CZ4A ランエボXの弱点や故障を【部品屋の視点】で解説するよ!

ランエボ10 欲しい

フェラーリやポルシェといった
ハイエンドマシンをも撃墜する
スーパースポーツイーター・・・

ランエボX!

どこまでも回り込んでいくような
AYCのハンドリングフィール、

MIVECターボの圧倒的な
戦闘力を誇りながらも
思いのほかいい燃費、

そして従来のランエボに比べ
引き上げられた車としての質感など
魅力的なCZ4AのランエボX!

ランエボX 中古車

そんなCZ4Aランエボ10の
中古相場をチェックしてみると

ボトム相場のコミコミ150万クラスは
軒並み10万kmオーバーや事故歴アリな
ものばかりって感じですよね。

距離を走ってない5万km以下のだと
300万~400万はしていますし、

ファイナルエディションだと
500万オーバー当たり前みたいな!

ランサーエボX 中古車

中古相場はさすがのランエボっていう
プレミア相場になっていますが、

いずれにしても
CZ4Aのランエボ10を中古で
狙っているなら気になるのは

買ってから故障や不具合がでないか
っていうことじゃないでしょうか。

全国の整備工場さんから
部品の問い合わせを受ける
「部品商」の仕事をする中で

故障が多い箇所や弱点を
部品屋の視点でお伝えします!

 





 

 

⇒弱点①:エアコンの故障

カーエアコン参考画像

CZ4AのランエボXで最近
お問い合わせが増えてきている

・エアコンのコンプレッサー

エアコンのガスを圧縮する
このコンプレッサーですが

年数や距離を走れば
経年劣化によるコンプレッサーの

焼付きや異音といった
トラブルが避けられない状況にあり

いつ壊れてもおかしくない
状況であるともいえます。

カーエアコン参考画像

エアコンをよく使う時期である
春~秋にかけて特に故障が多く

このエアコンのコンプレッサーの
お問い合わせも増えますが、

注意したいのが
修理代が高いということ。

上の画像にもあるように
エアコンはシステムで成り立っていて

コンプレッサーが焼付いたり
異音がでたりと故障したからといって

コンプレッサーそれだけを
交換すればいいっていうような
単純な話しじゃありません・・・

カーエアコンシステム部品 参考画像

主に故障の原因になるのが
エキスパンションバルブという
髪の毛の細さ程度しかない
霧吹き器のノズル部分だったり、

リキッドタンクとよばれる
フィルターの役目がある部分で
スラッジなどが詰まり

異常高圧⇒コンプレッサーが故障
といった流れになることが多いので

コンプレッサーや関連したパーツの
部品代+工賃+ガス代と加わっていくと
10万や20万が飛んでいきます!
焼付きやロックでコンプレッサー内部の削れカスが
システム内に回っちゃうとコンデンサーの交換や、
配管も全部外して清掃など大事になっちゃいます・・・

 

そしてタイミングが悪いと
安価なリビルト品の在庫がない
なんてことも珍しくないので
厄介ですし注意したいところです!

先日も仲のいい整備工場さんから
ランエボ10のリビルトコンプレッサーがないか
お問い合わせが来ましたがやっぱり在庫がなく・・・!

 

 

⇒弱点②:オルタネーターの故障

オルタネーター 発電機

クルマの発電機である
「オルタネーター」。

発電する際にヤケドするほどに
キンキンに熱を持つだけに
経年劣化が避けられません。

特にCZ4AランエボXの前期型は
年数がたってきているので

いつトラブルが起きても
おかしくない状況にあります。

 

さらにランエボXの
オルタネーターは厄介なことに

ベルトがかかる部分に
これまたトラブルの多い

「クラッチプーリー」が
採用されているので

・ひどいベルト鳴き

・クラッチ空回りで発電不良

といったリスクも・・・!

オルタネーター 発電不良
上の矢印部分がウワサのクラッチプーリー

で、気になるオルタネーターの
新品定価は約10万!

と高額ですし、
安価なリビルト品でも
部品代だけで5万コース
ちょっと痛い修理代になります。

 

 

⇒注意点①:AYCなどの不具合・トラブル

ランサーエボX トラブル

CZ4AのランエボXで
注意したいポイントとして

AYCやアクティブセンターデフに
油圧を供給するオイルポンプが

サビや腐食によって動作不良になる
トラブルが発生することから

保証期間の延長

がアナウンスされた経緯があります。

 

【三菱リコール等情報】
https://www.mitsubishi-motors.co.jp/support/recall/others/detail/19.html
ランエボ10 AYCトラブル

平成19年9/7~27年1/9
の期間に生産された
ランエボ10が対象となり

油圧ユニットが腐食やサビで
不具合が発生した場合に

保証期間を延長して
無償交換の対応をすると
アナウンスされていますが

注意したいのは
新車を登録した日から8年間
(走行距離150,000kmまで)

という時限措置のため、

あなたが狙っている
CZ4AランエボXの中古車の
年式によっては

不具合が出ても
ただでは直してもらえない
という状況にあります・・・

保証期間の延長が
わざわざ出されるほど
トラブルが多いといえますし

このあたりの油圧ユニットは
交換するとなるとすぐに
30万や40万が飛んでいくだけに

メーカーの延長保証を過ぎている
CZ4AランエボXの中古車を買うなら

中古車販売店独自の保証で
このあたりがカバーされるかも
確認しておきたいところです!

 

 

⇒注意点②:SSTミッションの車両にリコール

ランサーエボX SST トラブル

先進のデュアルクラッチ、
DCTミッションのSSTを搭載した
CZ4AのランエボXには

このミッションに対し
リコールが出されています。

 

【国土交通省リコール情報】
https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha08_hh_000084.html

CZ4A SST リコール

後退時「R」にシフトした際、
ギアがかみ合わない場合があり

前下がりの坂道でこのギヤが
かみ合わない症状が出た場合には
意図せず前の方に進んでしまったり、

ギヤがかみ合わずに
アクセルを踏んでも後退せず

「あれ?おかしいな・・・」

と、アクセルを踏んでいたら
突然ギヤがかみ合って
急に後ろに加速していったりと、

いずれのパターンにしても
ちょっと怖い状況になる
危険性があるこのリコール。

平成19年12/14~20年5/27
期間に生産されたランエボXの
SSTミッション車が対象となり

リコールの改善措置として、
ギアがかみ合っていない時には

「R」のインジゲーターを
点灯から点滅に変更する

後退ブザーの間隔を
通常よりも短くして注意喚起

ギヤがかみ合わないこともあると
取説を変更して注意喚起する

という、根本解決になっていない
改善措置となっています・・・。

そして、このトラブルは実際に
少なくとも10件も発生報告があって
リコールに発展しています。

そのためあなたが狙っているのが
SSTミッションのランエボXなら

「R」にしたときに
ギヤがかみ合わないこともあると
認識して乗ることが大切です。

 

また、余談ですがSST車は
経年劣化による不具合で

クラッチの滑りや振動や異音など
いろいろとトラブルを散見します。

で、要注意なのは
もしミッションを交換するような
修理に発展してしまった場合

恐ろしいほど高額な
部品代があなたを待っています。

そのお値段、100万8千円!

 

う~ん、マンダム・・・

メーカである三菱の
10年10万kmの保証が過ぎれば
驚愕の修理代があなたに直撃するので

こういった面もSSTミッションの
CZ4AランエボXの中古を買うなら
注意したいポイントであります!

 

 

⇒注意点③:カスタムされたランエボ10の中古車

ランエボX カスタム

車高調やダウンサスなどで
バリッとローダウンされ

迫力のサウンドを奏でる
マフラーやエキマニ、触媒など
交換されたCZ4AのランエボX。

中古車情報を見ていると
「いいね~、わかってるね~^^」
と思ってしまうような

カッコよくチューニング、
カスタムされたランエボXの
中古が多くありますが、

そんなチューニングされた
ランエボXの中古を購入するなら
注意したいのが

・車検対応のカスタムか

・純正部品は残っているか

っていうこと。

ランサーエボX カスタム

日々の仕事の中で
整備工場さんから車検がらみで

・サスペンション1台分

・センターとリヤのマフラー

・ヘッドライト

といったお問い合わせがよく来ます。

マフラーは音量だけでなく
認証がとれていないと車検が
通せなかったり厳しくなってますし、

ヘッドライトはイカリングとか
スゴイのが装着されててNGだから
安い中古を探して~ときたり、

いまダウンサスが入っているけど
最低地上高が足りてないし

ノーマルのバネは
お客さん持ってないって言うから
1台分探してよ~って感じで。

【※車検対応マフラーでも要注意!】
先日、仲のいい整備工場さんからマフラーのお問い合わせがきたのですが、お客さんのクルマには車検対応のマフラーがついてはいるものの経年劣化で音量が大きくなってしまい交換しないと車検がダメだから中古でマフラー探して~とお問い合わせがきたことが!

 

で、中古を探してみると
希少価値が高すぎるCZ4Aだけに
まず見つかりません・・・

気になる新品定価はというと、

触媒:約13万円

センターマフラー:約2万6000円

リヤマフラー:約6万円

ヘッドライト:約11万円

 

・・・新品はやはり
なかなかいい値段しています。

このように車検に対応していない
カスタムされた中古車だったり
純正部品が残っていない場合は、

あなたが購入した後に
車検の時など困った状況に
見舞われかねません・・・

チューニングされた
ランエボXの中古車を買うなら

・車検に対応しているか

・純正部品は残っているか

といったことは
確認しておくのが安心です。

 

※個人的に困ったのは「社外アルミ」。以前カスタムされたC7のコルベットを買ったんですが車検がきたときにホイール替えないと車検通らないよ~って言われて困ったことが。”なんちゃらフォージド”ってかっこいいホイールだったんですが、認証マークがないだかで車検NGらしくって。。。こんなこともあるので社外アルミもご注意くださいませ~^^

コルベット C7 評価

 

 

⇒注意点④:ランエボXはぶつけると高くつく!

板金修理

ランエボXを中古で買ったら
ホントに注意したいのが

「ぶつけると修理代が高い」

ということ!

クルマはぶつけて壊せば
修理代が高くつくものですが、

それでもドアやバンパーなど
同色の中古部品が見つかれば

鈑金・塗装で修理するよりも
大幅に修理代を圧縮できます。

しかしCZ4AのランエボXは
ドアやバンパー、ヘッドライト、
ドアミラーなどといった

ありとあらゆる外装部品の中古が
なかなか見つからない状況です。

なぜ見つからないかというと、
スポーツカーなだけに
ぶつけてしまうのが多かったり

海外でも需要のあるクルマなので
過走行車でボロボロだったとしても
事故車でグッチャリいってても

解体ヤードにクルマが入庫すると
専門ショップや外人バイヤーさんなどが

すぐに廃車になったランエボXを
クルマ丸ごと輸出などしてしまうので
「部品取り」されることもなく

その結果としてバンパーなどの
中古部品が流通しないという
困った状況にあります・・・・。

このような事情があって
CZ4AのランエボXをぶつけて壊すと

値段の高い新品部品での
板金塗装など修理代が高くなりがち!

先日も仲のいい整備工場さんから

社外品のヘッドライトが
水漏れしてるから安い中古探して~

というお問い合わせがきましたが
「カスタム車両注意」のところでも
少しご紹介しましたように

HIDヘッドライトは
新品定価:約11万

けっこう高いから
安い中古があればということで。

でも・・・というかやはりというか
いろいろと探しまわってみたものの
全く見つからず・・・

ランエボXに限らずスポーツカー系は
こんな調子で安い中古部品を
探してみてもなかなか無いので

ぶつけると高くつくというのは
覚えておきたいポイントであります!

 

 

⇒ランエボ10の中古、故障リスクを回避するには

ランサーエボ10 故障

年数のたった、距離を走った
ランサーエボ10の中古車は

いつ故障が起きてもおかしくないのは
認識しておきたいところですが、

弱点のところでお話しした
エアコンのコンプレッサーや
発電機のオルタネーター以外にも

例えば・・・

・セルモーター(スターター)
セルモーターの参考画像

・パワステ関係
パワステギヤボックス 参考画像

・センサー部品
センサー部品の参考画像

など、経年劣化によって
故障が避けられない部品が
いろいろ潜んでいますが

あなたがCZ4AのランエボXを
中古で買ってからすぐに故障する
可能性もゼロではありません。
こればっかりはホントわかりません・・・

ランエボ10 維持費

このようなリスクを回避するために
検討して損はないのが「保証」

中古車販売店が独自に保証を
設定しているケースもありますし、

カーセンサーやグーといった媒体が
中古車に有償で保証をつけることも。

万一の不具合が発生した際に
保証でカバーしてもらえれば

修理代を自腹で払うことなく
クルマを直してもらえちゃうので

多少のコストがかかったとしても
保険として保証をつけるという
選択肢もアリだと思います。

特にランエボXの場合は
保証延長のところでお話しした
AYCなどの油圧ポンプや、

リコールのところでお話しした
SSTミッションの100万円とか
お高い部品がありますので・・・

一般ユーザーさんからメールで問い合わせが来る時に
「中古車を買って2週間ですが故障してしまって・・・」
「保証を付けてなかったので自費で修理になります・・・」
「そのため安いリビルト品を探してます・・・」
なんてメッセージが添えられてることも少なくありませんので!

 

※また、中古車販売店の保証に加え
自動車保険でも「故障保証」を月々わずかな費用で
受けられるものもあるので検討する価値ありだと思います^^

 

 

⇒CZ4AランエボXの中古を買う前にもう一つだけ確認しておきたいこと

ランサーエボリューション10 中古車

CZ4AランエボXの
中古車で気をつけたい

・エアコンの故障

・オルタネーターの故障

・保証期間の延長やリコール

・カスタム車の注意点

・ぶつけると高くつく

などトラブルが多い弱点など
部品屋の視点でお伝えし、
リスク回避のこともお話ししました。

あと残るは狙っている
CZ4AランエボXの中古を

どうすれば少しでも安く買えるか
っていうことですよね^^

ランサーエボX 欲しい

中古車の場合は新車と違って
値引きといった概念がありませんし
もし値引きしてくれる中古車があれば

それは元々その分を見越して
車両価格が高めに設定されていると
考えてもいいと思います。

ではどうやって狙っている
ランエボXの中古車を安く買うか。

それはやっぱり

いま乗っているクルマを
高く買い取ってもらうこと

に尽きると思います。

中古車 買取

自分もいまの部品屋の会社を
立ち上げて1年たった時に

やっと軌道に乗ってきたから
クルマ買い替えるか~と思って
ネットの中古車情報を見てたら

前から欲しかった
V35スカイラインクーペの中古が

クルマで小一時間くらいの
近所にいいのがでてたんです^^

走行距離も1万㎞ちょっと、
ブレーキキャリパーが
対向4POTにカスタムされてて!

その時に乗ってた車は
新車で買って13年のアコード。

たしか13万㎞位走ってて
過走行の部類ではあったんですが

6MTのスポーツグレードで
根強い人気があるモデルだから

10万や15万にはなるかな~
なんて考えてたんです。

で、スカイラインを見に行った時に
お店の人に下取りを聞いてみると

10年超えてるクルマは
ウチでは買取できないんですよね

なんてことを言われ!

 

まさか下取りがゼロとは
想像もしてなかったんで
これはけっこうショックで・・・
乗ってきたクルマを見もせずに言われましたし!

でも見に行ったスカイラインの中古
バリモノだからどうしても欲しい、

だけど月々のローンは安くしないと
軌道に乗ったとはいえまだ綱渡りな
起業1年目なだけに恐いし。

そこで役に立ったのが無料一括査定。

買取できないなんて言われた
いままで乗ってきた13年落ちの車が
ホントに価値がないのか

ネットの一括査定で
ためしに確認してみたんです。

で、何社か回答きたのが
30万~40万!

これだけでもゼロ円からすると
とんでもなくいいですよね^^

でもこの時は結局
45万で買い取ってもらえました!

買取してくれた業者さん、
アコードの中古車を若いお客さんから
探してとバックオーダー受けてて

ちょうど自分のアコードが
そのお客さんの希望にあうとのことで
どうしても売って欲しいと。

で、45万で買い取ってもらえたから
無事お目当てのスカイラインクーペに
乗り換えすることができました^^

CPV35

この後もいろいろと乗り換えましたが
一括査定が結局一番高く売れる印象があります。
オークション的なのもやってみましたが
思ったほど値があがらないことが多くて・・・

もしあなたも狙っている
CZ4AランエボXがあるなら

1~2分くらいの入力で
買取相場がチェックできるので
試してみる価値、アリだと思います。

ランサーエボX 口コミ

いま乗っているクルマが
想像以上に買取相場が高ければ
高いうちに買い取ってもらって

お目当てのランエボXの中古に
予定を前倒で乗り換えることも
できちゃいますしね^^

まずはあなたも愛車の買取相場、
チェックしてはいかがでしょうか!?

愛車を一括査定に依頼してみる
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