ミニバンいらずの広大な室内空間、
マイルドハイブリッドによる
パワフルで滑らか&低燃費、
そして先進の安全機能の数々と
全方位に磨きがかけられた
軽ハイトワゴン・・・
スペーシアとスペーシアカスタム!
そんなMK53Sのスペーシアや
スペーシアカスタムの
中古相場をチェックしてみると、
10万km前後走ってても
事故歴(修復歴)があっても
コミコミ80万ぐらいはしてますし
スペーシアカスタムだと
コミコミ100万ぐらいして・・・と
人気のスーパーハイト軽の
MK53S スズキスペーシアらしい
中古相場ですよね!?
人気のMK53S スペーシアだから買うときに高いっていうことは、乗換えとかで売る時にも高く買い取ってもらえる傾向にあってリセールが期待できるっていうことですけど^^
でも、MK53Sのスペーシアや
スペーシアカスタムを
あなたも中古で狙っているなら
いずれにしても心配なのは
中古で買ってから急に故障しないか
ってことじゃないでしょうか?!
今回はMK53Sのスペーシアを
中古で狙っているなら注意したい
故障や弱点といった部分を
「部品屋の視点」で
解説していきますよ~!
◆目次
弱点①:ハイブリッド車であることが弱点!?
ハイブリッドの低燃費も魅力の
MK53S スズキ スペーシアは
「ハイブリッド車」であることが
弱点です!・・・なんてこと言うと
ハイブリッドだからいいのに
何を言ってるのこの人は!?
って思われちゃうかもしれませんが
普段仕事で部品を卸す仕事をしてると
ハイブリッド車の「怖さ」を
感じる出来事がちょこまかあります。
MK53S スペーシアには
普通のガソリン車などにはない
・モーター機能付き発電機
ISG=インテグレーテッドスタータージェネレーター
・ハイブリッド用バッテリー
などハイブリッド特有の部品が
いろいろと採用されていますが
これらの部品が故障すると
どえらい修理代に発展して
燃費がよくて浮いたガソリン代など
一瞬にして吹飛ぶような状況に!
先日も某ハイブリッドの
ミニバンに乗る一般ユーザーさんから
悲痛なメッセージとともに
部品の問い合わせがあったのですが
その内容はというと・・・
駆動用バッテリーと、インバーターが故障して、ディーラーで82万と言われました。あまりにも高いので安い中古はありますでしょうか。宜しくお願いします。
いや~82万って・・・
これは極端な例かもですが
ハイブリッドの関連部品が故障すると
低燃費で浮いたガソリン代が
一瞬にして吹き飛ぶような
20万や30万といった高額な修理代に
見舞われるリスクがあります・・・
故障した際に「高くつく」というのが
ハイブリッドの最大の弱点と言っても
過言ではありません!
弱点②:エアコンのコンプレッサー
MK53Sのスペーシアや
スペーシアカスタムの
中古で注意したい
春~秋には整備工場さんからの
お問い合わせが少なくない
弱点な部品なのが・・・
・エアコンのコンプレッサー
エアコンのガスを圧縮するのが
このコンプレッサーですが、
経年劣化によるコンプレッサーの
焼付きや異音といったトラブルが
避けられない状況にあり
年数のたった、距離を走った
MK53S スペーシアの中古車では
いつ壊れてもおかしくない
状況であるといえます。
エアコンをよく使う時期である
春~秋にかけて特に故障が多く
このエアコンのコンプレッサーの
お問い合わせも増えますが、
注意したいのが
修理代が高いということ。
上の画像にもあるように
エアコンはシステムで成り立っていて
コンプレッサーが焼付いたり
異音がでたりと故障したからといって
コンプレッサーそれだけを
交換すればいいっていうような
単純な話しじゃありません・・・
主に故障の原因になるのが
エキスパンションバルブという
髪の毛の細さ程度しかない
霧吹き器のノズル部分だったり、
リキッドタンクとよばれる
フィルターの役目がある部分で
スラッジなどが詰まり
異常高圧⇒コンプレッサーが故障
といった流れになることが多いので
コンプレッサーや関連したパーツの
部品代+工賃+ガス代と加わっていくと
10万や20万が飛んでいきます!
焼付きやロックでコンプレッサー内部の削れカスがシステム内に回っちゃうとコンデンサーの交換や、配管も全部外して清掃など大事になっちゃいます・・・
※令和3年11月~令和4年4月
の期間に生産された
MK53S スペーシアには
このエアコンに保証期間延長が
アナウンスされています!
【スズキ リコール等情報】
https://www.suzuki.co.jp/recall/car/2023/0526/
エアコンコンプレッサー内部の
耐摩耗性が不十分なことから
急加速走行や登坂走行を繰り返すと
摩耗しエアコン作動時に異音や振動、
冷房が効かない、焼き付きといった
不具合がでる恐れがあることから
新車登録から3年または6万km
といった従来の保証期間から
登録から7年間、走行距離無制限
に保証期間が延長されています。
ただ、注意したいのは
当然のことながら期間を過ぎれば
無償修理はしてもらえませんし、
わざわざ保証期間を延長するほど
不具合が多く出ていると言えるだけに
MK53S スペーシアの中古を買ったら
注意したいところです。
注意点①:エンジンの中はキレイ?!
MK53S スペーシアの中古を
購入する前に注意したい、
必ず確認したいのが
エンジン内部が上の画像のように
汚なくなってないかということ。
オイル交換をサボっていると
こんなふうに内部にスラッジがたまり
エンジンが焼付いてしまったり
とんでもない状況に発展する危険性が!
整備工場さんから軽自動車とか中古エンジンの問い合わせを受けた時に在庫状況を調べていると、15万kmとか距離を走っていてもエンジンの中がホントにキレイでオイル交換ちゃんとしてたんだろうな~っていうのもあれば、5~6万kmぐらいでもスラッジやオイル焼けで中が汚くてなんじゃこりゃっていうのもあります!
そのため狙っているMK53Sの
スペーシアの中古車があるなら
オイルフィラーキャップを開けて
キャップの裏やエンジンの内部が
汚れていないか要確認です。
ヘドロみたいなスラッジがベッタリついてたらちょっとヤバイです、そのクルマ!
もしこれをしっかり確認せず
エンジンの中がひどい個体を
あなたが中古で買ってしまったら
後々エンジン焼付きなど高額故障の
リスクがあなたに降りかかってきます!
※特にあなたが狙っているのがスペーシアカスタムのターボ車ならオイル交換がちゃんとされていなかった中古車をつかんでしまったらタービンの故障といった高額故障リスクもあるので要注意です
また、オイル交換もされず
「乗りっぱなし」にされてたような
愛情なく乗られていた
中古車をつかんでしまったら
後になってからいろいろと
トラブルが出る可能性があるので
用心したいところ・・・
中古車のいわゆる
「当たり」「ハズレ」って
愛情もって乗られていたかが
大きく関与していると思います。
オイル交換のような
基本的なメンテナンスさえ
されていなかったようなクルマだと
下駄がわりにラフに運転されて
大切にされてなかったなんてことも
想像できてしまいます。
そんな状況ではなにかとヤレや
劣化がでてしまいがちですので、
ハズレの中古車をつかまないためにも
エンジンの中がキレイかどうかや
オイル交換とかが定期的にされてたかを
当たり、ハズレの判断材料の一つとして
チェックするのがおススメです^^
あと自分が中古車を買うときにチェックするポイントは座席のサポート部分とかにひどいシワやヨレ、擦れたり劣化がないかってのはよく見ます。
こういった部分も前述したような
「愛されていたかどうか」
「気遣いある扱いがされてたか」
といった前オーナー像がわかる
ポイントだと思っていますので。
注意点②:MK53S スペーシアはぶつけると高くつく
MK53Sのスペーシアや
スペーシアカスタムの中古を
買ったらホントに注意したいのが
「ぶつけると修理代が高い」
ということ!
クルマはぶつけて壊せば
修理代が高くつくものですが、
それでもドアやバンパーなど
同色の中古部品が見つかれば
鈑金・塗装で修理するよりも
大幅に修理代を圧縮できます。
しかしMK53Sのスペーシアは
ドアやバンパー、ヘッドライト、
フェンダー、リヤゲートなど
みんなぶつけてしまうからなのか
中古の部品を探しても
なかなか見つからない状況です。
そんな状況だから珍しい色、
あまり見かけない車体色だと
ホント絶望的・・・!
このような事情があって
MK53Sのスペーシアを
ぶつけて壊すと
高い新品部品で板金塗装など
修理代が高くなりがちです!
で、特に注意したいのは
「リヤゲート」をぶつけて壊すと
大変な目にあうということ。
ハッチバックのクルマ特有の
上に開くこのリアのハッチゲート。
この画像からもわかるように
MK53Sスペーシアのリヤバンパーは
非常~に薄いデザインなので
後ろまわりをぶつけると
リヤゲートもグッチャリといく
危険性がありますが
このリヤゲート修理代が
刺激的に高いんです・・・
運よく同じ色の中古が見つかっても
10万はすぐ飛んでいきますし、
タイミング悪く中古で同色の
リヤゲートが見つからず
さらには板金修理できないほど
ガッツリと凹ませた時には
新品のリヤゲートに塗装して
ガラスを脱着して・・・と、
20万コースも覚悟みたいな!
このような状況なのであなたも
MK53Sのスペーシアを買ったら
ぶつけると高くつくというのは
覚えておきたいポイントであります。
でも、MK53Sのスペーシアには「後退時ブレーキサポート」とかがあるからリヤゲートなんてぶつけることないんじゃないの?
はい、確かに先進の安全装備である
後退時の自動ブレーキなどがありますが
それでも100%事故を
防いでくれるわけではありません。
この手のブレーキサポートが装着された
新しい軽自動車とかでも板金工場さんから
意外とリヤゲートとかリヤバンパーの
お問い合わせが来るんですが
話しを聞くと「自損事故」ってことも
実は少なくないんです・・・
そのためあなたも
MK53Sのスペーシアを買ったら
ぶつけて壊さないよう
注意したいところです!
先日も取引先の方が、某アイサイト最新Verを搭載した車でバック駐車しようとした際にあやうく後ろのクルマに突っ込むところだったと・・・!
その駐車場は狭くて輪止めのない駐車場で、左前の壁とかに気を取られて後方のチェックを怠っていたから、後ろのクルマにあと1cmでぶつかるところだったと!(指一本分しか隙間がなく、ホント焦ったとのことで・・・)
ここで興味深いのが、いつもならこんな状況なら事前に警告音とか進まなくなったりと安全機能が働くのに、この時には何も反応しなかったらしく・・・
安全装備があっても100%カンペキはないだけに、駐車時などぶつけないよう注意したいところです!
注意点③:バッテリーあがりでエンジンがかからないトラブル
平成29年11/27~30年2/28
の期間に生産された
MK53Sのスペーシアは、
車載通信コントローラの
制御プログラムが不適切なため
エンジンを切った後にも
待機電流が流れ続けてしまうことで
数日間クルマを動かさないと
バッテリーがあがってエンジンが
始動できなくなる危険性があるため
リコールがアナウンスされた
経緯があるんです!
【国土交通省リコール情報】
https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha08_hh_003259.html
改善措置としては
制御プログラムを
対策データに書き換える
といった措置が取られていますが、
このトラブルは他車種も合わせ
少なくとも実際に48件も発生して
リコールに発展していますし
バッテリーあがりで
エンジンがかからなくなるという
非常に困ったトラブルなだけに
あなたが狙っている
MK53S スペーシアの中古が
リコールに該当する車両なら
改善措置を受けたかどうか
しっかり確認するのが安心です。
でも「改善措置」なんて
別に確認なんかしなくたって
ちゃんとやってんじゃないの?
そう思うかもしれませんが
それがですね、そうでもないんです。
普段整備工場さんから
部品の問い合わせがきた時に
依頼された部品を調べてると
あれ?これリコールになってますよ
サービスキャンペーン対象なので
ディーラーに行けばタダですよ
なんてご案内することが
ちょこまかあります。
どんな経緯で改善措置を受けていない
状況になってしまったかは不明ですが
こういったやり取りも
日々の仕事の中で少なくないので
店頭で販売されている中古車が
必ずしもリコールの改善措置を
受けているとは限りません。
少なくとも実際に48件も
不具合が発生しているだけに
あなたが狙っている
MK53S スペーシアの中古が
リコールに該当するなら
改善措置を受けたかどうか
確実に確認したいところです!
⇒MK53S スペーシアの中古、故障リスクを回避するには
最初にお話しをした通り
MK53Sのスズキスペーシアは
エネチャージを搭載した
「ハイブリッド」であるということが
魅力であり最大の弱点といえます。
ハイブリッド関連部品に
不具合やトラブルが発生すれば
フツーのガソリン車では考えられない
数十万コース覚悟といったような
超高額な修理代の請求書が
空からヒラヒラと舞い降ります。
そして低燃費で浮いたガソリン代など
一瞬にして吹飛ぶどころか
ハイブリッド意味ないじゃん(怒)
と、後悔しかねません・・・。
また、ハイブリッド関係の
部品以外にも・・・
・CVTミッション
・電動ドアミラーやスライドドア
・センサー部品
など、経年劣化によって
故障が避けられない部品が
いろいろ潜んでいます。
あなたがMK53S スペーシアの
中古を買ってからすぐに故障する
可能性もゼロではありません。
こればっかりはホントわかりません。。。
このようなリスクを回避するために
検討して損はないのが「保証」。
中古車販売店が独自に保証を
設定しているケースもありますし、
カーセンサーやグーといった媒体が
中古車に有償で保証をつけることも。
万一の不具合が発生した際に
保証でカバーしてもらえれば
修理代を自腹で払うことなく
クルマを直してもらえちゃうので
多少のコストがかかったとしても
保険として保証をつけるという
選択肢もアリだと思います。
※一般ユーザーさんからメールで問い合わせが来る時に「中古車を買って2週間ですが故障してしてしまいましたが修理代の見積もりが20万近くって言われ・・・保証を付けてなかったので自費で修理になります。そのため安いリビルト品を探してます」なんてメッセージが添えられてることも少なくありませんので!
※また、中古車販売店の保証に加え自動車保険でも「故障保証」を月々わずかな費用で受けられるものもあるので検討する価値ありだと思います^^
⇒MK53S スペーシアの中古を買う前にもう一つだけ確認しておきたいこと
MK53Sのスペーシアや
スペーシアカスタムの中古で
注意したいポイントなど
部品屋の視点でお伝えし、
リスク回避のこともお話ししました。
あとは狙っているMK53Sの
スペーシアの中古車があるなら
どうすれば少しでも安く買えるか
っていうことですよね^^
中古車の場合は新車と違って
値引きといった概念がありませんし
もし値引きしてくれる中古車があれば
それは元々その分を見越して
車両価格が高めに設定されていると
考えてもいいと思います。
ではどうやって狙っている
MK53Sのスペーシアや
スペーシアカスタムの
中古車を安く買うか。
それはやっぱり、
いま乗っているクルマを
高く買い取ってもらうこと
に尽きると思います。
自分もいまの部品屋の会社を
立ち上げて1年たった時に
やっと軌道に乗ってきたから
クルマ買い替えるか~と思って
ネットの中古車情報を見てたら
前から欲しかった
スカイラインクーペの中古車が
クルマで小一時間くらいの
近所にいいのがでていたんです^^
走行距離も1万㎞ちょっと、
ブレーキキャリパーが
対向4POTにカスタムされていて!
その時に乗ってた車は
新車で買って13年のアコード。
たしか13万㎞位走ってて
まあ過走行の部類ではあったんですが
6MTのスポーツグレードで
根強い人気があるモデルだから
10万や15万にはなるかな~
なんて考えてたんです。
で、スカイラインを見に行った時に
お店の人に下取りを聞いてみると
10年超えてるクルマは
ウチでは買取できないんですよね
なんてことを言われ!
乗ってきた愛車を見もしないでバッサリでしたし・・・
まさか下取りがゼロとは
想像もしてなかったんで
これはけっこうショックで・・・
でも見に行ったクルマ
バリモノだったしどうしても欲しい、
だけど月々のローンは安くしないと
軌道に乗ったとはいえまだ綱渡りな
起業1年目なだけに恐いし。
そこで役に立ったのが無料一括査定。
買取できないなんて言われた
いままで乗ってきた13年落ちの車が
ホントに価値がないのか
ネットの一括査定で
ためしに確認してみたんです。
で、何社か回答きたのが
30万~40万!
これだけでもゼロ円からすると
とんでもなくいいですよね^^
でもこの時は結局
45万で買い取ってもらえました!
買取してくれた業者さん、
アコードの中古車を若いお客さんから
探してとバックオーダー受けてて
ちょうど自分のアコードが
そのお客さんの希望にあうとのことで
どうしても売って欲しいと。
で、45万で買い取ってもらえたから
無事お目当てのスカイラインクーペに
乗り換えすることができました^^
この後もいろいろ乗換えましたが
結局のところ一括査定をお願いするのが
一番高く売れる印象があります。
オークション的なのもやってみましたが思ったほど値があがらないことが多くて・・・
もしあなたも狙っている
MK53S スペーシアがあるなら
1~2分くらいの入力で
買取相場がチェックできるので
試してみる価値、アリだと思います。
いま乗っているクルマが
想像以上に買取相場が高ければ
高いうちに買い取ってもらって
お目当てのMK53S スペーシアに
予定を前倒しで乗り換えることも
できちゃいますしね^^
まずは愛車の買取相場だけでも
確認してみてはいかがでしょうか?!
愛車を一括査定に依頼してみる
↓ ↓ ↓