ヴィッツより少し大きい
絶妙なサイズ感と、
スタイリッシュなデザインが
魅力的なコンパクトカー・・・
初代 トヨタイスト!
そんなNCP60系イストの
中古相場をチェックしてみると
コミコミ30~40万ぐらいでも
そんなに距離を走っていない
イストの中古が探せますが
気になるのは2003年式とか
年数がたってきているだけに
あなたもイストを
中古で狙っているなら
いずれにしても気になるのは
買ってから急に故障や不具合がでないか
っていうことじゃないでしょうか?!
「部品屋の立場」
からするとイストには
弱点といえる故障やトラブルが多い
高額修理になってしまう部品が
いくつかあります・・・
今回はNCP60系イストの
中古で買うなら注意したい
弱点、トラブルが多い部分を
解説していきますよ~!
◆目次
弱点①エアコンのコンプレッサー
初代トヨタイストで注意したい
エアコンのコンプレッサー。
エアコンのガスを圧縮するのが
このコンプレッサーですが
NCP60系のイストは
初期モデルは20年選手、
最終モデルでも10年オーバーと
年数がたってきているだけに
焼付きやガラガラ異音といった
コンプレッサーの不具合が
春~夏~秋には頻発し
特に夏場は「稼ぎ頭」といえるぐらい
整備工場さんなどから注文がきます。
(=それだけ壊れているっていうこと)
で、このエアコンのコンプレッサー、
注意したいのが
修理代が高いということ。
上の画像にもあるように
エアコンはシステムで成り立っていて
コンプレッサーが焼付いたり
異音がでたりと故障したからといって
コンプレッサーだけを
交換すればいいっていうような
単純な話しじゃありません・・・
主に故障の原因になるのが
エキスパンションバルブという
髪の毛の細さ程度しかない
霧吹き器のノズル部分だったり、
リキッドタンクとよばれる
フィルターの役目がある部分で
スラッジなどが詰まり
異常高圧⇒コンプレッサーが故障
といった流れになることが多いので
コンプレッサーや関連したパーツの
部品代+工賃+ガス代と加わっていくと
10万オーバー覚悟の状況です!
焼付きやロックでコンプレッサー内部の削れカスがシステム内に回っちゃうとコンデンサーの交換や、配管も全部外して清掃など大事になっちゃいます・・・
弱点②:ヘッドライトの劣化
NCP60系のイストで意外と多いのが
上の画像のようにヘッドライトが
曇ったり黄ばんだりといった劣化。
磨いてもキレイにならないくらい
ヘッドライトが劣化していると
光量が足りず車検の際には
交換を余儀なくされます。
で、気になる新品の
ヘッドライトの定価は・・・
ハロゲン:約2万5000円
HID:約4万円(ユニット定価)
と、いい値段していますし、
劣化しやすいだけに安価な
中古ヘッドライトを探しても
程度の悪いのしか見つからず・・・
そのためあなたが狙っている
イストの中古車のヘッドライトが
あまりに曇っているような状況なら
後々ちょっと痛い出費になることは
覚悟しておきたいですし
中古車を買う時はキレイでも
劣化を防ぐためにケミカル用品で
手入れしてあげるのがおススメです!
※60系イストは廃車や事故車が海外へクルマ丸ごと輸出されてしまいヘッドライトやバンパーなどの中古部品が見つからないといった厄介な部分もあります。なんでもニュージーランドなどで需要が高く国内でわざわざ部品取りなんてしないでクルマ丸ごと輸出してしまうそうで!
注意点①:エンジンの中はキレイ?!
NCP60系の初代イストを
中古で買う前に要注意なのが
エンジン内部が上の画像のように
汚なくなってないかということ。
この手のコンパクトカーは
オイル交換などのメンテナンスを
サボっていたような
乗りっぱなしにされていた
個体も少なくありません。
整備工場さんから軽自動車とか中古エンジンの問い合わせを受けた時に在庫状況を調べていると、15万kmとか距離を走っていてもエンジンの中がホントにキレイでオイル交換ちゃんとしてたんだろうな~っていうのもあれば、5~6万kmぐらいでもスラッジやオイル焼けで中が汚くてなんじゃこりゃっていうのもあります!
オイル交換があまりされていなかった
イストを中古で買ったしまったら
エンジン焼付きのリスクがありますし
愛情なく乗りっぱなしにされて
メンテナンスされていないような
状況だったとしたら
あなたが買ってからいろいろと
不具合がでてくる可能性も!
そのためお目当ての
NCP60系イストの中古車があるなら
必ず確認しておきたいのが
オイルフィラーキャップを開けて
キャップの裏やエンジンの内部が
汚れていないかということ。
ヘドロみたいなスラッジがベッタリついてたらヤバイです、そのクルマ!
もしこれをしっかり確認せず
エンジンの中がひどい個体を
あなたが中古で買ってしまったら
後々エンジン焼付きなどの
リスクがあなたに降りかかってきます!
また、オイル交換もされず
「乗りっぱなし」にされてたような
愛情なく乗られていた
中古車をつかんでしまったら
後になってからいろいろと
トラブルが出る可能性があるので
用心したいところ・・・
中古車のいわゆる
「当たり」「ハズレ」って
愛情もって乗られていたかが
大きく関与していると思います。
オイル交換のような
基本的なメンテナンスさえ
されていなかったようなクルマだと
下駄がわりにラフに運転されて
大切にされてなかったなんてことも
想像できてしまいます。
そんな状況ではなにかとヤレや
劣化がでてしまいがちですので、
ハズレの中古車をつかまないためにも
エンジンの中がキレイかどうかや
オイル交換とかが定期的にされてたかを
当たり、ハズレの判断材料の一つとして
チェックするのがおススメです^^
あと自分が中古車を買うときにチェックするポイントは座席のサポート部分とかにひどいシワやヨレ、擦れたり劣化がないかってのはよく見ます。
こういった部分も前述したような
「愛されていたかどうか」
「丁寧に乗られていたか」
がわかるポイントだと思っていますので。
注意点②:走行不能のトラブルに注意
1.3リッター前輪駆動の
NCP60のトヨタイストには
注意したいリコールがあります。
⇒ドライブシャフトが破損し
走行不能になる危険性が!
【国土交通省リコール情報】
https://www.mlit.go.jp/jidosha/recall/recall06/09/recall09-261.html
H14年6/17~15年5/30
の期間に生産された
1.3L前輪駆動のイストが
このリコールに該当しています。
該当するNCP60のイストは
このドライブシャフトを
対策品に交換するといった
改善措置がとられていますが
このトラブルは他車種も含め
157件も発生してリコールに
発展していますし
走行不能に陥る
危険すぎる不具合内容なだけに
あなたが狙っている
イストの中古車が該当するなら
改善措置を受けたかどうか
しっかり確認したいところです。
注意点③:危険すぎるシートベルトの不具合
60イストの中古で注意したい
万一の事故の際に生死を分けかねない
危険なトラブルがあります!
運転席と助手席シートベルトが
万一の衝突事故の際に外れる危険性
【トヨタリコール情報】
https://toyota.jp/recall/2003/20030306.html
平成14年12/2~15年1/31
の期間に生産された
NCP60:1.3L 前輪駆動
NCP61:1.5L 前輪駆動
NCP65:1.5L 4WD
これら各モデルの60イストは、
シートベルトを差し込む受け側の
バックル内の噛み合い金具の形状が
不適切なことから
衝突事故などの際に
肝心なシートベルトが
外れてしまう危険性があるため
リコールがアナウンスされた
経緯があるんです!
改善措置としては、
バックルを良品に交換する
といった措置がとられているので
あなたが狙っている60系イストが
この不具合に該当する車両なら
改善措置を受けたかどうか
しっかり確認したいところです。
でもリコールの改善措置なんて
別に確認なんかしなくたって
ちゃんとやってんじゃないの?
そう思うかもしれませんが
それがですね、そうでもないんです。
普段整備工場さんから
部品の問い合わせがきた時に
依頼された部品を調べてると
あれ?これリコール対象ですよ!
なんて回答することが
ちょこまかあります。
どういう経緯で
リコールの改善措置を受けていない
状況になってしまったかは不明ですが
こういったやり取りも
日々の仕事の中で少なくないので
お目当ての中古車を買う前に
ちゃんとリコールの対策がされているか
履歴を確認しておくのが安心です。
文字通り「最後の命綱」と言える
シートベルトが肝心な時に機能しない
危険すぎるトラブルですので!
⇒60系イストの中古、故障リスクを回避するには
NCP60系のイストは
年数がたってきているだけに
弱点や注意点の他にも
距離を走った中古車であれば
いろいろな部品でいつ故障が起きても
おかしくない状況です。
例えば・・・
・セルモーター(スターター)
・オルタネーター(発電機)
・オートマミッション
・センサー部品
・ナビなど電装品
と、経年劣化によって
故障が避けられない部品が
いろいろ潜んでいますが
あなたがNCP60系のイストを
中古で買ってからすぐに故障する
可能性もゼロではありません。
こればっかりはホントわかりません・・・
このようなリスクを回避するために
検討して損はないのが「保証」。
中古車販売店が独自に保証を
設定しているケースもありますし、
カーセンサーやグーといった媒体が
中古車に有償で保証をつけることも。
万一の不具合が発生した際に
保証でカバーしてもらえれば
修理代を自腹で払うことなく
クルマを直してもらえちゃうので
多少のコストがかかったとしても
保険として保証をつけるという
選択肢もアリだと思います。
※一般ユーザーさんからメールで問い合わせが来る時に「中古車を買って2週間ですが故障してしてしまいましたが修理代の見積もりが20万近くって言われ・・・保証を付けてなかったので自費で修理になります。そのため安いリビルト品を探してます」なんてメッセージが添えられてることも少なくありませんので!
※また、中古車販売店の保証に加え自動車保険でも「故障保証」を月々わずかな費用で受けられるものもあるので検討する価値ありだと思います^^
⇒初代イストの中古を買う前にもう一つだけ確認しておきたいこと
NCP60系のイストの
中古車で気をつけたい
・エアコンの故障
・ヘッドライトの劣化
・エンジン内部の汚れ
・走行不能になるリコール
・危険なシートベルトのリコール
などトラブルが多い弱点のことを
部品屋の視点でお伝えし、
リスク回避のこともお話ししました。
あと残るは狙っている
NCP60系イストの中古を
どうすれば少しでも安く買えるか
っていうことですよね^^
中古車の場合は新車と違って
値引きといった概念がありませんし
もし値引きしてくれる中古車があれば
それは元々その分を見越して
車両価格が高めに設定されていると
考えてもいいと思います。
ではどうやって狙っている
イストの中古車を安く買うか。
それはやっぱり
いま乗っているクルマを
高く買い取ってもらうこと
に尽きると思います。
自分もいまの部品屋の会社を
立ち上げて1年たった時に
やっと軌道に乗ってきたから
クルマ買い替えるか~と思って
ネットの中古車情報を見てたら
前から欲しかった
V35スカイラインクーペの中古が
クルマで小一時間くらいの
近所にいいのがでてたんです^^
走行距離も1万㎞ちょっと、
ブレーキキャリパーが
対向4POTにカスタムされてて!
その時に乗ってた車は
新車で買って13年のアコード。
たしか13万㎞位走ってて
まあ過走行の部類ではあったんですが
6MTのスポーツグレードで
根強い人気があるモデルだから
10万や15万にはなるかな~
なんて考えてたんです。
で、スカイラインを見に行った時に
お店の人に下取りを聞いてみると
10年超えてるクルマは
ウチでは買取できないんですよね
なんてことを言われ!
まさか下取りがゼロとは
想像もしてなかったんで
これはけっこうショックで・・・
乗ってきたクルマを見ずに言われましたし!
でも見に行ったスカイラインの中古
バリモノだからどうしても欲しい、
だけど月々のローンは安くしないと
軌道に乗ったとはいえまだ綱渡りな
起業1年目なだけに恐いし。
そこで役に立ったのが無料一括査定。
買取できないなんて言われた
いままで乗ってきた13年落ちの車が
ホントに価値がないのか
ネットの一括査定で
ためしに確認してみたんです。
で、何社か回答きたのが
30万~40万!
これだけでもゼロ円からすると
とんでもなくいいですよね^^
でもこの時は結局
45万で買い取ってもらえました!
買取してくれた業者さん、
アコードの中古車を若いお客さんから
探してとバックオーダー受けてて
ちょうど自分のアコードが
そのお客さんの希望にあうとのことで
どうしても売って欲しいと。
で、45万で買い取ってもらえたから
無事お目当てのスカイラインクーペに
乗り換えすることができました^^
この後もいろいろ乗換えましたが
結局のところ一括査定をお願いするのが
一番高く売れる印象があります。
オークション的なのもやってみましたが思ったほど値があがらないことが多くて・・・
もしあなたも狙っている
イストの中古車があるなら
1~2分くらいの入力で
買取相場がチェックできるので
試してみる価値、アリだと思います。
いま乗っているクルマが
想像以上に買取相場が高ければ
高いうちに買い取ってもらって
お目当てのイストに予定を前倒しで
乗り換えることもできますしね^^
まずはあなたも愛車の買取相場、
チェックしてはいかがでしょうか!?
愛車を一括査定に依頼してみる
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