シエンタ 170系の弱点や故障。【部品屋の視点】で解説するよ

シエンタ170 価格

 

斬新でカッコいいデザイン、

全長4.2m程度の
コンパクトなサイズに

両側スライドドア&7人乗りの
広々で使い勝手の良さが光る
人気の5ナンバーミニバン・・・

170系のシエンタ!

シエンタ170 居住性

 

そんな170系のシエンタの
ハイブリッドではないガソリン車の
中古相場をチェックしてみると、

コミコミ80万以下の安いのだと
10万kmぐらい走った過走行車や
事故歴(修復歴)アリが多いですよね。

コミコミ100万~120万ぐらいだと
そこまで走ってないシエンタが
見つかる感じでしょうか!?

170系シエンタ 中古車

 

人気の高さがうかがえる
170系シエンタのガソリン車ですが

あなたも中古で狙っているなら
いずれにしても心配なのは

中古を買ってから
急に故障や不具合がでないか

っていうことじゃないでしょうか。

 

今回はシエンタ170系を
中古で狙っているなら注意したい
故障や弱点といった部分を

「部品屋の視点」
解説していきますよ~!

 





 

 

弱点①:エアコンのコンプレッサー

カーエアコン

シエンタ170系の中古で注意したい
年数や距離を走ればトラブルが
避けられない部品なのが・・・

・エアコンのコンプレッサー

エアコンのガスを圧縮する
このコンプレッサーですが、

経年劣化によるコンプレッサーの
焼付きや異音といったトラブルが
避けられない状況にあり

いつ壊れてもおかしくない
状況であるともいえます。

カーエアコン参考画像

エアコンをよく使う時期である
春~秋にかけて特に故障が多く

このエアコンのコンプレッサーの
お問い合わせも増えますが、

注意したいのが
修理代が高いということ。

上の画像にもあるように
エアコンはシステムで成り立っていて

コンプレッサーが焼付いたり
異音がでたりと故障したからといって

コンプレッサーそれだけを
交換すればいいっていうような
単純な話しじゃありません・・・

カーエアコンシステム部品 参考画像

主に故障の原因になるのが
エキスパンションバルブという
髪の毛の細さ程度しかない
霧吹き器のノズル部分だったり、

リキッドタンクとよばれる
フィルターの役目がある部分で
スラッジなどが詰まり

異常高圧⇒コンプレッサーが故障
といった流れになることが多いので

コンプレッサーや関連したパーツの
部品代+工賃+ガス代と加わっていくと
10万や20万が飛んでいきます!
焼付きやロックでコンプレッサー内部の削れカスが
システム内に回っちゃうとコンデンサーの交換や、
配管も全部外して清掃など大事になっちゃいます・・・

 

 

弱点②:オルタネーター(発電機)

オルタネーター 発電機

次にシエンタ170系の中古で注意したい
故障が避けられない弱点な部品が・・・
オルタネーター!

オルタネーターはバッテリーに
電気を供給する発電機ですが

発電時はキンキンに熱くなるため
経年劣化による故障が避けられません。

この熱の影響なのか
コンプレッサーと同じく

特に夏場の暑い時期には
整備工場さんからお問合せが多く

修理交換となれば
安価なリビルト品で交換しても
5万コース覚悟の高額修理ですし、

そもそもオルタネーターが故障して
発電不良になればバッテリーがあがって

レッカー呼んだりしたり
バッテリーも交換して・・・など
なにかと費用がかさみがちです!

 

 

注意点①:電動ドアミラーの不具合

170系シエンタ 故障

 

170系のシエンタで
注意したいトラブルとして

電動ドアミラーの開閉不良の
不具合が挙げられます。

 

【トヨタ ドアミラー保証延長】
https://toyota.jp/recall/kaisyu/170821.html

トヨタ ドアミラー故障

 

平成27年5月~28年9月
生産された170系シエンタは

ドアミラー内部のリトラクターという
樹脂部品が直射日光などの温度上昇で
膨張して動きが鈍くなり

電動で閉じたり開けたりが
できなくなってしまう不具合が
発生することがあるため

無償修理がアナウンスされた
経緯があるんです!

【※リトラクターってこんな部品】
トヨタ ドアミラー故障

 

この無償修理は従来の新車登録から
3年または6万㎞以内という条件から

新車登録から7年
(走行距離制限はなし)

と延長されて期間内は
タダで修理してもらえるので

170系シエンタの中古を
あなたも購入してから
ドアミラーが動かなくなったら

この無償修理の話を思い出して
ディーラーに相談してみるのが
おススメです。

※夏場や気温28℃以上になると不具合が出るなど
国土交通省に意見がけっこう寄せられているので
注意したいところです・・・

実際に仲のいい整備工場さんから
「27℃超えるとドアミラーが動かないって
お客さんが言ってんだけどさ~」
なんて言いながら問い合わせがきたことも!

170系シエンタ 価格

 

ただ、当然のことながら
延長された保証期間も過ぎたら

ドアミラーに不具合がでても
無償での対応はしてもらえません。

 

わざわざ保証期間を延長するほど
不具合が多いともいえるだけに

170系シエンタの中古を買うなら
注意したいポイントであります!

 

 

注意点②:シエンタ170系はぶつけると高くつく!

板金修理

 

あなたもシエンタ170系を
中古で買ったら注意したいのが

「ぶつけると修理代が高い」

ということ!

クルマはぶつけて壊せば
修理代が高くつくものですが、

それでもドアやバンパーなど
同色の中古部品が見つかれば

鈑金・塗装で修理するよりも
大幅に修理代を圧縮できます。

しかしシエンタ170系は
みんなぶつけてしまうからなのか

台数が売れている割には
バンパーなどの外装部品の中古が

まだまだ数が少なく
なかなか見つからない状況です。
※あまり見ない色だとホント見つかりません・・・

 

で、170系のシエンタで
特に注意で絶対ぶつけちゃダメなのが
リヤゲート(ハッチゲート)!

170系シエンタ 注意点

 

上の画像を見てわかるとおり
シエンタ 170系のリヤバンパーは
非常~に薄いデザインなので

後ろ回りをぶつけると
リヤゲートまで潰れちゃう
可能性が高い状況にあります。
(ゲート自体もだいぶ下まで伸びてますし!)

そしてこのリヤゲートを
ぶつけて壊すと修理代が高い!

新品で交換となると
塗装代やガラスの脱着工賃など
20万コースも覚悟の状況ですし、

このあいだ板金屋さんから
リヤゲートの問い合わせがあった時に
たまたま中古が見つかったんですが

それでも10万近い金額で
ビックリしてたのは言うまでもなく!

このようにシエンタ170系は
特にリヤゲートをぶつけてしまうと
とんでもなく高くつくので注意です!

板金修理

 

 

注意点③:エンジンの中はキレイ?!

エンジン内部の汚れ

 

170系シエンタの中古を
購入するなら注意したい、
買う前に必ず確認したいのが

エンジン内部が上の画像のように
汚なくなってないかということ。

オイル交換をサボっていると
こんなふうに内部にスラッジがたまり

エンジンが焼付いてしまったり
とんでもない状況に発展する危険性が!

整備工場さんから軽自動車とか中古エンジンの問い合わせを受けた時に在庫状況を調べていると、15万kmとか距離を走っていてもエンジンの中がホントにキレイでオイル交換ちゃんとしてたんだろうな~っていうのもあれば、5~6万kmぐらいでもスラッジやオイル焼けで中が汚くてなんじゃこりゃっていうのもあります!

 

そのためお目当ての
170系シエンタの中古車があるなら
購入前に必ず確認したいのが

オイルフィラーキャップを開けて
キャップの裏やエンジンの内部が
汚れていないかということ。

エンジン内部の汚れ
ドロドロなヘドロみたいなスラッジがついてたら
ちょっとヤバイです、そのクルマ!

 

もしこれをしっかり確認せず
エンジンの中がひどい個体を
あなたが中古で買ってしまったら

後々エンジン焼付きなど高額故障の
リスクがあなたに降りかかってきます!

また、オイル交換もされず
「乗りっぱなし」にされてたような

愛情なく乗られていた
中古車をつかんでしまったら

後になってからいろいろと
トラブルが出る可能性があるので
用心したいところ・・・

シエンタ 170 欲しい

 

中古車のいわゆる
「当たり」「ハズレ」って
愛情もって乗られていたかが
大きく関与していると思います。

オイル交換のような
基本的なメンテナンスさえ
されていなかったようなクルマだと

下駄がわりにラフに運転されて
大切にされてなかったなんてことも
想像できてしまいます。

そんな状況ではなにかとヤレ
劣化がでてしまいがちですので、

ハズレをつかまないためにも
エンジンの中がキレイかどうかや

オイル交換とかがされてたかを
当たり、ハズレの判断材料の一つとして
チェックするのがおススメです^^

あと自分が中古車を買うときにチェックするポイントは
座席のサポート部分とかにひどいシワやヨレ、
擦れたり劣化がないかってのはよく見ます。

こういった部分も前述したような
「愛されていたかどうか」
「丁寧に乗られていたか」
がわかる
ポイントだと思っていますので。

オイル交換

 

 

注意点④:エンジン始動不能、車両火災の危険性

セルモーターの参考画像

 

平成27年5/12~29年8/31
の期間に生産された

NSP170G:1.5L FF

NSP172G:1.5L FF 車いす仕様

 

これら各モデルの170系シエンタは、

エンジンを始動させる
セルモーターの取付ボルトがゆるみ

構成部品の位置がずれて
エンジン始動不能になったり

セルモーターが過熱して
車両火災になる危険性があるため

リコールがアナウンスされた
経緯があります。

 

【国土交通省リコール情報】
https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha08_hh_004755.html

 

トヨタ 車両火災 リコール

 

このトラブルは他車種も合わせ
少なくとも実際に13件も発生して
リコールに発展していますし、

そのうち2件は
火災になっているだけに
笑い事ではすみません・・・

 

また、火災までにはならないまでも
エンジンがかけられず走行不能
といったこともあるだけに

あなたが狙っている
170系シエンタの中古車が
リコールに該当する車両なら

改善措置を受けたかどうか
しっかり確認したいところです!

 

でもリコールの改善措置なんて
別に確認なんかしなくたって
ちゃんとやってんじゃないの?

 

そう思うかもしれませんが
それがですね、そうでもないんです。

普段整備工場さんから
部品の問い合わせがきた時に
依頼された部品を調べてると

あれ?これリコールですけど!?

なんてことがちょこまかあります。

どういう経緯で
リコールの改善措置を受けていない
状況になってしまったかは不明ですが

こういったやり取りも
日々の仕事の中で少なくありません。

実際に火災になっている不具合だけに
お目当ての170系シエンタの中古車が
リコールに該当するなら購入する前に

ちゃんとリコールの対策がされたか
履歴を確認しておくのが安心です。

 

 

⇒170系シエンタの中古、故障リスクを回避するには

シエンタ 170系 維持費

 

ここまでお話してきたように
170系シエンタのガソリン車には

いろいろ注意したい弱点ともいうべき
不具合が避けられない部品がありますが

距離を走った中古車であれば
いつ故障が起きてもおかしくない
状況なのは認識しておきたいところ。

弱点のところでお話しした
エアコンのコンプレッサーや
発電機であるオルタネーター以外にも

・セルモーター(スターター)
セルモーターの参考画像

・CVTミッション
CVT 参考画像

・ドアミラーやスライドドア
170系シエンタ 故障
ドアミラーは保証期間延長になってもいるだけに要注意です!

・ラジエター
ラジエター 参考画像

・センサー部品
センサー部品の参考画像

・ナビなどの電装品etc.

 

と、経年劣化によって
故障が避けられない部品が
いろいろ潜んでいますが

あなたが170系シエンタの中古を
買ってからすぐに故障する可能性も
ゼロではありません。
こればっかりはホントわかりません・・・

170系シエンタ 燃費

 

このようなリスクを回避するために
検討して損はないのが「保証」

中古車販売店が独自に保証を
設定しているケースもありますし、

カーセンサーやグーといった媒体が
中古車に有償で保証をつけることも。

万一の不具合が発生した際に
保証でカバーしてもらえれば

修理代を自腹で払うことなく
クルマを直してもらえちゃうので

多少のコストがかかったとしても
保険として保証をつけるという
選択肢もアリだと思います。

一般ユーザーさんからメールで問い合わせが来る時に
「中古車を買って2週間ですが故障してしまって・・・」
「保証を付けてなかったので自費で修理になります・・・」
「修理代があまりに高いので安いリビルト品を探してます・・・」
なんてメッセージが添えられてることも少なくありませんので!

 

 

⇒シエンタの中古を買う前にもう一つだけ確認しておきたいこと

シエンタ170系 評価

 

シエンタの中古を購入するなら
注意したいポイントなど

部品屋の視点でお伝えし、
リスク回避のこともお話ししました。

あとはあなたが狙っている
シエンタの中古車があるなら

どうすれば少しでも安く買えるか
っていうことですよね^^

シエンタ170 中古

 

中古車の場合は新車と違って
値引きといった概念がありませんし
もし値引きしてくれる中古車があれば

それは元々その分を見越して
車両価格が高めに設定されていると
考えてもいいと思います。

ではどうやって狙っている
シエンタの中古を安く買うか。

それはやっぱり

いま乗っているクルマを
高く買い取ってもらうこと

に尽きると思います。

中古車 買取

 

自分もいまの部品屋の会社を
立ち上げて1年たった時に

やっと軌道に乗ってきたから
クルマ買い替えるか~と思って
ネットの中古車情報を見てたら

前から欲しかった
V35のスカイラインクーペの中古が

クルマで小一時間くらいの近所に
いいのがでてたんです^^

走行距離も1万㎞ちょっと、
ブレーキキャリパーが
対向4POTにカスタムされてて!

その時に乗ってた車は
新車で買って13年のアコード。

たしか13万㎞位走ってて
まあ過走行の部類ではあったんですが

6MTのスポーツグレードで
根強い人気があるモデルだから

10万や15万にはなるかな~
なんて考えてたんです。

で、スカイラインを見に行った時に
お店の人に下取りを聞いてみると

10年超えてるクルマは
ウチでは買取できないんですよね

なんてことを言われ!
乗ってきた愛車を見もしないでバッサリ・・・

 

まさか下取りがゼロとは
想像もしてなかったんで
これはけっこうショックで・・・

でも見に行ったクルマ
バリモノだったしどうしても欲しい、

だけど月々のローンは安くしないと
軌道に乗ったとはいえまだ綱渡りな
起業1年目なだけに恐いし。

そこで役に立ったのが無料一括査定。

買取できないなんて言われた
いままで乗ってきた13年落ちの車が
ホントに価値がないのか

ネットの一括査定で
ためしに確認してみたんです。

で、何社か回答きたのが
30万~40万!

これだけでもゼロ円からすると
とんでもなくいいですよね^^

でもこの時は結局
45万で買い取ってもらえました!

買取してくれた業者さん、
アコードの中古車を若いお客さんから
探してとバックオーダー受けてて

ちょうど自分のアコードが
そのお客さんの希望にあうとのことで
どうしても売って欲しいと。

で、45万で買い取ってもらえたから
無事お目当てのスカイラインクーペに
乗り換えすることができました^^

CPV35

 

この後もいろいろと乗り換えましたが
一括査定が結局一番高く売れる印象があります。
オークション的なのもやってみましたが
思ったほど値があがらないことが多くて・・・

もしあなたも狙っている
シエンタの中古車があるなら

1~2分くらいの入力で
買取相場がチェックできるので
試してみる価値、アリだと思います。

いま乗っているクルマが
想像以上に買取相場が高ければ
高いうちに買い取ってもらって

狙っているシエンタ170系に
予定を前倒で乗り換えることも
できちゃいますしね^^

まずは愛車の買取相場だけでも
確認してみてはいかがでしょうか!?

愛車を一括査定に依頼してみる
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