アルファード10系の弱点や故障、【部品屋の視点】で解説するよ

10アルファード 欲しい

 

いまも色あせることのない
ラグジュアリーなオーラを放つ
ハイエンドミニバン・・・

10系のトヨタアルファード!

そんなアルファード10系の
中古相場をチェックしてみると、

年式や距離数、修復歴(事故歴)に
こだわらなければ安いやつは
コミコミ30万あたりから探せますし

70~80万ぐらいまで予算をあげれば
そこまで走っていないのも探せるような
お買い得な相場になっていますよね^^

10系アルファード 中古車

 

でもアルファード10系の中古車は
年数がたってきているだけに

いずれにしても心配なのは
中古で買ってから急に故障しないか
っていうことじゃないでしょうか?!

 

今回は10系のアルファードを
中古で狙っているなら注意したい
故障や弱点といった部分を

「部品屋の視点」
解説していきますよ~!

 





 

 

弱点①:セルモーター(スターター)

セルモーターの参考画像

アルファード10系の定番と言える
故障の多い部品・・・

それがセルモーター(スターター)

エンジンを始動させるときに
キュルキュル・・・と音を出す
このセルモーターがよく壊れます!

部品や人生でいったいどれぐらい
販売したんだろう・・・っていうくらい

毎日のように整備工場さんなどから
お問い合わせが舞い込んできますが、

どうやら内部の構造が
従来と異なりちょっと複雑なようで
それで耐久性に難があるみたいです。

 

そのため10アルファードをはじめ
同じ品番のものが採用されている

・60系ノア&ヴォクシー

・イプサム

・30ハリアー

といった車種でも整備工場さんから
お問い合わせが多いこと、多いこと!

で、このセルモーターが壊れ
修理・交換するとなると

安価なリビルト品で交換しても
5万コースは覚悟の修理代に!

エンジンがかからなくなれば
動かすことができないので

レッカーの費用なんかも
発生してしまうことも・・・

 

 

弱点②:エアコンのコンプレッサー

カーエアコン

エアコンのガスを圧縮するのが
このコンプレッサーですが

アルファード10系は
年数がたってきているだけに

焼付きやガラガラ異音といった
不具合が春~夏~秋には頻発し

特に夏場は整備工場さんなどから
けっこう注文をいただきます。
(=それだけ壊れているっていうこと)

カーエアコン参考画像

 

で、このエアコンのコンプレッサー、

注意したいのが
修理代が高いということ。

上の画像にもあるように
エアコンはシステムで成り立っていて

コンプレッサーが焼付いたり
異音がでたりと故障したからといって

コンプレッサーだけを
交換すればいいっていうような
単純な話しじゃありません・・・

カーエアコンシステム部品 参考画像

主に故障の原因になるのが
エキスパンションバルブという
髪の毛の細さ程度しかない
霧吹き器のノズル部分だったり、

リキッドタンクとよばれる
フィルターの役目がある部分で
スラッジなどが詰まり

異常高圧⇒コンプレッサーが故障
といった流れになることが多いので

コンプレッサーや関連したパーツの
部品代+工賃+ガス代と加わっていくと
10万や20万が飛んでいく状況です!
焼付きやロックでコンプレッサー内部の削れカスが
システム内に回っちゃうとコンデンサーの交換や、
配管も全部外して清掃など大事になっちゃいます・・・

 

 

弱点③:オルタネーター(発電機)

オルタネーター 発電機

次にアルファード10の中古で
注意したい弱点な部品が
オルタネーター!

オルタネーターはバッテリーに
電気を供給する発電機ですが

発電時はキンキンに熱くなるため
経年劣化による故障が避けられません。
ヤケドするほど熱くなります!

この熱の影響なのか
こちらもコンプレッサーと同じく

特に夏場のような暑い季節には
整備工場さんからお問合せが多く

修理交換となればこちらも
安価なリビルト品で交換しても
5万コースは覚悟の高額修理ですし、

そもそもオルタネーターが故障して
発電不良になればバッテリーがあがって
レッカー呼んだりしたり

バッテリーも交換して・・・など
なにかと費用がかさみがちです!

 

 

弱点④:アルファード10系のハイブリッドは、ハイブリッドであることが弱点

アルファード10系 ハイブリッド 故障

 

豪華なフルサイズミニバンながら
ハイブリッドによる低燃費が魅力的な
アルファードハイブリッドですが、

ハイブリッドの
アルファード10は

「ハイブリッド」なのが弱点です!

・・・なんてことを言うと、

 

ハイブリッドだからいいのに
何を言ってるのこの人は!?

 

って思われちゃうかもしれませんが
普段仕事で部品を卸す仕事をしてると

ハイブリッド車の「怖さ」
感じる出来事がちょこまかあります。

アルファード10系ハイブリッド 注意点

 

ご存知の通りハイブリッド車は
普通のガソリン車などにはない

・駆動用モーター

・ハイブリッド用バッテリー

・インバーター

・電動エアコン

などハイブリッド特有の部品が
数多く採用されていますが

これらの部品が故障すると
どえらい修理代に発展して

燃費がよくて浮いたガソリン代など
一瞬にして吹飛ぶような状況に!

先日も某ハイブリッドの
ミニバンに乗る一般ユーザーさんから

悲痛なメッセージとともに
部品の問い合わせがあったのですが
その内容はというと・・・

駆動用バッテリーと、インバーターが故障して、ディーラーで82万と言われました。あまりにも高いので安い中古はありますでしょうか。宜しくお願いします。

 

いや~82万って・・・

これは極端な例かもですが
ハイブリッドの関連部品が故障すると
30万や40万はすぐ飛ぶので

故障した際に「高くつく」というのが
ハイブリッドの最大の弱点と言っても
過言ではありません!

 

 

注意点①:エンジンの中はキレイ?!

エンジン内部の汚れ

 

10アルファードの中古を
購入するなら注意したい、
買う前に必ず確認したいのが

エンジン内部が上の画像のように
汚なくなってないかということ。

オイル交換をサボっていると
こんなふうに内部にスラッジがたまり

エンジンが焼付いてしまったり
とんでもない状況に発展する危険性が!

整備工場さんから軽自動車とか中古エンジンの問い合わせを受けた時に在庫状況を調べていると、15万kmとか距離を走っていてもエンジンの中がホントにキレイでオイル交換ちゃんとしてたんだろうな~っていうのもあれば、5~6万kmぐらいでもスラッジやオイル焼けで中が汚くてなんじゃこりゃっていうのもあります!

 

そのためお目当ての
10アルファードの中古車があるなら
購入前に必ず確認したいのが

オイルフィラーキャップを開けて
キャップの裏やエンジンの内部
汚れていないかということ。

エンジン内部の汚れ
ドロドロなヘドロみたいなスラッジがついてたら
ちょっとヤバイです、そのクルマ!

 

もしこれをしっかり確認せず
エンジンの中がひどい個体を
あなたが中古で買ってしまったら

後々エンジン焼付きなどの
リスクがあなたに降りかかってきます!

また、オイル交換もされず
「乗りっぱなし」にされてたような

愛情なく乗られていた
中古車をつかんでしまったら

後になってからいろいろと
トラブルが出る可能性があるので
用心したいところ・・・

アルファード10 燃費

 

中古車のいわゆる
「当たり」「ハズレ」って
愛情もって乗られていたかが
大きく関与していると思います。

オイル交換のような
基本的なメンテナンスさえ
されていなかったようなクルマだと

下駄がわりにラフに運転されて
大切にされてなかったなんてことも
想像できてしまいます。

そんな状況ではなにかとヤレ
劣化がでてしまいがちですので、

ハズレの中古車をつかまないためにも
エンジンの中がキレイかどうかや

オイル交換とかが定期的にされてたかを
当たり、ハズレの判断材料の一つとして
チェックするのがおススメです^^

あと自分が中古車を買うときにチェックするポイントは
座席のサポート部分とかにひどいシワやヨレ、
擦れたり劣化がないかってのはよく見ます。

こういった部分も前述したような
「愛されていたかどうか」
「丁寧に乗られていたか」
がわかる
ポイントだと思っていますので。

オイル交換

 

 

注意点②:ディーラーオプションの「ナビ」の不具合

10アルファード ナビ トラブル

 

ナビのプログラムが不適切なことから
バックモニターや目的地検索の機能が
動作しなくなる可能性

 

【トヨタリコール等情報】
https://toyota.jp/recall/campaign/120517.html

 

 

あなたが狙っている
10アルファードの中古車に

ディーラーオプションのナビ
「NSCP-W61」が装着されていたら
ちょっと注意したいところ。

ナビのプログラムが
不適切なことから

バックモニターが映らなかったり
目的地検索ができなくなる不具合が
発生する危険性があるため

サービスキャンペーン
アナウンスされた経緯があります。

 

対象となる10アルファードは
以下の期間に生産された車両。

NSCP-W61

大柄な10アルファードで
バックモニターが映らなくなるのは
ちょっと困ってしまいますし、

ドライブに出かけた先で
目的地検索できなくなったら・・・
と、非常に厄介な内容なだけに

あなたが狙っている
10アルファードの中古に
該当するナビが装着されていたら

改善措置である
ナビのプログラム修正を受けたか
念のため確認するのが安心です。

 

 

注意点③:アルファード10系はぶつけると高くつく!

板金修理

 

アルファード10系の中古を買ったら
ホントに注意したいのが

「ぶつけると修理代が高い」

ということ!

クルマはぶつけて壊せば
修理代が高くつくものですが、

それでもドアやバンパーなど
同色の中古部品が見つかれば

鈑金・塗装で修理するよりも
大幅に修理代を圧縮できます。

しかし10アルファードの
ドアやバンパー、ヘッドライト、
リヤゲートなどの中古部品は

探してもなかなか見つかりません。

10系アルファードは
中国をはじめとしたアジア圏で
特に人気、需要がいまだに高く

20万kmとか走った
ボロボロの過走行車でも
事故でグッチャリいってても

廃車がヤードに入庫すると
外人バイヤーさんなどが
すぐに輸出してしまうので
部品取りされることがなく、

その結果として中古バンパーなどが
出回らないといった状況にあります。
こんな状況だから珍しい色だと特に絶望的です!

で、アルファード10を買ったら
特に注意したいのは

「リヤゲート」をぶつけて壊すと
大変な目にあうということ。

10アルファード 注意点

 

ハッチバックのクルマ特有の
上に開くこのリアのハッチゲート。

後ろまわりをぶつけると
リヤゲートもグッチャリいく
危険性がありますが

このリヤゲートを壊すと修理代が
刺激的に高いんです・・・

運よく同じ色の中古が見つかっても
10万前後が飛んでいきますし、

タイミング悪く中古で
同色のリヤゲートが見つからず

さらには板金修理できないほど
ガッツリと凹ませた時には

新品のリヤゲートに塗装して
ガラスを脱着して・・・と、
20万コースも覚悟みたいな!

板金修理

 

このような状況なので
アルファード10系を中古で買ったら

ぶつけると高くつくというのは
覚えておきたいポイントであります!

 

 

注意点④:カスタムされたアルファード10系の中古車

アルファード10系 カスタム

 

アルファード10系の
中古車情報を見ていると

ローダウンやアルミ、エアロ、
マフラーなどセンスよくキマってて

いいね~、わかってるね~^^

と思ってしまうような
カスタム&ドレスアップされた
中古車もよくでていますが、

そんなカスタムされた
アルファード10系の中古を
買うなら注意したいのが

・車検に適合したカスタムか

・カスタムされた部分の
純正部品は残されているか

っていうこと。

もし車検に適合しない
カスタムがいろいろとされていて
純正パーツも残されていなかったら

車検を通す際や故障した際に
非常に困った状況に陥ります。

【※車検対応マフラーでも要注意!】
先日、仲のいい整備工場さんからマフラーのお問い合わせがきたのですが、お客さんのクルマには車検対応のマフラーがついてはいるものの経年劣化で音量が大きくなってしまい交換しないと車検がダメだから中古でマフラー探して~とお問い合わせがきたことが!

 

【※ヘッドライトやテールランプの「塗装」にも注意!】
整備工場さんから意外と多いのが、表面を黒く塗装してブラックアウトされたヘッドライトの塗装が落とせなくて車検に通せないから安い中古ヘッドライト探して~っていうお問い合わせ。

ヘッドライトやテールランプを塗装してブラックアウトしているカスタム車両はこんな落とし穴があるので注意したいところです・・・

 

アルファード10系は前述したように
純正の中古パーツを探しても
なかなか見つからない状況ですし、

そのためカスタムした部分を
元に戻さないと車検が通せないと
指摘されてしまった場合などには

泣く泣く高額な新品で
部品交換する羽目に・・・
5万や10万がすぐ飛ぶような・・・

 

このようなリスクがあるだけに
ローダウンなどカスタムされた
アルファード10系の中古を買うなら

・車検に適合したカスタムか

・カスタムされた部分の
純正部品は残されているか

ということは
しっかり確認してから
購入するのが安心です^^

※個人的に困ったのは「社外アルミ」。以前カスタムされたC7のコルベットを買ったんですが車検がきたときにホイール替えないと車検通らないよ~って言われて困ったことが。”なんちゃらフォージド”ってかっこいいホイールだったんですが、認証マークがないだかで車検NGらしくって。。。こんなこともあるので社外アルミもご注意くださいませ~^^

コルベット C7 評価

 

 

⇒アルファード10の中古、故障リスクを回避するには

アルファード10 故障

 

ここまでお話してきたように
10系のアルファードの中古車には

いろいろ注意したい弱点ともいうべき
不具合の多い部品がありますが

距離を走った中古車であれば
いつ故障が起きてもおかしくない
状況なのは認識しておきたいところ。

前述したセルモーター、
エアコンのコンプレッサーや
発電機であるオルタネーター以外にも

・オートマミッション
オートマ 参考画像

・パワステ関係
パワステギヤボックス 参考画像

・電動ドアミラーやスライドドア
10アルファード 故障

・センサー部品
センサー部品の参考画像

・ナビなど電装品

 

と、経年劣化によって
故障が避けられない部品が
いろいろ潜んでいますが

あなたがアルファード10系を
中古で買ってからすぐに故障する
可能性もゼロではありません。
こればっかりはホントわかりません・・・

10アルファード ハイブリッド

 

このようなリスクを回避するために
検討して損はないのが「保証」

中古車販売店が独自に保証を
設定しているケースもありますし、

カーセンサーやグーといった媒体が
中古車に有償で保証をつけることも。

万一の不具合が発生した際に
保証でカバーしてもらえれば

修理代を自腹で払うことなく
クルマを直してもらえちゃうので

多少のコストがかかったとしても
保険として保証をつけるという
選択肢もアリだと思います。

一般ユーザーさんからメールで問い合わせが来る時に
「中古車を買って2週間ですが故障してしまって・・・」
「保証を付けてなかったので自費で修理になります・・・」
「そのため安いリビルト品を探してます・・・」
なんてメッセージが添えられてることも少なくありませんので!

 

※また、中古車販売店の保証に加え
自動車保険でも「故障保証」を月々わずかな費用で
受けられるものもあるので検討する価値ありだと思います^^

 

 

⇒アルファード10系の中古を買う前にもう一つだけ確認しておきたいこと

10アルファード 後期 中古

 

10系アルファードの
中古車を買うなら気をつけたい

・セルモーターの故障

・エアコンの故障

・オルタネーターの故障

・アルファードハイブリッドの故障

・エンジンの中はキレイか?

・ディーラーOPナビの不具合

・ぶつけると高くつく

・カスタムされた中古車

 

など弱点や注意点のことを
部品屋の視点でお伝えし、
リスク回避のこともお話ししました。

あと残るは狙っている
アルファード10系の中古を

どうすれば少しでも安く買えるか
っていうことですよね^^

中古車の場合は新車と違って
値引きといった概念がありませんし
もし値引きしてくれる中古車があれば

それは元々その分を見越して
車両価格が高めに設定されていると
考えてもいいと思います。

ではどうやって狙っている
10アルファードを安く買うか。

それはやっぱり

いま乗っているクルマを
高く買い取ってもらうこと

に尽きると思います。

中古車 買取

 

自分もいまの部品屋の会社を
立ち上げて1年たった時に

やっと軌道に乗ってきたから
クルマ買い替えるか~と思って
ネットの中古車情報を見てたら

前から欲しかった
スカイラインクーペの中古が

クルマで小一時間くらいの
近所にいいのがでてたんです^^

走行距離も1万㎞ちょっと、
ブレーキキャリパーが
対向4POTにカスタムされてて!

その時に乗ってた車は
新車で買って13年のアコード。

たしか13万㎞位走ってて
まあ過走行の部類ではあったんですが

6MTのスポーツグレードで
根強い人気があるモデルだから

10万や15万にはなるかな~
なんて考えてたんです。

で、スカイラインを見に行った時に
お店の人に下取りを聞いてみると

10年超えてるクルマは
ウチでは買取できないんですよね

なんてことを言われ!
乗ってきた車を見もしないでバッサリでしたし・・・

 

まさか下取りがゼロとは
想像もしてなかったんで
これはけっこうショックで・・・

でも見に行ったクルマ
バリモノだったしどうしても欲しい、

だけど月々のローンは安くしないと
軌道に乗ったとはいえまだ綱渡りな
起業1年目なだけに恐いし。

そこで役に立ったのが無料一括査定。

買取できないなんて言われた
いままで乗ってきた13年落ちの車が
ホントに価値がないのか

ネットの一括査定で
ためしに確認してみたんです。

で、何社か回答きたのが
30万~40万!

これだけでもゼロ円からすると
とんでもなくいいですよね^^

でもこの時は結局
45万で買い取ってもらえました!

買取してくれた業者さん、
アコードの中古車を若いお客さんから
探してとバックオーダー受けてて

ちょうど自分のアコードが
そのお客さんの希望にあうとのことで
どうしても売って欲しいと。

で、45万で買い取ってもらえたから
無事お目当てのスカイラインクーペに
乗り換えすることができました^^

CPV35

 

この後もいろいろと乗り換えましたが
一括査定が結局一番高く売れる印象があります。
オークション的なのもやってみましたが
思ったほど値があがらないことが多くて・・・

もしあなたも狙っている
10アルファードの中古車があるなら

1~2分くらいの入力で
買取相場がチェックできるので
試してみる価値、アリだと思います。

いま乗っているクルマが
想像以上に買取相場が高ければ
高いうちに買い取ってもらって

お目当ての10アルファードに
予定を前倒で乗り換えることも
できちゃいますしね^^

まずはあなたも愛車の買取相場、
チェックしてはいかがでしょうか!?

愛車を一括査定に依頼してみる
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