洗練されたスタイリッシュな
美しいデザインに
水平対向エンジンの低重心で
なめらかなフィール、
そして全天候型の
スバル伝統の4WDのメカニズム。
レガシィらしさを色濃く残す
BL系のレガシィB4!
中古相場をチェックしてみると
人気の2.0GTの中古だと
100万以下はみんな10万km前後とか
走ってないのだと修復歴ありだったり
やはり強気な相場でしょうか?!
そんなBL系レガシィを
あなたも中古で狙っているなら
距離数もさることながら年式的にも
少したってきているだけに
いずれにしても気になるのは
買ってから急に故障しないか
っていうことじゃないでしょうか!?
今回はそんなBL系レガシィの
故障や弱点を「部品屋の視点」で
解説していきますよ~!
◆目次
弱点①:パワステポンプ
BL5レガシィをはじめド定番な
よく壊れる部品=パワステポンプ。
軽いハンドル操作を生み出す
油圧装置であるパワステポンプが
オイル漏れや異音などの不具合がでて
日々の仕事の中でも
毎日のようにお問い合わせがきます。
新品の部品定価は約6万。
ただ、安価なリビルト品があり
新品の半額以下で入手可能ですが
工賃やPSフルード代などプラスされ
5万オーバーは覚悟の状況です・・・。
弱点②:ターボ(タービン)
BL5レガシィのターボ車である
2.0GTを中古で狙うなら注意したい
ターボ(タービン)のトラブル。
経年劣化によって異音がでたり
ブーストがかからないとか
白煙がモクモクでたりといった
不具合に見舞われたら大変。
新品定価はターボ単品で約25万!
特に前期型のターボ車は厄介で
新品よりも安価なリビルト品を
まず見つけることができません。
ターボをリビルトする工場の
技術の方になんで問合せが多いのに
リビルトの在庫がないのか聞いたら
リビルト=オーバーホールするための
部品が入手できないそうで・・・
そして前期型のタービンは
元々耐久性に問題がありそうな
作りになってるように思うとも。
たしかに問い合わせがくるのは前期型ばかりで後期のタービンは整備工場とかから問い合わせがきませんね・・・
あなたが狙っているのが
BL5レガシィ2.0GTが前期型なら
このターボは注意したいポイントです。
弱点③:マフラーのサビ、腐食
卓越した4WD性能ゆえに
降雪地域で使用されることが
多い車種だからなのか、
BL5レガシィで意外と多いのが
マフラーがサビでボロボロになって
腐食してしまい排気漏れしてるから
安い中古のマフラーを
探してくれっていうお問い合わせ。
でも探してもないんですね・・・
レガシィのマフラー関係。
あったとしてもサビがすごくて
ゴミと商品の境目みたいなのが
たま~にでてるぐらい。
で、気になる新品の定価は
触媒:約10万
センターマフラー:約4万
リヤマフラー:約3万×2ケ
と、いい値段しています!
※分割も多いから困っちゃいます・・・
でもマフラーならサビても
交換すれば済む話ですが
もっと注意したいのは
車体にひどいサビや腐食が
ないかということ。
レガシィに限らず4WDのクルマは
北海道や東北など降雪地で走ってた場合
融雪剤などの塩害によって
ちゃんとメンテナンスされていないと
腹下にサビや腐食がでてしまいます。
こんなことが関係してかネットで
レガシィの中古車情報を見ていると
「関東仕入の車両」
「道内未使用」
「下回りキレイ」
なんてわざわざ記載している
中古車屋さんもあるほど。
でも、関東仕入のクルマであっても
冬にスキーやスノボによく行ってたなら
油断はできません。
あなたも「これは!」と思う
1台を見つけたらお店の人に頼んで
リフトアップしてもらうなど
ボディ下面のサビのチェックは
しっかりしたいところです。
※特にリフトアップなんかはお店に頼んだ時に快く対応してくれるかどうかでお店の良し悪しも垣間見ることができちゃいますね^^
注意点①:走行不能の危険性がある2つのリコール
BL5やBL9レガシィを中古で買うなら
気をつけたいリコールが2つあります。
①燃料ポンプのリコール
https://www.subaru.co.jp/press/recall/2018_06_14_5953/
②ウォーターポンプのリコール
https://www.subaru.co.jp/press/recall/2016_11_25_3249/
①の燃料ポンプのリコールは
電気の導通不良が発生することで
エンジンに燃料供給できなくなり
ガス欠症状でエンストし
走行不能に陥ってしまいます。
次に②のウォーターポンプは、
ベアリングが破損し
タイミングベルトが切れてエンスト、
再始動できなくなりこちらも走行不能に
陥ってしまいます。
ガス欠症状やタイベルが切れて
走行不能の危険性がある内容なだけに
狙っているBL系のレガシィが
これらのリコールに該当するなら
改善措置を受けたかどうか要確認です。
でもリコールの改善措置なんて
別に確認なんかしなくたって
ちゃんとやってんじゃないの?
そう思うかもしれませんが
それがですね、そうでもないんです。
普段整備工場さんから
部品の問い合わせがきた時に
依頼された部品を調べてると
あれ?これリコール対象ですよ
ディーラーに行けば
タダで交換してもらえますよ
なんてことがちょこまかあります。
どういう経緯で
リコールの改善措置を受けていない
状況になってしまったかは不明ですが
こういったやり取りも
日々の仕事の中で少なくありません。
走行不能になる危険性がある
ちょっと恐いトラブルなだけに
お目当てのBL5/BL9レガシィの中古が
リコールに該当するなら購入する前に
ちゃんとリコールの対策がされたか
履歴を確認しておくのが安心です。
注意点②:意外と多いエアコンの故障
春~秋に整備工場さんから
意外とお問い合わせが多いのが
・エアコンのコンプレッサー
エアコンのガスを圧縮する
このコンプレッサーですが
BL5/BL9のレガシィは
年数がたってきているだけに
経年劣化によるコンプレッサーの
焼付きや異音といったトラブルが
避けられない状況にあり
いつ壊れてもおかしくない
状況であるともいえます。
春~秋にかけて故障が多く
このエアコンのコンプレッサーの
お問い合わせも増えますが、
注意したいのが
修理代が高いということ。
上の画像にもあるように
エアコンはシステムで成り立っていて
コンプレッサーが焼付いたり
異音がでたりと故障したからといって
コンプレッサーそれだけを
交換すればいいっていうような
単純な話しじゃありません・・・
主に故障の原因になるのが
エキスパンションバルブという
髪の毛の細さ程度しかない
霧吹き器のノズル部分だったり、
リキッドタンクとよばれる
フィルターの役目がある部分で
スラッジなどが詰まり
異常高圧⇒コンプレッサーが故障
といった流れになることが多いので
コンプレッサーや関連したパーツの
部品代+工賃+ガス代と加わっていくと
10万や20万が飛んでいきます!
焼付きやロックでコンプレッサー内部の削れカスがシステム内に回っちゃうとコンデンサーの交換や、配管も全部外して清掃など大事になっちゃいます・・・
注意点③:ラジエターからの水漏れ
経年劣化によるトラブルが避けられず
こちらも整備工場さんなどから
お問い合わせが
ちょこまかくるラジエター。
安価な社外新品のラジエターで
修理・交換するにしても
ラジエター本体だけでなく
ホース類などの周辺パーツ代、
冷却水代、交換工賃と加わって
10万コースは覚悟の高額修理に!
で、このラジエターのトラブルは
厄介なことに走行距離が浅くとも
年数がたったことによる経年劣化で
急にトラブルが発生するので
注意したいところです・・・!
私自身も、10年選手だけど3万kmの距離浅な中古車で急に水漏れが発生し困った経験が・・・昨日までは何ともなかったのに朝乗ろうと駐車場に行ったら地面にクーラントが漏れてて・・・(泣)
急にきます、ラジエターの水漏れ!
注意点④:ダッシュボードの割れ、ベタつき
狙っている中古車の
走行距離が少なくても
BL5レガシィで避けられないのが
年数がたったことによる
ダッシュボードの
「割れ」や「ベタつき」・・・
BL5 レガシィに限らず、
トヨタやレクサス、日産など
他メーカーでも
2006年~2012年ぐらいの
年式のクルマはダッシュボードの
割れやベタつきが多くって・・・
どうやらこの頃のダッシュボード、
従来よりもリサイクル性を
高めるようにした結果、
経年劣化で割れたり
ベタつきがでやすいみたいで。
このダッシュボードの劣化は
ネットの中古車サイトの写真だけでは
なかなか判別しにくいですが、
写真ではキレイに見えてても
実車ではすごくボロいってことも
あるので注意したいところです。
個人的にもダッシュボードがベージュの2009年式インフィニティFXを購入したんですが、カーセンサーとかの画像ではキレイだったけど実車を見に行ったらかなり割れがあちこちに発生してたし、ベタベタで汚れがついてるのがベージュだから目立ってて・・・なんてことが(苦笑)
結局納車前にダッシュボードを交換してもらったんですが、いまは素材が変更されているらしくまず再発はしないそうです。
あと余談ですがこの中古車屋さん、「新型のコロ助」が流行していた時に在庫車の内装をアルコール系の除菌剤でウィルス対策していたそうですが、何ヶ月かするといろいろな在庫車のダッシュボードが水膨れみたいになったり、べたついたりが多発して大変だったとのこと。
あなたもBL系 レガシィの中古を買ったら、アルコール系の素材でダッシュボードを拭いたりしないように注意したいところです・・・!
注意点⑤:カスタムされたBL系レガシィの中古車
BL系 レガシィ B4の
中古車情報を見ていると
ローダウンやマフラー、
アルミなどセンスよくキマってて
いいね~、わかってるね~^^
と思ってしまうような
カスタム&チューニングされた
中古車もよくでていますが、
そんなカスタムされた
BL系レガシィの中古を購入するなら
・車検に適合したカスタムか
・カスタムされた部分の
純正部品は残されているか
っていうことは要注意です!
もし車検に適合しない
カスタムがいろいろとされていて
純正パーツも残されていなかったら
車検を通す際や故障した際に
非常に困った状況に陥ります。
純正の中古パーツを探しても
なかなか見つからない状況ですし、
新品の純正部品は
思いのほか高額です。
【※車検対応マフラーでも要注意!】
先日、仲のいい整備工場さんからマフラーのお問い合わせがきたのですが、お客さんのクルマには車検対応のマフラーがついてはいるものの経年劣化で音量が大きくなってしまい交換しないと車検がダメだから中古でマフラー探して~とお問い合わせがきたことが!
【※ヘッドライトやテールランプの「塗装」にも注意!】
整備工場さんから意外と多いのが、表面を黒く塗装してブラックアウトされたヘッドライトの塗装が落とせなくて車検に通せないから安い中古ヘッドライト探して~っていうお問い合わせ。
ヘッドライトやテールランプを塗装してブラックアウトしているカスタム車両はこんな落とし穴があるので注意したいところです・・・
そのためカスタムした部分を
元に戻さないと車検が通せないと
指摘されてしまった場合など
泣く泣く高額な新品で
部品交換する羽目に・・・
このようなリスクがあるだけに
ローダウンなどカスタムされた
BL系レガシィの中古車を買うなら
・車検に適合したカスタムか
・カスタムされた部分の
純正部品は残されているか
ということは
しっかり確認してから
購入するのが安心です^^
※個人的に困ったのは「社外アルミ」。以前カスタムされたC7のコルベットを買ったんですが車検がきたときにホイール替えないと車検通らないよ~って言われて困ったことが。”なんちゃらフォージド”ってかっこいいホイールだったんですが、認証マークがないだかで車検NGらしくって。。。こんなこともあるので社外アルミもご注意くださいませ~^^
⇒BL系レガシィの中古、故障リスクを回避するには
ここまでお話してきたように
BLのレガシィB4の中古車は
年数がたってきているので
弱点といって過言ではない
パワステポンプやタービン、
コンプレッサーやマフラーの他にも
距離を走った中古車であれば
いつ故障が起きてもおかしくない
状況なのは認識しておきたいところ。
たとえば・・・
・セルモーター(スターター)
・オルタネーター(発電機)
・MTやオートマ
※オートマの中古車を狙っているなら要注意!
平成18年11月~平成21年4月の期間に生産されたBL5の5ATは、タービン回転センサーのトラブルによる変速ショックが出ることから、センサー部品の保証期間延長がアナウンスされた経緯があります。
【スバル リコール等情報】
https://www.subaru.co.jp/press/file/uploads/other/2018_0621_1.pdf
このオートマの変速ショックは、すでに延長された保証期間も経過しているため、あなたが狙っているBL5レガシィの中古車が該当期間の車両なら、タービン回転センサーが対策品に交換されているかなどしっかりチェックしたいところです!
・センサー部品
・ナビなど電装品
と、経年劣化によって
故障が避けられない部品が
いろいろ潜んでいますが
あなたがBL系レガシィを
中古で買ってからすぐに故障する
可能性もゼロではありません。
こればっかりはホントわかりません・・・
このようなリスクを回避するために
検討して損はないのが「保証」。
中古車販売店が独自に保証を
設定しているケースもありますし、
カーセンサーやグーといった媒体が
中古車に有償で保証をつけることも。
万一の不具合が発生した際に
保証でカバーしてもらえれば
修理代を自腹で払うことなく
クルマを直してもらえちゃうので
多少のコストがかかったとしても
保険として保証をつけるという
選択肢もアリだと思います。
※一般ユーザーさんからメールで問い合わせが来る時に「中古車を買って2週間ですが故障してしてしまいましたが修理代の見積もりが20万近くって言われ・・・保証を付けてなかったので自費で修理になります。そのため安いリビルト品を探してます」なんてメッセージが添えられてることも少なくありませんので!
※また、中古車販売店の保証に加え自動車保険でも「故障保証」を月々わずかな費用で受けられるものもあるので検討する価値ありだと思います^^
⇒BL レガシィの中古を買う前にもう一つだけ確認しておきたいこと
レガシィBLの中古で気をつけたい
・パワステポンプの故障
・ターボ(タービン)の故障
・エアコンの故障
・マフラーのサビ、腐食
・ラジエターの水漏れ
・カスタムされた中古車
といった弱点のことを
部品屋の視点でお伝えし、
リスク回避のこともお話ししました。
あと残るは狙っている
狙っているBLレガシィの中古を
どうすれば少しでも安く買えるか
っていうことですよね^^
中古車の場合は新車と違って
値引きといった概念がありませんし
もし値引きしてくれる中古車があれば
それは元々その分を見越して
車両価格が高めに設定されていると
考えてもいいと思います。
ではどうやって狙っている
BLレガシィを安く買うか。
それはやっぱり
いま乗っているクルマを
高く買い取ってもらうこと
に尽きると思います。
自分もいまの部品屋の会社を
立ち上げて1年たった時に
やっと軌道に乗ってきたから
クルマ買い替えるか~と思って
ネットの中古車情報を見てたら
前から欲しかった
スカイラインクーペの中古が
クルマで小一時間くらいの
近所にいいのがでてたんです^^
走行距離も1万㎞ちょっと、
ブレーキキャリパーが
対向4POTにカスタムされてて!
その時に乗ってた車は
新車で買って13年のアコード。
たしか13万㎞位走ってて
まあ過走行の部類ではあったんですが
6MTのスポーツグレードで
根強い人気があるモデルだから
10万や15万にはなるかな~
なんて考えてたんです。
で、スカイラインを見に行った時に
お店の人に下取りを聞いてみると
10年超えてるクルマは
ウチでは買取できないんですよね
なんてことを言われ!
まさか下取りがゼロとは
想像もしてなかったんで
これはけっこうショックで・・・
でも見に行ったスカイラインが
バリモノだったしどうしても欲しい、
だけど月々のローンは安くしないと
軌道に乗ったとはいえまだ綱渡りな
起業1年目なだけに恐いし。
そこで役に立ったのが無料一括査定。
買取できないなんて言われた
いままで乗ってきた13年落ちの車が
ホントに価値がないのか
ネットの一括査定で
ためしに確認してみたんです。
で、何社か回答きたのが
30万~40万!
これだけでもゼロ円からすると
とんでもなくいいですよね^^
でもこの時は結局
45万で買い取ってもらえました!
買取してくれた業者さん、
アコードの中古車を若いお客さんから
探してとバックオーダー受けてて
ちょうど自分のアコードが
そのお客さんの希望にあうとのことで
どうしても売って欲しいと。
で、45万で買い取ってくれて
無事お目当てのスカイラインクーペに
乗り換えすることができました^^
この後もいろいろ乗換えましたが
結局のところ一括査定をお願いするのが
一番高く売れる印象があります。
もしあなたも狙っている
BL系のレガシィがあるなら
1~2分くらいの入力で
買取相場がチェックできるので
試してみる価値、アリだと思います。
いま乗っているクルマが
想像以上に買取相場が高ければ
高いうちに買い取ってもらって
お目当てのBLレガシィの中古に
予定を前倒で乗り換えることも
できちゃいますしね^^
まずは愛車の買取相場だけでも
確認してみてはいかがでしょうか!?
愛車を一括査定に依頼してみる
↓ ↓ ↓