洗練を極めた
美しきコンパクトカー・・・
デミオディーゼル!
コンパクトカー離れした
ディーゼル特有の低速からの
分厚いトルクがもたらす余裕や
燃費の良さとガソリン代より安い
軽油の価格による経済的メリット、
そして国産車とは思えないような
質感高くスタイリッシュな
インテリアの雰囲気も魅力ですよね^^
そんなデミオディーゼルの
中古相場をチェックしてみると、
コミコミ50~60万ぐらいの
安いのは10万km前後の過走行とか
修復歴(事故歴)アリが多いですが
でも100万あたりまで予算を上げると
そこまで走ってないのも探せるような
状況ですよね!?
そんなクリーンディーゼルと
外車のような質感が魅力的な
デミオディーゼルの中古ですが
いずれにしても心配なのは
中古で買ってから急に故障しないか
っていうことじゃないでしょうか?!
今回はデミオディーゼルを
中古で狙っているなら注意したい
故障や弱点といった部分を
「部品屋の視点」で
解説していきますよ~!
◆目次
弱点①:ディーゼル車であることが弱点!?
デミオディーゼルは
「ディーゼル」であることが
弱点です!・・・なんてこと言うと、
ディーゼルだからいいのに
何を言ってるのこの人は!?
って思われちゃうかもしれませんが
普段仕事で部品を卸す仕事をしてると
ディーゼル車の「怖さ」を
感じる出来事がちょこまかあります。
クリーンディーゼルの車は
普通のガソリンなど車にはない
・噴射ポンプ
・コモンレール
・インジェクター
・DPF(微粒子捕集フィルター)
などクリーンディーゼル特有の
部品が数多く採用されていますが
これらの部品が故障すると
20万や30万がすぐ飛ぶような
どえらい修理代に発展して
燃費がよくて浮いた燃料代など
一瞬にして水の泡となります・・・
クリーンディーゼルは
従来のディーゼル車よりも
超高圧で燃料を供給したり
非常に高い精度で制御したりと
何かと過酷な使用環境にあり
経年劣化によるトラブルは
フツーのガソリン車に比べると
リスクが高いといっても
過言ではありません。
で、困ったことにこの手の
クリーンディーゼル関係の部品は
元々新品定価が高いことに加え
安価なリビルト品などがまだ少なく
どうしても修理代が高くなりがちです。
このようなことから故障した際に
「修理代で高くつく」というのが
クリーンディーゼルの最大の弱点
と言っても過言ではありません!
弱点②:エアコンの故障
次にデミオのディーゼルで
春~秋には整備工場さんから
お問い合わせがちょこまかくる
弱点な部品なのが・・・
・エアコンのコンプレッサー
エアコンのガスを圧縮するのが
このコンプレッサーですが、
経年劣化によるコンプレッサーの
焼付きや異音といったトラブルが
避けられない状況にあり
特に前期型のデミオディーゼルは
2014年登場と年数がたってきてるだけに
いつ壊れてもおかしくない
状況であるといえます。
エアコンをよく使う時期である
春~秋にかけて特に故障が多く
このエアコンのコンプレッサーの
お問い合わせも増えますが、
注意したいのが
修理代が高いっていうこと。
上の画像にもあるように
エアコンはシステムで成り立っていて
コンプレッサーが焼付いたり
異音がでたりと故障したからといって
コンプレッサーそれだけを
交換すればいいっていうような
単純な話しじゃありません・・・
主に故障の原因になるのが
エキスパンションバルブという
髪の毛の細さ程度しかない
霧吹き器のノズル部分だったり、
リキッドタンクとよばれる
フィルターの役目がある部分で
スラッジなどが詰まり
異常高圧⇒コンプレッサーが故障
といった流れになることが多いので
コンプレッサーや関連したパーツの
部品代+工賃+ガス代と加わっていくと
10万や20万が飛んでいきます!
焼付きやロックでコンプレッサー内部の削れカスがシステム内に回っちゃうとコンデンサーの交換や、配管も全部外して清掃など大事になっちゃいます・・・
弱点③:オルタネーター(発電機)
デミオXDの中古で注意したい
お次の部品はオルタネーター!
こちらも整備工場さんから
ちょこまかお問い合わせが来る
定番の故障部品といえます。
オルタネーターはバッテリーに
電気を供給する発電機ですが
発電時はキンキンに熱くなるため
経年劣化による故障が避けられません。
こちらも熱の影響なのか
エアコンのコンプレッサーと同じく
特に夏場の暑い時期は
整備工場さんからのお問合せが多く
オルタネーターを交換となれば
安価なリビルト品で交換しても
5万コースは覚悟の高額修理ですし、
そもそもオルタネーターが故障して
発電不良になればバッテリーがあがって
走行不能、立往生に見舞われ
レッカー呼んだりしたり
バッテリーも交換して・・・など
なにかと費用がかさみがちです!
注意点①:エンジンの中はキレイ?!
ディーゼル車であるデミオXDの
中古を買うなら特に注意したい、
購入前に必ず確認したいのが
エンジン内部が上の画像のように
汚なくなってないかということ。
オイル交換をサボっていると
こんなふうに内部にスラッジがたまり
エンジンが焼付いてしまったり
とんでもない状況に発展する危険性が!
整備工場さんから軽自動車とか中古エンジンの問い合わせを受けた時に在庫状況を調べていると、15万kmとか距離を走っていてもエンジンの中がホントにキレイでオイル交換ちゃんとしてたんだろうな~っていうのもあれば、5~6万kmぐらいでもスラッジやオイル焼けで中が汚くてなんじゃこりゃっていうのもあります!
そのため狙っている
デミオディーゼルの中古があるなら
購入前に必ず確認したいのが
オイルフィラーキャップを開けて
キャップの裏やエンジンの内部が
汚れていないかということ。
キャップの裏にヘドロみたいなスラッジがついてたらヤバイです、そのクルマ!
もしこれをしっかり確認せず
エンジンの中がひどい個体を
あなたが中古で買ってしまったら
後々エンジン焼付きなど高額故障の
リスクがあなたに降りかかってきます!
また、基本的なメンテナンスである
エンジンオイルの交換すらされず
「乗りっぱなし」にされてたような
愛情なく乗られていた
中古車をつかんでしまったら
後になってからいろいろと
トラブルが出る可能性があるので
用心したいところ・・・
中古車のいわゆる
「当たり」「ハズレ」って
愛情もって乗られていたかが
大きく関与していると思います。
オイル交換のような
基本的なメンテナンスさえ
されていなかったようなクルマだと
下駄がわりにラフに運転されて
大切にされてなかったなんてことも
想像できてしまいます。
そんな状況ではなにかとヤレや
劣化がでてしまいがちですので、
ハズレをつかまないためにも
エンジンの中がキレイかどうかや
オイル交換とかがされてたかを
当たり、ハズレの判断材料の一つとして
チェックするのがおススメです^^
また余談ですが、
ディーゼル車ゆえに
距離を走れば避けられないのが
吸気系の「スス」の堆積。
燃料添加剤の定期的な投入や
ワコーズのRECSのような
吸気系クリーニングをしないと
数万km程度でも上の画像のように
どんどんススが堆積していきます。
これによってパワーダウンし
クリーンディーゼル本来の
力強さがなくなったり
燃費が悪くなったり
エンジンから不快な振動がでたりと
様々なデメリットが発生します。
エンジン内部の汚れは
前述のようにオイルキャップを
外せばすぐに見ることができますが
吸気系の汚れは簡単に見れません。
そのためエンジン内部はキレイでも
吸気系は汚れているものと覚悟し
デミオXDの中古を購入した後は
自分でメンテナンスしてあげるのが
おススメです^^
注意点②:エンジン不調や走行不能などの危険性
エンジン不調からエンジンが壊れたり
加速不良や異常振動、エンストなどの
不具合が発生する危険性から
デミオディーゼルには複数の
リコールがアナウンスされています!
【国土交通省リコール情報①】
https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha08_hh_002361.html
【国土交通省リコール情報②】
https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha08_hh_002861.html
これらのリコールは、
どうやらエンジンコンピューターの
制御プログラムに問題があるようで
・燃焼異常
⇒エンジン破損
・煤の堆積で燃料噴射異常
⇒加速不良やガタガタ異常振動
などといったトラブルが
発生する危険性があり
平成28年9/1にアナウンスされた
リコールのトラブルは他車種も合わせ
少なくとも846件も発生しています
平成30年2/1の追加リコールの方は
エンジン破損につながるトラブルは
他車種も合わせ21件も発生、
加速不良・異常振動につながる
トラブルの方は他車種も合わせ
720件も発生してリコールに!
あなたが狙っている
デミオディーゼルの中古が
リコールに該当する車両なら
改善措置を受けたかどうか
しっかり確認したいところです!
でもリコールの改善措置なんて
別に確認なんかしなくたって
ちゃんとやってんじゃないの?
そう思うかもしれませんが
それがですね、そうでもないんです。
普段整備工場さんから
部品の問い合わせがきた時に
依頼された部品を調べてると
あれ?これリコールになってるけど!?
なんてことがちょこまかあります。
どういう経緯で
リコールの改善措置を受けていない
状況になってしまったかは不明ですが
こういったやり取りも
日々の仕事の中で少なくありません。
お目当てのデミオディーゼルの中古が
リコールに該当するなら購入前に
ちゃんとリコールの対策がされたか
履歴を確認しておくのが安心です。
注意点③:デミオディーゼルはぶつけると高くつく!
デミオディーゼルの中古を買ったら
ホントに注意したいのが
「ぶつけると修理代が高い」
ということ!
クルマはぶつけて壊せば
修理代が高くつくものですが、
それでもドアやバンパーなど
同色の中古部品が見つかれば
鈑金・塗装で修理するよりも
大幅に修理代を圧縮できます。
しかしデミオディーゼルの
ドアやバンパー、ヘッドライト、
フェンダーなどの中古部品は
探してもなかなか見つかりません。
みんなぶつけてしまうからなのか
売れているクルマの割には
バンパーなどの中古部品の流通が
あんまりないんです・・・
運良く見つかっても状態が悪かったり!
そんな状況だから珍しい色、
あまり見かけない車体色だと
ホント絶望的です・・・!
このような事情があって
デミオディーゼルをぶつけて壊すと
高い新品部品で板金塗装など
修理代が高くなりがちです!
で、デミオXDを買ったら
特に注意したいのが
「リヤゲート」をぶつけて壊すと
大変な目にあうということ。
ハッチバックのクルマ特有の
上に開くこのリアのハッチゲート。
この画像からもわかるように
デミオディーゼルのリヤバンパーは
厚みがあまりなく薄いデザインなので
後ろまわりをぶつけると
リヤゲートもグッチャリといく
危険性がありますが
このリヤゲート修理代が
刺激的に高いんです・・・
安価な中古のリヤゲートは
なかなか見つかりませんし、
板金修理できないほど
ガッツリと凹ませた時には
新品のリヤゲートに塗装して
ガラスを脱着して・・・と、
20万や30万は飛んでいく
高額修理覚悟な状況です!
このような状況なのであなたも
デミオディーゼルを中古で買ったら
ぶつけると高くつくというのは
覚えておきたいポイントであります。
⇒費用ゼロ!タダで快適性がアップするECUのアップデート
あなたが狙っている
デミオディーゼルの中古が
以下の期間に生産された車両なら
エンジンコンピューターの
制御プログラムが最新版かどうか
確認するのがおススメです^^
H26年8月~28年10月の
期間に生産された
DJ5FS:前輪駆動車
H26年11月~28年10月の
期間に生産された
DJ5AS:4WD車
これらの期間に生産された
デミオのディーゼル車は、
ECUのプログラムを
最新版にアップデートすることで
アクセルを踏み込んだ際の
フィーリングの改善
ディーゼルエンジン特有の
ガラガラ音を低減
バックする際の
アクセル応答性の向上
駐車時にわずわしい
アイドリングストップによる
頻繁なエンジン停止・再始動の抑制
といったフィーリングや
快適性の向上が見込まれます。
そしてこのECUアップデートは
サービスキャンペーンとして
無償対応されていますので
あなたが狙っている
デミオディーゼルの中古が
該当する期間の車両なら
・最新版のECUプログラムか
確認するとともに、
まだ最新化されていなかったら
中古車を購入した後に
アップデートしてもらうのが
おススメですよ^^
【マツダ リコール等情報】
https://www2.mazda.co.jp/service/recall/sca/20180129003/
⇒デミオ XDの中古、故障リスクを回避するには
ここまでお話してきたように
クリーンディーゼル車である
デミオXDの中古車には
いろいろ注意したい弱点ともいうべき
不具合の多い部品がありますが
距離を走った中古車であれば
いつ故障が起きてもおかしくない
状況なのは認識しておきたいところ。
前述したディーゼル関係や
エアコンのコンプレッサー、
発電機のオルタネーター以外にも
・セルモーター(スターター)
・AT/MTミッション
・電動ドアミラー、ヘッドライト
・センサー部品
・ナビなど電装品
と、経年劣化によって
故障が避けられない部品が
いろいろ潜んでいますが
あなたがデミオXDの中古を
買ってからすぐに故障する
可能性もゼロではありません。
こればっかりはホントわかりません・・・
このようなリスクを回避するために
検討して損はないのが「保証」。
中古車販売店が独自に保証を
設定しているケースもありますし、
カーセンサーやグーといった媒体が
中古車に有償で保証をつけることも。
万一の不具合が発生した際に
保証でカバーしてもらえれば
修理代を自腹で払うことなく
クルマを直してもらえちゃうので
多少のコストがかかったとしても
保険として保証をつけるという
選択肢もアリだと思います。
※一般ユーザーさんからメールで問い合わせが来る時に「中古車を買って2週間ですが故障してしてしまいましたが修理代の見積もりが20万近くって言われ・・・保証を付けてなかったので自費で修理になります。そのため安いリビルト品を探してます」なんてメッセージが添えられてることも少なくありませんので!
※また、中古車販売店の保証に加え自動車保険でも「故障保証」を月々わずかな費用で受けられるものもあるので検討する価値ありだと思います^^
⇒デミオディーゼルの中古を買う前にもう一つだけ確認しておきたいこと
デミオディーゼルの中古を
買うなら気をつけたい
・ディーゼル関係の故障
・エアコンの故障
・オルタネーターの故障
・エンジンの中はキレイか?
・エンジン不調のリコール
・ぶつけると高くつく
などこれらの弱点や
注意点を部品屋の視点でお伝えし、
リスク回避のこともお話ししました。
あと残るは狙っている
デミオディーゼルの中古を
どうすれば少しでも安く買えるか
っていうことですよね^^
中古車の場合は新車と違って
値引きといった概念がありませんし
もし値引きしてくれる中古車があれば
それは元々その分を見越して
車両価格が高めに設定されていると
考えてもいいと思います。
ではどうやって狙っている
デミオディーゼルの中古を安く買うか。
それはやっぱり
いま乗っているクルマを
高く買い取ってもらうこと
に尽きると思います。
自分もいまの部品屋の会社を
立ち上げて1年たった時に
やっと軌道に乗ってきたから
クルマ買い替えるか~と思って
ネットの中古車情報を見てたら
前から欲しかった
スカイラインクーペの中古が
クルマで小一時間くらいの
近所にいいのがでてたんです^^
走行距離も1万㎞ちょっと、
ブレーキキャリパーが
対向4POTにカスタムされてて!
その時に乗ってた車は
新車で買って13年のアコード。
たしか13万㎞位走ってて
まあ過走行の部類ではあったんですが
6MTのスポーツグレードで
根強い人気があるモデルだから
10万や15万にはなるかな~
なんて考えてたんです。
で、スカイラインを見に行った時に
お店の人に下取りを聞いてみると
10年超えてるクルマは
ウチでは買取できないんですよね
なんてことを言われ!
乗ってきた車を見もしないでバッサリでしたし・・・
まさか下取りがゼロとは
想像もしてなかったんで
これはけっこうショックで・・・
でも見に行ったクルマ
バリモノだったしどうしても欲しい、
だけど月々のローンは安くしないと
軌道に乗ったとはいえまだ綱渡りな
起業1年目なだけに恐いし。
そこで役に立ったのが無料一括査定。
買取できないなんて言われた
いままで乗ってきた13年落ちの車が
ホントに価値がないのか
ネットの一括査定で
ためしに確認してみたんです。
で、何社か回答きたのが
30万~40万!
これだけでもゼロ円からすると
とんでもなくいいですよね^^
でもこの時は結局
45万で買い取ってもらえました!
買取してくれた業者さん、
アコードの中古車を若いお客さんから
探してとバックオーダー受けてて
ちょうど自分のアコードが
そのお客さんの希望にあうとのことで
どうしても売って欲しいと。
で、45万で買い取ってもらえたから
無事お目当てのスカイラインクーペに
乗り換えすることができました^^
この後もいろいろ乗換えましたが
結局のところ一括査定をお願いするのが
一番高く売れる印象があります。
オークション的なのもやってみましたが思ったほど値があがらないことが多くて・・・
もしあなたも狙っている
デミオディーゼルの中古があるなら
1~2分くらいの入力で
買取相場がチェックできるので
試してみる価値、アリだと思います。
いま乗っているクルマが
想像以上に買取相場が高ければ
高いうちに買い取ってもらって
お目当てのデミオディーゼルに
予定を前倒しで乗り換えることも
できちゃいますしね^^
まずはあなたも愛車の買取相場、
チェックしてはいかがでしょうか!?
愛車を一括査定に依頼してみる
↓ ↓ ↓