その研ぎ澄まされた鋭き走りが
他車とは一線を画す孤高の存在・・・
スバルWRX!
そのポテンシャルの高さは
マン島TTでの最速ラップ記録をはじめ
ニュルブルクリンクをはじめとした
過酷なサーキットでの速さが
証明しているというもの。
そんなスバルWRXの
中古相場をチェックしてみると、
WRX S4は10万km前後の過走行や
修復歴(事故歴)アリなのでも
コミコミ160万程度はしてますし
WRX STIではボトムで200万を
はるかにオーバーするような
人気の高さをうかがえる相場。
S207 NBRやRA-Rのような限定車では
もはや新車価格を大幅に上回る
プレミア価格ですよね~!?
でも、人気があって買うときに高いっていうことは、乗換えとかで売る時にも高く買い取ってもらえる傾向にあってリセールが期待できるっていうことですけど^^
そんな洗練のスポーツセダンである
スバルWRX S4やWRX STIですが
中古で狙っているなら気になるのは
買ってから急に故障や不具合が
でないかってことじゃないでしょうか。
全国の整備工場さんから
部品の問い合わせを受ける
「部品商」の仕事をする中で
WRXの故障が多い箇所や弱点を
部品屋の視点でお伝えします!
◆目次
弱点①:エアコンの故障
WRX STIやWRX S4で最近
お問い合わせが増えてきている
・エアコンのコンプレッサー
エアコンのガスを圧縮する
このコンプレッサーですが
年数や距離を走れば
経年劣化によるコンプレッサーの
焼付きや異音といった
トラブルが避けられない状況にあり
いつ壊れてもおかしくない
状況であるともいえます。
エアコンをよく使う時期である
春~秋にかけて特に故障が多く
このエアコンのコンプレッサーの
お問い合わせも増えますが、
注意したいのが
修理代が高いということ。
上の画像にもあるように
エアコンはシステムで成り立っていて
コンプレッサーが焼付いたり
異音がでたりと故障したからといって
コンプレッサーそれだけを
交換すればいいっていうような
単純な話しじゃありません・・・
主に故障の原因になるのが
エキスパンションバルブという
髪の毛の細さ程度しかない
霧吹き器のノズル部分だったり、
リキッドタンクとよばれる
フィルターの役目がある部分で
スラッジなどが詰まり
異常高圧⇒コンプレッサーが故障
といった流れになることが多いので
コンプレッサーや関連したパーツの
部品代+工賃+ガス代と加わっていくと
10万や20万が飛んでいきます!
焼付きやロックでコンプレッサー内部の削れカスがシステム内に回っちゃうとコンデンサーの交換や、配管も全部外して清掃など大事になっちゃいます・・・
そしてタイミングが悪いと
安価なリビルト品の在庫がない
なんてことも珍しくないので
厄介ですし注意したいところです!
つい先日もショップさんから問い合わせが来ましたがやっぱり在庫がなかったんですよね~・・・!
弱点②:オルタネーターの故障
クルマの発電機である
「オルタネーター」。
発電する際にヤケドするほどに
キンキンに熱を持つだけに
経年劣化が避けられず
年数や距離を乗った
スバルWRXの中古車では
このオルタネーターも
いつトラブルが起きても
おかしくない状況にあります。
オルタネーターが故障し
発電不良になればバッテリーがあがって
走行不能に陥ってしまいます・・・
で、気になるオルタネーターの
新品定価は約10万!
と高額ですし、
安価なリビルト品でも
部品代だけで5万コースと
ちょっと痛い修理代になります!
バッテリーがあがってダメージを受けていれば交換しなくちゃいけないから修理費がかさみがちです。
弱点③:ラジエターからの水漏れ
経年劣化によるトラブルが避けられず
こちらも整備工場さんなどから
お問い合わせが
ちょこまかくるラジエター。
安価な社外新品のラジエターで
修理・交換するにしても
ラジエター本体だけでなく
ホース類などの周辺パーツ代、
冷却水代、交換工賃と加わって
10万コースは覚悟の高額修理に!
で、このラジエターのトラブルは
厄介なことに走行距離が浅くとも
年数がたったことによる経年劣化で
急にトラブルが発生するので
注意したいところです・・・!
私自身も、10年選手だけど3万kmの距離浅な中古車で急に水漏れが発生し困った経験が・・・昨日までは何ともなかったのに朝乗ろうと駐車場に行ったら地面にクーラントが漏れてて・・・(泣)
急にきます、ラジエターの水漏れ!
注意点①:電動パーキングブレーキの故障
WRX S4には走行不能にも
なりかねないトラブルがあります。
電動パーキングブレーキのモーターが
故障し解除できなくなる危険性
【国土交通省リコール情報】
https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha08_hh_002222.html
平成26年6/23~27年6/4
の期間に生産された
VAG:WRX S4は、
電動パーキングブレーキの
制御プログラムが不適切で
駐車時に電動パーキングブレーキを
作動させ一定時間後にイグニッションを
OFFからONに操作すると
電動パーキングブレーキの
モーターが作動し続けて故障し
パーキングブレーキが
解除できなくなる危険性があるため
リコールがアナウンスされた
経緯があるんです!
このトラブルは他車種も合わせ
実際に少なくとも44件も発生して
リコールに発展していますし、
電動パーキングブレーキが
解除できなくなってしまったら
アクセルをちょっと踏んだぐらいじゃ
走れなくなってしまいます・・・
あなたが狙っているWRX S4の中古が
リコールに該当する車両なら
改善措置を受けたかどうか
しっかり確認したいところです!
でもリコールの改善措置なんて
別に確認なんかしなくたって
ちゃんとやってんじゃないの?
そう思うかもしれませんが
それがですね、そうでもないんです。
普段整備工場さんから
部品の問い合わせがきた時に
依頼された部品を調べてると
あれ?これリコールですよ
なんてことがちょこまかあります。
どういう経緯で
リコールの改善措置を受けていない
状況になってしまったかは不明ですが
こういったやり取りも
日々の仕事の中で少なくありません。
お目当てのWRX S4の中古が
リコールに該当するなら購入する前に
ちゃんとリコールの対策がされたか
履歴を確認しておくのが安心です。
注意点②:カスタムされたスバルWRXの中古車
車高調やダウンサスなどで
バリッとローダウンされ
迫力のボクサーサウンドを奏でる
マフラーやエキマニ、触媒など
交換されたスバルWRX。
中古車情報を見ていると
「いいね~、わかってるね~^^」
と思ってしまうような
カッコよくチューニング、
カスタムされた中古が多くありますが
そんなチューニングされた
スバルWRXの中古を購入するなら
注意したいのが
・車検対応のカスタムか
・純正部品は残っているか
ということ。
日々の仕事の中で
整備工場さんから車検がらみで
・サスペンション1台分
・センターとリヤのマフラー
・ヘッドライト
といったお問い合わせがよく来ます。
マフラーは音量だけでなく
認証がとれていないと車検が
通せなかったり厳しくなってますし、
ヘッドライトはイカリングとか
スゴイのが装着されててNGだから
安い中古を探して~ときたり、
いまダウンサスが入っているけど
最低地上高が足りてないし
ノーマルのバネは
お客さん持ってないって言うから
1台分探してよ~って感じで。
で、探してみるとタダで部品取りに
なるようなクルマではない
WRXなだけにまず見つかりません・・・
廃車や事故車はすぐにショップさんとかバイヤーさんが押さえちゃうから部品取りに回されないんですよね~・・・
新品で交換するとなれば
すぐに5万や10万が飛ぶだけに
車検に対応していない
カスタムされた中古車だったり
純正部品が残っていない場合は、
あなたがスバルWRXの中古を
購入した後に車検の時など
困った状況に見舞われかねません・・・
【※車検対応マフラーでも要注意!】
先日、仲のいい整備工場さんからマフラーのお問い合わせがきたのですが、お客さんのクルマには車検対応のマフラーがついてはいるものの経年劣化で音量が大きくなってしまい交換しないと車検がダメだから中古でマフラー探して~とお問い合わせがきたことが!
【※ヘッドライトやテールランプの「塗装」にも注意!】
整備工場さんから意外と多いのが、表面を黒く塗装してブラックアウトされたヘッドライトの塗装が落とせなくて車検に通せないから安い中古ヘッドライト探して~っていうお問い合わせ。
ヘッドライトやテールランプを塗装してブラックアウトしているカスタム車両はこんな落とし穴があるので注意したいところです・・・
カスタム、チューニングされた
スバルWRXの中古車を買うなら
・車検に対応しているか
・純正部品は残っているか
といったことは
確認しておくのが安心です。
※個人的に困ったのは「社外アルミ」。以前カスタムされたC7のコルベットを買ったんですが車検がきたときにホイール替えないと車検通らないよ~って言われて困ったことが。”なんちゃらフォージド”ってかっこいいホイールだったんですが、認証マークがないだかで車検NGらしくって。。。こんなこともあるので社外アルミもご注意くださいませ~^^
注意点③:エンジンの中はキレイ?!
スバルWRXの中古を
購入する前に注意したい、
必ず確認したいのが
エンジン内部が上の画像のように
汚なくなってないかということ。
オイル交換をサボっていると
こんなふうに内部にスラッジがたまり
エンジンが焼付いてしまったり
とんでもない状況に発展する危険性が!
整備工場さんから軽自動車とか中古エンジンの問い合わせを受けた時に在庫状況を調べていると、15万kmとか距離を走っていてもエンジンの中がホントにキレイでオイル交換ちゃんとしてたんだろうな~っていうのもあれば、5~6万kmぐらいでもスラッジやオイル焼けで中が汚くてなんじゃこりゃっていうのもあります!
そのためお目当ての
スバルWRXの中古車があるなら
オイルフィラーキャップを開けて
キャップの裏やエンジンの内部が
汚れていないか要確認です。
ヘドロみたいなスラッジがベッタリついてたらちょっとヤバイです、そのクルマ!
もしこれをしっかり確認せず
エンジンの中がひどい個体を
あなたが中古で買ってしまったら
後々エンジン焼付きなどの
リスクがあなたに降りかかってきます!
また、オイル交換もされず
「乗りっぱなし」にされてたような
愛情なく乗られていた
中古車をつかんでしまったら
後になってからいろいろと
トラブルが出る可能性があるので
用心したいところ・・・
中古車のいわゆる
「当たり」「ハズレ」って
愛情もって乗られていたかが
大きく関与していると思います。
オイル交換のような
基本的なメンテナンスさえ
されていなかったようなクルマだと
下駄がわりにラフに運転されて
大切にされてなかったなんてことも
想像できてしまいます。
そんな状況ではなにかとヤレや
劣化がでてしまいがちですので、
ハズレの中古車をつかまないためにも
エンジンの中がキレイかどうかや
オイル交換とかが定期的にされてたかを
当たり、ハズレの判断材料の一つとして
チェックするのがおススメです^^
あと自分が中古車を買うときにチェックするポイントは座席のサポート部分とかにひどいシワやヨレ、擦れたり劣化がないかってのはよく見ます。
こういった部分も前述したような
「愛されていたかどうか」
「丁寧に乗られていたか」
「前のオーナーの人柄」
がわかるポイントだと思っていますので。
注意点④:スバルWRXはぶつけると高くつく!
スバルWRXを中古で買ったら
ホントに注意したいのが
「ぶつけると修理代が高い」
ということ!
クルマはぶつけて壊せば
修理代が高くつくものですが、
それでもドアやバンパーなど
同色の中古部品が見つかれば
鈑金・塗装で修理するよりも
大幅に修理代を圧縮できます。
しかしスバルWRXは
ドアやバンパー、ヘッドライト、
ドアミラーなどといった
ありとあらゆる外装部品の中古が
なかなか見つからない状況です。
なぜ見つからないかというと、
スポーツカーなだけにそもそも
ぶつけてしまうのが多かったり
海外でも需要のあるクルマなので
過走行車でボロボロだったとしても
事故車でグッチャリいってても
解体ヤードにクルマが入庫すると
専門ショップや外人バイヤーさんなどが
すぐに廃車になったスバルWRXを
クルマ丸ごと輸出などしてしまうので
「部品取り」されることもなく
その結果としてバンパーなどの
中古部品が流通しないという
困った状況にあります・・・・。
このような事情があって
スバルWRXをぶつけて壊すと
値段の高い新品部品での
板金塗装など修理代が高くなりがち!
先日も仲のいい整備工場さんから
社外品のヘッドライトが
水漏れしてるから安い中古探して~
というお問い合わせがきましたが
「カスタム車両注意」のところでも
少しご紹介しましたように
やはり・・・というか
いろいろ探しまわってみても
全く見つからず・・・
WRXに限らずスポーツカー系は
こんな調子で安い中古部品を
探してみてもなかなか無いので
ぶつけて壊すと高くつくというのは
覚えておきたいポイントであります!
⇒スバルWRXの故障リスクを回避するには
年数のたった、距離を走った
スバルWRXの中古車は
いつ故障が起きてもおかしくないのは
認識しておきたいところですが、
弱点のところでお話しした
エアコンのコンプレッサーや
発電機のオルタネーター以外にも
例えば・・・
・セルモーター(スターター)
・パワステ関係
VABのWRX STIのパワステラックは最近お問い合わせが増えてます!
・センサー部品
・ドアミラーやパワーウインド関係
など、経年劣化によって
故障が避けられない部品が
いろいろ潜んでいますが
あなたがWRX STIやWRX S4を
中古で買ってからすぐに故障する
可能性もゼロではありません。
こればっかりはホントわかりません・・・
このようなリスクを回避するために
検討して損はないのが「保証」。
中古車販売店が独自に保証を
設定しているケースもありますし、
カーセンサーやグーといった媒体が
中古車に有償で保証をつけることも。
万一の不具合が発生した際に
保証でカバーしてもらえれば
修理代を自腹で払うことなく
クルマを直してもらえちゃうので
多少のコストがかかったとしても
保険として保証をつけるという
選択肢もアリだと思います。
※一般ユーザーさんからメールで問い合わせが来る時に「中古車を買って2週間ですが故障してしてしまいましたが修理代の見積もりが20万近くって言われ・・・保証を付けてなかったので自費で修理になります。そのため安いリビルト品を探してます」なんてメッセージが添えられてることも少なくありませんので!
※また、中古車販売店の保証に加え自動車保険でも「故障保証」を月々わずかな費用で受けられるものもあるので検討する価値ありだと思います^^
⇒スバルWRXの中古を買う前にもう一つだけ確認しておきたいこと
スバルWRX STIやS4の
中古車で気をつけたい
・エアコンの故障
・オルタネーターの故障
・駐車ブレーキのリコール
・カスタム車の注意点
・エンジンの中はキレイか
・ぶつけると高くつく
などトラブルが多い弱点など
部品屋の視点でお伝えし、
リスク回避のこともお話ししました。
あと残るは狙っている
スバルWRXの中古を
どうすれば少しでも安く買えるか
っていうことですよね^^
中古車の場合は新車と違って
値引きといった概念がありませんし
もし値引きしてくれる中古車があれば
それは元々その分を見越して
車両価格が高めに設定されていると
考えてもいいと思います。
ではどうやって狙っている
スバルWRXの中古車を安く買うか。
それはやっぱり
いま乗っているクルマを
高く買い取ってもらうこと
に尽きると思います。
自分もいまの部品屋の会社を
立ち上げて1年たった時に
やっと軌道に乗ってきたから
クルマ買い替えるか~と思って
ネットの中古車情報を見てたら
前から欲しかった
V35スカイラインクーペの中古が
クルマで小一時間くらいの
近所にいいのがでてたんです^^
走行距離も1万㎞ちょっと、
ブレーキキャリパーが
対向4POTにカスタムされてて!
その時に乗ってた車は
新車で買って13年のアコード。
たしか13万㎞位走ってて
過走行の部類ではあったんですが
6MTのスポーツグレードで
根強い人気があるモデルだから
10万や15万にはなるかな~
なんて考えてたんです。
で、スカイラインを見に行った時に
お店の人に下取りを聞いてみると
10年超えてるクルマは
ウチでは買取できないんですよね
なんてことを言われ!
乗ってきたクルマを見もせずに言われましたし!
まさか下取りがゼロとは
想像もしてなかったんで
これはけっこうショックで・・・
でも見に行ったスカイラインの中古
バリモノだからどうしても欲しい、
だけど月々のローンは安くしないと
軌道に乗ったとはいえまだ綱渡りな
起業1年目なだけに恐いし。
そこで役に立ったのが無料一括査定。
買取できないなんて言われた
いままで乗ってきた13年落ちの車が
ホントに価値がないのか
ネットの一括査定で
ためしに確認してみたんです。
で、何社か回答きたのが
30万~40万!
これだけでもゼロ円からすると
とんでもなくいいですよね^^
でもこの時は結局
45万で買い取ってもらえました!
買取してくれた業者さん、
アコードの中古車を若いお客さんから
探してとバックオーダー受けてて
ちょうど自分のアコードが
そのお客さんの希望にあうとのことで
どうしても売って欲しいと。
で、45万で買い取ってもらえたから
無事お目当てのスカイラインクーペに
乗り換えすることができました^^
この後もいろいろ乗換えましたが
結局のところ一括査定をお願いするのが
一番高く売れる印象があります。
オークション的なのもやってみましたが思ったほど値があがらないことが多くて・・・
もしあなたも狙っている
スバルWRXの中古があるなら
1~2分くらいの入力で
買取相場がチェックできるので
試してみる価値、アリだと思います。
いま乗っているクルマが
想像以上に買取相場が高ければ
高いうちに買い取ってもらって
お目当てのスバルWRXに
予定を前倒で乗り換えることも
できちゃいますしね^^
まずはあなたも愛車の買取相場、
チェックしてはいかがでしょうか!?
愛車を一括査定に依頼してみる
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