80ノアハイブリッドの弱点や故障を【部品屋の視点】で解説するよ

80ノアハイブリッド 欲しい

 

スタイリッシュなデザインに
ハイブリッドの低燃費が魅力の
大人気なミニバン・・・

ZWR80のノアハイブリッド!

インテリアの雰囲気も
オシャレで素敵だし

取回しのいいサイズでありながら
広々とした室内空間を確保してるのも

80ノアハイブリッドの
うれしいポイントですよね!?

80ノアハイブリッド 内装

 

そんな80ノアハイブリッドの
中古相場をチェックしてみると

コミコミ150万以下の安いのは
10万kmオーバーの過走行だったり
事故歴(修復歴)アリだったり。

200万ぐらいまで予算をあげれば
前期型のそんなに走っていないのが
選べるような感じで

さすが人気のあるハイブリッドの
ミニバンっていう中古相場ですが

いずれにしても気になるのは
ノアハイブリッドの中古を買ってから

急に故障や不具合がでないか
ってことじゃないでしょうか?!

 

今回はそんなZWR80系の
ノアハイブリッドを

中古で狙っているなら注意したい
故障や弱点といった部分を

「部品屋の視点」
解説していきますよ~!

 





 

 

弱点①:80ノアハイブリッドは、ハイブリッド車であることが弱点!?

 

80系ノアハイブリッドは、

ハイブリッド車であることが弱点です

・・・なんてことを言うと、

 

ハイブリッド車だからいいのに
何を言ってるのこの人は!?

 

って思われちゃうかもしれませんが
普段、自動車部品を卸す仕事をしてると

ハイブリッド車の「怖さ」
感じる出来事がちょこまかあります。

ハイブリッドシステム 参考画像

 

ご存知の通りハイブリッド車は
普通のガソリン車にはない

・駆動用モーター

・ハイブリッド用バッテリー

・インバーター

・電動エアコン

といったHV特有の部品が
数多く採用されていますが

これらの部品が故障すると
どえらい修理代に発展して

燃費がよくて浮いたガソリン代など
一瞬にして吹飛ぶ悲惨な状況に!

 

先日も某ハイブリッドの
ミニバンに乗る一般ユーザーさんから

悲痛なメッセージとともに
部品の問い合わせがあったのですが
その内容はどんなかというと・・・

駆動用バッテリーと、インバーターが故障して、ディーラーで82万と言われました。あまりにも高いので安い中古はありますでしょうか。宜しくお願いします。

 

いや~82万って・・・

これは極端な例かもしれませんが
ハイブリッドの関連部品が故障すると
20万や30万はすぐ飛ぶので

故障した際に「高くつく」というのが
ハイブリッドの最大の弱点と言っても
過言ではありません!

 

 

弱点②:ラジエターからの水漏れ

ラジエター 参考画像

経年劣化によるトラブルが避けられず
こちらも整備工場さんなどから

お問い合わせが
ちょこまかくるラジエター。

交換するとなると
ラジエター本体だけでなく

ホース類などの周辺パーツ代、
冷却水代、交換工賃と加わって
10万コース覚悟の高額修理に!

 

で、このラジエターのトラブルは
厄介なことに走行距離が浅くとも

年数がたったことによる経年劣化
急にトラブルが発生するので
注意したいところです・・・!

私自身も、10年選手だけど3万kmの距離浅な中古車で急に水漏れが発生し困った経験が・・・昨日までは何ともなかったのに朝乗ろうと駐車場に行ったら地面にクーラントが漏れてて・・・(泣)

急にきます、ラジエターの水漏れ!

マセラティ クアトロポルテ 不具合

 

 

注意点①:エンジンの中はキレイ?!

エンジン内部の汚れ

 

80ノアハイブリッドの中古を
購入するなら注意したい、
買う前に必ず確認したいのが

エンジン内部が上の画像のように
汚なくなってないかということ。

オイル交換をサボっていると
こんなふうに内部にスラッジがたまり

エンジンが焼付いてしまったり
とんでもない状況に発展する危険性が!

整備工場さんから軽自動車とか中古エンジンの問い合わせを受けた時に在庫状況を調べていると、15万kmとか距離を走っていてもエンジンの中がホントにキレイでオイル交換ちゃんとしてたんだろうな~っていうのもあれば、5~6万kmぐらいでもスラッジやオイル焼けで中が汚くてなんじゃこりゃっていうのもあります!

 

そのためお目当ての
80ノアハイブリッドがあるなら
購入する前に確認したいのが

オイルフィラーキャップを開けて
キャップの裏やエンジンの内部が
汚れていないかということ。

エンジン内部の汚れ
ドロドロなヘドロみたいなスラッジがついてたらちょっとヤバイです、そのクルマ!

 

もしこれをしっかり確認せず
エンジンの中がひどい個体を
あなたが中古で買ってしまったら

後々エンジン焼付きなど高額故障の
リスクがあなたに降りかかってきます!

 

また、オイル交換もされず
「乗りっぱなし」にされてたような

愛情なく乗られていた
中古車をつかんでしまったら

後になってからいろいろと
トラブルが出る可能性があるので
用心したいところ・・・

 

中古車のいわゆる
「当たり」「ハズレ」って
愛情もって乗られていたかが
大きく関与していると思います。

オイル交換のような
基本的なメンテナンスさえ
されていなかったようなクルマだと

下駄がわりにラフに運転されて
大切にされてなかったなんてことも
想像できてしまいます。

そんな状況ではなにかとヤレ
劣化がでてしまいがちですので、

ハズレをつかまないためにも
エンジンの中がキレイかどうかや

オイル交換とかがされてたかを
当たり、ハズレの判断材料の一つとして
チェックするのがおススメです^^

あと自分が中古車を買うときにチェックするポイントは座席のサポート部分とかにひどいシワやヨレ、擦れたり劣化がないかってのはよく見ます。

こういった部分も前述したような
「愛されていたかどうか」
「丁寧に乗られていたか」
がわかる
ポイントだと思っていますので。

オイル交換

 

 

注意点②:要注意なエンストするトラブル

 

ZWR80ノアハイブリッドには
要注意なリコールがあります。

燃料ポンプが動作不良をおこし
エンストする危険性

 

【国土交通省リコール情報】
https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha08_hh_003484.html

 

ZWR80 リコール

 

平成27年12/5~30年7/4
の期間に生産された
80ノアハイブリッドは、

燃料ポンプにかかる電圧が高く、
またブラシの組付けが不適切で

異常摩耗をおこし動作不良になって
エンストする危険性があることから

リコールがアナウンスされた
経緯があります。

 

また、同じタイミングで
座席の背もたれが走行中に
急に倒れる危険性があるため
こちらもリコールがだされています!

 

ZWR80 座席 リコール

 

まず、燃料ポンプのトラブルは
他車種もあわせ少なくとも
実際に125件も発生していますし、

座席の背もたれが
急に倒れるトラブルも
実際に6件も発生して
リコールになっているだけに

あなたが狙っているZWR80の
ノアハイブリッドの中古車が
リコールに該当する車両なら

改善措置を受けたか
しっかり確認したいところです。

 

でもリコールの改善措置なんて
別に確認なんかしなくたって
ちゃんとやってんじゃないの?

 

そう思うかもしれませんが
それがですね、そうでもないんです。

普段整備工場さんから
部品の問い合わせがきた時に
依頼された部品を調べてると

あれ?これリコール対象ですよ

なんてことがちょこまかあります。

どういう経緯で
リコールの改善措置を受けていない
状況になってしまったかは不明ですが

こういったやり取りも
日々の仕事の中で少なくないので

お目当ての中古車を買う前に
ちゃんとリコールの対策がされているか
履歴を確認しておくのが安心です。

 

 

注意点③:80ノアハイブリッドはぶつけると高くつく!

板金修理

 

あなたも80ノアハイブリッドを
中古で買ったら注意したいのが

「ぶつけると修理代が高い」

ということ!

クルマはぶつけて壊せば
修理代が高くつくものですが、

それでもドアやバンパーなど
同色の中古部品が見つかれば

鈑金・塗装で修理するよりも
大幅に修理代を圧縮できます。

しかし80ノアハイブリッドは
バンパーなどの外装部品の中古が

なかなか見つからない状況です。
※あまり見ない色だとホント見つかりません・・・

そのため泣く泣く高額な新品で
交換する羽目になり修理代が
高くなりがち。。。

鈑金できないほど
べっこりいっちゃったら
新品部品で交換になりますが

新品のドアとかって
色が塗装されていないから

塗装代なんかもプラスされて
すぐに10万や20万が飛びます。

ちなみに気になる新品定価は・・・

フロントバンパー:約5万
グリルも壊すと+2万5000円!

リヤバンパー:約4万

フロントフェンダー:約3万+塗装代

スライドドア:約5万+塗装代
電動モーターの移植とかの工賃もプラスされると・・・!?

HIDヘッドライト:約9万

ドアミラー:約3万

 

う~ん・・・マンダム・・・

 

そして80ノアハイブリッドは
ミニバンゆえに要注意なのが
リヤゲート(リヤハッチ)!

80ノアハイブリッド 注意点

 

上の画像を見てもわかるように
リヤバンパーが非常に薄いので

後ろ回りをぶつけると
リヤゲートもガッツリと
ぶつけてしまう危険性がありますが

リヤゲートはぶつけて壊すと
修理代がめちゃ高いんです・・・

リヤゲートのパネル(鉄板状態)で
新品定価は約6万円もしますし、

新品には塗装がされていないので
塗装代が加わりさらにガラス脱着代で
すぐ15万や20万になっちゃいます。

運よく同色のリヤゲートが
中古で見つかったとしても

程度がいいと10万近い値段だったりと
いずれにしてもかなりの修理代に。。。

 

だからあなたも
80ノアハイブリッドを買ったら

ぶつけると高くつくというのは
覚えておきたいポイントですし、
特にリヤゲートにはご注意を!

 

 

注意点④:カスタムされた80ノアハイブリッドの中古車

 

ノアハイブリッドの
中古車情報を見ていると

ローダウンや社外アルミなど
センスよくオシャレにキマってて

いいね~、わかってるね~^^

と思ってしまうような
カスタム&ドレスアップされた
中古車もよくでていますが、

そんなカスタムされた
ノアハイブリッドの中古を
買うなら注意したいのが

・車検に適合したカスタムか

・カスタムされた部分の
純正部品は残されているか

っていうこと。

もし車検に適合しない
カスタムがいろいろとされていて
純正パーツも残されていなかったら

車検を通す際や故障した際に
非常に困った状況に陥ります。

 

【※車検対応マフラーでも要注意!】
先日、仲のいい整備工場さんからマフラーのお問い合わせがきたのですが、お客さんのクルマには車検対応のマフラーがついてはいるものの経年劣化で音量が大きくなってしまい交換しないと車検がダメだから中古でマフラー探して~とお問い合わせがきたことが!

 

【※ヘッドライトやテールランプの「塗装」にも注意!】
整備工場さんから意外と多いのが、表面を黒く塗装してブラックアウトされたヘッドライトの塗装が落とせなくて車検に通せないから安い中古ヘッドライト探して~っていうお問い合わせ。

ヘッドライトやテールランプを塗装してブラックアウトしているカスタム車両はこんな落とし穴があるので注意したいところです・・・

 

80ノアハイブリッドは
前述したように

純正の中古パーツを探しても
なかなか見つからない状況ですし、

そのためカスタムした部分を
元に戻さないと車検が通せないと
指摘されてしまった場合などには

泣く泣く高額な新品で
部品交換する羽目に・・・
すぐに5万や10万が飛んでいくような!

 

このようなリスクがあるだけに
カスタムされた80ノアHVの
中古を買うなら

・車検に適合したカスタムか

・カスタムされた部分の
純正部品は残されているか

ということは
しっかり確認してから
購入するのが安心です^^

 

※個人的に困ったのは「社外アルミ」。以前カスタムされたC7のコルベットを買ったんですが車検がきたときにホイール替えないと車検通らないよ~って言われて困ったことが。”なんちゃらフォージド”ってかっこいいホイールだったんですが、認証マークがないだかで車検NGらしくって。。。こんなこともあるので社外アルミもご注意くださいませ~^^

コルベット C7 評価

 

 

⇒80ノアハイブリッドの中古、故障リスクを回避するには

 

最初にお話しした通り
ZWR80ノアハイブリッドは

「ハイブリッド」であることが
魅力であり最大の弱点といえます。

ハイブリッド関連部品に
不具合やトラブルが発生すれば

フツーのガソリン車では考えられない
30万や40万といったような

超高額な修理代の請求書が
空からヒラヒラと舞い降ります。

そして低燃費で浮いたガソリン代など
一瞬にして吹飛ぶどころか

ハイブリッド意味ないじゃん(怒)

と、後悔しかねません・・・

年数や距離を走った中古車であれば
いろいろな部品にいつ故障が起きても
おかしくない状況があるだけに
このリスクは認識したいところです。

そしてあなたが
80ノアハイブリッドを
中古で購入してから

急に故障する可能性も
ゼロではありません・・・。
ホントこればっかりはわかりません。。。

 

このようなちょっと恐い
故障リスクを回避するために
検討して損はないのが「保証」

中古車販売店が独自に保証を
設定しているケースもありますし、

カーセンサーやグーといった媒体が
中古車に有償で保証をつけることも。

万一の不具合が発生した際に
保証でカバーしてもらえれば

修理代を自腹で払うことなく
クルマを直してもらえちゃうので

多少のコストがかかったとしても
保険として保証をつけるという
選択肢もアリだと思います。

※一般ユーザーさんからメールで問い合わせが来る時に「中古車を買って2週間ですが故障してしてしまいましたが修理代の見積もりが20万近くって言われ・・・保証を付けてなかったので自費で修理になります。そのため安いリビルト品を探してます」なんてメッセージが添えられてることも少なくありませんので!

 

※また、中古車販売店の保証に加え自動車保険でも「故障保証」を月々わずかな費用で受けられるものもあるので検討する価値ありだと思います^^

 

 

⇒80ノアハイブリッドの中古を買う前にもう一つだけ確認しておきたいこと

80ノアハイブリッド 中古車

 

ZWR80ノアハイブリッドの中古を
購入するなら注意したいポイントなど

部品屋の視点でお伝えし、
リスク回避のこともお話ししました。

あとはあなたが狙っている
80ノアハイブリッドがあるなら

どうすれば少しでも安く買えるか
っていうことですよね^^

中古車の場合は新車と違って
値引きといった概念がありませんし
もし値引きしてくれる中古車があれば

それは元々その分を見越して
車両価格が高めに設定されていると
考えてもいいと思います。

ではどうやって狙っている
80ノアハイブリッドの
中古を安く買うか。

それはやっぱり

いま乗っているクルマを
高く買い取ってもらうこと

に尽きると思います。

中古車 買取

 

自分もいまの部品屋の会社を
立ち上げて1年たった時に

やっと軌道に乗ってきたから
クルマ買い替えるか~と思って
ネットの中古車情報を見てたら

前から欲しかったV35の
スカイラインクーペの中古が

クルマで小一時間くらいの近所に
いいのがでてたんです^^

走行距離も1万㎞ちょっと、
ブレーキキャリパーが
対向4POTにカスタムされてて!

その時に乗ってた車は
新車で買って13年のアコード。

たしか13万㎞位走ってて
まあ過走行の部類ではあったんですが

6MTのスポーツグレードで
根強い人気があるモデルだから

10万や15万にはなるかな~
なんて考えてたんです。

で、スカイラインを見に行った時に
お店の人に下取りを聞いてみると

10年超えてるクルマは
ウチでは買取できないんですよね

なんてことを言われ!
乗ってきた愛車を見もしないでバッサリ・・・

 

まさか下取りがゼロとは
想像もしてなかったんで
これはけっこうショックで・・・

でも見に行ったクルマ
バリモノだったしどうしても欲しい、

だけど月々のローンは安くしないと
軌道に乗ったとはいえまだ綱渡りな
起業1年目なだけに恐いし。

そこで役に立ったのが無料一括査定。

買取できないなんて言われた
いままで乗ってきた13年落ちの車が
ホントに価値がないのか

ネットの一括査定で
ためしに確認してみたんです。

で、何社か回答きたのが
30万~40万!

これだけでもゼロ円からすると
とんでもなくいいですよね^^

でもこの時は結局
45万で買い取ってもらえました!

買取してくれた業者さん、
アコードの中古車を若いお客さんから
探してとバックオーダー受けてて

ちょうど自分のアコードが
そのお客さんの希望にあうとのことで
どうしても売って欲しいと。

で、45万で買い取ってもらえたから
無事お目当てのスカイラインクーペに
乗り換えすることができました^^

CPV35

 

この後もいろいろ乗換えましたが
結局のところ一括査定をお願いするのが
一番高く売れる印象があります。
オークション的なのもやってみましたが思ったほど値があがらないことが多くて・・・

もしあなたも狙っている
ZWR80ノアハイブリッドの
中古車があるなら

1~2分くらいの入力で
買取相場がチェックできるので
試してみる価値、アリだと思います。

いま乗っているクルマが
想像以上に買取相場が高ければ
高いうちに買い取ってもらって

狙っている80ノアハイブリッドに
予定を前倒で乗り換えることも
できちゃいますしね^^

まずはあなたも愛車の買取相場、
チェックしてはいかがでしょうか?!

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