アテンザ GJの弱点や故障。【部品屋の視点】で解説するよ

アテンザ GJ 評価

その美しく官能的なデザインや
内装の洗練された雰囲気だけで
所有する価値がある・・・

GJ系のアテンザ!

その日本車離れした雰囲気や
運転が楽しく気持ちいいと
感じさせてくれるフィール、

クラスの枠を超えた質感高き
インテリアの仕立ての良さ・・・

燃費がどうだ、維持費がどうだ
っていうようなことはどうでもよくなる

「これが欲しい」と思わせてくれる
魅力がありますよね^^

アテンザ GJ 内装
アテンザ GJ 乗り心地

そんなアテンザ GJ系の
中古相場をチェックしてみると、

コミコミ100万以下の安いのは
軒並み10万kmオーバーの過走行車とか
事故歴(修復歴)アリが多いなと。

コミコミ150万ぐらい予算を上げれば
前期型のそこまで走ってないのが
選べるかな~っていうような

人気の高さがうかがえる
アテンザ GJの中古相場だな~と!

アテンザ GJ 価格

でも、GJ系のアテンザは
平成24年(2012年)に登場と
年数がたってきているだけに

中古で狙っているなら
いずれにしても気になるのは

買ってから急に故障しないか
っていうことじゃないでしょうか?!

 

今回はアテンザ GJを
中古で狙っているなら注意したい
故障や弱点といった部分を

「部品屋の視点」
解説していきますよ~!

 





 

 

弱点①:エアコンの故障

カーエアコン参考画像

アテンザ GJの
中古で注意したい

春~秋には整備工場さんからの
お問い合わせが少なくない
弱点な部品なのが・・・

・エアコンのコンプレッサー

エアコンのガスを圧縮するのが
このコンプレッサーですが、

経年劣化によるコンプレッサーの
焼付きや異音といったトラブルが
避けられない状況にあり

年数のたった、距離を走った
アテンザ GJの中古車では

いつ壊れてもおかしくない
状況であるといえます。

カーエアコン参考画像

 

エアコンをよく使う時期である
春~秋にかけて特に故障が多く

このエアコンのコンプレッサーの
お問い合わせも増えますが、

注意したいのが
修理代が高いということ。

上の画像にもあるように
エアコンはシステムで成り立っていて

コンプレッサーが焼付いたり
異音がでたりと故障したからといって

コンプレッサーそれだけを
交換すればいいという
単純な話しじゃありません・・・

カーエアコンシステム部品 参考画像

主に故障の原因になるのが
エキスパンションバルブという
髪の毛の細さ程度しかない
霧吹き器のノズル部分だったり、

リキッドタンクとよばれる
フィルターの役目がある部分で
スラッジなどが詰まり

異常高圧⇒コンプレッサーが故障
といった流れになることが多いので

コンプレッサーや関連したパーツの
部品代+工賃+ガス代と加わっていくと
10万や20万が飛んでいきます!
焼付きやロックでコンプレッサー内部の削れカスが
システム内に回っちゃうとコンデンサーの交換や、
配管も全部外して清掃など大事になっちゃいます・・・

 

 

弱点②:オルタネーター(発電機)

オルタネーター 発電機

次にアテンザ GJを
中古で買ったら注意したい
弱点な部品が・・・オルタネーター!

オルタネーターはバッテリーに
電気を供給する発電機ですが

発電時はキンキンに熱くなるため
経年劣化による故障が避けられません。

こちらも熱の影響なのか
エアコンのコンプレッサーと同じく

特に夏場の暑い時期は
整備工場さんからのお問合せが多く

修理交換となれば
安価な社外新品で交換しても
5万オーバー覚悟の高額修理ですし、

そもそもオルタネーターが故障して
発電不良になればバッテリーがあがって

レッカー呼んだりしたり
バッテリーも交換して・・・など
なにかと費用がかさみがちです!

 

注意点①:ディーゼルのアテンザで故障が避けられない部品とは

アテンザ ディーゼル 故障

42.8kgmものビッグトルクがもたらす
大排気量エンジンのような余裕ある
パワーフィールに、

ガソリンに比べ安い軽油の燃料代と
低燃費が魅力的なクリーンディーゼルの
アテンザのディーゼルモデル。
MTミッションの設定があるのもうれしいですよね!

しかしあなたがアテンザのディーゼルを
中古で狙っているなら

ディーゼル関係の部品の
経年劣化による不具合・トラブルは
要注意なポイントであります!

クリーンディーゼル関連部品の参考画像

 

クリーンディーゼルの車は
普通のガソリン車などにはない

・噴射ポンプ

・コモンレール

・インジェクター

・DPF(微粒子捕集フィルター)

などクリーンディーゼル特有の
部品が数多く採用されていますが

これらの部品が故障すると
20万や30万がすぐ飛ぶような
どえらい修理代に発展して

燃費がよくて浮いた燃料代など
一瞬にして水の泡となります・・・

クリーンディーゼル 注意点

そしてクリーンディーゼルは
従来のディーゼル車よりも
超高圧で燃料を供給したり

非常に高い精度で制御したりと
何かと過酷な使用環境にあり

経年劣化によるトラブルは
フツーのガソリン車に比べると

リスクが高いといっても
過言ではありません。

で、困ったことにこの手の
クリーンディーゼル関係の部品は
元々新品定価が高いことに加え

安価なリビルト品などがまだ少なく
どうしても修理代が高くなりがちです。

このようなことから故障した際に
「修理代が高くつく」というのが

クリーンディーゼルの最大の弱点
と言っても過言ではありません!

 

 

注意点②:エンジンの中はキレイ?!

エンジン内部の汚れ

 

GJ系アテンザの
中古を買うなら特に注意したい、
購入前に必ず確認したいのが

エンジン内部が上の画像のように
汚なくなってないかということ。

オイル交換をサボっていると
こんなふうに内部にスラッジがたまり

エンジンが焼付いてしまったり
とんでもない状況に発展する危険性が!

そのため狙っている
アテンザ GJの中古があるなら
購入前に必ず確認したいのが

オイルフィラーキャップを開けて
キャップの裏やエンジンの内部
汚れていないかということ。

エンジン内部の汚れ
キャップの裏にヘドロみたいな
スラッジがついてたらヤバイです、そのクルマ!

もしこれをしっかり確認せず
エンジンの中がひどい個体を
あなたが中古で買ってしまったら

後々エンジン焼付きなど高額故障の
リスクがあなたに降りかかってきます!

また、基本的なメンテナンスである
エンジンオイルの交換すらされず
「乗りっぱなし」にされてたような

愛情なく乗られていた
中古車をつかんでしまったら

後になってからいろいろと
トラブルが出る可能性があるので
用心したいところ・・・

中古車のいわゆる
「当たり」「ハズレ」って
愛情もって乗られていたかが
大きく関与していると思います。

オイル交換のような
基本的なメンテナンスさえ
されていなかったようなクルマだと

下駄がわりにラフに運転されて
大切にされてなかったなんてことも
想像できてしまいます。

そんな状況ではなにかとヤレ
劣化がでてしまいがちですので、

ハズレをつかまないためにも
エンジンの中がキレイかどうかや

オイル交換とかがされてたかを
当たり、ハズレの判断材料の一つとして
チェックするのがおススメです^^

 

また余談ですが、
ディーゼルのアテンザ GJで
距離を走れば避けられないのが

吸気系の「スス」の堆積。

クリーンディーゼル 吸気系 汚れ

 

燃料添加剤の定期的な投入や
ワコーズのRECSのような
吸気系クリーニングをしないと

数万km程度でも上の画像のように
どんどんススが堆積していきます。

これによってパワーダウンし
ディーゼル本来の力強さがなくなったり

燃費が悪くなったり
エンジンから不快な振動がでたりと
様々なデメリットが発生します。

エンジン内部の汚れは
前述のようにオイルキャップを外せば
すぐにチェックすることができますが
吸気系の汚れは簡単に見れません。

そのためエンジン内部はキレイでも
吸気系は汚れているものと覚悟し

アテンザ GJの中古を購入した後は
自分でメンテナンスしてあげるのが
おススメです^^

燃料添加剤

 

 

注意点③:アテンザ GJはぶつけると高くつく!

板金修理

アテンザ GJの中古を
買ったらホントに注意したいのが

「ぶつけると修理代が高い」

ということ!

クルマはぶつけて壊せば
修理代が高くつくものですが、

それでもドアやバンパーなど
同色の中古部品が見つかれば

鈑金・塗装で修理するよりも
大幅に修理代を圧縮できます。

しかしアテンザ GJの
ドアやバンパー、ヘッドライト、
リヤゲートなど外装部品の中古が

意外と見つからない状況です。
見つかっても状態が悪かったり!

そんな状況だから珍しい色、
あまり見かけない車体色だと
ホント絶望的・・・!

で、アテンザ GJ系で
特に注意をしたいのが

その深みある美しさに惚れてしまう
「ソウルレッド」の塗装。

アテンザ GJ ソウルレッド

その深みある色合いを出すために
特殊な塗装になっていることから

バンパーやドアなどを板金塗装する際に
どうしてもお高めになりがち・・・

見る角度によって
いろいろな表情を見せてくれる
非常に美しいソウルレッドですが

ぶつけたり、ガリガリと擦ってしまうと
ちょっと大変っていうのは覚えておきたい
ところです!

板金修理

 

 

注意点④:ドアの開閉時に「ケガ」をする危険性

アテンザワゴン GJ 価格

アテンザ GJ系には
ドアを開け閉めする際に
「手を切る」危険性があるため

改善対策の届け出がされた
経緯があります!

 

【国土交通省リコール情報】
https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha08_hh_002129.html

アテンザ GJ リコール

平成24年10/2~27年1/30
の期間に生産された
GJEFP :セダン 2L FF車
GJEFW:ワゴン 2L FF車

 

平成24年10/31~27年1/30
の期間に生産された
GJ5FP :セダン 2.5L FF車
GJ5FW:ワゴン 2.5L FF車

 

平成26年11/3~27年1/30
の期間に生産された
GJ2AP :セダン ディーゼル4WD
GJ2AW:ワゴン ディーゼル4WD

 

平成24年10/22~27年1/30
の期間に生産された
GJ2FP:セダン ディーゼルFF車

 

平成24年10/17~27年1/30
の期間に生産された
GJ2FW:ワゴン ディーゼルFF車

 

これら各モデルの
アテンザ GJのドアサッシモールの
樹脂製プロテクターが外れてしまい

鋭利な金属モールの端の部分で
ドアを開け閉めする際に手をケガする
危険性があります。

改善措置としては、

ドアサッシモールの
端の部分を修正する

といった措置がとられていますが、

実際に9件のケガをする
トラブルが発生したことで
リコールに発展しているだけに

あなたが狙っている
アテンザ GJの中古車が
該当期間の車両なら

改善措置を受けたかどうか
しっかり確認したいところです。

 

でもリコールとかの改善措置って
別に確認なんかしなくたって
ちゃんとやってんじゃないの?

 

と思うかもしれませんが
それがですね、そうでもないんです。

普段整備工場さんから
部品の問い合わせがきた時に
依頼された部品を調べてると

あれ?これリコール対象ですよ

ディーラーに行けば
タダで交換してもらえますよ

なんて案内することが
ちょこまかあるんです。

どういう経緯で
リコールの改善措置を受けていない
状況になってしまったかは不明ですが

こういったやり取りも
日々の仕事の中で少なくないので

お目当てのアテンザ GJの
中古車を買う前に

ちゃんとリコールの対策がされたか
履歴を確認しておくのが安心です!

 

 

故障リスクを回避するには

アテンザワゴン GJ 中古

 

ここまでお話してきたように
GJ系のアテンザには

いろいろ注意したい弱点ともいうべき
不具合の多い部品がありますが

距離を走った中古車であれば
いつ故障が起きてもおかしくない
状況なのは認識しておきたいところ。

前述したエアコンのコンプレッサーや
発電機であるオルタネーター以外にも
たとえば・・・

・セルモーター(スターター)
セルモーターの参考画像

・ATやMTミッション
オートマ 参考画像

・パワステ関係
パワステギヤボックス 参考画像

・センサー部品
センサー部品の参考画像

・ドアミラーやパワーウインド関係
アテンザ GJ 故障

・ナビなどの電装品etc.

と、経年劣化によって
故障が避けられない部品が
いろいろ潜んでいますが

GJ系アテンザの中古車を
買ってから急に故障する可能性も
ゼロではありません。。。
こればっかりはホントわかりません・・・

 

このようなリスクを回避するために
検討して損はないのが「保証」

中古車販売店が独自に保証を
設定しているケースもありますし、

カーセンサーやグーといった媒体が
中古車に有償で保証をつけることも。

万一の不具合が発生した際に
保証でカバーしてもらえれば

修理代を自腹で払うことなく
クルマを直してもらえちゃうので

多少のコストがかかったとしても
保険として保証をつけるという
選択肢もアリだと思います。

一般ユーザーさんからメールで問い合わせが来る時に
「中古車を買って2週間ですが故障してしまって・・・」
「保証を付けてなかったので自費で修理になります・・・」
「そのため安いリビルト品を探してます・・・」
なんてメッセージが添えられてることも少なくありませんので!

 

 

⇒アテンザ GJの中古車を買う前にもう一つだけ確認しておきたいこと

アテンザ GJ 中古

 

GJ系アテンザの中古を
購入するなら気をつけたい

・エアコンの故障

・オルタネーターの故障

・ディーゼル車の弱点

・エンジンの中はキレイか?

・ぶつけると高くつく

・手をケガする不具合

など弱点や注意点のことを
部品屋の視点でお伝えし、
リスク回避のこともお話ししました。

あと残るは狙っている
アテンザ GJの中古があるなら

どうすれば少しでも安く買えるか
っていうことですよね^^

アテンザ GJ 維持費

中古車の場合は新車と違って
値引きといった概念がありませんし
もし値引きしてくれる中古車があれば

それは元々その分を見越して
車両価格が高めに設定されていると
考えてもいいと思います。

ではどうやって狙っている
アテンザ GJの中古車を安く買うか。

それはやっぱり

いま乗っているクルマを
高く買い取ってもらうこと

に尽きると思います。

中古車 買取

自分もいまの部品屋の会社を
立ち上げて1年たった時に

やっと軌道に乗ってきたから
クルマ買い替えるか~と思って
ネットの中古車情報を見てたら

前から欲しかった
スカイラインクーペの中古が

クルマで小一時間くらいの
近所にいいのがでてたんです^^

走行距離も1万㎞ちょっと、
ブレーキキャリパーが
対向4POTにカスタムされてて!

その時に乗ってた車は
新車で買って13年のアコード。

たしか13万㎞位走ってて
まあ過走行の部類ではあったんですが

6MTのスポーツグレードで
根強い人気があるモデルだから

10万や15万にはなるかな~
なんて考えてたんです。

で、スカイラインを見に行った時に
お店の人に下取りを聞いてみると

10年超えてるクルマは
ウチでは買取できないんですよね

なんてことを言われ!
乗ってきた車を見もしないでバッサリでしたし・・・

 

まさか下取りがゼロとは
想像もしてなかったんで
これはけっこうショックで・・・

でも見に行ったクルマ
バリモノだったしどうしても欲しい、

だけど月々のローンは安くしないと
軌道に乗ったとはいえまだ綱渡りな
起業1年目なだけに恐いし。

そこで役に立ったのが無料一括査定。

買取できないなんて言われた
いままで乗ってきた13年落ちの車が
ホントに価値がないのか

ネットの一括査定で
ためしに確認してみたんです。

で、何社か回答きたのが
30万~40万!

これだけでもゼロ円からすると
とんでもなくいいですよね^^

でもこの時は結局
45万で買い取ってもらえました!

買取してくれた業者さん、
アコードの中古車を若いお客さんから
探してとバックオーダー受けてて

ちょうど自分のアコードが
そのお客さんの希望にあうとのことで
どうしても売って欲しいと。

で、45万で買い取ってもらえたから
無事お目当てのスカイラインクーペに
乗り換えすることができました^^

CPV35

この後もいろいろと乗り換えましたが
一括査定が結局一番高く売れる印象があります。
オークション的なのもやってみましたが
思ったほど値があがらないことが多くて・・・

もしあなたも狙っている
アテンザ GJの中古車があるなら

1~2分くらいの入力で
買取相場がチェックできるので
試してみる価値、アリだと思います。

いま乗っているクルマが
想像以上に買取相場が高ければ
高いうちに買い取ってもらって

お目当てのアテンザ GJに
予定を前倒で乗り換えることも
できちゃいますしね^^

まずはあなたも愛車の買取相場、
チェックしてはいかがでしょうか!?

愛車を一括査定に依頼してみる
↓  ↓  ↓