三菱の商用軽自動車・・・
と言えばのミニキャブ!
小回りがきいて大容量、
燃費もよくカッコいい・・・と
ビジネスシーンで頼もしい
パートナーと言えるミニキャブですが
あなたもミニキャブを
中古で狙っているなら気になるのが
中古で買ってから急に故障しないか
っていうことじゃないでしょうか?!
今回は三菱ミニキャブの
中古を狙っているなら注意したい
故障や弱点といった部分を
「部品屋の視点」で
解説していきますよ~!
◆目次
弱点①:エアコンの故障
ミニキャブを中古で
狙っているなら注意したい
春~秋には整備工場さんから
お問い合わせが多い=壊れてる
定番の弱点な部品なのが・・・
・エアコンのコンプレッサー
エアコンのガスを圧縮するのが
このコンプレッサーですが、
経年劣化によるコンプレッサーの
焼付きや異音といったトラブルが
避けられない状況にあり
特にU61/U62系のミニキャブは
年数がたってきてるので
いつ壊れてもおかしくない
状況であるといえます。
エアコンをよく使う時期である
春~秋にかけて特に故障が多く
このエアコンのコンプレッサーの
お問い合わせも増えますが、
注意したいのが
修理代が高いっていうこと。
上の画像にもあるように
エアコンはシステムで成り立っていて
コンプレッサーが焼付いたり
異音がでたりと故障したからといって
コンプレッサーそれだけを
交換すればいいっていうような
単純な話しじゃありません・・・
主に故障の原因になるのが
エキスパンションバルブという
髪の毛の細さ程度しかない
霧吹き器のノズル部分だったり、
リキッドタンクとよばれる
フィルターの役目がある部分で
スラッジなどが詰まり
異常高圧⇒コンプレッサーが故障
といった流れになることが多いので
コンプレッサーや関連したパーツの
部品代+工賃+ガス代と加わっていくと
10万や20万が飛んでいきます!
焼付きやロックでコンプレッサー内部の削れカスが
システム内に回っちゃうとコンデンサーの交換や、
配管も全部外して清掃など大事になっちゃいます・・・
弱点②:オルタネーター(発電機)
次にミニキャブの中古で注意したい
弱点な部品なのがオルタネーター!
このオルタネーターはバッテリーに
電気を供給する発電機ですが
発電時はキンキンに熱くなるため
経年劣化による故障が避けられません。
こちらも熱の影響なのか
エアコンのコンプレッサーと同じく
特に夏場の暑い時期は
整備工場さんからのお問合せが多く
オルタネーターを交換となれば
安価なリビルト品で交換しても
5万コース覚悟の高額修理ですし、
そもそもオルタネーターが故障して
発電不良になればバッテリーがあがって
走行不能、立往生に見舞われ
レッカー呼んだりしたり
バッテリーも交換して・・・と
なにかと費用がかさみがちです!
注意点①:エンジンの中はキレイ?!
ミニキャブの中古を
購入するなら注意したい、
買う前に必ず確認したいのが
エンジン内部が上の画像のように
汚なくなってないかということ。
オイル交換をサボっていると
こんなふうに内部にスラッジがたまり
エンジンが焼付いてしまったり
とんでもない状況に発展する危険性が!
そのためお目当ての
ミニキャブの中古があるなら
購入前に必ず確認したいのが
オイルフィラーキャップを開けて
キャップの裏やエンジンの内部が
汚れていないかということ。
ドロドロなヘドロみたいなスラッジがついてたら
ちょっとヤバイです、そのクルマ!
もしこれをしっかり確認せず
エンジンの中がひどい個体を
あなたが中古で買ってしまったら
後々エンジン焼付きなど高額故障の
リスクがあなたに降りかかってきます!
また、オイル交換もされず
「乗りっぱなし」にされてたような
愛情なく乗られていた
中古車をつかんでしまったら
後になってからいろいろと
トラブルが出る可能性があるので
用心したいところ・・・
中古車のいわゆる
「当たり」「ハズレ」って
愛情もって乗られていたかが
大きく関与していると思います。
オイル交換のような
基本的なメンテナンスさえ
されていなかったようなクルマだと
下駄がわりにラフに運転されて
大切にされてなかったなんてことも
想像できてしまいます。
そんな状況ではなにかとヤレや
劣化がでてしまいがちですので、
ハズレをつかまないためにも
エンジンの中がキレイかどうかや
オイル交換とかがされていたかを
当たり、ハズレの判断材料の一つとして
チェックするのがおススメです^^
※また、あなたが狙っているミニキャブがターボ車なら
エンジンオイルのメンテナンスが適切にされていなかった場合
タービンが焼付いたり、白煙がでたり、パワーがでなくなったりと
いろいろと不具合が発生するリスクがあります。
タービンがブローして修理・交換するとなれば
安価なリビルト品で交換しても10万オーバー覚悟の
高額修理になるので要注意です・・・
(実際、整備工場さんからタービンのお問い合わせも多いですし!)
注意点②:5AMT(セミオートマ)の不具合
DS17V ミニキャブの
セミオートマである5AMT車を
中古で狙っているなら
注意したいポイントがあります。
変速不能や走行不能になる危険性
【国土交通省リコール情報】
https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha08_hh_003155.html
平成27年3/2~30年8/2
の期間に生産された
DS17V 三菱ミニキャブの
5AMT=セミATミッション車は、
ミッション内部に水が入って
ベアリングが破損したり
耐久性不足の問題から
構成部品が破損したりで
変速できなくなったり
走行不能に陥る危険性から
複数のリコールが
アナウンスされた経緯があります!
変速不能や走行不能といった
この5AMTのトラブルは
他車種も合わせ数百件規模で
実際に不具合が発生して
リコールになっているだけに
狙っているDS17V ミニキャブの
中古車がセミATの5AMT車なら
改善措置を受けたか
しっかり確認するのが安心です。
でもリコールの改善措置なんて
別に確認なんかしなくたって
ちゃんとやってんじゃないの?
そう思うかもしれませんが
それがですね、そうでもないんです。
普段整備工場さんから
部品の問い合わせがきた時に
依頼された部品を調べてると
あれ?これリコール対象ですよ!
なんて回答することが
ちょこまかあります。
どういう経緯で
リコールの改善措置を受けていない
状況になってしまったかは不明ですが
こういったやり取りも
日々の仕事の中で少なくないので
お目当ての中古車を買う前に
ちゃんとリコールの対策がされているか
履歴を確認しておくのが安心です。
注意点③:U61、U62系ミニキャブは水漏れ・オーバーヒートの危険性
H10年12月~17年12月
の期間に生産された
U61T、U61V、U62T、U62V
といったミニキャブバンやトラックは
高回転まで回したりなど
エンジン負荷が高い走行したあとに
エンジンを停止させると
冷却水内の気泡を分離するための
ラジエターチャンバーという装置に
亀裂が入り水漏れすることから
サービスキャンペーンが
アナウンスされた経緯があります。
【三菱リコール情報】
https://recall.mitsubishi-motors.co.jp/Recall/displayselect.do?orderno=SC134
そしてこのトラブルは
2020年9月3日付で
「リコールに格上げ」されてます!
【国土交通省リコール情報】
https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha08_hh_003821.html
改善措置としては、
ラジエターチャンバーを確認し
対策前の場合は対策品に交換する
といった措置がとられています。
このトラブルは他車種も合わせ
少なくとも実際に349件も発生し
リコールに発展していますし、
冷却水が漏れているのに
気がつかずに走行していれば
オーバーヒート、エンジン焼付き
といった事態にもなりかねない
危険なトラブルなだけに
あなたが狙っている
U61、U62系ミニキャブの中古が
この不具合に該当する車両なら
改善措置を受けたかどうかの確認は
「MUST」と言えそうです!
注意点④:ミニキャブはぶつけると高くつく!
三菱ミニキャブの中古を
買ったらホントに注意したいのが
「ぶつけると修理代が高い」
ということ!
クルマはぶつけて壊せば
修理代が高くつくものですが、
それでもドアやバンパーなど
同色の中古部品が見つかれば
鈑金・塗装で修理するよりも
大幅に修理代を圧縮できます。
しかし三菱ミニキャブは
ドアやバンパー、ヘッドライト、
リヤゲートなど外装部品の中古が
みんなぶつけてしまうからなのか
なかなか見つからない状況です。
あったとしても状態が悪いのにすごいプレミア価格だったり!
そんな状況だから珍しい色、
あまり見かけない車体色だと
ホント絶望的です・・・!
で、特に注意したいのは
「リヤゲート」をぶつけて壊すと
大変な目にあうということ。
ハッチバックのクルマ特有の
上に開くこのリアのハッチゲート。
上にある画像からもわかるように
ミニキャブのリヤバンパーは
非常~に薄いデザインなので
後ろまわりをぶつけると
リヤゲートもグッチャリといく
危険性がありますが
このリヤゲート修理代が
刺激的に高いんです・・・
運よく同じ色の中古が見つかっても
10万前後が飛んでいきますし、
タイミング悪く中古で同色の
リヤゲートが見つからず
さらには板金修理できないほど
ガッツリと凹ませた時には
新品のリヤゲートに塗装して
ガラスを脱着して・・・と、
20万コースも覚悟みたいな!
このような状況なのであなたも
三菱ミニキャブを中古で買ったら
ぶつけると高くつくというのは
覚えておきたいポイントであります。
でも、DS17Vのミニキャブならバック時の自動ブレーキがついているからリヤゲートなんてぶつけることないんじゃないの??
はい、確かにDS17Vのミニキャブには
後退時の自動ブレーキ機能がありますが
それでも100%防いではくれません・・・
普段の仕事の中で板金屋さんなどから
この手の先進の安全装備が装着された
新しいクルマのリヤゲートとか
中古で安いのがないか探して~
と、お問い合わせが来ますが
よくよく聞いてみると
自分でぶつけて壊してしまった
ってことが意外と少なくありません。
このように誤発進抑制機能などが
装備されているからといって
100%防げるわけではないので
ぶつけて壊さないように
注意したいところであります!
先日も取引先の方が、某アイサイト最新Verを搭載した車でバック駐車しようとした際にあやうく後ろのクルマに突っ込むところだったと・・・!
その駐車場は狭くて輪止めのない駐車場で、左前の壁とかに気を取られて後方のチェックを怠っていたから、後ろのクルマにあと1cmでぶつかるところだったと!(指一本分しか隙間がなく、ホント焦ったとのことで・・・)
ここで興味深いのが、いつもならこんな状況なら事前に警告音とか進まなくなったりと安全機能が働くのに、この時には何も反応しなかったらしく・・・
安全装備があっても100%カンペキはないだけに、駐車時などぶつけないよう注意したいところです!
⇒ミニキャブの中古車、故障リスクを回避するには
ここまでお話してきたように
ミニキャブバンやミニキャブトラックには
いろいろ注意したい弱点というべき
不具合の多い部品がありますが
距離を走った中古車であれば
いつ故障が起きてもおかしくない
状況なのは認識しておきたいところ。
弱点のところでお話した
エアコンのコンプレッサーや
発電機であるオルタネーター
以外にもたとえば・・・
・セルモーター(スターター)
・ATやMTミッション
・パワステ関係
・ドアミラーやパワーウインド関係
モーターが壊れっちゃって作動不良もけっこうあります!
・センサー部品
・電装品etc.
と、経年劣化によって
故障が避けられない部品が
いろいろ潜んでいますが
あなたがミニキャブの中古を
買ってからすぐに故障する
可能性もゼロではありません。
こればっかりはホントわかりません・・・
このようなリスクを回避するために
検討して損はないのが「保証」。
中古車販売店が独自に保証を
設定しているケースもありますし、
カーセンサーやグーといった媒体が
中古車に有償で保証をつけることも。
万一の不具合が発生した際に
保証でカバーしてもらえれば
修理代を自腹で払うことなく
クルマを直してもらえちゃうので
多少のコストがかかったとしても
保険として保証をつけるという
選択肢もアリだと思います。
一般ユーザーさんからメールで問い合わせが来る時に
「中古車を買って2週間ですが故障してしまって・・・」
「保証を付けてなかったので自費で修理になります・・・」
「そのため安いリビルト品を探してます・・・」
なんてメッセージが添えられてることも少なくありませんので!
※また、中古車販売店の保証に加え
自動車保険でも「故障保証」を月々わずかな費用で
受けられるものもあるので検討する価値ありだと思います^^
⇒ミニキャブの中古を買う前にもう一つだけ確認しておきたいこと
三菱ミニキャブの
中古車を買うなら気をつけたい
・エアコンの故障
・オルタネーターの故障
・エンジンの中はキレイか?
・危険なセミオートマの不具合
・ラジエターの水漏れ
・ぶつけると高くつく
など弱点や注意点のことを
部品屋の視点でお伝えし、
リスク回避のこともお話ししました。
あと残るは狙っている
三菱ミニキャブの中古を
どうすれば少しでも安く買えるか
っていうことですよね^^
中古車の場合は新車と違って
値引きといった概念がありませんし
もし値引きしてくれる中古車があれば
それは元々その分を見越して
車両価格が高めに設定されていると
考えてもいいと思います。
ではどうやって狙っている
ミニキャブの中古を安く買うか。
それはやっぱり、
いま乗っているクルマを
高く買い取ってもらうこと
に尽きると思います。
自分もいまの部品屋の会社を
立ち上げて1年たった時に
やっと軌道に乗ってきたから
クルマ買い替えるか~と思って
ネットの中古車情報を見てたら
前から欲しかった
スカイラインクーペの中古が
クルマで小一時間くらいの
近所にいいのがでてたんです^^
走行距離も1万㎞ちょっと、
ブレーキキャリパーが
対向4POTにカスタムされてて!
その時に乗ってた車は
新車で買って13年のアコード。
たしか13万㎞位走ってて
まあ過走行の部類ではあったんですが
6MTのスポーツグレードで
根強い人気があるモデルだから
10万や15万にはなるかな~
なんて考えてたんです。
で、スカイラインを見に行った時に
お店の人に下取りを聞いてみると
10年超えてるクルマは
ウチでは買取できないんですよね
なんてことを言われ!
乗ってきた車を見もしないでバッサリでしたし・・・
まさか下取りがゼロとは
想像もしてなかったんで
これはけっこうショックで・・・
でも見に行ったクルマ
バリモノだったしどうしても欲しい、
だけど月々のローンは安くしないと
軌道に乗ったとはいえまだ綱渡りな
起業1年目なだけに恐いし。
そこで役に立ったのが無料一括査定。
買取できないなんて言われた
いままで乗ってきた13年落ちの車が
ホントに価値がないのか
ネットの一括査定で
ためしに確認してみたんです。
で、何社か回答きたのが
30万~40万!
これだけでもゼロ円からすると
とんでもなくいいですよね^^
でもこの時は結局
45万で買い取ってもらえました!
買取してくれた業者さん、
アコードの中古車を若いお客さんから
探してとバックオーダー受けてて
ちょうど自分のアコードが
そのお客さんの希望にあうとのことで
どうしても売って欲しいと。
で、45万で買い取ってもらえたから
無事お目当てのスカイラインクーペに
ムリなく乗り換えができました^^
この後もいろいろと乗り換えましたが
一括査定が結局一番高く売れる印象があります。
オークション的なのもやってみましたが
思ったほど値があがらないことが多くて・・・
もしあなたも狙っている
ミニキャブの中古車があるなら
1~2分くらいの入力で
買取相場がチェックできるので
試してみる価値、アリだと思います。
いま乗っているクルマが
想像以上に買取相場が高ければ
高いうちに買い取ってもらって
お目当てのミニキャブに
予定を前倒しで乗り換えることも
できちゃいますしね^^
まずはあなたも愛車の買取相場、
チェックしてはいかがでしょうか!?
愛車を一括査定に依頼してみる
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