フォルクスワーゲン シャランの弱点や故障。【部品屋の視点】で解説するよ

フォルクスワーゲン シャラン 口コミ

国産ミニバンとは一線を画す
アウトバーンが育んだ
安定感ある走行性能の高さ・・・

フォルクスワーゲン シャラン!

高速でフラフラするようなことなく
長距離でも疲れが少なく済むし
シートもいい塩梅だし、

1.4TSIをはじめ小排気量ながら
しっかりパワーもあって
燃費も悪くないし^^

それでいて外車だから・・・
と、あきらめる必要がない

両側スライドドアや
2列目、3列目が簡単にたためて
広大なスペースを作れるといった

ミニバンとしての使い勝手の良さや
居住性、積載性の高さも魅力的♪

フォルクスワーゲン シャラン 積載性
フォルクスワーゲン シャラン 内装

そんなフォルクスワーゲンシャランの
中古相場をチェックしてみると、

10万km前後走った過走行車や
事故歴(修復歴)アリに混じって

探せばコミコミ100万~120万ぐらいで
そこまで走ってないのも見つかり

元々の新車価格400~500万を考えれば
かなりお買い得な中古車相場だなと!

フォルクスワーゲン シャラン 使い勝手

走りよし、使い勝手よし、燃費も良し、
他の人ともかぶらない・・・と

全方位に魅力的なLサイズミニバンの
フォルクスワーゲン シャランですが、

2011年(平成23年)に登場と
年数がたってきている
中古車が多くなっているだけに

あなたも中古で狙っているなら
いずれにしても気になるのは

中古で買ってから急に故障しないか
っていうことじゃないでしょうか?!
これがもし初めての外車ならなおのことですよね!

今回はVW シャランを
中古で狙っているなら注意したい
故障や弱点といった部分を

「部品屋の視点」
解説していきますよ~!

 





 

 

弱点①:エアコンのコンプレッサー

カーエアコン

エアコンのガスを圧縮するのが
このコンプレッサーですが

年数や距離を走った
ワーゲン シャランの中古車では

経年劣化による不具合・トラブルは
避けることができずいつ壊れても
おかしくない状況です・・・

 

焼付きやガラガラ異音といった
不具合が春~夏~秋に多く

特に夏場は整備工場さんなどから
国産車・外車を問わず
けっこう注文をいただきます。
(=それだけ壊れているっていうこと)

カーエアコン参考画像

 

で、このエアコンのコンプレッサー、

注意したいのが
修理代が高いということ。

上の画像にもあるように
エアコンはシステムで成り立っていて

コンプレッサーが焼付いたり
異音がでたりと故障したからといって

コンプレッサーだけを
交換すればいいっていう
単純な話しじゃありません・・・

カーエアコンシステム部品 参考画像

主に故障の原因になるのが
エキスパンションバルブという
髪の毛の細さ程度しかない
霧吹き器のノズル部分だったり、

リキッドタンクとよばれる
フィルターの役目がある部分で
スラッジなどが詰まり

異常高圧⇒コンプレッサーが故障
といった流れになることが多いので

コンプレッサーや関連したパーツの
部品代+工賃+ガス代と加わっていくと
20万コースも覚悟の状況です!
焼付きやロックでコンプレッサー内部の削れカスが
システム内に回っちゃうとコンデンサーの交換や、
配管も全部外して清掃など大事になっちゃいます・・・

 

 

弱点②:オルタネーター(発電機)

オルタネーター 発電機

次にシャランの中古車で
注意したい弱点な部品なのが
オルタネーター!

オルタネーターはバッテリーに
電気を供給する発電機ですが

発電時はキンキンに熱くなるため
経年劣化による故障が避けられません。
ヤケドするほどキンキンになります!

この熱の影響なのか
こちらもコンプレッサーと同じく

特に夏場の暑い季節には
整備工場さんからお問合せが多く

修理交換となれば
安価な社外品の在庫があれば
それでも10万コースは覚悟!

 

そもそもオルタネーターが故障して
発電不良になればバッテリーがあがって
レッカーを呼んだりしたり

バッテリーも交換して・・・など
なにかと費用がかさみがちです!

 

 

注意点①:エンジンの中はキレイ?!

エンジン内部の汚れ

フォルクスワーゲン シャランの
中古を購入するなら注意したい、
買う前に必ず確認したいのが

エンジン内部が上の画像のように
汚なくなってないかということ。

オイル交換をサボっていると
こんなふうに内部にスラッジがたまり

エンジンが焼付いてしまったり
とんでもない状況に発展する危険性が!

そのためお目当ての
シャランの中古車があるなら
購入前に必ず確認したいのが

オイルフィラーキャップを開けて
キャップの裏やエンジンの内部が
汚れていないかということ。

エンジン内部の汚れ
ドロドロなヘドロみたいなスラッジがついてたら
ちょっとヤバイです、そのクルマ!

もしこれをしっかり確認せず
エンジンの中がひどい個体を
あなたが中古で買ってしまったら

後々エンジン焼付きなど高額故障の
リスクがあなたに降りかかってきます!
※特に1.4TSIのシャランはターボ+スーパーチャージャーのダブル過給なだけにオイルメンテナンスが適切にされてなかったらタービンやスーパーチャージャーの不具合リスクが高まりますし、修理・交換となれば数十万コースの高額修理に!

ターボの参考画像

また、オイル交換もされず
「乗りっぱなし」にされてたような

愛情なく乗られていた
中古車をつかんでしまったら

後になってからいろいろと
トラブルが出る可能性があるので
用心したいところ・・・

フォルクスワーゲン シャラン 燃費

中古車のいわゆる
「当たり」「ハズレ」って
愛情もって乗られていたかが
大きく関与していると思います。

オイル交換のような
基本的なメンテナンスさえ
されていなかったようなクルマだと

下駄がわりにラフに運転されて
大切にされてなかったなんてことも
想像できてしまいます。

そんな状況ではなにかとヤレ
劣化がでてしまいがちですので、

ハズレをつかまないためにも
エンジンの中がキレイかどうかや

オイル交換とかがされてたかを
当たり、ハズレの判断材料の一つとして
チェックするのがおススメです^^

あと自分が中古車を買うときにチェックするポイントは
座席のサポート部分とかにひどいシワやヨレ、
擦れたり劣化がないかってのはよく見ます。

こういった部分も前述したような
「愛されていたかどうか」
「丁寧に乗られていたか」
がわかる
ポイントだと思っていますので。

オイル交換

 

 

注意点②:シャランはぶつけると高くつく!

板金修理

ワーゲン シャランの中古を
買ったらホントに注意したいのが

「ぶつけると修理代が高い」

ということ!

クルマはぶつけて壊せば
修理代が高くつくものですが、

それでもドアやバンパーなど
同色の中古部品が見つかれば

鈑金・塗装で修理するよりも
大幅に修理代を圧縮できます。

しかしフォルクスワーゲンシャランは
ドアやバンパー、ヘッドライト、
ドアミラーなどといった

ありとあらゆる外装部品の中古が
なかなか見つからない状況です。

 

フォルクスワーゲン シャランは
国産車と比べれば圧倒的に
流通台数が少ないので

その結果としてバンパーなどの
中古部品も流通しないという
困った状況にあります。

変わった色、珍しいカラーだとホント絶望的!

で、さらに困ったことに
外車は部品代が国産車と比べて高く

すぐに10万や20万が飛ぶような
修理代になってしまいます・・・

 

新車価格も、中古車価格も
国産車とあまりかわらないような
水準になってきている状況ですが

こういった「部品代」を観察すると
やはり外車は外車という感じです・・・

バンパーなんかは元々の部品価格が高いだけでなく
国産車と違って新品のバンパーを取り寄せても
「色が塗られていない」ことがほとんどなので
塗装代も別途必要となって大変なことに!

板金修理

 

そしてシャランは
特に注意したい部分として

「リヤゲート」をぶつけて壊すと
大変な目にあいます!

フォルクスワーゲン シャラン 注意点

 

ハッチバックのクルマ特有の
上に開くこのリアのハッチゲート。

この画像からもわかるように
シャランのリヤバンパーは
厚みがあまりないデザインなので

後ろまわりをぶつけると
リヤゲートもグッチャリといく
危険性がありますが

このリヤゲート修理代が
刺激的に高いんです・・・

安価な中古のリヤゲートは
なかなか見つかりませんし、

板金修理できないほど
ガッツリと凹ませた時には

新品のリヤゲートに塗装して
ガラスを脱着して・・・と、

20万や30万は飛んでいく
高額修理覚悟
の状況です!

このような状況なのであなたも
シャランを中古で買ったら

ぶつけると高くつくというのは
覚えておきたいポイントであります。

 

 

注意点③:ディーゼルのシャランで故障が避けられない部品とは

フォルクスワーゲン シャラン ディーゼル 故障

低回転から38.8kgmもの
ビッグトルクを発生する
余裕あるパワーフィールや、

ガソリンに比べ安い軽油の燃料代と
街中でも10km/Lをはるかにオーバーする
低燃費が魅力的な

クリーンディーゼルを搭載した
フォルクスワーゲンシャランTDI。

しかしあなたが
シャランのディーゼルを
中古で狙っているなら

ディーゼル関係の部品の
経年劣化による不具合・トラブルは
要注意なポイントであります!

クリーンディーゼル関連部品の参考画像

 

クリーンディーゼルの車は
普通のガソリン車などにはない

・噴射ポンプ

・コモンレール

・インジェクター

・DPF(微粒子捕集フィルター)

・尿素SCR関係

などクリーンディーゼル特有の
部品が数多く採用されていますが

これらの部品が故障すると
20万や30万がすぐ飛ぶような
どえらい修理代に発展して

燃費がよくて浮いた燃料代など
一瞬にして水の泡となります・・・

クリーンディーゼル 注意点

そしてクリーンディーゼルは
従来のディーゼル車よりも
超高圧で燃料を供給したり

非常に高い精度で制御したりと
何かと過酷な使用環境にあり

経年劣化によるトラブルは
フツーのガソリン車に比べると

リスクが高いといっても
過言ではありません。

で、困ったことにこの手の
クリーンディーゼル関係の部品は
元々新品定価が高いことに加え

安価なリビルト品などがまだ少なく
どうしても修理代が高くなりがちです。

このようなことから故障した際に
「修理代が高くつく」というのが

クリーンディーゼルの最大の弱点
と言っても過言ではありません!

 

※先日某メーカーの
ディーラー担当者と話をしている時に

排ガスを浄化する「尿素」が白く結晶化して
エンジンチェックランプが点灯する不具合で
入庫しているクルマがあるということで。

どうやらそのオーナーさん、
長時間のアイドリングや普段走る時も
スピード出さずに低回転ばかりで走ってるそうで
その結果として尿素が結晶化してしまったらしく。

こんなトラブルもあるようなので
長時間のアイドリングは控え
たまにはエンジン回転数を上げて走ることも
意識するのがいいかもしれませんね^^

 

 

注意点④:試乗は必須!?DSGミッションのフィールは要確認

フォルクスワーゲン シャラン セミオートマ

MTミッションのダイレクトさと
オートマのイージードライブを
融合したDSGミッション。

その超速でシームレスな変速も
魅力的ですよね^^

フォルクスワーゲン シャランには
日本車に多いトルコンATではなく

デュアルクラッチミッションである
このDSGミッションが採用されてますが

シャランの中古を買うなら
試乗してみて発進時や変速時など
違和感がないか要チェックです。

この手のセミオートマ車は
前のオーナーの運転レベルによっては
著しく劣化している場合も少なくなく

発進時にダダダ・・・っと
不快なジャダーがでたり

突っかかるような
シフトショックがでたり・・・etc.

また、前のオーナーの運転環境が
渋滞が多かったり、上り坂をバックで
駐車するような環境だったりしても

クラッチが酷使されて
フィールが悪くなってたり

はたまたあなたが中古車を買ってから
高額なクラッチ交換に見舞われたりと
貧乏くじを引きかねません・・・

道路渋滞

このようにDSGミッションは
フツーのオートマ車とは異なり

AT限定免許で乗れますが
運転の流儀はMT車そのものです。
半クラとかメカニズムをちゃんと理解して
クルマと対話しながら乗らないと劣化が著しく進みます・・・

走行距離が浅くても前のオーナーの
運転環境や使われ方によっては

ミッションや油圧系、
マウント類などに大きなダメージが
蓄積している可能性があるので

狙っているシャランの中古があるなら
購入する前に試乗させてもらって
異音や違和感がないかなど

走行フィーリングを
しっかりチェックするのが安心です!

 

 

故障リスクを回避するには

フォルクスワーゲン シャラン 維持費

ここまでお話してきたように
シャランの中古車には

いろいろ注意したい弱点ともいうべき
不具合が避けられない部品がありますが

距離を走った中古車であれば
いつ故障が起きてもおかしくない
状況なのは認識しておきたいところ。

弱点のところでお話しした
エアコンのコンプレッサーや
発電機であるオルタネーター以外にも

・セルモーター(スターター)
セルモーターの参考画像

・DSGミッション
VW DSGミッション

・ドアミラーやスライドドア
フォルクスワーゲン シャラン 故障

・ラジエター
ラジエター 参考画像

・センサー部品
センサー部品の参考画像

・ナビなどの電装品etc.

と、経年劣化によって
故障が避けられない部品が
いろいろ潜んでいますが

あなたがVW シャランの中古を
買ってからすぐに故障する可能性も
ゼロではありません。
こればっかりはホントわかりません・・・

フォルクスワーゲン シャラン 中古

このようなリスクを回避するために
検討して損はないのが「保証」

中古車販売店が独自に保証を
設定しているケースもありますし、

カーセンサーやグーといった媒体が
中古車に有償で保証をつけることも。

万一の不具合が発生した際に
保証でカバーしてもらえれば

修理代を自腹で払うことなく
クルマを直してもらえちゃうので

多少のコストがかかったとしても
保険として保証をつけるという
選択肢もアリだと思います。

一般ユーザーさんからメールで問い合わせが来る時に
「中古車を買って2週間ですが故障してしまって・・・」
「保証を付けてなかったので自費で修理になります・・・」
「修理代があまりに高いので安いリビルト品を探してます・・・」
なんてメッセージが添えられてることも少なくありませんので!

※また、中古車販売店の保証に加え
自動車保険でも「故障保証」を月々わずかな費用で
受けられるものもあるので検討する価値ありだと思います^^

 

 

⇒シャランの中古を買う前にもう一つだけ確認しておきたいこと

フォルクスワーゲン シャラン 評価

 

フォルクスワーゲン シャランの
中古を買うなら気をつけたい

・エアコンの故障

・オルタネーターの故障

・エンジンの中はキレイか?

・ぶつけると高くつく

・ディーゼル車の注意点

・セミオートマのフィーリング

など弱点や注意点のことを
部品屋の視点でお伝えし、
リスク回避のこともお話ししました。

あと残るは狙っている
VW シャランの中古車を

どうすれば少しでも安く買えるか
っていうことですよね^^

フォルクスワーゲン シャラン 欲しい

中古車の場合は新車と違って
値引きといった概念がありませんし
もし値引きしてくれる中古車があれば

それは元々その分を見越して
車両価格が高めに設定されていると
考えてもいいと思います。

ではどうやって狙っている
フォルクスワーゲン シャランの
中古車を安く買うか。

それはやっぱり

いま乗っているクルマを
高く買い取ってもらうこと

に尽きると思います。

中古車 買取

自分もいまの部品屋の会社を
立ち上げて1年たった時に

やっと軌道に乗ってきたから
クルマ買い替えるか~と思って
ネットの中古車情報を見てたら

前から欲しかった
スカイラインクーペの中古が

クルマで小一時間くらいの
近所にいいのがでてたんです^^

走行距離も1万㎞ちょっと、
ブレーキキャリパーが
対向4POTにカスタムされてて!

その時に乗ってた車は
新車で買って13年のアコード。

たしか13万㎞位走ってて
まあ過走行の部類ではあったんですが

6MTのスポーツグレードで
根強い人気があるモデルだから

10万や15万にはなるかな~
なんて考えてたんです。

で、スカイラインを見に行った時に
お店の人に下取りを聞いてみると

10年超えてるクルマは
ウチでは買取できないんですよね

なんてことを言われ!
乗ってきた車を見もしないでバッサリでしたし・・・

 

まさか下取りがゼロとは
想像もしてなかったんで
これはけっこうショックで・・・

でも見に行ったクルマ
バリモノだったしどうしても欲しい、

だけど月々のローンは安くしないと
軌道に乗ったとはいえまだ綱渡りな
起業1年目なだけに恐いし。

そこで役に立ったのが無料一括査定。

買取できないなんて言われた
いままで乗ってきた13年落ちの車が
ホントに価値がないのか

ネットの一括査定で
ためしに確認してみたんです。

で、何社か回答きたのが
30万~40万!

これだけでもゼロ円からすると
とんでもなくいいですよね^^

でもこの時は結局
45万で買い取ってもらえました!

買取してくれた業者さん、
アコードの中古車を若いお客さんから
探してとバックオーダー受けてて

ちょうど自分のアコードが
そのお客さんの希望にあうとのことで
どうしても売って欲しいと。

で、45万で買い取ってもらえたから
無事お目当てのスカイラインクーペに
乗り換えすることができました^^

CPV35

この後もいろいろと乗り換えましたが
一括査定が結局一番高く売れる印象があります。
オークション的なのもやってみましたが
思ったほど値があがらないことが多くて・・・

もしあなたも狙っている
ワーゲン シャランがあるなら

1~2分くらいの入力で
買取相場がチェックできるので
試してみる価値、アリだと思います。

フォルクスワーゲン シャラン 価格

いま乗っているクルマが
想像以上に買取相場が高ければ
高いうちに買い取ってもらって

お目当てのワーゲン シャランに
予定を前倒で乗り換えることも
できちゃいますしね^^

まずはあなたも愛車の買取相場、
チェックしてはいかがでしょうか!?

愛車を一括査定に依頼してみる
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