L375S タントの弱点や故障を【部品屋の視点】で解説するよ

ダイハツタント 中古車

 

ミニバンいらずな超広々な室内が
魅力的な軽ハイトワゴン・・・

L375S/L385Sのタント!

そしてスタイリッシュな
タントカスタム!!

タントカスタム 中古車

 

そんなL375S系タントの
中古車相場をチェックしてみると
コミコミ20万程度から探せはしますが

激安なL375S/L385Sのタントは
「修復歴あり」とか走行距離が
10万kmオーバーの過走行だったり。

そこまで距離を走ってない
タントの中古を探すとなると
60万~って感じですが

いずれにしても
L375S系タントの中古を
あなたも狙っているなら

気になるのが買ってから
故障や不具合がでないかって
ことじゃないでしょうか?!

「部品屋の立場」からすると
L375S/L385Sのタントには

弱点といえる故障やトラブルが多い
高額修理になってしまう部品が
いくつかあります・・・

今回はダイハツタントを
中古で買うなら注意したい

弱点、トラブルが多い部分
解説していきますよ~!

 





 

 

弱点①:エアコンのコンプレッサー

カーエアコン

L375S/L385S タントの
エアコンのコンプレッサーは

春から夏場にかけて
整備工場さんからお問い合わせが多い
=故障が多い弱点部品のひとつ。
もう、「定番」って言えるくらいです!

エアコンのガスを圧縮する
このコンプレッサーですが

L375S系のタントでは
焼付きやガラガラ異音といった
不具合が春~夏~秋に多く

年数や距離を走ったクルマでは
いつ壊れてもおかしくない状況です。

カーエアコン参考画像

 

で、このエアコンのコンプレッサー、

注意したいのが
修理代が高いということ。

上の画像にもあるように
エアコンはシステムで成り立っていて

コンプレッサーが焼付いたり
異音がでて故障したからといって

コンプレッサーだけを
交換すればいいっていうような
単純な話しじゃありません・・・

カーエアコンシステム部品 参考画像

主に故障の原因になるのが
エキスパンションバルブという
髪の毛の細さ程度しかない
霧吹き器のノズル部分だったり、

リキッドタンクとよばれる
フィルターの役目がある部分で
スラッジなどが詰まり

異常高圧⇒コンプレッサーが故障
といった流れになることが多いので

コンプレッサーや関連したパーツの
部品代+工賃+ガス代と加わっていくと
10万オーバー覚悟の状況です!
焼付きやロックでコンプレッサー内部の削れカスがシステム内に回っちゃうとコンデンサーの交換や、配管も全部外して清掃など大事になっちゃいます・・・

 

 

弱点②:ラジエターからの水漏れ

ラジエター 参考画像

経年劣化によるトラブルが避けられず
こちらも整備工場さんなどから

お問い合わせが
ちょこまかくるラジエター。

安価な社外新品のラジエターで
修理・交換するにしても

ラジエター本体だけでなく
ホース類などの周辺パーツ代、

冷却水代、交換工賃と加わって
5万オーバーは覚悟の高額修理に!

 

で、このラジエターのトラブルは
厄介なことに走行距離が浅くとも

年数がたったことによる経年劣化
急にトラブルが発生するので
注意したいところです・・・!

私自身も、10年選手だけど3万kmの距離浅な中古車で急に水漏れが発生し困った経験が・・・昨日までは何ともなかったのに朝乗ろうと駐車場に行ったら地面にクーラントが漏れてて・・・(泣)

急にきます、ラジエターの水漏れ!

マセラティ クアトロポルテ 不具合

 

 

注意点①:エンジンの中はキレイ?!

エンジン内部の汚れ

 

L375S/L385Sの
ダイハツタントの中古を
購入するなら注意したい、
買う前に必ず確認したいのが

エンジン内部が上の画像のように
汚なくなってないかということ。

オイル交換をサボっていると
こんなふうに内部にスラッジがたまり

エンジンが焼付いてしまったり
とんでもない状況に発展する危険性が!

整備工場さんから軽自動車とか中古エンジンの問い合わせを受けた時に在庫状況を調べていると、15万kmとか距離を走っていてもエンジンの中がホントにキレイでオイル交換ちゃんとしてたんだろうな~っていうのもあれば、5~6万kmぐらいでもスラッジやオイル焼けで中が汚くてなんじゃこりゃっていうのもあります!

 

そのためお目当ての
タントの中古車があるなら
購入前に必ず確認したいのが

オイルフィラーキャップを開けて
キャップの裏やエンジンの内部
汚れていないかということ。

エンジン内部の汚れ
ドロドロなヘドロみたいなスラッジがついてたらちょっとヤバイです、そのクルマ!

 

もしこれをしっかり確認せず
エンジンの中がひどい個体を
あなたが中古で買ってしまったら

後々エンジン焼付きなどの
リスクがあなたに降りかかってきます!

※エンジンオイル交換をさぼったことでターボ車のタービンが壊れて部品の問い合わせが来ることも日々の仕事の中で少なくありません。タービン交換となれば安価なリビルト品で交換しても部品代やオイル代、工賃で10万コース覚悟の状況ですので、あなたが狙っているタントがターボ車なら要注意です!

ターボの参考画像

 

また、オイル交換もされず
「乗りっぱなし」にされてたような

愛情なく乗られていた
中古車をつかんでしまったら

後になってからいろいろと
トラブルが出る可能性があるので
用心したいところ・・・

中古車のいわゆる
「当たり」「ハズレ」って
愛情もって乗られていたかが
大きく関与していると思います。

オイル交換のような
基本的なメンテナンスさえ
されていなかったようなクルマだと

下駄がわりにラフに運転されて
大切にされてなかったなんてことも
想像できてしまいます。

そんな状況ではなにかとヤレ
劣化がでてしまいがちですので、

ハズレの中古車をつかまないためにも
エンジンの中がキレイかどうかや

オイル交換とかが定期的にされてたかを
当たり、ハズレの判断材料の一つとして
チェックするのがおススメです^^

あと自分が中古車を買うときにチェックするポイントは座席のサポート部分とかにひどいシワやヨレ、擦れたり劣化がないかってのはよく見ます。

こういった部分も前述したような
「愛されていたかどうか」
「丁寧に乗られていたか」
がわかる
ポイントだと思っていますので。

オイル交換

 

 

注意点②:開けたリヤゲートでケガをする危険性

 

L375S/L385Sのタントには
注意したいリコールがあります。

 

⇒バックドアを開く際に
ガス封入リヤゲートダンパーが破損し
周囲の人が負傷する危険性が!

 

【ダイハツリコール情報】
https://www.daihatsu.co.jp/info/recall/99246.htm

 

L375S L385S リコール

 

このトラブルは実際に
軽傷の事故が1件発生して
リコールに発展しているだけに

あなたが狙っている
L375S/L385S タントの中古車が
この不具合に該当する車両なら

改善措置である
リヤゲートダンパーを対策品に
交換する作業を受けたかどうか
しっかり確認したいところです。

 

でもリコールとかの改善措置って
別に確認なんかしなくたって
ちゃんとやってんじゃないの?

 

と、思うかもしれませんが
それがですね、そうでもないんです。

普段整備工場さんから
部品の問い合わせがきた時に
依頼された部品を調べてると

あれ?これリコール対象ですよ

ディーラーに行けば
タダで交換してもらえますよ

なんて案内することが
ちょこまかあるんです。

どういう経緯で
リコールの改善措置を受けていない
状況になってしまったかは不明ですが

こういったやり取りも
日々の仕事の中で少なくないので

お目当ての中古車を買う前に
ちゃんとリコールの対策がされたか
履歴を確認しておくのが安心です。

もし近くに小さな子供とかいる時に
このトラブルが発生しようものなら

ゾッとする危険な内容だけに
どうぞご注意くださいませ!

 

 

注意点③:CVTの故障で走行不能になる危険性

CVT 参考画像

 

①CVT内部が破損し走行不能

②センサー部品が破損し走行不能

 

【ダイハツリコール情報】
https://www.daihatsu.co.jp/info/recall/99217.htm

 

L375S L385S CVTトラブル L375S リコール

 

①のCVTトラブルは
他車種も含め136件、

②は66件も発生して
リコールになっているだけに

あなたが狙っている
L375SやL385Sのタントが
この不具合に該当する車両なら

改善措置を受けたか
しっかり確認したいところ。

どちらのトラブルも
走行不能になる恐れがあり

高速道路を走っている最中に
この不具合に見舞われたら

後ろから突っ込まれるなど
事故の危険性もありますので
注意したいところであります!

 

 

注意点④:エンジンの異音や異常振動

 

あなたが狙っている
タントの中古車があるなら
ちょっと試乗させてもらうのがおススメ。

「ガタガタ」「ブルブル」

と、エンジンから異音や
異常な振動を感じたら

エンジンマウントが
劣化している可能性が!

参考画像:エンジンマウントってこんな部品

エンジンマウント 参考画像

 

このエンジンマウントは
ゴムの塊が仕込まれた部品で

エンジンと車体の間にかまされて
固定する役割を担っていますが、

ゴムの塊がエンジンの振動を吸収し
車内の乗員にガタガタと不快な振動を
伝えないようにする大切な部品。

しかしこのエンジンマウントが
早期に劣化する恐れがあることから

「保証期間」が延長された
経緯があるんです。

 

ダイハツ保証期間変更情報
https://www.daihatsu.co.jp/info/recall/12051.htm

 

従来3年または6万㎞までの
保証期間だったものに対して

新車登録から9年まで
保証期間が延長されています。

ただ、延長はされたとはいえ
既に保証期間のタイムリミットを
迎えている状況なので

故障しても保証はされず
自費での修理を余儀なくされます。

 

で、ここで覚えておきたいのは
わざわざ保証期間が延長されたほど

エンジンマウントが劣化し
トラブルが出やすいということ。

交換工賃まで含めると
5万コースは覚悟なので

狙っているタントやタントカスタムの
中古があるなら試乗をしてみて
異音や振動がないかは要チェックです!

 

 

注意点⑤:タントはぶつけると高くつく

板金修理

 

ドアやバンパー、ヘッドライトなど
ぶつけて壊してしまった場合に
安く直す方法として

中古部品で交換することで修理代を
大きく下げることができますが
タントではそうはいきません。

その理由は、
なかなか中古部品が見つからない
ことが多いから・・・!

みんなぶつけて壊すからなのか、
不思議と中古のドアやバンパーなど
中古部品が見つからないんです。

たまたま見つかったとしても
使い物にならないような
ボロボロなのが多く、

そのためぶつけて壊した場合に
泣く泣く新品での交換を余儀なくされ
修理代が高くなりがちです・・・。

鈑金できないほど
べっこりいっちゃったら
新品部品で交換になりますが

新品のドアやリヤゲートとかって
色が塗装されていないから

塗装代なんかもプラスされて
すぐに10万や20万が飛びます。

板金修理

 

あなたもタントを買ったら
ぶつけると高くつくというのは
覚えておきたいポイントです!

※あまり見かけないような希少色の場合はホントに中古部品が見つからないので特に注意です!

 

 

⇒L375S タントの中古、故障リスクを回避するには

 

ここまでお話してきたように
L375SやL385Sのタントには

注意したい弱点ともいうべき
不具合の多い部品がありますが

それら以外にも年数のたった、
距離を走った中古車であれば

いつ故障が起きてもおかしくないのは
認識しておきたいところです。

例えば・・・

・セルモーター(スターター)
セルモーターの参考画像

・オルタネーター(発電機)
オルタネーター 発電機

・タービン(ターボ車)
ターボの参考画像

・センサー部品
センサー部品の参考画像

・電装品etc.

 

と、経年劣化によって
故障が避けられない部品が
いろいろ潜んでいますが

あなたがL375S系タントを
中古で買ってからすぐに故障する
可能性もゼロではありません。
こればっかりはホントわかりません・・・

 

このようなリスクを回避するために
検討して損はないのが「保証」

中古車販売店が独自に保証を
設定しているケースもありますし、

カーセンサーやグーといった媒体が
中古車に有償で保証をつけることも。

万一の不具合が発生した際に
保証でカバーしてもらえれば

修理代を自腹で払うことなく
クルマを直してもらえちゃうので

多少のコストがかかったとしても
保険として保証をつけるという
選択肢もアリだと思います。

 

※一般ユーザーさんからメールで問い合わせが来る時に「中古車を買って2週間ですが故障してしてしまいましたが修理代の見積もりが20万近くって言われ・・・保証を付けてなかったので自費で修理になります。そのため安いリビルト品を探してます」なんてメッセージが添えられてることも少なくありませんので!

 

※また、中古車販売店の保証に加え自動車保険でも「故障保証」を月々わずかな費用で受けられるものもあるので検討する価値ありだと思います^^

 

 

⇒タントの中古を買う前にもう一つだけ確認しておきたいこと

L375S タント 中古車

 

L375SやL385Sの
タントの中古車で気をつけたい

・エアコンの故障

・エンジン内部の汚れ

・リヤゲートでケガ

・CVTの故障、トラブル

・エンジンマウントの劣化

・ぶつけると高くつく

 

などトラブルが多い弱点のことを
部品屋の視点でお伝えし、
リスク回避のこともお話ししました。

あと残るは狙っている
ダイハツタントの中古を

どうすれば少しでも安く買えるか
っていうことですよね^^

中古車の場合は新車と違って
値引きといった概念がありませんし
もし値引きしてくれる中古車があれば

それは元々その分を見越して
車両価格が高めに設定されていると
考えてもいいと思います。

ではどうやって狙っている
タントの中古車を安く買うか。

それはやっぱり

いま乗っているクルマを
高く買い取ってもらうこと

に尽きると思います。

中古車 買取

 

自分もいまの部品屋の会社を
立ち上げて1年たった時に

やっと軌道に乗ってきたから
クルマ買い替えるか~と思って
ネットの中古車情報を見てたら

前から欲しかったスカイラインが
クルマで小一時間くらいの近所に
いいのがでてたんです^^

走行距離も1万㎞ちょっと、
ブレーキキャリパーが
対向4POTにカスタムされてて!

その時に乗ってた車は
新車で買って13年のアコード。

たしか13万㎞位走ってて
まあ過走行の部類ではあったんですが

6MTのスポーツグレードで
根強い人気があるモデルだから

10万や15万にはなるかな~
なんて考えてたんです。

で、スカイラインを見に行った時に
お店の人に下取りを聞いてみると

10年超えてるクルマは
ウチでは買取できないんですよね

なんてことを言われ!

 

まさか下取りがゼロとは
想像もしてなかったんで
これはけっこうショックで・・・
乗ってきたクルマを見もせずに言われましたし!

でも見に行ったスカイラインの中古
バリモノだからどうしても欲しい、

だけど月々のローンは安くしないと
軌道に乗ったとはいえまだ綱渡りな
起業1年目なだけに恐いし。

そこで役に立ったのが無料一括査定。

買取できないなんて言われた
いままで乗ってきた13年落ちの車が
ホントに価値がないのか

ネットの一括査定で
ためしに確認してみたんです。

で、何社か回答きたのが
30万~40万!

これだけでもゼロ円からすると
とんでもなくいいですよね^^

でもこの時は結局
45万で買い取ってもらえました!

買取してくれた業者さん、
アコードの中古車を若いお客さんから
探してとバックオーダー受けてて

ちょうど自分のアコードが
そのお客さんの希望にあうとのことで
どうしても売って欲しいと。

で、45万で買い取ってもらえたから
無事お目当てのスカイラインクーペに
乗り換えすることができました^^

CPV35

 

この後もいろいろ乗換えましたが
結局のところ一括査定をお願いするのが
一番高く売れる印象があります。
オークション的なのもやってみましたが思ったほど値があがらないことが多くて・・・

もしあなたも狙っている
タントやタントカスタムがあるなら

1~2分くらいの入力で
買取相場がチェックできるので
試してみる価値、アリだと思います。

いま乗っているクルマが
想像以上に買取相場が高ければ
高いうちに買い取ってもらって

お目当てのL375Sタントに
予定を前倒で乗り換えることも
できちゃいますしね^^

まずはあなたも愛車の買取相場、
チェックしてはいかがでしょうか!?

愛車を一括査定に依頼してみる
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