日産 テラノの気になる弱点や故障。【部品屋の視点】で解説するよ

日産 テラノ 故障

いまの時代には得ることができない
無骨なオーラを放つクロカン四駆・・・

日産 テラノ!

V6ガソリンの滑らかな
フィールも魅力的だし、

ディーゼルは低燃費や
パワーもさることながら

“いかにもディーゼル”といった
ガラガラした感じも味わい深いもの。

日産 テラノ 維持費

そんな日産 テラノの
中古相場をチェックしてみると、

2代目の50系テラノの
そこまで走っていないのでも

コミコミ100万~150万程度で見つかり
この手のクロカン 四駆としては
なかなかお買い得な相場だな~と!

逆に角張って無骨な初代テラノの方は
プレミア価格で高い感じですよね!

初代日産テラノ 中古

 

でも初代テラノはは
平成元年=1989年に登場、

2代目テラノの後期最終でも
平成14年=2002年と
年数がたっているだけに

いずれにしても心配なのは
中古で買ってから急に故障しないか
っていうことじゃないでしょうか?!

 

今回は日産 テラノを
中古で狙っているなら注意したい
故障や弱点といった部分を

「部品屋の視点」
解説していきますよ~!

 





 

 

弱点①:エアコンのコンプレッサー

カーエアコン

エアコンのガスを圧縮するのが
このコンプレッサーですが

日産 テラノは
ガソリン車もディーゼル車も

年式的に経年劣化によるトラブルが
避けられない状況です・・・!

焼付きやガラガラ異音などの
不具合が春~夏~秋には頻発し

特に夏場は整備工場さんなどから
けっこう注文をいただきます。
(=それだけ壊れているっていうこと)

カーエアコン参考画像

 

で、このエアコンのコンプレッサー、

注意したいのが
修理代が高いということ。

上の画像にもあるように
エアコンはシステムで成り立っていて

コンプレッサーが焼付いたり
異音がでたりと故障したからといって

コンプレッサーだけを
交換すればいいっていう
単純な話しじゃありません・・・

カーエアコンシステム部品 参考画像

主に故障の原因になるのが
エキスパンションバルブという
髪の毛の細さ程度しかない
霧吹き器のノズル部分だったり、

リキッドタンクとよばれる
フィルターの役目がある部分で
スラッジなどが詰まり

異常高圧⇒コンプレッサーが故障
といった流れになることが多いので

コンプレッサーや関連したパーツの
部品代+工賃+ガス代と加わっていくと
10万や20万が飛ぶ状況です!
焼付きやロックでコンプレッサー内部の削れカスが
システム内に回っちゃうとコンデンサーの交換や、
配管も全部外して清掃など大事になっちゃいます・・・

そして日産 テラノは年数がたっているモデルだけに
年々安価なリビルト品の在庫がなくなっていますし、

R12ガスが使われている車両の場合は
ガス代だけでもバカにならない値段になっちゃいます!

 

 

弱点②:オルタネーター(発電機)

オルタネーター 発電機

次に日産 テラノの中古で
注意したい弱点な部品が・・・
オルタネーター!

オルタネーターはバッテリーに
電気を供給する発電機ですが

発電時はキンキンに熱くなるため
経年劣化による故障が避けられません。

この発電時の熱の影響なのか
こちらもコンプレッサーと同じく

特に夏場の暑い季節には
整備工場さんからお問合せが多く

修理交換となれば
安価なリビルト品で交換しても
5万コースは覚悟の高額修理ですし、

そもそもオルタネーターが故障して
発電不良になればバッテリーがあがって
レッカー呼んだりしたり

バッテリーも交換して・・・など
なにかと費用がかさみがちです!

 

 

弱点③:ディーゼル車の噴射ポンプ

噴射ポンプ 参考画像

TR50、PR50、RR50、
LBYD21、WBYD21といった型式の
日産テラノのディーゼル車は

ディーゼルの燃料噴射ポンプも
トラブルが避けられません!
部品屋人生の中で何台分のリビルト噴射ポンプを販売したことか!

 

・燃料ポタポタ漏れる

・加速不良

・エンジン不調

・煙がすごい

といった経年劣化による
トラブルが避けられず

新品より安価なリビルト品の
噴射ポンプで修理交換しても
10万オーバー覚悟の状況です・・・!

ホント遅かれ早かれ年式的にテラノ
噴射ポンプは
不具合やトラブルが発生するので

テラノのディーゼル車を
中古であなたも狙っているなら


まずはエンジンをかけて違和感がないか

燃料の「にじみ」がないかなど要チェックです!

 

 

弱点④:ディーゼル車のタービン(ターボ)

ターボの参考画像

TR50 テラノのディーゼル車は
タービン(ターボ)の故障も
要注意な状況です。

3リッター直4ディーゼルの
ZD30DDTiエンジンを搭載した

エルグランドやキャラバンも共通して
このタービンにトラブルが多く、

修理となれば部品代やオイル代、
交換工賃で20万コース覚悟
高額修理に見舞われます・・・

ではなぜトラブルが多いのかというと
エンジンオイルの交換をさぼって
オイルが汚れた状態で走っていると

スラッジや異物によって
オイルフィルターが目詰まりし

潤滑不足を回避するため
バイパスバルブが開いて

汚れたオイルがタービンに供給され
不具合につながります・・・

ターボ 故障
上の画像はタービンの内部にある部品ですが
この風車のような羽が数万回転/分で回転するので
汚れたオイルが供給されたら・・・!

 

タービンに不具合がでると、

・白煙がモクモクでる

・ブーストかからずパワー不足

・異音がでる

といったトラブルに見舞われ
走れた状況じゃなくなってしまいます。

整備工場さんから噴射ポンプに加え
ターボのお問い合わせも少なくないので
注意したいポイントであります。

 

 

注意点①:エンジンの中はキレイ?!

エンジン内部の汚れ

 

日産 テラノの中古を
購入するなら注意したい、
買う前に必ず確認したいのが

エンジン内部が上の画像のように
汚なくなってないかということ。

オイル交換をサボっていると
こんなふうに内部にスラッジがたまり

エンジンが焼付いてしまったり
とんでもない状況に発展する危険性が!

エンジンいっちゃったから中古で安いの探してって
お問い合わせも意外と多いんで笑えない状況ですし、

前述したようにターボのトラブルも多いので
要注意なポイントです!

そのためお目当ての
日産 テラノの中古があるなら
購入前に必ず確認したいのが

オイルフィラーキャップを開けて
キャップの裏やエンジンの内部
汚れていないかということ。

エンジン内部の汚れ
ヘドロみたいなスラッジがついてたり
ドロドロで真っ黒なオイルにまみれていたら
ちょっとヤバイです、そのクルマ!

もしこれをしっかり確認せず
エンジンの中がひどい個体を
あなたが中古で買ってしまったら

後々エンジン焼付きなど高額故障の
リスクがあなたに降りかかってきます!

日産テラノ 欲しい

また、オイル交換もされず
「乗りっぱなし」にされてたような

愛情なく乗られていた
中古車をつかんでしまったら

後になってからいろいろと
トラブルが出る可能性があるので
用心したいところ・・・

中古車のいわゆる
「当たり」「ハズレ」って
愛情もって乗られていたかが
大きく関与していると思います。

オイル交換のような
基本的なメンテナンスさえ
されていなかったようなクルマだと

下駄がわりにラフに運転されて
大切にされてなかったなんてことも
想像できてしまいます。

そんな状況ではなにかとヤレ
劣化がでてしまいがちですので、

ハズレの中古車をつかまないためにも
エンジンの中がキレイかどうかや

オイル交換とかが定期的にされてたかを
当たり、ハズレの判断材料の一つとして
チェックするのがおススメです^^

あと自分が中古車を買うときにチェックするポイントは
座席のサポート部分とかにひどいシワやヨレ、
擦れたり劣化がないかってのはよく見ます。

こういった部分も前述したような
「愛されていたかどうか」
「丁寧に乗られていたか」
がわかる
ポイントだと思っていますので。

オイル交換

 

 

注意点②:テラノはぶつけると高くつく!

板金修理

 

日産 テラノの中古を
買ったらホントに注意したいのが

「ぶつけると修理代が高い」

ということ!

クルマはぶつけて壊せば
修理代が高くつくものですが、

それでもドアやバンパーなど
同色の中古部品が見つかれば

鈑金・塗装で修理するよりも
大幅に修理代を圧縮できます。

しかしテラノはドアやバンパー、
ヘッドライト、フェンダーなど

ありとあらゆる外装部品の中古が
なかなか見つからない状況です。

日産 テラノ 中古車

なぜ見つからないかというと、
海外市場でも需要が高く大人気なので

20万㎞オーバーとかの
過走行車でボロボロだったとしても
事故車でグッチャリいってても

解体ヤードにクルマが入庫すると
すぐに外人バイヤーさんなどが

廃車になったテラノを
クルマ丸ごと輸出してしまうので

「部品取り」されることもなく
どんどん国外へ流出してしまい

その結果としてバンパーなどの
中古部品が流通しないという
困った状況にあります・・・・。
そもそも国内での絶対数も少なくなっちゃいましたし!

 

そんな状況だから珍しい色、
あまり見かけない車体色だと
ホント絶望的です・・・!

このような事情があって
テラノをぶつけて壊すと

高い新品部品で板金塗装など
10万や20万がすぐに飛んでいく
高額な修理代に見舞われます!

板金修理

 

このような状況なのであなたも
日産 テラノの中古を買ったら

ぶつけると高くつくというのは
覚えておきたいポイントであります!

 

 

注意③:カスタムされた中古車

日産テラノ 改造車

日産 テラノの
中古車情報を見ていると

リフトアップやアルミなど
バリッとキマってて

いいね~、わかってるね~^^

と思ってしまうような
カスタム&ドレスアップされた
中古車もよくでていますが、

そんなカスタムされた
テラノの中古車を購入するなら
注意したいのが

・車検に適合したカスタムか

・カスタムされた部分の
純正部品は残されているか

といったことは確実に
確認しておきたいところです。

もし車検に適合しない
カスタムがいろいろとされていて
純正パーツも残されていなかったら

車検を通す際に
非常に困った状況に陥ります。

テラノは純正の中古パーツを探しても
なかなか見つからない状況ですし、

新品の純正部品は
思いのほか高額です。
値段が高くても新品の在庫があるだけマシで、
年式的な問題で部品が生産終了してると悲惨・・・

 

そのためカスタムした部分を
元に戻さないと車検が通せないと
指摘されてしまった場合

泣く泣く高額な新品で
部品交換する羽目に・・・
5万や10万はすぐ飛んでいくような!

 

このようなリスクがあるだけに
リフトアップなどカスタムされた
テラノの中古を買うなら

・車検に適合したカスタムか

・カスタムされた部分の
純正部品は残されているか

ということは
しっかり確認してから
購入するのが安心ですよ^^

※あと注意したいのが
社外アルミホイールに交換されてたら

荷重指数が適合しているか
車検に対応したホイールか

といったことも要確認です!

もし不適切なホイールだった場合
適正なホイールを買い替えない限り

ディーラー入庫拒否にはじまり
イエローハットなど量販店でも拒否され
オイル交換すらしてもらえない状況に!

後からホイール&タイヤ1台分を交換となると
いい金額になるのでコチラも要注意です!

 

 

注意点④:マフラーや車体などのサビ、腐食

日産 テラノ サビ

 

卓越した4WD性能ゆえに
降雪地域でも使用されることが多い
SUVやクロカンで注意したいのが

マフラーや車体の腹下、
サスペンション関係などが

サビでボロボロになっていたり
腐食していないかということ。

 

マフラーや足回り部品なら
サビても交換すれば済む話ですが

車体自体にひどいサビや腐食があると
簡単に済む話ではなくなります。。。

車体のサビ

日産テラノに限らずですが
北海道や東北などの降雪地域で
走っていた場合は

融雪剤などの塩害によって
ちゃんとメンテナンスされていないと
腹下にサビや腐食がでてしまいます。

こんなことが関係してか
テラノの中古車情報を見ていると

「関東仕入の車両」
「本州仕入れ」

なんてわざわざ記載している
中古車屋さんもあるほど。

でも、関東仕入のクルマであっても
冬にスキーやスノボによく行ってたなら
油断はできません。

あなたも「これは!」と思う
1台を見つけたらお店の人に頼んで

リフトアップしてもらうなど
ボディ下面や足回り、マフラーなど

サビのチェックは
しっかりしたいところです。

もしサビサビな状態なら
買ってから苦労するのが
目に見えてますので・・・

※特にリフトアップなんかはお店に頼んだ時に
快く対応してくれるかどうかでお店の良し悪しも
垣間見ることができちゃいますね^^

 

 

故障リスクを回避するには

日産 テラノ 価格

 

ここまでお話してきたように
日産 テラノには

いろいろ注意したい弱点ともいうべき
不具合の多い部品がありますが

距離を走った中古車であれば
いつ故障が起きてもおかしくない
状況なのは認識しておきたいところ。

前述したエアコンのコンプレッサーや
発電機であるオルタネーター、
ディーゼル車の噴射ポンプ以外にも

・セルモーター(スターター)
セルモーターの参考画像

・オートマやMTミッション
オートマ 参考画像

・ラジエター
ラジエター 参考画像

・センサー部品
センサー部品の参考画像

・電装品etc.

と、経年劣化によって
故障が避けられない部品が
いろいろ潜んでいますが

あなたがテラノの中古を
買ってからすぐに故障する
可能性もゼロではありません。
こればっかりはホントわかりません・・・
特に年数がたってきているだけに!

 

このようなリスクを回避するために
検討して損はないのが「保証」

中古車販売店が独自に保証を
設定しているケースもありますし、

カーセンサーやグーといった媒体が
中古車に有償で保証をつけることも。

万一の不具合が発生した際に
保証でカバーしてもらえれば

修理代を自腹で払うことなく
クルマを直してもらえちゃうので

多少のコストがかかったとしても
保険として保証をつけるという
選択肢もアリだと思います。

一般ユーザーさんからメールで問い合わせが来る時に
「中古車を買って2週間ですが故障してしまって・・・」
「保証を付けてなかったので自費で修理になります・・・」
「そのため安いリビルト品を探してます・・・」
なんてメッセージが添えられてることも少なくありませんので!

 

 

⇒テラノの中古を買う前にもう一つだけ確認しておきたいこと

テラノレグラス 中古

 

日産 テラノの中古車を
買うなら気をつけたい

・エアコンの故障

・オルタネーターの故障

・エンジンの中はキレイか?

・ディーゼルの噴射ポンプやターボ

・ぶつけると高くつく

・カスタム、改造された中古車

・車体のサビや腐食

など弱点や注意点のことを
部品屋の視点でお伝えし、
リスク回避のこともお話ししました。

あと残るはどうすれば狙っている
日産 テラノの中古を

少しでも安く買えるか
っていうことですよね^^

日産 テラノ 燃費

中古車の場合は新車と違って
値引きといった概念がありませんし
もし値引きしてくれる中古車があれば

それは元々その分を見越して
車両価格が高めに設定されていると
考えてもいいと思います。

ではどうやって狙っている
テラノやテラノレグラスの
中古を安く買うか。

それはやっぱり

いま乗っているクルマを
高く買い取ってもらうこと

に尽きると思います。

中古車 買取

 

自分もいまの部品屋の会社を
立ち上げて1年たった時に

やっと軌道に乗ってきたから
クルマ買い替えるか~と思って
ネットの中古車情報を見てたら

前から欲しかった
スカイラインクーペの中古が

クルマで小一時間くらいの
近所にいいのがでてたんです^^

走行距離も1万㎞ちょっと、
ブレーキキャリパーが
対向4POTにカスタムされてて!

その時に乗ってた車は
新車で買って13年のアコード。

たしか13万㎞位走ってて
まあ過走行の部類ではあったんですが

6MTのスポーツグレードで
根強い人気があるモデルだから

10万や15万にはなるかな~
なんて考えてたんです。

で、スカイラインを見に行った時に
お店の人に下取りを聞いてみると

10年超えてるクルマは
ウチでは買取できないんですよね

なんてことを言われ!
乗ってきた車を見もしないでバッサリでしたし・・・

まさか下取りがゼロとは
想像もしてなかったんで
これはけっこうショックで・・・

でも見に行ったクルマ
バリモノだったしどうしても欲しい、

だけど月々のローンは安くしないと
軌道に乗ったとはいえまだ綱渡りな
起業1年目なだけに恐いし。

そこで役に立ったのが無料一括査定。

買取できないなんて言われた
いままで乗ってきた13年落ちの車が
ホントに価値がないのか

ネットの一括査定で
ためしに確認してみたんです。

で、何社か回答きたのが
30万~40万!

これだけでもゼロ円からすると
とんでもなくいいですよね^^

でもこの時は結局
45万で買い取ってもらえました!

買取してくれた業者さん、
アコードの中古車を若いお客さんから
探してとバックオーダー受けてて

ちょうど自分のアコードが
そのお客さんの希望にあうとのことで
どうしても売って欲しいと。

で、45万で買い取ってもらえたから
無事お目当てのスカイラインクーペに
乗り換えすることができました^^

CPV35

この後もいろいろと乗り換えましたが
一括査定が結局一番高く売れる印象があります。
オークション的なのもやってみましたが
思ったほど値があがらないことが多くて・・・

もしあなたも狙っている
テラノやテラノレグラスがあるなら

1~2分くらいの入力で
買取相場がチェックできるので
試してみる価値、アリだと思います。

いま乗っているクルマが
想像以上に買取相場が高ければ
高いうちに買い取ってもらって

お目当ての日産テラノに
予定を前倒で乗り換えることも
できちゃいますしね^^

まずはあなたも愛車の買取相場、
チェックしてはいかがでしょうか!?

愛車を一括査定に依頼してみる
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