20アルファードの故障や弱点を【部品屋の視点】で解説するよ!

20系アルファード

 

ラグジュアリーな輝きを放つ
プレミアムミニバン・・・

20アルファード!

ハイエンドミニバンにふさわしい
威厳あるエクステリアに加え

ドアを開けて広がる空間も
高級車にふさわしいもの・・・

20アルファード 質感
20アルファード 内装

 

人気のミニバンである
20系アルファードなだけに
中古車相場をチェックしてみても

150万ぐらいの価格帯でも
距離10万㎞前後はしてますし、

20万㎞ぐらい走っていても
100万はするというような
人気の高さを物語る中古相場ですが

いずれにしても気になるのは
20アルファードの中古を買った後に

急に故障や不具合がでないか
っていうことじゃないでしょうか?!

 

故障続きで修理代がかさんだら
安く中古車が買えたとしても
困ってしまいますので・・・

でも20アルファードは
「部品屋」の立場から言うと

弱点といえる不具合の多い
注意したいポイントがあります!

 





 

 

弱点①:オルタネーター(発電機)

オルタネーター 発電機

ANH20をはじめとした
20アルファードでは

このオルタネーターの故障で
整備工場さんからの問合せが
少なくありません。

オルタネーターってこんな部品:参考画像
オルタネーター 発電不良

 

20アルファードの
発電機であるオルタネーターは

特に上の画像の矢印部分、
ベルトがかかる「プーリー」に
クラッチ機構が組み込まれていて

ひどいベルト鳴きなどの
不具合・トラブルも多い状況です。

オルタネーターが故障すれば
発電不良でバッテリーがあがり、

走行中にエンストしたり
ウンともスンとも言わなくなって
エンジンもかからなず走行不能と
非常に困った状況に陥ります。

オルタネーターが発電する際には
発熱しヤケドするくらいに
キンキンに熱くなりますから

どうしても熱の影響なんかで
内部の電子部品がパンクして
故障が避けられませんが、

安価なリビルト品で交換しても
5万オーバーの修理代は覚悟、

バッテリーがあがって
エンジンがかからなくなれば

整備工場まで運ぶレッカー代
降りかかってきますし、

そもそもバッテリーがあがって
ダメージを受けてしまったら
バッテリー自体も交換して・・・

と、なにかと費用がかさむのも
困ったポイントであります!

 

 

弱点②:意外と多いエアコンの故障

カーエアコン

20アルファードで注意したい
発電機であるオルタネーターの
トラブルの他にも

春~秋に整備工場さんから
お問い合わせが多いのが

・エアコンのコンプレッサー

コンプレッサーとは
エアコンのガスを圧縮する部品ですが

20アルファードは
年数がたってきているだけに

経年劣化によるコンプレッサーの
焼付きや異音といったトラブルが
避けられない状況にあり

いつ壊れてもおかしくない
状況であるともいえます。

カーエアコン参考画像

 

特に春~秋にかけて故障が多く
このエアコンのコンプレッサーの
お問い合わせも増えますが、

注意したいのが
修理代が高いということ。

上の画像にもあるように
エアコンはシステムで成り立っていて

コンプレッサーが焼付いたり
異音がでたりと故障したからといって

コンプレッサーそれだけを
交換すればいいっていうような
単純な話しじゃありません・・・

カーエアコンシステム部品 参考画像

主に故障の原因になるのが
エキスパンションバルブという
髪の毛の細さ程度しかない
霧吹き器のノズル部分だったり、

リキッドタンクとよばれる
フィルターの役目がある部分で
スラッジなどが詰まり

異常高圧⇒コンプレッサーが故障
といった流れになることが多いので

コンプレッサーや関連したパーツの
部品代+工賃+ガス代と加わっていくと
10万や20万が飛んでいきます!
焼付きやロックでコンプレッサー内部の削れカスがシステム内に回っちゃうとコンデンサーの交換や、配管も全部外して清掃など大事になっちゃいます・・・

 

 

弱点③:ラジエターからの水漏れ

ラジエター 参考画像

経年劣化によるトラブルが避けられず
こちらも整備工場さんなどから

お問い合わせが
ちょこまかくるラジエター。

安価な社外新品のラジエターで
修理・交換するにしても

ラジエター本体だけでなく
ホース類などの周辺パーツ代、

冷却水代、交換工賃と加わって
10万コースは覚悟の高額修理に!

 

で、このラジエターのトラブルは
厄介なことに走行距離が浅くとも

年数がたったことによる経年劣化
急にトラブルが発生するので
注意したいところです・・・!

私自身も、10年選手だけど3万kmの距離浅な中古車で急に水漏れが発生し困った経験が・・・昨日までは何ともなかったのに朝乗ろうと駐車場に行ったら地面にクーラントが漏れてて・・・(泣)

急にきます、ラジエターの水漏れ!

マセラティ クアトロポルテ 不具合

 

 

注意点①:20アルファードは中古部品が見つからない

20アルファード ゴールデンアイ

 

次に20アルファードを買うなら
注意したいポイントなのが、

中古部品の流通が少ない

ということ。

整備工場さんから車検がらみで
社外ヘッドライトとマフラーが
NGだから探してくれと言われたり、

板金屋さんから
バンパーやフェンダーを
同色で探してくれ~ときますが

これだけ人気のミニバンなのに
なぜかバンパーとかヘッドライトとか
中古を探しても見つからないことが。
※廃車になった20アルファードがクルマ丸ごと海外へ輸出されてしまって部品取りされないってこともありますね・・・

 

このように20アルファードは
不思議と中古部品・解体部品の
流通が少ないので

カスタムされた中古車を買うなら
ノーマルの部品は残っているか、

カスタムされた箇所は
車検適合かどうかは要確認です。

じゃないと買った後に
部品交換することになったら
安い中古部品が見つからなくて
高額な新品を買う羽目になるので!

また、こんなことが関係して
ぶつけると高くつくというのも
覚えておいて損はないポイントです。

※元々が高級車、ハイエンドミニバンだけにバンパーとかヘッドライトとかの新品定価が驚くほど高額ですので・・・!

20アルファード 中古の注意点
リヤバンパーが薄いので後周りをぶつけるとリヤゲートもつぶれる危険性がありますがこのゲートも修理するとなると20万や30万が飛ぶので要注意です!

 

 

注意点②:エンジンオイルが「減る」危険なトラブル

2AZエンジン トラブル

 

あなたが狙っている
20アルファードの中古が
2.4リッターエンジン搭載の

ANH20W:FF

ANH25W:4WD

各モデルなら買う前に
絶対に確認しておきたい
要注意なリコールがあります。

それは、エンジンオイルが減る
2AZエンジンに出されたリコール。

 

【トヨタリコール情報】

2AZ トラブル 保証延長

 

H20年4月~25年7月
生産された2.4リッターエンジンの
20アルファードがリコールに該当し、

ブレーキを踏まずに
エンジンブレーキで減速するような
運転をしているとエンジンオイルが
負圧によって燃焼室まで吸い上げられ

オイルが燃やされ減ってしまうという
ちょっと恐い不具合・トラブル。

改善措置として

・ECUのデータ書き換え

・ピストンやピストンリング
オイルノズルを改良品に交換

といった大がかりなことまで
「無償対応」されています。

 

でも、ここで注意したいのが
無償対応は時限措置ということ。

新車登録から9年以内は
エンジンオイルが減る症状に対し
無償で改善措置が受けられましたが

現在は期間を経過しているので
このトラブルが発生しても

タダで直してはもらえません・・・

 

オイルが減るという
エンジン焼付きにつながりかねない
危険な不具合・トラブルですし、

自費で改善措置を受けるとなったら
大変な出費に見舞われるので
要注意なポイントであります!

このトラブルが原因なのか
普段の仕事でもちょこまかと

・中古のエンジン探してくれ

・リビルトエンジンいくら?

って問合せが来ます。

そのためお目当ての
20アルファードの中古が
2.4Lエンジン搭載モデルなら

エンジンオイルの減りがないか、
改善措置を受けた個体かどうか
確認しておくのが安心です。

 

 

注意点③:ホワイトパール 070 の「色ハゲ」

20アルファード 塗装劣化

 

ホワイトパールクリスタルシャイン
色番号:070の車体色は注意!

塗装が剥げるトラブル発生中!!

 

【トヨタリコール等情報】
https://toyota.jp/recall/kaisyu/190403.html

色剥げ トラブル

 

2008年4月~2014年12月
の期間に生産された

ANH20W:2.4L 前輪駆動車

ANH25W:2.4L 4WD車

GGH20W:3.5L 前輪駆動車

GGH25W:3.5L 4WD車

 

これらホワイトパールの
20アルファードの各モデルは、

太陽光や雨水などの影響で
塗装がはがれるトラブルが
発生することから

保証期間の延長がアナウンスされ、

新車登録から10年以内に
塗装はがれが発生した場合に

無料で再塗装するという
措置が取られています。
※ボディパネルに限る。バンパーやドアミラーなどは対象外

 

ただ、塗装に関する
保証期間が延長されたとはいえ

当然のことながら期間を過ぎれば
無償での対応はしてもらえません。

わざわざ保証期間が
延長されるほどトラブルが多いだけに

あなたが狙っている
20アルファードの中古が
ホワイトパールの塗装色なら

ドアやボンネットなど
クリアがはがれていたり

塗装が剥げていたりしないか
しっかりチェックしたいところです。

特に延長された保証期間も経過してしまった中古車なら入念に塗装状態は確認しておくのが安心です!

 

 

注意点④:テールランプの故障

20アルファード 故障

 

普段整備工場さんから
意外とお問い合わせが多いのが

テールランプを中古で探して~

っていうもの。

頻繁にいろいろなところから
お問い合わせが入ってくるので

なんでだろうと思い
話しを聞いてみると・・・

・水漏れしている

・LEDの球切れ

といった不具合が
よく出ているようで!

で、安い中古がないか
お問い合わせがよく来ているのですが

前述したように20アルファードは
廃車や事故車がクルマ丸ごとで
輸出されてしまうクルマですし、

トラブルが多いテールランプだけに
中古を探してもなかなかありません。

新品だと外側で約4万、
内側が約3万といい値段です!

普段の仕事の中で整備工場さんから
よくお問い合わせが来る
=それだけ壊れているだけに

あなたも20アルファードを
中古で狙っているなら注意したい
ポイントであります!

 

 

注意点⑤:カスタムされたアルファード20の中古車

20アルファード カスタム

 

アルファード20の
中古車情報を見ていると

エアロやローダウン、マフラー、
アルミなどバリッとキマってて

いいね~、わかってるね~^^

と思ってしまうような
カスタム&ドレスアップされた
中古車もよくでていますが、

そんなカスタムされた
アルファード20の中古を
購入するなら注意したいのが

・車検に適合したカスタムか

・カスタムされた部分の
純正部品は残されているか

っていうこと。

もし車検に適合しない
カスタムがいろいろとされていて
純正パーツも残されていなかったら

車検を通す際に
非常に困った状況に陥ります。

アルファード20は先程話したように
純正の中古パーツを探しても
なかなか見つからない状況ですし、

新品の純正部品は
思いのほか高額です。

そのためカスタムした部分を
元に戻さないと車検が通せないと
指摘されてしまった場合

泣く泣く高額な新品で
部品交換する羽目に・・・

【※車検対応マフラーでも要注意!】
先日、仲のいい整備工場さんからマフラーのお問い合わせがきたのですが、お客さんのクルマには車検対応のマフラーがついてはいるものの経年劣化で音量が大きくなってしまい交換しないと車検がダメだから中古でマフラー探して~とお問い合わせがきたことが!

 

そしてヘッドライトも
イカリングとかカスタムされてたり
社外品が装着されてたら注意です。

カスタムヘッドライト

 

社外ヘッドライトが車検でアウトだから
安い中古、探してよ~

なんてお問い合わせが
いろいろなクルマで少なくないですし

アルファード20の
HIDヘッドライトのASSY定価は
驚愕の13万オーバー・・・!

 

【※ヘッドライトやテールランプの「塗装」にも注意!】
整備工場さんから意外と多いのが、表面を黒く塗装してブラックアウトされたヘッドライトの塗装が落とせなくて車検に通せないから安い中古ヘッドライト探して~っていうお問い合わせ。

ヘッドライトやテールランプを塗装してブラックアウトしているカスタム車両はこんな落とし穴があるので注意したいところです・・・

 

このようなリスクがあるだけに
カスタムされたアルファード20の
中古車を買うなら

・車検に適合したカスタムか

・カスタムされた部分の
純正部品は残されているか

ということは
しっかり確認してから
購入するのが安心です^^

※個人的に困ったのは「社外アルミ」。以前カスタムされたC7のコルベットを買ったんですが車検がきたときにホイール替えないと車検通らないよ~って言われて困ったことが。”なんちゃらフォージド”ってかっこいいホイールだったんですが、認証マークがないだかで車検NGらしくって。。。こんなこともあるので社外アルミもご注意くださいませ~^^

コルベット C7 評価

 

 

⇒アルファード20の中古、故障リスクを回避するには

20アルファード 維持費

 

20アルファードは
年数がたってきていますし、

距離を走った中古車であれば
いつ故障が起きてもおかしくない
状況なのは認識しておきたいところ。

特に発電機であるオルタネーター
といった弱点な部品もありますし、

それ以外にも例えば・・・

・セルモーター(スターター)
セルモーターの参考画像

・CVTミッション
CVT 参考画像

・センサー部品
センサー部品の参考画像

・電動ドアミラーやスライドドア
20アルファード 故障

・ナビなど電装品

 

と、経年劣化による
不具合が避けられない部品が
いろいろとありますが

あなたが20アルファードを
中古で買ってからすぐに故障する
可能性もゼロではありません。
ちょっとした故障でも5万や10万が飛びますし、CVTにトラブルがでようものなら40万オーバー覚悟!

 

このようなリスクを回避するために
検討して損はないのが「保証」

中古車販売店が独自に保証を
設定しているケースもありますし、

カーセンサーやグーといった媒体が
中古車に有償で保証をつけることも。

万一の不具合が発生した際に
保証でカバーしてもらえれば

修理代を自腹で払うことなく
クルマを直してもらえちゃうので

多少のコストがかかったとしても
保険として保証をつけるという
選択肢もアリだと思います。

 

※一般ユーザーさんからメールで問い合わせが来る時に「中古車を買って2週間ですが故障してしてしまいましたが修理代の見積もりが20万近くって言われ・・・保証を付けてなかったので自費で修理になります。そのため安いリビルト品を探してます」なんてメッセージが添えられてることも少なくありませんので!

 

※また、中古車販売店の保証に加え自動車保険でも「故障保証」を月々わずかな費用で受けられるものもあるので検討する価値ありだと思います^^

 

 

⇒アルファード20の中古を買う前にもう一つだけ確認しておきたいこと

20アルファード 欲しい

 

20アルファードを
中古で買ったら注意したい

・オルタネーターの故障

・エアコンの故障

・ラジエターの水漏れ

・エンジンオイルの減り

・パールホワイトの塗装劣化

・テールランプの故障

・カスタムされた中古車

 

といった注意点を
部品屋の視点でお伝えし、
リスク回避のこともお話ししました。

残るは狙っている
20アルファードの中古を

どうすれば少しでも安く買えるか
っていうことですよね^^

アルファード20 中古

 

中古車の場合は新車と違って
値引きといった概念がありませんし
もし値引きしてくれる中古車があれば

それは元々その分を見越して
車両価格が高めに設定されていると
考えてもいいと思います。

ではどうやって狙っている
20アルファードを安く買うか。

それはやっぱり

いま乗っているクルマを
高く買い取ってもらうこと

に尽きると思います。

中古車 買取

 

自分もいまの部品屋の会社を
立ち上げて1年たった時に

やっと軌道に乗ってきたから
クルマ買い替えるか~と思って
ネットの中古車情報を見てたら

前から欲しかった
V35スカイラインクーペの中古が

クルマで小一時間くらいの
近所にいいのがでてたんです^^

走行距離も浅いし、
ブレーキキャリパーが
対向4POTにカスタムされてて!

その時に乗ってた車は
新車で買って13年のアコード。

たしか13万㎞位走ってて
まあ過走行の部類ではあったんですが

6MTのスポーツグレードで
根強い人気があるモデルだから

10万や15万にはなるかな~
なんて考えてたんです。

で、スカイラインを見に行った時に
お店の人に下取りを聞いてみると

10年超えてるクルマは
ウチでは買取できないんですよね

なんてことを言われ!
乗ってきた車を見もせずにバッサリでしたし!

 

まさか下取りがゼロとは
想像もしてなかったんで
これはけっこうショックで・・・

でも見に行ったクルマ
バリモノだったしどうしても欲しい、

だけど月々のローンは安くしないと
軌道に乗ったとはいえまだ綱渡りな
起業1年目なだけに恐いし。

そこで役に立ったのが無料一括査定。

買取できないと言われた
13年落ちの車にどれだけ価値があるか
ためしに確認してみると・・・

何社か回答きたのが
30万~40万!

これだけでもゼロ円からすると
とんでもなくいいですよね^^

でもこの時は結局
45万で買い取ってもらえました!

買取してもらった業者さん、
アコードの中古車を若いお客さんから
探してとバックオーダー受けてて

ちょうど自分のアコードが
そのお客さんの希望にあうとのことで
どうしても売って欲しいと。

で、45万で買い取ってもらえたから
無事お目当てのスカイラインクーペに
乗り換えすることができました^^

CPV35

 

この後もいろいろ乗換えましたが
結局のところ一括査定をお願いするのが
一番高く売れる印象があります。
オークション的なのもやってみましたが思ったほど値があがらないことが多くって・・・

もしあなたも狙っている
20アルファードがあるなら

1~2分くらいの入力で
買取相場がチェックできるので
試してみる価値、アリだと思います。

いま乗っているクルマが
想像以上に買取相場が高ければ
高いうちに買い取ってもらって

お目当ての20アルファードに
予定前倒しで乗り換えるってことも
できちゃいますしね^^

まずは愛車の買取相場だけでも
把握してみてはいかがでしょうか!?

愛車を一括査定に依頼してみる
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