街中にあふれるコンパクトカーとは
一線を画すイタリアの美意識が息づく
洗練されたその姿・・・
クライスラーイプシロン!
インテリアに目を向けてみても
小粋でスタイリッシュなデザインが
ハンドルを握るたびに
あなたに大きな満足と優越感を
もたらしてくれるはず・・・
そして、0.9Lという
小排気量の2気筒ターボエンジンは
中身がイタリア車なだけに活気にあふれ
運転する楽しみがあるのも
イプシロンの魅力・・・
2気筒エンジンならではなエンジン1回転とタイヤ1回転がリンクするような粘りのあるトルク感もけっこう病みつきになりますね~^^ ツインエア!
そんなクライスラーイプシロンの
中古相場をチェックしてみると、
そこまで走ってないのが
コミコミ50万ぐらいで見つかり
なかなかお買い得なイプシロンの
中古車相場だな~と^^
洗練されたデザインが異彩を放つ
クライスラーイプシロンですが
2012年(平成24年)に登場と
年数もたってきているだけに
クライスラーイプシロンを
あなたも中古で狙っているなら
いずれにしても心配なのは
中古で買ってから急に故障しないか
っていうことじゃないでしょうか?!
今回はイプシロンの中古を
狙っているなら注意したい
故障や弱点といった部分を
「部品屋の視点」で
解説していきますよ~!
◆目次
弱点①:エアコンのコンプレッサー
エアコンのガスを圧縮するのが
このコンプレッサーですが
年数や距離を走った
クライスラーイプシロンの中古車では
経年劣化による不具合・トラブルは
避けることができずいつ壊れても
おかしくない状況です・・・
焼付きやガラガラ異音といった
不具合が春~夏~秋に多く
特に夏場は整備工場さんなどから
国産車・外車を問わず
けっこう注文をいただきます。
(=それだけ壊れているっていうこと)
で、このエアコンのコンプレッサー、
注意したいのが
修理代が高いということ。
上の画像にもあるように
エアコンはシステムで成り立っていて
コンプレッサーが焼付いたり
異音がでたりと故障したからといって
コンプレッサーだけを
交換すればいいっていうような
単純な話しじゃありません・・・
主に故障の原因になるのが
エキスパンションバルブという
髪の毛の細さ程度しかない
霧吹き器のノズル部分だったり、
リキッドタンクとよばれる
フィルターの役目がある部分で
スラッジなどが詰まり
異常高圧⇒コンプレッサーが故障
といった流れになることが多いので
コンプレッサーや関連したパーツの
部品代+工賃+ガス代と加わっていくと
10万や20万が飛ぶような状況です!
焼付きやロックでコンプレッサー内部の削れカスが
システム内に回っちゃうとコンデンサーの交換や、
配管も全部外して清掃など大事になっちゃいます・・・
弱点②:オルタネーター(発電機)
次にクライスラーイプシロンの中古で
注意したい弱点な部品なのが・・・
オルタネーター!
オルタネーターはバッテリーに
電気を供給する発電機ですが
発電時はキンキンに熱くなるため
経年劣化による故障が避けられません。
ヤケドするほどキンキンになります!
この熱の影響なのか
こちらもコンプレッサーと同じく
特に夏場の暑い季節には
整備工場さんからお問合せが多く
修理交換となれば
安価な社外品の在庫があれば
それでも10万コースも覚悟ですし、
そもそもオルタネーターが故障して
発電不良になればバッテリーがあがって
レッカーを呼んだりしたり
バッテリーも交換して・・・など
なにかと費用がかさみがちです!
弱点③:ラジエターからの水漏れ
年数や距離を走れば
トラブルが避けられないのが
ラジエターからの水漏れ。
でも・・・というか、
やはりというか・・・。
イプシロンのラジエター、
安価な社外品の在庫が
見つからないことが多くって!
で、このラジエターのトラブルは
厄介なことに走行距離が浅くとも
年数がたったことによる経年劣化で
急にトラブルが発生するので
注意したいところです・・・!
私自身も、10年選手だけど3万kmの距離浅な中古車で急に水漏れが発生し困った経験が・・・昨日までは何ともなかったのに朝乗ろうと駐車場に行ったら地面にクーラントが漏れてて・・・(泣)
急にきます、ラジエターの水漏れ!
注意点①:エンジンの中はキレイ?!
クライスラーイプシロンの中古を
購入するなら注意したい、
買う前に必ず確認したいのが
エンジン内部が上の画像のように
汚なくなってないかということ。
オイル交換をサボっていると
こんなふうに内部にスラッジがたまり
エンジンが焼付いてしまったり
とんでもない状況に発展する危険性が!
整備工場さんから軽自動車とか中古エンジンの問い合わせを受けた時に在庫状況を調べていると、15万kmとか距離を走っていてもエンジンの中がホントにキレイでオイル交換ちゃんとしてたんだろうな~っていうのもあれば、5~6万kmぐらいでもスラッジやオイル焼けで中が汚くてなんじゃこりゃっていうのもあります!
そのためお目当ての
イプシロンの中古車があるなら
購入前に必ず確認したいのが
オイルフィラーキャップを開けて
キャップの裏やエンジンの内部が
汚れていないかということ。
ドロドロなヘドロみたいなスラッジがついてたら
ちょっとヤバイです、そのクルマ!
もしこれをしっかり確認せず
エンジンの中がひどい個体を
あなたが中古で買ってしまったら
後々エンジン焼付きなど高額故障の
リスクがあなたに降りかかってきます!
クライスラーイプシロンは小排気量の回転数が高くなりがちなターボ車だけに、ちゃんと定期的にオイル交換がされていなかったような中古車をつかんでしまうとタービンブローなど高額なターボの故障にも見舞われかねません!
また、オイル交換もされず
「乗りっぱなし」にされてたような
愛情なく乗られていた
中古車をつかんでしまったら
後になってからいろいろと
トラブルが出る可能性があるので
用心したいところ・・・
中古車のいわゆる
「当たり」「ハズレ」って
愛情もって乗られていたかが
大きく関与していると思います。
オイル交換のような
基本的なメンテナンスさえ
されていなかったようなクルマだと
下駄がわりにラフに運転されて
大切にされてなかったなんてことも
想像できてしまいます。
そんな状況ではなにかとヤレや
劣化がでてしまいがちですので、
ハズレをつかまないためにも
エンジンの中がキレイかどうかや
オイル交換とかがされてたかを
当たり、ハズレの判断材料の一つとして
チェックするのがおススメです^^
あと自分が中古車を買うときにチェックするポイントは
座席のサポート部分とかにひどいシワやヨレ、
擦れたり劣化がないかってのはよく見ます。
こういった部分も前述したような
「愛されていたかどうか」
「丁寧に乗られていたか」
がわかるポイントだと思っていますので。
注意点②:クライスラーイプシロンはぶつけると高くつく!
クライスラーイプシロンの中古を
買ったらホントに注意したいのが
「ぶつけると修理代が高い」
ということ!
クルマはぶつけて壊せば
修理代が高くつくものですが、
それでもドアやバンパーなど
同色の中古部品が見つかれば
鈑金・塗装で修理するよりも
大幅に修理代を圧縮できます。
しかしクライスラーイプシロンは
ドアやバンパー、ヘッドライト、
ドアミラー、テールランプなど
ありとあらゆる外装部品の中古が
なかなか見つからない状況です。
どうしても国産車に比べれば
絶対数が圧倒的に少ないので
その結果としてバンパーなどの
中古部品が流通しないという
厳しい状況にあります。
変わった色、珍しいカラーだとホント絶望的です!
で、困ったことに外車は
部品代が国産車と比べて高く
すぐに10万や20万が飛ぶような
修理代になってしまいます・・・
新車価格も、中古車価格も
国産車とあまりかわらないような
水準になってきている状況ですが
こういった「部品代」を観察すると
やはり外車は外車という感じで・・・
バンパーなんかは元々の部品価格が高いだけでなく
国産車と違って新品のバンパーを取り寄せても
「色が塗られていない」ことがほとんどなので
塗装代も別途必要となって大変なことに!
そしてクライスラーイプシロンで
特に注意したいのは
「リヤゲート」をぶつけて壊すと
大変な目にあうっていうこと。
ハッチバックのクルマ特有の
上に開くこのリアのハッチゲート。
この画像からもわかるように
イプシロンのリヤバンパーは
厚みのない薄いデザインなので
後ろまわりをぶつけると
リヤゲートもグッチャリといく
危険性がありますが
このリヤゲート修理代が
刺激的に高いんです・・・
安価な中古のリヤゲートは
なかなか見つかりませんし、
板金修理できないほど
ガッツリと凹ませた時には
新品のリヤゲートに塗装して
ガラスを脱着して・・・と、
20万や30万は飛んでいく
高額修理覚悟の状況です!
このような状況なのであなたも
イプシロンを中古で買ったら
ぶつけると高くつくというのは
覚えておきたいポイントであります。
注意点③:ヘッドライトが点灯しなくなる不具合
平成24年10/1~25年3/1
の期間に輸入された
クライスラーイプシロンは、
ヘッドライト制御ユニットの
プログラムが不適切なことから
ヘッドライトが点灯しなくなったり
走行中にライトが消えたりする
危険性があることから
リコールがアナウンスされた
経緯があるんです!
【国土交通省リコール情報】
https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha08_hh_002180.html
改善措置としては、
制御プログラムを書き換える
といった措置がとられていますが、
このトラブルは
少なくとも実際に1件発生して
リコールに発展していますし
夜間走行中に突然ヘッドライトが
消えてしまったら重大な事故にも
なりかねない危険なトラブルだけに
あなたが狙っている
クライスラーイプシロンが
リコールに該当する中古車なら
改善措置を受けたかどうか
しっかり確認するのが安心です。
でもリコールとかの改善措置って
別に確認なんかしなくたって
ちゃんとやってんじゃないの?
と、思うかもしれませんが
それがですね、そうでもないんです。
普段整備工場さんから
部品の問い合わせがきた時に
依頼された部品を調べてると
あれ?これリコール対象ですよ
ディーラーに行けば
タダで交換してもらえますよ
なんて案内することが
ちょこまかあるんです。
どういう経緯で
リコールなど改善措置を受けていない
状況になってしまったかは不明ですが
こういったやり取りも
日々の仕事の中で少なくないので
お目当ての中古車を買う前に
ちゃんと対策がされたかどうか
履歴を確認しておくのが安心です。
注意点④:セミオートマの件
クライスラーイプシロンには
普通のトルコンオートマではなく
MT車のクラッチ操作をせずに
オートマ車のように走れる
シングルクラッチのセミATが
搭載されていますが、
クライスラーイプシロンの
中古車を狙っているなら
購入する前に販売店サイドに交渉して
必ず試乗をさせてもらい
変速はスムーズか
発進時に変なジャダー、振動がないか
アクセルのオン、オフで
変にゆすられる感じはないか
など、違和感がないかは
しっかり確認したいところです。
クラッチペダルのない
デュアロジック=セミオートマですが
走り方、流儀としては
普通のMT車そのものです。
前オーナーがMT車のこと
(半クラとか)を理解せずに
オートマ感覚で乗っていた場合には
クラッチ板の消耗はもちろん、
確実に油圧機構やマウント類などに
ダメージが蓄積しています。
狙っているイプシロンの中古が
どんなに距離浅であっても
MT車の流儀やメカニズムを
理解してない人が運転してたり、
半クラが多くなりがちな
坂道や渋滞が多い場所で
乗っていたような場合には
お目当てのイプシロンの中古車の
走行距離が浅かったとしても
距離のわりに劣化が進んでいることが!
クラッチ板が消耗して交換となれば
10万コースの費用が発生しますし、
油圧関係のアクチュエーターなども交換となれば
30万コースの費用が降りかかってきます!
また、イプシロンのセミATの
クラッチ交換のタイミングとしては
早ければ3万kmぐらいでも
消耗が進んでなんてケースもあるので
狙っているイプシロンの中古車が
クラッチや油圧系を交換した履歴があるか
しっかり確認してからがおススメです。
クラッチ交換などの作業がされたばかりの
中古車ならお買い得な個体と言えますし、
クラッチ交換などがされていない
乗りっぱなしで手放された中古車なら
あなたが買ってから高額な交換費用が
降りかかってきてしまいます・・・
どんなに中古車価格が安くても買った後から
10万や20万が飛んでいくんじゃ意味がないですよね!
まずは狙っている
クライスラーイプシロンがあるなら
試乗してフィーリングのチェックは
しっかりしたいところですし、
お目当てのクライスラーイプシロンが
いつクラッチ関係のメンテナンスを
行ったかなどは要チェックです。
中古車を選ぶ際に
走行距離ばかりに気を取られ
クラッチ交換がいつされたかを
確認しないで購入してしまったら
イプシロンの中古を買ってから
すぐにクラッチ交換などが必要になって
想定外の出費に見舞われますので。
また、余談ですが
イプシロンのセミオートマは
「オートマ限定免許」でも乗れますが
AT車しか運転してない人にとっては
渋滞ノロノロや坂道発進&駐車など
ギクシャクしたり乗りにくさを
感じるはずです。
たとえば「奥様」も運転するけど
これオートマ免許でも乗れるからさ~
なんて騙くらかして購入したらきっと
何なのよ、コレ!?(怒)
と、購入した後に大きな事件に
後悔しかねません・・・
そのため奥さんとか
自分以外も運転するのであれば
その人の理解も得たいところです。
⇒イプシロンの中古、故障リスクを回避するには
ここまでお話してきたように
クライスラーイプシロンの中古車には
いろいろ注意したい弱点ともいうべき
不具合が避けられない部品がありますが
距離を走った中古車であれば
いつ故障が起きてもおかしくない
状況なのは認識しておきたいところ。
弱点のところでお話しした
エアコンのコンプレッサーや
発電機であるオルタネーター以外にも
・セルモーター(スターター)
・ドアミラーやパワーウインド関係
・センサー部品
・ナビなどの電装品etc.
と、経年劣化によって
故障が避けられない部品が
いろいろ潜んでいますが
あなたがイプシロンの中古車を
買ってからすぐに故障する可能性も
ゼロではありません。
こればっかりはホントわかりません・・・
このようなリスクを回避するために
検討して損はないのが「保証」。
中古車販売店が独自に保証を
設定しているケースもありますし、
カーセンサーやグーといった媒体が
中古車に有償で保証をつけることも。
万一の不具合が発生した際に
保証でカバーしてもらえれば
修理代を自腹で払うことなく
クルマを直してもらえちゃうので
多少のコストがかかったとしても
保険として保証をつけるという
選択肢もアリだと思います。
一般ユーザーさんからメールで問い合わせが来る時に
「中古車を買って2週間ですが故障してしまって・・・」
「保証を付けてなかったので自費で修理になります・・・」
「修理代があまりに高いので安いリビルト品を探してます・・・」
なんてメッセージが添えられてることも少なくありませんので!
※また、中古車販売店の保証に加え
自動車保険でも「故障保証」を月々わずかな費用で
受けられるものもあるので検討する価値ありだと思います^^
⇒イプシロンの中古を買う前にもう一つだけ確認しておきたいこと
クライスラーイプシロンの
中古を買うなら気をつけたい
・エアコンの故障
・オルタネーターの故障
・ラジエターの水漏れ
・エンジンの中はキレイか?
・ぶつけると高くつく
・ヘッドライトのトラブル
・セミオートマの注意点
など弱点や注意点のことを
部品屋の視点でお伝えし、
リスク回避のこともお話ししました。
あと残るは狙っている
クライスラーイプシロンの中古を
どうすれば少しでも安く買えるか
っていうことですよね^^
中古車の場合は新車と違って
値引きといった概念がありませんし
もし値引きしてくれる中古車があれば
それは元々その分を見越して
車両価格が高めに設定されていると
考えてもいいと思います。
ではどうやって狙っている
イプシロンの中古を安く買うか。
それはやっぱり
いま乗っているクルマを
高く買い取ってもらうこと
に尽きると思います。
自分もいまの部品屋の会社を
立ち上げて1年たった時に
やっと軌道に乗ってきたから
クルマ買い替えるか~と思って
ネットの中古車情報を見てたら
前から欲しかった
スカイラインクーペの中古が
クルマで小一時間くらいの
近所にいいのがでてたんです^^
走行距離も1万㎞ちょっと、
ブレーキキャリパーが
対向4POTにカスタムされてて!
その時に乗ってた車は
新車で買って13年のアコード。
たしか13万㎞位走ってて
まあ過走行の部類ではあったんですが
6MTのスポーツグレードで
根強い人気があるモデルだから
10万や15万にはなるかな~
なんて考えてたんです。
で、スカイラインを見に行った時に
お店の人に下取りを聞いてみると
10年超えてるクルマは
ウチでは買取できないんですよね
なんてことを言われ!
乗ってきた車を見もしないでバッサリでしたし・・・
まさか下取りがゼロとは
想像もしてなかったんで
これはけっこうショックで・・・
でも見に行ったクルマ
バリモノだったしどうしても欲しい、
だけど月々のローンは安くしないと
軌道に乗ったとはいえまだ綱渡りな
起業1年目なだけに恐いし。
そこで役に立ったのが無料一括査定。
買取できないなんて言われた
いままで乗ってきた13年落ちの車が
ホントに価値がないのか
ネットの一括査定で
ためしに確認してみたんです。
で、何社か回答きたのが
30万~40万!
これだけでもゼロ円からすると
とんでもなくいいですよね^^
でもこの時は結局
45万で買い取ってもらえました!
買取してくれた業者さん、
アコードの中古車を若いお客さんから
探してとバックオーダー受けてて
ちょうど自分のアコードが
そのお客さんの希望にあうとのことで
どうしても売って欲しいと。
で、45万で買い取ってもらえたから
無事お目当てのスカイラインクーペに
乗り換えすることができました^^
この後もいろいろと乗り換えましたが
一括査定が結局一番高く売れる印象があります。
オークション的なのもやってみましたが
思ったほど値があがらないことが多くて・・・
もしあなたも狙っている
イプシロンの中古車があるなら
1~2分くらいの入力で
買取相場がチェックできるので
試してみる価値、アリだと思います。
いま乗っているクルマが
想像以上に買取相場が高ければ
高いうちに買い取ってもらって
お目当てのイプシロンの中古に
予定を前倒で乗り換えることも
できちゃいますしね^^
まずはあなたも愛車の買取相場、
チェックしてはいかがでしょうか!?
愛車を一括査定に依頼してみる
↓ ↓ ↓