アリストの弱点や故障。【部品屋の視点】で解説するよ

アリスト 中古車

 

ラグジュアリーなオーラをまとい
直6の名機2JZエンジンを搭載した
孤高のFRサルーン・・・

トヨタ アリスト!

いまの時代では考えられないような
ボディや足回りなどの執拗な作り込み、

2JZ直6エンジンのフィール、

色あせることのないデザイン・・・

16アリスト 中古車

 

そんなアリストの
中古相場をチェックしてみると、

コミコミ50万あたりの安いのは
10万kmや20万km走ったのとか

事故歴(修復歴)アリなのが
多いな~って感じですし、

2JZツインターボの
V300で距離走ってないのだと

200万前後しているような
衰えない人気の高さがうかがえる
中古相場ですよね~!?

アリスト 価格
買うときに高いっていうことは、乗換えとかで売る時にも高く買い取ってもらえる傾向にあってリセールが期待できるっていうことですけど^^

 

しかし16アリストは最終後期でも
2004年と年数がたっているだけに

あなたもアリストを中古で
狙っているなら気になるのは

買ってから故障や不具合がでないか
っていうことじゃないでしょうか。

全国の整備工場さんから
部品の問い合わせを受ける
「部品商」の仕事をする中で

故障が多い箇所や弱点を
部品屋の視点でお伝えします!

 





 

 

弱点①:エアコンのコンプレッサー

カーエアコン

エアコンのガスを圧縮するのが
このコンプレッサーですが

年数や距離を走った
アリストの中古車では

経年劣化による不具合・トラブルは
避けることができずいつ壊れても
おかしくない状況です・・・

 

焼付きやガラガラ異音といった
不具合が春~夏~秋に多く

特に夏場は整備工場さんなどから
けっこう注文をいただきます。
(=それだけ壊れているっていうこと)

カーエアコン参考画像

 

で、このエアコンのコンプレッサー、

注意したいのが
修理代が高いということ。

上の画像にもあるように
エアコンはシステムで成り立っていて

コンプレッサーが焼付いたり
異音がでたりと故障したからといって

コンプレッサーだけを
交換すればいいっていうような
単純な話しじゃありません・・・

カーエアコンシステム部品 参考画像

主に故障の原因になるのが
エキスパンションバルブという
髪の毛の細さ程度しかない
霧吹き器のノズル部分だったり、

リキッドタンクとよばれる
フィルターの役目がある部分で
スラッジなどが詰まり

異常高圧⇒コンプレッサーが故障
といった流れになることが多いので

コンプレッサーや関連したパーツの
部品代+工賃+ガス代と加わっていくと
10万や20万が飛んでいく状況です!
焼付きやロックでコンプレッサー内部の削れカスが
システム内に回っちゃうとコンデンサーの交換や、
配管も全部外して清掃など大事になっちゃいます・・・

 

 

弱点②:オルタネーター(発電機)

オルタネーター 発電機

次にアリストの中古で
注意したい弱点な部品なのが
オルタネーター!

オルタネーターはバッテリーに
電気を供給する発電機ですが

発電時はキンキンに熱くなるため
経年劣化による故障が避けられません。
ヤケドするほどキンキンになります!

この熱の影響なのか
こちらもコンプレッサーと同じく

特に夏場の暑い季節には
整備工場さんからお問合せが多く

修理交換となれば
安価なリビルト品で交換しても
5万コースは覚悟ですし、

そもそもオルタネーターが故障して
発電不良になればバッテリーがあがって
レッカーを呼んだりしたり

バッテリーも交換して・・・など
なにかと費用がかさみがちです!

 

 

弱点③:16アリストV300のARS(リヤ4WS)

アリスト ARS 故障

 

ターボ車のJZS161アリストV300や
V300ベルテックスエディションで
アキレス腱と言える

要注意な高額部品なのが
後輪を左右に動かす
4WSシステムの「ARS」。

驚くべきはその部品代。

新品定価:約30万・・・!

 

う~ん・・・マンダム・・・

安価なリビルト品を探しても無いし、
中古部品もまず見つからない
厳しい状況にあります。
中古で奇跡的に見つかっても古ぼけたのが
超プレミアプライスだったり・・・!

年数や距離を走れば
オイル漏れやガタツキなど

経年劣化による不具合や
トラブルが避けられないだけに

アリストV300を
中古で狙っているなら
注意したいポイントであります。

 

 

弱点③:ラジエターからの水漏れ

ラジエター 参考画像

経年劣化によるトラブルが避けられず
こちらも整備工場さんなどから

お問い合わせが
ちょこまかくるラジエター。

安価な社外新品のラジエターで
修理・交換するにしても

ラジエター本体だけでなく
ホース類などの周辺パーツ代、

冷却水代、交換工賃と加わって
10万コースは覚悟の高額修理に!

 

で、このラジエターのトラブルは
厄介なことに走行距離が浅くとも

年数がたったことによる経年劣化
急にトラブルが発生するので
注意したいところです・・・!

私自身も、10年選手だけど3万kmの距離浅な中古車で急に水漏れが発生し困った経験が・・・昨日までは何ともなかったのに朝乗ろうと駐車場に行ったら地面にクーラントが漏れてて・・・(泣)

急にきます、ラジエターの水漏れ!

マセラティ クアトロポルテ 不具合

 

 

注意点①:エンジンの中はキレイ?!

エンジン内部の汚れ

 

アリストの中古を
購入するなら注意したい、
買う前に必ず確認したいのが

エンジン内部が上の画像のように
汚なくなってないかということ。

オイル交換をサボっていると
こんなふうに内部にスラッジがたまり

エンジンが焼付いてしまったり
とんでもない状況に発展する危険性が!

整備工場さんから軽自動車とか中古エンジンの問い合わせを受けた時に在庫状況を調べていると、15万kmとか距離を走っていてもエンジンの中がホントにキレイでオイル交換ちゃんとしてたんだろうな~っていうのもあれば、5~6万kmぐらいでもスラッジやオイル焼けで中が汚くてなんじゃこりゃっていうのもあります!

 

そのためお目当ての
アリストの中古車があるなら
購入前に必ず確認したいのが

オイルフィラーキャップを開けて
キャップの裏やエンジンの内部が
汚れていないかということ。

エンジン内部の汚れ
ドロドロなヘドロみたいなスラッジがついてたら
ちょっとヤバイです、そのクルマ!

 

もしこれをしっかり確認せず
エンジンの中がひどい個体を
あなたが中古で買ってしまったら

後々エンジン焼付きなど高額故障の
リスクがあなたに降りかかってきます!

また、オイル交換もされず
「乗りっぱなし」にされてたような

愛情なく乗られていた
中古車をつかんでしまったら

後になってからいろいろと
トラブルが出る可能性があるので
用心したいところ・・・

16アリスト 維持費

 

中古車のいわゆる
「当たり」「ハズレ」って
愛情もって乗られていたかが
大きく関与していると思います。

オイル交換のような
基本的なメンテナンスさえ
されていなかったようなクルマだと

下駄がわりにラフに運転されて
大切にされてなかったなんてことも
想像できてしまいます。

そんな状況ではなにかとヤレ
劣化がでてしまいがちですので、

ハズレをつかまないためにも
エンジンの中がキレイかどうかや

オイル交換とかがされてたかを
当たり、ハズレの判断材料の一つとして
チェックするのがおススメです^^

あと自分が中古車を買うときにチェックするポイントは
座席のサポート部分とかにひどいシワやヨレ、
擦れたり劣化がないかってのはよく見ます。

こういった部分も前述したような
「愛されていたかどうか」
「丁寧に乗られていたか」
がわかる
ポイントだと思っていますので。

オイル交換

 

 

注意点②:アリストはぶつけると高くつく!

板金修理

 

アリストを中古で買ったら
ホントに注意したいのが

「ぶつけると修理代が高い」

ということ!

クルマはぶつけて壊せば
修理代が高くつくものですが、

それでもドアやバンパーなど
同色の中古部品が見つかれば

鈑金・塗装で修理するよりも
大幅に修理代を圧縮できます。

しかしアリストは
ドアやバンパー、ヘッドライト、
ドアミラーなどといった

ありとあらゆる外装部品の中古が
なかなか見つからない状況です。

なぜ見つからないかというと、
「アリスト」という
希少価値の高いクルマだけに

解体ヤードにクルマが入庫すると
専門ショップや外人バイヤーさんなどが

すぐに廃車になったアリストを
クルマ丸ごと引き取ってしまうので
「部品取り」されることもなく

その結果としてバンパーなどの
中古部品が流通しないという
困った状況にあります・・・・。
あったとしても状態が悪いのに超高かったり!

このような事情があって
アリストをぶつけて壊すと
修理代が高くなりがちです・・・

 

ちなみに気になる
部品の新品定価はというと・・・

フロントバンパー:約10万6千
グリルは約3万!

前フェンダー:約5万+塗装代

ヘッドライト:約8万
HIDヘッドライトASSYは驚愕の約15万!

ドアミラー:約4.5万

板金修理

 

う~ん・・・マンダム・・・

元々が高級車で年数もたっているので
新品の定価がスゴイことに。。。
年数がたつごとに定価って高くなっていきます

安価な中古パーツが
なかなか見つからないアリストだけに

ぶつけると高くつくというのは
覚えておきたいポイントです!

 

でも、費用はかかっても
修理できるならまだしもですが

アリストのように
年数のたってきているクルマは

新品部品の生産終了や納期未定
といったこともあるだけに

ぶつけて壊さないよう
注意したいところです!

 

 

注意点③:カスタムされたアリストの中古車

アリスト 改造車

 

アリストの中古車情報を見ていると
エアロや車高調、マフラー、
アルミなどバリッとキマってて

いいね~、わかってるね~^^

と思ってしまうような
カスタム&チューニングされた
中古車もよくでていますが、

そんなカスタムされた
アリストを中古で購入するなら

・車検に適合したカスタムか

・カスタムされた部分の
純正部品は残されているか

といったことは確実に
確認しておきたいところです。

もし車検に適合しない
カスタムがいろいろとされていて
純正パーツも残されていなかったら

車検を通す際に
非常に困った状況に陥ります。

アリストは先程話したように
純正の中古パーツを探しても
なかなか見つからない状況ですし、

新品の純正部品は
いろいろと高額です。

そのためカスタムした部分を
元に戻さないと車検が通せないと
指摘されてしまった場合

泣く泣く高額な新品で
部品交換する羽目に・・・

たとえばヘッドライトは
イカリングとかカスタムされてたり
社外品が装着されてたら要注意。

カスタムヘッドライト

社外ヘッドライトが車検でアウトだから
安い中古、探してよ~

なんてお問い合わせが
いろいろなクルマで少なくないですが

アリストのヘッドライトは
HID ASSYは定価:約15万と
恐ろしい金額になっています。

 

【※車検対応マフラーでも要注意!】
先日、仲のいい整備工場さんからマフラーのお問い合わせがきたのですが、お客さんのクルマには車検対応のマフラーがついてはいるものの経年劣化で音量が大きくなってしまい交換しないと車検がダメだから中古でマフラー探して~とお問い合わせがきたことが!

トヨタ アリスト カスタム
【※ヘッドライトやテールランプの「塗装」にも注意!】
整備工場さんから意外と多いのが、表面を黒く塗装してブラックアウトされたヘッドライトの塗装が落とせなくて車検に通せないから安い中古ヘッドライト探して~っていうお問い合わせ。

ヘッドライトやテールランプを塗装してブラックアウトしているカスタム車両はこんな落とし穴があるので注意したいところです・・・

 

このようなリスクがあるだけに
カスタムされたアリストを買うなら

・車検に適合したカスタムか

・カスタムされた部分の
純正部品は残されているか

ということは
しっかり確認してから
購入するのが安心です^^

※個人的に困ったのは「社外アルミ」。以前カスタムされたC7のコルベットを買ったんですが車検がきたときにホイール替えないと車検通らないよ~って言われて困ったことが。”なんちゃらフォージド”ってかっこいいホイールだったんですが、認証マークがないだかで車検NGらしくって。。。こんなこともあるので社外アルミもご注意くださいませ~^^

コルベット C7 評価

 

 

⇒アリストの中古、故障リスクを回避するには

アリスト 維持費

 

年数のたった、距離を走った
アリストの中古車では

いつ故障が起きてもおかしくないのは
認識しておきたいところですが

弱点のところでお話した
エアコンのコンプレッサーや

オルタネーター以外にも
高額修理になる部品として例えば・・・

・セルモーター(スターター)
セルモーターの参考画像

・オートマミッション
オートマ 参考画像

・タービン(ターボ車)
ターボの参考画像

・ドアミラーやパワーウインド関係
16アリスト 故障

・センサー部品
センサー部品の参考画像

 

など、経年劣化によって
故障が避けられない部品が
いろいろ潜んでいますが

あなたがアリストの中古を
買ってからすぐに故障する
可能性もゼロではありません。
こればっかりはホントわかりません・・・

 

このようなリスクを回避するために
検討して損はないのが「保証」

中古車販売店が独自に保証を
設定しているケースもありますし、

カーセンサーやグーといった媒体が
中古車に有償で保証をつけることも。

万一の不具合が発生した際に
保証でカバーしてもらえれば

修理代を自腹で払うことなく
クルマを直してもらえちゃうので

多少のコストがかかったとしても
保険として保証をつけるという
選択肢もアリだと思います。

一般ユーザーさんからメールで問い合わせが来る時に
「中古車を買って2週間ですが故障してしまって・・・」
「保証を付けてなかったので自費で修理になります・・・」
「そのため安いリビルト品を探してます・・・」
なんてメッセージが添えられてることも少なくありませんので!

 

 

⇒アリストの中古を買う前にもう一つだけ確認しておきたいこと

アリスト 欲しい

 

アリストを中古で
狙っているなら気をつけたい

・エアコンの故障

・オルタネーターの故障

・高額なARS(4WS)の故障

・ぶつけると高くつく

・カスタムされた中古車

 

などトラブルが多い弱点のことを
部品屋の視点でお伝えし、
リスク回避のこともお話ししました。

あと残るは狙っている
アリストの中古を

どうすれば少しでも安く買えるか
っていうことですよね^^

アリスト 燃費

 

中古車の場合は新車と違って
値引きといった概念がありませんし
もし値引きしてくれる中古車があれば

それは元々その分を見越して
車両価格が高めに設定されていると
考えてもいいと思います。

ではどうやって狙っている
アリストの中古車を安く買うか。

それはやっぱり

いま乗っているクルマを
高く買い取ってもらうこと

に尽きると思います。

中古車 買取

 

自分もいまの部品屋の会社を
立ち上げて1年たった時に

やっと軌道に乗ってきたから
クルマ買い替えるか~と思って
ネットの中古車情報を見てたら

前から欲しかった
V35スカイラインクーペの中古が

クルマで小一時間くらいの
近所にいいのがでてたんです^^

走行距離も1万㎞ちょっと、
ブレーキキャリパーが
対向4POTにカスタムされてて!

その時に乗ってた車は
新車で買って13年のアコード。

たしか13万㎞位走ってて
過走行の部類ではあったんですが

6MTのスポーツグレードで
根強い人気があるモデルだから

10万や15万にはなるかな~
なんて考えてたんです。

で、スカイラインを見に行った時に
お店の人に下取りを聞いてみると

10年超えてるクルマは
ウチでは買取できないんですよね

なんてことを言われ!

 

まさか下取りがゼロとは
想像もしてなかったんで
これはけっこうショックで・・・
乗ってきたクルマを見もせずに言われましたし!

でも見に行ったスカイラインの中古
バリモノだからどうしても欲しい、

だけど月々のローンは安くしないと
軌道に乗ったとはいえまだ綱渡りな
起業1年目なだけに恐いし。

そこで役に立ったのが無料一括査定。

買取できないなんて言われた
いままで乗ってきた13年落ちの車が
ホントに価値がないのか

ネットの一括査定で
ためしに確認してみたんです。

で、何社か回答きたのが
30万~40万!

これだけでもゼロ円からすると
とんでもなくいいですよね^^

でもこの時は結局
45万で買い取ってもらえました!

買取してくれた業者さん、
アコードの中古車を若いお客さんから
探してとバックオーダー受けてて

ちょうど自分のアコードが
そのお客さんの希望にあうとのことで
どうしても売って欲しいと。

で、45万で買い取ってもらえたから
無事お目当てのスカイラインクーペに
乗り換えすることができました^^

CPV35

 

この後もいろいろと乗り換えましたが
一括査定が結局一番高く売れる印象があります。
オークション的なのもやってみましたが
思ったほど値があがらないことが多くて・・・

もしあなたも狙っている
アリストの中古があるなら

1~2分くらいの入力で
買取相場がチェックできるので
試してみる価値、アリだと思います。

いま乗っているクルマが
想像以上に買取相場が高ければ
高いうちに買い取ってもらって

お目当てのアリストの中古に
予定を前倒で乗り換えることも
できちゃいますしね^^

まずはあなたも愛車の買取相場、
チェックしてはいかがでしょうか!?

愛車を一括査定に依頼してみる
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