グランドハイエースの弱点や故障。【部品屋の視点】で解説するよ

グランドハイエース 中古

 

アルファードやヴェルファイアといった
ラグジュアリーな高級ミニバンの
始祖ともいえる豪華な1台・・・

グランドハイエース!

そんなグランドハイエースの
中古相場をチェックしてみると、

10万kmや20万km、
はたまた30万km近い過走行車や
事故歴(修復歴)アリでも

コミコミ50万~100万ぐらいはする
根強い人気の高さがうかがえる
中古相場だな~と!

買うときに高いっていうことは乗換えで売る時にも高く買い取ってもらえる傾向にあってリセールが期待できるってことですけど^^

グランドハイエース 内装

 

でも、グランドハイエースは
平成11年(1999年)に登場し、

最終後期モデルでも2002年と
年数がたっているだけに

あなたもグランドハイエースを
中古で狙っているなら
いずれにしても気になるのは

買ってから急に故障しないか
っていうことじゃないでしょうか?!

 

今回はグランドハイエースを
中古で狙っているなら注意したい
故障や弱点といった部分を

「部品屋の視点」
解説していきますよ~!

 





 

 

弱点①:エアコンの故障

カーエアコン参考画像

グランドハイエースの
中古で注意したい

春~秋には整備工場さんからの
お問い合わせが少なくない
弱点な部品なのが・・・

・エアコンのコンプレッサー

エアコンのガスを圧縮するのが
このコンプレッサーですが、

経年劣化によるコンプレッサーの
焼付きや異音といったトラブルが
避けられない状況にあり

年数のたった、距離を走った
グランドハイエースの中古車では

いつ壊れてもおかしくない
状況であるといえます。

カーエアコン参考画像

 

エアコンをよく使う時期である
春~秋にかけて特に故障が多く

このエアコンのコンプレッサーの
お問い合わせも増えますが、

注意したいのが
修理代が高いということ。

上の画像にもあるように
エアコンはシステムで成り立っていて

コンプレッサーが焼付いたり
異音がでたりと故障したからといって

コンプレッサーそれだけを
交換すればいいっていうような
単純な話しじゃありません・・・

カーエアコンシステム部品 参考画像

主に故障の原因になるのが
エキスパンションバルブという
髪の毛の細さ程度しかない
霧吹き器のノズル部分だったり、

リキッドタンクとよばれる
フィルターの役目がある部分で
スラッジなどが詰まり

異常高圧⇒コンプレッサーが故障
といった流れになることが多いので

コンプレッサーや関連したパーツの
部品代+工賃+ガス代と加わっていくと
10万や20万が飛んでいきます!
焼付きやロックでコンプレッサー内部の削れカスが
システム内に回っちゃうとコンデンサーの交換や、
配管も全部外して清掃など大事になっちゃいます・・・

 

 

弱点②:オルタネーター(発電機)

オルタネーター 発電機

次にグランドハイエースを
中古で買ったら注意したい
弱点な部品が・・・オルタネーター!

オルタネーターはバッテリーに
電気を供給する発電機ですが

発電時はキンキンに熱くなるため
経年劣化による故障が避けられません。

こちらも熱の影響なのか
エアコンのコンプレッサーと同じく

特に夏場の暑い時期は
整備工場さんからのお問合せが多く

修理交換となれば
安価な社外新品で交換しても
5万コース覚悟の高額修理ですし、

そもそもオルタネーターが故障して
発電不良になればバッテリーがあがって

レッカー呼んだりしたり
バッテリーも交換して・・・など
なにかと費用がかさみがちです!

 

 

弱点③:ディーゼル車の噴射ポンプ

グランドハイエース ディーゼル 故障

 

2tオーバーの重量ボディを
ぐいぐい引っ張るビッグトルクの
余裕あるパワーと、

ガソリンに比べ安い軽油の燃料代と
低燃費が魅力的なディーゼル車の
グランドハイエース。

しかしディーゼル車の
グランドハイエースは、

経年劣化による噴射ポンプの故障が
不可避な状況にあります。

噴射ポンプ 参考画像

 

エンジンへ燃料を供給する
「噴射ポンプ」は常に高圧にさらされ

年数や距離を走れば
避けられないトラブルとして

・燃料がポタポタ漏れる

・エンジンがかからない

・アクセル踏んでも加速しない

・煙がスゴイ

 

などの不具合が
どうしても出てしまいます。

噴射ポンプを交換するとなると
安価なリビルト品で修理しても
10万コース覚悟の状況だけに

ディーゼル関連部品が故障した際に
「修理代が高くつく」というのが

ディーゼルのグランドハイエースの
弱点と言っても過言ではありません!

 

 

弱点④:ラジエターからの水漏れ

ラジエター 参考画像

経年劣化によるトラブルが避けられず
こちらも整備工場さんなどから

お問い合わせが
ちょこまかくるラジエター。

安価な社外新品のラジエターで
修理・交換するにしても

ラジエター本体だけでなく
ホース類などの周辺パーツ代、

冷却水代、交換工賃と加わって
10万コースは覚悟の高額修理に!

 

で、このラジエターのトラブルは
厄介なことに走行距離が浅くとも

年数がたったことによる経年劣化
急にトラブルが発生するので
注意したいところです・・・!

私自身も、10年選手だけど3万kmの距離浅な中古車で急に水漏れが発生し困った経験が・・・昨日までは何ともなかったのに朝乗ろうと駐車場に行ったら地面にクーラントが漏れてて・・・(泣)

急にきます、ラジエターの水漏れ!

マセラティ クアトロポルテ 不具合

 

 

注意点①:エンジンの中はキレイ?!

エンジン内部の汚れ

 

グランドハイエースの
中古を買うなら特に注意したい、
購入前に必ず確認したいのが

エンジン内部が上の画像のように
汚なくなってないかということ。

オイル交換をサボっていると
こんなふうに内部にスラッジがたまり

エンジンが焼付いてしまったり
とんでもない状況に発展する危険性が!

整備工場さんから軽自動車とか中古エンジンの問い合わせを受けた時に在庫状況を調べていると、15万kmとか距離を走っていてもエンジンの中がホントにキレイでオイル交換ちゃんとしてたんだろうな~っていうのもあれば、5~6万kmぐらいでもスラッジやオイル焼けで中が汚くてなんじゃこりゃっていうのもあります!

 

そのため狙っている
グランドハイエースの中古があるなら
購入前に必ず確認したいのが

オイルフィラーキャップを開けて
キャップの裏やエンジンの内部
汚れていないかということ。

エンジン内部の汚れ
キャップの裏にヘドロみたいな
スラッジがついてたらヤバイです、そのクルマ!

 

もしこれをしっかり確認せず
エンジンの中がひどい個体を
あなたが中古で買ってしまったら

後々エンジン焼付きなど高額故障の
リスクがあなたに降りかかってきます!

また、基本的なメンテナンスである
エンジンオイルの交換すらされず
「乗りっぱなし」にされてたような

愛情なく乗られていた
中古車をつかんでしまったら

後になってからいろいろと
トラブルが出る可能性があるので
用心したいところ・・・

中古車のいわゆる
「当たり」「ハズレ」って
愛情もって乗られていたかが
大きく関与していると思います。

オイル交換のような
基本的なメンテナンスさえ
されていなかったようなクルマだと

下駄がわりにラフに運転されて
大切にされてなかったなんてことも
想像できてしまいます。

そんな状況ではなにかとヤレ
劣化がでてしまいがちですので、

ハズレをつかまないためにも
エンジンの中がキレイかどうかや

オイル交換とかがされてたかを
当たり、ハズレの判断材料の一つとして
チェックするのがおススメです^^

 

また余談ですが、
ディーゼルのグランドハイエースで
距離を走れば避けられないのが

吸気系の「スス」の堆積。

クリーンディーゼル 吸気系 汚れ

 

燃料添加剤の定期的な投入や
ワコーズのRECSのような
吸気系クリーニングをしないと

数万km程度でも上の画像のように
どんどんススが堆積していきます。

これによってパワーダウンし
ディーゼル本来の力強さがなくなったり

燃費が悪くなったり
エンジンから不快な振動がでたりと
様々なデメリットが発生します。

エンジン内部の汚れは
前述のようにオイルキャップを外せば
すぐにチェックすることができますが
吸気系の汚れは簡単に見れません。

そのためエンジン内部はキレイでも
吸気系は汚れているものと覚悟し

グランドハイエースを購入した後は
自分でメンテナンスしてあげるのが
おススメです^^

燃料添加剤

 

 

注意点②:グランドハイエースはぶつけると高くつく!

板金修理

 

グランドハイエースの中古を
買ったらホントに注意したいのが

「ぶつけると修理代が高い」

ということ!

クルマはぶつけて壊せば
修理代が高くつくものですが、

それでもドアやバンパーなど
同色の中古部品が見つかれば

鈑金・塗装で修理するよりも
大幅に修理代を圧縮できます。

しかしグランドハイエースは
ドアやバンパー、ヘッドライト、
リヤゲートなど

ありとあらゆる外装部品の中古が
なかなか見つからない状況です。

なぜ見つからないかというと、
グランドハイエースは海外市場で
需要が高く大人気なので

20万㎞オーバーとかの
過走行車でボロボロだったとしても
事故車でグッチャリいってても

解体ヤードにクルマが入庫すると
すぐに外人バイヤーさんなどが

廃車になったグランドハイエースを
クルマ丸ごと輸出してしまうので

「部品取り」されることもなく
どんどん国外へ流出してしまい

その結果としてバンパーなどの
中古部品が流通しないという
困った状況にあります・・・・。
中東やアジア圏で相変わらずの人気です!

で、グランドハイエースで
特に注意をしたいのが

「リヤゲート」をぶつけて壊すと
大変な目にあうということ。

グランドハイエース 注意点

 

ハッチバックのクルマ特有の
上に開くこのリアのハッチゲート。

この画像からもわかるように
グランドハイエースのリヤバンパーは
厚みのない薄~いデザインなので

後ろまわりをぶつけると
リヤゲートもグッチャリといく
危険性がありますが

このリヤゲート修理代が
刺激的に高いんです・・・

運よく同じ色の中古が見つかっても
10万前後が飛んでいきますし、

タイミング悪く中古で同色の
リヤゲートが見つからず

さらには板金修理できないほど
ガッツリと凹ませた時には

新品のリヤゲートに塗装して
ガラスを脱着して・・・と、
20万コースも覚悟みたいな!

板金修理

 

このような状況なのであなたも
グランドハイエースを中古で買ったら

ぶつけると高くつくというのは
覚えておきたいポイントであります!

 

 

注意点③:マフラーや車体などのサビ、腐食

グランドハイエース サビ

 

グランドハイエースの
特に4WD車を狙っているなら
要注意なポイントなのが

マフラーや車体の腹下、
サスペンション関係などが

サビでボロボロになっていたり
腐食していないかということ。

 

マフラーや足回り部品なら
サビても交換すれば済む話ですが

車体自体にひどいサビや腐食があると
簡単に済む話ではなくなります。。。

車体のサビ

 

グランドハイエースに限らずですが
北海道や東北などの降雪地域で
走っていた場合は

融雪剤などの塩害によって
ちゃんとメンテナンスされていないと
腹下にサビや腐食がでてしまいます。

こんなことが関係してか
グランドハイエースの
中古車情報を見ていると

「関東仕入の車両」

「本州仕入れ」

「道内未使用」

なんてわざわざ記載している
中古車屋さんもあるほど。

でも、関東仕入のクルマであっても
冬にスキーやスノボによく行ってたなら
油断はできません。

あなたも「これは!」と思う
1台を見つけたらお店の人に頼んで

リフトアップしてもらうなど
ボディ下面や足回り、マフラーなど

サビのチェックは
しっかりしたいところです。

もしサビサビな状態なら
買ってから苦労するのが
目に見えてますので・・・

※特にリフトアップなんかはお店に頼んだ時に
快く対応してくれるかどうかでお店の良し悪しも
垣間見ることができちゃいますね^^

 

 

⇒グランドハイエースの中古、故障リスクを回避するには

グランドハイエース 燃費

 

ここまでお話してきたように
グランドハイエースの中古車には

いろいろ注意したい弱点ともいうべき
不具合の多い部品がありますが

距離を走った中古車であれば
いつ故障が起きてもおかしくない
状況なのは認識しておきたいところ。

前述したエアコンのコンプレッサーや
発電機であるオルタネーター以外にも
たとえば・・・

・セルモーター(スターター)
セルモーターの参考画像

・ATミッション
オートマ 参考画像

・パワステ関係
パワステギヤボックス 参考画像

・センサー部品
センサー部品の参考画像

・ドアミラーやスライドドア
グランドハイエース 故障

・ナビなどの電装品etc.

 

と、経年劣化によって
故障が避けられない部品が
いろいろ潜んでいますが

グランドハイエースの中古車を
買ってから急に故障する可能性も
ゼロではありません。。。
こればっかりはホントわかりません・・・

 

このようなリスクを回避するために
検討して損はないのが「保証」

中古車販売店が独自に保証を
設定しているケースもありますし、

カーセンサーやグーといった媒体が
中古車に有償で保証をつけることも。

万一の不具合が発生した際に
保証でカバーしてもらえれば

修理代を自腹で払うことなく
クルマを直してもらえちゃうので

多少のコストがかかったとしても
保険として保証をつけるという
選択肢もアリだと思います。

一般ユーザーさんからメールで問い合わせが来る時に
「中古車を買って2週間ですが故障してしまって・・・」
「保証を付けてなかったので自費で修理になります・・・」
「そのため安いリビルト品を探してます・・・」
なんてメッセージが添えられてることも少なくありませんので!

 

 

⇒グランドハイエースの中古車を買う前にもう一つだけ確認しておきたいこと

グランドハイエース 価格

 

グランドハイエースの
中古を購入するなら気をつけたい

・エアコンの故障

・オルタネーターの故障

・ディーゼル車の弱点

・エンジンの中はキレイか?

・ぶつけると高くつく

・車体やマフラーのサビ腐食

 

など弱点や注意点のことを
部品屋の視点でお伝えし、
リスク回避のこともお話ししました。

あと残るは狙っている
グランドハイエースの中古があるなら

どうすれば少しでも安く買えるか
っていうことですよね^^

グランドハイエース 欲しい

 

中古車の場合は新車と違って
値引きといった概念がありませんし
もし値引きしてくれる中古車があれば

それは元々その分を見越して
車両価格が高めに設定されていると
考えてもいいと思います。

ではどうやって狙っている
グランドハイエースの
中古車を安く買うか。

それはやっぱり

いま乗っているクルマを
高く買い取ってもらうこと

に尽きると思います。

中古車 買取

 

自分もいまの部品屋の会社を
立ち上げて1年たった時に

やっと軌道に乗ってきたから
クルマ買い替えるか~と思って
ネットの中古車情報を見てたら

前から欲しかった
スカイラインクーペの中古が

クルマで小一時間くらいの
近所にいいのがでてたんです^^

走行距離も1万㎞ちょっと、
ブレーキキャリパーが
対向4POTにカスタムされてて!

その時に乗ってた車は
新車で買って13年のアコード。

たしか13万㎞位走ってて
まあ過走行の部類ではあったんですが

6MTのスポーツグレードで
根強い人気があるモデルだから

10万や15万にはなるかな~
なんて考えてたんです。

で、スカイラインを見に行った時に
お店の人に下取りを聞いてみると

10年超えてるクルマは
ウチでは買取できないんですよね

なんてことを言われ!
乗ってきた車を見もしないでバッサリでしたし・・・

 

まさか下取りがゼロとは
想像もしてなかったんで
これはけっこうショックで・・・

でも見に行ったクルマ
バリモノだったしどうしても欲しい、

だけど月々のローンは安くしないと
軌道に乗ったとはいえまだ綱渡りな
起業1年目なだけに恐いし。

そこで役に立ったのが無料一括査定。

買取できないなんて言われた
いままで乗ってきた13年落ちの車が
ホントに価値がないのか

ネットの一括査定で
ためしに確認してみたんです。

で、何社か回答きたのが
30万~40万!

これだけでもゼロ円からすると
とんでもなくいいですよね^^

でもこの時は結局
45万で買い取ってもらえました!

買取してくれた業者さん、
アコードの中古車を若いお客さんから
探してとバックオーダー受けてて

ちょうど自分のアコードが
そのお客さんの希望にあうとのことで
どうしても売って欲しいと。

で、45万で買い取ってもらえたから
無事お目当てのスカイラインクーペに
乗り換えすることができました^^

CPV35

 

この後もいろいろと乗り換えましたが
一括査定が結局一番高く売れる印象があります。
オークション的なのもやってみましたが
思ったほど値があがらないことが多くて・・・

もしあなたも狙っている
グランドハイエースの
中古車があるなら

1~2分くらいの入力で
買取相場がチェックできるので
試してみる価値、アリだと思います。

いま乗っているクルマが
想像以上に買取相場が高ければ
高いうちに買い取ってもらって

お目当てのグランドハイエースに
予定を前倒で乗り換えることも
できちゃいますしね^^

まずはあなたも愛車の買取相場、
チェックしてはいかがでしょうか!?

愛車を一括査定に依頼してみる
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