

カーエアコンシステム部品 参考画像

主に故障の原因になるのが
エキスパンションバルブという
髪の毛の細さ程度しかない
霧吹き器のノズル部分だったり、

リキッドタンクとよばれる
フィルターの役目がある部分で
スラッジなどが詰まり

異常高圧⇒コンプレッサーが故障
といった流れになることが多いので

コンプレッサーや関連したパーツの
部品代+工賃+ガス代と加わっていくと
10万オーバー覚悟の状況です!
焼付きやロックでコンプレッサー内部の削れカスが
システム内に回っちゃうとコンデンサーの交換や、
配管も全部外して清掃など大事になっちゃいます・・・

 

 

弱点②:ターボ(タービン)

ターボの参考画像

 

あなたが狙っているMF22S
MRワゴンの中古がターボ車なら
タービンの故障も注意です。

経年劣化によって異音がでたり
ブーストがかからずパワー不足、

白煙がモクモクでたりなどの
不具合に見舞われたら大変!

新品定価はターボ単品で約12万!

安価なリビルト品でも
部品代で5万コース覚悟ですし

工賃やらオイル代がプラスされると
けっこうな修理代に・・・

整備工場さんからMF22S MRワゴンの
リビルトターボの問い合わせは
日々の仕事で少なくありませんが

話しを聞いていると
オイル交換があまりされてなかった
メンテナンス不足が原因なことが
多いな~って感じがします・・・。

 

 

弱点③:オルタネーター(発電機)

オルタネーター 発電機

次にMRワゴンを
中古で買ったら注意したい
弱点な部品が・・・オルタネーター!

オルタネーターはバッテリーに
電気を供給する発電機ですが

発電時はキンキンに熱くなるため
経年劣化による故障が避けられません。

こちらも熱の影響なのか
エアコンのコンプレッサーと同じく

特に夏場の暑い時期は
整備工場さんからのお問合せが多く

修理交換となれば
安価な社外新品で交換しても
5万コース覚悟の高額修理ですし、

そもそもオルタネーターが故障して
発電不良になればバッテリーがあがって

レッカー呼んだりしたり
バッテリーも交換して・・・など
なにかと費用がかさみがちです!

 

 

弱点④:ラジエターからの水漏れ

ラジエター 参考画像

こちらも整備工場さんなどから
お問い合わせちょこまかくる

経年劣化によるトラブルが避けられない
ラジエターからの水漏れ。

このラジエターのトラブルは
厄介なことに走行距離が浅くとも

年数がたったことによる経年劣化
急にトラブルが発生するので
注意したいところです・・・!

で、安価な社外品の
ラジエターで交換しても

部品代、クーラント代、工賃で
5万オーバーは覚悟の高額修理
なってしまいます・・・!

 

私自身も、10年選手だけど3万kmの距離浅な中古車で急に水漏れが発生し困った経験が・・・昨日までは何ともなかったのに朝乗ろうと駐車場に行ったら地面にクーラントが漏れてて・・・(泣)

急にきます、ラジエターの水漏れ!

マセラティ クアトロポルテ 不具合

 

 

注意点①:エンジンの中はキレイ?!

エンジン内部の汚れ

 

MF22S/MF33SのMRワゴンを
中古で買う前に要注意なのが
エンジン内部が上の画像のように
汚なくなってないかということ。

オイル交換をサボっていると
こんなふうに内部にスラッジがたまり
エンジンが焼付いてしまったり

さきほども話題に挙げた
ターボの不具合につながっていきます。

整備工場さんから軽自動車とか中古エンジンの問い合わせを受けた時に在庫状況を調べていると、15万kmとか距離を走っていてもエンジンの中がホントにキレイでオイル交換ちゃんとしてたんだろうな~っていうのもあれば、5~6万kmぐらいでもスラッジやオイル焼けで中が汚くてなんじゃこりゃっていうのもあります!

 

そのためお目当ての
MRワゴンの中古車があるなら
必ず確認しておきたいのが

オイルフィラーキャップを開けて
キャップの裏やエンジンの内部
汚れていないかということ。

エンジン内部の汚れ
ヘドロみたいなスラッジがついてたら
ちょっとヤバイです、そのクルマ!

 

もしこれをしっかり確認せず
エンジンの中がひどい個体を
あなたが中古で買ってしまったら

後々エンジン焼付きなどの
リスクがあなたに降りかかってきます!

また、オイル交換もされず
「乗りっぱなし」にされてたような

愛情なく乗られていた
中古車をつかんでしまったら

後になってからいろいろと
トラブルが出る可能性があるので
用心したいところ・・・

中古車のいわゆる
「当たり」「ハズレ」って
愛情もって乗られていたかが
大きく関与していると思います。

オイル交換のような
基本的なメンテナンスさえ
されていなかったようなクルマだと

下駄がわりにラフに運転されて
大切にされてなかったなんてことも
想像できてしまいます。

そんな状況ではなにかとヤレ
劣化がでてしまいがちですので、

ハズレの中古車をつかまないためにも
エンジンの中がキレイかどうかや

オイル交換とかが定期的にされてたかを
当たり、ハズレの判断材料の一つとして
チェックするのがおススメです^^

あと自分が中古車を買うときにチェックするポイントは
座席のサポート部分とかにひどいシワやヨレ、
擦れたり劣化がないかってのはよく見ます。

こういった部分も前述したような
「愛されていたかどうか」
「丁寧に乗られていたか」
「前のオーナーの人柄」
がわかる
ポイントだと思っていますので。

オイル交換

 

 

注意点②:MRワゴンのエネチャージ車は走行不能のトラブルに注意

クランクプーリー 補器類ベルト

 

MF33S MRワゴンの
エネチャージ仕様の車両は
注意したいリコールがあります。

エンジン補機ベルトが切れて
エンスト⇒走行不能の危険性!

 

【スズキリコール情報】
https://www.suzuki.co.jp/recall/car/2018/1115b/

 

H25年2月~26年12月の期間に
生産されたエネチャージ仕様の
MF33S MRワゴンの中古は注意!

クルマの発電機である
オルタネーターや、

エンジンの冷却水を送る
ウォーターポンプを駆動させる
補機類ベルトの耐久性が不足していて

ベルトが切れて走行中にエンストし
再始動できず走行不能に陥る
危険性があることから

リコールがアナウンスされた
経緯があるんです!

スズキ エンジン補機ベルト リコール

 

対象になるMF33SのMRワゴンは
ベルトを対策品に交換する
改善措置がとられていますが

このトラブルは他車種も含め
920件も発生してリコールに
発展しているだけに

あなたが狙っている
MRワゴンの中古車が該当するなら

改善措置を受けたかどうか
しっかり確認したいところです。

 

でも、改善措置ってフツーやってあるんじゃないの?

 

って思うかもしれませんが
そうとは限らないんです・・・

普段整備工場さんから
部品のお問い合わせの中で
依頼を受けた部品を検索すると

あれ?これリコールになってるけど?

サービスキャンペーンでてるから
ディーラーで無償交換してもらえますよ

って回答することが
実は少なくないんです。

どういった経緯で
改善措置を受けてなかったのか
そのあたりは不明ですが

中古車販売店に並んでいる車なら
リコールの改善措置は受けている
とは限りません・・・

走行不能のリスクがある
非常に恐いトラブルなだけに

あなたが狙っている
MF33S MRワゴンの中古車が
今回のリコールに該当するなら

改善措置を受けたかどうか
しっかり確認するのが安心です!

 

 

注意点③:電動格納ドアミラーの保証期間延長

MRワゴン 電動ドアミラー

 

お目当てのMRワゴンの中古車に
【電動格納ドアミラー】が
装着されていたら注意です!

 

【スズキ保証期間変更情報】
https://www.suzuki.co.jp/about/recall/2014/0130/index.html

 

【MF22S】
H21年6/1~22年11/30の期間に
生産された「ウインカー付」の
電動格納ドアミラー装着車

 

【MF33S】
H22年12/3~23年7/24の期間に
生産された電動格納ドアミラー装着車

 

これら各モデルのMRワゴンは
ドアミラー内部の部品が破損し

閉じたり開けたりできなくなる
不具合が発生した場合、

従来3年または6万㎞までの
保証期間だったものに対して

10年または10万㎞まで
保証期間が延長されています。

ただ、延長はされたとはいえ
タイムリミットを迎えてしまうと
当然故障しても保証されません・・・

ここで覚えておきたいのは
わざわざ保証期間が延長されたほど

電動格納ドアミラーに
トラブルが出やすいということ。

そして実際に日々の仕事の中でも
整備工場さんから電格ドアミラーの
お問い合わせが非常に多い状況です。

新品で交換するとなると
片側3万程度はかかるだけに

狙っているMRワゴンの中古車が
電動格納ドアミラー仕様なら
どうぞご注意くださいませ!

先日もこのドアミラーのお問い合わせがきたんですが
お客さんのクルマは10年以内で保証期間内だったものの
走行距離が10万km+数百kmとわずかにオーバーしてたんです。

でもほんの数百kmのオーバーだから
ディーラーに相談してみるといいですよ~と回答して
お客さんにディーラーに行ってもらうようにしましたが

距離がオーバーしてるから無償対応できません

と、突っぱねられたから安い中古探してくださいと
後日改めてお問い合わせがきたことが!

どうやらディーラーもスズキ本体に対して
距離数とか写真を撮って承認されないといけないようで。

このように無償交換してもらうためには
年数や距離数をシビアにみられるので要注意です!

 

 

⇒MRワゴンの中古、故障リスクを回避するには

 

ここまでお話してきたように
MF22S/MF33SのMRワゴンには

いろいろ注意したい弱点ともいうべき
不具合の多い部品があります。

前述したエアコンのコンプレッサーや
ターボ車のタービンの他にも

距離を走った中古車であれば
いつ故障が起きてもおかしくない
状況なのは認識しておきたいところ。

例えば・・・

・セルモーター(スターター)
セルモーターの参考画像

・CVTやATミッション
CVT 参考画像

・センサー部品
センサー部品の参考画像

・電装品etc.

 

と、経年劣化によって
故障が避けられない部品が
いろいろ潜んでいますが

あなたがMRワゴンを
中古で買ってからすぐに故障する
可能性もゼロではありません。

このようなリスクを回避するために
検討して損はないのが「保証」

中古車販売店が独自に保証を
設定しているケースもありますし、

カーセンサーやグーといった媒体が
中古車に有償で保証をつけることも。

万一の不具合が発生した際に
保証でカバーしてもらえれば

修理代を自腹で払うことなく
クルマを直してもらえちゃうので

多少のコストがかかったとしても
保険として保証をつけるという
選択肢もアリだと思います。

一般ユーザーさんからメールで問い合わせが来る時に
「中古車を買って2週間ですが故障してしまって・・・」
「保証を付けてなかったので自費で修理になります・・・」
「そのため安いリビルト品を探してます・・・」
なんてメッセージが添えられてることも少なくありませんので!

 

※また、中古車販売店の保証に加え
自動車保険でも「故障保証」を月々わずかな費用で
受けられるものもあるので検討する価値ありだと思います^^

 

 

⇒MRワゴンの中古を買う前にもう一つだけ確認しておきたいこと

MF33S 中古車

 

MF22S/MF33S MRワゴンの
中古車で気をつけたい

・エアコンの故障

・ターボ(タービン)の故障

・オルタネーターの故障

・ラジエターの水漏れ

・エンジン内部の汚れ

・走行不能になるリコール

・電動ドアミラーの故障

 

などトラブルが多い弱点のことを
部品屋の視点でお伝えし、
リスク回避のこともお話ししました。

あと残るは狙っている
MRワゴンの中古を

どうすれば少しでも安く買えるか
っていうことですよね^^

中古車の場合は新車と違って
値引きといった概念がありませんし
もし値引きしてくれる中古車があれば

それは元々その分を見越して
車両価格が高めに設定されていると
考えてもいいと思います。

ではどうやって狙っている
MRワゴンを安く買うか。

それはやっぱり

いま乗っているクルマを
高く買い取ってもらうこと

に尽きると思います。

中古車 買取

 

自分もいまの部品屋の会社を
立ち上げて1年たった時に

やっと軌道に乗ってきたから
クルマ買い替えるか~と思って
ネットの中古車情報を見てたら

前から欲しかった
スカイラインクーペの中古が

クルマで小一時間くらいの
近所にいいのがでてたんです^^

走行距離も1万㎞ちょっと、
ブレーキキャリパーが
対向4POTにカスタムされてて!

その時に乗ってた車は
新車で買って13年のアコード。

たしか13万㎞位走ってて
まあ過走行の部類ではあったんですが

6MTのスポーツグレードで
根強い人気があるモデルだから

10万や15万にはなるかな~
なんて考えてたんです。

で、スカイラインを見に行った時に
お店の人に下取りを聞いてみると

10年超えてるクルマは
ウチでは買取できないんですよね

なんてことを言われ!

まさか下取りがゼロとは
想像もしてなかったんで
これはけっこうショックで・・・
乗ってきたクルマを見ずに言われましたし!

でも見に行ったスカイラインの中古
バリモノだからどうしても欲しい、

だけど月々のローンは安くしないと
軌道に乗ったとはいえまだ綱渡りな
起業1年目なだけに恐いし。

そこで役に立ったのが無料一括査定。

買取できないなんて言われた
いままで乗ってきた13年落ちの車が
ホントに価値がないのか

ネットの一括査定で
ためしに確認してみたんです。

で、何社か回答きたのが
30万~40万!

これだけでもゼロ円からすると
とんでもなくいいですよね^^

でもこの時は結局
45万で買い取ってもらえました!

買取してくれた業者さん、
アコードの中古車を若いお客さんから
探してとバックオーダー受けてて

ちょうど自分のアコードが
そのお客さんの希望にあうとのことで
どうしても売って欲しいと。

で、45万で買い取ってもらえたから
無事お目当てのスカイラインクーペに
乗り換えすることができました^^

CPV35

 

この後もいろいろと乗り換えましたが
一括査定が結局一番高く売れる印象があります。
オークション的なのもやってみましたが
思ったほど値があがらないことが多くて・・・

もしあなたも狙っている
MRワゴンがあるなら

1~2分くらいの入力で
買取相場がチェックできるので
試してみる価値、アリだと思います。

いま乗っているクルマが
想像以上に買取相場が高ければ
高いうちに買い取ってもらって

お目当てのMRワゴンに
予定を前倒しで乗り換えることも
できちゃいますしね^^

まずは愛車の買取相場を
チェックしてはいかがでしょうか!?

愛車を一括査定に依頼してみる
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