トヨタスペイドの弱点や故障、「部品屋の視点」で解説するよ

スペイド 中古車

 

トヨタ スペイド・・・

その名が示す通りの
クールスタイリッシュなデザインに

助手席側の大開口なスライドドアや
そのサイズ以上に広々とした室内空間が
魅力的なコンパクトハイトワゴン!

特に電動スライドドアは
使い勝手がいいだけでなく

たとえば高齢の両親など
負担なく乗り降りしやすいっていう
メリットなんかもありますし^^

トヨタスペイド スライドドア

 

そんなトヨタスペイドの
中古相場をチェックしてみると、

コミコミ50万以下から
探せるようなお買い得な状況ですが

安いのは10万km前後の過走行や
事故歴(修復歴)アリだったりのが
多いですよね~?!

70~80万ぐらいまで予算を上げると
そこまで走ってないのスペイドの中古が
選べるよう状況でしょうか。

スペイド 内装

 

でもスペイドの中古車は
年数がたってきているだけに

いずれにしても心配なのは
中古で買ってから急に故障しないか
っていうことじゃないでしょうか?!

 

今回はトヨタスペイドを
中古で狙っているなら注意したい
故障や弱点といった部分を

「部品屋の視点」
解説していきますよ~!

 





 

 

弱点①:エアコンのコンプレッサー

カーエアコン

エアコンのガスを圧縮するのが
このコンプレッサーですが

トヨタスペイドでは
焼付きやガラガラ異音といった
不具合が春~夏~秋には頻発し

特に夏場は整備工場さんなどから
けっこう注文をいただきます。
(=それだけ壊れているっていうこと)

カーエアコン参考画像

 

で、このエアコンのコンプレッサー、

注意したいのが
修理代が高いということ。

上の画像にもあるように
エアコンはシステムで成り立っていて

コンプレッサーが焼付いたり
異音がでたりと故障したからといって

コンプレッサーだけを
交換すればいいっていうような
単純な話しじゃありません・・・

カーエアコンシステム部品 参考画像

主に故障の原因になるのが
エキスパンションバルブという
髪の毛の細さ程度しかない
霧吹き器のノズル部分だったり、

リキッドタンクとよばれる
フィルターの役目がある部分で
スラッジなどが詰まり

異常高圧⇒コンプレッサーが故障
といった流れになることが多いので

コンプレッサーや関連したパーツの
部品代+工賃+ガス代と加わっていくと
10万オーバー覚悟の状況です!
焼付きやロックでコンプレッサー内部の削れカスがシステム内に回っちゃうとコンデンサーの交換や、配管も全部外して清掃など大事になっちゃいます・・・

 

 

弱点②:オルタネーター(発電機)

オルタネーター 発電機

次にスペイドの中古で注意したい
弱点な部品は・・・オルタネーター!

オルタネーターはバッテリーに
電気を供給する発電機ですが

発電時はキンキンに熱くなるため
経年劣化による故障が避けられません。

この熱の影響なのか
こちらもコンプレッサーと同じく
特に夏場は整備工場さんからの
お問合せが多く

修理交換となれば
安価なリビルト品で交換しても
5万コース覚悟の高額修理ですし、

そもそもオルタネーターが故障して
発電不良になればバッテリーがあがって

レッカー呼んだりしたり
バッテリーも交換して・・・など
なにかと費用がかさみがちです!

 

 

注意点①:エンジンの中はキレイ?!

エンジン内部の汚れ

 

スペイドの中古を購入するなら
注意したい、必ず確認したいのが

エンジン内部が上の画像のように
汚なくなってないかということ。

オイル交換をサボっていると
こんなふうに内部にスラッジがたまり

エンジンが焼付いてしまったり
とんでもない状況に発展する危険性が!

整備工場さんから軽自動車とか中古エンジンの問い合わせを受けた時に在庫状況を調べていると、15万kmとか距離を走っていてもエンジンの中がホントにキレイでオイル交換ちゃんとしてたんだろうな~っていうのもあれば、5~6万kmぐらいでもスラッジやオイル焼けで中が汚くてなんじゃこりゃっていうのもあります!

 

そのためお目当ての
スペイドの中古車があるなら
購入前に必ず確認したいのが

オイルフィラーキャップを開けて
キャップの裏やエンジンの内部
汚れていないかということ。

エンジン内部の汚れ
ヘドロみたいなスラッジがベッタリついてたらちょっとヤバイです、そのクルマ!

 

もしこれをしっかり確認せず
エンジンの中がひどい個体を
あなたが中古で買ってしまったら

後々エンジン焼付きなどの
リスクがあなたに降りかかってきます!

また、オイル交換もされず
「乗りっぱなし」にされてたような

愛情なく乗られていた
中古車をつかんでしまったら

後になってからいろいろと
トラブルが出る可能性があるので
用心したいところ・・・

中古車のいわゆる
「当たり」「ハズレ」って
愛情もって乗られていたかが
大きく関与していると思います。

オイル交換のような
基本的なメンテナンスさえ
されていなかったようなクルマだと

下駄がわりにラフに運転されて
大切にされてなかったなんてことも
想像できてしまいます。

そんな状況ではなにかとヤレ
劣化がでてしまいがちですので、

ハズレの中古車をつかまないためにも
エンジンの中がキレイかどうかや

オイル交換とかが定期的にされてたかを
当たり、ハズレの判断材料の一つとして
チェックするのがおススメです^^

あと自分が中古車を買うときにチェックするポイントは座席のサポート部分とかにひどいシワやヨレ、擦れたり劣化がないかってのはよく見ます。

こういった部分も前述したような
「愛されていたかどうか」
「丁寧に乗られていたか」
がわかる
ポイントだと思っていますので。

オイル交換

 

 

注意点②:アイドリングストップ仕様は火災の危険性

トヨタ スペイド 中古車 注意点

 

あなたが狙っている
スペイドの中古車が

NCP141:1.5L前輪駆動

アイドリングストップ付き

の車両なら要注意!

その理由は・・・
車両火災の危険性があるため
リコールがアナウンスされているから!

 

【国土交通省リコール情報】
https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha08_hh_001577.html

 

トヨタ スターター リコール

 

エンジンを始動させる
スターター(セルモーター)の
電気配線リレーの通電設定が不適切で、

接点部に「銀成分」が
凝集するものがあり

そのまま使用していると
接点部から銀成分がはがれ落ち、

電気回路内に挟まると通電状態となり
スタータが回転し続けてしまい

最悪の場合、
車両火災になる危険性があります!

セルモーターの参考画像

 

 

でも、火災なんて大げさな~(笑)

 

と、思うかもしれませんが、

このトラブルは他車種も合わせ
少なくとも実際に11件も発生して
リコールに発展していますし、

そのうち2件は
火災になっているだけに
笑い事ではすみません・・・

また、火災までにはならないまでも
スターターが回り続けてしまうと
焼損して壊れてしまいますが、

スターターが壊れれば
当然エンジンがかけられなくなります。
以前スターターのリビルト部品を製造する工場の技術の方から聞いた話によると車のキーをひねってキュルキュルキュル・・・とスターターを作動させるのを数分間続けると焼け焦げますよ~って言ってたのが印象的で!

 

このリコールの改善措置としては、

当該リレーを対策品に交換し
スターターを新品に交換する

といった措置が取られているので
改善措置を受けたかどうか
しっかり確認したいところです!

 

でもリコールの改善措置なんて
別に確認なんかしなくたって
ちゃんとやってんじゃないの?

 

そう思うかもしれませんが
それがですね、そうでもないんです。

普段整備工場さんから
部品の問い合わせがきた時に
依頼された部品を調べてると

あれ?これリコールでてますよ!?

なんてことがちょこまかあります。

どういう経緯で
リコールの改善措置を受けていない
状況になってしまったかは不明ですが

こういったやり取りも
日々の仕事の中で少なくありません。

エンジンをかけられなくなったり
車両火災の危険性がある内容なだけに

お目当てのスペイドの中古が
リコールに該当するなら購入する前に

ちゃんとリコールの対策がされたか
履歴を確認しておくのが安心です。

 

 

注意点③:1.3リッター車にエンジンから異音がするトラブル

トヨタスペイド エンジントラブル

 

スペイドの型式:NSP140の
1.3リッターエンジン車には

エンジンから異音がでた場合に
無償修理の対応をする
アナウンスがされた経緯があります。

 

【トヨタ リコール等情報】

 

1NR FE 異音 トラブル

 

エンジンが冷えている冷間時に
回転数をあまり上げないような
低負荷の運転を繰り返していると

エンジンのピストンなどに
カーボン(スラッジ)が堆積し

堆積したカーボン同士が接触して
異音が発生することがあることから

平成24年4月~25年5月
の期間に生産された
NSP140のスペイドが該当し

エンジンから異音が発生し
カーボン堆積による該当症状の場合には

ピストン、ピストンリング、
オイルノズルを改良品に交換する

などの無償修理がなされています。

 

カーボンが堆積したエンジンのイメージ画像
エンジン スラッジ

 

ただ、ここで注意したいのは
無償修理の対応期間が

新車登録から9年以内

と、すでに延長された期間も
経過してしまっているため

エンジンから異音がでても
当然ながら無償対応はされません。

そのためあなたが狙っている
スペイドの中古が1.3L車で
該当期間の車両なら

エンジンから異音がでていないか、
ピストンなどが対策品に交換した
記録があるかなど

事前に確認してから
購入するのが安心です・・・!

わざわざ無償修理の
アナウンスがされたほど

トラブルが多かったと言えるだけに
注意して損はないと思います。

 

 

注意点④:スペイドはぶつけると高くつく!

板金修理

 

スペイドの中古を買ったら
ホントに注意したいのが

「ぶつけると修理代が高い」

ということ!

クルマはぶつけて壊せば
修理代が高くつくものですが、

それでもドアやバンパーなど
同色の中古部品が見つかれば

鈑金・塗装で修理するよりも
大幅に修理代を圧縮できます。

しかしトヨタスペイドの
ドアやバンパー、ヘッドライト、
リヤゲートなど外装部品の中古が

みんなぶつけてしまうからなのか、
意外と見つからない状況です。

そんな状況だから珍しい色、
あまり見かけない車体色だと
ホント絶望的です・・・!

で、スペイドの中古を買ったら
特に注意したいのは

「リヤゲート」をぶつけて壊すと
大変な目にあうということ。

スペイド 注意点

 

ハッチバックのクルマ特有の
上に開くこのリアのハッチゲート。

この画像からもわかるように
トヨタスペイドのリヤバンパーは
デザイン的に薄いので

後ろまわりをぶつけると
リヤゲートもグッチャリといく
危険性がありますが

このリヤゲートの修理代が
刺激的に高いんです・・・

運よく同じ色の中古が見つかっても
10万前後が飛んでいきますし、

タイミング悪く中古で同色の
リヤゲートが見つからず

さらには板金修理できないほど
ガッツリと凹ませた時には

新品のリヤゲートに塗装して
ガラスを脱着して・・・と、
20万コースも覚悟みたいな!

板金修理

 

このような状況なので
あなたもスペイドを中古で買ったら

ぶつけると高くつくというのは
覚えておきたいポイントであります!

 

 

⇒スペイドの中古車、故障リスクを回避するには

トヨタスペイド 故障

 

ここまでお話してきたように
トヨタスペイドの中古車には

いろいろ注意したい弱点ともいうべき
不具合の多い部品がありますが

距離を走った中古車であれば
いつ故障が起きてもおかしくない
状況なのは認識しておきたいところ。

前述したエアコンのコンプレッサーや
発電機であるオルタネーター以外にも

・セルモーター(スターター)
セルモーターの参考画像

・CVTミッション
CVT 参考画像

・ドアミラーやスライドドア
トヨタスペイド 故障

・センサー部品
センサー部品の参考画像

・ナビなど電装品

 

と、経年劣化によって
故障が避けられない部品が
いろいろ潜んでいますが

あなたがトヨタスペイドを
中古で買ってからすぐに故障する
可能性もゼロではありません。
こればっかりはホントわかりません・・・

 

このようなリスクを回避するために
検討して損はないのが「保証」

中古車販売店が独自に保証を
設定しているケースもありますし、

カーセンサーやグーといった媒体が
中古車に有償で保証をつけることも。

万一の不具合が発生した際に
保証でカバーしてもらえれば

修理代を自腹で払うことなく
クルマを直してもらえちゃうので

多少のコストがかかったとしても
保険として保証をつけるという
選択肢もアリだと思います。

 

※一般ユーザーさんからメールで問い合わせが来る時に「中古車を買って2週間ですが故障してしてしまいましたが修理代の見積もりが20万近くって言われ・・・保証を付けてなかったので自費で修理になります。そのため安いリビルト品を探してます」なんてメッセージが添えられてることも少なくありませんので!

 

※また、中古車販売店の保証に加え自動車保険でも「故障保証」を月々わずかな費用で受けられるものもあるので検討する価値ありだと思います^^

 

 

⇒スペイドの中古を買う前にもう一つだけ確認しておきたいこと

トヨタスペイド 欲しい

 

スペイドの中古車で気をつけたい

・エアコンの故障

・オルタネーターの故障

・エンジンの中はキレイか?

・車両火災の危険性

・1.3L車のエンジン異音

・リヤゲートはぶつけると高くつく

 

など弱点や注意点のことを
部品屋の視点でお伝えし、
リスク回避のこともお話ししました。

あと残るは狙っている
狙っているスペイドの中古を

どうすれば少しでも安く買えるか
っていうことですよね^^

トヨタスペイド 燃費

中古車の場合は新車と違って
値引きといった概念がありませんし
もし値引きしてくれる中古車があれば

それは元々その分を見越して
車両価格が高めに設定されていると
考えてもいいと思います。

ではどうやって狙っている
トヨタスペイドを安く買うか。

それはやっぱり

いま乗っているクルマを
高く買い取ってもらうこと

に尽きると思います。

中古車 買取

 

自分もいまの部品屋の会社を
立ち上げて1年たった時に

やっと軌道に乗ってきたから
クルマ買い替えるか~と思って
ネットの中古車情報を見てたら

前から欲しかった
スカイラインクーペの中古が

クルマで小一時間くらいの
近所にいいのがでてたんです^^

走行距離も1万㎞ちょっと、
ブレーキキャリパーが
対向4POTにカスタムされてて!

その時に乗ってた車は
新車で買って13年のアコード。

たしか13万㎞位走ってて
まあ過走行の部類ではあったんですが

6MTのスポーツグレードで
根強い人気があるモデルだから

10万や15万にはなるかな~
なんて考えてたんです。

で、スカイラインを見に行った時に
お店の人に下取りを聞いてみると

10年超えてるクルマは
ウチでは買取できないんですよね

なんてことを言われ!
乗ってきた車を見もしないでバッサリでしたし・・・

 

まさか下取りがゼロとは
想像もしてなかったんで
これはけっこうショックで・・・

でも見に行ったクルマ
バリモノだったしどうしても欲しい、

だけど月々のローンは安くしないと
軌道に乗ったとはいえまだ綱渡りな
起業1年目なだけに恐いし。

そこで役に立ったのが無料一括査定。

買取できないなんて言われた
いままで乗ってきた13年落ちの車が
ホントに価値がないのか

ネットの一括査定で
ためしに確認してみたんです。

で、何社か回答きたのが
30万~40万!

これだけでもゼロ円からすると
とんでもなくいいですよね^^

でもこの時は結局
45万で買い取ってもらえました!

買取してくれた業者さん、
アコードの中古車を若いお客さんから
探してとバックオーダー受けてて

ちょうど自分のアコードが
そのお客さんの希望にあうとのことで
どうしても売って欲しいと。

で、45万で買い取ってもらえたから
無事お目当てのスカイラインクーペに
乗り換えすることができました^^

CPV35

 

この後もいろいろ乗換えましたが
結局のところ一括査定をお願いするのが
一番高く売れる印象があります。
オークション的なのもやってみましたが思ったほど値があがらないことが多くて・・・

もしあなたも狙っている
スペイドの中古車があるなら

1~2分くらいの入力で
買取相場がチェックできるので
試してみる価値、アリだと思います。

いま乗っているクルマが
想像以上に買取相場が高ければ
高いうちに買い取ってもらって

お目当てのトヨタスペイドに
予定を前倒で乗り換えることも
できちゃいますしね^^

まずはあなたも愛車の買取相場、
チェックしてはいかがでしょうか!?

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