WiLLサイファの弱点や故障。【部品屋の視点】で解説するよ

トヨタ Willサイファ 中古

 

その斬新なデザインは色あせない
・・・っていうか色あせようがない!

WiLLサイファ^^

コロンとしたかわいいフォルムに
宇宙船のようなフロントデザイン、

そしてインテリアを見てみても
どんなクルマにも似ていないのが
これまた特別感がありますよね♪

トヨタWillサイファ 内装

 

そんなWiLLサイファの
中古相場をチェックしてみると、

コミコミ40~50万ぐらいでも
そんなに走っていないのが探せて
なかなかお買い得な状況ですよね!?

Willサイファ 維持費

 

そんな安くてオシャレな
コンパクトカーである
WiLLサイファですが

生産期間が2002年~2005年と
年数がたってきているだけに

気になるのは買ってから急に
故障や不具合がでないかって
いうことじゃないでしょうか?!

 

「部品屋の立場」
からするとWiLLサイファには

弱点といえる故障やトラブルが多い
高額修理になってしまう部品が
いくつかあります・・・

今回はWiLLサイファを
中古で買うなら注意したい

弱点、トラブルが多い部分
解説していきますよ~!

 





 

 

弱点①:エアコンの故障

カーエアコン参考画像

WiLLサイファで注意したい
春~秋には整備工場さんから
お問い合わせが多い=壊れてる
弱点な部品なのが・・・

・エアコンのコンプレッサー

エアコンのガスを圧縮するのが
このコンプレッサーですが、

経年劣化によるコンプレッサーの
焼付きや異音といったトラブルが
避けられない状況にあり

最終後期のWiLLサイファでも
2005年式と年数がたってきてるので

いつ壊れてもおかしくない
状況であるといえます。

カーエアコン参考画像

 

エアコンをよく使う時期である
春~秋にかけて特に故障が多く

このエアコンのコンプレッサーの
お問い合わせも増えますが、

注意したいのが
修理代が高いっていうこと。

上の画像にもあるように
エアコンはシステムで成り立っていて

コンプレッサーが焼付いたり
異音がでたりと故障したからといって

コンプレッサーそれだけを
交換すればいいっていうような
単純な話しじゃありません・・・

カーエアコンシステム部品 参考画像

主に故障の原因になるのが
エキスパンションバルブという
髪の毛の細さ程度しかない
霧吹き器のノズル部分だったり、

リキッドタンクとよばれる
フィルターの役目がある部分で
スラッジなどが詰まり

異常高圧⇒コンプレッサーが故障
といった流れになることが多いので

コンプレッサーや関連したパーツの
部品代+工賃+ガス代と加わっていくと
10万や20万が飛んでいきます!
焼付きやロックでコンプレッサー内部の削れカスがシステム内に回っちゃうとコンデンサーの交換や、配管も全部外して清掃など大事になっちゃいます・・・

 

弱点②:オルタネーター(発電機)

オルタネーター 発電機

次にWiLLサイファの中古で
注意したい弱点な部品なのが
オルタネーター!

こちらも整備工場さんから
お問い合わせが多い
定番の故障部品といえます。

 

オルタネーターはバッテリーに
電気を供給する発電機ですが

発電時はキンキンに熱くなるため
経年劣化による故障が避けられません。

こちらも熱の影響なのか
エアコンのコンプレッサーと同じく

特に夏場の暑い時期は
整備工場さんからのお問合せが多く

オルタネーターを交換となれば
安価なリビルト品で交換しても
5万コース覚悟の高額修理ですし、

そもそもオルタネーターが故障して
発電不良になればバッテリーがあがって
走行不能、立往生に見舞われ

レッカー呼んだりしたり
バッテリーも交換して・・・と
なにかと費用がかさみがちです!

 

注意点①:エンジンの中はキレイ?!

エンジン内部の汚れ

 

WiLLサイファの中古を
購入するなら注意したい、
買う前に必ず確認したいのが

エンジン内部が上の画像のように
汚なくなってないかということ。

オイル交換をサボっていると
こんなふうに内部にスラッジがたまり

エンジンが焼付いてしまったり
とんでもない状況に発展する危険性が!

整備工場さんから軽自動車とか中古エンジンの問い合わせを受けた時に在庫状況を調べていると、15万kmとか距離を走っていてもエンジンの中がホントにキレイでオイル交換ちゃんとしてたんだろうな~っていうのもあれば、5~6万kmぐらいでもスラッジやオイル焼けで中が汚くてなんじゃこりゃっていうのもあります!

 

そのためお目当ての
WiLLサイファの中古があるなら
購入前に必ず確認したいのが

オイルフィラーキャップを開けて
キャップの裏やエンジンの内部
汚れていないかということ。

エンジン内部の汚れ
ドロドロなヘドロみたいなスラッジがついてたらちょっとヤバイです、そのクルマ!

 

もしこれをしっかり確認せず
エンジンの中がひどい個体を
あなたが中古で買ってしまったら

後々エンジン焼付きなど高額故障の
リスクがあなたに降りかかってきます!

また、オイル交換もされず
「乗りっぱなし」にされてたような

愛情なく乗られていた
中古車をつかんでしまったら

後になってからいろいろと
トラブルが出る可能性があるので
用心したいところ・・・

中古車のいわゆる
「当たり」「ハズレ」って
愛情もって乗られていたかが
大きく関与していると思います。

オイル交換のような
基本的なメンテナンスさえ
されていなかったようなクルマだと

下駄がわりにラフに運転されて
大切にされてなかったなんてことも
想像できてしまいます。

そんな状況ではなにかとヤレ
劣化がでてしまいがちですので、

ハズレをつかまないためにも
エンジンの中がキレイかどうかや

オイル交換とかのメンテナンスが
定期的にちゃんとされていたかを

当たり、ハズレの判断材料の一つとして
チェックするのがおススメです^^

オイル交換

 

 

注意点②:走行不能のトラブルに注意

 

1.3リッター前輪駆動の
NCP70のWiLLサイファには
注意したいリコールがあります。

⇒ドライブシャフトが破損し
走行不能になる危険性

 

【国土交通省リコール情報】
https://www.mlit.go.jp/jidosha/recall/recall06/09/recall09-261.html

 

NCP70 リコール

 

H14年9/2~15年5/30
期間に生産された

1.3L前輪駆動のWiLLサイファが
このリコールに該当していて

改善措置としては、

ドライブシャフトを
対策品に交換する

といった措置がとられていますが

このトラブルは他車種も含め
少なくとも157件も発生して
リコールに発展しているだけに

あなたが狙っている
WiLLサイファの中古車が
リコールに該当するなら

改善措置を受けたかどうか
しっかり確認したいところです。

 

でもリコールの改善措置なんて
別に確認なんかしなくたって
ちゃんとやってんじゃないの?

 

そう思うかもしれませんが
それがですね、そうでもないんです。

普段整備工場さんから
部品の問い合わせがきた時に
依頼された部品を調べてると

あれ?これリコール対象ですよ!

なんて回答することが
ちょこまかあります。

どういう経緯で
リコールの改善措置を受けていない
状況になってしまったかは不明ですが

こういったやり取りも
日々の仕事の中で少なくないので

お目当ての中古車を買う前に
ちゃんとリコールの対策がされているか
履歴を確認しておくのが安心です。

ドライブシャフトが破損すれば
いくらアクセルを踏み込んでも
タイヤに駆動が伝わらなくなって

止まったら最後、
走行不能に陥ってしまいますので!

 

 

注意点③:危険すぎるシートベルトの不具合

 

WiLLサイファで注意したい
万一の事故の際に生死を分けかねない
危険なトラブルがあります!

⇒運転席と助手席シートベルトが
万一の衝突事故の際に外れる危険性

 

【トヨタリコール情報】
https://toyota.jp/recall/2003/20030306.html

 

トヨタ シートベルト リコール

 

平成14年12/5~15年2/4
の期間に生産された
NCP70:1.3L前輪駆動

平成14年12/5~15年1/31
の期間に生産された
NCP75:1.5L 4WD

 

これら各モデルのWiLLサイファは
シートベルトを差し込む受け側の

バックル内の噛み合い金具の
形状が不適切なことから

衝突事故などの際に
肝心なシートベルトが
外れてしまう危険性があるため

リコールがアナウンスされた
経緯があるんです!

 

改善措置としては、

バックルを良品に交換する

といった措置がとられているので

あなたが狙っている
WiLLサイファの中古が
この不具合に該当する車両なら

改善措置を受けたかどうか
しっかり確認するのが安心です。

自動車事故

 

この上の画像のように
衝突事故が発生した際は

文字通り「最後の命綱」と言える
シートベルトが肝心な時に機能しない
危険すぎるトラブルですので!

 

 

注意点④:WiLLサイファはぶつけると高くつく!

板金修理

 

WiLLサイファの中古を買ったら
ホントに注意したいのが

「ぶつけると修理代が高い」

っていうこと!

クルマはぶつけて壊せば
修理代が高くつくものですが、

それでもドアやバンパーなど
同色の中古部品が見つかれば

鈑金・塗装で修理するよりも
大幅に修理代を圧縮できます。

しかしWiLLサイファは
ドアやバンパー、ヘッドライト、

リヤゲートなど外装部品の中古が
みんなぶつけてしまうからなのか、

はたまた絶対数の少なさゆえか
まず見つからない状況です・・・。
あったとしても状態が悪かったり・・・

そんな状況だから珍しい色、
あまり見かけない車体色だと
ホント絶望的です・・・!

このような事情があって
WiLLサイファをぶつけて壊すと

高い新品部品で板金塗装など
修理代が高くなりがちです!

 

ちなみに気になる
新品の定価はというと・・・

フロントバンパー:約6.6万
グリルは約1万8000!

前フェンダー:約2.5万+塗装代

リヤバンパー:約6万

ヘッドライト:約4.3万

ドアミラー:約3.3万

 

う~ん・・・マンダム・・・

WiLLサイファの部品、
なかなかいい値段しています。

だからあなたもWiLLサイファの
中古車を買ったらぶつけると高くつく
というのは注意したいポイントです!

板金修理

 

でも、費用はかかっても
修理できるならまだしもですが

WiLLサイファのように
年数のたってきているクルマは

新品部品の生産終了や納期未定
といったこともあるだけに

ぶつけて壊さないよう
注意したいところです!

 

 

⇒WiLLサイファの中古、故障リスクを回避するには

トヨタWillサイファ 価格

 

ここまでお話してきたように
WiLLサイファの中古車には

いろいろ注意したい弱点というべき
不具合の多い部品がありますが

距離を走った中古車であれば
いつ故障が起きてもおかしくない
状況なのは認識しておきたいところ。

弱点のところでお話した
エアコンのコンプレッサーや

発電機であるオルタネーター
以外にもたとえば・・・

・セルモーター(スターター)
セルモーターの参考画像

・ATミッション
オートマ 参考画像

・パワステ関係
パワステギヤボックス 参考画像

・ラジエター
ラジエター 水漏れ

・ドアミラーやヘッドライト
トヨタWillサイファ 故障

・センサー部品
センサー部品の参考画像

・ナビなど電装品

 

と、経年劣化によって
故障が避けられない部品が
いろいろ潜んでいますが

あなたがWiLLサイファを
中古で買ってからすぐに故障する
可能性もゼロではありません。
こればっかりはホントわかりません・・・

 

このようなリスクを回避するために
検討して損はないのが「保証」

中古車販売店が独自に保証を
設定しているケースもありますし、

カーセンサーやグーといった媒体が
中古車に有償で保証をつけることも。

万一の不具合が発生した際に
保証でカバーしてもらえれば

修理代を自腹で払うことなく
クルマを直してもらえちゃうので

多少のコストがかかったとしても
保険として保証をつけるという
選択肢もアリだと思います。

 

※一般ユーザーさんからメールで問い合わせが来る時に「中古車を買って2週間ですが故障してしてしまいましたが修理代の見積もりが20万近くって言われ・・・保証を付けてなかったので自費で修理になります。そのため安いリビルト品を探してます」なんてメッセージが添えられてることも少なくありませんので!

 

※また、中古車販売店の保証に加え自動車保険でも「故障保証」を月々わずかな費用で受けられるものもあるので検討する価値ありだと思います^^

 

 

⇒WiLLサイファの中古を買う前にもう一つだけ確認しておきたいこと

トヨタWillサイファ 欲しい

 

WiLLサイファの
中古車で気をつけたい

・エアコンの故障

・オルタネーターの故障

・エンジン内部の汚れ

・走行不能になるリコール

・危険なシートベルトのリコール

・ぶつけると高くつく

 

などトラブルが多い弱点のことを
部品屋の視点でお伝えし、
リスク回避のこともお話ししました。

あと残るは狙っている
WiLLサイファの中古車を

どうすれば少しでも安く買えるか
っていうことですよね^^

中古車の場合は新車と違って
値引きといった概念がありませんし
もし値引きしてくれる中古車があれば

それは元々その分を見越して
車両価格が高めに設定されていると
考えてもいいと思います。

ではどうやって狙っている
WiLLサイファの中古を安く買うか。

それはやっぱり

いま乗っているクルマを
高く買い取ってもらうこと

に尽きると思います。

中古車 買取

 

自分もいまの部品屋の会社を
立ち上げて1年たった時に

やっと軌道に乗ってきたから
クルマ買い替えるか~と思って
ネットの中古車情報を見てたら

前から欲しかった
V35スカイラインクーペの中古が

クルマで小一時間くらいの
近所にいいのがでてたんです^^

走行距離も1万㎞ちょっと、
ブレーキキャリパーが
対向4POTにカスタムされてて!

その時に乗ってた車は
新車で買って13年のアコード。

たしか13万㎞位走ってて
まあ過走行の部類ではあったんですが

6MTのスポーツグレードで
根強い人気があるモデルだから

10万や15万にはなるかな~
なんて考えてたんです。

で、スカイラインを見に行った時に
お店の人に下取りを聞いてみると

10年超えてるクルマは
ウチでは買取できないんですよね

なんてことを言われ!

まさか下取りがゼロとは
想像もしてなかったんで
これはけっこうショックで・・・
乗ってきたクルマを見ずに言われましたし!

でも見に行ったスカイラインの中古
バリモノだからどうしても欲しい、

だけど月々のローンは安くしないと
軌道に乗ったとはいえまだ綱渡りな
起業1年目なだけに恐いし。

そこで役に立ったのが無料一括査定。

買取できないなんて言われた
いままで乗ってきた13年落ちの車が
ホントに価値がないのか

ネットの一括査定で
ためしに確認してみたんです。

で、何社か回答きたのが
30万~40万!

これだけでもゼロ円からすると
とんでもなくいいですよね^^

でもこの時は結局
45万で買い取ってもらえました!

買取してくれた業者さん、
アコードの中古車を若いお客さんから
探してとバックオーダー受けてて

ちょうど自分のアコードが
そのお客さんの希望にあうとのことで
どうしても売って欲しいと。

で、45万で買い取ってもらえたから
無事お目当てのスカイラインクーペに
乗り換えすることができました^^

CPV35

 

この後もいろいろ乗換えましたが
結局のところ一括査定をお願いするのが
一番高く売れる印象があります。
オークション的なのもやってみましたが思ったほど値があがらないことが多くて・・・

もしあなたも狙っている
WiLLサイファの中古車があるなら

1~2分くらいの入力で
買取相場がチェックできるので
試してみる価値、アリだと思います。

いま乗っているクルマが
想像以上に買取相場が高ければ
高いうちに買い取ってもらって

お目当てのWiLLサイファに
予定を前倒しで乗り換えることも
できちゃいますしね^^

まずはあなたも愛車の買取相場、
チェックしてはいかがでしょうか!?

愛車を一括査定に依頼してみる
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