サンバーの弱点や故障。【部品屋の視点】で解説します

サンバートラック 中古

リヤエンジン、後輪駆動。

RRや直4エンジンといった
もう二度とでることはないであろう

スバルのこだわりが満載された
孤高の軽自動車・・・

サンバー!

スバルサンバー 限定車

スバル純血のサンバーの
中古相場をチェックして見ると

2000年式など年数のたっている
過走行のだとコミコミ30万程度から
探せるような状況ですが、

2009年式のような最終後期型だと
100万オーバー当たり前っていうような
さすがはサンバーって相場ですが

いずれにしても
KS/KV、TT/TW系のサンバーを
中古で狙っているなら気になるのは

買ってから故障や不具合がでないか
ということじゃないでしょうか。

全国の整備工場さんから
部品の問い合わせを受ける
「部品商」の仕事をする中で

故障が多い箇所や弱点を
部品屋の視点でお伝えします!

 





 

 

弱点①:エアコンの故障

カーエアコン参考画像

サンバーの定番と言える
エアコンの不具合。

エアコンのガスを圧縮する
コンプレッサーは

年数や距離を走れば
経年劣化によるコンプレッサーの
焼付きや異音といったトラブルが
避けられない状況にあり

いつ壊れてもおかしくない
状況であるともいえます。

カーエアコン参考画像

エアコンをよく使う時期である
春~秋にかけて特に故障が多く

このエアコンのコンプレッサーの
お問い合わせも増えますが、

注意したいのが
修理代が高いということ。

上の画像にもあるように
エアコンはシステムで成り立っていて

コンプレッサーが焼付いたり
異音がでたりと故障したからといって

コンプレッサーそれだけを
交換すればいいという
単純な話しじゃありません・・・

カーエアコンシステム部品 参考画像

主に故障の原因になるのが
エキスパンションバルブという
髪の毛の細さ程度しかない
霧吹き器のノズル部分だったり、

リキッドタンクとよばれる
フィルターの役目がある部分で
スラッジなどが詰まり

異常高圧⇒コンプレッサーが故障
といった流れになることが多いので

コンプレッサーや関連したパーツの
部品代+工賃+ガス代と加わっていくと
10万や20万が飛んでいきます!
焼付きやロックでコンプレッサー内部の削れカスが
システム内に回っちゃうとコンデンサーの交換や、
配管も全部外して清掃など大事になっちゃいます・・・

 

RRレイアウトが災いし
エンジンルーム内の熱が
こもりやすいせいもあって

サンバーでは特にトラブルが
多い状況じゃないかと思われ、

コンプレッサーを
リビルトする工場の職人が

コンプレッサーにダクトで風を送って冷やしてあげれば長持ちすんじゃねぇかな~

と冗談半分で言っていたのが
興味深いところであります!

 

 

弱点②:オルタネーター(発電機)

オルタネーター 発電機

次にサンバーで定番の注意したい
弱点な部品は・・・オルタネーター!

オルタネーターはバッテリーに
電気を供給する発電機ですが

発電時はキンキンに熱くなるため
経年劣化による故障が避けられません。

こちらもコンプレッサーと同じく
特に夏場は整備工場さんからの
お問合せが非常に多く

修理交換となれば
安価なリビルト品で交換しても
5万コース覚悟の高額修理ですし、

そもそもオルタネーターが故障して
発電不良になればバッテリーがあがって
走行不能、立往生に見舞われます。

そしてレッカーを呼んだりしたり
バッテリーも交換して・・・など
なにかと費用がかさみがちです!

このオルタネーターの故障が多いのも
リヤエンジンによる熱の影響っていうのが
少なくないように思います。

 

 

注意点①:エンジンの中はキレイ?!

エンジン内部の汚れ

サンバーの中古を購入するなら
注意したい、必ず確認したいのが

エンジン内部が上の画像のように
汚なくなってないかということ。

オイル交換をサボっていると
こんなふうに内部にスラッジがたまり

エンジンが焼付いてしまったり
とんでもない状況に発展する危険性が!

エンジンいっちゃったから中古で安いの探してって
お問い合わせも意外と多いんで笑えない状況です!

そのためお目当ての
スバルサンバーの中古車があるなら
購入前に必ず確認したいのが

オイルフィラーキャップを開けて
キャップの裏やエンジンの内部
汚れていないかということ。

エンジン内部の汚れ

もしこれをしっかり確認せず
エンジンの中がひどい個体を
あなたが中古で買ってしまったら

後々エンジン焼付きなどの
リスクがあなたに降りかかってきます!

エンジンは中古で探しても
状態の良いまともなものは
10万ぐらいは覚悟ですし、

交換工賃まで考えると
どうなるかはわかりますよね?

また、オイル交換もされず
「乗りっぱなし」にされてたような

愛情なく乗られていた
中古車をつかんでしまったら

後になってからいろいろと
トラブルが出る可能性があるので
用心したいところ・・・

中古車のいわゆる
「当たり」「ハズレ」って
愛情もって乗られていたかが
大きく関与していると思います。

オイル交換のような
基本的なメンテナンスさえ
されていなかったようなクルマだと

下駄がわりにラフに運転されて
大切にされてなかったなんてことも
想像できてしまいます。

そんな状況ではなにかとヤレ
劣化がでてしまいがちですので、

ハズレの中古車をつかまないためにも
エンジンの中がキレイかどうかや

オイル交換とかが定期的にされてたかを
当たり、ハズレの判断材料の一つとして
チェックするのがおススメです^^

あと自分が中古車を買うときにチェックするポイントは
座席のサポート部分とかにひどいシワやヨレ、
擦れたり劣化がないかってのはよく見ます。

こういった部分も前述したような
「愛されていたかどうか」
「丁寧に乗られていたか」
がわかる
ポイントだと思っていますので。

オイル交換

 

 

注意点②エンジンから異音⇒火災の危険性

先ほどお話ししました
「エンジンの中はきれいか」に
関連することでありますが、

オイル交換があまりされないことで
エンジンから異音が発生して
部品がエンジンを突き破り、

噴き出したオイルによって
車両火災の危険性があるため

サービスキャンペーン
アナウンスされた経緯があります!

 

【スバル リコール等情報】
https://www.subaru.co.jp/press/service/2017_09_07_4690/

H11年1月~24年3月
期間に生産された

TT1/TT2/TV1/TV2/TW1/TW2
といった各型式のサンバーは

オイル交換が適切な期間で
されていないとスラッジによって

エンジン内部の部品である
コンロッドメタルが摩耗して
異音が発生し「大端部」が破損!

参考画像:コンロッド大端部って赤丸の部分
サンバー エンジン異音

そしてエンジンの
シリンダーブロックを突き破って

空いた穴から
ガソリンの蒸気やオイルが飛散し
火災になる危険性があります!

エンジンに穴が開くイメージ画像
スバル エンジン サービスキャンペーン

で、厄介なのはココから。

サービスキャンペーンで
なにか無償の改善措置が
あるわけではなく

異音が発生している車両は
修理(有料)を提案する

と、アナウンスされています。

 

う~ん・・・マンダム・・・

そんな提案されても・・・
っていう感じですよね。

このようにわざわざ
サービスキャンペーンが出されたほど

エンジントラブルが多かった
と読み取ることができるだけに

あなたが狙っている
サンバーの中古が

H11年1月~24年3月
期間に生産された車両なら

特に異音がしていないか、
オイル交換は半年に1回など
適切にされていたかなどは
購入前に要チェックです。

そうじゃないとあなたが買ってから
エンジンに異音がでたりしても
だれも責任取ってくれませんので。
修理(有料)を提案されちゃいますよ!

 

 

故障リスクを回避するには

年数のたった、距離を走った
スバルサンバーの中古車は

経年劣化によって
いつ故障が起きてもおかしくないのは
認識しておきたいところです。

先程ご紹介したコンプレッサーや
オルタネーターの他にも注意したい
部品としては例えば・・・

・セルモーター(スターター)
セルモーターの参考画像

・MTやオートマミッション
オートマ 参考画像

・センサー部品
センサー部品の参考画像

・スーパーチャージャー(一部車両)

など、経年劣化によって
故障が避けられない部品が
いろいろ潜んでいますが

あなたがスバルサンバーを
中古で買ってからすぐに故障する
可能性もゼロではありません。
先ほどお話したエンジンの異音だってありますし!

 

このようなリスクを回避するために
検討して損はないのが「保証」

中古車販売店が独自に保証を
設定しているケースもありますし、

カーセンサーやグーといった媒体が
中古車に有償で保証をつけることも。

万一の不具合が発生した際に
保証でカバーしてもらえれば

修理代を自腹で払うことなく
クルマを直してもらえちゃうので

多少のコストがかかったとしても
保険として保証をつけるという
選択肢もアリだと思います。

一般ユーザーさんからメールで問い合わせが来る時に
「中古車を買って2週間ですが故障してしまって・・・」
「保証を付けてなかったので自費で修理になります・・・」
「そのため安いリビルト品を探してます・・・」
なんてメッセージが添えられてることも少なくありませんので!

 

 

⇒サンバーの中古を買う前にもう一つだけ確認しておきたいこと

スバルサンバー 欲しい

スバルサンバーの
中古車で気をつけたい

・エアコンの故障

・オルタネーターの故障

・エンジンの中はキレイか

・エンジンの異音

などトラブルが多い弱点のことを
部品屋の視点でお伝えし、
リスク回避のこともお話ししました。

あと残るは狙っている
スバルサンバーの中古を

どうすれば少しでも安く買えるか
とういうことですよね^^

中古車の場合は新車と違って
値引きといった概念がありませんし
もし値引きしてくれる中古車があれば

それは元々その分を見越して
車両価格が高めに設定されていると
考えてもいいと思います。

ではどうやって狙っている
サンバーの中古車を安く買うか。

それはやっぱり

いま乗っているクルマを
高く買い取ってもらうこと

に尽きると思います。

中古車 買取

自分もいまの部品屋の会社を
立ち上げて1年たった時に

やっと軌道に乗ってきたから
クルマ買い替えるか~と思って
ネットの中古車情報を見てたら

前から欲しかった
V35スカイラインクーペの中古が

クルマで小一時間くらいの
近所にいいのがでてたんです^^

走行距離も1万㎞ちょっと、
ブレーキキャリパーが
対向4POTにカスタムされてて!

その時に乗ってた車は
新車で買って13年のアコード。

たしか13万㎞位走ってて
過走行の部類ではあったんですが

6MTのスポーツグレードで
根強い人気があるモデルだから

10万や15万にはなるかな~
なんて考えてたんです。

で、スカイラインを見に行った時に
お店の人に下取りを聞いてみると

10年超えてるクルマは
ウチでは買取できないんですよね

なんてことを言われ!

 

まさか下取りがゼロとは
想像もしてなかったんで
これはけっこうショックで・・・
乗ってきたクルマを見もせずに言われましたし!

でも見に行ったスカイラインの中古
バリモノだからどうしても欲しい、

だけど月々のローンは安くしないと
軌道に乗ったとはいえまだ綱渡りな
起業1年目なだけに恐いし。

そこで役に立ったのが無料一括査定。

買取できないなんて言われた
いままで乗ってきた13年落ちの車が
ホントに価値がないのか

ネットの一括査定で
ためしに確認してみたんです。

で、何社か回答きたのが
30万~40万!

これだけでもゼロ円からすると
とんでもなくいいですよね^^

でもこの時は結局
45万で買い取ってもらえました!

買取してくれた業者さん、
アコードの中古車を若いお客さんから
探してとバックオーダー受けてて

ちょうど自分のアコードが
そのお客さんの希望にあうとのことで
どうしても売って欲しいと。

で、45万で買い取ってもらえたから
無事お目当てのスカイラインクーペに
乗り換えすることができました^^

CPV35

この後もいろいろと乗り換えましたが
一括査定が結局一番高く売れる印象があります。
オークション的なのもやってみましたが
思ったほど値があがらないことが多くて・・・

もしあなたも気になる
サンバーの中古があるなら

1~2分くらいの入力で
買取相場がチェックできるので
試してみる価値、アリだと思います。

いま乗っているクルマが
想像以上に買取相場が高ければ
高いうちに買い取ってもらって

お目当てのサンバーに
予定を前倒で乗り換えることも
できちゃいますしね^^

まずはあなたも愛車の買取相場、
チェックしてはいかがでしょうか!?

愛車を一括査定に依頼してみる
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